JP2018044386A - 屋根防水システム - Google Patents

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Abstract

【課題】シート固定具を取り付けても防水下地としての強度を確保できるようにする。
【解決手段】断面形状が波型である金属製の防水下地1と、防水下地1上に敷設された断熱材2と、断熱材2よりも上側に配置された状態で防水下地1に固定された複数のシート固定具4と、断熱材2上に敷設され、シート固定具4に固定された防水シート3と、防水下地1における隣り合う山部5に亘る状態で、隣り合う山部5に固定された鋼板8と、が備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、断面形状が波型である金属製の防水下地(例えば、デッキプレートや折板等)と、前記防水下地上に敷設された断熱材と、前記断熱材よりも上側に配置された状態で前記防水下地に例えばビス等のネジ部材で固定された複数のシート固定具と、前記断熱材上に敷設され、前記シート固定具に固定された防水シートと、を備えた屋根防水システムに関する。
従来、この種の屋根防水システムとしては、防水下地として、デッキプレートを使用したものがあり、シート固定具を防水下地に固定するネジ部材は、デッキプレートの波型の山部に取り付けるように構成してあった(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、ネジ部材の貫通箇所が、防水下地の下方空間から見えないようにするために、デッキプレートの山部を構成するフランジ部にネジ部材が取り付けられるようにすると共に、前記フランジ部の下方側に、下方からの視線を遮る目隠し部が設けられていた。
特開2005−320722号公報(段落番号〔0022〕、図2)
この種の屋根防水システムにおいては、風が屋根面に沿って吹くことで屋根面への揚力が発生し、この揚力が防水下地にも作用することがある。その際、防水下地には、スパン中央部が上に引き上げられるような変形が生じるから、防水下地の上縁に位置する山部の引張強度が充分発揮されることが重要となる。
上述した従来の屋根防水システムによれば、デッキプレートの山部を構成するフランジ部に、ネジ部材が取り付けられることで、ネジ部材の貫通部がフランジ部の断面欠損となり、デッキプレートの強度の低下を招く虞がある。
また、例えば、防水シートの経年劣化、又は、他の要因によって、現状の防水シートの上に、新しい防水シートを敷設する改修工事が必要となる場合、新たなシート固定具を設けるために、前記フランジ部にネジ部材を取り付けることになり、前記フランジ部の断面欠損が更に増加して、防水下地の強度低下を招く虞がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、シート固定具を取り付けても防水下地の強度を充分確保できる屋根防水システムを提供するところにある。
本発明の特徴は、断面形状が波型である金属製の防水下地と、前記防水下地上に敷設された断熱材と、前記断熱材よりも上側に配置された状態で前記防水下地に固定された複数のシート固定具と、前記断熱材上に敷設され、前記シート固定具に固定された防水シートと、前記防水下地における隣り合う山部に亘る状態で、前記隣り合う山部に固定された鋼板と、が備えられたところにある。
本発明によれば、防水下地における隣り合う山部に亘る状態で、前記隣り合う山部に固定された鋼板が備えられているから、シート固定具固定用のネジ部材を、この鋼板に取り付けることが可能となる。
即ち、波型の防水下地にシート固定具を固定するにあたり、従来のように、山部にシート固定具固定用のネジ部材を取り付ける必要が無くなる。
その結果、防水下地の山部にネジ部材が貫通することによる防水下地の断面欠損を防止でき、防水下地としての強度を充分確保できるようになる。
更には、鋼板が、隣り合う山部にわたって固定されているから、山部の補強を鋼板によって実現することができ、防水下地全体としての強度アップを図ることができる。
また、鋼板が設けられている部分においては、その上に載置されている断熱材を支持することができるから、断熱材の上からの荷重(例えば、作業者の足による荷重)によって断熱材が踏み抜け等によって破壊することを防止できる。この効果は、鋼板における、山部の尾根方向の取付間隔が短いほど、又は、山部の尾根方向の寸法が長いほど、より好適に発揮される。
