JP2014173351A - 土留め壁ブロック - Google Patents

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【課題】中詰材として容易に採取可能な土砂を使用することができ、しかも、容易に構築することができることから構築費用が安価で済み、さらに、クレーン等により安定して吊り上げることができる土留め壁ブロックを提供する。
【解決手段】中詰材収容枠体1と、中詰材収容枠体1内に収容される中詰材2とからなる土留め壁ブロックにおいて、中詰材収容枠体1は、波形鋼板等の壁面材により構成され、中詰材2には、固化材が含まれており、中詰材2内には、頭部9が形成された棒鋼8からなる吊り具3が埋設され、中詰材2の上面の所定位置には、凹部11が形成され、凹部11内に頭部9が露出している。
【選択図】図1

Description

この発明は、土留め壁ブロック、特に、中詰材として容易に採取可能な土砂を使用することができ、しかも、容易に構築することができることから構築費用が安価で済み、さらに、クレーン等により安定して吊り上げることができる土留め壁ブロックに関するものである。
従来、例えば、斜面地の崩壊を防ぐための土留め工の一つに、斜面地に沿って複数個の土留壁ブロックを段積みすることにより斜面地に構築される土留め壁が知られている。
上記土留め壁を構成する従来の土留め壁用ブロック(以下、従来ブロックAという。)を、図面を参照しながら説明する。
図9は、従来ブロックAを示す部分省略斜視図、図10は、従来ブロックAにより構築された土留め壁を示す部分正面図、図11は、従来ブロックAにより構築された土留め壁を示す断面図である。
図9に示すように、従来ブロックAは、直方体状をなす中詰材収容枠体としての鉄筋籠23と、鉄筋籠23内に詰められた中詰材24とから構成されている。中詰材収容枠体としての鉄筋籠23は、棒鋼21と平鋼22とを格子状に組んだものからなっている。
中詰材24は、通常、石礫であるが、土留め壁の構築現場の土を使用する場合もある。中詰材24として土を使用する場合には、土が格子目から抜け出ないようにポリエチレンシート等を用い、さらに従来ブロックの強度を高めるために、鉄筋籠23内に土を投入した後、土を締め固める必要がある。また、従来ブロック内に土留め壁の背面(地山側)からの湧水を排水するための空間を形成するために、土の層と一緒に石礫の層を設けている。
中詰材24としての石礫の大きさは、鉄筋籠23の格子目から抜け出ない程度の大きさで、通常、150mmから200mm程度である。
上記従来ブロックAを使用した土留め壁は、図10および図11に示すように、複数個の従来ブロックAを連結杆25により左右方向に連結しながら上下多段に段積みすることにより構築されている。
上記土留め壁は、中詰材24の自重により斜面地の土圧に抵抗して、斜面地の崩壊を防ぐものであるので、土留め壁の強度は、上下多段に段積みした従来ブロックが安定し、その個々の中詰材24が一体となることにより、生じるものである。
上述したように、複数個の従来ブロックAを連結杆25により左右方向に連結しながら上下多段に段積みすることにより構築される土留め壁によれば、斜面地の崩壊を防ぐことはできるが、以下のような問題点があった。
(1)従来ブロックAを構成する鉄筋籠23は、棒鋼21と平鋼22とを格子状に組んだものからなっているので、安価に製造することはできるものの、強度が低く、鉄筋籠23内に詰められた中詰材24としての石礫により鉄筋籠23が変形するおそれがあった。鉄筋籠23が変形すると、複数個の従来ブロックを連結杆25により左右方向に連結しながら上下多段に段積みするに際して、上下左右に隣接する従来ブロック同士を密着させることができない。この結果、従来ブロックAの安定性に欠けるので、土留め壁の強度が低下する。
(2)中詰材24としての石礫の大きさは、小さすぎても大きすぎても不適であり、上述のような大きさに制限されるので、石礫の入手にコストがかかり、土留め壁の構築費用が嵩む。本来ならば、土留め壁の構築現場で所定の大きさの石礫を入手できることが好ましいが、所定の大きさの石礫を選別する作業が必要であり、所定の大きさの石礫サイズが入手が困難である場合には、他の場所から構築現場まで運搬するか、あるいは、購入する必要があり、この点からも土留め壁の構築費用が嵩む。
