JPS6279722A - 農作物保護用有孔布帛状物 - Google Patents

農作物保護用有孔布帛状物

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JPS6279722A
JPS6279722A JP22021285A JP22021285A JPS6279722A JP S6279722 A JPS6279722 A JP S6279722A JP 22021285 A JP22021285 A JP 22021285A JP 22021285 A JP22021285 A JP 22021285A JP S6279722 A JPS6279722 A JP S6279722A
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seeds
fabric
birds
perforated
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JP22021285A
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郁彦 福森
純夫 遠藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、農作物を保護する有孔布帛状物に関する。更
に詳しくは、農作物を露地栽培するに当って、種子の発
芽・発育性あるいは果実の成育性を何ら損なうことなく
、農作物を鳥害から防止する農作物保護用有孔布帛状物
に関するものである。
〔従来の技術〕
農作物の栽培法には、大きく分けてノ\ウス栽培、トン
ネル栽培、露地栽培法があるが、特に露地栽培は、生産
者側にとって設備、労働経費面で有利な、又、消費者側
にとっては安価で味覚のある農作物を得ることが出来る
等の面で優れた栽培法であり、古くから行なわれてきた
ところが、この露地栽培(特に米、麦、トウモロコシ、
豆等の穀類の直播栽培)は、直播された種子が、成長す
る間もなく、種子の胚乳保持期間中に鳥類によって食い
荒され、収量面で大きな問題となっていた。これを解決
するために、発破者、発光、おどし等によって鳥害防止
を図ってきたが、■手間がかかりすぎる、■景観性、騒
音等により生活環境を悪化する、■鳥も習慣づけられる
と効果が薄れる等により十分な方法ではなくなった。
そのため、効果の高い、かつ持続性のある簡便な方法が
強く望まれている。
その一つとして、特開昭59−11125及び特開昭5
9−11126が知られている。この方法は、種子を繊
維束内で保護又は繊維束で被覆保護して生育させること
によって鳥害を防止したものである。この方法によれば
、種子は繊維束で保護されているため鳥害防止は可能で
あるが、種子の発芽・生育は繊維束によって拘束されて
いること、かつ十分な光が得られないこと等により、種
子の発芽・発育性に大きく影響を与え、栽培面で十分な
ものとは言えない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、前記の如く、従来の露地に於ける直播栽
培の問題点を解消すべく、鳥類の性態、習性について鋭
意検討を行った結果、対象となる鳥類としては、カモ、
カラス、スズメ、ハト等があげられ、これらの鳥類は、
聴覚、視覚は鋭いが習慣ずけられると効き目がなくなり
、一方、触覚が敏感であり体のわずか一部でも何かに触
れると危険を感じて逃げ出し、二度と近寄らないことが
判った。
その結果、種子を完全におおうことなく、ある分布をも
って障害物を設置すれば、鳥害防止を図り得ることを見
い出した。この法によれば、光量を十分に種子を与える
ことができ、かつ種子に何ら阻害を与えることなく、農
作物の成育を向上させることが可能である。
すなわち、本発明の目的は、直播法において、種子の発
芽・発育性に何ら障害を与えることなく自然に成長させ
、かつ鳥害防止を図ることの出来る農作物保護用有孔布
帛状物を提供するにある。
Crj’)8点を解決するための手段〕本発明の目的は