また、例えば、前述したように、防水シートの改修工事が必要となる場合にも、新たなシート固定具を鋼板にネジ部材で固定することができるようになり、防水下地の山部の断面欠損を防止して、防水下地としての強度を充分確保できるようになる。
そして、防水シートの改修工事の際には、防水下地の下方空間は、既に、使用されていることが多いから、前記ネジ部材の穿孔によって発生する切粉が前記下方空間に落下することは防止する必要がある。
本発明によれば、ネジ部材の穿孔は、防水下地の隣り合う山部に亘って固定された鋼板を対象に実施できるから、穿孔に伴う切粉は、隣り合う山部の間に位置する谷部によって受け止められ、前記下方空間に落下することが防止される。
本発明においては、前記鋼板の裏面に、溝型断面形状の溝型部材が、開放側が前記鋼板に接する状態で取り付けられ、前記鋼板が前記防水下地に固定された状態で、前記溝型部材は、前記隣り合う山部の間の空間に位置していると好適である。
本構成によれば、鋼板の裏面に、溝型部材を上述のように取り付けられているから、溝型部材によって鋼板の断面係数が増加し、鋼板の剛性や強度の増加を見込めるようになる。
従って、鋼板に取り付けられるシート固定具の支持強度、更には、シート固定具に固定された防水シートの支持強度を、共に向上させることができる。
更には、鋼板上に設置された断熱材に対する支持強度も向上する。
また、ネジ部材の先端が溝型部材の溝内部に位置する状態に鋼板を穿孔している場合は、穿孔によって発生する切粉は、溝型部材の溝底部によって受け止められるから、その下方に位置する防水下地の前記谷部と合わせて二重の落下防止策が実現する。
尚、切粉は、穿孔によって乱されているから、板状の金属に比べて表面が酸化し易い(錆び易い)状態となっており、例えば、防水下地の前記谷部に接触する状態に落下すると、切粉の錆が前記谷部に移り易くなる虞があるが、溝型部材によって切粉を受け止めることで、このような影響を防止できる。
本発明においては、前記溝型部材は、金属製であって、前記鋼板に剛接合されていると好適である。
本構成によれば、溝型部材と鋼板との一体性が向上するから、鋼板に取り付けられるシート固定具の支持強度、及び、シート固定具に固定された防水シートの支持強度、更には、鋼板上に設置された断熱材に対する支持強度を、より向上させることができる。
また、鋼板に取り付けられるシート固定具固定用のネジ部材を、溝型部材の底部にも達するまで螺進を深めて螺合させると、鋼板と底部との二箇所で支持されるから、ネジ部材の軸芯方向に沿った外力のみならず、ネジ部材の径方向に沿った外力にも強力に対抗でき、シート固定具の支持強度を更に向上させることができる。
本発明においては、前記鋼板の裏面に、前記溝型部材の開放側の両縁部をそれぞれ係止自在な一対の係止部が設けられていると好適である。
本構成によれば、前記一対の係止部に、溝型部材の両端縁部を係止させるだけの簡単な操作によって、鋼板と溝型部材とを一体化することができる。従って、例えば、溶接による一体化に比べて、形成手間や形成コストの低減を図ることができる。
新築時の屋根防水システムを示す一部切欠き斜視図である。 新築時の屋根防水システムを示す断面図である。 改修時の屋根防水システムを示す一部切欠き斜視図である。 改修時の屋根防水システムを示す断面図である。 別実施形態の鋼板を示す斜視図である。 別実施形態の鋼板を示す斜視図である。 別実施形態の屋根防水システムを示す断面図である。 別実施形態の鋼板を示す断面図である。 別実施形態の鋼板を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔新築時の屋根防水システムの説明〕
図1、図2は、新築時の屋根防水システムの適用例を示している。
屋根R0は、例えば、デッキプレートや折板屋根等、断面形状が波型である金属下地(防水下地の一例)1の上に、ボード状の断熱材2が敷き並べられ、その断熱材2の上に、防水シート3が敷設して構成されている。
また、断熱材2の上には、縦横に間隔をあけた箇所に、円板状のシート固定具4が設置されており、このシート固定具4の上面に、防水シート3が接着固定されている。
因みに、シート固定具4は、金属製の円板で構成され、その中央部分に挿入したビス4aを用いて金属下地1に固定されている(図2参照)。
断熱材2は、例えば、ウレタン系のフォーム材で形成してあり、無数の独立気泡が内在している。また、適度な強度と断熱性とを備えている。
