JP2001064937A - 土木工事用ふとんかごとこれを用いた保護工および中詰材の充填方法。 - Google Patents

土木工事用ふとんかごとこれを用いた保護工および中詰材の充填方法。

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JP2001064937A
JP2001064937A JP24447199A JP24447199A JP2001064937A JP 2001064937 A JP2001064937 A JP 2001064937A JP 24447199 A JP24447199 A JP 24447199A JP 24447199 A JP24447199 A JP 24447199A JP 2001064937 A JP2001064937 A JP 2001064937A
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futon
basket
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civil engineering
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Shiro Sasaki
志郎 佐々木
Takashi Nishida
孝 西田
Shiro Kasai
四郎 笠井
Ryusaburo Miki
隆三郎 三木
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Daika Sangyo Kk
SENI DOBOKU KAIHATSU KK
Toyota Tsusho Corp
Toyobo Co Ltd
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Daika Sangyo Kk
SENI DOBOKU KAIHATSU KK
Tomen Corp
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であり、発錆による破損や公害の発生が
なく、柔軟性に富んで地盤に馴染みやすく、稜角縁に補
強材が配設されているので保形性も大きい繊維製の土木
工事用ふとんかごを提供すること。 【解決手段】繊維製の太糸状体、細幅ベルト状体等のメ
ッシュ体で、多面の立体形状に形成されたかご体の各面
の稜角縁に補強材を配設し、開放頂を囲む各側辺に頂面
を閉塞する延長片を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、沼沢、湖あ
るいは海岸等の護岸、水中構造物の根固め、法面の保護
等の各種土木工事に用いられるふとんかごとこのふとん
かごを用いた保護工並びに該ふとんかごへの中詰材の充
填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来土木工事用に使用されていたふとん
かご、じゃかご等は鉄等の金属線、合成繊維条、合成樹
脂線条等の網体を用いて箱型、円筒型等に成形し、内部
に石塊等を中詰めして使用されている。
【0003】金属線を用いたものは保形性が優れている
ものの経時的に腐蝕が進行し、脆化、破損を生じ、さら
には腐蝕による環境の汚染等の問題、破損に伴う金属線
先端の露出による人体損傷の危険等の問題を有し、しか
も重量が大で柔軟性が無いため施工地盤の丁寧な整地が
必要となり、作業効率が悪い問題も存し、しかも完工後
の地盤の洗掘による施工層の損壊の発生という問題も有
している。
【0004】合成繊維条や合成樹脂線条を用いたものは
前項記載の諸問題は発生しないものの剛性に欠けるため
施工時および施工後の形態保持性に欠ける問題を有して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のふとんかごやじ
ゃかごが有する前記問題点に鑑み、本発明は、保形性が
大きく、経時な錆の発生による腐蝕、脆化、破損、環境
の汚染等が無く、柔軟性があって人体損傷等の危険が僅
小であると共に、軽量で地盤の僅かな凹凸に順応できる
柔軟性があり施工性が良好であるのみでなく、洗掘が生
じても前記柔軟性により、僅かな洗掘のうちに沈下して
隙間の拡大を防止できるふとんかごと、このふとんかご
を用いた法面保護工と、平張り保護工および該ふとんか
ごへの中詰材の充填方法とを提供することを課題として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記記載の課題を解決す
るため、請求項1の発明では、繊維製の太糸状体、紐状
体、細幅ベルト状体等の中から選択された少なくとも1
種の素材よりなるメッシュ体で、多面の立体形状に形成
されたかご体における各面の稜角縁に、補強材を配設し
てふとんかごを形成するという構成とした。
