JP7448968B2 - つる性植物登はん防止用シートネット - Google Patents

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Description

本発明は、つる性植物が太陽光発電設備等の施設や道路脇に設置されるフェンスや鉄柵を登はん、乗り越えて繁茂することを防止し、併せてフェンス等付近の雑草の繁茂をも防止するシートネットに関する。
様々な目的でフェンスが取付けられる。境界線をしっかりと明示する目的でブロック塀フェンスを取り付けることが多くなっている。又、防犯や安全面を考慮して設置される場合がある。防犯に関しては、何もない境界部分に比べフェンスで仕切られている部分は、私有空間として認識され侵入の抑止効果を有する。フェンスで囲まれている部分は、誰が見ても内側は私有地に入るということがわかるので、不法侵入であることが一目瞭然だからである。安全面に関しては、坂道や法面等では、転落・滑落の恐れがあることから、転落・滑落防止を目的としてフェンスが取り付けられる。更には、隣地境界や道路からの目隠しや自身のプライバシーの確保のために目隠しを目的としてフェンスが設置される場合がある。逆に道路境界であっても見通しが求められる場合もある。
このように多様な目的で多数のフェンスが取付けられているが、フェンス付近がアスファルト舗装等がされていない地面の場合は、雑草が繁茂することによる様々な問題が生じる。雑草を放置して害獣が住みつくことや雑草が伸びて太陽光パネルに影ができ、太陽光が当たらなくなってしまうこともある。
特に、つる性植物と称される植物はフェンスの網目を足がかりにしてフェンスを登はんするため、フェンスを覆いつくしたり、フェンスを乗り越えて施設内等に侵入したりと深刻な被害をもたらす。また、フェンスの網目に絡みついているので、除去するのに大変な手間がかかる。なお、つる性(蔓性)とは、茎や葉柄を他の樹木などにからませ、それを支えに生長する性質をいう。本発明におけるつる性植物とはつる性を有する植物をいい、「クズ」、「ヤブガラシ」、「ヘクソカズラ」、「カガイモ」等が含まれる。
つる性植物がフェンスに登はんすることを防止する技術として、金網フェンスに金属製の板を張り出し設置する技術がある。(特許文献1)金属等の板をフェンス面の外側に突出させて、かずらのフェンス上方への伸びを阻止するものである。この技術は、つる性植物の上方への伸びを有効に阻止するためには金属等の板を相当突出させる必要があることから、設置作業の負担増やフェンスにかかる重量増の解決という課題がある。
又、腐食しにくい遮光性シートをフェンス下部に配置すると共に透光性シートをフェンス上部に配置する技術がある。(特許文献2)シートの腐食を防止しつつ、上部に誘導されたつる性植物の絡みつきを柔軟な透光性シートが阻止するものであり、上部の透光性シートをメッシュ状にして通風性を確保する提案も含まれている。この技術は、下部のシートと上部のシートを連結させるために両者のラップする部分を縫い付ける等が必要で煩雑であるという課題がある。又、メッシュ状にした場合に、つる性植物の登はんを防止するためにメッシュを構成する素材の強化や素材どうしの結びつきの強化が必要であるという課題もある。
又、つる性植物のフェンス登はん防止効果を高めるために、フェンスにネットを配置すると共にフェンス付近の地面を防草シートで覆う方法も採用されている。フェンスの下端部分や周辺からつる性植物が立ち上がり、ネットの開口部に足がかりを得てしぶとく登攀するケースがあるため、防草シートを敷設することによってつる植物の接近自体を防止し、併せて他の雑草の侵入も防止するためである。しかし、ネットを配置し、別個に防草シートを敷設することは作業の負担が大きいばかりでなく、ネットと防草シートの隙間からつる性植物等の雑草が伸びてくるおそれがある。これを防止するためにネットと防草シートの連結処理が必要である。
これに対し、ネットの下端部を折り曲げて、フェンスの下端の隙間の発生を防止する技術がある。(特許文献3)この技術は、フェンスに張設するネット部分が要求される通風機能と防草シート部分が要求されるつる性植物等雑草の侵入防止機能との両立という課題を有する。
特開2008-240404 特開2011-024483 特開2017-206904
本発明は、上記の問題に対応すべく提案するものである。すなわち、比較的簡易な素材や構造に基づいてつる性植物等のフェンスへの接近と登はん防止を一体的に行うシートネット、ネットの開口部の変形・拡大を防ぎ、つる性植物の絡みつきを極めて有効に防止しつつ通風性を確保するシートネットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、
