JP3118757U - 農業用ネット - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い寸法維持ならびに形状維持性能を有して張設後の弛みや目ズレ、変形を確実に防止し、留め金具類による挟み込みにも秀れた耐久性を発揮できるようにした新規な産業用ネットを提供する。
【解決手段】 複数本の素糸31,31,……を撚り合わせた経紐3,3,……の複数本の夫々に対し、それら所定目合寸法毎となる箇所毎から一部素糸31,31,……の中途部を延伸させて隣接する経紐3,3,……に結着状とし、方形状の網目とした網状体2であって、各緯紐4,4,……両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐3,3,……ピッチ内の夫々に複数本の経紐3,3,……を平行状に通して補強帯部5,5,……を形成し、少なくとも両端の補強帯部5,5内側付近に添って縛綱6,6を添設してなる農業用ネット1である。
【選択図】 図1

Description

この考案は、業務用あるいは家庭用として様々に利用される網に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであり、防鳥、防虫、防獣、防風、防雹、遮光、保温、落下防止、あるいはスポーツ用等の各種ネットを製造する分野は勿論のこと、その製造および設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
我が国は四方を海に囲まれ、南北に長い国土を有しており、季節や地域によって気象条件が大きく異なり、農繁期となる初夏頃には梅雨前線が現れ、夏には高温、多湿の日々が続き、ときに台風や集中豪雨に見舞われてしまうことがあるだけではなく、日々の気象変化も激しいという特徴があり、農作物の栽培には、その地域の気象条件にあった作物を選択しなければならず、さらに高い栽培効率を目指して作物の適温を保ち、風雨や病害虫対策等が容易なガラス温室やビニールハウス等を利用した施設型農業に取り組む農家が比較的に多いという特徴をもっている。
こうした施設型農業の、特に太陽光利用型の栽培にあっては、ガラスやプラスチックフィルムを被覆材に用いて建設費と運転経費とを抑え、栽培コストを削減できるという利点を有しているが、季節の変化に応じて通気性を確保したり遮光したりという木目細かな管理を必要とし、こうした管理作業に伴う被覆材の開放によって外界からの影響を受け易いという性質をもつため、防虫、防鳥、防獣、防風、防雹、遮光、保温等様々な目的に応じて種々の農業用ネットの利用が、品質の高い農作物を生産する上で必要、不可欠なものとなっている。
しかしながら、従来型の農業用ネットは、図5のパイプハウスに張着した従来型農業用ネットの斜視図に示すように、農業用ネット1の縁部を、パイプハウスHのパイプP適所に対して複数個のパッカー(留め金具類)T,T,……を用いて挟着、固定すると強風の影響を受けて次第に、弛みや摩耗による破損を生じ、その隙間から害虫や鳥、猿等の侵入を許してしまう虞があり、また、パッカー(留め金具類)T,T,……とパイプPとの間に挟み込まれた際の強い接触によって比較的簡単に切断してしまい、このように破損してしまった網目は容易には修復できず、多大な修繕費用と修理作業工数とを要するものとなってしまうことから、結局早期の中に農業用ネット1の全体を交換せざるを得ないこととなっていた。
さらに、パイプハウスHの周壁に垂れ下がるよう装着された農業用ネット1は、同図4中に示すように、採光や湿度管理、換気等のために巻き上げたときに、張着後に生じた各部の弛みによって水平姿勢を保つことができずに傾き、パイプハウスHの棟方向に均等な開放口を形成できなくなってしまい、ハウスH内の均一な環境管理が困難になってしまうことがあるとなどの欠点を有するものであった。
(従来の技術)