(3)従来ブロックAを上下多段に段積みすると、上下の鉄筋籠23は、メタルタッチ(一般に鋼鉄と鋼鉄のすべり摩擦係数はμ=0.15)で段積みされることになるので、上下の鉄筋籠23は、極めて滑りやすくなる。この結果、従来ブロックの安定性に欠け、この点からも、土留め壁の強度が低下する。
(4)石礫が採取できず、中詰材24として土を使用する場合には、上述のように、従来ブロックAの強度を高めるために、鉄筋籠23内に土を投入した後、所定の締め固め作業が必要となるので、この作業分だけ工数が増え、土留め壁の構築費用が嵩む。
(5)中詰材24として土を使用する場合には、鉄筋籠23からの土の流出を防止するために、鉄筋籠23の内側をポリエチレンシート等によって覆う必要があるので、土留め壁の構築作業が煩雑になる。
(6)作業員が立ち入ることができない谷や崖あるいは河川等に土留め壁を構築するには、別の場所で従来ブロックAを作り、これをクレーン等により構築場所に吊り下ろして構築する吊り施工により行うが、従来ブロックAの鉄筋籠23内には、石礫や土砂が詰められているので、従来ブロックAをクレーン等により安定して吊りにくい。また、吊り上げする際、中詰材24の自重による大きな荷重が作用するので、鉄筋籠23に荷重が集中しないように吊り方法を考慮する必要があった。
従って、この発明の目的は、優れた安定性を有し、中詰材として容易に採取可能な土砂を使用することができ、しかも、容易に構築することができることから構築費用が安価で済み、さらに、クレーン等により安定して吊り上げることができる土留め壁ブロックを提供することにある。
本願発明者等は、上記問題点を解消すべく、鋭意、検討を重ねた結果、中詰材収容枠体を壁面材により構成すれば、高い強度が得られる結果、優れた安定性を有すると共に、中詰材として容易に採取可能な土砂を使用することができ、しかも、容易に構築することができることから構築費用が安価で済み、さらに、セメントを混ぜた中詰材内に吊り具を埋設し、硬化させれば、クレーン等により安定して吊り上げることができる土留め壁ブロックを提供することができるといった知見を得た。
また、上記効果は、壁面材としてライナープレート等の波形鋼板を使用することによって、さらに向上するといった知見を得た。
この発明は、上記知見に基づきなされたものであって、下記を特徴とする。
請求項1に記載の発明は、中詰材収容枠体と、前記中詰材収容枠体内に収容される中詰材とからなる土留め壁ブロックにおいて、前記中詰材収容枠体は、壁面材により構成され、前記中詰材には、固化材が含まれており、前記中詰材内には、吊り具が埋設され、前記中詰材の上面の所定位置に凹部が形成され、前記凹部内に前記吊り具の頭部が露出していることに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記吊り具の下部には、前記中詰材収容枠体の底部からの前記中詰材の流出を防止するための流出防止板が取り付けられていることに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記中詰材収容枠体は、四角形状をなしていることに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記壁面材は、波形鋼板からなっていることに特徴を有するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記壁面材は、ライナープレートからなっていることに特徴を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1つに記載の発明において、前記中詰材は、土砂からなっていることに特徴を有するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1つに記載の発明において、前記固化材は、セメント系であることに特徴を有するものである。
