JP6485765B2 - 太陽電池モジュール用取付け具の固定構造および太陽電池モジュール用取付け具の固定方法 - Google Patents

太陽電池モジュール用取付け具の固定構造および太陽電池モジュール用取付け具の固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール用取付け具の固定構造および太陽電池モジュール用取付け具の固定方法に関する。
従来、例えば下記の特許文献1には、野地板のおもて面側に防水シートが敷設され、その上に屋根材が設置される形態の屋根に太陽エネルギー利用装置を設置するための設置構造が開示されている。この設置構造には、設置用固定具が含まれる。設置用固定具は、屋根材のおもて側に設置されるブラケット部材と、ブラケット部材から野地板まで差し込まれる締結部材と、筒状の封止部材とを有する構成とされている。そして、筒状の封止部材は、締結部材が通される防水シートの孔の周囲を封止する機能を有する。
特開2012−92551号公報
上記のように、野地板、防水シートおよび屋根材で構成される屋根に太陽電池モジュールを設置するとき、屋根材の上に設置用取付け具をネジ等の締結部材で固定する場合がある。この場合、野地板が多数のバラ板で構成され、バラ板間に隙間が形成されていると、該隙間を介して締結部材が貫通したとき、その周囲に大きな穴が開いてしまい、防水シートの機能が損なわれることがある。
上記課題を解決するため本発明は、バラ板からなる野地板と、野地板の上に敷設される防水シートと、防水シートの上に配置される屋根材とから構成される屋根に太陽電池モジュール用取付け具を屋根材の表面に固定する構造を提供する。この固定構造は、屋根材上に配置され、複数の挿通孔を有する取付け具と、バラ板間の隙間に詰められる詰め材とを含む。また、上記固定構造は、取付け具の第一の挿通孔から、屋根材、防水シート、詰め材に差し通される第一の締結部材、および、取付け具の第二の挿通孔から、屋根材、防水シート、バラ板に差し通される第二の締結部材であって、取付け具を固定する第一の締結部材および第二の締結部材を更に含む。
本発明に係る太陽電池モジュール用取付け具の固定構造および固定方法によれば、野地板がバラ板で構成される屋根の上に取付け具を固定する場合にも、防水シートの機能を損なうことなく取付け具を締結部材で固定できる。
本発明の一実施形態である太陽電池モジュール用取付け具の固定構造を用いて、太陽電池モジュール(一部が切り欠かれて示される)が屋根に取り付けられる状態を示す図である。 本実施形態の固定構造に含まれるアンカーの斜視図である。 バラ板で構成される野地板を有する屋根で、バラ板間の隙間に貫通するネジによって防水シートに大きな穴が形成される様子を示す図である。 本実施形態の固定構造を示す、図1中のA−A断面図である。 バラ板間の隙間に詰められる詰め材の一例を示す斜視図である。 バラ板と詰め物の間に打ち込まれる補助詰め材を示す斜視図である。 本実施形態の変形例の固定構造を示す、図1中のA−A断面図である。 別の実施形態の固定構造の施工手順の最初の工程を説明するための図である。 図8の次の工程を説明するための図である。 図9の次の工程を説明するための図である。 最終工程を終えて施工完了した固定構造を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
以下においては、屋根材が金属板からなる金属屋根に太陽電池モジュールを設置する場合について説明するが、これに限定されるものではない。本発明は、例えばスレート瓦等の他の形態の屋根に適用されてもよい。
図1は、本発明の一実施形態である太陽電池モジュール用取付け具の固定構造を用いて、太陽電池モジュール(一部が切り欠かれて示される)が屋根に取り付けられる状態を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の固定構造が用いられる太陽電池モジュール10は、複数の架台フレームが接続された長尺フレーム12と、アンカー(取付け具)14とにより屋根100の上に設置される。長尺フレーム12は、屋根100の棟軒方向に沿って設置される。
図1では、2本の架台フレーム12a,12bが接続部材16によって接続されて、1本の長尺フレーム12が構成されている。これにより、複数の太陽電池モジュール10を屋根100の棟軒方向に並べて設置することができる。ただし、長尺フレーム12を架台フレーム12aまたは12bだけで構成し、1枚または2枚の太陽電池モジュール10を設置できるようにしてもよい。
太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池素子がガラス板等の保護部材で挟持された太陽電池パネル18と、パネルの周縁に設置されたモジュールフレーム20(以下、単に「フレーム20」という)とを有する。フレーム20は、太陽電池パネル18の周縁を保護すると共に、太陽電池モジュール10を長尺フレーム12に取り付けるための部材としても機能する。
