JP7424847B2 - 防草シート、及び防草シートの製造方法 - Google Patents

防草シート、及び防草シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、第1経糸を含む表側地組織と、第2経糸を含む裏側地組織と、表側地組織と裏側地組織とを連結して二重織を形成する緯糸と、を備えた織組織を有する防草シート、及び当該防草シートの製造方法に関するものである。
土壌への光を遮り雑草の繁殖を抑える防草シートは、建物や街路樹の周囲の美観を維持するため、あるいは、果樹園や野菜園等の栽培地面に直接敷設して果樹や野菜の生育環境を整えるために用いられる。
従来の防草シートは、起伏のある土壌に追従させるため、柔軟性があり且つ遮光性のある織物シート等が利用されていた。例えば、経糸及び緯糸にマルチフィラメントの暗色の原着糸を使用し、カバーファクターが2,000以上、剛軟度が50mm~100mm、定伸長荷重が70N~300N、且つ遮光率が95%以上である、単層構造の織物からなる砂利下シートが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の防草シートは、柔らかく伸び易いため土壌の起伏に追従できるものでありながら、カバーファクターが2,000以上であるため十分な遮光性を兼ね備えている。
ところが、上記特許文献1の防草シートは、雑草の中でも特に貫通能力の高いチガヤやスギナなどの強草の貫通を抑制することが難しく、耐貫通性の向上が課題となっていた。
そこで、耐貫通性(特に、初期貫入抵抗力)を向上させるため、経糸及び緯糸がマルチフィラメント糸を用いて構成される織物の少なくとも片面に高分子樹脂を付与してなる防草シートが開発された(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2の防草シートは、織物の経糸及び緯糸の浮き部の長さを0.8mm以下とすることで、経糸及び緯糸のズレが防止され、その結果、鋭利な強草の芽が経糸又は緯糸同士の隙間に入り込み難くなる。さらにシート表面に付与された高分子樹脂が抵抗となることで、強草によるシートの貫通を防止するものである。
国際公開第2015/122440号 特開2017-12067号公報
ところが、特許文献2の防草シートは、その用途上、専ら屋外で使用するため、紫外線への長期曝露が避けられず、シート表面の高分子樹脂が紫外線によって劣化し、十分な耐貫通性を維持できなくなる虞があった。
このように、強草に対する優れた耐貫通性を長期間に亘って持続可能な防草シートは未だ実用化されていない。本発明の第1の目的は、紫外線等による劣化を抑制しながら、強草に対する優れた耐貫通性を有する防草シート、及び当該防草シートの製造方法を提供することである。
また、防草シートには、自然の草木をイメージしたグリーン色やブラウン色、アスファルトをイメージしたグレー色などの多色展開も求められるが、遮光性を維持するためには黒色であることが好ましい。防草シートに着色する方法として染色、印刷等も知られているが、耐久性、耐候性に優れるため原着糸(原液着色糸)の使用が最適である。
しかし、防草シートにおいて、耐久性、耐候性に優れた原着糸を使用し着色しながら、遮光性も維持することには、未だ課題があった。本発明の第2の目的は、遮光性を維持するために少なくとも片面が黒色であり、もう片面は自由に色を変更可能な防草シート、及び当該防草シートの製造方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明に係る防草シートの特徴構成は、
第1経糸を含む表側地組織と、第2経糸を含む裏側地組織と、前記表側地組織と前記裏側地組織とを連結して二重織を形成する緯糸と、を備えた織組織を有する防草シートであって、
前記第1経糸及び前記第2経糸の少なくとも一方は、黒原着糸を含む糸であり、
前記緯糸は、黒原着糸を含む糸であり、
前記表側地組織及び前記裏側地組織は、3本以上の浮き糸を有するように構成されるとともに、前記浮き糸の長さが0.90~1.50mmであり、非浮き糸が互いに接しないように構成されていることにある。
本構成の防草シートによれば、表側地組織及び裏側地組織は、3本以上の浮き糸を有するように構成されるとともに、浮き糸の長さが0.90~1.50mmであるため、隣り合う第1経糸同士及び第2経糸同士の隙間を短くすることができる。その結果、第1経糸及び第2経糸のズレが防止され、雑草の中でも特に貫通能力の高いチガヤやスギナなどの強草の耐貫通性を向上させることができる。当然ながら高分子樹脂を防草シート表面に付与する必要はないため、耐貫通性が紫外線等により減衰する虞を抑制できる。また、第1経糸及び第2経糸の少なくとも一方を黒原着糸を含む糸とし、緯糸を黒原着糸を含む糸とすることで、少なくとも片面(表側地組織又は裏側地組織)を黒色にして十分な遮光性を維持しながら、もう片面を異なる配色にすることも可能となる。さらに、表側地組織及び裏側地組織において、非浮き糸が互いに接しないように構成することで、第1経糸及び第2経糸に夫々異なる色の原着糸を使用した場合、防草シートにリバーシブル性を付与することができる。
