JP2010174441A - 二重屋根及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】折板屋根等の凹凸が存在する屋根上に、パネルを用いて別途屋根を施工する作業を効率良く行え、パネル同士の接合状態の確保も容易に実現できる技術の開発。
【解決手段】本発明に係る二重屋根,及び、その施工方法は、下層屋根20上に母屋31を複数並列に固定し、この母屋31上にパネル32を複数固定して、下層屋根20上を覆う上層屋根を構築する。母屋31は、断面コ字形のチャンネル部31aを具備し、母屋31のパネル載置面31c1を形成するチャンネル部31aの背板部31cに、パネル32同士を接合してなるパネル接合部33bを貫通させたピン状締結具36を通し、このピン状締結具36によってパネル32と母屋31とを締結固定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、二重屋根及びその施工方法に係り、特に、折板屋根等の、凹凸が存在する既設屋根上への屋根の新設などに適用して好適な二重屋根及びその施工方法に関する。
建物の屋根の改修や補強の工事にあっては、既設屋根上に新設の屋根を構築する工法が広く採用されている。
折板屋根の改修や補強の工法として、既設の折板屋根上に新設の折板屋根を施工する工法が知られている(例えば特許文献1)。
また、コンクリート造建物の陸屋根(既設屋根)の外断熱工法として、陸屋根の面積を細分化したサイズのパネル(防水性の表面材を有する断熱パネル)を陸屋根上に多数敷き並べ、このパネルをスクリュービス、金属拡張アンカー等の固定ピンを用いて陸屋根に固定し、コーキング材等を用いて隣り合うパネル間の目地の防水処理を行う断熱防水工法が知られている(例えば、特許文献2)。
特開平10−205074号公報 特開平3−87467号公報
上述の特許文献1に例示したような折板屋根の改修、補強の工法は、既設屋根を構成する折板金属屋根材と同様に、山部と谷部とを多数有する、かなり大型の折板状部材(特許文献1の上葺屋根3)を、既設の折板屋根上に固定するものであり、折板状部材の既設屋根に対する固定作業(特許文献1の折板支持金具11等の固定用部品のセット、位置確認、固定用部品をセットするための既設屋根の加工等を含む)に手間が掛かる、固定のための位置合わせが容易でないといった問題がある。
これに鑑みて、本発明者等は、上述の断熱防水工法のように、平板状のパネルを多数施工し目地処理を行う工法(以下、パネル防水工法とも言う)を、折板屋根の改修に適用することを検討した。
しかしながら、上述のパネル防水工法を、折板屋根のように、凹凸が多数存在する複雑形状の既設屋根の改修、補強に適用する場合、既設屋根の凹凸によって、パネルの設置位置(がたつかないように安定設置を実現できる設置位置)や、使用可能なパネルのサイズの制約が大きいといった問題がある。既設屋根の凹凸によって、既設屋根に対してパネルを固定するための固定ピンの施工可能位置の制約も大きいため、パネルの施工位置の調整とも関係して、パネルに対する固定ピンの施工位置の決定に手間が掛かるといった問題もある。
また、防水性の確保、断熱パネルの使用による断熱性能の確保の点では、パネル同士の接合状態を確保したいという要求があるが、上述のようにパネルの設置位置等の制約が大きい状況では、接合状態の確保のための手間が膨大になるといった問題があった。
また、折板屋根等の金属屋根は、風害に対する強度確保も課題であり、強度向上(既設屋根の補強)を実現できる技術開発の要求もある。
本発明は、前記課題に鑑みて、凹凸が存在する下層屋根に対するパネルの施工を容易に実現でき、しかも、強度的にも優れる、二重屋根及びその施工方法の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、二重屋根であって、下層屋根と、この下層屋根上に構築された上層屋根とを具備し、前記上層屋根は、前記下層屋根上に複数固定された母屋と、複数並列に設けられた前記母屋上に固定して配列した複数のパネルによって前記下層屋根上を覆うように構成された屋根本体とを具備し、前記母屋は、断面コ字形のチャンネル部と、このチャンネル部の一対の側壁部の先端から突出して前記チャンネル部の両側に張り出され前記下層屋根に固定された固定板部とを具備し、前記チャンネル部において前記一対の側壁部を連結する背板部上に設置された前記パネルを支持し、前記屋根本体は、前記母屋上に、前記パネル同士を接合してなるパネル接合部を具備するとともに、前記パネル接合部に貫通させたピン状締結具によって、前記パネルが、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部に締結されていることを特徴とする二重屋根を提供する。
第2の発明は、前記ピン状締結具は、前記パネル接合部にて接合されているパネルの間に通されており、前記ピン状締結具に外挿されたディスクが、前記パネル接合部のパネル同士の接合境界を跨いで両側のパネル上に重なるように設置され、前記ディスクと、前記パネルと、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部とが、前記ピン状締結具の締結力によって締結されていることを特徴とする第1の発明の二重屋根を提供する。
第3の発明は、前記ピン状締結具がビスであり、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部に形成されたねじ孔に螺着されていることを特徴とする第1又は第2の発明の二重屋根を提供する。
第4の発明は、前記母屋は、前記チャンネル部の前記背板部の前記チャンネル部内面側に繊維強化プラスチックからなる補強層を被着してなる補強背板部を具備し、前記補強背板部に、前記ピン状締結具を挿入するための締結具挿入孔が形成されていることを特徴とする第1〜3のいずれかの発明の二重屋根を提供する。
第5の発明は、隣り合う母屋の間に、前記パネルを支持するための補強板が架設され、前記パネルが前記補強板上に重ね合わせて設置されていることを特徴とする第1〜4のいずれかの発明の二重屋根を提供する。
第6の発明は、前記屋根本体のパネル接合部に対応する位置に設けられた前記母屋の間に、前記下層屋根に固定して前記母屋に平行に設けられた中間母屋を1本以上具備し、前記母屋及び前記中間母屋の長手方向に沿って隣り合うパネル同士を接合してなるパネル接合部に貫通させたピン状締結具によって、前記パネルが前記中間母屋に締結されていることを特徴とする第1〜5のいずれかの発明の二重屋根を提供する。
第7の発明は、前記パネルが、繊維強化プラスチック製の防水性の上面板に裏打ち材を設けた構成であることを特徴とする第1〜6のいずれかの発明の二重屋根を提供する。
第8の発明は、前記パネルの前記上面板と、前記屋根本体の前記パネル接合部上を覆うように設けられた接合部防水材とによって、前記上層屋根の防水層が形成されていることを特徴とする第7の発明の二重屋根を提供する。
第9の発明は、前記パネルの前記裏打ち材が断熱材であることを特徴とする第7又は第8の発明の二重屋根を提供する。
第10の発明は、前記母屋の前記チャンネル部の内側に断熱材が充填されていることを特徴とする第1〜9のいずれかの発明の二重屋根を提供する。
