JP2004000098A - 樹木防護網 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要となった網の回収作業の煩雑さを回避し、また獣類や風雨に対しても十分な防護性能を有し、また透光性、通気性に優れた樹木防護網を提供すること。
【解決手段】可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られる、線状の構成部材1で構成されるメッシュ形状からなるものであり、樹木の側周囲を覆った際に前記剛性により立設可能である、獣類による被害防止の樹木防護網とした。また構成部材1の太さ11bを、少なくとも1.5ミリ以上とし、かつ、各構成部材1の一辺によって囲まれる網目2を、それぞれ5ミリ四方以上の大きさを保持するものとすることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られる、線状の構成部材1で構成されるメッシュ形状からなるものであり、樹木の側周囲を覆った際に前記剛性により立設可能である、獣類による被害防止の樹木防護網とした。また構成部材1の太さ11bを、少なくとも1.5ミリ以上とし、かつ、各構成部材1の一辺によって囲まれる網目2を、それぞれ5ミリ四方以上の大きさを保持するものとすることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鹿、いのしし、兎、熊等の獣類による食害等の被害から、苗木や幼齢木を含む樹木を防護するための樹木防護網に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
獣類が樹皮、葉、芽等を食したり、獣類のつめ、身体等を擦り付けたりする被害に対して、苗木或いは幼齢木などの樹木には防護手段が必要となる。この防護手段として、防護網で苗木や樹木の周囲を覆う方法がある。
【0003】
従来、この防護網としては、糸状にしたポリエチレン等の高分子化合物を編んだもの(図6、図7)や金網があった。これらの防護網は、以下のようにして使用されている。
【0004】
すなわち、苗木を保護する際は、まず、網を保持するための複数本の支柱を、苗木の周囲近傍に立設し、次に、結束材で網の適宜箇所を各支柱に固定し、さらに、網の下端の適宜位置を杭で地面に固定して、網が苗木の側方周囲を覆う状態(図3にて複数本の支柱4を使用した場合と同様の状態)となるようにして使用される。
【0005】
また幼齢木を保護する際は、前記支柱を使わずに防護網を直接樹木の周囲に巻き、結束材で網の両側端同士の適宜位置を固定し、さらに網の下端の適宜位置を杭で地面に固定して、網が樹木の下端から側方周囲を覆う状態(図4と同様の状態)となるようにして使用される。
【0006】
防護網で保護した苗木が生長して幼齢木となったときは、支柱の回収等をすることで、前記苗木の保護状態から幼齢木の保護状態とする。この作業は、苗木であれば通常約7年ないし10年毎に必要となる剪定作業時に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、成木になり樹齢が長くなると食害等の被害の虞がなくなるため、防護が不要になるところ、上記従来の防護網においては、放置すればその網目が樹木に食い込む等、樹木の生長を阻害するものであった。
【0008】
このため、不要となった網の煩雑な回収作業が必要となっていた。
【0009】
また前記従来の防護網は、大きな可撓性や伸縮性を有する一方で弾性性能に乏しいため、図8のように網が重なるように極端に折れ曲がったり、容易にしわになったり、また図9に示すように、樹木を防護した状態で不要に撓んだりしうるものであった。
【0010】
このため、網を設置した使用状態においては、獣類が爪、角等の体の一部を押し付けることによって、図9に示すように設置した網が容易にずれたり、特に苗木を保護するため支柱のみで支えられた状態(図3と類似した使用状態)では、風雨によっても網がずれたりして、網がずれた部分(図9の二点鎖線で囲まれる部分)が生じる場合があり、十分な防護が出来ないものであった。
【0011】
さらに、前記従来の網は、図6、図7に示すように網目12が極端に小さいため、透光性、通気性に優れたものとはいえなかった。またごみがこの網目12に詰まることもあった。
【0012】
