JP2001123587A - 折板屋根の改修構造及び改修工法 - Google Patents

折板屋根の改修構造及び改修工法

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JP2001123587A
JP2001123587A JP30252699A JP30252699A JP2001123587A JP 2001123587 A JP2001123587 A JP 2001123587A JP 30252699 A JP30252699 A JP 30252699A JP 30252699 A JP30252699 A JP 30252699A JP 2001123587 A JP2001123587 A JP 2001123587A
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panel
repair
plate roof
adhesive
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JP30252699A
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Tadaharu Yamada
忠治 山田
Hisatoyo Kawame
尚豊 川目
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Sekisui House Ltd
Tsutsunaka Sheet Bosui KK
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Sekisui House Ltd
Tsutsunaka Sheet Bosui KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性及び汎用性に優れるとともに、工期を
短縮できて簡単に施工できる折板屋根の改修構造を提供
する。 【解決手段】 本発明は、連続した角山形状の断面を有
する折板屋根1を改修するための折板屋根の改修構造を
対象としている。防水層22を有する複数の改修用パネ
ル20が、折板屋根1の山部1b上面に接着剤10を介
して敷設される。タッピングビス30が改修用パネル2
0の上面側からそのパネル20及び接着剤10を貫通し
て折板屋根1の山部1bに固定される。こうして改修用
パネル20が折板屋根1の改修部全域に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の折板屋
根を改修するための折板屋根の改修構造及び改修工法に
関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】工場等の建築物においては、
屋根部分が、連続した角山形状の断面を有する金属製の
折板屋根により構成される場合があるが、このような折
板屋根は、長期使用すると老朽化して雨漏り等の不具合
が生じることがある。このため、施工から一定期間が経
過した後に、改修するのが好ましい。
【0003】折板屋根の改修工法として、例えば実公昭
48−40572号公報に開示されるものは、折板屋根
に、樹脂発泡成形体からなる改修用パネルを接着剤によ
り固定し、そのパネルの上面に防水層を形成する工法で
ある。
【0004】しかしながら、この改修工法においては、
接着剤により改修用パネルを折板屋根に固定するもので
あるため、接着剤を塗布してから硬化するまでの養生期
間中は、パネルが確実に固定されていないので、接着剤
の養生期間中に作業者が屋根上作業を行うためにパネル
上を歩行すると、パネルが位置ずれしてしまい、屋根改
修作業に支障を来してしまう。従って接着剤の養生期間
中は、屋根上での作業を中断せざるを得ず、作業効率が
悪く、工期の長期化を来すという問題が発生する。
【0005】一方、特公平6−94704号公報には、
樹脂発泡成形体に防水層が設けられた改修用パネルを、
ボルト等の固着具により、折板屋根に固定する改修工法
が開示されている。
【0006】しかしながら、この改修工法は、ボルトを
改修用パネルに貫通させて折板屋根に固定するものであ
るため、改修用パネル及び折板屋根のボルト貫通孔から
雨水が浸入する恐れがある。このためボルト孔周辺には
防水処理を施す必要があるが、改修用パネルをボルト止
めしてから、ボルト孔周辺を防水処理する前に、雨が降
り出すと漏水してしまう。つまりボルト止め作業中に、
雨が降り出すと、改修作業に支障を来すことになるの
で、降雨中はもちろんのこと、曇り空等、雨が降り出し
そうな状況においても、改修作業を進めることができ
ず、天候等の悪影響を受け易いものであった。しかも、
広い範囲にわたって改修作業を行うような場合には、当
然、作業期間も長くなり、作業中に雨が降る可能性も高
くなる。このため、改修作業中における雨の悪影響を避
けるために、広い範囲を一度に改修するような長期間の
改修作業を行うことはできなかった。このように天候の