そうした中にも、その打開策となり得るようなものとして、特開2003−89942号公報に開示されている「ネット状物」発明のように、両外層にプロピレンを主成分とするプロピレンおよびα−オレフィンからなるプロピレン共重合体層を配し、中芯層にポリプロピレン層を配してなる三層フラットヤーンを経緯糸の一方の糸とし、鞘成分にプロピレンを主成分とするプロピレンおよびα−オレフィンからなるプロピレン共重合体を配し、芯成分にポリプロピレンを配した鞘芯型複合モノフィラメントヤーンを経緯糸の他方の糸として製織し、経糸と緯糸との交叉部を熱用着してなり、目ズレや端部の解れを防止し、十分な強度を得て、繰り返しの展帳に耐えるようにしたものや、特開2001−251976号公報「網地」発明に示された、経糸と緯糸とを編み、経糸および緯糸の中の少なくとも何れか一方に、複数本のモノフィラメントを並設した断面形状の連糸を用いた網地とし、目ズレを防止して丈夫な網地を提供可能としたもの、特開平10−327684号公報の「遮光ネット」発明の、合成樹脂の長繊維フィラメントが高密度に且つ無方向に堆積接合された不織布が細幅にスリットされたテープ状糸条を、合成樹脂のフラットヤーンまたはフィラメントの編織成もしくは配列交差によって得られるネット基布の少なくとも片面に間隔をおいて熱熔着し、長期間の屋外使用に耐える耐久性と耐候性と得たもの、あるいは特開平8−23796号公報の「ネット状繊維成形体及びその製造方法」発明に開示された、比較的太繊度の熱融着性複合繊維をネット状に織製し、その端部に補強材を積層し、熱処理によってネットの交点およびネットと補強材とを熱熔着させるか、あるいは端部の織り密度を高めるかし、さらに補強部に環状部材を固着して目ズレを防止し、端部を補強したもの等が散見される。
しかし、前者の「ネット状物」発明は、経緯糸の何れか一方に三層フラットヤーンを用い、また経緯糸の何れか他方に鞘芯型複合モノフィラメントヤーンを用いたものとなっているため、一般的な経緯糸を交差状に結着することによって形成されたネットに比較して肉厚寸法が拡大され易い上、網目の開口(目合)面積が狭まって高い通気性を確保できず、しかも単位面積当たりの重量が増大してしまい、取り扱い作業性を悪化させてしまうという欠点をもつものであり、前記「網地」発明もまた経緯糸の中の少なくとも何れか一方を、複数本のモノフィラメントを並設した断面形状とした連糸を用い、目ズレを防止できる丈夫な網地を提供できるものとしているが、網地の略全面に渡って連糸が用いられているために、従来型の網目に比較して小さな目合設定となってしまうという欠点を残すものであった。
また、前記「遮光ネット」発明も同様に、不織布製のテープ状糸条を、ネット基布の少なくとも片面に比較的狭い間隔をおいて熱融着してなるため、各テープ状糸条が網目を塞いで採光を妨げるものとなり、遮光ネットとしては望ましい構造といえるが、採光性や通気性等を重視する防鳥ネットや防獣ネット等としては殆ど使用不可能といわざるを得ないものであり、さらに、ネット基布の素材とは異なる不織布製のテープ状糸条を熱熔着するようにした構造によって原料費を高騰させ、製造工程を複雑化させてしまうという短所を有するものとなってしまい、さらにまた、後者の「ネット状繊維成形体及びその製造方法」発明も、やはりネット端部に補強材を積層して熱融着させたものとするか、あるいはネット端部の織り密度を高めて強度を高めたものとしているが、ネットの端部のみに補強材を設けた構造では、張設後におけるネット中央付近の目ズレや弛みや等を確実に防止することはできないという欠点を有するものであった。
(1)特開2003−89942号公報 (2)特開2001−251976号公報 (3)特開平10−327684号公報 (4)特開平8−23796号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある「ネット状物」、「網地」および「遮光ネット」などの発明は、何れも十分な強度を確保して目ズレを防止できるようにするため、経緯糸何れか一方の幅寸法を広げて強度を高めたものとなっており、遮光ネットとしては有効な構造を呈しているものであるといえるが、採光性や通気性を重視した防鳥ネットや防雹ネットおよび防獣ネット等には不向きなものであり、また、前記「ネット状繊維成形体及びその製造方法」は、ネットの端部を補強することによって強度を高めたものとしているが、ネット中央付近に十分な強度が与えられておらず、張設後の弛みや目ズレを確実に防止できるものとはなっていなかった。
(考案の目的)
そこで、この考案は、新たな問題を生じさせることなく、従来品と略同等程度に軽量であって高所における取り扱い作業性に秀れ、しかも高い寸法維持ならびに形状維持性能を有して張設後の弛みや目ズレ、変形を確実に防止し、留め金具類による挟み込みにも秀れた耐久性を発揮できるようにした新たな産業用ネットの開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の農業用ネットを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの考案を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(考案の構成)