【0007】請求項2の発明では少なくとも一部の補強
材を中空パイプとするという構成を、請求項1の発明に
付加した。
【0008】請求項3の発明では、請求項1または請求
項2の発明に、多面の立体形状のかご体の頂面が開口面
とされ、該頂面を囲む各側面のメッシュ体が、それぞれ
頂面の一部を覆う延長部を有し、各延長部は、縁辺を連
結され、絞縮されたとき、前記頂面を平坦に覆いうる大
きさとされているという構成を付加した。
【0009】請求項4の発明では、請求項1、請求項2
または請求項3のいずれかの発明に、多面の立体形状の
かご体の互いに対峙する側面の組の、少なくとも1組の
側面間に補強材が張り渡されているという構成を付加し
た。
【0010】請求項5の発明では、請求項1ないし請求
項4のいずれかの発明に、多面の立体形状のかご体の互
いに対峙する側面の組の少なくとも1組の側面間に間仕
切り材が張り渡され、立体形状の空間が少なくとも2空
間に分割されているという構成を付加した。
【0011】請求項6の発明では、請求項5の発明に、
少なくとも1個の空間の内面に、自然分解可能で、通水
性を有するものの土砂粒子の透過は阻止できるシート体
が張設されているという構成を付加した。
【0012】請求項7の発明では、請求項4または請求
項5の発明に、張り渡された補強材および間仕切り材の
結合部分に、該側面の下端から上端に達する補強部が形
成されているという構成を付加した。
【0013】請求項8の発明は、法面の保護工を太糸状
体、紐状体、細幅ベルト状体の中から選択された少なく
とも1種の素材よりなるメッシュ体で多面の立体形状に
形成され、互いに対峙する側面の組の少なくとも1組の
側面間に間仕切り材が張り渡され、立体形状の空間が少
なくとも2空間に分割され、ふとんかご長さ方向の一端
に位置する空間の内面に自然分解可能で、通水性は有す
るものの土砂粒子の透過は阻止できるシート体が張設さ
れているふとんかごを用い、前記シート体が張設されて
いる空間内に草木種子、発芽可能な根塊等の混入されて
いる土壌が充填され、他の空間に石塊等が充填されてい
るふとんかごの前記土壌が充填されている空間部分が法
面勾配に沿って露出され、多段に積み重ねられていると
いう構成とした。
【0014】請求項9の発明では、地盤の平張り保護工
を太糸状体、紐状体、細幅ベルト状体の中から選択され
た少なくとも1種の素材よりなるメッシュ体で多面の立
体形状に形成され、内部に中詰体が充填されたふとんか
ごが、長さ方向と幅方向とに、1個とびの市松模様配置
で配置され、隣接するふとんかごの稜角縁同士が連結、
固定され、ふとんかご間に形成されている空隙部分に適
宜の中詰め材が充填されているという構成とした。
【0015】請求項10の発明では、請求項9の発明
に、中詰材の充填されているふとんかごが長さ方向と幅
方向とに1個とびの市松模様配置で配置されている領域
の外周域に、中詰材の充填されているふとんかごが密接
配置され、隣接するふとんかごの稜角縁同士が連結、固
定されているという構成を付加した。
【0016】請求項11の発明では、ふとんかごへの中
詰材の充填方法を、土木工事用ふとんかごの外周面形状
と相似形の周壁のみの硬質型枠内に、該ふとんかごを内
装し、少なくとも該ふとんかごの開口縁たる稜角部の補
強材を前記型枠の開口縁に仮固定し、前記ふとんかごの
開口縁たる稜角部に続くメッシュ体の延長部を、硬質型
枠の開口縁の外側に位置させたのち、中詰材の充填、前
記ふとんかごの開口部の前記延長部による掩蔽、延長部
の縁辺の連結、絞縮、硬質型枠の取り外しを行うという
構成とした。
【0017】請求項12の発明では、請求項11の発明
に、硬質型枠内に土木工事用ふとんかごを内装したの
ち、該ふとんかごの周壁を硬質型枠の外周壁内面に当接
させ、かつふとんかごの底壁をアンカーの打ち込みによ
って、設置地盤に固定し、ついで中詰材の充填を行うと
いう構成を付加した。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1および請求項3
の両発明を併せ適用した実施の一例を示しており、土木
工事用のふとんかご1は、合成繊維糸条あるいは合成樹
脂線条、無機質繊維糸条等の耐薬品性、耐候性に富む資
材で構成された太糸状体、紐状体、細幅ベルト状体等の
強靭な素材中から選択された少なくとも1種の素材で形
成されたメッシュ体2で多面の立体形状に形成されたか
ご体1Aを主体として構成されている。
【0019】メッシュ体2の網目構造には格別の限定は
ないが目合としては、中詰材の粒度によって種々の数値
が選定されているが、一般的には30mm程度の目合い
が採用される。
【0020】図1に示す実施例のふとんかご1のかご体
1Aは直六面体とされているが、多面の立体形状であれ
ば角筒形状、截頭角錐形状、角錐形状等であってもよい
が、施工面からは直六面体形状か立方体形状が好まし
い。
【0021】かご体1Aの各面の稜角縁3、4、5、6
