JP2005344442A

JP2005344442A - 防水シートの敷設工法

Info

Publication number: JP2005344442A
Application number: JP2004167730A
Authority: JP
Inventors: Kenji Shiraishi; 白石健次; Kimitoyo Soudai; 公豊相臺
Original assignee: Nissin Kogyo Co Ltd
Current assignee: Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date: 2004-06-04
Filing date: 2004-06-04
Publication date: 2005-12-15

Abstract

【課題】仕上げ材装着用の取付ディスクを同時的に塩化ビニールシート上に熱溶着することで、その上部に配置する仕上げ材の設置を可能とする。
【解決手段】建物の屋上等の下地１に金属ディスク２を固定し、金属ディスク２に塩化ビニールシート５を溶着する際に、金属ディスク２の上部位置に塩化ビニール５を介して、各種仕上げ材取付用の取付ディスク１２を同時的に溶着する。各種仕上げ材は、コンクリートパネル、断熱パネル、緑化パネル等いずれも可能である。
【選択図】図１

Description

本発明は、建物の屋上等の下地に敷設する防水シートの敷設工法に関し、詳しくは、屋上において防水シートを下地に固定された金属ディスクに溶着、特に熱溶着するに際して、同時的に各種仕上げ材取付用の取付ディスクを溶着する防水シートの敷設工法に関する。

従来、防水シートの敷設工法として、敷設現場の下地に固定したディスク板に対し、電磁誘導接着により塩化ビニール製の防水シートをスポット状に溶着・固定する工法は、例えば、下記の刊行物に記載されている。しかしながら、防水シートが塩化ビニール製であるため、この上部に配置される、例えば、コンクリートパネル、断熱パネル、緑化パネル等からなる仕上げ材の設置は困難である。特に、高層建築では仕上げ材の耐風性の観点から、防水シートのみの敷設となり、上記仕上げ材を設置可能とする手段が求められている。

特開平１０−７７７２２号公報特開平１０−１４０７７４号公報特開２００３−２６８９３４号公報特開２００４−３１３９９３号公報

本発明の課題は、上記従来の防水シートの敷設工法に対する要望に応えるものであり、金属ディスクに防水シートを溶着する際に、各種仕上げ材装着用の取付ディスクを同時的に防水シート上に熱溶着することで、その上部に配置する仕上げ材の設置を可能とするものである。

本発明は上記課題を達成するために、下記の手段を採用した。
請求項１記載の防水シート５の敷設工法は、建物の屋上等の下地に金属ディスク２を固定し、該金属ディスク２に防水シート５を溶着する際に、金属ディスク２の上部位置に防水シート５を介して、各種仕上げ材取付用の取付ディスクを同時的に溶着することを特徴とする。

請求項２記載の防水シート５の敷設工法は、上記手段において、上記溶着する手段が、熱溶着であることを特徴とする。
請求項３記載の防水シート５の敷設工法は、請求項１又は請求項２記載の手段において、防水シート５は、塩化ビニール製であることを特徴とする。

請求項４記載の防水シート５の敷設工法は、請求項１乃至請求項３記載のいずれかの手段において、各種仕上げ材は、コンクリートパネル、断熱パネル、又は、緑化パネルのいずれかであることを特徴とする。

本発明は、上記構成により、防水シート５、特に塩化ビニールシートの上部に配置される仕上げ材（例えば、コンクリートパネル、断熱パネル、緑化パネル等）の取付が簡単且つ容易となる。特に、両ディスクの固定が、熱溶着手段による場合に効果が高い。

以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。図１はその防水シートの敷設工法を説明する縦断面図、図２は同敷設工法の第１の展開例を説明する縦断面図、図３は第２の応用例を説明する縦断面図、図４は第３の展開例を説明する縦断面である。

（全体）
本発明は、建物等の屋上の下地に金属ディスク２を固定し、防水シート５を敷き込み、金属ディスク２に防水シート５を溶着する際に、併せて、金属ディスク２の上部位置に防水シート５を介して、各種仕上げ材装着用の取付ディスク１２を金属ディスク２の直上部においてセットし、上下のディスク２，１２を同時的に電磁誘導加熱装置６にて熱溶着するものであり、防水シート５は、塩化ビニール製であって、取付ディスク２には、各種仕上げパネル（コンクリートパネル、断熱パネルなど）、緑化パネル（セダムパネル）等を設置することが可能となる。また、本工法の活用例として、スタンド形取付体の固定も可能となる。そして、この工法により各種仕上げ材配置の耐風性が格段に向上し、超高層建築の屋上において、乾式パネル工法、屋上緑化工法等が展開できる。

本発明工法が適用される場所は、マンション、オフィスビル等の建築物の屋上、防水壁等の土木工事現場であるが、本実施例においては、建築物の屋上の下地１に適用する場合を説明する。