、種子が直播された農地等上に直接または間隔をあけて
張られて用いられ、前記種子が鳥類によって摘出される
のを防ぐのに役立つ農作物保護用有孔布帛状物であって
、前記有孔布帛状物の複数の孔が下記条件を満たすよう
に形成されていることを特徴とする農作物保護用有孔布
帛状物によって達成される。
■≦S < 1000cn1 50≦P<100% ここにS=孔の面積(anり 本発明でいう有孔布帛状物とは多数の孔を有するネット
状の布帛状物であって、各種の形態のものを用いること
ができる。例えば合成樹脂を用いてネット状に一体成型
されたもの、糸・テープ等を製織、製編、製網または接
着等による接合によってネット状に形成したもの、シー
トを打抜いて多数の孔を設けたもの、あるいはシートに
部分的にスリットを付与した後に拡げて例えばハニカム
構造にしたもの等を用いることができる。孔の形状につ
いては特定されるものではなく、三角形、四角形、五角
形等の角形、楕円形、円形等の丸形あるいはそれらを複
合した形状の何れであってもよい。
第1図〜第4図に本発明による有孔布帛状物(以下総称
してネットという)の実施例の数例を示す。
第1図〜第4図にその一例を示す。すなわち、第1図は
、フィルム、不織布、織布、編布等のシート1をパンチ
ング加工によって打抜して、あるいは熱可塑性シートに
スリット又は小穴を設は熱を付与しながらタテ、ヨコ方
向に緊張して、あるいは合成樹脂にて一体成型によって
楕円状の穴2を千鳥状に設けたネットである。
第2図は、テープヤーン3a、3bをタテ、ヨコ積層し
て熱融着又は接着剤接着によってタテ。
ヨコの積層部5を接合して四角形の孔4を格子状に設け
たネットである。
第3図は、糸6を製編又は製網によって、菱形の孔7を
設けたネットである。このネットは、蛙股法、無結節法
、ラッセル法等によってtmされ、糸の交錯部は、糸同
志にて結目8を形成し組織されたものである。
第4図は、フィルム、不織布、織布、編布等のシート9
を部分的にスリット(第9図(A))して、該スリット
方向とは直角方向に緊張して、六角形の孔11をもった
立体的構造のネット(第9図(B))としたものである
。このようなネ、ットの製法は、スリットの挿入法によ
ってネット形状、形態を自由につくることが出来、図示
の形状に限定されるものではない。
本発明による有孔布帛状物の孔の面積、すなわち網目の
大きさSは1≦S < 1000crAを満たすように
定められる。3 < l cn!では、網目が細かくな
りすぎるため、鳥の侵入は防げるが、物理的に種子の発
芽1発育に阻害を与えると共に、光の透過性が不足する
ため種子の発芽および発育が不良になる。S >100
0cn!では、目が粗くなるため、種子の発芽9発育性
への阻害は減少し、かつ光透過性も向上するため栽培に
適した条件となり種子の発芽。
発育性は旺盛となるが、鳥が網目より侵入しやすく、種
子を食い荒される恐れがある。
又、有孔布帛状物の空孔率(P)は、50≦P〈100
%とする。P<50%では、ネット構成材のカバー率(
占有率)が高くなり、種子の発芽・発育性を拘束、更に
は光の透過量が不足となり種子の発芽・発育性不良を起
す。P=100%では、網構成材がなくなり、網を形成
しえなくなる。
尚、空孔率(P)の測定は光透過法を用いて行われる。
ただし有孔布帛状物を構成する糸等の素材の太さを測定
して算出して得てもよい。そして下記式により算定され
る。
本発明による有孔布帛状物を構成する材料として、金属
系、樹脂系、繊維系等を用いることができるが、取扱い
性面より繊維系を使用するのが好ましい。繊維系素材と
しては、綿、麻、羊毛等の天然繊維、金属・ガラス・炭
素系等の無機繊維、セルロース、タンパク質系等の再生
繊維、ポリアミド・ポリエステル・ポリオレフィン・ポ
リウレタン・ポリエチレン・ポリ塩化ビニ゛Jデン・ポ
リアクリル・ポリビニールアルコール系等の合成繊維な
どがある。更には、これらの繊維には、長繊維糸、紡績
糸等の繊維形態、円形断面糸・偏平断面糸・異形断面糸