本実施形態では、平面視において略矩形形状を有する太陽電池モジュール10の長手方向が長尺フレーム12の長手方向に対して略直交するように、太陽電池モジュール10が長尺フレーム12上に配置されている。複数の太陽電池モジュール10は、例えば隣り合うモジュール間で長辺同士、短辺同士がそれぞれ互いに略平行となるように並べられている。なお、上記において「平面視」とは、太陽電池パネル18の受光面に対し垂直方向から観た方向をいう。
フレーム20は、各長辺に沿って鍔部22を有することが好適である。この鍔部22は、フレーム20の幅方向において、太陽電池パネル18が配置される側とは反対側である外側に張り出している。また、鍔部22は、例えば、フレーム20の幅方向に切断した断面が略L字形状を有する。この鍔部22を、ボルトでフレーム20に固定される押さえ部材24で押さえることで、鍔部22を利用して太陽電池モジュール10が長尺フレーム12に固定される。
長尺フレーム12は、その長手方向が屋根100の棟軒方向に沿うようにアンカー14に固定される。長尺フレーム12上には、太陽電池モジュール10のフレーム20が載せられて固定される。屋根100の桁方向(棟軒方向に直交する方向)には、複数の架台フレーム12a,12bが適当な間隔をあけて互いに略平行に配置される。そして、1つの太陽電池モジュール10の下には2つ以上の長尺フレーム12を配置することが好適である。
アンカー14は、長尺フレーム12を介して太陽電池モジュール10を屋根100に設置するための取付け具である。アンカー14は、太陽電池モジュール10の重量を支えるのに十分な強度が必要であり、例えば金属製のものが好適である。
アンカー14は、図2に示すように、屋根に固定される例えば平面視矩形状のベース板26と、ベース板26の上面に対して略垂直に立設された軸部28を有する。ベース板26には、例えば四隅に挿通孔27が形成されている。これにより、アンカー14は、例えば木ネジ等の締結部材を挿通孔27から屋根100に差し通すことによって固定される。アンカー14の固定についての詳細は後述する。なお、アンカー14のベース板26に形成される挿通孔27の位置や数は、ベース板26の形状、大きさ等に応じて適宜に変更可能である。
アンカー14の軸部28は、その外周にネジ山が切られたボルトになっている。この軸部28に下側ナット(図示なし)が回転しながら挿入され、この下側ナットから突出した軸部28に長尺フレーム12に形成された長孔13(図1参照)が挿入される。そして、長尺フレーム12を下側ナットとの間に挟むようにして上側ナット(図示なし)が軸部28に回転しながら挿入される。これにより、太陽電池モジュール10が取り付けられた長尺フレーム12がアンカー14に固定される。
次に、アンカー14の固定構造(以下、適宜に「固定構造」とだけいう。)について説明する。まず、図3を参照して従来の固定構造を説明した後、図4〜図6を参照して本実施形態の固定構造30について説明する。
図3は、バラ板で構成される野地板を有する屋根で、バラ板間の隙間に貫通するネジによって防水シートに大きな孔が形成される様子を示す図である。図3に示すように、太陽電池モジュール10が設置される屋根100は、野地板102と、野地板102の上に敷設される防水シート104と、防水シート104の上に配置される屋根材106とから構成されている。
野地板102は、長尺状のバラ板を桁方向に沿って垂木に釘等で固定したものを棟軒方向に多数枚並べて構成されている。図3では、2枚のバラ板102a,102bだけが示されており、それらの間に幅wの隙間Sが形成されている。
防水シート104は、屋根裏への浸水を防ぐためのものであり、例えばアスファルトルーフィングが好適に用いられる。また、屋根材106は、例えば、多数枚の金属板を防水シート104の上に敷き詰めて形成される。屋根材106を構成する各金属板は、例えば、周縁部同士が巻き込むように連結されている。そのため、各金属板の間から雨水等が侵入できないようになっている。
上述した太陽電池モジュール用取付け具であるアンカー14は、屋根材106の表面に設置される。ベース板26の底面と屋根材106の表面との間には、止水テープ32が設けられている。止水テープ32には、例えば、従来周知の止水機能および粘着性を有するブチルテープが好適に用いられる。ベース板26の底面にブチルテープを予め貼り付けておけば、アンカー14の固定作業を効率良く行うことができる。このようにアンカー14と屋根材106との間に止水テープ32を設けることで、雨水等が両者間に侵入するのを効果的に防止することができる。
