JP2020153086A - 屋根防水システム、及び、屋根改修方法 - Google Patents

屋根防水システム、及び、屋根改修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属製の防水下地を備えた屋根を改修するにあたり、確実且つ簡易に機器等を切粉から保護でき、且つ、改修用の資材を繰り返し利用できる屋根防水システム及び屋根改修方法が要望されている。【解決手段】屋根防水システムであって、断面形状が山部5と谷部6とが繰り返される波型である金属製の防水下地1と、防水下地1における山部5の上方において互いに間隔を空けた状態で配置され、山部5に固定された複数のシート固定具4と、防水下地1の上方において敷設され、シート固定具4に固定された防水シート3と、防水下地1の下方において、山部5の下方に位置するように複数の谷部6に亘る状態で設けられたマグネットシート8と、が備えられ、マグネットシート8は、マグネットシート8の磁力によって防水下地に固着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地と、防水下地の上方において敷設され、シート固定具に固定された防水シートとを備える屋根の改修に適した屋根防水システム、及び、断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地と、防水下地の上方に防水シートを敷設固定した屋根において、防水シートの上に新たな改修用防水シートを敷設固定する改修に適した屋根改修方法に関する。
この種の屋根の改修においては、シート固定具を用いて、既設の防水シートの上に新たな防水シートを敷設固定する。当該改修においては、シート固定具をデッキプレートに固定するときには、ビス等のネジ部材を金属製の防水下地に貫通させる。ネジ部材を防水下地に貫通させるとき、ネジ部材が防水下地を削るため、金属製切り屑である切粉が発生する。天井等が設けられておらず防水下地の下面が下方の屋内空間に露出した構成となっている場合、この切粉がデッキプレートの下方の屋内空間に飛散するため、屋内空間におけるデッキプレートの下方に設置されているもの(例えば、機器や什器)を切粉から保護する必要がある。
従来では、薄いビニール等からなる養生シートで機器等を直接覆うことにより、機器等を切粉から保護していた。また、屋根の改修作業中に機器等を使用する必要がある場合は、屋根と機器等との間において、養生シートを水平方向に架け渡し、屋内空間を改修作業を行う屋根側と機器等が設置されている床側とに区画する等していた。
防水下地は、床面から高い位置に設けられているため、防止下地の改修作業時に発生した切粉は、床面の広範囲に飛散する。そのため、養生シートで床面に設置されている機器等を直接覆う場合、広範囲に亘り養生シートを設置する必要があった。また、床と養生シートとの間には隙間が生じることがあり、この隙間から機器側に切粉が入り込むことがあった。また、養生シートを用いて、防水下地の下方の屋内空間を屋根側と床側とに区画する場合、養生シートを広範囲に亘り水平方向に架け渡すため、大掛かりな作業を伴うことがあった。
さらに、防水下地の改修作業後において養生シートを取り外すときに、養生シートに付着していた切粉が飛散する虞があった。これを防ぐためには、養生シートを取り外す前に、養生シートから切粉を取り除く必要があった。しかし、広範囲に亘り設置された養生シートから全ての切粉を取り除くことは困難であった。
また、改修作業後に養生シート上から切粉を全て取り除くことができなかった場合、切粉が残ったまま、養生シートが折り畳まれて保管されることとなる。折り畳まれた養生シート間に切粉が挟まれた状態で保管されると、薄いビニール製の養生シートの場合、養生シートに外圧がかかることで、切粉を挟んだ状態で養生シートが擦れあったり、切粉が養生シートに食い込んだりすることにより、養生シートが破損してしまい、繰り返し利用できない虞があった。
本発明は、金属製の防水下地を備えた屋根を改修するにあたり、確実且つ簡易に機器等を切粉から保護でき、且つ、改修用の資材を繰り返し利用できる屋根防水システム及び屋根改修方法を提供することを目的とする。
屋根防水システムに関する本発明の特徴は、
断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地と、前記防水下地における前記山部の上方において互いに間隔を空けた状態で配置され、前記山部に固定された複数のシート固定具と、前記防水下地の上方において敷設され、前記シート固定具に固定された防水シートと、前記防水下地の下方において、前記山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で設けられたマグネットシートと、が備えられ、前記マグネットシートは、前記マグネットシートの磁力によって前記防水下地に固着されていることにある。