本発明に係る防草シートにおいて、
ASTM D 4833に準拠して測定される初期貫入抵抗値が4N以上であることが好ましい。
本構成の防草シートによれば、ASTM D 4833に準拠して測定される初期貫入抵抗値を4N以上に設定することで、強草の耐貫通性をより向上させることができる。
本発明に係る防草シートにおいて、
前記緯糸は、前記第1経糸又は前記第2経糸と同一又はそれ以上の太さの糸で構成されることが好ましい。
本構成の防草シートによれば、第1経糸及び第2経糸と緯糸との交差部に発生し得る隙間を小さくすることができるため、強草の耐貫通性をさらに向上させることができる。
本発明に係る防草シートにおいて、
以下の式(1):
2.5≦(第1経糸の太さ(dtex)×第1経糸の密度(本/2.54cm)+第2経糸の太さ(dtex)×第2経糸の密度(本/2.54cm))/(第1緯糸の太さ(dtex)×第1緯糸の密度(本/2.54cm)+第2緯糸の太さ(dtex)×第2緯糸の密度(本/2.54cm))≦5 ・・・(1)
を充たすように構成されることが好ましい。
本構成の防草シートによれば、上記式(1)を充たすように構成されることで、第1経糸及び第2経糸の合計混み度(経糸の混み度)が緯糸の混み度を十分に上回るため、十分な遮光性を維持しながら、第1経糸又は第2経糸に由来する色を鮮明に表側地組織又は裏側地組織に表すことができる。
上記課題を解決するための本発明に係る防草シートの製造方法の特徴構成は、
第1経糸を含む表側地組織と、第2経糸を含む裏側地組織とを緯糸で連結して二重織とした織組織を有する防草シートの製造方法であって、
前記第1経糸及び前記第2経糸の少なくとも一方に黒原着糸を含む糸を使用し、
前記緯糸に黒原着糸を含む糸を使用し、
前記表側地組織及び前記裏側地組織が、3本以上の浮き糸を有するとともに、前記浮き糸の長さが0.90~1.50mmであり、非浮き糸が互いに接しないように、前記緯糸を前記表側地組織と前記裏側地組織との間に亘って織り込むことにある。
本構成の防草シートの製造方法によれば、表側地組織及び裏側地組織が、3本以上の浮き糸を有するとともに、浮き糸の長さが0.90~1.50mmとなるように、緯糸を表側地組織と裏側地組織との間に亘って織り込まれるため、隣り合う第1経糸同士及び第2経糸同士の隙間を短くすることができる。その結果、第1経糸及び第2経糸のズレが防止され、雑草の中でも特に貫通能力の高いチガヤやスギナなどの強草の耐貫通性を向上させることができる。当然ながら高分子樹脂を防草シート表面に付与する必要はないため、防草シートの耐貫通性が紫外線等により減衰する虞を抑制できる。また、第1経糸及び第2経糸の少なくとも一方に黒原着糸を含む糸を使用し、緯糸に黒原着糸を含む糸を使用することで、少なくとも片面(表側地組織又は裏側地組織)を黒色にして十分な遮光性を維持しながらもう片面を異なる配色にすることも可能となる。さらに、表側地組織及び裏側地組織を織成するにあたり、非浮き糸が互いに接しないようにすることで、第1経糸及び第2経糸に夫々異なる色の原着糸を使用した場合、防草シートにリバーシブル性を付与することができる。
図1は、第1実施形態に係る防草シートの部分拡大断面図である。 図2は、第1実施形態に係る防草シートが有する織組織の組織図である。 図3は、第2実施形態に係る防草シートが有する織組織の組織図である。 図4は、第2実施形態に係る防草シートの部分拡大断面図である。 図5は、貫入抵抗試験及び貫入抵抗力の一例を説明するための模式図である。 図6は、実施例1の防草シートの表側地組織の顕微鏡画像である。 図7は、実施例5の防草シートの表側地組織の顕微鏡画像である。 図8は、比較例2の防草シートの表側地組織の顕微鏡画像である。
横に這わせた地下茎から芽を出す草本植物は、芽が硬く鋭利であるため、防草シートの敷設範囲が遮光されていても防草シートの下から芽が貫通することがある。このような草本植物として、チガヤ、スギナ、ススキ、ヨシ、ササなどが例示される。本明細書において、これらの草本植物を「強草」と称する。本発明の防草シートは、貫通力の大きい強草の成長を防止するものである。以下、本発明の防草シート、及び防草シートの製造方法について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する構成に限定することを意図するものではない。
<防草シート>
本発明の防草シートは、第1経糸を含む表側地組織と、第2経糸を含む裏側地組織と、表側地組織と裏側地組織とを連結して二重織を形成する緯糸と、を備えた織組織を有する。防草シートは、0.3~1.0mmの厚みを有することが好ましい。防草シートの厚みが、0.3mm未満である場合、強草に対する十分な耐貫通性を得ることができない。一方、防草シートの厚みが、1.0mmを超える場合、防草シートの柔軟性が損なわれ敷設することが困難になる。