には、保形性や引張強度が大きく、耐薬品性、耐候性に
富むロープ、細幅ベルト、合成樹脂や不銹金属のロッド
等の補強材7が配設され、図2に示されるように、隣接
する側面8,9を形成するメッシュ体2の側縁10、1
1を適宜幅で重ね、この重ね部の網目を縫うように挿通
させ、更にかがり縫目で縫着する手段等で固着されてい
る。この固着手段は、ふとんかごが施工現場において苛
酷な取り扱いを受けた際に、補強材7が稜角縁3〜6か
ら離脱しないかぎりは、接着、縫着、結着等の任意の手
段が採用しうるし、合成樹脂、不銹金属の棒材を用いる
ことも可能である。
【0022】ふとんかご1の頂面12は、中詰材充填用
の開口面とされ、頂面12を囲む各側面8,9のメッシ
ュ体2が、それぞれ頂面12の一部を覆う延長部13、
14、15、16を有し、各延長部13〜16は各縁辺
17、18を紐19、20で連結され、絞縮されたと
き、前記頂面12を緊張状態で覆いうる大きさとされて
いる。
【0023】図1に示す実施例では、各延長部13〜1
6は、それぞれ頂面12の半部を覆う広さの矩形片とさ
れ、前記紐19は延長部13の上縁中央から網目を縫う
ように上縁に沿って挿通され延長部14の上縁に沿って
同様に挿通されたのち、延長部15の上縁に沿ってその
中央まで同様に挿通され、紐19の両端は延長片13、
15の外側面に引き出されており、他方の紐20も同様
に延長部13、16、15に挿通されている。
【0024】各延長部13〜16は、ふとんかご1内へ
頂面12から中詰材が満杯となるまで充填されたのち紐
19、20の絞縮によって巾着状に絞縮され、各縁辺を
連結されて頂面12を閉塞する。
【0025】図3は請求項1および請求項3の両発明を
併せ適用した別の実施例であり、各側面21、22の延
長部23、24、25、26が台形状とされているほか
は、図1に示すふとんかご1と同一構造であり、各延長
部23〜26の縁辺27、28、29、30、31、3
2、33、34、35、36、37、38は紐による結
着、合成樹脂製の絞着具等任意の手段で連結され、絞縮
されて頂面39を閉塞する。
【0026】図3に示される実施では各延長部23〜2
6の両側縁辺27、29、30、32、33、35、3
6、38を頂面39の対角線上に位置させることがで
き、かつ頂辺たる縁辺28、31、34、37を中央に
間隔を存して対峙させうるので、各縁辺27〜38を強
い緊張状態で絞縮させることができ、中詰材充填後のふ
とんかごの頂壁を平坦に形成できる。
【0027】図1、図3に示す実施例ではかご体1Aの
各面の稜角縁3、4、5、6の補強材がロープ、細幅ベ
ルト等とされているがこの補強材としては、請求項2の
発明では、図4に示されるように、合成樹脂、不銹金属
等の中空パイプ40が用いられている。
【0028】補強材として中空パイプ40が用いられた
場合は、メッシュ体2の網目に縫うように挿通させる為
には若干の可撓弾性を有することが好ましいが、稜角縁
の外内何れかの側に直接当接してもよく、何れの場合も
中空パイプ40側に細幅バンド等を当接し、かがり縫い
で固定してもよい。
【0029】中空パイプ40を補強材とした場合は、後
述するように、施工現場の設置部位にふとんかご1を配
設して中詰材を充填する際、該中空パイプ40の内孔を
通してアンカーボルト41を地盤に打ち込み、ふとんか
ご1の固定にも使用できる。
【0030】補強材として、既述のごとく、棒材を用い
る場合あるいは中空パイプ40を用いる場合には、図
1、図3に示すかご体1Aのコーナー部42、43に、
図5のA、Bに示すごときジョイント44を用いること
が好ましい。
【0031】図5A、Bにおいては横方向の稜角縁に棒
状体45、46を用い縦方向の稜角縁に中空パイプ40
を用いたケースを示しており、ジョイント44は同一面
内で直交する横アーム47、48と、横アーム47、4
8の交点から分岐する縦アーム49とよりなり、各アー
ムは拡径用のスリット50を有し、棒状体45、46、
中空パイプ40を圧入したのち、図5Bに示すようにカ
シメ50によつて固定する。この結合作業は、棒状体4
5、46、中空パイプ40の稜角縁への固定が完了した
のちに行われる。
【0032】図6は、請求項4と請求項7の両発明を併
せ適用した実施の一例をかご体1Aを省略して示してお
り、かご体1Aの互いに対峙する側面の組、即ち側面5
1と52の組と、側面53と54の組の各対峙する側面
内に補強材55、56が張り渡されている。この補強材
の付設される側面の組は、何れか一方の側面の組のみで
もよい。
【0033】図示例では補強材としてロープが採用され
ているが細幅のベルト状体でもよく、中詰材としての石
塊等の投入充填時に破損されず、中詰材の充填により対
峙する側面間に作用する側圧に対抗しうる資材であれば
よい。
【0034】図示例ではロープたる補強材55、56が
側面51と52の間および側面53、54との間で2回