このため、これらの網では自然な環境での樹木の生長に影響を与えるものであった。
【0013】
そこで、この発明は、上記従来の樹木防護網が有する欠点を解決するものであり、網を構成する構成部材及びメッシュ形状を工夫することによって、不要となった網の回収作業の煩雑さを回避し、また獣類や風雨に対しても十分な防護性能を有し、また透光性、通気性に優れた樹木防護網を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明は、可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られる、線状の構成部材1で構成されるメッシュ形状からなるものとし、かつ、樹木の側周囲を覆った際に前記剛性により立設可能な、獣類による被害防止の樹木防護網としたことを特徴とする。
【0015】
これにより、メッシュ形状を構成する各網目が大きく変形することがなく、網は極端に折れ曲がったり、しわになったりしないものとなる。また、ある程度の経年により各構成部材が生分解して防護網は自然崩壊する。
【0016】
この作用をより好ましく得るためには、構成部材1の太さ1bを、少なくとも1.5ミリメートル以上とし、かつ、各構成部材1の一辺によって囲まれる網目2を、それぞれ5ミリメートル四方以上の大きさを保持するものとすることができる。
【0017】
さらに、複数本を保護する分の網を容易に持ち運べるものとし、かついずれの樹木にも対応できるものとするためには、メッシュ形状の全体を、長尺の形状とすることができる。
【0018】
これにより、複数本の樹木に必要な分をロール状に巻いてコンパクトに取り纏めることができ、各樹木の幹の太さに合わせて任意の大きさ及び任意の形状に切ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の樹木防護網の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
この発明の樹木防護網は、獣類による食害等の被害防止のためのものであって、線状の構成部材1で構成される長尺のメッシュ形状からなる樹木防護網であり、かつ可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られるものである(図1)。
【0021】
以下、各部を詳述する。
【0022】
構成部材1は、メッシュ形状を構成する太さ1bの線状の部材であり、図1に示すように、この構成部材1にてメッシュ形状を構成したものが、本発明の樹木防護網である。また構成部材1は、生分解性樹脂からなり、かつ、一定以上の太さ1bを有することにより一定の剛性を有し、また、本発明の使用に適した可撓性を有する。
【0023】
各構成部材1の太さ1bは、構成部材1が糸状ではなく線状の部材と言える程度の太さであり、具体的には最も細い部分の太さが少なくとも1.5ミリメートル以上である。この太さ1bは、本発明の防護網の作用に適したものであればよい。
【0024】
生分解性樹脂は、紫外線劣化性能及び微生物分解性能を有し、経年により自然環境中で分解するものである。例示すれば、乳酸系ヒドロキシカルボン酸の重合体、エチレングリコール等のジオール類とジカルボン酸とからなるエステル重合体、及びカプロラクトン系の開環重合体等がある。これら生分解性樹脂は、一定以上の曲げ剛性を有するとともに、自然環境内の劣化寿命が約7年以上であることが望ましい。
【0025】
構成部材1の剛性は、主に、前述の構成部材の太さ1b及び生分解性樹脂の性質によって定まる。剛性の各要素である曲げ剛性やねじり剛性は、本発明の使用において、獣類や風雨によっても極端に撓んだり容易に折れ曲がったりしわになったりしないだけのものである。またこの樹木防護網は、樹木の側周囲を覆った際に、前記剛性によって防護網自身が立設可能なものである(図3)。
【0026】
構成部材1の可撓性は、メッシュ形状を構成した状態で樹木の周囲を覆うことができる程度のものであることが必要である。
【0027】
ここで、図2に示すように、この各構成部材1の隣り合う一辺に囲まれて、網目2が構成される。すなわち網目2は、構成部材の連続する一辺によって閉じた空間である。
【0028】