この発明によれば、中詰材収容枠体を壁面材により構成することによって、高い強度が得られる結果、優れた安定性を有すると共に、中詰材として容易に採取可能な土砂を使用することができ、しかも、容易に構築することができることから構築費用が安価で済み、さらに、セメント系固化材等を混ぜた中詰材内に吊り具を埋設し、硬化させれば、クレーン等により安定して吊り上げることができる土留め壁ブロックを提供することができる。
また、上記効果は、壁面材としてライナープレート等の波形鋼板を使用することによって、さらに向上する。
この発明の土留め壁ブロック(本発明ブロックB)を示す概略斜視図である。 この発明の土留め壁ブロック(本発明ブロックB)を示す平面図である。 この発明の土留め壁ブロック(本発明ブロックB)を示す正面図である。 この発明の土留め壁ブロックB(本発明ブロックB)を示す側面図である。 図3のA−A線断面図である。 この発明の土留め壁ブロックBにおける吊り具部分の拡大断面図である。 この発明の土留め壁ブロックBにおける流出防止板を示す平面図であり、(a)は、四角形状の流出防止板であり、(b)は、四角枠形状の流出防止板であり、(c)は、網目状の流出防止板である。 この発明の土留め壁ブロックBを段積みして構築された土留め壁を示す部分正面図である。 従来ブロックAを示す部分省略斜視図である。 従来ブロックAにより構築された土留め壁を示す部分正面図である。 従来ブロックAにより構築された土留め壁を示す断面図である。
この発明の土留め壁ブロック(以下、本発明ブロックBという。)の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明ブロックBを示す概略斜視図、図2は、本発明ブロックBを示す平面図、図3は、本発明ブロックBを示す正面図、図4は、本発明ブロックBを示す側面図である。
図1から図4に示すように、本発明ブロックBは、中詰材収容枠体1と、中詰材収容枠体1内に収容される中詰材2と、吊り具3とからなっている。
中詰材収容枠体1は、何れも壁面材としてのライナープレートからなる前面枠4、背面枠5、左側面枠6および右側面枠7を四角形状に連結したものからなっている。中詰材収容枠体1の長さは、基本となるライナープレートの連結枚数を調整することにより自在に変えることができる。
吊り具3は、図6に示すように、棒鋼8と、棒鋼8の上部に形成された、クレーン等のフックに係合する頭部9と、棒鋼8の下部に取り付けられた流出防止板10とから構成されている。頭部9は、クレーン等のフックが係合し易いように、中詰材2の上面に形成した凹部11内に露出すると共に、本発明ブロックBの段積時に上段の本発明ブロックBと干渉しないように、中詰材2の上面から突出していない。吊り具3は、中詰材2に埋設したままであっても、あるいは、中詰材収容枠体1に固定しても良い。
流出防止板10は、本発明ブロックBを吊り上げた際に、中詰材収容枠体1の底部から中詰材2が流出することを防止するためのものであり、その形状は、図7(a)に示すように、平板状以外に、同図(b)に示すように、四角枠形状、あるいは、同図(c)に示すように、網目状等、中詰材2の流出を防止できる形状であれば良い。
流出防止板10を設けることによって、セメント系固化材を混ぜた中詰材2が完全に硬化せずとも、一定時間が経過すれば、中詰材内部は、固化材が土粒子の摩擦を向上させるため、本発明ブロックBを吊り上げても、中詰材2は、流出防止板10と中詰材収容枠体とにより支持され、中詰材収容枠体1から流出するおそれはない。
なお、上記一定時間とは、コンクリートを練り合わせてから硬化が始まる一般的な時間である1.5時間から2.0時間以上であれば良いが、この発明では、中詰材2を介して、中詰材収容枠体1を吊り上げることを考慮すると、硬化開始からほぼ硬化が完了する24時間の中間値(10時間から12時間)程度の硬化時間が必要となる。
ライナープレートは、薄肉鋼板に波付け加工を施して波形鋼板を形成し、この波形鋼板の4辺にフランジを有した構造部材であり、仮設用土留材、集水井戸、横坑等として広く使用されている。
ライナープレートは、軽量であり、波付け加工を施しているため強度が高く、施工性に優れ、耐食性に富む等の特徴を有し、円弧状、直線状等の形状のものがある。この例では、直線状のライナープレートを使用する。