・発泡糸・コンジェゲート糸等の繊維形状、種々の繊維
径があり、それらの繊維を単独であるいは複合して使用
してもよく、更には物理加工・化学加工を施した加工糸
として使用してもよく、それらの形態によって特に限定
するものではなく、用途、使用法等に応じて適宜選定し
て用いることができる。ただし、使用後(農作物保護後
)のネット回収を省力化するために、腐蝕あるいはゼイ
化あるいは分解可能な素材を用いるとより好ましい。す
なわち、防鳥性を付与する期間(一般に種子の胚乳がな
くなるまでの期間)は、初期のネット形態を保持し、そ
れ以降は、即時あるいは徐々にネット形態を消滅させて
いき、種子の発育性を向上するとともに、ネット回収を
省力化するものである。その際農作物の種類、施工形態
、環境(地域・季節)等によりネットの形態保持期間が
異なるため、それらに応じて素材を選定して、耐久性を
コントロールすることが必要である。
腐蝕化素材としては、綿・麻・羊毛・絹等の天然繊維、
レーヨン・キュプラ等の再生繊維があり、これら繊維の
腐蝕促進に当っては、酵素・酸化剤等により処理し、腐
蝕遅延に当っては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、↑θ
水剤あるいはタンニン系による抗バクテリア加工処理を
行えばよい。
溶解性素材としては、ポリビニールアルコール、ポリエ
チレンオキサイド、ポリアクリル酸ナトリウム、コラー
ゲン等の天然あるいは合成高分子繊維があり、溶解度の
促進、遅延に当っては、ケン化度の調整・重合度の調整
、組成物の調整あるいは樹脂加工処理等によって行うこ
とができる。
劣化あるいはゼイ化性繊維としては、ポリエステルにア
ミン類を含む樹脂を処理、ポリアミドに塩素類を含む樹
脂を処理したものであり、劣化あるいはゼイ化度の調整
は、それらの樹脂組成、濃度調整等によって行う。
前記腐蝕、溶解、劣化あるいはゼイ化度調整は、ポリマ
ー中に薬剤を練り込んであるいは糸状、テープ状、シー
ト状あるいは最終製品のネット状態にて加工処理を行う
ことによって行うことが出来る。なお前記処理を行わな
いままで本発明による有孔布帛状物を用いてもよい。
これらの特性を有する繊維は、ネ・7トの設置形1゛態
(たとえば空中、水中、土工、土中など)、周囲の環境
雰囲気(たとえば温度、湿度など)、あるいは農作物へ
の影響(たとえば発芽、発育性、有害性など)を考慮し
て、適宜選定されて使用される。
扱い性面等より、0.1 w〜100Mm幅とするのが
好ましい。0.1龍以下では、強力不足や細過ぎるため
に取扱い不良になったり、あるいは目視しにくく防鳥効
果がうすれる。100n+以上では、空孔率が低下し、
種子の発芽、発育性に阻害を与える。
又、糸の形態は、鳥への触覚性を向上させて防鳥効果を
あげるために、ループ、カット等の毛羽、ももけ等を付
与することが好ましい。
又、鳥への視覚性を向上させて防鳥効果をあげるために
、透明よりも着色あるいは光反射性などを付与した繊維
を用いると好ましい。
以上の如くして構成されたネットは、種子を直播した農
地上に展張固定して張設するが、ネット張設後、種子の
直播を行ってもよい。
ネット展張に当っては、取扱い容易なある大きさのネッ
トを折り畳んだ状態のものをあるいはある幅で捲装した
ロール状のものをもって解反展張する。尚、展張性を更
に向上するためにネットは変形の小さい四角目のネット
を使用するのが好ましいが、変形の大きいネット使用時
は、あらかじめネット耳部に線材を挿入しておき、その
線材を緊張しながらあるいは該線材のみ固定後、ネット
を解反展張する。
解反展張されたネットは、農地上に直接又は間隔をもっ
て地盤面又は空中、水中、水面等に張設する。
以下ネットの具体的な張設方法を第5図〜第9図を参照
して説明する。
第1図はネットを直接上上面に設置した状態を示す。第
1図において、種子Sは土中12に直播されており、ネ
ット20は直播された土工面12aに設置したものであ
る。この場合風雨等によって波打ち破損あるいは吹きと