網目2は、図2に示すように、小さくとも5ミリメートル四方以上、すなわち5ミリメートル四方の仮想正方形S1(図2の一点鎖線で囲まれる正方形)を含むだけの大きさを常に保持するものとしている。換言すると、本発明の防護網の使用状態において構成部材1が撓んでもなお、網目2は、この仮想正方形S1で囲まれる広さ以上の空間を維持し続ける。
【0029】
また本実施例では、図2に示すように、線状の構成部材1が交差する各交差部3が固定した形態となっている。すなわち隣り合う各構成部材1からなる交差角度θが、獣類や風雨等による外力にかかわらず一定或いはほぼ一定となるように固定される。なおここでいう外力は、本発明の使用状態で想定される大きさの外力をいう。網目2の大きさや交差部3の交差角度θは、交差部材1の剛性や後述のメッシュ形状の一体成形によって保持される。またほぼ一定とは、数パーセント程度の変化量にとどまるという意味である。
【0030】
また網目2の大きさは、獣類による食害等の被害防止のためには、大きくとも10センチメートル四方未満、すなわち10センチメートル四方の仮想正方形S2(図2の二点鎖線で囲まれる正方形)を含まないだけの大きさが上限の目安である。
【0031】
なお、構成部材1の一辺により構成される網目2の周形状(網目単位毎のメッシュ形状)は、本実施例では縦横方向の構成部材1による略四辺形状の網目2からなるものであるが、ひし形、三角形等の略多角形や略円形など、その形は問わない。
【0032】
メッシュ形状の加熱溶融による一体成形は、成形過程の一部に加熱溶融工程を含むことにより行われる。品質の均一性、防護網の持ち運びや設置作業の能率、経済性や成形能率のために本実施例では、一定断面成形品を連続成形するのに適した、押出成形によるものとしている。
【0033】
メッシュ形状は、全体として長尺の形状である。ここでいう長尺とは、図1に示すメッシュ形状の全体形状(高さとなる長さH×幅の長さL)について、高さHが1.3メートルないし2メートル程度であるのに対して、長さ(全体形状の幅長さ)Lが10メートル以上であることを意味する。この高さHは獣類の被害からの防護網として望ましい値である。
【0034】
本実施例によれば、構成部材1の可撓性による防護網全体の多少の伸縮によって、どのような形状の樹木の側周囲でも容易に覆うことができ、設置作業が能率的となる。
【0035】
また一方、構成部材1の太さを1.5ミリメートル以上としたことによる防護網の剛性と、各交差部3の一体成形及び一定の交差角度θによる固定構造とにより、本発明の使用に適した強度を有する。
【0036】
また構成部材1の太さ1bを少なくとも1.5ミリメートル以上とし、かつ交差部2を固定した固定構造を有するメッシュ形状としたため、防護網自体が自立できる程度の強度を有する。これにより図3に示すような苗木の防護状態においても、一本の支柱へ固定するだけで十分な防護が可能となり、従来のように複数の支柱で支えることが不要となる。これにより設置作業の能率化、設置費用の削減等ができる。
【0037】
各交差部3の固定構造として、隣り合う各構成部材1からなる交差角度θが、外力にかかわらずほぼ一定となるように固定される構造としたことにより、防護網全体の多少の伸縮によっても、一定の透光性、通気性を常に確保できる一方、構成部材1の多少の可撓性によっても、獣類の被害から防護するだけの網目2の周形状を常に確保することができる。
【0038】
さらに網目2が小さくとも5ミリメートル四方以上の大きさ(図2の仮想正方形S1の広さ以上の空間)を常に維持するものとしたことにより、本発明の防護網が、その使用状態において常に、極めて良好な透光性、通気性を確保することができる。
【0039】
そして構成部材1の材質を生分解性樹脂としたことにより、設置後に不要となったり寸法が合わなくなったりした網の煩雑な撤去作業が不要となるとともに、自然分解した後も環境公害の心配がない。
【0040】
またメッシュ形状を、生分解性樹脂を加熱溶融で一体成形して得られるものとしたことにより、自然崩壊前の状態で各構成部材の交差部が外力によって裂けたり、構成部材同士が分離したりすることはなくなり、一定の耐久性を有した樹木防護網が、各網目で均一に得られる。特に押出成形による一体成形としたことにより、一定断面の長尺の成形品が連続的に大量生産することができ、製造の能率性及び経済性が高いものとなる。
【0041】