ネット部分及びシート部分からなる合成樹脂製の製織シートネットであって、前記ネット部分は1本以上のモノフィラメント糸を単位経糸として断続的に配置した経糸と1本以上のモノフィラメント糸を単位緯糸として断続的に配置した緯糸により構成され、前記シート部分は1本以上のモノフィラメント糸を単位経糸として断続的に配置すると共に当該単位経糸の欠落部にフラットヤーン糸を覆設配置した経糸と1本以上のモノフィラメント糸を単位緯糸として断続的に配置した緯糸により構成されている
ことを特徴とする
つる性植物登はん防止シートネットが提供される。
本発明にかかる製織シートネットは、ネット部分とシート部分に分かれる。ネット部分は、断続的に配置されるモノフィラメント糸を経糸及び緯糸として形成され、シート部分は、断続的に配置されるモノフィラメント糸とモノフィラメント糸の欠落部(糸が配置されていない空隙部)に嵌め込んで空隙部を覆ったフラットヤーン糸を経糸とし、断続的に配置されるモノフィラメント糸を緯糸として形成される。特に限定されるものではないが、ネット部分とシート部分は製織方向に対して左右に分かれて配置されることが好ましく、ネット部分はフェンスに張設され、シート部分は主に地面に敷設される。
経糸及び緯糸であるモノフィラメント糸は1本又は複数本を1単位として単位ごとに断続的に配置される。緯糸は、限定されないが、開口部の大きさ(通風性)を確保するため、1本を1単位とすることが好ましい。本発明において、断続的とは、経糸又は緯糸を連続して配置せずに、経糸又は緯糸の存する部分と存しない部分(欠落部)を交互に繰り返す態様で配置することをいう。したがって、単位経糸間の欠落部と単位緯糸間の欠落部が重複する部分がネット部分の開口部となる。開口部の大きさは適宜選択される経糸又は緯糸の存しない部分(欠落部)の幅によって決定する。
モノフィラメント糸とは、紡糸の課程でノズルから出てきた1本の繊維をそのまま単繊維として糸にしたものを指し、単繊維を多数収束させて糸にしたマルチフィラメントに対立する概念である。合成樹脂素材を延伸することによって、流動し細径化して、ネットを構成する経糸及び緯糸となる。製織による結合力を高め、ネット部の目ずれを防止するためには断面形状は真円よりもやや扁平な楕円形状が好ましい。又、表面に凹凸を形成したエンボス形状であることが好ましい。
フラットヤーン糸とは、合成樹脂のフィルムをスリットした後に延伸した、テープ状の形状を呈するものである。テープ糸、テープヤーン等とも称される。
又、単位経糸は3本のモノフィラメント糸であり、かつ、前記単位経糸における中央部のモノフィラメント糸は3/3の綾織りで製織されると共に両側部のモノフィラメント糸は平織りで製織されていることを特徴とするつる性植物登はん防止シートネット
が提供される。
ネット部分及びシート部分の一部を構成する経糸は、3本のモノフィラメント糸を単位経糸として断続的に配置されることとなる。シート部分は、単位経糸が配置されない欠落部(空隙部)にフラットヤーン糸が覆設配置され空隙のない状態になる。
単位経糸を構成する両側部のモノフィラメント糸は平織りで製織されており、中央部のモノフィラメント糸は綾織りで製織されている。平織りは経糸と緯糸とを交互に上下に交叉させる織り方をいう。綾織りは、経糸又は緯糸を数本おきに交差させて斜めの模様を織り出す織り方で、斜文織りとも言われる。なお、本発明は、綾織り以外の経糸が複数の緯糸を浮沈する製織法(例えば朱子織りや絡み織等)を排除するものではない。
3/3の綾織りとは、浮き沈みを3本単位で繰り返すパターンの綾織りをいう。3本の緯糸の上部を通過した後に交叉して3本の緯糸の下部を通過し、その後交叉して3本の緯糸の上部を通過する態様を繰り返す。
又、前記両側部における一方の側のモノフィラメント糸の浮き沈みのパターンと他方の側のモノフィラメント糸の浮き沈みのパターンが逆であることを特徴とするつる性植物登はん防止シートネットが提供される。
平織りで製織される両側のモノフィラメント糸の浮き沈みが相互に逆のパターンとなっている。したがって、中央部のモノフィラメント糸が浮いている場合も沈んでいる場合も、外側のどちらか一方のモノフィラメント糸は中央部のモノフィラメント糸と同様に浮き又は沈んでいる。他方のモノフィラメントは中央部のモノフィラメント糸と逆に沈み又は浮いている。
又、ネット部分及びシート部分からなる合成樹脂製の製織シートネットの製造方法であって、前記ネット部分は、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位経糸を断続的に配置して経糸とし、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位緯糸を断続的に配置して緯糸として製織形成され、
前記シート部分は、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位経糸を断続的に配置すると共に当該単位経糸の欠落部にフラットヤーン糸を覆設配置して経糸とし、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位緯糸を断続的に配置して緯糸として製織形成されること
