JPH10281479A - 床暖房構造及びその施工方法 - Google Patents

床暖房構造及びその施工方法

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JPH10281479A
JPH10281479A JP10252797A JP10252797A JPH10281479A JP H10281479 A JPH10281479 A JP H10281479A JP 10252797 A JP10252797 A JP 10252797A JP 10252797 A JP10252797 A JP 10252797A JP H10281479 A JPH10281479 A JP H10281479A
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metal plate
adhesive
layer
pipe
adhesive layer
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JP10252797A
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English (en)
Inventor
Kenichi Takeda
憲一 竹田
Yasuhiro Matsuyoshi
恭裕 松吉
Haruyuki Mizuno
治幸 水野
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面材としてタイルを用い、その裏側に裏打ち
材と拡熱板としての働きを兼ねた金属プレートを積層し
た形態の床暖房構造を施工するに際して、金属プレート
とタイル、金属プレートとその下側の配管埋設層とを接
着固定するための接着剤の塗布作業を一度で済ませて施
工の手間を削減し、施工コストを低減する。 【解決手段】床暖房構造を床基板16と、配管埋設層1
8と、第一接着剤層26と、パンチングメタルから成る
金属プレート28と、第二接着剤層30と、複数のタイ
ル32との積層構造とする。そしてその施工に際して、
配管埋設層18の上面に接着剤を塗り付けた上で金属プ
レート28を下向きに押し付けて接着剤を流動させ、接
着剤を金属プレート28の打抜きの孔34から上側に流
出させて、金属プレート28の下側と上側とに第一接着
剤層26と第二接着剤層30とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床暖房構造、特に
表面材としてタイルを用いた床暖房構造及びその施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に用いられている温風暖房で
は、温められた空気は軽くなって上昇し、床面付近には
重く冷たい空気が入り込んでくることから、天井付近の
温度が高く、床面付近の、即ち通常の生活レベル空間で
は温度が低くなってしまうといった問題がある。
【0003】これに対して床暖房の場合、この方式は床
面からの輻射・熱伝導により暖房するものであるから、
床面付近の生活レベル空間が暖かく、また天井付近まで
の温度差が小さく、ほぼ均一の温度分布が得られる利点
がある。加えて吹出ファンによる運転音がなく、静かで
あって、埃や塵等も撒き散らされることがない利点を有
している。
【0004】従来、一般的な床暖房のための施工構造は
図5に示すようなものであった。図中(A)は根太上設
置型の場合の例で、この例では根太200上の床板20
2の上側に配管埋設層203を形成し、更にその上側に
床仕上材210を敷設して床暖房構造を構築したもので
ある。
【0005】ここで配管埋設層203は、床暖房用の媒
体を流通させる配管204と、これを保持する拡熱板2
06及び断熱材から成っている。配管204は、拡熱板
206と同じく金属製の伝熱板214に形成された、上
面が開口する形態の保持溝212内部に下向きに挿入保
持されており、その伝熱板214の拡熱板206への固
定によって、かかる拡熱板206に取付・保持されてい
る。尚、216は大引きである。
【0006】一方、図5(B)は根太間設置型の場合の
例で、この例は、拡熱板206に保持溝212を形成し
てそこに配管204を下向きに挿入保持させ、その状態
でそれらを根太200と200との間に断熱材208と