また網目2の大きさを小さくとも5ミリメートル四方以上としたことと、構成部材1の可撓性と、メッシュ形状を全体として長尺の形状としたこととにより、複数本の樹木を防護するため大きな面積を有する網であっても、ロール状に巻いてコンパクトな形態として取り纏めて容易に持ち運ぶことができる。
【0042】
そしてメッシュ形状の全体を長尺のものとしたことにより、どのような形状や太さの樹木にも対応することができる。具体的には、各樹木の幹の太さに合わせて長尺に巻いていた防護網を任意の大きさ及び任意の形状に切ることで、一本の樹木の下方と上方で幹の太さが異なる場合(樹木の多くは根の付近の幹が太くなっている。)や、斜めに伸びている場合にも、樹木の形状に合わせて防護網を巻きつけることができる。また防護網を任意の大きさ及び任意の形状に切ることで、樹木毎の幹の太さに合わせた大きさの網を設置できるため、設置作業においては、経済的にかつ効率的に防護網を使用でき、ごみなども出にくく、作業がより能率化する。
【0043】
以上のように構成された樹木防護網の使用は、前述の従来の樹木防護網とほぼ同様である。
【0044】
すなわち、苗木を保護する際は、図3に示すように、まず、網を保持するための一本の支柱4を、苗木の周囲近傍に立設し、次に、結束材5で網の適宜箇所を支柱4に固定し、さらに、網の下端の適宜位置を杭6で地面に固定して、網が苗木の側方周囲を覆う状態となるようにして使用する。
【0045】
また幼齢木を保護する際は、図4に示すように、前記支柱4を使わずに防護網を直接樹木の周囲に巻き、結束材5で網の両側端同士の適宜位置を固定し、さらに網の下端の適宜位置を杭6で地面に固定して、網が樹木の下端から側方周囲を覆う状態となるようにして使用する。
【0046】
防護網で保護した苗木が生長して幼齢木となったときは、支柱4の回収等をすることで、前記苗木の保護状態から幼齢木の保護状態とする。この作業は、苗木であれば通常約7年ないし10年毎に必要となる剪定作業時に行われる。
【0047】
また幼齢木の保護状態で、樹木が生長してその幹が太くなったときは、これに適した大きさの防護網を巻き直す。構成部材1の可撓性により防護網全体は多少伸縮するので、構成部材1の生分解寿命までに巻き直せば、各網目3が幹に食い込むことはない。また生分解寿命後は防護網が崩壊するので、各網目3が幹に食い込んで樹木の生長が妨げられることはない。
【0048】
なお、支柱4、結束材5及び杭6も生分解樹脂製のものとすれば、防護網とともにこれらも経年により自然分解するため、不要なごみの問題が生ずることもなく、望ましい。この場合支柱4及び杭6について、土中に埋まる部分及び外気にあたる部分の材質をそれぞれ、土中微生物分解性及び空気中分解性の優れたものとすれば、自然環境にあった生分解寿命が望めるものとなる。
【0049】
その他、各部の具体的な構成は、上述した各実施例に限定されるものではなく、例えば、一体成形せずに各構成部材を熱融着により固定してメッシュ形状を形成する等、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】
この発明の樹木防護網は、以上に述べたように構成されているので、不要となった網の回収作業の煩雑さをなくし、また獣類や風雨に対しても十分な防護性能を有し、また透光性、通気性に優れたものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の樹木防護網の実施例の概観図である。
【図2】図1に示す樹木防護網の一部拡大図である。
【図3】図1に示す樹木防護網の苗木への使用状態の説明図である。
【図4】図1に示す樹木防護網の幼齢木への使用状態の説明図である
【図5】図1に示す樹木防護網をロール状に巻いた状態の説明図である
【図6】従来の樹木防護網の概観図である。
【図7】図6に示す樹木防護網の一部拡大図である。
【図8】図6に示す樹木防護網が折れ曲がった状態の説明図である。
【図9】図6に示す樹木防護網の幼齢木への使用状態の説明図である
【符号の説明】
1 構成部材
1d 構成部材の太さ
2 網目
【発明の属する技術分野】
この発明は、鹿、いのしし、兎、熊等の獣類による食害等の被害から、苗木や幼齢木を含む樹木を防護するための樹木防護網に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
獣類が樹皮、葉、芽等を食したり、獣類のつめ、身体等を擦り付けたりする被害に対して、苗木或いは幼齢木などの樹木には防護手段が必要となる。この防護手段として、防護網で苗木や樹木の周囲を覆う方法がある。