折り返され、かご体1Aの中部で3段に張り渡されてい
るが、張り渡し数に限定があるものではなく、勿論対峙
する側面の組全部への張り渡しに限定されるものでは無
く、必要とされる1組の対峙側面にのみ張り渡してもよ
い。
【0035】ロープたる補強材55、56と側面を形成
しているメッシュ体2との結合部、図示例では補強材5
5、56の始端結合部57、折返部58、59、終端結
合部60の位置側面部分に、該側面の下端61から上端
62に達する補強部63、64が形成されている。
【0036】図示例の補強部63、64は、各側面の外
面に側縫着等の手段で固着された細幅ベルトが、1方の
側面の外部上端から底面の外面を巡って他方の側面の外
部上端に達する構造とされているが、補強部としてロー
プを採用してもよく、また必ずしも底面の外面を巡るこ
とを必須とするものでもなく、当該部分のメッシュ体の
組織密度を密にして補強部分としてもよい。
【0037】図7は、請求項5と請求項7の両発明を併
せ適用した実施の一例を、かご体1Aを省略して示して
おり、かご体1Aの互いに対峙する側面の組、即ち側面
65と側面66との間にかご体1Aの内部空間を分割す
る間仕切り材67が張り渡され、立体形状の空間が2分
割されている。
【0038】この分割は、主として分割された空間に異
質の中詰材を充填することを目的としており、間仕切り
材67としてはメッシュ体2と同一資材を使用すること
が好ましく、またかご体1Aと間仕切り材67との結合
部分には、図6に示される補強部63、64と同様の補
強部68、69が形成されており、その構造も補強部6
3、64と同じである。
【0039】図7に示される補強部68、69とかご体
1Aとの縫着構造の一例は図8に示されているが、間仕
切り材67とかご体1Aのメッシュ体2と補強部68と
が、ミシン縫目70、71、72で強固に縫合されてい
る。
【0040】補強部68、69がかご体1Aの頂面より
上方へ突出する延長部73の上端には、中詰材の充填さ
れたふとんかごをクレーン等により吊り上げ、移動させ
る際のロッド引き通し用の輪環部等の係合部74が、図
8に示されるように形成されてもよく、この係合部74
は、図6に示す補強部63、64にも形成しうることは
勿論である。
【0041】図9は、請求項5と請求項6の両発明を併
せ適用した実施の一例を、かご体1Aを省略して示して
おり、請求項5の発明によってかご体1Aが間仕切り材
75によって、小容積の空間76と大容積の空間77と
に分割されており、空間76の内面に、自然分解可能な
天然繊維、合成繊維よりなり、通水性を有するものの土
砂粒子の透過は阻止できるシート体78の袋が周壁、底
壁に密接して張設されている。
【0042】この構造のふとんかご1は、空間76内に
植物種子あるいは発芽可能な根塊等を含む土壌を充填
し、空間77に石塊を充填することにより、法面の保護
工に使用されたとき、環境に適合した植生を実現するの
に使用される。
【0043】図10は、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項5、請求項6および請求項7の各発明を併せ
適用したふとんかご1を用い、請求項6の発明に係るシ
ート体の張設されている空間に植物種子あるいは発芽可
能な根塊等の混入されている土壌を充填し、他の空間に
石塊等を充填したふとんかごを使用して構成された請求
項8の発明の実施の一例である法面保護工の略示縦断面
図である。
【0044】前述のごとく、請求項6の発明に係る図9
に示されるシート体78の張設されている空間76に植
物種子あるいは発芽できる根塊等の混入している土壌7
9が充填され、他方の空間77に石塊等の中詰材80が
充填され、頂面が被覆されているふとんかご1を、形成
すべき法面保護工の傾斜角に合わせ、前記土壌79の充
填されている部分で石塊等の中詰材80が充填されてい
る部分を掩蔽しつつ配置し、アンカー81で固定し、必
要に応じて積み上げたふとんかご層の上に覆土し、平ら
な斜面とすることにより法面保護工が構成される。
【0045】前述のアンカー81による固定のため、ふ
とんかご1には、請求項2の発明の適用された少なくと
も縦方向の稜角縁の補強材を中空パイプとしたふとんか
ごの使用が好ましい。
【0046】図11は、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4、および請求項7の各発明を併せ適用した
ふとんかご1を用いた請求項9の発明の実施の一例であ
る平張り保護工の略示斜面図である。
【0047】請求項9の発明は流水、波浪等による洗掘
等の生じない平坦面、緩傾斜面等の表面に、土壌、石塊
等の中詰材が充填されたふとんかご1を、整列配置して
地盤表面の保護を図るものであり、該ふとんかご1が、
長さ方向Lと幅方向Wとに1個とびの市松模様配置で配
設され、隣接するふとんかご1の稜角縁同士が連結、固
定82されている。