ともに挿入して配管埋設層203を形成し、そしてその
上に床板202及び床仕上材210を敷設して、床暖房
構造を構築している。
【0007】しかしながらこれらの床暖房構造の場合、
配管204同士の接続を含む現場施工が大変で、作業に
熟練を要するといった問題がある。そこで配管を収容保
持する保持溝を所定配列で備えたパネルを予め用意して
おいて、そのパネル(配管モジュール)を施工現場に搬
入して敷設施工し、その保持溝に配管を挿入セットし
て、その上側から床表面材を敷設施工して床暖房構造を
構築することが提案されている。
【0008】図6(A)はこの種床暖房構造において、
床表面材としてタイルを用いた場合の例で、図中218
は予め複数の保持溝212が所定配列で形成されて成る
パネルであって、その保持溝212のそれぞれに配管2
04が上側から下向きに挿入保持されている。この床暖
房構造の場合、配管204及びその保持体としてのパネ
ル218から成る配管埋設層203の上側に金属プレー
ト220が配置されて、(B)に示しているように第一
接着剤層222にてかかる金属プレート220が配管埋
設層203の上面に接着固定され、そしてこの金属プレ
ート220の上面に床表面材としてのタイル224が所
定パターンで配列された上、第二接着剤層226にて金
属プレート220の上面に接着固定されている。
【0009】ここで金属プレート220は、配管204
からの熱を拡散させる拡熱板としての働きと、床表面材
としてのタイル224の裏打ち材としての働きを兼ねた
ものである。即ちタイル224の裏面に金属プレート2
20を裏打ちすることによって、タイル224の強度を
効果的に増大させ、タイル床面に十分な強度を付与する
ことができる。
【0010】この床暖房構造の場合、通常は次のような
手順で施工する。即ち、床板(床下地材)202上に配
管埋設層203を形成した後、その上面に接着剤を塗布
して第一接着剤層222を形成し、その上に金属プレー
ト220を載置セットする。そしてその金属プレート2
20をパネル218に対して釘打ちして仮固定を行う。
この仮固定は接着剤が硬化する前に金属プレート220
が位置ずれするのを防止する意味を有している。
【0011】続いて金属プレート220の上に再び接着
剤を塗布して第二接着剤層226を形成し、その上に床
表面材としてのタイル224を所定パターンで配列し
て、これを第二接着剤層226にて金属プレート220
に接着固定する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】床表面材としてこのよ
うなタイル224を用いた場合、熱伝導率がフローリン
グに比べて著しく優れているため、床暖房時の立上りが
速く、しかも夏はひんやりとして気持ちが良く、また床
表面が水濡れに強い等の数々の利点が得られる。
【0013】ところで上記のようにして表面タイルを有
する床暖房構造を構築する場合、金属プレート220を
配管埋設層203の上面に接着固定するための接着剤の
塗布作業と、金属プレート220の上面にタイル224
を接着固定するための接着剤の塗布作業とが必要であっ
て、接着剤塗布のための手間が二度手間となり、作業効
率が悪く、結果的に施工コストを高くする要因となる。
【0014】また金属プレート220を釘打ちにて配管
埋設層203に仮固定する際、配管204の存在箇所が
分からないために誤って配管204に釘を打ち付けてし
まうといった問題がある。而して配管204に釘を打ち
込んでしまうとそこから床暖房用媒体、通常は温水が外
部に漏れてしまうといった重大な問題を招来する。
【0015】媒体として温水を用いた床暖房の場合、長
期に亘っての水漏れ対策が重大な問題となっており、し
かるに上記構造の床暖房の場合、施工の過程で水漏れ箇
所を形成してしまう恐れがある。
【0016】また(B)に示しているように配管204
と金属プレート220とは点接触に近い状態での接触と
なり、配管204からの熱が金属プレート220を介し
て効率的に伝達されない問題も内包している。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して請求
項1は床暖房構造に係るもので、この床暖房構造は、
(イ)床基板と、(ロ)暖房用媒体を流通させる配管及
びその保持体とを有する、該床基板の上側に設けられた
配管埋設層と、(ハ)該配管埋設層の上面に形成された
第一接着剤層と、(ニ)該第一接着剤層にて該配管埋設