悪影響を受け易く、しかも広い範囲を一度に改修できな
い等、施工に関しての制約が多くあり、汎用性に欠ける
という問題を抱えている。。
【0007】また折板屋根は、通常、複数の折板からな
り、折板の連結部においては、互いの端部の山部を重ね
合わせて連結されており、この折板同士が重なり合った
山部は、折板同士が重なり合わない山部に比べて、板厚
分だけ高位置に配置される。このため、上記従来のボル
ト止めによる改修工法においては、改修用パネルの端縁
が、折板同士が重なり合った高位置の山部に位置する
と、そのパネル端縁が反って山部から浮き上がってしま
い、その浮き上がり端縁の防水処理を行うのが困難とな
り、十分な防水性を得ることができない恐れがあった。
【0008】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、十分な防水性を得ることができるとともに、工期の
短縮を図ることができて、簡単に施工することができ、
更に汎用性に優れた折板屋根の改修構造及び改修工法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1の発明は、連続した角山形状の断面を有する
折板屋根を改修するための折板屋根の改修構造であっ
て、防水処理が施された複数の改修用パネルが、前記折
板屋根の山部上面に接着剤を介して敷設されるととも
に、パネル用固着具が前記改修用パネルの上面側からそ
のパネル及び前記接着剤を貫通して前記折板屋根の山部
に固定されることにより、前記改修用パネルが前記折板
屋根に固定されてなるものを要旨としている。
【0010】この第1の発明の改修構造においては、改
修用パネルを接着剤及び固着具により折板屋根に固定す
るものであるため、パネル固定直後の接着剤養生期間中
に、パネル上を歩行したとしても、パネルが位置ずれす
るようなことはない。
【0011】また、パネル固定用の固着具は、改修用パ
ネルのみならず、接着剤にも貫通させるものであるた
め、改修用パネルや折板屋根の固着具貫通孔は、接着剤
が充填される。このように固着具によるパネルの固定と
同時に、固着具貫通孔周辺の防水を確実に図ることがで
きる。このため仮に、改修作業中に、雨が降り出したと
しても、漏水することはないので、雨が降り出しそうな
状況であっても、実際に雨が降り出すまでは、改修作業
を支障なく進めることができる。更に改修作業中の雨に
よる漏水を防止できるので、広い範囲を一度に改修する
ような長期間に及ぶ改修作業も支障なく行うことができ
る。
【0012】更に改修用パネルを接着剤により折板屋根
の山部に接着するものであるため、パネル端縁が、折板
同士が重なり合った高位置の山部に配置される場合で
も、パネル端縁は、折板屋根の山部に接着固定されるの
で、パネル端縁が浮き上がるようなことはない。
【0013】また本第1の発明においては、前記接着剤
を、弾性接着剤により構成するのが好ましい。
【0014】すなわちこの場合、改修用パネルが発泡樹
脂成形体等の割れやすいものにより構成されていようと
も、接着剤の弾性力により、パネル上の歩行中における
パネルへの衝撃を吸収することができ、パネル割れ等の
不具合を有効に防止することができる。
【0015】また本第1の発明においては、前記パネル
用固着具の周辺、及び前記複数の改修用パネルのうち隣
り合うパネル間に、防水処理が施されてなる構成を採用
するのが良い。
【0016】すなわちこの構成を採用する場合には、一
段と防水性を向上させることができる。
【0017】また本第1の発明においては、前記複数の
改修用パネルのうち隣り合うパネルの端縁間に架け渡す
ように押え板が載置されるとともに、前記押え板が押え
板用固着具により前記折板屋根の山部に固定されて、そ
の押え板により、前記隣り合う改修用パネルの端縁が前
記折板屋根側に押圧状態に保持されてなる構成を採用す
るのが望ましい。
【0018】すなわちこの構成を採用する場合には、パ
ネル端縁の浮き上がりを、より確実に防止することがで
きる。
【0019】更に本第1の発明においては、前記押え板
の下面に、複数の小突起が形成され、その小突起が前記
隣り合う改修用パネルの端縁に食い込み状態に接合され
てなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0020】すなわちこの構成を採用する場合、押え板
をパネル端縁に密着させることができるので、押え板の
パネルに対する滑りを防止することができ、押え板によ
りパネル端縁を、より確実に押え込むことができる。
【0021】一方、本第2の発明における折板屋根の改
修工法は、上記第1の発明の製造プロセスの一態様を特
定するものであり、本第2発明の実施により、上記第1
発明の構成を確実に実現することができる。
【0022】すなわち本第2の発明は、連続した角山形
状の断面を有する折板屋根を改修するための折板屋根の
改修工法であって、防水処理が施された複数の改修用パ
ネルを、前記折板屋根の山部上面に接着剤を介して敷設
し、次いで、前記接着剤が硬化する前に、パネル用固着