【0048】ふとんかご1が1個とびの市松模様配置で
あるため、たとえばふとんかご1B、1C、1D、1E
で囲まれた部分に示されるように原地盤Gに達する空隙
部83が1個とびの市松模様配置で形成される。この空
隙部83には、ふとんかご1の中詰材が充填されるが、
一部の空隙部83には上面以外の周面および底面に、請
求項6の発明で使用したシート体を張設し、樹木Tを植
え込みロープその他の支え具84で周囲のふとんかご1
に支え、現地の土壌を充填し、植栽してもよい。なお空
隙部83に充填する土壌、石塊等の種類は、施工要求に
応じ個々の空隙部83ごとに必要とされる土壌、石塊等
を選定できる。この発明に使用するふとんかご1の縦方
向の稜角縁の補強材も、請求項2の発明である中空パイ
プであることがアンカー85の打ち込みに有効である。
【0049】図12は、請求項10の発明の実施の一例
の模型的平面図であって、請求項9の発明によりふとん
かご1が長さ方向Lと幅方向Wとに1個とびの市松模様
配置で配置されている領域Gの外周域Hに、中詰材が充
填されているふとんかご86が密接配置され、隣接する
ふとんかごの稜角縁同士が連結、固定され、ふとんかご
1、同86群よりなる平張り保護工の外周域に剛強な外
郭を形成したものである。
【0050】前記領域Gにおける空隙部83に樹木の植
栽、あるいは土壌、石塊の充填を行うことは請求項9の
発明と同様である。
【0051】図13ないし図16は、請求項11の発明
であるふとんかご1に対する中詰材の充填方法の実施の
一例を示しており、図13は中詰材を充填するため、ふ
とんかご1を立体形状、図示例では直六面体形状に保持
する金属、硬質合成樹脂あるいは木材製の硬質の型枠8
7を示しており、四外周壁88、89、90、91のみ
で、ふとんかご1の外周面形状と相似形に形成されてい
る。
【0052】図示例の型枠87は金属製であり、各外周
壁88〜91の上端の開口縁は外側に縦断面半円弧形状
にカールした突出縁92に形成され、その長さは各外周
壁88〜91の長さより僅かに短寸とされている。
【0053】型枠87の四隅の隅角縁の下端近傍の各外
周壁88〜91にはそれぞれ係止窓93が貫設されてお
り、図示例の係止窓は四角形とされているが、後述する
係止具の係止操作に適応した形状に選定される。
【0054】前記突出縁92は、型枠87内に図1に示
すふとんかご1を内装し、その側面8、9の延長部13
〜16あるいは図3に示す延長部23〜26を開口縁の
外側へ導き、下垂させた際に、かご体1Aの開口縁の補
強材7と、図14に示される挟圧具94と協働して、ふ
とんかご1を型枠87の開口縁に仮固定する部材であ
る。
【0055】図示例の挟圧具94は、弾性のある硬質合
成樹脂や不銹金属等で優弧断面形に形成され、前記突出
縁92に沿って下垂させられた延長部13〜16あるい
は23〜26の上方から図14中矢印Xで示すように圧
嵌することによりふとんかご1を型枠87の開口縁に仮
固定する。
【0056】ふとんかご1の周壁および縦方向の稜角縁
を型枠の内壁面と四隅の隅角縁内面に密接させる必要の
存する際は、図15に示されるごとく、係止窓93にか
ご体1Aの縦方向の稜角縁の補強材7を臨ませ、外方か
ら弾性挟持環のごとき係止具95を図15中矢印Yのご
とく係止窓93に通して補強材7を仮固定する。
【0057】前述のごとく、型枠87とふとんかご1即
ちかご体1Aとが組み合わされたものは、図16に示さ
れる外観となる。
【0058】前述のごとく型枠87にふとんかご1を内
装し、仮固定したのち、開口されている頂面12から所
要の中詰材の投入を行い、満杯となった段階で挟圧具9
4、係止具95の取りはずし、延長部13〜16あるい
は23〜26の絞縮連結を行い、型枠87からふとんか
ご1の取り出し、所定場所への設置を行う。この型枠8
7からの取り出し時に、図8に示されるごとき補強部6
8、69の係合部74が有効に作用する。
【0059】請求項12の発明は、中詰材の充填された
ふとんかごを設置すべき場所に型枠87を設置し、ふと
んかご1のかご体1Aの周壁を型枠87の内面に密接さ
せると共に、その底壁を設置地盤にアンカーで固定した
のち中詰材を充填し、型枠の取り外すことで、中詰材の
充填とふとんかご1の設置、固定を同時に行う方法であ
る。
【0060】請求項12の発明は、請求項11の発明の
手段によって、かご体1Aを型枠87の内面に密接させ
たのち、逆U字型アンカーあるいは逆L字型アンカー等
を、かご体1Aの底壁の、型枠87の四隅部を含む複数
個所において地盤に打ち込み、また必要に応じてかご体
1Aの四隅の稜角縁に中空パイプの補強材を配設し、こ
の中空パイプを通してアンカーを打ち込むことにより、
最初に、ふとんかご1の周壁と型枠87の周壁内面との
密着と、底壁の地盤への固定を行い、次いで中詰材の充
填、延長部13〜16あるいは23〜26による開口し
ている頂面12の掩蔽、該延長部の絞縮、連結を行った