防水シート3は、塩化ビニル樹脂製のものを例に挙げているが、他の公知の防水シート素材で構成してあってもよい。
シート固定具4と防水シート3との固定は、シート固定具4の上面に接着材を塗布して、その上に防水シート3を被せて接着する方法や、シート固定具4の上面に予めホットメルト接着層4bを設けておき、その上に防水シート3を被せた後、防水シート3の上から電磁誘導加熱によってシート固定具4を加熱して、その熱でホットメルト接着層4bを溶融させて接着する方法がある。
また、これらとは別の方法としては、図には示さないが、断熱材2の上に敷設した防水シート3の上にシート固定具4を配置して、ビス4aを用いて金属下地1に固定することで押え固定し、その上から、シート固定具4よりも一回り大きな寸法に加工された防水パッチ(防水シート3と同素材で構成されている)を被せて、周囲を防水シート3に接着する方法が挙げられる。
これら、何れの方法によっても防水シート3を固定することができるが、ここでは、上述のホットメルト接着層4bを溶融させる接着方法を例に挙げて説明している。
金属下地1は、山部5と谷部6とが交互に連設された断面形状が波型の下地エレメント部材7の複数を、山部5と谷部6との連設方向Xでの各端部に備えた連結部(不図示)を介して連設して、屋根R0の全域にわたる状態に敷設してある。
山部5と谷部6とは、同じ幅寸法に形成してある。
尚、図には示していないが、金属下地1は、山部5(谷部6)の長手方向(尾根方向)Yでの適宜箇所において、梁等の支持部材の上に固定されており、金属下地1の下面は、下方の室内空間Vに露出した状態となっている。
また、金属下地1において隣り合う所定の山部5には、相互の上面にわたる状態で平板形状の鋼板8が溶接によって固定してある。当該実施形態においては、一つ置きの谷部6の上に鋼板8が位置するように設けられている。また、鋼板8は、山部5の前記長手方向Yに所定の間隔をあけて設けられている。
因みに、鋼板8の平面位置は、前記シート固定具4を設置する平面位置を前提に設定されており、当該実施形態おいては、各シート固定具4の設置ピッチは、金属下地1の鋼板8の平面位置に合わせて設定されており、シート固定具4は、鋼板8の幅方向(前記山部5と谷部6との連設方向X)のほぼ中央線上の何れかの箇所に、ビス4aを使用して固定されている。また、鋼板8の厚み寸法は、金属下地1の厚み寸法と同じ寸法に設定してある。
また、鋼板8の裏面には、溝型断面形状の金属製溝型部材9が、予め、開放側が鋼板8の裏面に接する状態に溶接で剛接合されている。溝型部材9は、鋼板8の前記幅方向のほぼ中央部分に、溝長手方向が鋼板8の長手方向(前記山部5(谷部6)の長手方向Y)に沿う状態で鋼板8のほぼ全長にわたって接合されている。
そして、シート固定具4を金属下地1に固定しているビス4aは、溝型部材9の対向する両溝壁部9a,9bの間の空間で、鋼板8と溝底部9cとの間に先端が位置する状態で取り付けられている。つまり、ビス4aは、鋼板8とのネジ嵌合力のみによって金属下地1に固定されている。
〔新築時の屋根防水システムの施工手順〕
[1]下地エレメント部材7を、梁等の支持部材(不図示)上の所定位置に連設状態に固定して金属下地1を形成する。尚、隣接下地エレメント部材7どうしは、各連結部で連結しながら敷設作業を進める。
[2]金属下地1において隣り合う所定の山部5にわたって、鋼板8を溶接固定する。
鋼板8は、前記長手方向Yに間隔をあけてそれぞれ固定する。また、鋼板8の裏面側には、予め、前記溝型部材9が固着されている。
[3]金属下地1の上の全域にわたって、断熱材2を敷き詰めると共に、その上の所定位置にシート固定具4を配置して、シート固定具4に挿通したビス4aを金属下地1の鋼板8に螺進させて取り付ける。
尚、鋼板8をビス4aで穿孔する際に生じる切粉Kは、図2に示すように、溝型部材9の溝底部9cによって受け止められており、谷部6や、下方の室内空間Vへの落下が防止されている。
また、鋼板8に対するシート固定具4の配置関係は、溝型部材9の範囲であれば、何れの位置であってもよいが、当該実施形態においては、後述する改修工事の際に改修用シート固定具40を設置するために、鋼板8に対して前記長手方向Yにおける一端側に偏芯させた位置に設置してある(図1参照)。