この発明によれば、マグネットシートは、磁力によって防水下地に固着されるため、専用の器具等を使用することなく、簡易にマグネットシートを防水下地に固着させることができる。また、マグネットシートを防水下地から取り外す際も、専用の器具等を使用することなく、簡易に取り外すことができる。
また、屋根改修作業時にビス等を用いてシート固定具を防水下地の山部に固定する際に発生する切粉は、防水下地の山部の下方に設けられたマグネットシートにより受け止められる。また、マグネットシートに受け止められた切粉は、磁力によりマグネットシートに付着しているため、マグネットシートに位置固定される。そのため、マグネットシートを取り外す際に、マグネットシートに付着した切粉の飛散を防ぐことができる。
その結果、防水下地から発生した切粉が屋根の下方の屋内空間へ飛散するのを確実に防止することができ、従来のように、機器等を直接に養生シートで覆うことなく、また、養生シートを用いて屋内空間を屋根側と機器等が設置されている床側とに区画することなく、屋内空間において機器等を使用しながらも、機器等を切粉から保護することができる。
また、仮にマグネットシートに切粉が残ったまま折り畳まれて保管されたとしても、一般にマグネットシートは0.4mm以上の厚みを有しており、薄いビニール製の養生シート(一般に厚み0.02mm〜0.2mm)と比較して破損し難く、より好適に破損を防ぐことができる。その結果、再利用時においても、好適に切粉の飛散を防ぐことができるため、マグネットシートを繰り返し利用することができる。
これにより、金属製の防水下地を備えた屋根を改修するにあたり、確実且つ簡易に機器等を切粉から保護でき、且つ、改修用の資材を繰り返し利用できる屋根防水システムを提供することができる。
屋根防水システムに関する本発明においては、前記マグネットシートは、前記山部のうち、前記シート固定具が固定された前記山部の下方に位置するように設けられていると好適である。
この発明によれば、屋根改修作業時に改修用防水シートを固定するためのシート固定具を固定する設置位置として、防水下地が有する山部のうち既設のシート固定具が固定された山部に設置する場合に、切粉が屋根の下方の屋内空間へ飛散するのを防止することができる。
屋根防水システムに関する本発明においては、前記マグネットシートは、前記山部のうち、前記シート固定具が固定されていない前記山部の下方に位置するように設けられていると好適である。
この発明によれば、屋根改修作業時に改修用防水シートを固定するためのシート固定具を固定する設置位置として、防水下地が有する山部のうち既設のシート固定具が固定されていない山部に設置する場合に、切粉が屋根の下方の屋内空間へ飛散するのを防止することができる。
屋根防水システムに関する本発明においては、前記マグネットシートは、長尺帯状に形成されていると好適である。
この発明によれば、マグネットシートは、ロール状にすることによりコンパクトになるため、保管や持ち運びに便利である。また、マグネットシートを防水下地に設置する作業を行う際には、ロール状のままマグネットシートの端部を設置位置の端部に合わせた後、ロール状のマグネットシートを展開することにより、簡易にマグネットシートを設置することができる。
屋根防水システムに関する本発明においては、前記マグネットシートに、マグネット層と、周囲の塵埃を吸着可能な繊維集積体からなる繊維層とが備えられ、前記繊維層は、表層として設けられていると好適である。
金属下地の下面には塵埃が付着していることがあり、この塵埃が、改修作業による振動等で金属下地から離れ、金属下地に設置されているマグネットシートの上面に降りかかることがある。この状態でマグネットシートを金属下地から取り外すと、マグネットシート上に積った塵埃が屋内空間へ飛散してしまう。この発明によれば、マグネットシートの上面に積った塵埃は、繊維層に吸着される。繊維層に吸着された塵埃は、繊維層から離れ難いため、マグネットシートを金属下地から取り外すときに、屋内空間へ飛散してしまうことを防ぐことができる。
屋根改修方法に関する本発明の特徴は、
断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地の上方に防水シートを敷設固定した屋根において、前記防水シートの上に新たな改修用防水シートを敷設固定する屋根改修方法であって、前記防水下地の下方において、前記山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で、マグネットシートを、前記マグネットシートの磁力によって前記防水下地に固着するマグネットシート設置工程と、前記マグネットシート設置工程の後に、前記防水下地の上方において、前記山部のうち、前記マグネットシートの上方に位置する前記山部に、互いに間隔を空けた状態で、複数のシート固定具を固定する固定具設置工程と、前記固定具設置工程の後に、前記シート固定具の上から前記改修用防水シートを敷設し、前記シート固定具に前記改修用防水シートを固定する防水シート設置工程と、が備えられていることにある。