中詰材収容枠体1をライナープレートにより構成することによって、中詰材収容枠体1は、高い強度が得られるので、蓋面枠および底面枠がなくても自立可能となる。従って、本発明ブロックBは、メタルタッチで段積みされることはない。この結果、後述する、本発明ブロックBの上下段の中詰材2の一体化効果と相俟って、極めて滑りにくくなるので、本発明ブロックBの安定性が向上し、この結果、土留め壁の強度が向上する。
また、中詰材収容枠体1をライナープレートにより構成することによって、中詰材収容枠体1を吊り上げしたとき、ライナープレート付近の中詰材2がライナープレートの波形に噛み合い抵抗となるために、中詰材が流出するおそれがよりなくなる。
なお、本発明の中詰材収容枠体1は、ライナープレート等の波形鋼板に限定されるものではなく、強度を有するものであれば、コンクリート材、金網材、合成樹脂材等であっても良い。
中詰材2の上下段の一体化効果について説明する。
中詰材2としてセメント系固化材を混ぜた土砂を使用し、セメント系固化材が完全に硬化する前に本発明ブロックBを段積みすると、時間の経過に伴って上段の中詰材2が下降して、下段の中詰材2と一体化する。
また、中詰材収容枠体1は、蓋面枠および底面枠を有していないので、下段の中詰材収容枠体1内に中詰材2が目一杯、詰められなくても、その上に段積みされる上段の中詰材収容枠体1内の中詰材2の一部が下段の中詰材収容枠体1内に入り込む。この結果、下段の中詰材収容枠体1内に中詰材2の詰め量不足による空間は生じない。この点からも土留め壁ブロックBの安定性が向上する。
また、中詰材2の投入等により中詰材収容枠体1が変形するおそれがないので、複数個の本発明ブロックBを上下多段に段積みして土留め壁を構築するに際して、上下に隣接する本発明ブロックB同士が密着する。この結果、本発明ブロックBの安定性は、格段に向上する。
なお、前面枠3と背面枠4との間に補強材(図示せず)を張り渡せば、中詰材収容枠体1内に中詰材2を詰めたときに、中詰材収容枠体1が変形することを確実に防止できる。
また、中詰材収容枠体1を段積みする際に、あらかじめ下段中詰材収容枠体1の上部にモルタル等を打設しておけば、さらに上下の中詰材収容枠体1の連結が強固となる。
本発明ブロックBは、予め製造された前面枠4、背面枠5、左側面枠6および右側面枠7を四角形状に連結したものから構成されているので、運搬や構築が容易に行える。しかも、基本のライナープレートをフランジ結合することによって、本発明ブロックBの長さや段積み高さを自由に調整することができるので、土留め壁の構築現場に容易に対応することができる。
中詰材2は、土砂からなっている。なお、石礫等が混入した土砂であっても良い。中詰材2は、セメント系固化材を混ぜることによって土粒子同士の摩擦が向上するので、本発明ブロックBを吊り上げた際に、中詰材2が中詰材収容枠体1の底部から流れ落ちることはない。この効果は、流出防止板11によりさらに向上する。このように、中詰材2として容易に採取可能な土砂を用い、しかも、中詰材収容枠体1に投入する中詰材2に大きな制約はないので、土留め壁の構築費用を大幅に削減することができる。
中詰材収容枠体1の強度が高いので、中詰材収容枠体1内に土砂を投入した後、特に、締め固める必要はない。また、中詰材収容枠体1から土砂が流出するおそれはないので、中詰材収容枠体1の内側をポリエチレンシート等によって覆う必要はない。これらの点からも、土留め壁の構築費用を削減することができる。
本発明ブロックBを製作するには、図3に示すように、平板13に中詰材収容枠体1を乗せ、中詰材収容枠体1内に吊り具3を仮り止め、あるいは、中詰材収容枠体1に固定し、この後、中詰材収容枠体1内に中詰材2としてセメント系固化材を混ぜた土砂を投入する。吊り具3の頭部10の部分の中詰材2には、凹部11を形成する。
このようにして、中詰材2を中詰材収容枠体1内に投入したら、中詰材2がある程度、粘性が向上した後、すなわち、本発明ブロックBを吊り上げた際に、中詰材2が中詰材収容枠体1の底部から直ちに流出しない程度に土粒子の摩擦が向上した後、図1に示すように、クレーン等のフックを吊り具3の頭部に係合させて、本発明ブロックBを吊り上げ、土留め壁の構築場所に吊り下ろす。