第11の発明は、前記下層屋根が折板屋根であり、前記母屋は、前記折板屋根の突条状の山部の延在方向に対して直交する向きで前記下層屋根上に設置されていることを特徴とする第1〜10のいずれかの発明の二重屋根を提供する。
第12の発明は、既設屋根上に屋根を新設して、請求項1〜11のいずれかに記載の二重屋根を構築する二重屋根の施工方法であって、前記母屋を、前記下層屋根上に複数本並列に固定する母屋施工工程と、この母屋施工工程にて前記下層屋根上に固定した前記母屋上にパネルを固定して前記屋根本体を構築するパネル固定工程とを具備し、前記パネル固定工程は、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部に、前記ピン状締結具の挿入用の締結具挿入孔を形成する締結具挿入孔形成工程と、この締結具挿入孔形成工程の完了後に、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部上にてパネル同士を接合し、パネル接合部上からパネル接合部に貫通させたピン状締結具を前記前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部の前記締結具挿入孔に挿入して、前記ピン状締結具によって前記パネルを前記母屋に締結する締結具施工工程とを具備することを特徴とする二重屋根の施工方法を提供する。
本発明によれば、パネル同士を互いに接合してなるパネル接合部が、下層屋根に固定した母屋のチャンネル部の背板部上に位置し、パネル接合部にて互いに接合されたパネルをピン状締結具を用いて、前記母屋の背板部に固定する構成であるため、背板部の面積によって、母屋に対するピン状締結具の施工位置の調整範囲を確保できる。この結果、パネルの下層屋根に対する施工位置、パネルのサイズの自由度を確保できる。このため、屋根本体を構成する多数のパネル同士の接合状態を容易に確保できる。
また、母屋に対するピン状締結具の施工位置が調整可能であることは、換言すれば、下層屋根上におけるパネル及びピン状締結具の施工位置を変更することなく、母屋の背板部に対するピン状締結具の施工が可能な範囲で、下層屋根に対する母屋の固定位置の調整を可能にする。このため、例えば、下層屋根上に存在する障害物(例えば換気口等)の回避等のために、下層屋根に対する母屋の固定位置を調整するといったことが可能であり、しかも、この場合でも、屋根本体を構成するパネル同士の接合状態を確保できる。
本発明にかかる二重屋根の構造を示す斜視図である。 図1の二重屋根の構造を示す図であって、上層屋根の屋根本体を構成するパネル同士の接合状態、及び、パネルを母屋に固定するパネル固定部品の配置を示す斜視図である。 図1の二重屋根の上層屋根の屋根本体を構成するパネルの配置を示す平面図である。 図1の二重屋根の構造を示す拡大断面図である。 図1の二重屋根の構造を示す図であって、パネル同士の横接合部を示す拡大断面図である。 図1の二重屋根に適用されるパネルの一例を示す部分斜視図である。 母屋の別態様を示す図である。 母屋の別態様を示す図である。 中間母屋を具備する構成の二重屋根の構造を示す斜視図である。 図9の二重屋根の構造を示す図であって、屋根本体を構成するパネルを母屋、中間母屋に固定するためのパネル固定部品の配置を示す斜視図である。 図9の二重屋根の構造を示す拡大断面図である。 ピン状締結具として、ワンサイド施工形ファスナーを採用した二重屋根の構造を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明にかかる二重屋根、二重屋根の施工方法の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1−図6は、本発明にかかる二重屋根10の構造を示す図であって、図1は斜視図、図2は前記二重屋根10の上層屋根30の屋根本体33を構成するパネル32同士の接合状態、及び、パネル32を母屋31に固定するパネル固定部品38の配置を示す斜視図、図3は前記上層屋根30の屋根本体33を構成するパネル32の配置を示す平面図、図4は前記二重屋根10の構造を示す断面図、図5は二重屋根10の構造を示す要部(パネル32同士の横接合部33c付近)を示す拡大断面図、図6は前記二重屋根10に適用されるパネル50の構造を示す部分斜視図である。
なお、図1〜図6において、図中、上側を上、下側を下として説明する。
図1、図2、図4において、符号20は下層屋根、30は上層屋根である。
前記二重屋根1は、前記下層屋根20と、この下層屋根20上に構築された前記上層屋根30とを具備する概略構造となっている。
前記下層屋根20は、ここでは具体的には折板屋根であり、以下、折板屋根、と称して説明する場合がある。下層屋根20は、建物上部に設けられている。
図1、図2において、符号21は前記折板屋根20の山部である。前記折板屋根20は、折り曲げ成形した金属板によって構成されており、突条状の複数の山部21と、互いの間隔をあけて複数並列に形成された前記山部21の間の谷部に位置する底板部22とが交互に配置され、谷部を介して隣り合う山部21が前記底板部22を介して連結されている構造になっている。隣り合う山部21の間の谷部は、山部21に並行して延在する溝条となっている。
各山部21は、底板部22から上方へ立ち上げるように形成されている。また、山部21は台形状に形成されており、上端の天板部23上に、上層屋根30の母屋31(後述)を載せるための平坦な載置面23aを有する。各山部21の天板部23が形成する載置面23aは同一平面(図2の配列平面S1)上に位置する。
なお、折板屋根20の各底板部22は、各山部21の天板部23の載置面23aが配列されている配列平面S1(以下、天板部配列平面とも言う)と平行な配列平面S2(以下、底板部配列平面とも言う)上に配列されている。各山部21の天板部配列平面S1が、底板部配列平面S2よりも上方に位置することは言うまでも無い。
次に、上層屋根30について説明する。
前記上層屋根30は、前記下層屋根20上に複数固定された母屋31と、複数並列に設けられた前記母屋31上に固定して配列した複数のパネル32によって前記下層屋根20上を覆うように構成された屋根本体33とを具備する構成になっている。
また、図示例の上層屋根30は、下層屋根20と屋根本体33との間にて、隣り合う母屋31の間に設けられた補強板34も具備する。
前記母屋31は、金属製の長尺部材であり、断面コ字形のチャンネル部31aと、このチャンネル部31aの一対の側壁部31bの先端(後述の背板部31cからの突出先端)から前記チャンネル部31aの両側に突出する固定板部31dとを具備する。
固定板部31dは、換言すれば、側壁部31bの先端から、チャンネル部31aの内側領域31e(図1、図2、図4においては内側空間)とは反対側へ突出している。つまり、側壁部31bから、チャンネル部31aにおいて前記内側領域31eを介して相対する側壁部31bとは反対の側へ突出している。
そして、この母屋31は、図1、図2、図4に示すように、前記チャンネル部31aの前記一対の側壁部31bを連結する背板部31cが上側、両側の固定板部31dが下側となる向きで下層屋根20上に設置され、両側の固定板部31dを、ボルト35等のピン状ファスニング部品である母屋用ピン状締結具を用いて下層屋根20に固定して、下層屋根20上に固設されている。