【0003】
従来、この防護網としては、糸状にしたポリエチレン等の高分子化合物を編んだもの(図6、図7)や金網があった。これらの防護網は、以下のようにして使用されている。
【0004】
すなわち、苗木を保護する際は、まず、網を保持するための複数本の支柱を、苗木の周囲近傍に立設し、次に、結束材で網の適宜箇所を各支柱に固定し、さらに、網の下端の適宜位置を杭で地面に固定して、網が苗木の側方周囲を覆う状態(図3にて複数本の支柱4を使用した場合と同様の状態)となるようにして使用される。
【0005】
また幼齢木を保護する際は、前記支柱を使わずに防護網を直接樹木の周囲に巻き、結束材で網の両側端同士の適宜位置を固定し、さらに網の下端の適宜位置を杭で地面に固定して、網が樹木の下端から側方周囲を覆う状態(図4と同様の状態)となるようにして使用される。
【0006】
防護網で保護した苗木が生長して幼齢木となったときは、支柱の回収等をすることで、前記苗木の保護状態から幼齢木の保護状態とする。この作業は、苗木であれば通常約7年ないし10年毎に必要となる剪定作業時に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、成木になり樹齢が長くなると食害等の被害の虞がなくなるため、防護が不要になるところ、上記従来の防護網においては、放置すればその網目が樹木に食い込む等、樹木の生長を阻害するものであった。
【0008】
このため、不要となった網の煩雑な回収作業が必要となっていた。
【0009】
また前記従来の防護網は、大きな可撓性や伸縮性を有する一方で弾性性能に乏しいため、図8のように網が重なるように極端に折れ曲がったり、容易にしわになったり、また図9に示すように、樹木を防護した状態で不要に撓んだりしうるものであった。
【0010】
このため、網を設置した使用状態においては、獣類が爪、角等の体の一部を押し付けることによって、図9に示すように設置した網が容易にずれたり、特に苗木を保護するため支柱のみで支えられた状態(図3と類似した使用状態)では、風雨によっても網がずれたりして、網がずれた部分(図9の二点鎖線で囲まれる部分)が生じる場合があり、十分な防護が出来ないものであった。
【0011】
さらに、前記従来の網は、図6、図7に示すように網目12が極端に小さいため、透光性、通気性に優れたものとはいえなかった。またごみがこの網目12に詰まることもあった。
【0012】
このため、これらの網では自然な環境での樹木の生長に影響を与えるものであった。
【0013】
そこで、この発明は、上記従来の樹木防護網が有する欠点を解決するものであり、網を構成する構成部材及びメッシュ形状を工夫することによって、不要となった網の回収作業の煩雑さを回避し、また獣類や風雨に対しても十分な防護性能を有し、また透光性、通気性に優れた樹木防護網を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明は、可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られる、線状の構成部材1で構成されるメッシュ形状からなるものとし、かつ、樹木の側周囲を覆った際に前記剛性により立設可能な、獣類による被害防止の樹木防護網としたことを特徴とする。
【0015】
これにより、メッシュ形状を構成する各網目が大きく変形することがなく、網は極端に折れ曲がったり、しわになったりしないものとなる。また、ある程度の経年により各構成部材が生分解して防護網は自然崩壊する。
【0016】
この作用をより好ましく得るためには、構成部材1の太さ1bを、少なくとも1.5ミリメートル以上とし、かつ、各構成部材1の一辺によって囲まれる網目2を、それぞれ5ミリメートル四方以上の大きさを保持するものとすることができる。
【0017】
さらに、複数本を保護する分の網を容易に持ち運べるものとし、かついずれの樹木にも対応できるものとするためには、メッシュ形状の全体を、長尺の形状とすることができる。
【0018】
これにより、複数本の樹木に必要な分をロール状に巻いてコンパクトに取り纏めることができ、各樹木の幹の太さに合わせて任意の大きさ及び任意の形状に切ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の樹木防護網の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