を特徴とする
つる性植物登はん防止シートネットの製造方法
が提供される。
経糸、緯糸共に断続的に配置された1本又は2本以上のモノフィラメント糸であり、製織されることにより開口部を有するネット部分となる。同時に、断続的に配置された1本又は2本以上の経糸の欠落部にフラットヤーン糸が製織され、開口部の存しないシート部分となる。ネット部分とシート部分はシートネットの左右に分かれて配置されることが好ましい。
又、施設の周囲に設置するフェンスに取付ける前記シートネットの取付け方法であって、前記シート部分を前記フェンスの外側の地面に固定し、かつ、前記ネット部分を前記フェンスの外側面に張設することを特徴とする
つる性植物登はん防止シートネットの設置方法
が提供される。
本発明に係る製織シートネットの設置方法である。本発明に係るシートネットはネット部、シート部いずれもフェンスを挟んで施設の外側に設置される。シート部は地表に固定され、ネット部はフェンスに張設される。
又、施設の周囲に設置するフェンスに取付ける前記シートネットの取付け方法であって、前記シート部分を前記フェンスの内側の地面に固定し、かつ、前記ネット部分を前記フェンスの外側面に張設することを特徴とする
つる性植物登はん防止シートネットの設置方法
が提供される。
本発明に係るシートネットのうち、前記シート部分はフェンスを挟んで施設の内側の地表に固定され、前記ネット部分はフェンスの外側面、施設の存しない側に張設される。前記ネット部分又は前記シート部分のうちフェンスの柱部分に当接する部分には、柱を嵌め込む孔を形成してフェンスの内側と外側にわたる設置を可能にする。
又、前記シートネットの取付け方法において、前記ネット部分及び前記シート部分のうちネット部分との境界寄りの20センチメートル以上の部分を前記フェンスに張接すると共に残りの前記シート部分を地面に固定することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載するつる性植物登はん防止シートネットの設置方法
が提供される。
ネット部分のみならず、シート部分の一部(ネット部分との境界線部分と境界線部分から20センチメートル以上離れた部分までの範囲)もフェンスに張設するシートネットの取付け方法である。限定されないが、当該ネット部分との境界線から20センチメートル以上離れた部分を経糸に沿って折り曲げてネットシート全体をL字形状にすることが好ましい。折り曲げられたシート部分の外側(端面側)は、フェンス直下から延ばされて地表面に固定される。一方、シート部分の内側(境界側)とネット部分は一体的に平坦な形状を呈し、フェンスに張設されることとなる。
本発明に係るシートネットは1枚でつる性植物のフェンスへの登攀を困難にすると共につる性植物のフェンスへの接近自体を阻止するものであり、つる性植物のフェンスへの登攀防止に非常に高い効果をもたらすものである。ネットとシートを一体化したため、両者の継ぎ目の接合処理が不要となって施工が簡便で効率的になりかつ、より高いつる性植物の侵入防止効果をもたらす。
つる性植物は近くの対象物に絡みついてそれらを足場に上に茎を伸ばしていくが、自立できるのは80センチメートル程度ともいわれている。一定寸法のシート部分を地面に固定すれば、その外側で生長するつる性植物はフェンスに到達することが困難になる。高さ1メートル程度以上のフェンスをネット部分でカバーしつつ、つる性植物接近を阻止すべくシート部分の幅を確保するシートネットを製造するのは、一般的な製織工場の設備で十分可能である。
ネット部分は断続的に配置された経糸と緯糸によって開口部が形成され、通風性が確保される。経糸、緯糸共に強度に優れたモノフィラメント糸なので、開口部が変形しにくく長期間にわたりつる性植物の登はんを防止できる。ネット部分の強度をさらにアップし、開口部の変形防止を図るためには、複数本の糸をまとめて1単位としつつ断続的に配置することが好ましい。しかし、糸部分の幅の増大は開口部の幅の減少となるため、通風性を確保しつつ登はん防止効果を確保するために1単位の糸の本数が適宜選択される。開口部の大きさは3ミリメートル(経糸間)以下×1.5ミリメートル(緯糸間)以下程度が適切とされるが、つる性植物の登はん防止の観点と設置場所の気候や土地形状の観点を考慮して適宜決定される。
シート部分は、経糸間の欠落部(空隙部)にフラットヤーン糸を織り込んで欠落部(空隙部)を覆うことによりモノフィラメント糸とフラットヤーン糸の組合わせとして形成される。フラットヤーン糸は隣接するモノフィラメント糸と接触すると共に欠落部(空隙部)に覆設配置された他のフラットヤーン糸とも接触することとなる。