表側地組織及び裏側地組織には、例えば、サテン組織又はその変形組織、ツイル組織等を採用することができる。二重織は、表側地組織と裏側地組織とを連結することにより形成されるが、連結糸として、経糸及び/又は緯糸のいずれを用いるかによって、経二重織、緯二重織、又は経緯二重織に分類することができる。本発明の防草シートは、いずれの種類の二重織も採用可能であるが、製織の容易さから経二重織が好ましい。
以下、本発明の防草シートを、具体的な実施形態に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る防草シート101の部分拡大断面図である。図2は、第1実施形態に係る防草シート101が有する織組織の組織図である。なお、図1の断面図は、理解を容易にするため糸の太さや間隔を誇張してあり、実際の縮尺や位置関係を厳密に反映したものではない。また、図2の組織図において、横方向の各組織の並びを「行」とし、縦方向の各組織の並びを「列」とする。
図1及び図2に示すように、防草シート101は、第1経糸111を含む表側地組織110と、第2経糸121を含む裏側地組織120と、表側地組織110と裏側地組織120とを連結して二重織を形成する緯糸131とを備える。表側地組織110の織組織は、サテン組織の変形組織(以下、「変形サテン組織」と称する)である。図2(a)及び(b)は、第1経糸111が3本の浮き糸112を有するように構成される変形サテン組織を例示している。ここで、図2(a)によれば、表側地組織110を構成する第1経糸111を奇数列においてグレーで示し、緯糸131を白で示している。裏側地組織120を構成する第2経糸121を偶数列において白で示し、緯糸131をグレーで示している。図2(a)の組織図において奇数列に示すように、表側地組織110は、第1経糸111と緯糸131とを用いて製織される。図2(b)は、図2(a)の奇数列だけを抜き出した組織図、すなわち表側地組織110だけに着目した組織図である。図2(b)に示されるように、表側地組織110において第1経糸111と緯糸131とが交差する点(組織点)において、緯糸131と交差する第1経糸111である非浮き糸113は、隣り合う非浮き糸113と互いに接しないように構成されている。これによって、組織点の緯糸131に由来する色は、表側地組織110に強く表れることがない。その結果、第1経糸111及び第2経糸121に夫々異なる色の原着糸を使用した場合、防草シート101にリバーシブル性を付与することができる。
裏側地組織120の織組織も、表側地組織110の織組織と同様に、変形サテン組織である。図2(a)及び(c)は、第2経糸121が3本の浮き糸122を有するように構成される変形サテン組織を例示している。図2(a)の組織図において、偶数列に示す裏側地組織120は、第2経糸121と緯糸131とを用いて製織されることが理解される。図2(c)は、図2(a)の偶数列だけを抜き出した組織図、すなわち裏側地組織120だけに着目した組織図である。図2(c)に示されるように、裏側地組織120において第2経糸121と緯糸131とが交差する点(組織点)において、緯糸131と交差する第2経糸121である非浮き糸123は、隣り合う非浮き糸123と互いに接しないように構成されている。これによって、組織点の緯糸131に由来する色は、裏側地組織120に強く表れることがない。その結果、第1経糸111及び第2経糸121に夫々異なる色の原着糸を使用した場合、防草シート101にリバーシブル性を付与することができる。
変形サテン組織は、浮き糸112及び浮き糸122の長さを0.90~1.50mmと一般的なサテン組織よりも短くすることができ、これにより、隣り合う第1経糸111同士又は第2経糸121同士の隙間を短くすることができる。その結果、遮光性の向上に加えて、第1経糸111又は第2経糸121のズレが防止され、雑草の中でも特に貫通能力の高い強草の耐貫通性を向上させることができる。
本明細書において、表側地組織110及び裏側地組織120における第1経糸111、及び第2経糸121の密集の程度、すなわち「経糸の混み具合」を「経糸の混み度」、緯糸131の「混み具合」を「緯糸の混み度」として定義する。具体的には、後述する経糸の密度、緯糸の密度、及び糸の太さ(総繊度)を考慮して、経糸の混み度は下記の式(I)で求められ、緯糸の混み度は下記の式(II)で求められる。
経糸の混み度=第1経糸の太さ(dtex)×第1経糸の密度(本/2.54cm)+第2経糸の太さ(dtex)×第2経糸の密度(本/2.54cm) ・・・(I)
緯糸の混み度=(第1緯糸の太さ(dtex)×第1緯糸の密度(本/2.54cm)+第2緯糸の太さ(dtex)×第2緯糸の密度(本/2.54cm)) ・・・(II)
なお、第1実施形態は、緯糸は1種類のみ(すなわち第1緯糸131のみ)を使用しているので、式(II)中の「第2緯糸の太さ(dtex)×第2緯糸の密度(本/2.54cm)」には0の値を代入する。