アンカー14は、締結部材34によって屋根100に固定されている。締結部材34には、例えば、先端が尖った木ネジを好適に用いることができる。締結部材34をベース板26の挿通孔27に上から挿入し、屋根材106および防水シート104を貫通して野地板102にねじ込むことによって、アンカー14を屋根100に固定することができる。
また、締結部材34の頭部の周囲には、コーキング剤36が盛られている。このようにコーキング剤36を塗布することで、ベース板26の挿通孔27への浸水を防止するのが好ましい。
上記のようにしてアンカー14を屋根100に固定する際、締結部材34のネジ部が、野地板102を構成するバラ板102a,102b間の隙間Sに差し通されることがある。この場合、隙間Sに対応する位置で締結部材34が防水シート104にねじ込まれるとき、締結部材34のネジ部が貫通する部分の裏面がバラ板102a,102bで支持されていないことになる。その結果、締結部材34のネジ部に比べて大きな穴103が防水シート104に形成されてしまう。特に、家屋の建築からの期間経過により、バラ板102a,102bの乾燥収縮によって隙間Sの幅wが大きくなっていたり、防水シート104が硬く脆くなっていたりする場合に、穴103が大きく形成され易い。
このように防水シート104に大きな穴103が形成されると、屋根材106と防水シート104との間の隙間105に侵入した雨水や、この隙間105で結露によって生じた水が上記穴103から屋根裏へと侵入し、漏水の問題が生じることになる。そこで、本実施形態の固定構造では、下記のようにして防水シート104の機能を損ねないようにアンカー14を屋根100上に固定することとしている。
図4は、本実施形態の固定構造30を示す、図1中のA−A断面図である。ここでは、図3を参照して説明した構成と同一の構成要素には同一符号を付して、重複することとなる説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のアンカー固定構造30では、屋根材106上のアンカー固定予定位置に対応するバラ板102a,102b間の隙間Sに詰め材40を配置する。換言すれば、詰め材40によってバラ板102a,102b間の隙間Sが埋められている。詰め材40は、例えば、木片、コーキング剤、樹脂、プラスチック、ゴムから選ばれる1つ又は複数の組み合わせによって構成することができる。詰め材40は、硬い材質のものが好ましいが、隙間Sに詰められた状態で防水シート104の裏面を支持できればゴム等の比較的軟らかい材質のものであってもよい。
図5に、詰め材40として木片を用いた例を示す。この例では、厚みtが例えば約2mmで高さhが約10mm程度の木片40aを2枚重ね合わせたものを詰め材40として用いる。2枚の木片40a同士は、接着してから隙間Sに詰めてもよいし、あるいは、接着せずに重ねただけでもよい。
また、木片40aの長さは、埋めるべき隙間Sの桁方向の長さに応じて木片40aを切断することによって、隙間Sに嵌め込みやすい長さとするのが好適である。さらに、重ね合わせた2枚の木片40aの上面に、例えばブチルテープ等の粘着性を有する補助片40bを貼着してもよい。補助片40bは、重ね合わせた木片40a同士を接着する機能、バラ板102aと木片40aとの厚みの違いを調整する機能、または、木片40aと防水シート104とを接着する機能を果たす。これにより、隙間Sに詰められた木片40aの内側に締結部材34の軸部を伝って浸水するのを防止できる。
このように詰め材40で隙間Sを埋めることで、締結部材34の貫通位置で防水シート104の裏面側が支持された状態となる。締結部材34を回転しながら挿入するときに、防水シート104には締結部材34の軸部の直径に応じた貫通孔が開くが、防水シート104には漏水が生じにくい大きさの貫通孔が開く。したがって、防水シート104が貫通孔の周縁部が締結部材34の軸部に密着した状態を形成しやすくなる。その結果、防水シート104は、屋根裏への浸水を防止する機能を維持することができ、雨水等の漏水を防止することができる。
詰め材40の下面側に例えば合板等からなる補強板44を設けて、詰め材40を下方から支持する。締結部材34が詰め材40に差し通されるときに、詰め材40の支持をより強固なものにできるため、アンカー14のベース板26を野地板102に強固に固定することができる。補強板44は、後述するように屋根裏側から作業員が押さえた状態で締結部材34が差し通されてもよいし、あるいは、隙間Sに隣接するバラ板102a,102bにビス46で固定してもよい。補強板44をビス46で固定する場合、補強板44を貫通するがバラ板102a,102bを貫通しない程度の長さのものを用いる。