図面に示すこの考案を代表する実施例からも明確に理解されるように、この考案の農業用ネットは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、 所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配された複数本の経紐に対し、所定目合寸法とするよう複数本の緯紐を経緯線状に交叉、結合状として方形状の網目を形成した網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を挿し通してなるものとした構成を要旨とする農業用ネットである。
これを表現を変えて示すと、所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配された複数本の経紐に対し、所定目合寸法とするよう複数本の緯紐を経緯線状に交叉、結合状として方形状の網目を形成した網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を挿し通したものとなし、各経紐が略水平状で各緯紐は上下方向に向かう張設姿勢としたときに、各補強帯部が網面を補強して当該網面全体の弛みや偏り等の発生を防止し得るようにした農業用ネットとなる。
そして、より具体的な構成のものとして示すならば、所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配されることとなる夫々が複数本の素糸を撚り合わせた経紐の複数本と、夫々が複数本の素糸を束ねてなる緯紐の複数本とが、前者の複数本の経紐夫々の撚り合わせ状となる素糸間に、後者の緯紐の夫々を所定目合寸法となるようにした配置で経緯線状に通されて方形状の網目を形成した綟子網状の網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を、各緯紐の素糸束中に交叉状に挿し通してなるものとした構成からなる農業用ネットということができる。
さらに具体的には、所定ピッチ1ないし50・置き毎に平行状に配されることとなる夫々が夫々が複数本の合成樹脂製素糸を撚り合わせた経紐の複数本と、夫々が複数本の素糸を束ねてなる緯紐の複数本とが、前者の複数本の経紐夫々の撚り合わせ状となる素糸間に、後者の緯紐の夫々を1ないし50・の目合寸法とするようにした配置で経緯線状に通されて方形状の網目を形成した綟子網状の網状体であって、各緯紐両端間の1m間隔置き毎となる緯紐方向幅約80・の範囲内の100ないし2本の隣接する経紐ピッチ内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を、各緯紐の素糸束中に交叉状に順次挿し通してなるものとした農業用ネットということが可能である。
これを換言して示すならば、所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配される複数本の経紐を、夫々が複数本の素糸を撚り合わせたものとすると共に、これら複数本の経紐夫々の、所定目合寸法毎となる長さ方向箇所毎から一部素糸の中途部を分岐させ、隣接する経紐の素糸と撚り合わせて結着状とし、実質的に各経紐に直交状に交叉する束状の素糸からなる複数本の緯紐を形成し、経緯線状に交叉する方形状の網目を形成した綟子網状の網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定された繋着用の縛綱を、各緯紐の素糸束中に交叉状に順次挿し通してなるものとした農業用ネットであるということができる。
以上のとおり、この考案の農業用ネットによれば、所定目合寸法とするよう複数本の経紐と、複数本の緯紐とを経緯線状に交叉、結合状とし、方形状の網目を形成した網状体における、緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成したものとなり、通常の従来型ネット商品と略同等程度に軽量であって高所における取り扱い作業性に秀れ、しかも少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を挿し通したものとし、ネット張着の際に、縛綱から網状体に伝わる張力を補強帯部が担うものとなって耐久強度を格段に向上させることができ、秀れた寸法維持ならびに形状維持性能を発揮して張設後の弛みや目ズレ、変形等の弊害を確実に防止し、留め金具類による挟み込みにも高い耐久性を発揮できるという秀れた特徴が得られるものである。