ばされたり、発芽した新芽がネットによって損傷を受け
ないようにネットの耳部及び中央部を部分的にアンカー
16をもって土と固着しである。このネット20を土に
固着するための方法は第5図に示すアンカー16に限定
されるものではな(、ロンド、ロープ等をネット20上
又はネット20内にタテあるいはヨコあるいは多方向に
適宜間隔に配置し、該口7ド、ローブの適宜箇所にアン
カー16を打設し固着するものであってもよい。尚、固
着するためのアンカー16あるいはロンド、ロープ等は
、施工性、ネット固定性、使用後の回収等を省力化する
ため、腐蝕性材を用いるとよい。又アンカー等による固
着は1〜20mに1ケ所行うとよい。
この直接張設に当っては、ネットが農地の土砂、汚泥等
によって汚染あるいは土中に埋設したりしてネットの防
鳥効果がうすれないようにするために、立体的なネット
(例えば第4図Bに示すハニカム構造体あるいは毛羽が
付されたネット)を用いるのが好ましい。文鳥が飛来し
て網目内に足を入れて種子Sを食い荒らさないように網
目の細いネットを用いることも必要である。さらにバク
テリアによって破壊容易な腐蝕性繊維素材を使用するの
が好ましい。
農地上に間隔をもって張設するに当っては、トンネル方
式又は天幕方式にて空中に設置あるいは水耕の場合は水
中1.水面に浮かせて設置するが、これらの設置形態は
、取扱い施工性、使用時期、農作物の種類、張設後の育
苗管理等の面より適宜選定する。又、設置形態により、
ネット性能、ネット固定法を適宜選定して施工する。ま
ず、水耕における水中、水面方式では、T型アンカー、
ロフド等をあらかじめ農地面に固着しておいてネットを
被覆するか、あるいはあらかじめネットにT型アンカー
、ロフド等を取付けておきネットを展張しながら又はネ
ット展張後、T型アンカー、ロフド等を農地面に固着し
、ネットを水中又は水面に設置する。第6図に示す例で
は、種子Sが土上面12aに直接直播されたもので、ネ
ット20は水面13aに設置されている。ネットは風雨
、波力等により波打ち、破損する恐れがあったり、発芽
した新芽がネットにより損傷したりする恐れがあるので
、ネットはアンカー又はフロートに強固に取付け、かつ
アンカ一本数又はフロート個数は1〜30d/本とする
。尚、ネット周辺は、隙間が発生するので鳥の侵入を防
止するために、ネット周辺は部分的に又は全面を農地面
にアンカーにて固着する。
このネット20は水面13a上に浮かすため、比重の軽
いあるいは含水性の小さいもので、かつ、水によって溶
解あるいは腐蝕する繊維素材を使用するのが好ましい。
尚、ネット20を水面13a上に張設するための方法は
第6図に示すもの以外にも、前記した如くロッド、ロー
ブ等の他部材を併用したり、あるいは突棒、空球等のフ
ロートを取付けたりしてもよく、取扱い性、施工後の回
収作業性等を考慮して、適宜手段を選定すればよい。
次にトンネル方式においては、T型アンカー、弧形ロッ
ド、バー等の部材を使用して、ネットを空中に固定する
。固定する方法としては、あらかじめ、それらの部材を
農地面に固定後、ネソl−を被覆し、部材とネットとを
連結固定するか、あるいはあらかじめ部材をネットに固
着しておき、ネット被覆と同時に又はネット被覆後、ネ
ットに固着した部材を農地面に固定して空中に設置する
この場合、ネットは風雨等によって波打ち、破損しない
ように部材を1〜20r+(/1本の割合で設ける。尚
、ネットの耳部は隙間が発生するので、鳥の侵入を防止
するために、ネット耳部は部分的に又は全面を農地面に
アンカーにて固着する。第7図に示す例では、種子Sは
土中12に直播きされており、ネット12は、弧状ロッ
ド17によって弧形状のトンネル方式にて空中14に設
置したものであり、弧状ロフト17は、ネット20の網
目内をくぐり、両端が土中12に差し込まれてネット2
0を固定している。このネット20は、光、熱、ガス(
例えば酸素)等によって、劣化あるいはゼイ化する繊維
素材の使用が好ましい。尚、ネット20の張設、固定は
第7図に示すものに限定されるものではなく、弧形ロッ