さらに、バラ板102a,102b間の隙間Sに詰め材40を詰めた後にも、詰め材40とバラ板102a,102bとの間に小さい隙間が残る場合には、例えば、図6に示すような楔状の補助詰め材40cを打ち込んで上記小さい隙間を埋めるようにしてもよい。このようにすれば、詰め材40が隙間S内により強固に詰まった状態になり、補強板44を設けずとも締結部材34の差し込み時に詰め材40が下方(すなわち屋根裏側)に抜け落ちるのを抑制することができる。
続いて、上記のようなアンカー固定構造30におけるアンカー14の固定手順について説明する。
アンカー14の固定作業は、2人の作業員が共同して行う。まず、屋根100上にいる作業員(以下、「屋根表の作業員」という。)は、屋根材106上のアンカー固定予定位置に、締結部材34より小径のドリルで屋根材106、防水シート104およびバラ板102a,102bに先穴を貫通形成する。このとき、先穴の位置は、アンカー14のベース板26に形成された1つの挿通孔27に対応する位置である。
屋根裏にいる別の作業員(以下、「屋根裏の作業員」という。)は、突き抜けてきたドリル位置を確認し、その先穴位置を基準として、残りの挿通孔27に対応する位置を見積もってマーキングする。太陽電池モジュール10の設置に用いるアンカー14の種類によって挿通孔の形成位置が分っているので、上記のように残りの挿通孔27の位置をマーキングすることは容易に行える。また、この場合、アンカー14のベース板26の外形輪郭(例えば、正方形)を合わせてマーキングしてもよい。
続いて、屋根裏の作業員は、マーキング部に隣接するバラ板間の隙間Sが含まれるかどうかを確認する。この場合、締結部材34として軸部直径が例えば5mmの木ネジを使用する場合、その幅wが例えば4mm以上となる隙間Sに詰め材40を挿入して仮固定する。このとき、例えば図5に示すような木片40aからなる詰め材40だけで仮固定できない場合がある。その場合には、厚みや材料が異なる他の詰め材40、あるいは、図6に示す補助詰め材40c等を合わせて用いて仮固定されるよう隙間Sに詰めればよい。
次に、屋根裏の作業員は、バラ板102a,102bの屋根材106と反対側に、上記マーキング部が補強板44の略中央に位置するようにして補強板44をバラ板102a,102bに押し付けて支持し、この状態で屋根表の作業員に声等で合図する。このとき、補強板44をビス46でバラ板102a,102bに固定しておいてもよいことは上述した通りである。
上記の合図を受けて屋根表の作業員は、アンカー14のベース板26の挿通孔27に締結部材(例えば木ネジ)34を回転させながら補強板44へ向かって挿入する。これにより、締結部材(例えば木ネジ)34が補強板44まで貫通することで、アンカー14が屋根100に固定される。
上述したように、本実施形態によれば、バラ板で構成される野地板102、防水シート104および屋根材106で構成される屋根100にアンカー14を固定する場合、防水シート104の止水機能を損なうことなくアンカー14を屋根材106上に固定できる。
また、上記のように補強板44を設けることで、隙間Sの詰め材40に差し通された締結部材34によっても、アンカー14を屋根100にしっかりと固定することができる。
図7は、本実施形態の変形例の固定構造30を示す、図1中のA−A断面図である。ここでは、図4を参照して説明した構成と同一の構成要素には同一符号を付して、重複することとなる説明を省略する。
図4において説明した実施形態では、補強板44をビス46を用いて、バラ板102a,102bに固定していた。一方、図7に示す変形例では、バラ板102a,102bが固定される垂木108に補強板支持部材110をビス112を用いて固定し、補強板44をバラ板102a,102bと補強板支持部材110との間に配置して固定する点で、図4に示す実施形態と異なる。垂木108はバラ板102bなどの野地板102が固定される柱状の建材である。補強板支持部材110を用いて補強板44を固定することで、補強板44の固定をより強固に行うことができる。具体的には、補強板支持部材110を用いて補強板44を固定することで、圧縮荷重と呼ばれる締結部材34の挿入方向に加わる力に対する耐性を高くすることができる。
次に、アンカー14の別の固定構造について説明する。ここでの固定構造は、バラ板間の隙間に設けられる詰め材がシーリング剤によって構成される点と施工手順が異なるだけで、他の構成は図7に示すものと略同様である。したがって、既に説明した同一の構成要素については同一符号を付して重複することとなる説明を省略する。また、シーリング剤として、図4を参照して説明したような締結部材34の頭部周囲に盛ったコーキング剤36と同じものを用いてもよいし、異なるコーキング剤またはシーリング剤を用いてもよい。