経糸間の欠落部(空隙部)に同じモノフィラメント糸を織り込まないのは、すべての経糸をモノフィラメント糸とすると、シートが柔軟性に欠け取り扱いや運搬が困難になるからである。又、断面形状が略楕円形のモノフィラメント糸どうしの場合は、接触が点接触になって糸間に空隙が発生しやすいという問題もあるので、防草シートとしては適切ではないからでもある。一方、モノフィラメント糸とフラットヤーン糸の接触又はフラットヤーンどうしの接触では、糸どうしが重なりやすく経糸の欠落部(空隙部)を完全に覆うことが可能になる。したがって、本発明に係るシートネットのシート部分は太陽光を有効に遮って、つる性植物を含む雑草の生育を阻み、つる性植物を含む雑草がシートを突き抜けることを防止する。
又、シート部分は降雨による水たまりの発生を防止するために、ある程度の透水性を有することが好ましい。この点で、モノフィラメント糸とフラットヤーン糸の接触部分はフラットヤーン糸どうしの接触部分よりも重複が小さく、一定の透水性を有することとなる。したがって、モノフィラメント糸とフラットヤーン糸を組み合わせることにより、遮光性・植物ブロック性に加えて一定の透水性を有することとなる。
1単位を構成する3本の経糸について中央の経糸を綾織り、両側の経糸を平織りとした。1製織工程において供給される各経糸の長さは同一なので、中央部の経糸は緯糸との交叉の回数が少ない分糸が緩み上部及び下部にスペースが生じることとなる。このスペースに引き寄せられ、左右の経糸の一部が入り込むことが可能となり、3本の経糸はより接近し一体化した状態になる。モノフィラメント糸は立体的な断面形状故に隣接する糸どうしが重なり合いにくいが、上下への位置変動によって重なり合いが可能な状況が生まれる。
3本の経糸が一体化・強固化すると、経糸と緯糸の交差部も強化され、開口部の変形や拡大が生じにくくなる。交叉部の熱融着等をすることなく製織方法によって、つる性植物の足がかりが発生することを防止でき、長期間にわたり本発明の効果を継続発揮できる。
なお、1単位を構成する経糸を4本以上とした場合、経糸の一部が左右から入り込む状態が生じにくくなり、開口部も小さくなるので、3本が好ましい。緯糸は開口部をできるだけ多数発生させるため1本を1単位とすることが好ましい。また、中央の経糸の綾織りの浮き沈みの本数はあまり大きくするとネット部分で組織のズレ、シート部分で目の浮きが大きくなることから3/3が好ましい。
ネット部分の開口部はつる性植物の登攀防止及び通風性の確保の観点から、縦横のサイズが小さく揃っていて、かつ、全体に均一に分散していることが好ましい。そのためには、緯糸の滑り・移動を防止することが必要である。本発明では、1単位を構成する3本の経糸のうち両側の経糸の浮き沈みのパターンを逆とした。
両側の経糸の浮き沈みのパターンを同一にすると、緯糸が3本の経糸すべての上部に位置する場合及び3本の経糸すべての下部に位置する場合が生ずる。その場合、緯糸の経糸方向への滑り・移動が容易になり、開口部を介して隣接する緯糸に接近し当接することとなる。その結果、残された開口部は大きくなるものの、緯糸上部又は下部の開口部は塞がれ、開口部の数は減少する。
又、緯糸どうしの当接状況によっては、緯糸間に開口部に該当しない微細な隙間が生じることから、開口率もむしろ低くなる可能性がある。
一方、両側の経糸の浮き沈みのパターンを逆にすると、緯糸が同一平面上に位置する場合(3本の経糸すべての上部に位置する場合及び3本の経糸すべての下部に位置する場合)は生じず、緯糸の製織方向前後への移動に対して左右いずれかの経糸が緯糸を押圧することとなる。その結果、緯糸の移動は妨げられることとなる。緯糸間は一定の間隔を維持でき、適切な大きさの開口部を多数有するネット部分を形成することができる。熱融着やバインダーによるコーティングで糸の交叉部を固定することなく、製織パターンによって緯糸の滑り・移動を防止し、開口部を小さく揃え、かつ、ネット部全体に均一に分散させることが可能になる。
本発明に係るシートネットは、経糸について、ネット部分にはモノフィラメント糸を供給すると共にシート部分にはダブルビームによりモノフィラメント糸とフラットヤーン糸を供給することで、一度の製織工程で作成することができる。
ネット部分及びシート部分をいずれもフェンスの外側に取付けることによって、つる性植物の外部からの接近自体を抑え、かつ、ネット部分に取り付いた場合でも、その後の登攀を防止することができる。なお、稀にネット部分を伝っていくつる性植物があった場合でも、ネットに絡んでいるわけではないので、取り外して除去することは容易である。
ネット部分をフェンスの外側、シート部分をフェンスの内側に取付けることによって、1枚のシートネットによりフェンス内側の雑草繁茂防止と外側からのつる性植物の登攀防止を行うことができる。なお、フェンスの下を潜らせる際のフェンス足場と当接する部分の処理は適宜行われる。