また、屋根改修方法に関する本発明の特徴は、
断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地の上方に防水シートを敷設固定した屋根において、前記防水シートの上に新たな改修用防水シートを敷設固定する屋根改修方法であって、前記防水下地の下方において、前記山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で、マグネットシートを、前記マグネットシートの磁力によって前記防水下地に固着するマグネットシート設置工程と、前記改修用防水シートを敷設する防水シート設置工程と、前記マグネットシート設置工程及び前記防水シート設置工程の後に、前記改修用防水シートの上方から、前記山部のうち、前記マグネットシートの上方に位置する前記山部に、互いに間隔を空けた状態で、複数のシート固定具を固定する固定具設置工程と、前記固定具設置工程の後に、前記シート固定具を上方から覆うように、増し貼りシートを前記改修用防水シートに固定する増し貼り工程と、が備えられていることにある。
これらの発明によれば、マグネットシートが、防水下地の下方において、山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で設けられる。これにより、上述の屋根防水システムに関する発明と同様に、マグネットシートを、防水下地に簡易に固着させること及び防水下地から簡易に取り外しをすることができ、切粉が屋根の下方の屋内空間へ飛散するのを確実に防止することで、機器等を切粉から保護することができ、さらに、マグネットシートを繰り返し利用することができる。
これにより、金属製の防水下地を備えた屋根を改修するにあたり、確実且つ簡易に機器等を切粉から保護でき、且つ、改修用の資材を繰り返し利用できる屋根改修方法を提供することができる。
屋根改修方法に関する本発明においては、前記固定具設置工程よりも後に、前記マグネットシートを前記防水下地から取り外す剥離工程が備えられると好適である。
この発明によれば、剥離工程を備えることにより、防水下地から取り外されたマグネットシートは、繰り返し利用することができる。
屋根改修方法に関する本発明においては、前記剥離工程よりも後に、前記マグネットシートの磁力よりも強い磁力の磁石によって、前記マグネットシートに付着した金属製切り屑を除去する切り屑除去工程が備えられることにある。
本構成によれば、マグネットシートの磁力よりも強い磁力の磁石を、マグネットシートに付着した切粉に近づけるだけで、切粉がマグネットシートから離れ、切粉が磁石に付着する。したがって、切粉をマグネットシートから簡易に除去することができ、好適にマグネットシートを繰り返し利用することができる。
屋根防水システムを示す断面図である。 屋根改修方法の各工程を示す図である。 剥離工程及び切り屑除去工程を示す図である。 別実施形態の屋根防水システムを示す断面図である。 別実施形態の屋根改修方法の各工程を示す図であり、図2における(c)以後の工程を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態については、屋根R0及び改修対象屋根R1に対して屋外側を「上方」、「上」とし、屋根R0及び改修対象屋根R1に対して屋内側を「下方」、「下」とする。
[屋根防水システムの基本構成について]
図1は、新築建物の屋根R0への屋根防水システムの適用例を示している。屋根R0は、例えば、デッキプレートや折板屋根等、断面形状が山部5と谷部6とが繰り返される波型である金属下地(防水下地1の一例)1の上に、ボード状の断熱材2が敷き並べられ、断熱材2の上に、防水シート3が敷設して構成されている。
[金属下地(防水下地)について]
金属下地1は、数組の山部5と谷部6とを有する波型の下地ユニット部材7の複数を、山部5及び谷部6の幅方向Xでの各端部に備えた不図示の連結部を介して連結して、屋根R0の全域にわたる状態に敷設してある。
図示はしていないが、金属下地1は、山部5及び谷部6の延び方向Yでの適宜箇所において、梁等の支持部材の上に固定されており、金属下地1の下面は、下方の屋内空間Vに露出した状態となっている。
[断熱材について]
断熱材2は、例えば、ウレタン系のフォーム材で形成してあり、無数の独立気泡が内在している。また、断熱材2は、適度な強度と断熱性とを備えている。
[シート固定具について]
断熱材2の上には、金属下地1の山部5の上方において、互いに間隔をあけた状態で、複数のシート固定具4が配置されており、シート固定具4の上面に、防水シート3が接着固定されている。シート固定具4は、図1に示すように、金属製の円板と、円板の中央部分に、ビス4aが挿入される筒状部材4cとを備え、筒状部材4cに挿入したビス4aを用いて金属下地1の山部5に固定されている。
[防水シートについて]
防水シート3は、例えば塩化ビニル樹脂等、防水性を有する素材をシート状に形成して構成されている。