続いて、図8〜図11を参照して、シーリング剤を詰め材として用いたアンカー14の固定手順について説明する。ここでの作業は、上述した例とは異なり1人で行うことが可能であるが、2人以上で行うのが好ましい。なお、図8は棟軒方向の断面を示すためバラ板102a,102bが示されているが、図9〜図11はバラ板102a,102b間の隙間Sに沿った桁方向断面を示すためバラ板102a,102bが示されていない。
まず、作業者は、図8に示すように、屋根表面を構成する屋根材106上のアンカー固定予定位置にアンカー14を置く。この状態で、作業者はアンカー14のベース板26に形成されている全ての挿通孔27を介してドリルで先穴50をそれぞれ開ける。先穴50は、屋根材106、防水シート104およびバラ板102a,102bを貫通して形成される。また、先穴50は、後で用いられる締結部材34のネジ径よりも小径の穴に形成するのが好適である。先穴50を締結部材34と同等以上の直径に形成すると、アンカー固定力が得られなくなるためである。
続いて、作業者は、図9に示すように、屋根裏から先穴50の形成位置に対応して、補強板44を配置する。補強板44は、図7を参照して説明したのと同様に取り付けられる。すなわち、先穴50の形成位置を覆って補強板44を宛がい、垂木108の近傍まで延びた補強板44の両端部を垂木108にビス112で固定した補強板支持部材110で下側から支持および固定する。このとき、ビス112は、先端が補強板44の裏面に対して約10度程度傾くようにして補強板支持部材110および垂木108に回転しながら挿入するのが好適である。これにより、ビス112の締め込みによって補強板支持部材110が補強板44へ向けて押し付けられ、その結果、補強板44をより強固にバラ板102a,102bに固定することができる。
続いて、作業者は、図10に示すように、屋根表から先穴50内にシーリング剤52を適量注入する。これにより、シーリング剤52は、バラ板102a,102b間の隙間S内に充填される。また、隙間Sの下方は補強板44によって塞がれているので、注入時に例えばゲル状のシーリング剤52が屋根裏に落下することがない。ここで、補強板44の取り付け前に屋根裏から隙間Sの下部を埋めるように例えば発泡ポリスチレン等からなるバックアップ材を詰めておき、その状態でシーリング剤52に注入を行えばシーリング剤52の使用量を低減できる利点がある。
そして、作業者は、図11に示すように、アンカー14のベース板26の挿通孔27に締結部材(例えば木ネジ)34を回転させながら補強板44へ向かって挿入する。そして、締結部材34が補強板44まで貫通することで、アンカー14が屋根100に固定される。このとき、先穴50に充填されて完全硬化前の状態にあるシーリング剤52が締結部材34のネジ溝に入り込むことで、締結部材34を伝っての漏水発生をより確実に防止することができる。
上述したように、この態様でのアンカー固定構造によっても、上記固定構造30と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、バラ板102a,102b間の隙間Sにシーリング剤52が充填されて防水シート104の裏面側が支持された状態となる。そのため、防水シート104には締結部材34の軸部に応じた直径であって漏水が生じにくい大きさの貫通孔が形成される。したがって、防水シート104の貫通孔の周縁部が締結部材34の軸部に密着した状態を形成しやすくなる。その結果、防水シート104は、屋根裏への浸水を防止する機能を維持することができ、雨水等の漏水を防止することができる。
なお、本発明に係る太陽電池モジュール用取付け具の固定構造および固定方法は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではない。本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲で、種々の変更や改良がなされてもよいことは勿論である。
10 太陽電池モジュール、12 長尺フレーム、12a,12b 架台フレーム、14 太陽電池モジュール設置用アンカー(取付け具)、16 接続部材、18 太陽電池パネル、20 モジュールフレーム、22 鍔部、24 押さえ部材、26 ベース板、27 挿通孔、28 軸部、30 (アンカーの)固定構造、32 止水テープ、34 締結部材、36 コーキング剤、38 軸部、40 詰め材、40a 木片、40b 補助片、40c 補助詰め材、44 補強板、46 ビス、50 先穴、52 シーリング剤、100 屋根、102 野地板、102a,102b バラ板、103 (防水シートの)穴、104 防水シート、106 屋根材、S (バラ板間の)隙間、w (隙間の)幅、108 垂木、110 補強板支持部材、112 ビス。

Claims (11)

  1. バラ板からなる野地板と、野地板の上に敷設される防水シートと、防水シートの上に配置される屋根材とから構成される屋根において、太陽電池モジュールを設置するための取付け具を前記屋根材の表面に固定する構造であって、