加えて、補強帯部を形成する経緯紐夫々の断面形状ならびに寸法を、同農業用ネット中のそれ以外の網状体部分を形成する経緯紐と同一のものとし、経紐のみか、もしくは経緯紐双方かの何れかの密度を高めたものとし、従来型の経緯糸の断面形状を拡大、変更し、あるいは少なくとも片面の適宜間隔毎に補強材を積層、熱融着した構造のネットに比較して網状体の広い範囲を防鳥、防雹、防獣等の目的に応じた目合寸法に設定可能とし、高い採光性と通気性とを確保でき、しかも使用素材点数の増加を抑えて製造工数を削減できるという効果を発揮することになる。
さらに、複数本の経紐を、夫々が複数本の素糸を撚り合わせたものとすると共に、これら複数本の経紐夫々の撚り合わせ状となる素糸間に、所定目合寸法とするよう複数本の緯紐を、夫々が複数本の素糸を束ねてものとした上、経緯線状に通して方形状の網目を形成してあり、単一の素糸だけを使用して経緯紐を編製し、網状体の全体を製造できるものとなって生産効率と経済性とに秀れた農業用ネットを提供できるものとなる。
各緯紐両端間の1m間隔置き毎となる緯紐方向幅約80・の範囲内の100ないし2本の隣接する経紐ピッチ内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通し、補強帯部を形成したものでは、補強帯部を持たない従来型のネットに比較して約90%以上の採光性と通気性とを確保でき、経済性、取り扱い作業性および経済性等の性能バランスに秀れた農業用ネットを提供することができるものとなる。
また、複数本の経紐夫々が、複数本の素糸を撚り合わせたものとすると共に、これら複数本の経紐夫々の、所定目合寸法毎となる長さ方向箇所毎から、一部素糸の中途部を延伸させ、隣接する経紐の素糸間に撚り合わせて結着状とし、実質的に各経紐に直交状に交叉する束状の素糸からなる複数本の緯紐を形成し、経緯線状に交叉する方形状の網目を形成した綟子網状とした網状体としたものでは、自動製網機械を用いて経紐方向に製造する一度の製造工程によって網状体の全体を製造することが可能となり、前述の補強構造を得ながら生産効率が格段に秀れた農業用ネットを供給することができる。
上記したとおりの構成からなるこの考案の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
網状体は、防虫、防鳥、防雹、防獣等の農業用に利用可能な程度の目合寸法を確保して高い耐久強度を発揮可能とする機能を果たすものであり、複数本の経紐に対し、所定目合寸法とするよう複数本の緯紐を経緯線状に交叉、結合状として方形状の網目を形成すると共に、緯紐方向の所定間隔置き毎となる複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通してなる補強帯部を形成したものとしなければならず、例えば結節綱、無結節綱、綟子網あるいは織網等の外観を持つ物とすることができる外、合成樹脂製一体成型のネット、もしくは複数本の素糸を撚り合わせた複数本の経紐を平行状に配し、各経紐の所定ピッチ毎の一部素糸中途部を、隣接する経紐まで分岐状に延伸させて撚り合わせ、結着状に絡ませたものとして複数本の緯紐を形成し、実質的に各経紐に複数本の緯紐が直交状に交叉するよう形成したネットとすること等が可能である。
経紐は、農業用ネットを掛け渡し状に張着する際の掛け渡し方向の強度を確保し、網状体の経線状となる成分を形成するという機能を果たし、緯紐に比較して高い引っ張り強度を確保したものとすべきであり、後述する実施例にも示すように、複数本の素糸を撚り合わせたものとすることができる外、1本の素糸から形成したものとすることが可能であり、緯紐と一体成形されたものや、あるいは経紐を形成する一部素糸の中途部を、一定のピッチ毎に引き出して隣接する経紐の中途部に結着して緯紐を形成してしまうものとすること等が可能である。
素糸は、その複数本を撚り合わせ、または束状のものとする等して経緯紐を形成可能とする機能を果たし、より具体的には、天然の綿糸や混紡糸等からなるものとすることが可能であるが、耐久強度や防水性を向上し、軽量化等を可能とするポリエステル、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ナイロン、レーヨン、アセテート等を線状に成形した合成樹脂製とすることが可能であり、表現を変えると300ないし400デニール、望ましくは380デニールの線状材であるということができ、300デニール未満では、防虫、防鳥、防雹あるいは防獣に使用可能な程度の十分な強度を確保できず、400デニールを超えたものでは、重量が増して高所取り扱い性等に配慮したネットを提供できないという欠点を生じてしまうものであり、ネットの重量と強度との性能バランスが最も秀れているものとして380デニールのものを使用するのが望ましいということができる。