なお、中詰材2が完全に硬化する前に本発明ブロックBを吊り上げても、流出防止板11の作用により、中詰材2が直ちに中詰材収容枠体1の底部から流出するおそれはない。
このようにして、複数個の本発明ブロックBを段積みすることにより、図8に示すように、人が立ち入れないような場所であっても吊り施工によって土留め壁を構築することができる。
以上、説明したように、この発明によれば、以下のような効果がもたらされる。
(1)中詰材収容枠体1をライナープレート等の壁面材により構成することにより、中詰材収容枠体1の強度が向上するので、中詰材収容枠体1に蓋面枠および底面枠を設ける必要がない。この結果、本発明ブロックB同士がメタルタッチで段積みされることはないので、上下段の中詰材収容枠体1内の中詰材の一体化効果と相俟って、極めて滑りにくくなる。これによって、本発明ブロックBの安定性が向上し、この結果、土留め壁の強度が向上する。
(2)中詰材収容枠体1に蓋面枠および底面枠を設ける必要がないことから、中詰材収容枠体1内に中詰材2の詰め量不足による空間は生じないので、この点からも、本発明ブロックBの安定性が向上する。
(3)中詰材収容枠体1の変形を防止することができるので、本発明ブロックBを上下多段に段積みした際に、隣接する土留め壁ブロックB同士が密着する。この点からも、本発明ブロックBの安定性が向上する。
(3)中詰材収容枠体1をライナープレートにより構成した場合、基本のライナープレートの結合枚数を調整することによって、本発明ブロックBの長さや段積み高さを自由に調整することができるので、土留め壁の構築現場に容易に対応することができる。
(4)中詰材収容枠体1を壁面材により構成することにより、中詰材2の締め固め作業が不要となる。しかも、中詰材収容枠体1の内側をポリエチレンシート等によって覆う必要がなくなるので、これらの点からも、土留め壁の構築費用を削減することができる。
(5)作業員が立ち入ることができない谷や崖あるいは河川等に土留め壁を吊り施工により構築する際に、吊り具3が設けられているので、本発明ブロックBをクレーン等により安定して吊り上げることができる。
A:従来ブロック
B:本発明ブロック
1:中詰材収容枠体
2:中詰材
3:吊り具
4:前面枠
5:背面枠
6:左側面枠
7:右側面枠
8:棒鋼
9:頭部
10:流出防止板
11:凹部
12:平板
21:棒鋼
22:平鋼
23:鉄筋籠
24:中詰材
25:連結杆

Claims (7)

  1. 中詰材収容枠体と、前記中詰材収容枠体内に収容される中詰材とからなる土留め壁ブロックにおいて、
    前記中詰材収容枠体は、壁面材により構成され、前記中詰材には、固化材が含まれており、前記中詰材内には、吊り具が埋設され、前記中詰材の上面の所定位置に凹部が形成され、前記凹部内に前記吊り具の頭部が露出していることを特徴とする土留め壁ブロック。
  2. 前記吊り具の下部には、前記中詰材収容枠体の底部からの前記中詰材の流出を防止するための流出防止板が取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の土留め壁ブロック。
  3. 前記中詰材収容枠体は、四角形状をなしていることを特徴とする、請求項1または2に記載の土留め壁ブロック。
  4. 前記壁面材は、波形鋼板からなっていることを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の土留め壁ブロック。
  5. 前記壁面材は、ライナープレートからなっていることを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の土留め壁ブロック。
  6. 前記中詰材は、土砂からなっていることを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載の土留め壁ブロック。
  7. 前記固化材は、セメント系であることを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の土留め壁ブロック。
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