ネット下部をシート部分で覆うことにより、フェンス下部を掘り返して侵入する獣害を防止することができる。ネット部分の開口部は動物の鋭い爪や牙で損傷を受けることがあるが、開口部を塞いだシート部分であれば、相当程度損傷を防止できる。又、つる性植物の登攀防止の観点においても、開口部のないシート部分の方がより好ましい。設置場所周辺の状況によるが、垂直に設置するシート部分の高さが20cm程度であれば全体の通風性に影響はないケースが多いと考えられる。特に、獣害の発生するような場所は、草地等で地表面に近い部分は雑草等で覆われているのが一般的で地表面近くをシート部分としても通風性に対する影響はない。どの程度の高さまでシート部分とするかは設置場所周囲の具体的な条件によって決定することができる。
本発明に係るモノフィラメント経糸(3本)の両側糸が逆の浮き沈みパターンの場合のネット部分の模式図である。。 本発明に係るモノフィラメント経糸(3本)の両側糸が逆の浮き沈みパターンの場合のシート部分の模式図である。 本発明に係るシートネットの写真である。 本発明に係るシートネットのネット部分の拡大写真である。 本発明に係るモノフィラメント(平織り)と緯糸の交叉模式図である。 本発明に係るモノフィラメント(綾織り)と緯糸の交叉模式図である。 モノフィラメント経糸(3本)がいずれも平織りの場合の位置関係模式図である。 本発明に係るモノフィラメント経糸(3本)の位置関係模式図である。 本発明に係るモノフィラメント経糸(3本)の両側糸が同一浮き沈みパターンの場合のネット部分の模式図である。 本発明に係るシートネットのネット部分をフェンスの外側面に設置し、シート部分はフェンス外側の地面を覆って設置している模式図である。 本発明に係るシートネットのネット部分をフェンスの外側面及び内側面の一部に設置し、シート部分はフェンス外側の地面を覆って設置している模式図である。 本発明に係るシートネットのネット部分をフェンスの外側面に設置し、シート部分をフェンスの内側の地面を覆って設置した模式図である。 本発明に係るシートネットのネット部分及びシート部分の一部をフェンスの外側面に設置し、残りのシート部分はフェンス外側の地面を覆って設置している模式図である。 本発明に係るシートネットをフェンス及び外側地面に設置した写真である。 本発明に係るシートネットをフェンス及び外側地面に設置した写真である。 つる性植物がフェンスの網目に絡んでいる写真である。 つる性植物が本発明に係るシートネットのネット部分を伝っている写真である。
本発明に係るシートネットの実施について詳細に説明する。下記は本発明の実施形態の一つであり、本発明は下記実施形態に限定されるわけではない。
本発明に係るシートネット100の製造方法について述べる。ネット部分110は、つる性植物の登はん防止のための構造を有することに加え、風の影響を減じるために通気性と風圧に耐える経糸・緯糸の強力性が必要である。限定されるものではないが、本発明を構成する経糸及び緯糸を1610dtのポリプロピレン製モノフィラメント糸とし、かつ、ネット部分110における目合いの崩れをさらに防止すべく、円形状のモノフィラメント糸にエンボスロール加工を加え、表面凹凸を有する楕円形状のモノフィラメント糸とした。シート部分120は、ネット部分と同一の構造に加え、経糸間に2000dtのポリプロピレン製フラットヤーン糸を配置して経糸間の空隙部を覆った。
製織に当っては、まず織機に掛ける2つのビームが必要となる。本発明では経糸200としてモノフィラメント糸210とフラットヤーン糸220を用いるが、かかる形状の異なる2種の糸を同一ビームで巻く事は出来ない。太さや伸度の違う糸を同時に巻いた場合、巻き姿が凸凹になる。その状態で製織するとビームの凸凹が製織時の経糸の張力差となって、織られた布は経糸200が突っ張ったり縮んだりの状態(フレアー)となるからである。したがって先ずネット部に相当する経糸210(モノフィラメント糸)を織機のビームに整経を行う。次いで二つ目のビームにシート部充填用経糸220(フラットヤーン糸)のみの整経を行う。織機へのセットはダブルビームと称され、2本のビームはそれぞれ独立した駆動装置を有する織機へ仕掛け、各々の張力を調整することにより、異なる形状及び太さのものでも製織が可能となる。
図1Aは本発明に係るシートネット100のネット部分110の平面模式図である。上下
方向に描かれているのはモノフィラメント経糸210であり、左右方向に描かれているの
はモノフィラメント緯糸310である。モノフィラメント経糸210は、平織り・綾織
り・平織りの順による組合わせを1単位とし、空隙部を挟んで1単位の組合わせを繰り返
す構成となっている。1単位における右側経糸211の平織りと左側経糸212の平織り
は浮き沈みが逆のパターンとなっており、中央部経糸213は3本跨ぎの綾織りとなって
いる。又、図1Bは本発明に係るシートネットのシート部分120の平面模式図である。
図1Aの空隙部を2本のフラットヤーン糸220で覆いつつ製織している。フラットヤー
ン糸220はいずれも平織りで製織している。
経糸と緯糸の交叉について説明する。図3Aは平織りの場合の経糸と緯糸の交叉状態を示
している。経糸210は緯糸300にタイトに絡みつつ浮き沈みしている。図3Bは3本