緯紐は、経紐に対して交叉状となって所定の目合寸法の網目を形成し、網状体の緯線状成分を形成する機能を果たすものであり、経紐程の強度を要するものではないものの、網状体の自重を吊り下げるに十分な強度と、防鳥や防雹、防獣等の目的に応じた十分な耐久強度を確保できるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、複数本の素糸を束ねたものとすることができる外、単一の素糸から形成したものとすることが可能であり、経紐と一体化成形されたものや、あるいは経紐を形成する一部素糸の中途部を一定のピッチ毎に引き出して隣接する緯紐の中途部に結着し、経線状に形成してしまうものとすることなどが可能である。
補強帯部は、網状体の採光性や通気性等を十分に確保した上、秀れた寸法維持ならびに形状維持性能を確保できるものとするという機能を果たすものであり、より具体的には、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通したものであるということができ、さらに具体的に示すと、各緯紐両端間の1m間隔置き毎となる緯紐方向幅約80・の範囲内の100ないし2本の隣接する経紐ピッチ内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通したものであるとすることが可能であり、さらにまた、形成の対象となる帯状範囲に相当する各緯紐ピッチ間に、夫々1または2本以上の緯紐を、各経紐に交叉状に通すよう配したものとすることも可能である。
縛綱は、網状体の補強帯部両端側付近を、パイプハウスや複数本のポール間等の張着対象物に対し、十分な強度をもって繋着可能なものとするという機能を果たし、少なくとも各緯紐の両端側に配された補強帯部の内側縁付近に添って設けられ、各経紐の全長寸法(網状体掛け渡し幅寸法)よりも長く、両端に結着等の繋着操作を可能とするに十分な長さが確保されたものとしなければならず、十分な接触面積を維持できる程度の太さに設定されたものとすべきであり、補強帯部の縁部付近に配置され互いに隣接する各緯紐間目合に対し、表裏面側から交互に通したものや、あるいは隣接する各緯紐の素糸束中に交叉状に順次挿し通したもの等とすることができ、天然の綿糸や混紡糸等からなるものの外、耐久強度および防水性に秀れ、軽量化が可能なポリエステル、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ナイロン、レーヨン、アセテート等を線状に成形した合成樹脂製糸を紐、綱状に撚り合わせたもの等とすることが可能である。
図1の農業用ネットの正面図、図2の農業用ネット要部の正面図、図3の製造過程にある農業用ネット要部の正面図、および図4のパイプハウスに張着した農業用ネットの斜視図に図示される事例は、所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配される複数本の経紐3,3,……を、夫々が複数本の素糸31,31,……を撚り合わせたものとすると共に、これら複数本の経紐3,3,……夫々の、所定目合寸法毎となる長さ方向箇所毎から、一部素糸31,31,……の中途部を延伸させ、隣接する経紐3,3,……の素糸31,31,……間に通して撚り合わせ、結着状として実質的に、各経紐3,3,……に直交状に交叉する束状の素糸31,31,……からなる複数本の緯紐4,4,……を形成し、経緯線状に交叉する方形状の網目を形成した綟子網状とした網状体2であって、各緯紐4,4,……両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐3,3,……ピッチ寸法内の夫々に複数本の経紐3,3,……を平行状に通して補強帯部5,5,……を形成した上、少なくとも各緯紐4,4,……両端に配された補強帯部5,5の内側縁付近に添って経紐3全長を超える長さに設定された繋着用の縛綱6,6を、隣接する各緯紐4,4,……間目合に表裏面側から交互に通した構成からなる、この考案の農業用ネットにおける代表的な一実施例を示すものである。