層の上面に接着された、打抜孔を分散状に有するパンチ
ングメタルから成る金属プレートと、(ホ)該金属プレ
ートの上面に形成された第二接着剤層と、(ヘ)該第二
接着剤層を介して該金属プレート上に所定配列状態で重
ねられ、該第二接着剤層にて該金属プレートに接着され
た複数のタイルとの積層構造を有することを特徴とす
る。
【0018】また請求項2の床暖房構造は、請求項1に
おいて、前記配管埋設層における保持体が上面で開口す
る形態の保持溝を有していて、該保持溝に前記配管が下
向きに挿入保持されていることを特徴とする。
【0019】請求項3は上記床暖房構造の施工方法に係
るものであって、この施工方法は、請求項1又は2の床
暖房構造の施工方法であって、前記床基板上に前記配管
埋設層を形成し、しかる後該配管埋設層上面に接着剤を
塗り付けた上で、該接着剤が流動状態を保っている間に
前記パンチングメタルから成る金属プレートを置いて該
金属プレートを下向きに押圧し、該接着剤を左右方向に
流動させるとともに該金属プレートの孔より上側に流出
させて、該金属プレートの下側と上側とに第一接着剤層
と第二接着剤層とをそれぞれ形成し、その後前記タイル
を載せて下向きに押圧して、前記第一接着剤層により該
配管埋設層と金属プレートとを、また第二接着剤層にて
該金属プレートと該タイルとをそれぞれ接着固定するこ
とを特徴とする。
【0020】請求項4の施工方法は、請求項1又は2の
床暖房構造の施工方法であって、前記床基板上に前記配
管埋設層を形成し、しかる後該配管埋設層上面に前記パ
ンチングメタルから成る金属プレートを載せた上で該金
属プレートの上側に接着剤を塗り付け、以て該金属プレ
ートの上面に前記第二接着剤層を形成するとともに、該
金属プレートの孔より下側に流出した接着剤にて前記第
一接着剤層を形成し、しかる後前記第二接着剤層を介し
て前記金属プレート上面に前記タイルを載せて該タイル
と該金属プレートとを該第二接着剤層にて接着固定し、
また該金属プレートと前記配管埋設層とを前記第一接着
剤層にて接着固定することを特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、拡熱板
としての働きとタイルの裏打ち材としての働きとを兼ね
た金属プレートとして、打抜孔を多数有するパンチング
メタルを用いたものである。このパンチングメタルから
成る金属プレートを用いた場合、これを配管埋設層に釘
打ち等にて仮固定する際に、打抜孔を通じて下側の配管
を目視確認することが可能であるため、誤って釘等を配
管に打ち込んで穴を開けてしまうといったことを防止で
き、ひいては配管に対する釘打込みによる漏水を防止で
きる。
【0022】本発明によれば、金属プレートと配管埋設
層とを接着固定し、またタイルと金属プレートとを接着
固定するための接着剤の塗布作業を一度で済ませること
ができる。
【0023】即ち本発明によれば、配管埋設層の上面に
接着剤を塗り付けた上で、その接着剤が流動状態を保っ
ている間にその上にパンチングメタルから成る金属プレ
ートを置き、そしてこれを下向きに押圧することで、金
属プレートの下側の接着剤を金属プレートの打抜孔を通
じて上面側に流出させることができ、金属プレートの下
側と上側とにそれぞれ第一接着剤層と第二接着剤層とを
ともに形成することができる。そしてその金属プレート
の下側の接着剤(第一接着剤層)と、上側の接着剤(第
二接着剤層)とによって、金属プレートと配管埋設層と
を、またタイルと金属プレートとを接着固定することが
できる(請求項2)。
【0024】而してこのようにすれば接着剤の塗布作業
が1回で済み、従って床暖房施工の手間を少なくして、
施工コストを低減することができる。
【0025】この請求項2の施工方法の場合、金属プレ
ートの下向きの押圧力にて金属プレートの下側の接着剤
を配管埋設層の上面に沿って左右方向に流動させること
ができることから、配管埋設層に形成されている配管の
挿入保持用の保持溝が上面で開口した形態のものである
場合において、その開口部分に接着剤を充填することが
できる。
【0026】即ち保持溝において配管表面と金属プレー
トとの間の隙間を接着剤で充填することができる。この
場合配管が接着剤を介して広い面積で金属プレートに接
触した状態となり、配管から金属プレートに対して、更
には金属プレートを介して床全面に熱が良好に伝達さ