この発明の樹木防護網は、獣類による食害等の被害防止のためのものであって、線状の構成部材1で構成される長尺のメッシュ形状からなる樹木防護網であり、かつ可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られるものである(図1)。
【0021】
以下、各部を詳述する。
【0022】
構成部材1は、メッシュ形状を構成する太さ1bの線状の部材であり、図1に示すように、この構成部材1にてメッシュ形状を構成したものが、本発明の樹木防護網である。また構成部材1は、生分解性樹脂からなり、かつ、一定以上の太さ1bを有することにより一定の剛性を有し、また、本発明の使用に適した可撓性を有する。
【0023】
各構成部材1の太さ1bは、構成部材1が糸状ではなく線状の部材と言える程度の太さであり、具体的には最も細い部分の太さが少なくとも1.5ミリメートル以上である。この太さ1bは、本発明の防護網の作用に適したものであればよい。
【0024】
生分解性樹脂は、紫外線劣化性能及び微生物分解性能を有し、経年により自然環境中で分解するものである。例示すれば、乳酸系ヒドロキシカルボン酸の重合体、エチレングリコール等のジオール類とジカルボン酸とからなるエステル重合体、及びカプロラクトン系の開環重合体等がある。これら生分解性樹脂は、一定以上の曲げ剛性を有するとともに、自然環境内の劣化寿命が約7年以上であることが望ましい。
【0025】
構成部材1の剛性は、主に、前述の構成部材の太さ1b及び生分解性樹脂の性質によって定まる。剛性の各要素である曲げ剛性やねじり剛性は、本発明の使用において、獣類や風雨によっても極端に撓んだり容易に折れ曲がったりしわになったりしないだけのものである。またこの樹木防護網は、樹木の側周囲を覆った際に、前記剛性によって防護網自身が立設可能なものである(図3)。
【0026】
構成部材1の可撓性は、メッシュ形状を構成した状態で樹木の周囲を覆うことができる程度のものであることが必要である。
【0027】
ここで、図2に示すように、この各構成部材1の隣り合う一辺に囲まれて、網目2が構成される。すなわち網目2は、構成部材の連続する一辺によって閉じた空間である。
【0028】
網目2は、図2に示すように、小さくとも5ミリメートル四方以上、すなわち5ミリメートル四方の仮想正方形S1(図2の一点鎖線で囲まれる正方形)を含むだけの大きさを常に保持するものとしている。換言すると、本発明の防護網の使用状態において構成部材1が撓んでもなお、網目2は、この仮想正方形S1で囲まれる広さ以上の空間を維持し続ける。
【0029】
また本実施例では、図2に示すように、線状の構成部材1が交差する各交差部3が固定した形態となっている。すなわち隣り合う各構成部材1からなる交差角度θが、獣類や風雨等による外力にかかわらず一定或いはほぼ一定となるように固定される。なおここでいう外力は、本発明の使用状態で想定される大きさの外力をいう。網目2の大きさや交差部3の交差角度θは、交差部材1の剛性や後述のメッシュ形状の一体成形によって保持される。またほぼ一定とは、数パーセント程度の変化量にとどまるという意味である。
【0030】
また網目2の大きさは、獣類による食害等の被害防止のためには、大きくとも10センチメートル四方未満、すなわち10センチメートル四方の仮想正方形S2(図2の二点鎖線で囲まれる正方形)を含まないだけの大きさが上限の目安である。
【0031】
なお、構成部材1の一辺により構成される網目2の周形状(網目単位毎のメッシュ形状)は、本実施例では縦横方向の構成部材1による略四辺形状の網目2からなるものであるが、ひし形、三角形等の略多角形や略円形など、その形は問わない。
【0032】
メッシュ形状の加熱溶融による一体成形は、成形過程の一部に加熱溶融工程を含むことにより行われる。品質の均一性、防護網の持ち運びや設置作業の能率、経済性や成形能率のために本実施例では、一定断面成形品を連続成形するのに適した、押出成形によるものとしている。
【0033】