表側地組織110において、第1経糸111及び第2経糸121の合計混み度(経糸の混み度)は、緯糸131の混み度(緯糸の混み度)の2.5~5倍となるように構成されていることが好ましい。裏側地組織120においても、第1経糸111及び第2経糸121の合計混み度(経糸の混み度)は、緯糸131の混み度の2.5~5倍となるように構成されていることが好ましい。具体的には、表側地組織110及び裏側地組織120において、上記の式(I)より求められる経糸の混み度と、上記の式(II)より求められる緯糸の混み度との比率である「混み度比」が、以下の式(1)を充たすように構成される。
2.5≦(第1経糸の太さ(dtex)×第1経糸の密度(本/2.54cm)+第2経糸の太さ(dtex)×第2経糸の密度(本/2.54cm))/(第1緯糸の太さ(dtex)×第1緯糸の密度(本/2.54cm)+第2緯糸の太さ(dtex)×第2緯糸の密度(本/2.54cm))≦5 ・・・(1)
混み度比が式(1)を充たす場合、第1経糸111及び第2経糸121の合計混み度(経糸の混み度)が緯糸131の混み度を大きく上回るため、十分な遮光性を維持することができる。さらに第1経糸111及び第2経糸121に夫々異なる色の原着糸を使用した場合、第1経糸111又は第2経糸121に由来する色を鮮明に表側地組織110又は裏側地組織120に表すことができ、防草シート101をリバーシブルで使用した場合のデザイン性をより向上させることができる。
表側地組織110又は裏側地組織120において、経糸密度は、100~450本/2.54cmであることが好ましく、緯糸密度は、40~180本/2.54cmであることが好ましい。経糸密度が100本/2.54cm未満である場合、又は緯糸密度が40本/2.54cm未満である場合、糸と糸との隙間が大きくなり、十分な遮光性を得ることができない虞がある。一方、経糸密度が450本/2.54cmを超える場合、又は緯糸密度が180本/2.54cmを超える場合、防草シート101の柔軟性が損なわれる虞がある。経糸密度は、150~300本/2.54cmであることがより好ましく、緯糸密度は、60~150本/2.54cmであることがより好ましい。
<第1経糸、第2経糸、及び緯糸>
第1経糸111及び第2経糸121の少なくとも一方は、黒原着糸を含む糸であり、緯糸131は黒原着糸を含む糸である。これにより、表側地組織110及び裏側地組織120の少なくとも片面は、黒色となる。防草シート101の少なくとも片面を黒色とすることで、優れた遮光性を防草シート101に付与することができる。また、黒原着糸による黒色化は、染色、印刷等による色調の付与と比較して、耐久性、耐候性に優れるため、屋外に敷設される防草シート101において好適に採用することができる。
第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131の糸種としては、紡績糸、加工糸などが挙げられる。第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131の繊維素材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46等のポリアミド系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維等の合成繊維を使用することが好ましい。これらの繊維素材を用いることにより、優れた強度、及び耐候性を得ることができる。なお、第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131で同種の繊維素材を用いても、夫々で異なる繊維素材を用いてもよい。
第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131の糸の太さ(総繊度)は夫々、83~333dtex(デシテックス)であることが好ましい。第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131がこの範囲内であれば、防草シート101の生産性、柔軟性が良好なものとなり、施工性、作業性を向上させることができる。第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131の総繊度が83dtex未満である場合、防草シート101の強度が劣る虞がある。一方、第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131の総繊度が333dtexを超える場合、防草シート101の柔軟性が損なわれる虞がある。また、緯糸131の糸の太さ(総繊度)は、第1経糸111又は第2経糸121と同一又はそれ以上の糸の太さ(総繊度)で構成されることが好ましい。緯糸131の総繊度が第1経糸111又は第2経糸121と同一又はそれ以上の総繊度であれば、第1経糸111及び第2経糸121と緯糸131との交差部に発生し得る隙間を小さくすることができるため、耐貫通性をさらに向上させることができる。緯糸131の総繊度と、第1経糸111又は第2経糸121の総繊度との比は、1:1~2:1とすることが好ましい。