のち、型枠とふとんかご1との仮固定を解き、型枠の抜
脱を行う方法である。
【0061】
【実施例】図17は請求項1および請求項3の両発明を
併せ適用した実施例を示しており、横WAが≒200c
m、縦WBが≒100cm、高さHが≒50cmの直六
面体の繊維製ふとんかご1の底壁Aと側壁B、C,D、
Eとを縫合した状態の展開図であり、メッシュ体はポリ
エステル糸15,000Dを用いて目合い30mmのラ
ッセル網を作成し、立方体の展開図に基づいて溶融切断
によって、底壁A用として100cm×200cmを1
枚、側壁B、Cとして200cm×90cm、側壁D、
E用として100cm×90cmをそれぞれ2枚ずつ作
成した。図17に示すように、展開図に基づいて底壁A
となるネットを床に敷き、側壁となる4枚の各ネットを
それぞれ底壁と互いに接し合う辺において二目ずつ重な
り合うように配置し、それぞれの重なり部に補強材とな
る直径6mmのポリプロピレン製のロープを二目縫いに
挿通した後、ポリエステル製0番ミシン糸でカガリ縫い
し、重ね合った各辺とロープとを接合一体化した。
【0062】各側壁B、C、D、Eと上面形成部たる延
長部F、M、N、Iとの境界となる位置に、底壁に用い
たと同様なロープJを一本、図17に示すように全ての
側壁を繁ぐように二目縫いに引き通した後、各側壁を底
壁Aとのロープによる接合一体化部Kを基点に底壁から
立ち上げるように折り曲げ、各側壁において直六面体の
側壁を構成する部分の隣り合う辺同士を、底壁Aにおけ
ると同様な方法によって補強材となるロープを挿通しカ
ガリ縫いすることによって重ね合った側壁とロープとを
接合一体化し、側壁と延長部との境界となる位置に引き
通された補強材となるロープJを直六面体の形状を形成
するまで引き絞った後ロープJの端末同士を固く結び合
わせ、余ったロープを切除することによって直六面体形
状の繊維製ふとんかごを完成した。図3に示すように、
四方の外周壁の開口縁に半径10mmの大きさの鉄製で
型枠87と一体化接合された半円弧状の突出縁92を有
し、下方四隅の角部に穿たれた2mm×30mmの長方
形の係止窓93を隅角縁を挟んで相対して有する、縦1
00cm、横200cm、高さ50cmの外周壁88〜
91だけで構成された直六面体形状の鉄製の組立式型枠
の中に、完成した繊維製立体ふとんかご1を上面の延長
部が型枠の外に垂れるように仮収納し、型枠上辺部の突
出縁92とふとんかご1の上辺部の補強材が重なり合う
ように、優弧の断面を有する硬質塩化ビニール製の仮固
定用の挟圧具94で図14のように挟み込むように仮固
定し、形枠の下方四隅に相対するように穿たれた長方形
の係止窓93間にかごマットの縦の補強材が位置するよ
うに、図15のような形に優弧の断面を有する硬貨塩化
ビニール製の係止具95で挟み込むように仮固定して、
図16に示すような形状で型枠と繊維製ふとんかご1と
を臨時的に一体化した。
【0063】パワーショベルを用いて粒経50ないし3
00mmの諸石を中詰材として充填した後、上辺部の仮
固定用の挟圧具94を取り外し、互いに向かい合う上面
形成用の延長部F、M、N、Iの上端辺部同士を直径6
mmのポリプロピレン製の紐で千鳥掛けに強く絡め止め
た後、下方四隅の仮固定用の係止具95を取り外し、最
後に中詰め材が充填された繊維製かごマットから型枠を
取り外して一連の作業を終了した。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明では、メッシュ体で、形
成されたかご体が、繊維製の太糸状体、紐状体、細幅ベ
ルト状体の中から選択された少なくとも1種の素材で形
成されているので、繊維の種別を耐候性、耐薬品性の大
きいものとすることにより、金属線を用いたメッシュ体
製のもののごとく、大重量となるとか、発錆による腐
蝕、脆化、破損あるいは腐蝕による環境の汚染、破損し
た金属先端の露出による危険等を完全に除去できる効果
を奏する。
【0065】またかご体が柔軟性に富むので地盤の凹凸
に順応でき、洗掘が生じても、僅かな洗掘のうちにふと
んかごが沈下しその拡大を防止できる効果がある。
【0066】ふとんかごのかご体が軽量で柔軟性に富む
ので作業効率を向上させる効果も有するに拘らず、稜角
縁に補強材が配設されているので、中詰材の充填あるい
はふとんかご同士の連結作業の作業性をそこなうことが
無い効果も有する。
【0067】請求項2の発明によると、中空パイプの補
強材を縦方向の補強材として使用すると、この補強材を
ふとんかご固定用のアンカーボルトの挿通案内材として
使用できる効果を奏する。
【0068】請求項3の発明によると中詰材充填後のふ
とんかごの頂を緊張した平坦面に成形でき、外観を良好
としうる効果がある。
【0069】請求項4の発明によると、繊維製のメッシ
ュ体でふとんかごが成形されているにも拘らず、重量の
ある土壌、石塊等を充填しても側壁の膨出変形を少なく