れ、熱効率が高まる利点が得られる。
【0027】本発明では、また、配管埋設層の上にパン
チングメタルから成る金属プレートを先ずセットした上
で、その金属プレートの上に接着剤を塗り付け、これを
金属プレートの打抜孔を通じて下側に流出させて金属プ
レートの下側と上側とに第一接着剤層と第二接着剤層と
を形成することもできる(請求項4)。
【0028】この場合においても一度の接着剤塗布作業
にて、金属プレートの下側と上側とにそれぞれ接着剤層
を形成することができ、請求項3の方法と同様に床暖房
構造の施工に際しての施工の手間を削減でき、施工コス
トを低減することができる。
【0029】尚、本発明においては各孔の大きさを5〜
20mmφの大きさとすることが望ましい。孔の大きさ
が5mmφより小さいと接着剤が粘性のためにその孔を
通じて十分に下側から上側に、或いは上側から下側に流
出せず、また金属プレートを釘打ち等にて仮固定する際
に下側の配管の存在が目視確認しにくくなる。
【0030】一方で孔の大きさが20mmφより大きい
と、その孔を含む単位面積当りの金属プレートと配管埋
設層及びタイルとの接着面積が少なくなって、同部分で
の接着強度が弱まってしまう。また金属プレートにおけ
る開孔率としては20〜40%とするのが良い。
【0031】開孔率が20%より少ないと上記と同様の
理由によって接着剤の流出面積が少なくなり、金属プレ
ートの下側から上側に、またその逆方向に接着剤が十分
に流出しなくなる。一方において開孔率が40%より大
きいと、金属プレートと配管埋設層或いはタイルとの接
着強度が弱くなる。
【0032】尚、孔の大きさのより望ましい範囲は配管
の外径以上、例えば配管外径が10mmφ以上のときに
は10mm以上且つ15mmφ以下である。また開孔率
のより望ましい範囲は25〜35%である。
【0033】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本例の床暖房構造を切り欠いて示した
もので、図中10は大引き、12は根太、14は根太1
2と12との間に配設された断熱材である。16はそれ
らの上側に設けられた床板(床基板)であり、この床板
16の上側に配管埋設層18が積層形成されている。
【0034】この配管埋設層18は、上面が開放された
形態の保持溝20が所定パターンで形成された保持体と
してのパネル(配管モジュール)22と、その保持溝2
0に上側から挿入保持された、床暖房用媒体(この例で
は温湯)を流通させるための配管24(ここでは外径が
10mmφ)とを有している。
【0035】配管埋設層18の上面には、第一接着剤層
26を介して金属プレート28が接着固定されており、
更にその金属プレート28の上面に、床表面材としての
陶磁器タイル32が所定パターンで配列された状態で接
着固定されている。
【0036】この金属プレート28は、配管24内部を
流通する床暖房用の媒体からの熱を床全面に広く拡散さ
せる働きと、タイル32の裏打ち材としての働きを有す
るもので、この金属プレート28によって、タイル32
に対し十分な強度が付与される。ここで金属プレート2
8は、図2に示しているように打抜きの孔34を多数分
散状に有するパンチングメタルから成っている。
【0037】本例においてこのパンチングメタルから成
る金属プレート28は、孔34の大きさが10mmφと
されており、またその開孔率は30%とされている。
【0038】次に図3は上記床暖房構造の施工方法を示
したもので、以下にこの施工方法を具体的に説明する。
本例の方法では、先ず床板16上に配管埋設層18を積
層形成し、次いでその上面に接着剤Sを所定厚みで塗り
付ける(I)。次に接着剤Sが硬化する前の流動状態を
保っている状態で、パンチングメタルから成る金属プレ
ート28をその上にセットし、更にこれを下向きに押圧
して、予め塗布してある接着剤Sを流動させる。
【0039】このとき図3(II)(B)に示しているよ
うに接着剤Sは金属プレート28の下側で左右方向に流
動するとともに、金属プレート28の孔34を通じて上
側に流出し、ここにおいて金属プレート28の下側に第
一接着剤層26が、またその上側に第二接着剤層30が
形成される。
【0040】また金属プレート28の下側において接着
剤Sが左右方向に流動する際、その一部が図3(II)
(A)に示しているように保持溝20の上面開口から保
持溝20内部に入り込み、配管24と金属プレート28