第1経糸111、第2経糸121、及び緯糸131は、繊維に耐候剤を含有させてもよい。耐候剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤が挙げられる。また、耐候剤以外にも、難燃剤、除草剤、防かび剤、防虫剤等を含有させてもよい。
防草シート101の表側地組織110及び裏側地組織120は、3本以上の浮き糸112及び122を有するように構成される。表側地組織110の浮き糸112は、図2(a)及び(b)に示されるように、第1経糸111と緯糸131とが交差する点(第1組織点C)から次の交差する点(第2組織点C)まで、表側地組織110の外側面に表れる糸である。裏側地組織120の浮き糸122は、図2(a)及び(c)に示されるように、第2経糸121と緯糸131とが交差する点(第1組織点C’)から次の組織点(第2組織点C’)まで、裏側地組織120の外側面に表れる糸である。
本明細書において、「浮き糸の長さ」とは、防草シート101を水平面に弛みなく敷設したときに、第1経糸111又は第2経糸121と緯糸131との第1の交差する点(第1組織点C又はC’)から次の交差する点(第2組織点C又はC’)までの間で、防草シート101を鉛直方向から見たときに、緯糸131で隠れておらず視認できる表側地組織110及び裏側地組織120の第1経糸111又は第2経糸121の長さとする。なお「浮き糸の長さ」は、図2(a)において、符号Lを付して示している。また「浮き糸の本数」とは、所謂、浮き本数のことであり、例えば、図2では、第1組織点C又はC’から第2組織点C又はC’までの間にある緯糸131の本数(3本)が浮き糸の本数となる。
表側地組織110及び裏側地組織120の浮き糸112及び122の長さは、0.90~1.50mmである。より好ましい浮き糸112及び122の長さは、1.15~1.40mmであり、さらに好ましい浮き糸112及び122の長さは、1.24~1.35mmである。これによって、隣り合う第1経糸111同士及び第2経糸121同士の隙間(すなわち、第1経糸同志及び第2経糸121同士が隣接している部分)を短くすることができる。その結果、第1経糸111及び第2経糸121のズレが防止され、雑草の中でも特に貫通能力の高い強草の耐貫通性を向上させることができる。浮き糸112,122の長さが0.90mm未満である場合、第1経糸111及び第2経糸121に夫々異なる色の原着糸を使用しても第1経糸111又は第2経糸121に由来する色を鮮明に表側地組織110又は裏側地組織120に表すことができず、リバーシブル性が得られない。一方、浮き糸112,122の長さが1.50mmを超える場合、第1組織点C又はC’から第2組織点C又はC’までの距離が長すぎるため、強草に対する耐貫通性が低下する。
〔第2実施形態〕
図3は、第2実施形態に係る防草シート201が有する織組織の組織図の一例である。図4は、第2実施形態に係る防草シート201が有する織組織の部分拡大断面図である。図3及び図4に示される第2実施形態に係る防草シート201においては、経緯二重織の3/1ツイル組織を採用しており、経糸だけでなく緯糸も2種類の緯糸、すなわち第1緯糸231aと第2緯糸231bとを使用する。ここで、図3によれば、表側地組織210を構成する第1経糸211を奇数列においてグレーで示し、第1緯糸231aを白で示している。裏側地組織220を構成する第2経糸221を偶数列において白で示し、第2緯糸231bを各列においてグレーで示している。さらに、第1経糸211及び第2経糸221だけでなく、第1緯糸231a及び第2緯糸231bも、表側地組織210方向及び裏側地組織220方向に浮沈して組織点を形成する。なお、第2実施形態においては、緯糸として第1緯糸231a及び第2緯糸231bの少なくとも一方が、黒原着糸を含む。
第2実施形態に係る防草シート201によれば、第1経糸111及び第2経糸121に夫々異なる色の原着糸を使用した場合、第1実施形態に係る防草シート101と同様にリバーシブル性を有するとともに、織組織により厚みを持たせることができる。その結果、強草の耐貫通性をさらに向上させることができる。
〔防草シートの製造方法〕
第1実施形態に係る防草シート101を製造するにあたっては、図2(a)に示される組織図のように、緯糸131を表側地組織110と裏側地組織120との間に亘って織り込む。これにより、第1経糸111を含む表側地組織110と、第2経糸121を含む裏側地組織120とが緯糸131で連結された二重織の織組織が形成される。このとき、表側地組織110及び裏側地組織120は、3本以上の浮き糸112及び122を有するとともに、浮き糸112及び122の長さ0.90~1.50mmであり、非浮き糸113及び123が夫々互いに接しないように構成される。