シート固定具4と防水シート3との固定は、シート固定具4の上面に予めホットメルト接着層4bを設けておき、その上に防水シート3を被せた後、防水シート3の上から電磁誘導加熱装置によってシート固定具4を誘導加熱して、その熱でホットメルト接着層4b及び防水シート3を溶融させて接着する。
[マグネットシートについて]
また、本実施形態では、金属下地1においてシート固定具4が固定されている山部5の下方に位置するように、複数の谷部6に亘る状態でマグネットシート8が設けられている。
マグネットシート8は、金属下地1にマグネットシート8の磁力によって固着されている。そのため、専用の器具等を使用することなく、簡易にマグネットシート8を金属下地1に固着させることができる。また、マグネットシート8を金属下地1から取り外す際も、専用の器具等を使用することなく、簡易に取り外すことができる。
マグネットシート8は、幅方向Xにおいて、となりあう谷部6間の距離よりも長く、延び方向Yにおいて、金属下地1の長さと略同じ長さの、長尺帯状に形成されている。
マグネットシート8が、金属下地1の下方において、山部5の下方に位置するように複数の谷部6に亘る状態で設けられることにより、マグネットシート8を、金属下地1に簡易に固着させること及び金属下地1から簡易に取り外しをすることができ、金属製切り屑である切粉Wが屋根R0の下方の屋内空間Vへ飛散するのを確実に防止することで、機器等を切粉Wから保護することができ、さらに、マグネットシート8を繰り返し利用することができる。
[屋根改修方法について]
上記実施形態では、新築建物の屋根R0への屋根防水システムの適用例として、マグネットシート8を施工した屋根防水システムについて説明したが、ここでは、図2(a)に示すように、屋根R0と同じ基本構成である改修対象屋根R1を改修する屋根改修方法の各工程を説明する。
<マグネットシート設置工程>
図2(b)に示すように、金属下地1の下方において、山部5の下方に位置するように、複数の谷部6に亘る状態で、マグネットシート8を設置する。このとき、マグネットシート8を、マグネットシート8の磁力によって金属下地1に固定する。マグネットシート8は、幅方向Xにおいて、となりあう谷部6間の距離よりも長く、延び方向Yにおいて、金属下地1の長さと略同じ長さの、長尺帯状に形成されている。
<固定具設置工程>
マグネットシート設置工程の後、図2(c)に示すように、複数のシート固定具10を、互いに間隔をあけた状態で、金属下地1の上方において、山部5のうち、マグネットシート8の上方に位置する山部5に固定する。ちなみに、シート固定具10は、金属製の円板と、円板の中央部分にビス10aが挿入される筒状部材10cとを備え、円板の上面にホットメルト接着層10bが設けられたものを使用している。
シート固定具10を金属下地1に固定する際には、ビス10aを、改修対象屋根R1の上側から金属下地1の山部5まで貫通させる。ビス10aを金属下地1の山部5に貫通させる際、ビス10aが金属下地1を削るため、切粉Wが発生する。しかし、マグネットシート設置工程において、予め当該山部5の下方にはマグネットシート8が設置されているため、切粉Wの屋内空間Vへの落下をマグネットシート8によって防止することができる。
<防水シート設置工程>
固定具設置工程の後、図2(d)に示すように、改修用防水シート11を、シート固定具10の上面に敷設し、接着固定させる。ちなみに、当該実施形態おいては、防水シート3、及び、改修用防水シート11は、同一の素材を使用してあり、ここでは、塩化ビニル樹脂製のものを例に挙げている。
シート固定具10の上面には、予めホットメルト接着層10bが設けてある。ホットメルト接着層10bの上に改修用防水シート11を被せた後、改修用防水シート11の上から電磁誘導加熱によってシート固定具10を加熱して、その熱でホットメルト接着層10bを溶融させて接着することで、改修用防水シート11をシート固定具10に接着固定させる。
<剥離工程>
固定具設置工程の後に、図3に示すように、マグネットシート8を、金属下地1から取り外す。固定具設置工程にて発生した切粉Wは、マグネットシート8の磁力により、マグネットシート8に付着している。そのため、金属下地1からマグネットシート8を取り外すとき、切粉Wが改修対象屋根R1の下方の屋内空間Vに飛散することを防ぐことができる。また、金属下地1から取り外されたマグネットシート8は、繰り返し利用することができる。
<切り屑除去工程>
剥離工程の後、図3に示すように、マグネットシート8に、マグネットシート8の磁力よりも強力な磁力を有する磁石13を近付けることにより、マグネットシート8から切粉Wを取り除き、切粉Wを磁石13に付着させる。これにより、簡単にマグネットシート8に付着していた切粉Wを取り除くことができ、好適にマグネットシート8を繰り返し利用することができる。