メッシュ形状は、全体として長尺の形状である。ここでいう長尺とは、図1に示すメッシュ形状の全体形状(高さとなる長さH×幅の長さL)について、高さHが1.3メートルないし2メートル程度であるのに対して、長さ(全体形状の幅長さ)Lが10メートル以上であることを意味する。この高さHは獣類の被害からの防護網として望ましい値である。
【0034】
本実施例によれば、構成部材1の可撓性による防護網全体の多少の伸縮によって、どのような形状の樹木の側周囲でも容易に覆うことができ、設置作業が能率的となる。
【0035】
また一方、構成部材1の太さを1.5ミリメートル以上としたことによる防護網の剛性と、各交差部3の一体成形及び一定の交差角度θによる固定構造とにより、本発明の使用に適した強度を有する。
【0036】
また構成部材1の太さ1bを少なくとも1.5ミリメートル以上とし、かつ交差部2を固定した固定構造を有するメッシュ形状としたため、防護網自体が自立できる程度の強度を有する。これにより図3に示すような苗木の防護状態においても、一本の支柱へ固定するだけで十分な防護が可能となり、従来のように複数の支柱で支えることが不要となる。これにより設置作業の能率化、設置費用の削減等ができる。
【0037】
各交差部3の固定構造として、隣り合う各構成部材1からなる交差角度θが、外力にかかわらずほぼ一定となるように固定される構造としたことにより、防護網全体の多少の伸縮によっても、一定の透光性、通気性を常に確保できる一方、構成部材1の多少の可撓性によっても、獣類の被害から防護するだけの網目2の周形状を常に確保することができる。
【0038】
さらに網目2が小さくとも5ミリメートル四方以上の大きさ(図2の仮想正方形S1の広さ以上の空間)を常に維持するものとしたことにより、本発明の防護網が、その使用状態において常に、極めて良好な透光性、通気性を確保することができる。
【0039】
そして構成部材1の材質を生分解性樹脂としたことにより、設置後に不要となったり寸法が合わなくなったりした網の煩雑な撤去作業が不要となるとともに、自然分解した後も環境公害の心配がない。
【0040】
またメッシュ形状を、生分解性樹脂を加熱溶融で一体成形して得られるものとしたことにより、自然崩壊前の状態で各構成部材の交差部が外力によって裂けたり、構成部材同士が分離したりすることはなくなり、一定の耐久性を有した樹木防護網が、各網目で均一に得られる。特に押出成形による一体成形としたことにより、一定断面の長尺の成形品が連続的に大量生産することができ、製造の能率性及び経済性が高いものとなる。
【0041】
また網目2の大きさを小さくとも5ミリメートル四方以上としたことと、構成部材1の可撓性と、メッシュ形状を全体として長尺の形状としたこととにより、複数本の樹木を防護するため大きな面積を有する網であっても、ロール状に巻いてコンパクトな形態として取り纏めて容易に持ち運ぶことができる。
【0042】
そしてメッシュ形状の全体を長尺のものとしたことにより、どのような形状や太さの樹木にも対応することができる。具体的には、各樹木の幹の太さに合わせて長尺に巻いていた防護網を任意の大きさ及び任意の形状に切ることで、一本の樹木の下方と上方で幹の太さが異なる場合(樹木の多くは根の付近の幹が太くなっている。)や、斜めに伸びている場合にも、樹木の形状に合わせて防護網を巻きつけることができる。また防護網を任意の大きさ及び任意の形状に切ることで、樹木毎の幹の太さに合わせた大きさの網を設置できるため、設置作業においては、経済的にかつ効率的に防護網を使用でき、ごみなども出にくく、作業がより能率化する。
【0043】
以上のように構成された樹木防護網の使用は、前述の従来の樹木防護網とほぼ同様である。
【0044】
すなわち、苗木を保護する際は、図3に示すように、まず、網を保持するための一本の支柱4を、苗木の周囲近傍に立設し、次に、結束材5で網の適宜箇所を支柱4に固定し、さらに、網の下端の適宜位置を杭6で地面に固定して、網が苗木の側方周囲を覆う状態となるようにして使用する。
【0045】
また幼齢木を保護する際は、図4に示すように、前記支柱4を使わずに防護網を直接樹木の周囲に巻き、結束材5で網の両側端同士の適宜位置を固定し、さらに網の下端の適宜位置を杭6で地面に固定して、網が樹木の下端から側方周囲を覆う状態となるようにして使用する。
【0046】
防護網で保護した苗木が生長して幼齢木となったときは、支柱4の回収等をすることで、前記苗木の保護状態から幼齢木の保護状態とする。この作業は、苗木であれば通常約7年ないし10年毎に必要となる剪定作業時に行われる。