具を前記改修用パネルの上面側からそのパネル及び接着
剤を貫通して前記折板屋根の山部に固定するものを要旨
としている。
【0023】
【発明の実施の形態】図1ないし図5はこの発明の実施
形態である折板屋根の改修構造を示す図である。これら
の図に示すように、本実施形態の改修構造が適用される
折板屋根(1)は、連続した角山形状の断面を有する複
数の金属製折板(2)(2)からなるものであり、折板
(2)(2)の連結部においては、互いの端部の山部を
重ね合わせて、重ね合わせ山部(1a)が形成されてい
る。この重ね合わせ山部(1a)においては、折板同士
が重なり合わない他の山部(1b)に比べて、板厚分だ
け高位置に配置されている。
【0024】このような折板屋根(1)において、本実
施形態の断熱改修構造を形成する場合、図1及び図3に
示すように、折板屋根(1)の山部(1a)(1b)に
おける上面のほぼ全域に、各山部(1a)(1b)に沿
って連続的に弾性接着剤(10)を塗布する。
【0025】この接着剤(10)としては、折板(2)
及び後述する改修用パネル(20)との接着性や、硬化
時間、塗布時における接着剤の押し出し性等を考慮し
て、適当なものを用いれば良いが、後に詳述するよう
に、改修用パネル施工後に、パネル割れを防止するため
に、弾性を有するものを用いるのが好ましい。
【0026】例えば液変性シリコーン系弾性接着剤等
は、好適に使用することができ、具体的には、積水化学
工業株式会社製のセキスイボンド#62(商品名)等を
好適に使用することができる。
【0027】次に、折板屋根(1)の山部(1a)(1
b)上における接着剤(10)上に、複数の改修用パネ
ル(20)を並べて載置していき、こうして複数の改修
用パネル(1)を折板屋根(1)の全域に敷設する。
【0028】この改修パネル(20)は、断熱性を有す
る樹脂発泡成形体(21)上に防水層(22)が積層一
体化されたものを好適に使用することができる。
【0029】樹脂発泡成形体(21)としては、ポリス
チレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレン
フォーム、ポリプロピレンフォーム等からなるものを好
適に使用することができる。
【0030】また防水層(22)としては、厚みが0.
2〜1.5mmの鋼板の両面に、0.2〜1.0mmの
厚みで塩化ビニル樹脂が積層された、いわゆる塩ビ鋼板
を好適に使用することができる。
【0031】なお、改修用パネル(20)において、樹
脂発泡成形体(21)と防水層(22)とは、その全面
において、例えばエポキシ系、ウレタン系、あるいはゴ
ム系の接着剤を介して一体に接合されている。
【0032】次に、図3及び図4に示すように、パネル
用固着具としてのタッピングビス(30)により改修用
パネル(20)を折板屋根(1)に固定する。すなわ
ち、各改修用パネル(20)の所要位置における折板屋
根(1)の山部(1b)に対応する位置に、ビス(3
0)をパネル(20)の上面側からパネル(20)及び
接着剤(10)に貫通させて、折板屋根(1)の山部
(1b)に固定し、これにより改修用パネル(20)を
折板屋根(1)に押圧状態に固定する。
【0033】ここで、図4に示すように、複数の改修用
パネル(20)のうち、隣り合うパネル(20)(2
0)において対応し合う端縁が、折板同士が重なり合っ
た山部(1a)に位置する場合、他の山部(1b)に改
修用パネル(20)をビス止めした際に、パネル(2
0)の端縁が上方に反って浮き上がることがある。この
ような場合には、図4及び図5に示すように、円盤形状
の押え板(40)を、隣り合うパネル(20)(20)
の端縁間に架け渡すように配置して、押え板(40)の
上面側から、押え板用固着具としてのタッピングビス
(50)を押え板(40)に貫通させ、更に隣り合うパ
ネル(20)(20)間を通じて接着剤(10)に貫通
させて、折板屋根(1)の山部(1a)に固定する。こ
うして図2及び図5に示すように、押え板(40)によ
り、改修用パネル(20)の端縁を折板屋根(1)の山
部(1a)上における接着剤(10)に圧接させた状態
に保持し、改修用パネル(20)の端縁における浮き上
がりを防止する。
【0034】本実施形態において、上記押え板(40)
としては、裏面(下面)側に棘状の小突起(41)が複
数形成されたワッシャからなるものを使用しており、こ
の小突起(41)が改修用パネル(20)の上面に食い
込んで密着するので、押え板(40)のパネル(20)
に対する滑りを防止でき、押え板(40)によってパネ
ル端縁を、より確実に下方へ押え込むことができる。
【0035】なお本発明においては、改修用パネル(2
0)の端縁が、折板同士が重なり合った山部(1a)に
必ずしも配置されるものではなく、むしろ多くの場合、
パネル端縁は、折板同士が重なり合わない山部(1b)
に配置されるものである。更にパネル端縁が、折板同士
が重なり合わない山部(1b)に配置される場合には、
そのパネル端縁が浮き上がるようなことはないので、上