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態を例示する。以下の別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してよい。尚、本発明の範囲は、各実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)屋根R0及び改修対象屋根R1は、先の実施形態で説明した金属下地1と防水シート3との間に断熱材2のみを備える構成に限るものではない。例えば断熱材2を備えない構成でもよい。
(2)断熱材2や、防水シート3及び改修用防水シート11や、シート固定具4及びシート固定具10は、先の実施形態で説明した材質や形状に限るものではなく、適宜変更することができる。また、新築時の防水シート3と、改修用防水シート11とは、必ずしも同種のものでなくてもよい。
(3)シート固定具4及びシート固定具10は、先の実施形態で説明した金属製の円板の中央部分に筒状部材4c及び筒状部材10cを備えるものに限らず、筒状部材4c及び筒状部材10cを備えずに、直接ビス4a及びビス10aを金属製の円板の中央部分に挿入するものであってもよい。また、シート固定具4及びシート固定具10は、先の実施形態で説明した円板形状のものに限らず、例えば、楕円板形状等であってもよい。更には、新築時のシート固定具4と、改修時のシート固定具10とは、必ずしも同種のものでなくてもよい。
(4)マグネットシート8は、金属下地1においてシート固定具4が配置されている山部5の下方に位置するように設けられているものに限るものではなく、図4に示すように、マグネットシート8を、金属下地1においてシート固定具4が配置されていない山部5の下方に位置するように設けられているものでもよい。
また、金属下地1において、一枚のマグネットシート8を、複数の山部5の下方に亘る状態で配置してもよい。更には、一枚のマグネットシート8を、シート固定具4が配置されている山部5の下方と、シート固定具4が配置されていない山部5の下方と、に亘る状態で配置してもよい。
(5)マグネットシート8は、先の実施形態で説明した長尺帯状のものに限らず、例えば、三角形状、正方形や長方形等の四角形状等であってもよい。
(6)マグネットシート8は、マグネット層と、周囲の塵埃を吸着可能な繊維集積体からなる繊維層とを備えた多層構造としてもよい。この場合、繊維層は、表層として設けると好適である。
金属下地1の下面には塵埃が付着していることがあり、この塵埃が、改修作業による振動等で金属下地1から離れ、金属下地1に設置されているマグネットシート8の上面に降りかかることがある。この状態でマグネットシート8を金属下地1から取り外すと、マグネットシート8上に積もった塵埃が屋内空間Vへ飛散してしまう。
マグネットシート8の表層として、周囲の塵埃を吸着可能な繊維層が備えられていると、マグネットシート8の上面に積った塵埃が、繊維層に吸着される。繊維層に吸着された塵埃は、繊維層から離れ難いため、マグネットシート8を金属下地1から取り外すときに、屋内空間Vへ飛散してしまうことを防ぐことができる。
また、マグネットシート8を再利用する際、前回使用時に金属下地1に面するように配置された繊維層を、再利用時に逆に屋内空間Vに面するように配置すると、前回使用時に吸着されていた塵埃が繊維層に残っていた場合、この塵埃が屋内空間Vへ飛散してしまう。
この点に配慮して、マグネットシート8の片面のみに繊維層を備える構成とすると好適である。マグネットシート8を金属下地1に設置するとき、繊維層が目印となり、前回使用時に金属下地1に面するように配置された繊維層を、再利用時に逆に屋内空間Vに面するように配置してしまうことを、簡単に防ぐことができる。その結果、二次的に塵埃が屋内空間Vへ飛散してしまうことを防ぐことができる。
もちろん、マグネットシート8の両面に繊維層を備えて、両面を使用できるようにしてもよい。
繊維層としては、周囲の塵埃を吸着可能な繊維集積体であれば特に限定はなく、例えば、表面に起毛を有する不織布やフェルト等でもよく、紙でもよい。
マグネットシート8を外した後に、掃除機で吸い取ったり、静電気を利用した吸着具を用いたりして、繊維層に吸着した塵埃を除去すると、好適にマグネットシート8を繰り返し利用することができる。
(7)屋根改修方法において、例えば、図5(c)から図5(e)に示すように、マグネットシート設置工程後、防水シート3より上側に改修用防水シート11を敷設する防水シート設置工程を実施し、マグネットシート設置工程及び防水シート設置工程の後に、改修用防水シート11の上方から、山部5のうち、マグネットシート8の上方に位置する山部5に、互いに間隔を空けた状態で、複数のシート固定具10を固定する固定具設置工程と、シート固定具10の上から覆うように、増し張りシート12を被せて、改修用防水シート11に固定する増し貼り工程と、を備える屋根改修方法であってもよい。