当該農業用ネット1は、図1中に示すように、複数本の互いに平行な経紐3,3,……と、これに10ないし20・の目合寸法で交叉状となる複数本の緯紐4,4,……とによって形成された網状体2からなり、その掛け渡し方向となる幅方向(経紐3)寸法Wには制限が無く、所望の寸法に任意に設定することが可能であって、該掛け渡し方向(経紐3)に直交する長さ方向(緯紐4)寸法Lを、1000・の補強単位の倍数に、後述する補強帯部5の掛け渡し方向(経紐3)に直交する方向の長さ寸法Sである80・を加えたものに設定され、緯紐4,4,……の長さ方向の1000・置きとなる箇所毎に、掛け渡し(経紐3)方向に平行な補強帯部5,5,……を形成したものとなっている。
図1中の各補強帯部5,5,……間の夫々に配され、緯紐4方向の長さBが920・に設定された網面部21は、図3中に示すように、380デニール(あるいは直径0.2・前後)のポリエチレン製、素糸31,31,……の5本程度を、複数の小ループを数珠状に連ねたチェーン状を呈するよう撚り合わせて形成した複数本の経紐3,3,……が、隣接するもの同士間に10ないし20・のピッチ寸法を隔てて平行状に配列され、図2および図3中に示すように、各経紐3,3,……の長さ方向10ないし20・のピッチ寸法毎となる箇所から、夫々一部(4本程度)の素糸31,31,……を、隣接する両側の経紐3,3側に向けて(2本ずつ)振り分けるようにして夫々分岐状に延伸させ、各隣接する経紐3,3,……の素糸31,31,……間に通し、撚り合わせて結着状とし、実質的に複数本(4本程度)の素糸31,31,……の中途部を束ねてなる緯紐4,4,……を形成し、全体に渡って目合10ないし20・の方形型の網目を形成するようにしてある。
補強帯部5は、図2(図2中の補強帯部5中に配された経紐3,3,……の一部は、直線に省略して示している。)および図3中に示すように、前記網面部21と同様の編製構造を呈するものであって各目合寸法内に複数本の経紐3,3,……を形成したものとなっており、換言すれば目合寸法を10・とした場合には、補強帯部5の長さ寸法S、80・の範囲内に25本以上、または、目合寸法を20・とした場合に、補強帯部5の長さ寸法S、80・の範囲内に13本以上の経紐3,3,……を平行状に配して経紐3,3,……の密度を高めている。
さらに、図1および図2中に示すように、当該農業用ネット1の各緯紐4,4,……の端部(農業用ネット1の長さ方向寸法L方向端)に配された補強帯部5,5とそれらに隣接した網面部21,21との境界部分に位置する各緯紐4,4,……間目合に添って、経紐3長さ寸法の左右端夫々に繋着用の長さ寸法を加えた全長に設定された、直径2.5・前後のポリエチレン製縛綱6を、各緯紐4,4,……の素糸31,31,……束中に交叉状に順次挿し通し一体化したものとし、さらに必要に応じてその外の補強帯部5,5,……とそれらに隣接する網面部21,21,……との境界部分にも、同様の縛綱6を適宜装着したものとすることができる。
なお、当該農業用ネット1は、各経紐3,3,……から分岐させた素糸31,31,……の中途、束状部分を利用して各緯紐4,4,……を形成したものとしているが、別途準備された緯紐4,4,……を形成する素糸束を、各経紐3,3,……に直交状に通して各交叉部分を結着し、方形状の網目を形成したものとすることも可能である。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの考案の農業用ネット1は、図1中に示したように、各緯紐4,4,……の両端およびその両端間に、寸法Bの1000・毎となる箇所、夫々に各緯紐4,4,……の長さ方向寸法Sを80・とした補強帯部5,5,……を一体に形成したことにより、図4中に示すように、パイプハウスHの棟方向端壁面に添って屋根側から垂下状に張着する際に、各縛綱6,6,……の端部をパイプハウスHの対応する適所に夫々結着した上、下端縁に添って形成された補強帯部5を横架パイプPに対応させ、複数個のパッカー(留め金具類)T,T,……を用いて挟着すれば、挟着に伴う圧力に対する耐久性が向上すると共に、強風による煽り等に対する張着強度を高めている。
また、図4中に示すように、当該農業用ネット1の各経紐3,3,……を、パイプハウスHの棟方向に平行状に掛け渡し、各緯紐4,4,……がパイプハウスHの左右に垂れ下がるよう張着した場合に、各緯紐4,4,……の端部側を、同4図中に示すよう巻き上げてパイプハウスH下側を通気可能に開口させるとき等に農業用ネット1の巻き取り作業を行う際、各補強帯部5がネット形状および寸法を維持し、水平姿勢を維持したまま巻き上げることが可能となり、さらに、パイプハウスHの屋根部分への張着に際しても、各補強帯部5,5,……が、隣接する網面部21,21,……を補強して、自重による弛みの発生を阻止するものとなり、しかもパイプハウスHのパイプPとの接触、摩擦に対する耐摩耗性を高めることができる。