図示例では、母屋31を、折板屋根20の山部21の延在方向に対して直交する向きで、折板屋根20の多数の山部21の天板部23上に載せて設置し、母屋用ピン状締結具を用いて折板屋根20に固定している。固定板部31dは、具体的には、母屋用ピン状締結具を用いて、固定板部31dを折板屋根20の山部21の天板部23に固定することで、折板屋根20上に固設されている。
固定板部31dを下層屋根20に固定する母屋用ピン状締結具としては、下層屋根20の構成に応じて、適宜、選択可能である。
図示例の二重屋根10では、図5に示すように、母屋31の固定板部31dに貫通(固定板部31dに形成された貫通孔31d1に通す)させたボルト35(頭部付きボルト)を、折板屋根20の山部21の天板部23を貫通するねじ孔23b(雌ねじ孔)にねじ込み、このボルト35によって前記固定板部31dと前記天板部23とを締結することで、母屋31を折板屋根20に固定している。
固定板部31d上には、ボルト35の長手方向の片端に設けられた頭部35aが設置されている。前記頭部35aは、固定板部31dに形成された貫通孔31d1内径よりもサイズが大きく、固定板部31dに、その上側から係合されている。そして、固定板部31dは、前記頭部35aによって折板屋根20の天板部23に押さえ込むようにして固定されている。
また、ボルト35にかえて、例えば特開2001−336255号公報に示されるルーフボルトのように、ボルト先端に設けた拡張部の拡張、及び、ボルトに螺着されたナットと拡張させた拡張部との間での部材の締結固定を、ボルト後端側での操作のみよって実現できる構成のファスニング部品(母屋用ピン状締結具。以下、ワンサイド施工形ファスナーとも言う)を採用して、母屋31の固定板部31dを折板屋根20(詳細には天板部23)に締結固定することも可能である。例えば、上述の特開2001−336255号公報のルーフボルトでは、ボルトに螺着したナットの回転を規制した状態でボルトを回転操作することによって、拡張部の拡張、及び、拡張させた拡張部とナットとの間での部材の締結固定を行えるが、採用可能なワンサイド施工形ファスナーの構成としては、これに限定されない。
母屋用ピン状締結具としては、例えば、ドリル刃付きのタッピングねじや、これに類似の構成のファスナー(例えば特開平8−284932号公報の取付ファスナー)等も採用可能である。
また、下層屋根20が、例えばコンクリート造建物の陸屋根等の、コンクリート造のものである場合、母屋用ピン状締結具としては金属拡張アンカー等も採用可能である。
チャンネル部31の背板部31cは、屋根本体33を構成するパネル32が載置されるパネル載置面31c1を形成する。前記パネル載置面31c1は、下層屋根20上面(折板屋根にあっては、天板部配列平面S1)に沿って延在する平坦面になっている。
屋根本体33のパネル32は、母屋31のチャンネル部31の背板部31c上に載置して母屋31に固定されることで、母屋31によって、下層屋根20から上方に離隔した位置に支持されている。
前記屋根本体33のパネル32は、四角板状に形成されており、該パネル32の外周の4辺に対応する4つの端面32aを有する。
そして、図3に示すように、屋根本体33を構成する多数のパネル32は、端面32a同士を接合させて、下層屋根20上にて縦横に配列して設けられている。
各パネル32は、互いに平行な1組の端面32aに対応する一対の端部を、それぞれ母屋31上に設置している。なお、パネル32の4端面32aに対応する4端部の内、母屋31上に設置して、互いに接合される端部を、以下、横接合端部32bとも言う。
屋根本体33は、複数のパネル32を母屋31の長手方向に沿って配列させて互いに接合してなる列33a(図3参照。以下、パネル列とも言う)が、横並びに複数設けられた構成になっている。
隣り合うパネル列33aのパネル32は、母屋31上にて互いに接合されている。つまり、母屋31上に、隣り合うパネル列33aのパネル32同士を接合してなるパネル接合部33bが設けられている。
また、パネル列33aにおいて隣り合うパネル32同士を接合してなるパネル接合部33cは、母屋31上にてパネル32の横接合端部32b同士を接合してなるパネル接合部33b(縦接合部)の延在方向(母屋31の延在方向に一致している)に直交する方向に延在する。
なお、図1に示すように、前記屋根本体33には、母屋31上にて、隣り合うパネル列33aのパネル32間の接合境界と、パネル列33aにおいて隣り合うパネル32間の接合境界とが交差し、計4枚のパネル32の接合箇所となっている部分(縦横接合部33d)が存在するが、本明細書においては、この縦横接合部33dについても、前記パネル接合部33bの一部として扱う。
図示例の二重屋根10において、屋根本体33のパネル32は、パネル接合部33bに設けられたピン状締結具36によって母屋31に固定されている。
前記ピン状締結具36は、屋根本体33の、前記母屋31の長手方向に沿った複数箇所に設けられている。
図示例の二重屋根10においては、具体的には、図5等に示すように、円板状のディスク37と、前記ピン状締結具36とからなるパネル固定部品38を用いて、屋根本体33のパネル32を固定している。図2に示すように、このパネル固定部品38は、各縦横接合部33dに設けられる。また、図2では、パネル固定部品38を、前記母屋31の長手方向に沿った方向において隣り合う縦横接合部33dの間、すなわち、母屋31上にてパネル32同士を接合してなるパネル接合部33b(横接合部)にも設けている。図1では、縦横接合部33dの間において、一箇所のみにパネル固定部品38を設けているが、複数箇所に設けても良い。
図示例の二重屋根10においては、図5に示すように、前記パネル固定部品38のピン状締結具36としてビスを採用している。以下、ピン状締結具36を、ビス、と称して説明する場合がある。
ビス36は、ディスク37の中央部を貫通する貫通孔37aに挿通される軸部36aと、この軸部36の片端に突設され、ディスク部37に係合される頭部36bとを具備している。
なお、ビス36以外のピン状締結具としては、例えば、ドリル刃付きのタッピングねじや、これに類似の構成のファスナー(例えば特開平8−284932号公報の取付ファスナー)、特開2001−336255号公報に示されるルーフボルトのように、ボルト先端に設けた拡張部の拡張、及び、ボルトに螺着されたナットと拡張させた拡張部との間での部材の締結固定を、ボルト後端側での操作のみよって実現できる構成のワンサイド施工形ファスナー等を採用できる(図12参照)。
前記ディスク37は、金属等によって形成された高剛性の部材であって、前記パネル接合部33bのパネル32同士の接合境界を跨いで、両側のパネル32上に重なるように設置されている。
縦横接合部33dにおいては、一枚のディスク37が、計4枚のパネル32の上に重なるように設置されることになる。
前記ビス36は、軸部36aを、前記ディスク37の貫通孔37aに貫通させ、ディスク37上に設置した頭部36bをディスク37に係合させている。ビス36の頭部36bは、ディスク37の貫通孔37a内径(図5においては、すり鉢状の貫通孔37aの最小径部分の内径)よりもサイズが大きく、貫通孔37aを通過できないため、ディスク37に係合される。ディスク37は、ビス36に外挿された状態になっている。