との間の隙間を埋める。即ち配管24の表面が接着剤S
を介して金属プレート28に広い面積で接触した状態と
なる。
【0041】次に図3(III)に示しているように金属プ
レート28の上側からタイル32を載せて下向きに押圧
する。そしてタイル32と金属プレート28とを第二接
着剤層30によって接着固定し、また金属プレート28
と配管埋設層18とを第一接着剤層26にて接着固定す
る。
【0042】尚、図3では図示を省略しているが、金属
プレート28を配管埋設層18に押し付けた後において
接着剤Sが硬化するまでの間に金属プレート28が位置
ずれするのを防止するため、釘等にて金属プレート28
を配管埋設層18に仮固定しておく。
【0043】尚、金属プレート28の孔34は、その一
部については接着剤Sで埋まった状態となるが、他の一
部については接着剤Sが孔34の一部にのみ埋まった状
態となったり、或いは1つの孔34全体が接着剤Sで埋
まることなくそのまま開いた状態となることもある。
【0044】従って、孔34を通じて金属プレート28
の下側の配管24を確認することが可能であり、金属プ
レート28の釘打ちによる仮固定を配管24を確認しな
がら行うことができる。但し、孔34全体が接着剤Sで
埋まった状態となる場合においても、金属プレート28
を下向きに押圧する前の段階では各孔34は開いた状態
にあり、それら孔34を通じて金属プレート28の釘打
ち箇所を予め確認しておくこともできる。
【0045】本例においては、金属プレート28として
多数の打抜きの孔34を分散状に有するパンチングメタ
ルを用いているため、これを配管埋設層18に釘打ち等
にて仮固定する際に、打抜きの孔34を通じて下側の配
管24を目視確認することが可能であり、従って誤って
釘等を配管24に打ち込んで穴を開けてしまうといった
ことを防止でき、従ってその配管24に対する釘打込み
による漏水を防止できる。
【0046】また上記説明から明らかなように、本例に
よれば金属プレート28と配管埋設層18とを接着固定
し、またタイル32と金属プレート28とを接着固定す
るための接着剤の塗布作業を一度で済ませることができ
る。これにより床暖房構造の施工のための施工手間を削
減し、施工コストを低減することができる。
【0047】また本例によれば、配管24と金属プレー
ト28との間の隙間を接着剤Sで埋めた状態とすること
ができ、これにより配管24と金属プレート28とを接
着剤Sを介して広い面積で接触させ得、配管24から金
属プレート28への熱の伝達を良好となし得、熱効率を
高めることができる。
【0048】図4は他の施工方法の例を示したもので、
この例では先ず配管埋設層18の上面にパンチングメタ
ルから成る金属プレート28を載置セットした後、釘打
ちにてこれを仮固定し、その後金属プレート28の上面
に接着剤Sを塗り付けて、金属プレート28の上面に第
二接着剤層30を形成する(II)。
【0049】このとき同時に金属プレート28の上面の
接着剤Sが、金属プレート28の打抜きの孔34を通じ
て金属プレート28の下側に流出して回り込み、金属プ
レート28の下側に第一接着剤層26が形成される(II
I)。
【0050】引き続いて(IV)に示しているように、タ
イル32を金属プレート28の上面に所定配列状態で載
せてこれを下向きに押圧する。その後接着剤Sが硬化す
ることによって、配管埋設層18と金属プレート28と
が、また金属プレート28とタイル32とが、第一接着
剤層26及び第二接着剤層30を介して互いに接着固定
された状態となる。
【0051】この例の施工方法においても接着剤Sの塗
布作業を一度行うだけで良く、床暖房構造の施工のため
の手間を削減でき、施工コストを安価となすことができ
る。
【0052】尚この図4の施工方法において、金属プレ
ート28の上面から接着剤Sを塗り付けるとき、金属プ
レート28を配管埋設層18の上面に対して微小距離隙
間を開けた状態としておくことが望ましいが、その状態
で接着剤Sを金属プレート28の上面に塗り付けた後に
おいて、金属プレート28を下向きに押圧し、金属プレ
ート28の下側に回り込んだ接着剤Sを左右方向に流動
させる操作を行うようにしても良い。
【0053】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上例では床下地材としての
床板を床基板として、その上に配管埋設層を積層形成す