    前記屋根材上に配置され、複数の挿通孔を有する取付け具と、
    前記取付け具の固定予定位置に対応するバラ板間の隙間に詰められる詰め材と、
    前記取付け具の第一の挿通孔から、前記屋根材、前記防水シート、前記詰め材に差し通される第一の締結部材、および、前記取付け具の第二の挿通孔から、前記屋根材、前記防水シート、前記バラ板に差し通される第二の締結部材であって、前記取付け具を固定する第一の締結部材および第二の締結部材と、を含む、
    太陽電池モジュール用取付け具の固定構造。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定構造において、
    前記詰め材は、その下面側に配置された補強板によって支持される、太陽電池モジュール用取付け具の固定構造。
  3. 請求項2に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定構造において、
    前記補強板は、該補強板を貫通するが前記バラ板は貫通しない長さのビスによって屋根裏側から固定される、太陽電池モジュール用取付け具の固定構造。
  4. 請求項2に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定構造において、
    前記バラ板は、垂木の上に固定され、
    前記補強板は、前記バラ板と、前記垂木に固定される補強板支持部材との間に配置されて固定される、太陽電池モジュール用取付け具の固定構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定構造において、
    前記詰め材は、木片、コーキング剤、シーリング剤、樹脂、プラスチック、ゴムから選ばれる1つ又は複数の組み合わせによって構成される、太陽電池モジュール用取付け具の固定構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定構造において、
    前記第一の締結部材が差し通される前記詰め材の上面に止水テープが貼着される、太陽電池モジュール用取付け具の固定構造。
  7. バラ板からなる野地板と、野地板の上に敷設される防水シートと、防水シートの上に配置される屋根材とから構成される屋根において、挿通孔を有し、前記屋根材の表面に太陽電池モジュールを固定するための太陽電池モジュール用取付け具の固定方法であって、
    前記挿通孔に対応する位置が、隣接する前記バラ板の隙間に含まれるかどうかを確認するステップAと、
    前記挿通孔に対応する位置の前記隙間に、詰め材を挿入するステップBと、
    締結部材を前記詰め材へ向かって前記挿通孔に挿入し、前記太陽電池モジュール用取付け具を前記屋根に固定するステップCと、
    を備える、太陽電池モジュール用取付け具の固定方法。
  8. 請求項7に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定方法において、
    前記ステップBの後に、前記野地板の、前記屋根材と反対側に補強板を配置するステップDと、を更に備え、
    前記ステップCは、前記ステップDの後に行われる、太陽電池モジュール用取付け具の固定方法。
  9. バラ板からなる野地板と、野地板の上に敷設される防水シートと、防水シートの上に配置される屋根材とから構成される屋根において、前記屋根材の表面に太陽電池モジュールを固定するための太陽電池モジュール用取付け具の固定方法であって、
    前記取付け具に設けられた挿通孔に対応する位置に前記屋根材、前記防水シートおよび隣接する前記バラ板間の隙間を貫通する先穴を形成するステップEと、
    前記野地板の前記屋根材とは反対側に補強板を配置するステップDと、
    前記先穴を介してシーリング剤を注入して前記隙間に充填するステップFと、
    締結部材を前記挿通孔に挿入して前記取付け具を前記屋根に固定するステップCと、
    を備える、太陽電池モジュール用取付け具の固定方法。
  10. 請求項9に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定方法において、
    前記先穴は、前記シーリング剤を注入可能でかつ前記締結部材の直径よりも小径に形成される、太陽電池モジュール用取付け具の固定方法。
  11. 請求項9または10に記載の太陽電池モジュール用取付け具の固定方法において、
    前記補強板は、前記バラ板と、前記垂木に固定される補強板支持部材との間に配置されて固定される、太陽電池モジュール用取付け具の固定方法。
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