ド17上にネ・ノド20を張り、凹部の適宜箇所にアン
カーを打設し固定したものであってもよく、施工性、使
用後の回収の省力化等を考慮して適宜手段を選定すれば
よい。
最後に天幕方式においては、例えば第8図に示すように
、種子Sが直播されている土工面12a上にネット20
を展張後、竹竿等のポール15によってネット20を持
上げて天幕状に空中に張設する。ネットは、風雨等によ
って波打ち、破損しないように、強固な竹竿等を用い、
ネットとの固着も強固に行う。又、竹竿等の設置本数は
10〜200d/本とする。尚、本方式は、育苗管理が
容易なようにネットの高さは1〜3mとするのが好まし
い。
又、ネットの周囲は、隙間が発生するので、鳥の侵入を
防止するために、zント耳部は部分的に又は全面を農地
面にアンカーにて固着する。このネット10は、光、熱
、ガス(例えば酸素)等によって劣化あるいはゼイ化す
る繊維素材を使用するのが好ましい。尚、ネットの天幕
化は、ポールの先端とネットの構成材とを引掛けあるい
は固着化して行うものであるが、これに限定するもので
はな(、他方法によって行ってもよい。ロッドの種類、
形状、配置数等は特に限定するものではなく、風雨等に
十分に耐えうるものであればよい。
以上のように各種のネット張設方法があるが、これらネ
ットの張設は、耕地全面に種子Sを直播し、ネットを全
面的に被覆設置してもよいが、ネットが大きすぎると取
扱い性が不良となり、追肥、除草、移植等の育種管理が
困難となるので、第9図に示す如(種子Sの直播をある
幅をもってうね状に部分的に行い、ネット20の被覆は
その部分のみを行い、人の出入りが可能な設置形態とす
るのが好ましい。この場合、ネット20の端部20aは
、鳥の侵入がないように、アンカー16等で土と固着し
ておく必要がある。この直播幅は、管理上面から1〜5
m幅とするのが好ましい。
又、ネ・ノドを張設するに当っては、追肥、除草等の育
苗管理を省力化するために、ネット張設用ポールやロッ
ドあるいはネット固着用アンカー、更には他部材を併用
して、それらの内部に肥料あるいは除草剤等を封入し、
施工後、肥料除草剤等が徐々ににじみ出し、追肥、除草
効果を付与させるようにしてもよい。
以上の如くネット張設方法の構成において、ネット、使
用部材等は、前述のようにネット使用後の回収手間を省
力化するために、上玉、水中、空中でそれぞれ分解腐蝕
、溶解、ぜい化等をおこす材質を使用するのが好ましい
。又張設方法、張設手順、張設用部材等は前記記載の構
成に限定されるものではなく、農作物の種類、施工作業
性、使用目的等に応じて適宜構成すればよい。
本発明における有孔布帛状物すなわちネ7)はこれ迄に
説明したような用途、使用方法に限定されるものではな
く、果実、野菜類等の農作物、果樹園用にも被覆処理し
て使用することが出来る。
更には、農業用以外として、漁業用の稚魚育成、養殖用
等としても使用出来るものである。
〔実施例〕
以下本発明による有孔布帛状物の実施例と比較例を示し
てその効果を比較する。
去立拠土 バインダーにポリビニルアルコール樹脂を使用したパル
プからなる抄紙不織布(目付約70g/rrr。
厚み約0.2m)を長さ方向に10w1間隔をもって幅
方向に60mmのカットを千鳥状に入れたシートを作成
した。該シートを第5図に示す如く、あらかじめ土中に
籾を直tl (乾田直播栽培法)した耕地に長さ方向に
緊張してアンカー固定(5rrr/1本)を行った。シ
ート緊張後は、そのシートは一辺が30m■、高さが5
1■のほぼ六角形ハニカム構造を有するネットとなり、
孔面積は約20C11!、空孔率は約80%であった。
このネット設置後の状況は、風雨等によってネットが破
損あるいは波打ちすることな(安定して設置されており
、かつ光透過性も十分に保ち、鳥被害もなく、種子の発
芽、発育性は良好であった。このネットは、種子の胚乳
がなくなる時期(約30日後)まで初期形態を維持し、
それ以後は徐々に腐蝕を起し、70日後には殆んどなく
なっていた。
尖止皿主 レーヨン2000デニールのモノフィラメント糸ヲ蛙股