[4]断熱材2、及び、シート固定具4の上を覆う状態に防水シート3を敷き詰め、その上から、シート固定具4の設置位置において電磁誘導加熱装置(不図示)でシート固定具4を加熱し、ホットメルト接着層4bを溶融させた後、防水シート3の上から押圧して接着する。
以上の工程によって新築時の屋根防水を実施することができる。
このように形成された屋根防水も、防水シート3の経年劣化や、風等によって防水シート3が捲れ上がる等の理由によって、新しく改修用防水シート30を敷設(改修工事)しなければならなくなることがある。
以下に、改修時の屋根防水システムについて説明する。
〔改修時の屋根防水システムの説明〕
図3、図4は、改修時の屋根防水システムの適用例を示している。
改修された屋根R1は、前記金属下地(防水下地の一例)1、断熱材2、防水シート3、シート固定具4等、改修前の屋根R0は、そのまま残した状態で、その上に、改修用シート固定具40、改修用防水シート30を設置することで構成されている。
因みに、当該実施形態おいては、防水シート3、及び、改修用防水シート30は、同一の素材を使用してあり、ここでは、塩化ビニル樹脂製のものを例に挙げている。
また、シート固定具4、及び、改修用シート固定具40についても同種の部材を使用してあり、ここでは、金属製の円板で構成され、上面にホットメルト接着層40bが設けられたものを使用している。
防水シート3の上には、縦横に間隔をあけた箇所に、改修用シート固定具40が設置されており、このシート固定具4の上面に、改修用防水シート30が接着固定されている。
因みに、改修用シート固定具40も、前述のシート固定具4の場合と同様に、中央部分に挿入したビス40aを用いて金属下地1の鋼板8に固定されている。
また、改修用シート固定具40に対する改修用防水シート30の固定方法に関しても、前述のシート固定具4に対する防水シート3の固定と同じ方法で実施されている。
〔改修時の屋根防水システムの施工手順〕
[1]防水シート3の上の所定位置に改修用シート固定具40を配置して、改修用シート固定具に挿通したビス40aを金属下地の鋼板8に螺進させて取り付ける。
鋼板8に対する改修用シート固定具40の配置関係は、溝型部材9の範囲であれば、何れの位置であってもよいが、当該実施形態においては、先に設置されているシート固定具4との干渉を避けるために、鋼板8に対して前記長手方向Yにおける他端側に偏芯させた位置に設置してある(図3参照)。
尚、鋼板8をビス40aで穿孔する際に生じる切粉Kは、図4に示すように、溝型部材9の溝底部9cによって受け止められており、谷部6や、下方の室内空間Vへの落下が防止されている。
[2]防水シート3、及び、改修用シート固定具40の上を覆う状態に改修用防水シート30を敷き詰め、その上から、改修用シート固定具40の設置位置において電磁誘導加熱装置(不図示)で改修用シート固定具40を加熱し、ホットメルト接着層40bを溶融させた後、改修用防水シート30の上から押圧して接着する。
以上の工程によって改修時の屋根防水を実施することができる。
当該実施形態の屋根防水システムによれば、新築時、改修時を通して、波型の金属下地1における山部5及び谷部6の何れにもビス4a,40aを取り付けないから、ビス貫通穴による断面欠損が無く、金属下地1としての所定の強度を維持することができる。
また、隣り合う山部5にわたって鋼板8を固着してあるから、金属下地1全体としては、鋼板8による補強効果を見込むことができると共に、断熱材2を鋼板8で支持できるから、断熱材2の踏抜けの防止効果をも期待できる。
そして、鋼板8に対するビス4a,40aの螺着に伴って生じる切粉Kは、溝型部材9によって受け止めることができ、前記室内空間Vや、谷部6に落下するのを防止できる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 防水下地1は、先の実施形態で説明した金属下地に限るものではなく、断面形状が波型である金属製のものであれば、細部の形状は適宜変更可能であり、デッキプレートや折板、又は、公知の他の金属下地等、広い範囲で適用させることができる。
〈2〉 断熱材2や、防水シート3,30や、シート固定具4,40は、先の実施形態で説明した材質や形状に限るものではなく、適宜変更することができる。
また、防水シート3,30に関しては、新築時の防水シート3と、改修時の改修用防水シート30とは、必ずしも同種のものでなくてもよい。
また、シート固定具4,40に関しても、新築時のシート固定具4と、改修時の改修用シート固定具40とは、必ずしも同種のものでなくてもよい。