また、ビス36は、軸部36aの前記ディスク37から下方に突出された部分が、前記パネル接合部33bにて接合されているパネル32の間に通されて、前記母屋31の前記チャンネル部31aの前記背板部31cに螺着されている。ビス36(詳細には軸部36a)は、前記母屋31の前記背板部31cを上下に貫通するねじ孔31c2にねじ込んで、母屋31に螺着されている。
なお、縦横接合部33dにおいては、ピン状締結具36(ここではビス)は、隣り合うパネル列33aのパネル32間の接合境界と、パネル列33aにおいて隣り合うパネル32間の接合境界との交差部分に通される。
パネル32は、ピン状締結具36の締結力によって、母屋31に固定されている。
但し、上述のように、パネル36間に配置したピン状締結具36と、複数のパネル32に跨って配置されたディスク37とによって、1本のピン状締結具36の締結力で、パネル接合部33bの両側のパネル32が一括して母屋31に固定される。
ここで、パネル32について説明する。
図6は、二重屋根10に適用して好適なパネル32の構造の一例を示す。
このパネル32は、繊維強化プラスチック(以下、FRP)製の防水性の上面板321に、裏打ち材322として、例えばスチレン発泡体、ウレタン発泡体等の、樹脂発泡体(硬質の発泡体)からなる断熱材(以下、裏打ち材を断熱材と称して説明する場合がある)を裏打ちした構造になっている。
そして、二重屋根10において、パネル32は、上面板321が上、裏打ち材322が下となる向きで設けられている。
但し、パネル32として、断熱性能の確保が重要でない場合は、必ずしも、裏打ち材322として断熱材を採用する必要は無い。裏打ち材322としては、例えば、パネル32の強度アップを目的とする補強板、緩衝を目的とする緩衝材等であっても良い。
パネル32の外周の端面には、前記ピン状締結具36(詳細にはビス36の軸部36a)を収納するための締結具収納溝32eが形成されている。前記締結具収納溝32eは、パネル32を、その厚み方向に貫通するように形成されている。
この締結具収納溝32eは、四角板状のパネル32の四隅と、パネル32の4端面32aの内の横接合端部32bに対応する端面32aとに形成されている。屋根本体33においては、前記締結具収納溝32eにピン状締結具36を収納することで、ピン状締結具36が、パネル接合部33bにて互いに接合されたパネル32間の隙間の発生の原因になることを回避できる。
また、パネル32の外周部の上面32c(詳細には、後述の外周板状部32gの上面)には、パネル固定部品38のディスク37を収納するためのディスク収納用凹所32dが形成されている。
このディスク収納用凹所32dは、具体的には、パネル32の前記上面板321のパネル32の外周部に位置する部分を、パネル上面32cから窪むように形成した部分である。パネル固定部品38のディスク37は、ディスク収納用凹所32dに収納してFRP製の上面板321上に設置される。この二重屋根10では、ピン状締結具36の締結力がディスク37を介して強度の高い上面板321に伝達されることで、ピン状締結具36によってパネル32をしっかりと母屋31に固定できる。
このディスク収納用凹所32dは、締結具収納溝32eに対応させて形成されている。パネル32の四隅に形成されたディスク収納用凹所32d(区別のため図中符号32d1を付す)は、平面視、円の4分の1の扇形に形成されている。パネル32の四隅に形成されたディスク収納用凹所32d1の間にて、横接合端部32b上に形成されたディスク収納用凹所32d(区別のため図中符号32d2を付す)は、平面視、半円状になっている。
さらに、図示例のパネル32は、平面視中央部に、該パネル32の外周部(外周板状部32g)に比べて板厚を大きく形成した中央膨出部32hを具備する。中央膨出部32hは、外周板状部32gから上方へ膨出するように形成されている。上面板321は、パネル32上面32cに沿う板状に形成されている。中央膨出部32hでは、例えば、外周板状部32gからの中央膨出部32hの突出に従って、上面板321も屈曲した形状に形成された構造(裏打ち材322に、中央膨出部32hに対応する凸部が存在する)、上面板321が厚肉に形成された部分自体によって中央膨出部32hを形成(裏打ち材322は平板状)した構造、等が採用される。
パネル32の4辺、4端面32aに対応する4つの端部、すなわち、一対の横接合端部32b、及び、パネル列33aを構成するパネル32同士の接合に用いられる一対の端部(以下、縦接合端部32fとも言う)は、外周板状部32gの一部である。
また、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eは、外周板状部32gに形成されている。
この二重屋根10にあっては、パネル32の上面板321と、パネル接合部33b、33c上に設けられた接合部防水材39とによって連続する防水層が構成され、この防水層によって防水性が確保されている。
パネル接合部33b、33c上には、パネル32同士の接合境界を覆う防水テープ391が前記接合境界を跨ぐようにして前記接合境界の両側のパネル32上に貼付され、さらに、この防水テープ391上に、防水テープ391を覆う接合部防水材39が設けられている。また、パネル接合部33bにおいては、防水テープ391は、ディスク37及び該ディスク37上に係合するピン状締結具36の端部(図示例ではビス36の頭部36b)を上から覆うように設けられている。
接合部防水材39は、ここでは、液状の塗膜防水材の塗布施工によって形成した、ウレタン樹脂等の樹脂防水塗膜であるが、これに限定されず、例えば、帯状に形成した防水シート等であっても良い。
接合部防水材39は、防水テープ391と、該防水テープ391の両側に露出するパネル32の上面板321に被着されており、上面板321と連続する防水層を形成している。
図4、図5等に示すように、防水テープ391及び接合部防水材39は、パネル接合部33b、33cにて互いに接合されているパネル32の外周板状部32g上に設け、中央膨出部32h上には設けていない。
なお、接合部防水材39が防水シートである場合は、この防水シートを、接着剤を用いた接着、溶着等によって、防水テープ391の両側に露出するパネル32の上面板321に被着する。防水シートは、防水テープ391にも接着させても良いことは言うまでも無い。
パネル32としては、図10、図11に示すように、中間母屋41(後述)の使用に備えて、横接合端部32bのみならず、縦接合端部32fにも、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eを形成したものも採用可能である(図2等参照)。
図1、図2、図4は、中間母屋41、及び、この中間母屋41にパネル32を固定するためのパネル固定部品を使用しない構成を例示しているが、この場合、パネル32の縦接合端部32f同士を接合したパネル接合部33cについては、防水テープ391及び接合部防水材39によって、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eを露出しないように覆い、パネル接合部33cの防水性を確保する。必要に応じてパテ等を使用して、パネル接合部33cに存在するディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eを埋め込む。