るようにしているが、既設の床表面材を床基板として、
その上側に配管埋設層を積層形成して床暖房構造を構築
するようになすことも場合によって可能である。
【0054】また上例では配管埋設層における保持体
が、予め保持溝の形成されたパネルにて構成されている
が、これを他の種々形態で構成することも可能である。
更にタイルとして陶磁器製の外、石材からなるタイルそ
の他の材質のタイルを用いることも可能であるなど、本
発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加
えた形態・態様で構成・実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である床暖房構造の図であ
る。
【図2】図1における金属プレートの要部平面図であ
る。
【図3】図1の床暖房構造の、本発明の一実施例である
施工方法の説明図である。
【図4】図3とは異なる施工方法の例を示す図である。
【図5】従来の床暖房構造の一例を示す図である。
【図6】床表面材としてタイルを用いた床暖房構造の例
を示す図である。
【符号の説明】
16 床板(床基板) 18 配管埋設層 20 保持溝 22 パネル(配管モジュール)(保持体) 24 配管 26 第一接着剤層 28 金属プレート 30 第二接着剤層 32 陶磁器タイル(床表面材) 34 (打抜きの)孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)床基板と (ロ)暖房用媒体を流通させる配管及びその保持体とを
    有する、該床基板の上側に設けられた配管埋設層と (ハ)該配管埋設層の上面に形成された第一接着剤層と (ニ)該第一接着剤層にて該配管埋設層の上面に接着さ
    れた、打抜孔を分散状に有するパンチングメタルから成
    る金属プレートと (ホ)該金属プレートの上面に形成された第二接着剤層
    と (ヘ)該第二接着剤層を介して該金属プレート上に所定
    配列状態で重ねられ、該第二接着剤層にて該金属プレー
    トに接着された複数のタイルとの積層構造を有すること
    を特徴とする床暖房構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記配管埋設層にお
    ける保持体が上面で開口する形態の保持溝を有してい
    て、該保持溝に前記配管が下向きに挿入保持されている
    ことを特徴とする床暖房構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の床暖房構造の施工方法
    であって前記床基板上に前記配管埋設層を形成し、しか
    る後該配管埋設層上面に接着剤を塗り付けた上で、該接
    着剤が流動状態を保っている間に前記パンチングメタル
    から成る金属プレートを置いて該金属プレートを下向き
    に押圧し、該接着剤を左右方向に流動させるとともに該
    金属プレートの孔より上側に流出させて、該金属プレー
    トの下側と上側とに第一接着剤層と第二接着剤層とをそ
    れぞれ形成し、その後前記タイルを載せて下向きに押圧
    して、前記第一接着剤層により該配管埋設層と金属プレ
    ートとを、また第二接着剤層にて該金属プレートと該タ
    イルとをそれぞれ接着固定することを特徴とする床暖房
    構造の施工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の床暖房構造の施工方法
    であって、前記床基板上に前記配管埋設層を形成し、し
    かる後該配管埋設層上面に前記パンチングメタルから成
    る金属プレートを載せた上で該金属プレートの上側に接
    着剤を塗り付け、以て該金属プレートの上面に前記第二
    接着剤層を形成するとともに、該金属プレートの孔より
    下側に流出した接着剤にて前記第一接着剤層を形成し、
    しかる後前記第二接着剤層を介して前記金属プレート上
    面に前記タイルを載せて該タイルと該金属プレートとを
    該第二接着剤層にて接着固定し、また該金属プレートと
    前記配管埋設層とを前記第一接着剤層にて接着固定する
    ことを特徴とする床暖房構造の施工方法。
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