更には、シート固定具4,40は、先の実施形態で説明した円板形状のものに限らず、例えば、楕円板形状や、矩形板形状や、多角形板形状や、帯板形状等であってもよい。
〈3〉 シート固定具4,40と防水シート3,30との固定は、先の実施形態で説明したように、シート固定具4,40の上面に予めホットメルト接着層4b、40bを設けておき、その上に防水シート3,30を被せた後、防水シート3,30の上から電磁誘導加熱によってシート固定具4,40を加熱して、その熱でホットメルト接着層4b,40bを溶融させて接着する方法に限るものではない。
例えば、ホットメルト接着層4b,40bに替えて、接着材をシート固定具4,40の上面に塗布した状態で防水シート3,30を被せて接着する方法や、敷設した防水シート3,30の上にシート固定具4,40を配置して、ビス4a,40aを用いて金属下地1に固定することで押え固定し、その上から、シート固定具4,40よりも一回り大きな寸法に加工された防水パッチを被せて、周囲を防水シート3,30に接着する方法であってもよい。
〈4〉 鋼板8は、先の実施形態で説明したように、防水下地1に現地で溶接によって固定することに限らず、予め、別の場所(例えば、現地の溶接ヤードや、工場等)で固定しておいてもよい。また、固定方法は、溶接に限らず、ボルト固定や、リベット固定や、圧接固定、接着固定等であってもよい。
また、防水下地1への鋼板8の固定位置は、先の実施形態で説明したように、山部5の長手方向Yに間隔をあけて設けるものに限らず、例えば、山部5の全長(又は、ほぼ全長)にわたって連続する状態に設けてあってもよい。その際、複数の鋼板8を間隔をあけずに隣接させて山部5の全長(又は、ほぼ全長)にわたって設けたり、山部5の全長に合わせて長さ設定した単一の鋼板8を、山部5の全長(又は、ほぼ全長)にわたって設けてあってもよい。このような構成によれば、断熱材2の踏抜き防止効果が向上すると共に、シート固定具4,40の配置上の自由性が高まる。そして、鋼板8による防水下地1の補強効果も更に向上する。
尚、先の実施形態においては、鋼板8の裏面に溝型部材9を設けてある例を説明したが、溝型部材9を設けてない構成であってもよい。
〈5〉 鋼板8の裏面には、先の実施形態で説明した溝型部材9を設けることに限るものではなく、例えば、図5に示すように、溝型部材9に替えて、金属製の縦リブ19を設けてあってもよい。この場合においても、縦リブ19によって鋼板8の剛性及び強度が向上するから、シート固定具4,40の固定強度を高めることができる。この縦リブ19は、図5に示すように、前記長手方向Yに沿って配置することに限らず、例えば、前記連設方向Xに沿って配置してあってもよい。また、縦リブ19は、二つに限らず、一つや三つ以上の複数であってもよい。
〈6〉 溝型部材9は、先の実施形態で説明した一対の溝壁部9a,9bと、溝底部9cとを備えた断面形が角溝形状であるものに限らず、例えば、断面形が、角の丸まった「U」字形状であったり、「V」字形状や、円弧形状であってもよい。
また、鋼板8に対する溝型部材9の取付姿勢は、先の実施形態のように、前記山部5の長手方向Yに溝型部材9の長さ方向が沿う姿勢に限らず、例えば、図6に示すように、前記連設方向Xに溝型部材9の長さ方向が沿う姿勢に取り付けてあってもよい。
また、シート固定具4,40を鋼板8にビス4a,40aで取り付ける際、図7に示すように、鋼板8と溝形部材9との両方に螺着させることも可能で、この場合は、ビス4a,40aは、鋼板8と溝型部材9の溝底部9cとの二箇所で支持されるから、ビス4a,40aの軸芯方向に沿った外力のみならず、ビス4a,40aの径方向に沿った外力にも強力に対抗でき、シート固定具4,40の支持強度を更に向上させることができる。
また、溝型部材9は、先の実施形態で説明した金属製の部材であることに限らず、例えば、合成樹脂製や木製や紙製等の部材であってもよい。この場合は、前述した各効果のうち、強度向上に係る効果は、金属の場合に比べて低くなるものの、軽量化を図ることが可能となる他、切粉Kの受止め効果に関しては、金属の場合と同様に発揮することができる。
また、溝型部材9を金属で構成する場合、鋼板8に対する接合方法としては、先の実施形態で説明した溶接に限るものではなく、例えば、ボルト固定や、リベット固定や、圧接固定、接着固定等であってもよく、要するに、剛接合できるものであればよい。