前記補強板34は、ここでは具体的には断熱パネルであり、下層屋根20と屋根本体33との間にて、隣り合う母屋31の間に設けられている。この補強板34は、母屋31の固定板部31d上に設置して、隣り合う母屋31の間に架設されている。
この補強板34は、ここでは、スチレン発泡体、ウレタン発泡体等の樹脂発泡体(硬質の発泡体)からなる板状部材であるが、これに限定されず、例えば、木毛セメント板等を用いることも可能である。但し、軽量でありながら、より高い断熱性を確保する点では、樹脂発泡体からなる断熱パネルを採用することが好ましい。
屋根本体33のパネル32は、補強板34に接合させるようにして、補強板34上に重ね合わせて設置される。補強板34は、隣り合う母屋31の間に架設することで、母屋31の背板部31cが形成するパネル載置面31c1と面一の作業面(パネル32の設置、固定用の作業面)を形成する。このため、パネル32を母屋31上に設置、固定する際のパネル32の位置安定性を容易に確保でき、パネル32の施工作業性の向上に寄与する。
また、補強板34は、施工を完了したパネル32の下方への撓み変形(例えば、強風によるパネル32の下押しによる撓み変形)等を抑える機能も果たす。
図4、図5に示すように、補強板34には、母屋31を下層屋根20に固定するためのボルト35の頭部35a等、つまりボルト35等の母屋用ピン状締結具の固定板部31d上に突出した部分との接触を回避するための凹所(締結具収納用凹所34a)を形成しておくことがより好ましい。
なお、本発明においては、高い断熱性の確保の点では、補強板34にかえて、例えば、グラスウール等の断熱材を採用することも可能である。グラスウールの場合、現場にて、隣り合う母屋31の間に充填する、といった設置手法も採用可能である。
(施工方法)
次に、建物に既設の屋根である下層屋根20上に上層屋根30を構築して、前記二重屋根10を施工する方法(二重屋根の施工方法)の一例を説明する。
まず、前記母屋31を、前記下層屋根20上に複数本並列に固定する(母屋施工工程)。
既述の通り、母屋31は、折板屋根20の山部21の延在方向に対して直交する向きで折板屋根20上に設置して、頭部付きボルト35等の母屋用ピン状締結具を用いて折板屋根20に固定する。
そして、隣り合う母屋31間に補強板34を敷き込むようにして施工する。
次に、母屋施工工程にて前記下層屋根20上に固定した前記母屋31上に、ピン状締結具36を使用してパネル32を固定し、前記屋根本体33を構築する(パネル固定工程)。
パネル固定工程では、まず、母屋施工工程にて施工済みの前記母屋31の前記背板部31c上にパネル32を設置して、パネル32の施工位置を決定(パネル固定位置確認工程)した後、前記母屋31のチャンネル部31aの背板部31cに、ピン状締結具36を挿入するための締結具挿入孔を形成する(締結具挿入孔形成工程)。ここでは、具体的には、締結具挿入孔として、ビス36の螺着用のねじ孔31c2を背板部31cに形成する(ねじ孔形成工程)。
パネル固定位置確認工程では、まず、パネル32の中央部を介して両側の横接合端部32bを、それぞれ母屋31上に設置して、パネル32を、互いに平行な一対の母屋31上に架設状態に設置する。そして、背板部31c上でのパネル32のスライド移動等によって、例えば施工済みのパネル32との接合位置等に応じて、パネル32の施工位置を決定する。パネル32の施工位置の決定と同時に、パネル32を母屋31に固定するためのピン状締結具36の施工位置も決定することになる。
パネル32の施工位置の決定後、締結具挿入孔形成工程を実施する。背板部31cにねじ孔31c2を形成するねじ孔形成工程の場合は、パネル32の施工位置の決定後、現場にて、例えばタッピングドリル等を用いて、母屋31の背板部31cにねじ孔31c2を形成する。
また、パネル固定工程では、締結具挿入孔形成工程の完了後、背板部31c上にてパネル32の横接合端部32b同士を接合させ、互いに接合させた一対のパネル32上に前記ディスク37を設置し、ピン状締結具36を用いて、ディスク37とパネル32とを母屋31に固定する(締結具施工工程)。
ビス36は、軸部36aを、ディスク37上から、ディスク37の中央部の貫通孔37aに貫通させ、前記パネル接合部33bにて接合されているパネル32の間に通し、前記母屋31の前記チャンネル部31aの前記背板部31cに螺着して締め付ける。ビス36は、頭部36bを、ディスク37上側からディスク37に係合させることは言うまでも無い。
なお、ピン状締結具として、ドリル刃付きのタッピングねじや、これに類似の構成のファスナー(例えば特開平8−284932号公報の取付ファスナー)を採用する場合は、ピン状締結具自体が穿孔機能を有するため、締結具施工工程が締結具挿入孔形成工程を兼ねるようにすることができる。つまり、締結具施工工程の他に、別途、締結具挿入孔形成工程を行う必要を無くすことができる。
パネル固定工程が完了したら、次に、防水テープ391及び接合部防水材39を施工して、パネル接合部33b、33cの防水処理を行う(接合部防水工程)。
パネル接合部33b、33cの防水処理の完了によって、二重屋根10の施工が完了する。
また、必要に応じて、施工が完了した接合部防水材39及びパネル上面32cを覆うようにして、屋根本体33の上面全体にトップコート層の形成等を行う。
本発明によれば、パネル固定工程(詳細には、パネル固定位置確認工程)において、母屋31の背板部31c上でのパネル32のスライド移動等によって、母屋31に対するパネル32の固定位置を調整した上で、母屋31に対するパネル32の固定作業を行える。このため、下層屋根20に対するパネル32の固定位置の調整範囲を確保でき、屋根本体33を構成するパネル32同士の接合状態の確保を容易に実現できる。
また、パネル32を母屋31に固定するためのピン状締結具36の施工位置の自由度を確保でき、ピン状締結具36の施工数も適宜設定できる。このため、ピン状締結具36による母屋31に対するパネル32の固定強度の確保、固定強度の向上を容易に実現できる。
下層屋根20に対するパネル32の固定位置の調整範囲を確保は、下層屋根20に対する母屋31の固定位置の調整範囲の確保を可能にする。
つまり、実際の施工現場においては、例えば、既設の下層屋根20の部分的な変形、損傷等によって、母屋31に対するパネル32、ピン状締結具36の位置調整が必要となる場合がある。母屋施工工程において、屋根本体33のパネル32同士の接合状態を確保するべく、下層屋根20に対する母屋31の固定位置を正確に決定することは容易ではなく、正確に決定するには膨大な手間を要することとなる。また、下層屋根20上での配管の取り回し等の関係で、母屋31の固定位置を調整したい場合がある。
本発明によれば、母屋31の、断面コ字形のチャンネル部31aの背板部31cに対するピン状締結具36の施工可能範囲(ビス36の固定可能範囲)によって、母屋31に対するパネル32の固定位置の調整が可能であるため、母屋31の下層屋根20に対する固定位置の調整範囲を確保できる。