第1経糸111及び第2経糸121の少なくとも一方は、黒原着糸を含む糸を使用するが、撚糸を使用することが好ましい。さらに、第1経糸111及び第2経糸121は、製織前に熱セットを実施することができる。緯糸131は、黒原着糸を含む糸を使用するが、製織前に熱セットを実施することができる。熱セットを実施することで、製織された防草シート101は、適度に収縮性が抑えられたものとなる。
第2実施形態に係る防草シート201の製造方法については、上記のように第1経糸211及び第2経糸221だけでなく、緯糸231a及び231bも、表側地組織210方向及び裏側地組織220方向に浮沈させて組織点を形成するように二重織の織組織を製織することを除いて、第1実施形態に係る防草シート101の製造方法と同様である。
本発明の防草シートによる耐貫通性及びリバーシブル性を検証するため、本発明の特徴構成を備えた防草シート(実施例1~6)を準備した。また、比較のため、本発明の特徴構成を備えていない防草シート(比較例1~2)を準備した。
〔実施例1〕
第1経糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(Nan Ya Plastics Corporation製(以下、南亜製))、第2経糸にポリエステルの白色のセミダル(SD)加工糸 167dtex/36f(南亜製)、緯糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用して経二重織物を形成し、実施例1の変形サテン組織を有する防草シートを得た。実施例1の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、3本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは1.24mmであった。また、経糸の混み度は40247、緯糸の混み度は11356であり、混み度比は3.54であった。
〔実施例2〕
第1経糸にポリエステルの緑原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)、第2経糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用したこと以外は実施例1と同様の条件で製織し、実施例2の変形サテン組織を有する防草シートを得た。実施例2の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、3本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは1.24mmであった。また、経糸の混み度は40247、緯糸の混み度は11356であり、混み度比は3.54であった。
〔実施例3〕
第1経糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)、第2経糸にポリエステルの白色のセミダル(SD)加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用し、緯糸にポリエステルの黒原着加工糸 83dtex/36f(南亜製)を使用して経二重織を形成し、実施例3の変形サテン組織を有する防草シートを得た。実施例3の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、6本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは1.19mmであった。また、経糸の混み度は40247、緯糸の混み度は9960であり、混み度比は4.04であった。
〔実施例4〕
第1経糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)、第2経糸にポリエステルの白色のセミダル(SD)加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用し、第1緯糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)、第2緯糸にポリエステルの白色のセミダル(SD)加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用して経緯二重織を形成し、実施例4の3/1ツイル組織を有する防草シートを得た。実施例4の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、3本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは0.94mmであった。また、経糸の混み度は42418、緯糸の混み度は28390であり、混み度比は1.49であった。
〔実施例5〕
緯糸にポリエステルの黒原着加工糸 333dtex/72f(南亜製)を使用したこと以外は実施例1と同様の条件で製織し、実施例5の変形サテン組織を有する防草シートを得た。実施例5の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、3本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは1.35mmであった。また、経糸の混み度は40247、緯糸の混み度は16650であり、混み度比は2.42であった。