(8)屋根R0及び改修対象屋根R1は、シート固定具4によって防水シート3が固定されているものに限るものではなく、シート固定具4を使用せずに、例えば、接着剤により防水シート3とその下層とを接着する接着工法により防水シート3が固定されているものでもよい。また、断熱材2の上に敷設した防水シート3の上にシート固定具4を配置することで防水シート3が押え固定されているものでもよい。
(9)磁石13は、磁力を有するものであれば特に限定はなく、フェライト磁石等の永久磁石でもよく、電磁石でもよい。
当該屋根防水システムは、建物の新築及び改修に利用することができ、デッキプレートや折板、または、公知の他の金属下地等を備えた屋根に利用することができる。
1 金属下地(防水下地の一例)
3 防水シート
4、10 シート固定具
5 山部
6 谷部
8 マグネットシート
11 改修用防水シート
12 増し貼りシート
13 磁石
W 金属製切り屑(切粉)

Claims (9)

  1. 断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地と、
    前記防水下地における前記山部の上方において互いに間隔を空けた状態で配置され、前記山部に固定された複数のシート固定具と、
    前記防水下地の上方において敷設され、前記シート固定具に固定された防水シートと、
    前記防水下地の下方において、前記山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で設けられたマグネットシートと、が備えられ、
    前記マグネットシートは、前記マグネットシートの磁力によって前記防水下地に固着されている屋根防水システム。
  2. 前記マグネットシートは、前記山部のうち、前記シート固定具が固定された前記山部の下方に位置するように設けられている請求項1に記載の屋根防水システム。
  3. 前記マグネットシートは、前記山部のうち、前記シート固定具が固定されていない前記山部の下方に位置するように設けられている請求項1に記載の屋根防水システム。
  4. 前記マグネットシートは、長尺帯状に形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の屋根防水システム。
  5. 前記マグネットシートに、マグネット層と、周囲の塵埃を吸着可能な繊維集積体からなる繊維層とが備えられ、
    前記繊維層は、表層として設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の屋根防水システム。
  6. 断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地の上方に防水シートを敷設固定した屋根において、前記防水シートの上に新たな改修用防水シートを敷設固定する屋根改修方法であって、
    前記防水下地の下方において、前記山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で、マグネットシートを、前記マグネットシートの磁力によって前記防水下地に固着するマグネットシート設置工程と、
    前記マグネットシート設置工程の後に、前記防水下地の上方において、前記山部のうち、前記マグネットシートの上方に位置する前記山部に、互いに間隔を空けた状態で、複数のシート固定具を固定する固定具設置工程と、
    前記固定具設置工程の後に、前記シート固定具の上から前記改修用防水シートを敷設し、前記シート固定具に前記改修用防水シートを固定する防水シート設置工程と、が備えられた屋根改修方法。
  7. 断面形状が山部と谷部とが繰り返される波型である金属製の防水下地の上方に防水シートを敷設固定した屋根において、前記防水シートの上に新たな改修用防水シートを敷設固定する屋根改修方法であって、
    前記防水下地の下方において、前記山部の下方に位置するように複数の谷部に亘る状態で、マグネットシートを、前記マグネットシートの磁力によって前記防水下地に固着するマグネットシート設置工程と、
    前記改修用防水シートを敷設する防水シート設置工程と、
    前記マグネットシート設置工程及び前記防水シート設置工程の後に、前記改修用防水シートの上方から、前記山部のうち、前記マグネットシートの上方に位置する前記山部に、互いに間隔を空けた状態で、複数のシート固定具を固定する固定具設置工程と、
    前記固定具設置工程の後に、前記シート固定具を上方から覆うように、増し貼りシートを前記改修用防水シートに固定する増し貼り工程と、が備えられた屋根改修方法。
  8. 前記固定具設置工程よりも後に、前記マグネットシートを前記防水下地から取り外す剥離工程が備えられた請求項6または7に記載の屋根改修方法。
  9. 前記剥離工程よりも後に、前記マグネットシートの磁力よりも強い磁力の磁石によって、前記マグネットシートに付着した金属製切り屑を除去する切り屑除去工程が備えられた請求項8に記載の屋根改修方法。
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