（金属ディスク２）
下地１の表面に防水シート５を熱溶着して固定する場合に、金属ディスク２を用いて固定する手段は公知であり、例えば、図１に示すように、下地１上に金属ディスク２をアンカー釘３を用いて固定し、該金属ディスク２に溶着部５ａを介して防水シート５を溶着する。なお、溶着部５ａは、実施例の場合、金属ディスク２の上面に熱溶着材４を塗布しておき、この熱溶着材４を電磁誘導加熱装置６により、溶融して溶着部５ａとするものである。
（防水シート５）
防水シート５は、現場の状況に応じて、種々のものが適用されるが、例えば、メカファイン、ＭＦシート（出願人会社の登録商標）が好ましい。

（熱溶着材４）
電磁誘導によって、金属ディスク２を発熱させ、この熱によって熱溶着材を熱溶着させるもので、例えば、熱溶着材４として、ポリエステル系又はオレフィン系ホットメルト接着剤が用いられる。
そして、この熱溶着材４は、防水シート５の裏面全体に塗布されるか、或いは．既述のように金属ディスク２の上面（防水シート５が当接する面）に塗布されている。

そして、電磁誘導加熱装置６を用いた溶着作業においては、防水シート５上に取付ディスク１２を上下に逆転姿勢で載置し、この取付ディスク１２を電磁誘導加熱装置６により所定時間加熱することにより、熱溶着材４，４ａが溶融され、その後の自然冷却によって金属ディスク２に防水シート５及び取付ディスク１２が一体的に固着される。

（取付ディスク１２）
本実施例においては、製造コストの低減を図るために、取付ディスク１２は金属ディスク２と同一形状・素材のものを用いる。しかし、別形状・素材であってもよい。取付ディスク１２の軸芯部には、装着穴１２ａが形成されている。この装着穴１２ａの形状も、金属ディスク２のアンカー釘用穴２ａと共通形状化することが望ましい。

（展開例１）
そして、実施例の取付ディスク１２に、図２に示すように、棒状取付体２０を溶着する場合には、棒状取付体２０の下端部に雄ねじ（図示せず）を形成しておき、雌ねじを構成する取付ディスク１２側の装着穴１２ａに螺合することで、取付ディスク１２に棒状取付体２０を立設する。そして、これらの取付ディスク１２及び棒状取付体２０を用いて各種パネルを設置することになる。

（展開例２）
また、実施例の取付ディスク１２に、図３に示すように、断面Ｔ形取付体２１を溶着する場合には、断面Ｔ形取付体２１の下端部に雄ねじ（図示せず）を形成しておき、取付ディスク１２側の雌ねじを構成する装着穴１２ａに螺合することで、取付ディスク１２に断面Ｔ形取付体２１を立設する。そして、これらの取付ディスク１２の載置台２２ａ上において、断面Ｔ形取付体２１の平板部２１ａを各種仕上パネル３０側面の凹溝３１に係合させて、各種仕上パネル３０を設置することになる。

（展開例３）
また、実施例の取付ディスク１２に、図４に示すように、公知のスタンド形取付体２２を装着する場合（出願人会社では、「ＰＦシステム浮床工法」という。）には、スタンド形取付体２２の下部軸芯部に形成されている雌ねじ穴（図示せず）と取付ディスク１２側の雌ねじを構成する装着穴１２ａに、雄ねじ部が形成された固定具１２ｂにより一体とする。そして、このスタンド形取付体２２を構成する載置台２２ａ及び位置決め突部２２ｂを用いて、防水シート５上に各種仕上パネル３０を設置することになる。

（その他）
なお、上記実施例においては、熱溶着の場合を説明したが、他の溶着手段を採用してもよいことは言うまでもない。

本発明に係る防水シートの敷設工法を説明する縦断面図。同敷設工法の第１の展開例を説明する縦断面図。同敷設工法の第２の展開例を説明する縦断面図。同敷設工法の第３の展開例を説明する縦断面図。

符号の説明

１・・下地２・・金属ディスク２ａ・・アンカー釘用穴
１２ａ・・穴２ｂ・・凹部３・・アンカー釘
４・・熱溶着材４ａ・・上熱溶着材
５・・防水シート（塩化ビニールシート）５ａ・・溶着部（溶着層）

６・・電磁誘導加熱装置１２・・取付ディスク
１２ａ・・装着穴１２ｂ・・固定具
２０・・棒状取付体２１・・断面Ｔ形取付体２１ａ・・平板部
２２・・スタンド形取付体２２ａ・・載置台２２ｂ・・位置決め突部
３０・・仕上パネル３１・・凹溝

Claims

建物の屋上等の下地に金属ディスク２を固定し、該金属ディスクに防水シートを溶着する際に、金属ディスクの上部位置に防水シートを介して、各種仕上げ材取付用の取付ディスクを同時的に溶着することを特徴とする防水シートの敷設工法。
上記溶着する手段が、熱溶着であることを特徴とする請求項１記載の防水シートの敷設工法。
防水シートは、塩化ビニール製であることを特徴とする請求項１又は請求項２記載の防水シートの敷設工法。
各種仕上げ材は、コンクリートパネル、断熱パネル、又は、緑化パネルのいずれかであることを特徴とする請求項１乃至請求項３記載のいずれかの防水シートの敷設工法。