〔実施例6〕
第2経糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用したこと以外は実施例1と同様の条件で製織し、実施例6の変形サテン組織を有する防草シートを得た。実施例6の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、3本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは1.24mmであった。また、経糸の混み度は40247、緯糸の混み度は11356であり、混み度比は3.54であった。
〔比較例1〕
織組織(表側地組織及び裏側地組織)を2本の浮き糸を有するものとし、浮き糸の長さを0.64mmとし、織組織を2/2ツイル組織としたこと以外は実施例1と同様の条件で製織し、比較例1の防草シートを得た。比較例1の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、2本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは0.64mmであった。また、経糸の混み度は40247、緯糸の混み度は11356であり、混み度比は3.54であった。
〔比較例2〕
第1経糸にポリエステルの黒原着加工糸 83dtex/36f(南亜製)、第2経糸にポリエステルの白色のセミダル(SD)加工糸 83dtex/36f(南亜製)を使用し、緯糸にポリエステルの黒原着加工糸 167dtex/36f(南亜製)を使用して経二重織物を形成し、比較例2の7枚サテン組織を有する防草シートを得た。比較例2の防草シートは、表側地組織及び裏側地組織ともに、6本の浮き糸を有し、浮き糸の長さは1.51mmであった。また、経糸の混み度は25647、緯糸の混み度は16700であり、混み度比は1.54であった。
〔防草シートの評価試験〕
実施例1~6、及び比較例1~2の防草シートについて、(1)初期貫入抵抗力試験、(2)実地耐貫通性試験、及び(3)リバーシブル性評価を行った。なお実施例6については、表側地組織及び裏側地組織ともに黒色であるため、リバーシブル性評価は行っていない。
(1)初期貫入抵抗力試験
実施例1~6、及び比較例1~2の各防草シートをASTM D 4833(ジオテキスタイル(土木用繊維材料)の貫通強度)の測定方法に準じた方法で測定した。図5は、貫入抵抗試験及び貫入抵抗力の一例を説明するための模式図である。ASTM D 4833では、直径が8mm、先端部が30°の円錐状に形成された貫入棒を用いて測定を行うが、本試験では、全長7cm、直径が2mmの円柱を、先端から3cmに亘って円錐状に形成した貫入治具(以下、「チガヤ針」と称する)を前記貫入棒に替えて使用した。チガヤ針1000の落下速度は300mm/分とした。図5に示すように、I期はチガヤ針1000の先端部が防草シートの片方の表面αに接触し、防草シートのもう片方の表面βまで貫通する間の貫入抵抗力である。II期はチガヤ針1000の先端部が防草シートを貫通した後に、先端部から3cmに亘って形成された円錐状の部分がもう片方の表面βに達するまでの貫入抵抗力である。III期はチガヤ針1000の円錐状の部分がもう片方の表面βを超えて、直径2mmの円柱部と防草シートとの貫入抵抗力である。本試験では、I期の貫入抵抗力を測定し、I期における貫入抵抗力の最大値を初期貫入抵抗値とした。そして、初期貫入抵抗値に基づいて貫入抵抗性を以下の基準で評価した。
(評価基準)
A: 初期貫入抵抗値5N以上
B: 初期貫入抵抗値4N以上5N未満
C: 初期貫入抵抗値4N未満
(2)実曝耐貫通性試験
チガヤなどの強草が群植されている100cm×100cmの土壌に実施例1~6、及び比較例1~2の防草シートを敷設した。敷設後3ヶ月間の実曝試験を行い、強草の実曝耐貫通性を以下の基準で評価した。
(評価基準)
A: 防草シートを貫通した強草が0本
B: 防草シートを貫通した強草が1~3本
C: 防草シートを貫通した強草が4本以上
(3)リバーシブル性評価
幅3m×奥行1m×斜面長さ3mで傾斜角度約30°の土壌法面に、表側地組織が上面となるように実施例1の防草シートを敷設した。その隣に裏側地組織が上面となるように実施例1の防草シートを敷設した。実施例2~5、及び比較例1~2の防草シートについても、実施例1と同様に表側地組織を上面としたものと、裏側地組織を上面としたものを隣同志に敷設した。夫々の防草シートについて、1m離れたところから目視によるリバーシブル性を以下の基準で評価した。
(評価基準)
A: 色差があると認識でき、裏側の色が見えない
B: 色差があると認識できるが裏側の色が表側から見え、くすみやチカチカが認められる
C: 色差が認められない
(4)各評価試験の結果
各評価試験の結果を以下の表1にまとめて示す。