跨ぎの綾織りの場合の経糸と緯糸の交叉状態を示している。経糸は2本目の緯糸から浮遊
して緯糸との間にスペースを形成している。
平織りと綾織りの組合わせによる糸の位置関係について説明する。図4Aでは3本の経糸
がいずれも平織りで並んでいる。右の経糸211と左の経糸212は同じパターンの浮き
沈みであり、中央部の経糸214はそれらと逆パターンの浮き沈みとなっている。この場
合、中央部の経糸はタイトに浮き沈みを繰り返し緯糸との間にスペースを生じさせない
ので、左右の経糸は中央部の経糸と接触しつつ、または、隙間を有しつつ、略並行に並ぶ
こととなる。図4Bでは3本の経糸中、左右の経糸(211と212)は同一パターンの
平織り、中央部の経糸213は3本跨ぎの綾織りとなっている。中央部経糸213の浮遊
により生じたスペースに左右の経糸が入り込み、3本の経糸の一体化が促進する。図4A、
図4Bでは左右の経糸は同じ浮き沈みパターンの平織りとなっているが、逆パターンであ
っても、左右の経糸の中央部経糸の浮遊スペースへの入り込みは同様である。
図2Aは図1Aに係るシートネットの写真である。左側はネット部110であり、右側は
シート部120である。ネット部の3本の経糸は一体化して1本の太い経糸の様相を呈し
ている。シート部分は空隙部をフラットヤーン糸で埋め尽くし防草シートとしての機能を
発揮する。図2Bはネット部分の拡大写真である。3本の経糸は密着一体化しており、経
糸間の空隙部は概ね一定寸法を保持している。緯糸間の空隙部も概ね一定寸法を保持して
いる。経糸間の空隙部と緯糸間の空隙部によりなる開口部は概ね一定の大きさで均等に並
んでいる。
図5は本発明に係る別の実施形態の模式図である。経糸は図1Aと同様に、3本のモノフ
ィラメント糸を1単位として配置され、かつ、左右の経糸は平織り、中央部の経糸は3本
跨ぎの綾織りで製織されている。ただし、左右の経糸の浮き沈みのパターンは同じとした。
この場合、図1A同様に経糸3本は一体化している。一方、緯糸は3本の経糸すべての上部に位置する場合及び3本の経糸すべての下部に位置する場合が生ずるので、経糸方向への滑り・移動が容易になる。図5では、緯糸の滑り・移動により緯糸3本が集合した態様を示している。開口部の面積は拡大し、開口部数は減少する。
ネット部分全体の開口部面積が同じであった場合、つる性植物の登攀防止防止の観点からは面積の小さな開口部が多数形成されているタイプのネットが好ましい。図1Aで示されるシートネット100は、緯糸の移動が妨げられることにより、緯糸間は一定の間隔を維持でき、目合いの小さな開口部を多数有するネット部分を形成することができる。これにより、つる性植物の登はん防止機能を極めて効果的に発揮することができる。本発明の発明者らは、経糸目合い2.5mm以下、緯糸目合い1.3mm以下を基準として本発明に係るシートネットを作成し、つる性植物の登はん防止効果を確認している。
一方、防風効果の観点からは、むしろある程度面積の大きな開口部が数少なく形成されているタイプが好ましい場合がある。一般に、防風ネットの目合いは4mm程度が主流である。目合いの小さな防風ネットは風の力をまともに受けやすく支柱に大きな負担がかかる。したがって、風の強い地域で使用される場合等には、つる性植物の登はん防止効果を考慮して目合いの大きさを調整しつつ、図5の構成とすることが好ましい場合がある。
本発明に係るシートネットの設置について述べる。図6A・図6Bは、シートネットの全幅は200cmであり、ネット部分が150cm、シート部分が50cmとなっている。フェンス400の右側が施設の外側である。ネット部分、シート部分はいずれもフェンスの外側に設置されている。シートネットの展張方法は、基本的にネット部をフェンスに結束バンド等で固定し、シート部は防草シート用の固定ピンで固定するが、フェンスの設置の環境、地面の状態で任意に設定できる。図6Aは、フェンス高さが180cmであり、ネット部はフェンス上部(地上高150cm)からフェンス支柱の根元(地表面)までに至る範囲を覆っている。つる性植物は、フェンスに接近できず、茎等を伸ばしてフェンスに絡みつくこともできない。又、裸地等地表付近に風を遮るような植物や設置物がない状態であっても、通風性を確保することができる。
フェンスが低い場合は、図6Bのようにフェンス内側に発生するつる性植物の絡みつきを排除するようにしても良い。
フェンス外側の地表面がコンクリート等で固められていて内側が裸地や草地の場合がある。このような場合は、フェンス外側にシート部分を設置する必要性は薄い一方、内側の雑草の繁茂を防止したい場合がある。図7はフェンス400の左側が施設の外側である。ネット部分がフェンス外側面に展張されており、シート部分はネット部分と反対側のフェンス内側面に伸ばされ固定されている。フェンスの支柱部分はシート部分を挟み、カッター等でスリットし、支柱を挟むように引き出しスリット部を揃え粘着テープで貼り合わされている。支柱部分も粘着テープで支柱とシートを隙間の無いように貼って固定する。シート部分はめくれないように一般に使用されるヒ゜ン等で固定する。