でき、整然とした連設、積み上げ形態を採りうる効果が
ある。
【0070】請求項5の発明によると、請求項4の発明
と同等の効果を奏するのみでなく、1個のふとんかご内
の、分割された空間に異種の中詰材を充填し、景観維持
等を図りうる効果がある。
【0071】請求項6の発明によると、シート体を張設
した空間に植物栽培用の土壌を充填した際、その流失を
防止でき、雨水等の浸透、流下は妨げず、植物の良好な
育成を図りうる効果を奏し、根張りが充分進んだ段階で
はシート体が自然分解されるので自然環境を乱すことが
無い効果を奏する。
【0072】請求項7の発明によると、補強材、間仕切
り材の張り渡しにより、中詰材充填時にメッシュ体に大
圧力が作用しても、メッシュ体の破断等を良好に防止で
きる効果を奏しこの補強部を中詰材充填後のふとんかご
をクレーン等で吊り上げ、移動する際のフック等の掛け
留部たらしめうる効果も奏する。
【0073】請求項8の発明によると、ふとんかごの植
物の育成可能な部分のみを法面に露出させ、石塊等が充
填された景観を損ねるふとんかご部分は、上側のふとん
かごの前記植物の育成可能な部分で掩蔽された外観が良
好で緑化が容易な法面保護工を完成できる効果を奏す
る。
【0074】請求項9の発明によると、全ふとんかごの
頂面の合計面積の倍の面積の強靭な平張り保護工を形成
できるのみでなく、ふとんかご間の空間部分に樹木の植
え込み、あるいは草花の植え込みが可能であり、景観の
美化を図りつつ、傾斜の少ない斜面あるいは平坦地の保
護工が得られる効果を奏する。
【0075】請求項10の発明によると、請求項9の発
明で得られた平張り保護工の外周の強度を向上させるこ
とができ、流水、波浪等による保護工の破損を良好に防
止できる効果を奏する。
【0076】請求項11の発明によると、保形性が弱い
メッシュ体のふとんかごの、中詰材を充填し終わった段
階の外形を、形枠で規制された均一な整然とした外形に
整えうる効果を奏する。
【0077】またメッシュ体のふとんかごの姿勢の規制
作業が比較的容易となる効果も有する。
【0078】請求項12の発明によると、中詰材充填時
におけるふとんかごを形成しているメッシュ体のしわ寄
り等に起因する網目の不揃い等を防止でき、また中詰材
充填完了と同時に該ふとんかごの地盤への固定が完了す
るので、作業工数の減縮、作業の効率化を図りうる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 中詰材未充填のふとんかごの実施の一例の頂
面を開いた状態の略示斜面図である。
【図2】 隣接する側面のメッシュ体と補強材との接合
構造の一例を示す部分図である。
【図3】 中詰材未充填のふとんかごの別の実施例の頂
面を開いた状態の略示斜面図である。
【図4】 稜角縁の補強材が中空パイプである実施例の
略示斜視図である。
【図5】(A)は補強材が中空パイプ又は棒状体である
場合のジョイントの一例の斜視図であり、(B)は
(A)に示すジョイントによる接続状態を示す斜視図で
ある。
【図6】 かご体を省略して示した補強材の張り渡し構
造の実施の一例を示す斜視図である。
【図7】 かご体を省略して示した間仕切り材の張り渡
し構造の実施の一例を示す斜視図である。
【図8】 間仕切り材とメッシュ体と補強部との縫合構
造の実施の一例の略示部分斜視図である。
【図9】 間仕切り材で分割され空間内に自然分解可能
で、通水性があるものの土砂粒子の透過は阻止できるシ
ート体の配設構造をかご体を省略して示した略字斜視図
である。
【図10】法面保護工の一例の略示縦断面図である。
【図11】平張り保護工の実施の一例の略示斜視図であ
る。
【図12】平張り保護工の別の実施例の略示斜視図であ
る。
【図13】型枠の一例の略示斜視図である。
【図14】型枠によるかご体上縁部分の仮固定構造の一
例を示す略示斜視図である。
【図15】型枠によるこご体の隅部下端の仮固定構造の
一例を示す略示斜視図である。
【図16】型枠にかご体が仮固定された状態を示す略示
斜視図である。
【図17】かご体組立状態を示す展開平面図である。
【符号の説明】
1 ふとんかご 1A かご体 2 メッシュ体 3〜6 稜角縁 7 補強材 8、9 側面 12 頂面 13〜16 延長部 27〜38 縁辺 51〜54 対峙する側面 55、56 補強材 67 間仕切り材 68、69 補強部 76、77 空間 78 シート体 79 土壌 80 中詰材 83 空隙部 G 領域 H 外周域 L 長さ方向 W 幅方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000134350 株式会社トーメン 大阪府大阪市中央区瓦町1丁目6番7号 (72)発明者 佐々木 志郎 東京都目黒区下目黒2丁目2番16号 繊維 土木開発株式会社内 (72)発明者 西田 孝 東京都中央区日本橋小網町17番9号 東洋 紡績株式会社内 (72)発明者 笠井 四郎 大阪府大阪市西区西本町3丁目1番31号大 嘉産業株式会社内 (72)発明者 三木 隆三郎 東京都港区赤坂2丁目14番27号 株式会社 トーメン内 Fターム(参考) 2D018 CA02 2D044 DB43