法にて一辺が15cmのネットを製網し、かつ、シリコ
ン系の撥水剤にて加工処理を行ったネットを作成した。
このネットの孔面積は約220 cal、空孔率は約9
5%であった。該ネットを第6図に示す如く、あらかじ
め水を張った水田に籾を直播(湛水直播栽培法)して、
アンカーにて設置固定した(アンカー5イ/1本)。該
ネット設置後の状況は、風雨、波力等によってネットが
破損あるいは波打ちすることなく安定して設置されてお
り、かつ光透過性も十分に保ち、鳥被害はなく、種子の
発芽、発育性は良好であった。このネットは、種子の胚
乳がなくなる時期(約30日後)まで初期形態を維持し
、それ以後は徐々に腐蝕を起し、60日後には殆んどな
くなっていた。
比較±土 実施例2と同栽培法にて、ネットを用いない場合を観察
した結果、直播直後から大群の鳥が来て種子を食い荒ら
し、更には胚乳を保持している新芽まで被害を受け、水
田の大半が全滅するに至った。
止較■叢 実施例2と同栽培法にて、使用ネットの構成を変えて、
1辺が51N、空孔率が約20%のネットを設置した結
果、鳥の被害はなかったものの、光の透過性不十分、発
芽した芽がネットにより阻害される等の影響により、発
芽性は極めて悪く、発育性も不良となった。尚、ネット
は、30日経過以降は徐々に腐蝕を起し、約60日後に
は殆どなくなった。
〔発明の効果〕
本発明による有孔布帛状物は前述のように構成されてい
るので、この有孔布帛状物を用いれば種子の発芽、発育
性を阻害せずに、防鳥効果を得ることができ、且つその
施工取扱い性が容易である。
本発明による有孔布帛状物を、土中、水中、空中でそれ
ぞれ分解腐蝕、溶解、ゼイ化等をおこす材質を用いて作
れば、防鳥後は有孔布帛状物は自然に消滅するため、回
収の必要がなく省力化できると共に、その後において農
作物に傷害を与えることなしに成育を旺盛にさせること
ができる。さらに又有孔布帛状物に肥料、除草剤等を付
与して用いることにより、育苗管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による有孔布帛状物の一実施例を示す略
示平面図であり、第2図〜第4図は他の実施例を示す略
示平面図であり、第5図〜第8図は本発明による布帛状
物の張設方法を略示する正面図であって、第5図は土工
面に直接有孔布帛状物を設置した場合、第6図は水を張
った水面上に有孔布帛状物を浮かせた場合、第7図は土
工面より疏してトンネル方式にて空中に設置した場合、
第8図は天幕方式にて空中に設置した場合をそれぞれ示
し、第9図は耕地上に有孔布帛状物を部分設置した状態
を示す平面図である。 1.9・・・シー1−1  2,4,7.11・・・孔
、3a 、 3b・・・テープ、 5・・・接合部、 
6・・・糸、8・・・結目、  10・・・スリット、
  12・・・土中、12a・・・土工面、  13・
・・水、  13a・・・水面、14・・・空中、  
 15・・・ポール、16・・・アンカー、17・・・
ロッド、20・・・有孔布帛状物(ネット)、 20a・・・を孔布帛状物の端部、   S・・・種子

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、種子が直播された農地等上に直接または間隔をあけ
    て張られて用いられ、前記種子が鳥類によって摘出され
    るのを防ぐのに役立つ農作物保護用有孔布帛状物であっ
    て、前記有孔布帛状物の複数の孔が下記条件を満たすよ
    うに形成されていることを特徴とする農作物保護用有孔
    布帛状物:1≦S<1000cm^2 50≦P<100% ここにS=孔の面積(cm^2) P(空孔率)=[該当する孔の合計面積]/[布帛状物
    の全面積]。
JP22021285A 1985-10-04 1985-10-04 農作物保護用有孔布帛状物 Pending JPS6279722A (ja)

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