図8では、シートネットの全幅は200cmであり、ネット部分が130cm、シート部分は70cmとなっている。フェンス400の右側が施設の外側である。シート部分は、ネット部分との境界から20cmの部分を折り曲げ、ネット部分及びシート部分のうち当該20cmまでの部分をフェンス外側部分を覆うように展張し、シート部分のうち残り50cm部分は地表面に固定されている。展張方法は基本的にネット部をフェンスに結束バンド等で固定しシート部は防草シート用の固定ピンで固定するが、フェンスの設置の環境、地面の状態で任意に設定できる。
通風性確保のためには開口部の存在が必須であるが、フェンス下部は周囲の雑草等によりもともと風が通らないことが多く、通風性はさほど求められない場合がある。一方、フェンス下部は野生動物がフェンス内部への侵入のために掘り返されることが多い。このような場合は、フェンス下部をシート部分で覆う態様を選択することが好ましい。フェンス下部のみシート部分で覆うか、フェンス下部及びフェンスの編目部分の下の部分をシート部分で覆うかは、フェンスを設置している現場の状況により判断される。
図9及び図10は本発明に係るシートネットを設置した写真である。設置する場所、地面、フェンスの高さ等の状況によって設置方法が選択される。又、図11及び図12は登攀力の強いウリ科のつる性植物が登攀している写真である。フェンスのみの場合は図11のように網目に絡んで登攀していく。一方、本発明に係るシートネットの場合は図12に示すように、開口部を足がかりに先端を伸ばしていくものの、しっかりと足場を作って登攀していくことは困難である。仮に、フェンスを乗り越えることがあったとしても、絡みつきは非常に弱いので、容易に除去することができる。
[実施例]
以下、本発明に係る実施例及び比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。なお、実施例及び比較例に掲載した物性測定値は以下に示す方法によって行ったものである。
1)定長機
浅野機械株式会社製 検尺器(10m)
2)繊度測定(電子天秤:10mの重さ)
株式会社島津製作所製 ELECTRONIC BALANCE TYPE UX2200H
3)強度・伸度
糸用:浅野機械製 300N
布用:株式会社島津製作所製 AUTOGRAPH AGS-X 5KN
ポリプロピレン70%、ポリエチレン28%、ブラック顔料2%に配合された原料を紡糸し、延伸した後に表面凹凸形状を形成すべくエンボス加工を加えて1610dtのモノフィラメント糸を作成した。加工により変形性を高めたモノフィラメント糸を経糸及び緯糸に使用してネット部分及びシート部分の一部とした。
経糸は、ネット部分については、上記モノフィラメント糸3本を連続してセットしてそ
の隣に2本分の空き羽(空隙部)を設ける配置を繰り返した。経糸3本は中央部の経糸は綾織り、両端の経糸は浮き沈みが逆パターンの平織りとなっている。経糸の密度は15本/2.54cmである。又、シート部分については、ネット部分と同一の配置に加えて空き羽(空隙部)にポリプロピレン製で幅5mm、2000dtのフラットヤーン糸2本をセットして空隙部を覆った配置が繰り返されている。緯糸については、上記モノフィラメント糸を1本ごとに空隙部を設ける配置が繰り返されており、緯糸密度は13本/2.54cmである。
糸間が3.0mmを超えるとつる性植物は容易に開口部に侵入してくると考えられ、経糸間3.0mm以下、緯糸間1.5mm以下であることが好ましい。一方、通風性の観点からは、開口部面積のネット部分全体面積比率はできるだけ大きい方が良い。本実施例におけるネット部の開口部の大きさは経糸間2.5mm、緯糸間1.3mmである。つる性植物の登攀防止を主目的に、できるだけ開口部を小さくした。
実施例1に係るネット部及びシート部の物性を表1に示す。
Figure 0007448968000001
[比較例1]
緯糸間距離3.0mm以下を保持しつつ通風性を向上させるため、実施例1に使用の経糸、緯糸は同一仕様とし、緯糸密度のみ7本/2.54cmとして比較例1とした。目合いが大きくつる性植物の登はん防止効果がやや低下する。比較例1に係る製織したネット部及びシート部の形態、物性を表―2に示す。
Figure 0007448968000002
実施例1のつる状植物防止ネットを高さ1.8mのネットフェンスに図7のように展張施工した。実施例1でのネット、及びシート部の製織した寸法はネット部が1.5m、シート部が0.5mの全幅で2mの本発明に係るシートネットを使用した。ネット端をフェンス上部に固定し、そのまま下方に垂らし、フェンス下部からシート部を潜らせ反対側に通し、シートを固定する要領でU字固定ピンを使用し固定した。したがって反対側に50cm防草シートを一体で同時に展張した。その際支柱部は通せないことから防草シート部をあらかじめ支柱までスリットした。シートは支柱を跨いで通した後でスリット部を突合せ粘着テープで固定した。