Figure 0007424847000001
初期貫入抵抗力試験について、実施例1~6の防草シートは、初期貫入抵抗値がいずれも4N以上であり、高い貫入抵抗性を有するものであった。一方、比較例2の防草シートは、初期貫入抵抗値が2Nであり、十分な貫入抵抗性を有していないものであった。
実曝耐貫通性試験について、実施例1~6の防草シートは、貫通した強草の本数が3本以下であり、所望の実曝耐貫通性を有するものであった。特に、緯糸が第1経糸又は第2経糸と同一又はそれ以上の太さの糸で構成される実施例1~4及び6の防草シートは、貫通した強草の本数が0本であり、強草の繁殖を完全に抑えるものであった。一方、比較例2の防草シートは、貫通した強草の本数が多く、強草の繁殖を十分に抑えることができなかった。
リバーシブル性評価について、実施例1~5の防草シートは、表側地組織と裏側地組織ではっきりと色の違いを認識できた。特に、実施例4の防草シートは、経緯二重織であり、第1経糸及び第1緯糸に同一の黒原着糸を含む糸を使用し、第2経糸及び第2緯糸に同一の白色のセミダル(SD)加工糸を含む糸を使用したため、表側地組織及び裏側地組織の色差が鮮明となった。さらに、表側地組織及び裏側地組織は二層に分離しているため、表側地組織側から防草シートを見たときに裏側地組織の白色が見えず、裏側地組織側から防草シートを見たときに表側地組織の黒色が見えなかった。一方、比較例1の防草シートは、第1経糸と第2経糸とで異なる色の糸を使用したにも関わらず、浮き糸の長さが0.64mmと短すぎるため、第2経糸に由来する白色が鮮明に表れなかった。
図6は、実施例1の防草シートの表側地組織の顕微鏡画像である。図7は、実施例5の防草シートの表側地組織の顕微鏡画像である。図8は、比較例2の防草シートの表側地組織の顕微鏡画像である。図6に示される実施例1の防草シート、及び図7に示される実施例5の防草シートでは、隣り合う第1経糸同士の隙間が短いことがわかる。一方、図8に示される比較例2の防草シートでは、隣り合う第1経糸同士の隙間が長いことがわかる。このような組織の違いから、本発明の防草シートでは、第1経糸及び第2経糸のズレが防止され、高い貫入抵抗性と実曝耐貫通性を獲得していると考えられる。
これに対し、比較例1の防草シートは、強草に対する優れた耐貫通性は有するものの、第1経糸と第2経糸とで異なる色の糸を使用したにも関わらずリバーシブル性を有するものではなかった。また、比較例2の防草シートは、リバーシブル性は有するものの、強草に対する耐貫通性は乏しいものであった。
本発明の防草シート、及び防草シートの製造方法は、住宅等の建築物や街路樹の周囲、果樹園や野菜園等の農地、工事現場、メガソーラー発電所、又は鉄道や道路等の法面等での利用に適する。
101 防草シート
110 表側地組織
111 第1経糸
120 裏側地組織
121 第2経糸
131 緯糸
112,122 浮き糸
113,123 非浮き糸
1000 チガヤ針
,C’ 第1組織点
,C’ 第2組織点
L 浮き糸の長さ

Claims (5)

  1. 第1経糸を含む表側地組織と、第2経糸を含む裏側地組織と、前記表側地組織と前記裏側地組織とを連結して二重織を形成する緯糸と、を備えた織組織を有する防草シートであって、
    前記第1経糸及び前記第2経糸の少なくとも一方は、黒原着糸を含む糸であり、
    前記緯糸は、黒原着糸を含む糸であり、
    前記表側地組織及び前記裏側地組織は、3本以上の浮き糸を有するように構成されるとともに、前記浮き糸の長さが0.90~1.50mmであり、非浮き糸が互いに接しないように構成される防草シート。
  2. ASTM D 4833に準拠して測定される初期貫入抵抗値が4N以上である請求項1に記載の防草シート。
  3. 前記緯糸は、前記第1経糸又は前記第2経糸と同一又はそれ以上の太さの糸で構成される請求項1又は2に記載の防草シート。
  4. 以下の式(1):
    2.5≦(第1経糸の太さ(dtex)×第1経糸の密度(本/2.54cm)+第2経糸の太さ(dtex)×第2経糸の密度(本/2.54cm))/(第1緯糸の太さ(dtex)×第1緯糸の密度(本/2.54cm)+第2緯糸の太さ(dtex)×第2緯糸の密度(本/2.54cm))≦5 ・・・(1)
    を充たすように構成される請求項1~3の何れか一項に記載の防草シート。
  5. 第1経糸を含む表側地組織と、第2経糸を含む裏側地組織とを緯糸で連結して二重織とした織組織を有する防草シートの製造方法であって、
    前記第1経糸及び前記第2経糸の少なくとも一方に黒原着糸を含む糸を使用し、
    前記緯糸に黒原着糸を含む糸を使用し、
    前記表側地組織及び前記裏側地組織が、3本以上の浮き糸を有するとともに、前記浮き糸の長さが0.90~1.50mmであり、非浮き糸が互いに接しないように、前記緯糸を前記表側地組織と前記裏側地組織との間に亘って織り込む防草シートの製造方法。
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