図5に示すように、ビス36は、母屋31の背板部31cの一対の側壁部31bの間に位置する部分(固定可能範囲W)に固定可能である。母屋31上に設置したパネル32の固定位置の決定(パネル固定位置確認工程)によってビス36の施工位置も決まるが、このとき、ビス36の施工位置が、母屋31の背板部31cの固定可能範囲W内にあれば、背板部31cに対するビス36の固定が可能であり、しかも、パネル32同士の接合状態も確保できる。
母屋施工工程においては、現場に搬入したパネル32を、母屋31の固定位置の調整、決定に利用することが好ましい。つまり、母屋施工工程において、現場に搬入したパネル32を用いて、実際の現場でのパネル32の施工位置を設定することで、このパネル32を母屋31に固定するためのピン状締結具36の施工位置も設定できる。そして、設定したピン状締結具36の施工位置が、母屋31の背板部31cの前記固定可能範囲Wに入るように、母屋31の固定位置を調整することで、母屋31の固定位置の決定を効率良く行うことができる。
この場合、パネル32の締結具収納溝32eを、ピン状締結具36の施工位置を示す目印として利用できる。そして、母屋31の固定位置を、締結具収納溝32eによって示されるピン状締結具36(ここではビス)の施工位置が、母屋31の背板部31cの前記固定可能範囲Wに入るように調整する。下層屋根20に対する母屋31の固定位置を決定したら、例えば、現場にてドリル等の工具を用いて、母屋31の固定板部31dの貫通孔31d1、及び、ボルト35等の母屋用ピン状締結具を挿入するための下層屋根20の孔(図示例では、折板屋根の天板部23のねじ孔23b)を形成して、母屋用ピン状締結具を用いて、母屋31を下層屋根20に固定する。
なお、母屋施工工程において、実際の現場でのパネル32の施工位置、ピン状締結具36の施工位置の設定を行っても、母屋施工工程の完了後のパネル固定工程において、パネル32の施工位置及びピン状締結具36の施工位置の確認、調整(場合によっては再設定)を行うことがより好ましい。
このように、母屋31の下層屋根20に対する固定位置の調整範囲を確保できる構成であれば、母屋31の固定位置を適宜調整することで、下層屋根20の変形、損傷箇所の回避や、下層屋根20上に存在する配管等の障害物の回避を容易に行える。
また、パネル32のサイズや設置位置(固定位置)、ピン状締結具36の施工位置が、下層屋根20の凹凸、変形、損傷箇所、下層屋根20上に存在する障害物に影響を受けにくくなるため、使用するパネル32のサイズ、パネル32の固定位置、ピン状締結具36の施工位置の自由度を向上できる。
特に、ピン状締結具36の施工位置の自由度の向上は、下層屋根20、母屋31に対するパネル32の固定強度の確保に有利であり、固定強度を向上できるといった利点がある。1枚のパネル32の固定に使用するピン状締結具36の本数増大によって固定強度を向上させるといったことも容易に実現できる。
また、断面コ字形のチャンネル部31aを具備する母屋31は、強度の割に重量の軽量化を図ることができる。また、例えば帯状鋼板等の単純構造の部材を母屋とした場合に比べて強度確保に有利であるため、この母屋31の採用も、下層屋根20、母屋31に対するパネル32の固定強度の向上に寄与する。
また、FRP製の上面板321を具備するパネル32を採用し、このパネル32の上面板321にピン状締結具36の締結力を作用させて、パネル32を母屋31に固定する構成も、下層屋根20、母屋31に対するパネル32の固定強度の向上に寄与する。
下層屋根20、母屋31に対するパネル32の固定強度の向上により、例えば、風害等に対する耐久性の向上を実現できる。
また、例えば、強風による変位力が一部のパネル32に集中的に作用しても、この変位力が母屋31によって広範囲に分散されて下層屋根20に伝達されるため、上層屋根30は、局所的な応力集中による破損等を生じにくい。
また、図5のように、ピン状締結具36とディスク37とを具備してなるパネル固定部品38の使用によって、1本のピン状締結具36の締結力によって、複数枚のパネル32の固定を一括して行える構成であれば、例えば、母屋31上にて接合したパネル32の横接合端部32bに個別に貫通させたビスによってパネル32を固定する構成に比べて、ビスの固定位置の自由度を大きく確保できる。このため、下層屋根20に対する母屋31の固定位置の調整範囲をより大きくできる、といった利点がある。
但し、本発明は、母屋31上にて接合したパネル32の横接合端部32bに個別に貫通させたビスによってパネル32を固定する構成を排除するものではない。
ビスによる、母屋31に対するパネル32の固定形態は、図5の構成に限定されず、様々な形態を採り得る。
また、本発明は、上層屋根30の断熱性能の確保にも有利である。
すなわち、上層屋根30に断熱性能を確保するためには、屋根本体33のパネル32同士の接合状態を確実に確保して、接合した各パネル32の断熱材322が連続して、断熱層を形成することが好ましい。従来技術のように、折板屋根のように凹凸が存在する下層屋根に固定するパネルのサイズや設置位置、ビス等のピン状締結具の施工可能位置の制約が大きい場合は、下層屋根に対するパネルの確実な固定と、パネル同士の接合状態の確保とを両立させることが難しい場合があり、結果的に、パネル間の接合状態が不安定になったり、パネル間に隙間が生じてしまうことがあるため、仮に、パネルとして断熱パネルを採用した場合でも、良好な断熱性能を確保することは容易ではない。
これに対して、本発明では、既述のように、下層屋根20に対する母屋31の固定位置、使用するパネル32のサイズや設置位置(固定位置)、ピン状締結具36の施工位置が、下層屋根20の凹凸、変形、損傷箇所、下層屋根20上に存在する障害物による影響を受けにくく、使用するパネル32のサイズ、パネル32の固定位置、ピン状締結具36の施工位置の自由度を向上できるため、パネル32同士の接合状態を容易に確保できる。したがって、上層屋根30の断熱性能の確保を容易に実現できる。
図6に例示したように、締結具収納溝32eを形成したパネル32の使用は、互いに接合させたパネル32間の密接に有効であり、上層屋根30の断熱性能の確保に有効に寄与する。
さらに、断熱パネルとして機能する補強板34の使用も、上層屋根30の断熱性能の安定確保に寄与するものであることは言うまでも無い。
(母屋の別態様1)
図7は、母屋の別態様を示す図である。
図7に示す母屋(区別のため、以下、符号31Aを付す)は、前記チャンネル部31aの前記背板部31cの前記チャンネル部31a内面側(内側領域31eに臨む側)に、繊維強化プラスチック(FRP)からなる補強層31fを被着してなる補強背板部31gを具備するものである。また、この母屋31Aは、前記補強背板部31gに、前記ビス36の螺着用のねじ孔31h(雌ねじ孔)が貫設されている。
この母屋31Aは、補強層31f、補強背板部31g、ねじ孔31h以外の構成は、図1、図4を参照して説明した母屋31と同様である。
パネル固定用のビス36は、補強背板部31gに貫設したねじ孔31hによって、母屋に対する螺着部分を増大させることができ、母屋に対する引き抜き強度を向上できる。この母屋31Aの場合、金属製の背板部31c自体の厚さを大きくして強度アップを図る場合に比べて、重量増を抑えて強度アップを図ることができる。したがって、例えば、下層屋根20上への施工の際の母屋31Aの搬入等を楽に行え、施工の作業性を確保できる。