記の押え板(40)等を必ずしも使用する必要はない。
【0036】一方、上記したように改修用パネル(2
0)を固定した後は、隣り合うパネル(20)(20)
間の隙間、及びタッピングビス(30)(50)の頭部
を上側から被覆するようにして、防水性を有する合成樹
脂シート等からなる接合用シート(60)を改修用パネ
ル(20)上に接着して、パネル間周辺やビス頭部周辺
の防水処理を行う。
【0037】こうして本実施形態の折板屋根の改修構造
が形成される。
【0038】この改修構造によれば、改修用パネル(2
0)を接着剤(10)及びビス(30)により固定する
ものであるため、パネル施工直後における接着剤(1
0)の養生期間中に、作業者がパネル上を歩行したとし
ても、パネル(20)が位置ずれするようなことはな
く、屋根上作業を支障なく続行することができるので、
効率良く施工でき、工期を短縮することができる。
【0039】更にパネル固定用ビス(30)は、改修用
パネル(20)のみならず、接着剤(10)にも貫通さ
せるものであるため、改修用パネル(20)や折板屋根
(1)に穿設されるビス孔周辺には、接着剤(10)が
充填されるので、ビス止めと同時に、ビス孔周辺の防水
を確実に図ることができる。このため仮に、ビス止め作
業中に、雨が降り出したとしても、漏水することはない
ので、曇り空等、雨が降り出しそうな状況であっても、
実際に雨が降り始めるまで、改修作業を進めることがで
きる。更に改修作業中の雨による悪影響を防止できるの
で、広い範囲を一度に改修するような長期間の改修作業
も支障なく行うことができる。このように天候による悪
影響を受け難く、広い範囲も一度に改修することができ
るので、施工に関しての制約が少なく、優れた汎用性を
得ることができる。
【0040】また本実施形態においては、改修用パネル
(20)を接着剤(10)により折板屋根(1)の山部
(1a)(1b)に接着するものであるため、例えばパ
ネル端縁が、折板同士が重なり合った高位置の山部(1
a)に配置された場合でも、パネル端縁は、山部(1
a)に接着固定されるので、パネル端縁が浮き上がるの
を防止することができる。しかも、本実施形態において
は、パネル端縁を押え板(40)により押さえ付けるよ
うにしているため、パネル端縁の浮き上がりを、より確
実に防止することができる。従ってパネル端縁を、接合
用テープ(60)等で被覆することにより、防水処理を
確実に施すことができ、十分な防水性を得ることができ
る。
【0041】また本実施形態においては、折板屋根
(1)と改修用パネル(20)との間に配設される接着
剤(10)として、弾性を有するものを使用しているた
め、例えばパネル上を作業者が歩行した際に、その衝撃
を接着剤(10)の弾性力により吸収することができる
ので、パネル割れ等の不具合を確実に防止することがで
きる。
【0042】更に本実施形態においては、ビス(30)
(50)の頭部、及び隣り合うパネル(20)(20)
間の隙間を、接合用シート(60)により被覆して、ビ
ス頭部周辺及びパネル間に防水処理を施すようにしてい
るため、一段と防水性を向上させることができる。
【0043】なお、上記実施形態においては、固着具と
して、ビスを用いているが、本発明においては、言うま
でもなく、ボルト等の他の固着具を用いても良い。
【0044】更に上記実施形態においては、パネル用固
着具と押え板用固着具として、共にビスを用いている
が、本発明においては、両固着具として、異なる種類の
ものを用いても良い。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本第1の発明における折
板屋根の改修構造によれば、改修用パネルを接着剤及び
固着具により折板屋根に固定するものであるため、パネ
ル施工直後に、パネル上を歩行したとしても、パネルが
位置ずれするようなことはなく、屋根上作業を支障なく
続行することができるので、効率良く施工できて工期を
短縮することができる。更にパネル固定用固着具は、改
修用パネルのみならず、接着剤にも貫通させるものであ
るため、改修用パネルや折板屋根の固着具貫通孔には、
接着剤が充填される。つまり固着具による固定と同時
に、固着具貫通孔周辺の防水を図ることができるので、
仮に、改修作業中に、雨が降り出したとしても、漏水を
防止することができる。従って雨が降り出しそうな状況
であっても、実際に雨が降り出すまで、改修作業を進め
ることができる。更に改修作業中の雨による漏水を防止
できるので、広い範囲を一度に改修するような長期間の
改修作業も支障なく行うことができる。このように天候
による悪影響を受け難く、広い範囲も一度に改修できる
等、施工に関しての制約が少なく、優れた汎用性を得る
ことができる。また改修用パネルを接着剤により折板屋
根の山部に接着するものであるため、パネル端縁が、折
板同士が重なり合った高位置の山部に配置された場合で
も、パネル端縁は、折板屋根の山部に接着固定されるの
で、パネル端縁が浮き上がるのを防止することができ、