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維製の太糸状体、紐状体、細幅ベルト状
    体の中から選択された少なくとも一種の素材よりなるメ
    ッシュ体で、多面の立体形状に形成されたかご体におけ
    る各面の稜角縁に、補強材が配設されている土木工事用
    ふとんかご。
  2. 【請求項2】少なくとも一部の補強材が中空パイプであ
    る請求項1記載の土木工事用ふとんかご。
  3. 【請求項3】多面の立体形状のかご体の頂面が開口面と
    され、該頂面を囲む各側面のメッシュ体が、それぞれ頂
    面の一部を覆う延長部を有し、各延長部は、縁辺を連結
    され、絞縮されたとき、前記頂面を平坦に覆いうる大き
    さとされている請求項1または請求項2記載の土木工事
    用ふとんかご。
  4. 【請求項4】多面の立体形状のかご体の互いに対峙する
    側面の組の、少なくとも1組の側面間に補強材が張り渡
    されている請求項1、請求項2または請求項3記載の土
    木工事用ふとんかご。
  5. 【請求項5】多面の立体形状のかご体の互いに対峙する
    側面の組の少なくとも1組の側面間に間仕切り材が張り
    渡され、立体形状の空間が少なくとも2空間に分割され
    ている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の土木
    工事用ふとんかご。
  6. 【請求項6】分割された空間の少なくとも1個の空間の
    内面に、自然分解可能で、通水性を有するものの土砂粒
    子の透過は阻止できるシート体が張設されている請求項
    5記載の土木工事用ふとんかご。
  7. 【請求項7】互いに対峙する側面における張り渡された
    補強材、間仕切り材の結合部分に、該側面の下端から上
    端に達する補強部が形成されている請求項4または請求
    項5記載の土木工事用ふとんかご。
  8. 【請求項8】太糸状体、紐状体、細幅ベルト状体の中か
    ら選択された少なくとも1種の素材よりなるメッシュ体
    で多面の立体形状に形成され、互いに対峙する側面の組
    の少なくとも1組の側面間に間仕切り材が張り渡され、
    立体形状の空間が少なくとも2空間に分割され、ふとん
    かご長さ方向の一端に位置する空間の内面に自然分解可
    能で、通水性は有するものの土砂粒子の透過は阻止でき
    るシート体が張設されているふとんかごを用い、前記シ
    ート体が張設されている空間内に草木種子、発芽可能な
    根塊等の混入されている土壌が充填され、他の空間に石
    塊等が充填されているふとんかごの前記土壌が充填され
    ている空間部分が法面勾配に沿って露出され、多段に積
    み重ねられている法面保護工。
  9. 【請求項9】太糸状体、紐状体、細幅ベルト状体の中か
    ら選択された少なくとも1種の素材よりなるメッシュ体
    で多面の立体形状に形成され、内部に中詰材が充填され
    たふとんかごが、長さ方向と幅方向とに、1個とびの市
    松模様配置で配置され、隣接するふとんかごの稜角縁同
    士が連結、固定され、ふとんかご間に形成されている空
    隙部に適宜の中詰め材が充填されている平張り保護工。
  10. 【請求項10】中詰材の充填されているふとんかごが長
    さ方向と幅方向とに1個とびの市松模様配置で配置され
    ている領域の外周域に、中詰材の充填されているふとん
    かごが密接配置され、隣接するふとんかごの稜角縁同士
    が連結、固定されている請求項9記載の平張り保護工。
  11. 【請求項11】土木工事用ふとんかごの外周面形状と相
    似形の外周壁のみよりなる硬質型枠内に、該ふとんかご
    を内装し、少なくとも該ふとんかごの開口縁たる稜角縁
    の補強材を前記型枠の開口縁に仮固定し、前記ふとんか
    ごの開口縁たる稜角縁に続くメッシュ体の延長部を、硬
    質型枠の開口縁の外側に位置させたのち、中詰材の充
    填、硬質型枠の取り外しを行う土木工事用ふとんかごの
    中詰材充填方法。
  12. 【請求項12】硬質型枠内に土木工事用ふとんかごを内
    装したのち、該ふとんかごの周壁を硬質型枠の外周壁内
    面に当接させ、かつふとんかごの底壁をアンカーの打ち
    込みによって、設置地盤に固定し、ついで中詰材の充填
    を行う請求項11記載の中詰材充填方法。
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