また、FRP製の補強層31fを、背板部31cのみならず、チャンネル部31aの両側板31bにも被着して、母屋の強度アップを図ることも可能である。
補強層31fは、母屋の固定板部31dに被着することも可能である。
(母屋の別態様2)
図8に示す母屋(区別のため、符号31Bを付す)は、断面コ字形の前記チャンネル部31aの内側に断熱材31iが充填されているものである。
多数のパネル32を接合してなる屋根本体33においては、パネル32同士の接合境界が存在する部分が、接合境界が存在しない部分に比べて、断熱性が低くなる傾向があるが、前記母屋31Bの採用によって、接合境界付近についても、優れた断熱性を確保できるようになる。
なお、前記チャンネル部31aの内側に充填する断熱材31iとしては、例えば、グラスウール、樹脂発泡材等を採用できる。
また、図8に例示した母屋31Bについても、既述のように、FRP製の補強層31fの被着によって背板部の補強を行った構成を採用できる。
(中間母屋を追加した態様)
図9、図10、図11は、図1に例示した二重屋根10の隣り合う母屋31の間に、別途、母屋(区別のため、図中符号41を付す。以下、中間母屋とも言う)を、下層屋根20に固定して母屋31に平行に設け、この中間母屋41にも、ビスを用いてパネル32を固定した構成を例示する。
中間母屋41の構成は、既述の母屋31と同様であり、母屋31と同様の手法によって下層屋根20に固定する。この中間母屋41についても、FRP製の補強層31fの被着によって補強した構成、チャンネル部31aの内側に断熱材31iを充填した構成も採用可能である。
図9、図10、図11の構成の場合、パネル32の横接合端部32b同士を接合したパネル接合部33bに設置したパネル固定部品38以外に、パネル32の縦接合端部32f同士を接合した接合部(パネル接合部33c)にもパネル固定部品38(パネル32の横接合端部32b同士の接合部に設けられるパネル固定部品38との区別のため、図中符号38Aを付す)を追加し、このパネル固定部品38Aによって、パネル接合部33cにて互いに接合されたパネル32を中間母屋41に固定している。
この場合、パネル32の縦接合端部32fに、横接合端部32bと同様に、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eを形成したパネル32を使用することが好ましい。これにより、パネル接合部33cにて接合されたパネル32間での隙間の発生を防止することができるため、パネル接合部33cの防水性確保、断熱性確保の点で有利である。
中間母屋41は、母屋31を下層屋根20に固定する母屋施工工程にて下層屋根20に固定する。母屋施工工程にて、母屋31、41の固定を完了してから、パネル固定工程を実施して、二重屋根を施工する。
母屋施工工程においては、縦接合端部32fに締結具収納溝32eが形成されたパネル32を現場に搬入してパネル32の施工位置を設定し、このパネル32の縦接合端部32fの締結具収納溝32eを、ピン状締結具36の施工位置を示す目印として利用して、中間母屋41の位置を調整することで、下層屋根20に対する中間母屋41の固定位置の決定を効率良く行える。
中間母屋31の固定位置は、パネル32の縦接合端部32fの締結具収納溝32eによって示されるピン状締結具36の施工位置が、中間母屋41の背板部31cの固定可能範囲Wに入るように調整する。下層屋根20に対する中間母屋41の固定位置を決定したら、例えば、現場にてドリル等の工具を用いて、中間母屋41の固定板部31dの貫通孔31d1、及び、ボルト35等の母屋用ピン状締結具を挿入するための下層屋根20の孔(図示例では、折板屋根の天板部23のねじ孔23b)を形成して、母屋用ピン状締結具を用いて、中間母屋41を下層屋根20に固定する。
このように、隣り合う母屋31の間に中間母屋41を施工(下層屋根20に固定)し、この中間母屋41をも利用して、パネル32を下層屋根20に固定する構成であれば、下層屋根20に対するパネル32の固定強度を一層向上させることができる。
また、図9、図10、図11の構成では、補強板34を、母屋31と中間母屋41との間に、架設状態に設けている。母屋31及び中間母屋41に対して補強板34を架設するための手法は、図1、図2、図4を参照して説明した二重屋根10と同様に、母屋31及び中間母屋41の固定板部31d上への載置によって行っている。
隣り合う母屋31(屋根本体33のパネル32の横接合端部32b同士を接合してなるパネル接合部33bに対応して設けられる母屋)の間に設置する中間母屋41の数、つまり、1枚のパネル32の固定に使用する中間母屋41の数は、図9、図10、図11では1本であるが、2本以上であっても良い。
(ピン状締結具としてワンサイド施工形ファスナーを採用した態様)
図12は、ピン状締結具として、既述のワンサイド施工形ファスナー50を採用した態様を示す。
図12に例示したワンサイド施工形ファスナー50は、ボルト51と、このボルト51に外挿された外挿スリーブ52及び拡張スリーブ53と、前記ボルト51に螺着されたナット54とを具備している。前記拡張スリーブ53は、前記外挿スリーブ52よりもボルト51先端側に外挿されている。ナット54は、外挿スリーブ52を介して前記拡張スリーブ53とは反対側の後端側にて前記ボルト51に螺着されている。そして、このワンサイド施工形ファスナー50は、ボルト51先端の抜け止めストッパ51aによって抜け止めされている前記拡張スリーブ53が、前記外挿スリーブ52に突設されているコーン55によって拡張され、拡張された拡張スリーブ53と前記ナット54との間に、パネル32と母屋31の背板部31cとを挟み込むようにして締結して固定している。
ワンサイド施工形ファスナー50は、母屋31の背板部31cを貫通する貫通孔である締結具挿入孔31jに貫通されている。また、図12において、このワンサイド施工形ファスナー50は、パネル接合部33b上に配置したディスク37の貫通孔37aに貫通させて、パネル接合部33bにて互いに接合されているパネル32の間に通されている。
ワンサイド施工形ファスナー50のナット54は、ディスク37上に設置されている。
ワンサイド施工形ファスナー50の拡張スリーブ53は、拡張されて、母屋31の背板部31cに下側から係合されている。
図12において、符号61はディスク37上に設置されたリングであり、ワンサイド施工形ファスナー50のナット54を囲繞するように設けられている。
また、図12では、ディスク37、ナット54、リング61が、パネル32のディスク収納用凹所32d内に収納されて、ナット54及びリング61が、パネル32の上面32c上に突出しないため、ナット54及びリング61上への防水テープ391及び接合部防水材39の施工が容易であり、パネル接合部の防水性能の確保を容易に実現できる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、適宜、変更可能であることは言うまでも無い。
例えば、使用するパネルとしては、外周板状部32g及び中央膨出部32hを具備する構成のものに限定されず、全体にわたって、厚さ一定に形成されたパネル(例えば、全体が外周板状部32gと同じ板厚のパネル)の採用も可能である。