パネル端縁の防水処理を確実に行えて、十分な防水性を
得ることができるという効果がある。
【0046】本第1の発明において、接着剤として弾性
接着剤を用いる場合には、その弾性力により、パネル上
の歩行中におけるパネルへの衝撃を吸収することができ
るので、パネル割れ等の不具合を有効に防止することが
できるという利点がある。
【0047】更に本第1の発明において、固着具周辺、
及び隣り合うパネル間に防水処理を施す場合には、一段
と防水性を向上させることができるという利点がある。
【0048】また第1の発明において、隣り合うパネル
間の端縁を、押え板により押さえ付ける場合には、パネ
ル端縁の浮き上がりを、より確実に防止することがで
き、パネル端縁の防水処理をより確実に行うことがで
き、防水性をより一層向上させることができるという利
点がある。
【0049】更に本第1の発明において、押え板裏面の
小突起をパネルに食い込ませるように接合する場合に
は、押え板がパネル端縁に密着して滑りを防止できるの
で、押え板によりパネル端縁を、より確実に押え込むこ
とができるという利点がある。
【0050】本第2の発明における折板屋根の改修工法
は、上記第1の発明の製造プロセスの一態様を特定する
ものであるため、本第2発明の実施により、上記と同様
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態が適用された折板屋根の改
修部においてビス止め工程の段階で示す斜視図である。
【図2】実施形態の折板屋根の改修部を施工完了状態で
示す斜視図である。
【図3】実施形態の折板屋根の改修部においてビス止め
工程の段階での分解断面図である。
【図4】実施形態の折板屋根の改修部においてパネル端
縁のビス止め工程の段階での分解断面図である。
【図5】実施形態の改修部を施工完了状態で示す断面図
である。
【図6】実施形態の改修構造に適用された押え板を示す
図であって、同図(a)は裏面図、同図(b)は断面図
である。
【符号の説明】
1…折板屋根 1a、1b…山部 10…接着剤 20…改修用パネル 30…ビス(パネル用固着具) 40…押え板 50…ビス(押え板用固着具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川目 尚豊 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2E108 AS02 BB01 BB04 BN01 BN06 CC07 CV08 CV09 FF03 GG20 2E176 AA23 BB25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した角山形状の断面を有する折板屋
    根を改修するための折板屋根の改修構造であって、 防水処理が施された複数の改修用パネルが、前記折板屋
    根の山部上面に接着剤を介して敷設されるとともに、パ
    ネル用固着具が前記改修用パネルの上面側からそのパネ
    ル及び前記接着剤を貫通して前記折板屋根の山部に固定
    されることにより、前記改修用パネルが前記折板屋根に
    固定されてなることを特徴とする折板屋根の改修構造。
  2. 【請求項2】 前記接着剤が、弾性接着剤により構成さ
    れてなる請求項1記載の折板屋根の改修構造。
  3. 【請求項3】 前記パネル用固着具の周辺、及び前記複
    数の改修用パネルのうち隣り合うパネル間に、防水処理
    が施されてなる請求項1又は2記載の折板屋根の改修構
    造。
  4. 【請求項4】 前記複数の改修用パネルのうち隣り合う
    パネルの端縁間に架け渡すように押え板が載置されると
    ともに、前記押え板が押え板用固着具により前記折板屋
    根の山部に固定されて、その押え板により、前記隣り合
    う改修用パネルの端縁が前記折板屋根側に押圧状態に保
    持されてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の折板
    屋根の改修構造。
  5. 【請求項5】 前記押え板の下面に、複数の小突起が形
    成され、その小突起が前記隣り合う改修用パネルの端縁
    に食い込み状態に接合されてなる請求項4記載の折板屋
    根の改修構造。
  6. 【請求項6】 連続した角山形状の断面を有する折板屋
    根を改修するための折板屋根の改修工法であって、 防水処理が施された複数の改修用パネルを、前記折板屋
    根の山部上面に接着剤を介して敷設し、 次いで、前記接着剤が硬化する前に、パネル用固着具を
    前記改修用パネルの上面側からそのパネル及び接着剤を
    貫通して前記折板屋根の山部に固定するものとした折板
    屋根の改修工法。
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Cited By (8)

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