加えて、図2および図3中に示したように、経緯紐3,3,……,4,4,……を、同一の素糸31,31,……から形成したものとし、その編製密度を高めて各補強帯部5,5,……を形成したことにより、網面部21,21,……および補強帯部5,5,……からなる網状体2を、単一種類の素糸31,31,……のみから製造することが可能となる上、その製造工程も自動製網機械による一工程によって製造を完了することができ、さらに、同一の工程か、後の別工程によって各縛綱6,6,……を装着することが可能となり、各部毎の網目に粗密があり、複雑な構造にも拘わらず、材料費や製造工数を削減することが可能となる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例の農業用ネット1は、前記この考案の効果の項で記載の特徴に加え、図4中に示したように、当該農業用ネット1をパイプハウスHの棟方向端となる壁面に添って垂下状とし、適宜高さ位置に水平状に横架されたパイプPに対し、その下端縁の補強帯部5を重ねるように対応させて複数個のパッカー(留め金具類)T,T,……を用いて挟着させた場合に、該補強帯部5が十分な強度を確保して網状体3の形状を強固に維持するものとなって、強風や鳥、動物等の接触を受けたときにも弛みや目ズレの発生を確実に防止することができ、しかも補強帯部5は、パッカーTによる圧接力によっても破れや解れ等を生じることがなく、高い耐久性を発揮するものとなり、パイプハウスHの棟方向に直交する方向に張設した場合にも、同様に弛みや目ズレの防止と、耐摩耗強度の格段の向上とを果たすことができるという効果を発揮する。
また、各緯紐4,4,……に添う所定寸法毎に配された補強帯部5,5,……は、パイプハウスHの棟方向に掛け渡された農業用ネット1の棟方向に直交する方向に垂れ下がり状となったネット1端部を、パイプハウスH下側に通気口あるいは作業用の出入り口を形成するよう、巻き上げる際に、比較的柔軟な網面部21,21,……を上下両縁側から補強して形状を維持し、略水平な姿勢を維持したままロール状に巻き取ることができるものとなってパイプハウスH内全体を、均質な環境に管理することが容易になり、農作物の管理作業を大幅に効率化することができるものとなる上、各補強帯部5,5,……が、網状体2の剛性を確保してパイプPとの摩擦による摩耗や破れ等を効果的に防止し、耐久強度を一段と向上し、耐用年数を延長して経済性に秀れた農業用ネット1を提供できるという特徴をもつものとなる。
さらに、網状体2を、図3中に示したよう、単一種類のポリエチレン製素糸31,31,……だけを用いてチェーン状に撚り合わせてなる経紐3,3,……と、それら経紐3,3,……の目合寸法毎となる中途複数箇所の夫々から分岐された素糸31,31,……の中途部分を、束状にして隣接する経紐3,3,……に撚り合わせてなる緯紐4,4,……とからなり、実質的に方形の網目を形成するよう経緯線状に結着されたものとすると共に、各補強帯部5,5,……に相当する範囲の経紐3,3,……の密度を高めたものとするよう自動製網機械を制御し、製造したものとし、原料素材点数を大幅に削減することができる上、製造工数を格段に減少させて製造コストを節減できるという秀れた効果を発揮するものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この考案の農業用ネットは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの「ネット状物」や「網地」等に比較して大幅に軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、パイプハウスへの張設の際等の高所作業性を大幅に改善し得るものとなり、耐久強度を大幅に高めることができ、荒天の中であっても危険な作業を余儀なくされる施設型農業を営む園芸農家は勿論のこと、農業用資材を取り扱う農機具業界全体にとっても、また農業以外の各種産業用あるいはスポーツ・レジャー用ネット等様々な目的に利用しようとする一般企業や一般家庭においても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この考案の農業用ネットの技術的思想を具現化した代表的な一実施例を示すものである。