また、例えば、パネルとしては、防水性を有する材質のみによって形成された構成(パネル全体が防水性の上面板)のもの等、様々な構成のものを採用できる。
また、パネル32としては、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eを、縦横接合部33dに対応する部分のみに形成した構成等も採用可能である。中間母屋41の使用を考慮しない場合は、縦接合端部32fに、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eを形成していない構成も採用できる。また、ディスク収納用凹所32d及び締結具収納溝32eが、縦横接合部33dに対応する部分に存在せず、横接合端部32bにおける縦横接合部33dを避けた部分、縦接合端部32fにおける縦横接合部33dを避けた部分、に形成された構成も採用可能である。
本発明は、折板屋根等の凹凸が存在する屋根上への上層屋根の施工のみならず、例えば、陸屋根等の平坦な上面を有する屋根上への上層屋根の施工にも適用できることは言うまでも無い。
10…二重屋根、20…下層屋根、21…山部、30…上層屋根、31、31A、31B…母屋、31a…チャンネル部、31b…側壁部、31c…背板部、31d…固定板部、31f…補強層、31g…補強背板部、31h…締結具挿入孔(ねじ孔)、31i…断熱材、32…パネル、321…上面板、322…断熱材、33…屋根本体、33b…パネル接合部、34…補強板、36…ピン状締結具(ビス)、37…ディスク、37a…貫通孔、39…接合部防水材、41…中間母屋、50…ピン状締結具(ワンサイド施工形ファスナー)。

Claims (12)

  1. 二重屋根であって、
    下層屋根(20)と、この下層屋根上に構築された上層屋根(30)とを具備し、
    前記上層屋根は、前記下層屋根上に複数固定された母屋(31、31A、31B)と、複数並列に設けられた前記母屋上に固定して配列した複数のパネル(32)によって前記下層屋根上を覆うように構成された屋根本体(33)とを具備し、
    前記母屋は、断面コ字形のチャンネル部(31a)と、このチャンネル部の一対の側壁部(31b)の先端から突出して前記チャンネル部の両側に張り出され前記下層屋根に固定された固定板部(31d)とを具備し、前記チャンネル部において前記一対の側壁部を連結する背板部(31c)上に設置された前記パネルを支持し、
    前記屋根本体は、前記母屋上に、前記パネル同士を接合してなるパネル接合部(33b)を具備するとともに、前記パネル接合部に貫通させたピン状締結具(36、50)によって、前記パネルが、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部に締結されていることを特徴とする二重屋根(10)。
  2. 前記ピン状締結具は、前記パネル接合部にて接合されているパネルの間に通されており、前記ピン状締結具に外挿されたディスク(37)が、前記パネル接合部のパネル同士の接合境界を跨いで両側のパネル上に重なるように設置され、前記ディスクと、前記パネルと、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部とが、前記ピン状締結具の締結力によって締結されていることを特徴とする請求項1記載の二重屋根。
  3. 前記ピン状締結具がビスであり、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部に形成されたねじ孔(31c2、31h)に螺着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重屋根。
  4. 前記母屋は、前記チャンネル部の前記背板部の前記チャンネル部内面側に繊維強化プラスチックからなる補強層(31f)を被着してなる補強背板部(31g)を具備し、
    前記補強背板部に、前記ピン状締結具を挿入するための締結具挿入孔(31h)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二重屋根。
  5. 隣り合う母屋の間に、前記パネルを支持するための補強板(34)が架設され、前記パネルが前記補強板上に重ね合わせて設置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二重屋根。
  6. 前記屋根本体のパネル接合部に対応する位置に設けられた前記母屋の間に、前記下層屋根に固定して前記母屋に平行に設けられた中間母屋(41)を1本以上具備し、
    前記母屋及び前記中間母屋の長手方向に沿って隣り合うパネル同士を接合してなるパネル接合部(33c)に貫通させたピン状締結具によって、前記パネルが前記中間母屋に締結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二重屋根。
  7. 前記パネルが、繊維強化プラスチック製の防水性の上面板(321)に裏打ち材(322)を設けた構成であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の二重屋根。
  8. 前記パネルの前記上面板と、前記屋根本体の前記パネル接合部上を覆うように設けられた接合部防水材(39)とによって、前記上層屋根の防水層が形成されていることを特徴とする請求項7記載の二重屋根。
  9. 前記パネルの前記裏打ち材が断熱材であることを特徴とする請求項7又は8記載の二重屋根。
  10. 前記母屋の前記チャンネル部の内側に断熱材(31i)が充填されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の二重屋根。
  11. 前記下層屋根が折板屋根であり、前記母屋は、前記折板屋根の突条状の山部(21)の延在方向に対して直交する向きで前記下層屋根上に設置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の二重屋根。
  12. 既設屋根上に屋根を新設して、請求項1〜11のいずれかに記載の二重屋根を構築する二重屋根の施工方法であって、
    前記母屋を、前記下層屋根上に複数本並列に固定する母屋施工工程と、この母屋施工工程にて前記下層屋根上に固定した前記母屋上にパネルを固定して前記屋根本体を構築するパネル固定工程とを具備し、
    前記パネル固定工程は、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部に、前記ピン状締結具の挿入用の締結具挿入孔を形成する締結具挿入孔形成工程と、この締結具挿入孔形成工程の完了後に、前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部上にてパネル同士を接合し、パネル接合部上からパネル接合部に貫通させたピン状締結具を前記前記母屋の前記チャンネル部の前記背板部の前記締結具挿入孔に挿入して、前記ピン状締結具によって前記パネルを前記母屋に締結する締結具施工工程とを具備することを特徴とする二重屋根の施工方法。
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