【0047】
また幼齢木の保護状態で、樹木が生長してその幹が太くなったときは、これに適した大きさの防護網を巻き直す。構成部材1の可撓性により防護網全体は多少伸縮するので、構成部材1の生分解寿命までに巻き直せば、各網目3が幹に食い込むことはない。また生分解寿命後は防護網が崩壊するので、各網目3が幹に食い込んで樹木の生長が妨げられることはない。
【0048】
なお、支柱4、結束材5及び杭6も生分解樹脂製のものとすれば、防護網とともにこれらも経年により自然分解するため、不要なごみの問題が生ずることもなく、望ましい。この場合支柱4及び杭6について、土中に埋まる部分及び外気にあたる部分の材質をそれぞれ、土中微生物分解性及び空気中分解性の優れたものとすれば、自然環境にあった生分解寿命が望めるものとなる。
【0049】
その他、各部の具体的な構成は、上述した各実施例に限定されるものではなく、例えば、一体成形せずに各構成部材を熱融着により固定してメッシュ形状を形成する等、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】
この発明の樹木防護網は、以上に述べたように構成されているので、不要となった網の回収作業の煩雑さをなくし、また獣類や風雨に対しても十分な防護性能を有し、また透光性、通気性に優れたものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の樹木防護網の実施例の概観図である。
【図2】図1に示す樹木防護網の一部拡大図である。
【図3】図1に示す樹木防護網の苗木への使用状態の説明図である。
【図4】図1に示す樹木防護網の幼齢木への使用状態の説明図である
【図5】図1に示す樹木防護網をロール状に巻いた状態の説明図である
【図6】従来の樹木防護網の概観図である。
【図7】図6に示す樹木防護網の一部拡大図である。
【図8】図6に示す樹木防護網が折れ曲がった状態の説明図である。
【図9】図6に示す樹木防護網の幼齢木への使用状態の説明図である
【符号の説明】
1 構成部材
1d 構成部材の太さ
2 網目
Claims (3)
- 可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られる、線状の構成部材(1)で構成されるメッシュ形状からなるものであり、樹木の側周囲を覆った際に前記剛性により立設可能であることを特徴とする、獣類による被害防止の樹木防護網。
- 構成部材(1)が、少なくとも1.5ミリメートル以上の太さ(1b)であり、各構成部材(1)の一辺によって囲まれる網目(2)が、それぞれ5ミリメートル四方以上の大きさを保持することを特徴とする請求項1記載の樹木防護網。
- メッシュ形状の全体が長尺のものであることを特徴とする請求項1又は2記載の樹木防護網。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011188828A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Masao Hasegawa | 樹皮防護用シート材及びそれを用いた樹皮防護具 |
JP2014161302A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-09-08 | Daiichi Kogyo Kk | 苗木等保護具 |
JP2018014926A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 積水樹脂株式会社 | 成木保護具 |
CN109168833A (zh) * | 2018-11-05 | 2019-01-11 | 福海县海富特种鱼养殖有限责任公司 | 一种树木防啃咬装置 |
JP2020120633A (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-13 | 信濃化学工業株式会社 | 鳥獣害防止シート及び鳥獣害防止方法 |
-
2002
- 2002-06-03 JP JP2002161157A patent/JP2004000098A/ja active Pending
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