本発明は、つる性植物がフェンスや鉄柵を乗り越えて繁茂することを防止するものであり、産業上の利用可能性が高い。
100 本発明に係るシートネット
110 本発明に係るシートネットのネット部分
120 本発明に係るシートネットのシート部分
200 本発明に係るシートネットを構成する経糸
210 本発明に係るシートネットを構成するモノフィラメント経糸
211 本発明に係るシートネットを構成するモノフィラメント経糸A(平織り)
212 本発明に係るシートネットを構成するモノフィラメント経糸B(平織り)
213 本発明に係るシートネットを構成するモノフィラメント経糸C(綾織り)
214 シートネットを構成するモノフィラメント経糸(平織り)
220 本発明に係るシートネットのシート部分を構成するフラットヤーン経糸(平織り)
230 本発明に係るシートネットのネット部分における経糸を通さない透けの部分(空き羽)
300 本発明に係るシートネットを構成する緯糸
310 本発明に係るシートネットを構成するモノフィラメント緯糸
320 本発明に係るシートネットのネット部分における緯糸を通さない透けの部分(空き羽)
400 フェンス
410 フェンス下部のすき間
420 補修テープ
500 地面
600 つる性植物




































Claims (7)

  1. ネット部分及びシート部分からなる合成樹脂製の製織シートネットであって、前記ネット部分は1本以上のモノフィラメント糸を単位経糸として断続的に配置した経糸と1本以上のモノフィラメント糸を単位緯糸として断続的に配置した緯糸により構成され、前記シート部分は1本以上のモノフィラメント糸を単位経糸として断続的に配置すると共に当該単位経糸の欠落部にフラットヤーン糸を覆設配置した経糸と1本以上のモノフィラメント糸を単位緯糸として断続的に配置した緯糸により構成されている
    ことを特徴とする
    つる性植物登はん防止シートネット
  2. 前記単位経糸は3本のモノフィラメント糸であり、かつ、前記単位経糸における中央部のモノフィラメント糸は3/3の綾織りで製織されると共に両側部のモノフィラメント糸は平織りで製織されていることを特徴とする
    請求項1に記載するつる性植物登はん防止シートネット
  3. 前記両側部における一方の側のモノフィラメント糸の浮き沈みのパターンと他方の側のモノフィラメント糸の浮き沈みのパターンが逆であることを特徴とする請求項2に記載するつる性植物登はん防止シートネット
  4. ネット部分及びシート部分からなる合成樹脂製の製織シートネットの製造方法であって、前記ネット部分は、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位経糸を断続的に配置して経糸とし、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位緯糸を断続的に配置して緯糸として製織形成され、
    前記シート部分は、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位経糸を断続的に配置すると共に当該単位経糸の欠落部にフラットヤーン糸を覆設配置して経糸とし、1本以上のモノフィラメント糸よりなる単位緯糸を断続的に配置して緯糸として製織形成されること
    を特徴とする
    つる性植物登はん防止シートネットの製造方法
  5. 施設の周囲に設置するフェンスに取付ける請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載する前記シートネットの取付け方法であって、前記シート部分を前記フェンスの外側の地面に固定し、かつ、前記ネット部分を前記フェンスの外側面に張設することを特徴とする
    つる性植物登はん防止シートネットの取付け方法
  6. 施設の周囲に設置するフェンスに取付ける請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載する前記シートネットの取付け方法であって、前記シート部分を前記フェンスの内側の地面に固定し、かつ、前記ネット部分を前記フェンスの外側面に張設することを特徴とする
    つる性植物登はん防止シートネットの取付け方法
  7. 請求項5又は請求項6に記載する前記シートネットの取付け方法において、前記シート部分のうちネット部分との境界寄りの20センチメートル以上の部分を前記フェンスに張接すると共に残りの前記シート部分を地面に固定することを特徴とするつる性植物登はん防止シートネットの取付け方法
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