農業用ネットの基本構成を示す正面図である。 農業用ネットの要部を示す正面図である。 編製過程にある農業用ネットの要部を示す正面図である。 農業用ネットを張設したパイプハウスを示す斜視図である。 従来型の農業用ネットを張設したパイプハウスを示す斜視図である。
符号の説明
1 農業用ネット
2 網状体
21 同 網面部
3 経紐
31 同 素糸
4 緯紐
5 補強帯部
6 縛綱
W ネットの幅方向(経紐)寸法
L ネットの長さ方向(緯紐)寸法
S 補強帯部の緯紐方向長さ寸法
H パイプハウス
P 同 パイプ
T パッカー(留め金具類)

Claims (6)

  1. 所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配された複数本の経紐に対し、所定目合寸法とするよう複数本の緯紐を経緯線状に交叉、結合状として方形状の網目を形成した網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を挿し通してなるものとしたことを特徴とする農業用ネット。
  2. 所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配された複数本の経紐に対し、所定目合寸法とするよう複数本の緯紐を経緯線状に交叉、結合状として方形状の網目を形成した網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を挿し通したものとなし、各経紐が略水平状で各緯紐は上下方向に向かう張設姿勢としたときに、各補強帯部が網面を補強して当該網面全体の弛みや偏り等の発生を防止し得るようにしてなるものとしたことを特徴とする農業用ネット。
  3. 所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配されることとなる夫々が複数本の素糸を撚り合わせた経紐の複数本と、夫々が複数本の素糸を束ねてなる緯紐の複数本とが、前者の複数本の経紐夫々の撚り合わせ状となる素糸間に、後者の緯紐の夫々を所定目合寸法となるようにした配置で経緯線状に通されて方形状の網目を形成した綟子網状の網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に、1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を、各緯紐の素糸束中に交叉状に挿し通してなるものとしたことを特徴とする農業用ネット。
  4. 所定ピッチ1ないし50・置き毎に平行状に配されることとなる夫々が夫々が複数本の合成樹脂製素糸を撚り合わせた経紐の複数本と、夫々が複数本の素糸を束ねてなる緯紐の複数本とが、前者の複数本の経紐夫々の撚り合わせ状となる素糸間に、後者の緯紐の夫々を1ないし50・の目合寸法とするようにした配置で経緯線状に通されて方形状の網目を形成した綟子網状の網状体であって、各緯紐両端間の1m間隔置き毎となる緯紐方向幅約80・の範囲内の100ないし2本の隣接する経紐ピッチ内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定した繋着用の縛綱を、各緯紐の素糸束中に交叉状に順次挿し通してなるものとしたことを特徴とする農業用ネット。
  5. 所定ピッチ寸法置き毎に平行状に配される複数本の経紐を、夫々が複数本の素糸を撚り合わせたものとすると共に、これら複数本の経紐夫々の、所定目合寸法毎となる長さ方向箇所毎から一部素糸の中途部を分岐させ、隣接する経紐の素糸と撚り合わせて結着状とし、実質的に各経紐に直交状に交叉する束状の素糸からなる複数本の緯紐を形成し、経緯線状に交叉する方形状の網目を形成した綟子網状の網状体であって、各緯紐両端間の所定間隔置き毎となる所定複数本の隣接する経紐ピッチ寸法内の夫々に1または2本以上の経紐を平行状に通して補強帯部を形成した上、少なくとも各緯紐両端に配された補強帯部内側縁付近の緯紐間目合に添って経紐全長を超える長さに設定された繋着用の縛綱を、各緯紐の素糸束中に交叉状に順次挿し通した構成からなるものとしたことを特徴とする農業用ネット。
  6. 補強帯部が、その各緯紐ピッチ間に、夫々1または2本以上の緯紐を各経紐に交叉状に通すよう配してなるものとした、前記請求項1ないし5何れか一項記載の農業用ネット。

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