〈7〉 鋼板8は、先の実施形態においては、平板形状のものを説明したが、平板形状に限るものではなく、例えば、図8、図9に示すように、前記長手方向に沿った溝部8Aを備えたものであってもよい。この場合、溝部8Aによる断面二次モーメントの増加によって、鋼板8を変形し難くすることが可能となる。
図8に示す鋼板8は、裏面側に、素材の切起こしによって形成された一対の係止部8aが設けられており、この係止部8aに、溝型部材9の開放側の両縁部に形成した被係止部9dを係止させることで鋼板8に溝型部材9を取り付けてある。
係止部8aは、図8に示すように、鋼板8の幅方向での中央よりも両側方によった位置にそれぞれ設けてあり、両係止部8aの開口kどうしが対向する状態に配置されている。
また、係止部8aは、鋼板8における前記長手方向Yに間隔をあけた複数個所に設けてある。
溝型部材9は、両溝壁部9a,9bにおける上縁部を、溝幅方向での外側へそれぞれ延出させて前記被係止部9dが形成してある。
係止部8aへの被係止部9dの係止操作は、鋼板8の前記長手方向Yの一方側に溝型部材9を配置した状態で、前記係止部8aの開口kに、被係止部9dを位置合わせし、溝型部材9を前記長手方向にスライドさせることで、被係止部9dが係止部8aの開口kに進入して係止状態にすることができる。溝型部材9は、このように、鋼板8の裏面側に取り付けられている。
また、鋼板8に溝部8Aを設ける他の例としては、図9に示すように、溝部8A内に嵌合させて鋼板8と一体化が可能な詰め部材8Bを設けることもできる。図9に示す実施形態においては、溝部8Aは、アリ溝形状であり、詰め部材8Bは、アリ溝の溝部8Aに内嵌するように金属板を略台形形状に屈曲形成して構成してある。
但し、溝部8Aや、詰め部材8Bの構成は、これに限るものではなく、形状や嵌合形式等、適宜変更することができる。例えば、溝部8Aは、アリ溝形状に限らず、溝開口側も溝底側も、同じ幅寸法の矩形形状であったり、溝開口側の幅寸法が、溝底側の幅寸法より大きい上下逆台形形状等であってもよく、その場合の詰め部材8Bも、溝部8Aの形状に合わせて変形することが可能である。また、溝部8Aに対する詰め部材8Bの取り付けに関しては、嵌合のみならず、係止や係合によってもよい。
また、シート固定具4を鋼板8に固定するビス4a,40aは、詰め部材8Bのみに螺着させたり、詰め部材8Bと溝部8Aとを貫通する状態で両方に螺着させるものであってもよい。
〈8〉 シート固定具4,40の設置対象は、先の実施形態では、防水下地1の下方の室内空間Vに切粉Kを落下させない為に、隣り合う山部5にわたって固定された鋼板8に設定されていたが、例えば、新築時には、切粉Kが室内空間Vに落下しても支障がないような場合がある。このようなケースでは、新築時に限っては、山部5にシート固定具4を取り付ける構成を採用してもよい。この場合には、改修時には、鋼板8にシート固定具40を設けることで、山部5の断面欠損を最小限に止めることが可能である。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該屋根防水システムは、新築時の屋根防水のみならず、防水シートの改修時の屋根防水にも利用することができる。
1 金属下地(防水下地の一例)
2 断熱材
3 防水シート
4 シート固定具
5 山部
8 鋼板
9 溝型部材

Claims (4)

  1. 断面形状が波型である金属製の防水下地と、
    前記防水下地上に敷設された断熱材と、
    前記断熱材よりも上側に配置された状態で前記防水下地に固定された複数のシート固定具と、
    前記断熱材上に敷設され、前記シート固定具に固定された防水シートと、
    前記防水下地における隣り合う山部に亘る状態で、前記隣り合う山部に固定された鋼板と、が備えられた屋根防水システム。
  2. 前記鋼板の裏面に、溝型断面形状の溝型部材が、開放側が前記鋼板に接する状態で取り付けられ、
    前記鋼板が前記防水下地に固定された状態で、前記溝型部材は、前記隣り合う山部の間の空間に位置している請求項1に記載の屋根防水システム。
  3. 前記溝型部材は、金属製であって、前記鋼板に剛接合されている請求項2に記載の屋根防水システム。
  4. 前記鋼板の裏面に、前記溝型部材の開放側の両縁部をそれぞれ係止自在な一対の係止部が設けられている請求項2に記載の屋根防水システム。
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