JP2020158954A - 防水屋根構造、防水屋根構造の補修方法およびシール補強部材 - Google Patents
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Description
まず、ユニット建物1について説明する。
ユニット建物1は、基礎2の上に複数の下階の建物ユニット3が設置され、複数の下階の建物ユニット3の上に、複数の上階の建物ユニット4が設置され、複数の上階の建物ユニット4の上に屋根10が設置された構造となっている。そして、屋根10は、平坦部Aと、平坦部Aの外周縁部に設けられ、平坦部Aよりも高くなったパラペット30と、を備える。
次に、屋根10の構造について図2に基づいて説明する。図2に示す屋根10の構造は、既存の屋根10に補修を施した状態を示している。そこで、以下の説明では、まず、既存のユニット建物1の屋根10およびパラペット30の構造について説明し、その後、補修の手順および補修後の屋根10の構造を説明する。
屋根10は、建物ユニット4の上部に対向して設けられた天井大梁11の間に、複数の屋根小梁12が平行に掛け渡されている。屋根小梁12の端部には、取付金具14が設けられており、取付金具14がスペーサ15を介して、天井大梁11にボルトで固定されている。
次に、パラペット30の構造について説明する。
既存の屋根10のパラペット30は、屋外側の化粧板25と、屋内側の軒樋部材50とを備える。
次に、上述の既存の屋根10において、経時劣化などに対応して補修する場合の、補修後の防水屋根構造について説明する。なお、この補修後の構造として説明する防水構造は、補修する以外にも、例えば、豪雪地帯などにおいて、既存の構造として説明した通常の防水構造よりも防水性能を高めたい場合にも適用することができる。
そこで、以下に絶縁シート60の敷設の工程、シール補強部材70の取り付けの工程、第2の塩ビシート200の敷設の工程の順で説明する。
この場合、まず、平坦部Aにおいて軽量気泡コンクリート板13が設置された領域において既存の塩ビシート18の上に絶縁シート60を敷設する。この絶縁シート60は、例えば、ポリエチレン系のシートにより形成されたもので、その外周縁部には、上側から絶縁シート60の全周を押さえる金属あるいは樹脂製の帯状のプレート材61が設けられている。そして、絶縁シート60は、塩ビシート18を貫通して軽量気泡コンクリート板13にアンカプラグ62、ビス63、ディスク板64を用いて固定される。
シール補強部材70は、図5A、図5Bに示すように、化粧板25の上面25aにおいて、既存の軒樋部材50の上部平坦部51の上面と、化粧板25の外側面の上端部を覆った状態で取り付けられている。
シール補強部材70は、接着テープ74とドリルねじ75によりパラペット30の庇天端部Cに固定されている。なお、図5Aは、シール補強部材70が存在する部位、すなわち、シール補強部材70の断面を示している。一方、図5Bは、図において紙面の前後方向で、シール補強部材70どうしの継ぎ目を示し、シール補強部材70の端面を示している。また、図5Bでは、前述のように軒樋部材50どうしの継ぎ目も示している。これらのシール補強部材70どうしの継ぎ目と軒樋部材50どうしの継ぎ目とは、必ずしも同じ個所とはならないが、図示上、両継ぎ目を1つの図に示している。
第2の塩ビシート200は、図2に示すように、シール補強部材70、軒樋部材50、絶縁シート60を覆って敷設されている。
ここで、第2の塩ビシート200は、平坦部Aにおいて絶縁シート60の上面に敷設される平坦部用シート210と、側溝部Bおよび庇天端部Cにおいてシール補強部材70および軒樋部材50の上面に敷設される軒樋部材用シート220と、を備える。そして、平坦部用シート210は、溶着領域WELにおいて、絶縁シート60を固定するディスク板64に熱溶着させることで屋根10の平坦部Aの溶着領域WELに固定されている。すなわち、溶着領域WELは、絶縁シート60が設けられている領域である。
以下に、実施の形態1の防水屋根構造および防水屋根構造の補修方法の効果を説明する。
(1)実施の形態1の防水屋根構造は、ユニット建物1の屋根10の平坦部Aの周囲に設けられたパラペット30と、パラペット30の庇天端部Cか平坦部Aにかけて設けられた軒樋部材50と、平坦部Aを覆って設けられた防水シートとしての塩ビシート18と、を備える。そして、軒樋部材50と塩ビシート18とを覆って、第2の塩ビシート200が設けられている。
このように、軒樋部材50と塩ビシート18とを覆って、第2の塩ビシート200が設けられているため、高い防水性能をえることができる。
そして、既存の防水屋根構造を、補修して第2の塩ビシート200を設ける場合に、軒樋部材50として、既存のものをそのまま用いることができ、新規の軒樋部材を設けるものと比較して、コストおよび作業の手間を削減可能である。また、既存の軒樋部材50を用いても、その全面を第2の塩ビシート200により覆うため、十分な防水性能を得ることができる。
したがって、既存の軒樋部材50と化粧板25との間が、シール補強部材70および防水材73によりシールすることができ、高い防水性能を得ることができる。
したがって、シール補強部材70どうしの継ぎ目を確実にシールすることができる。
したがって、塩ビシート18に、同材質の平坦部用シート210を重ねた場合、可塑剤移行が生じて平坦部用シート210の劣化が進むおそれがあるが、異材質の絶縁シート60を間に介在させることにより、このような劣化の進行を防止できる。
なお、塩ビ鋼板製の軒樋部材50と第2の塩ビシート200との間には、接着剤が介在されているため、上記の可塑剤移行による劣化の進行は、抑制できる。
また、平坦部用シート210を、ディスク板64に溶着させるようにしたため、広い面積の平坦部Aに接着する場合よりも作業性に優れる。加えて、平坦部用シート210の溶着の相手を、絶縁シート60の固定に用いるディスク板64を利用することにより、安価に溶着を行うことができる。
そして、軒樋部材50および平坦部Aを第2の塩ビシート200で覆い、軒樋部材50と第2の塩ビシート200とを接着剤で接着する工程を備える。
このように、軒樋部材50と塩ビシート18とを覆って、第2の塩ビシート200が設けられているため、高い防水性能をえることができる。
そして、既存の防水屋根構造を、補修して第2の塩ビシート200を設ける場合に、軒樋部材50として、既存のものをそのまま用いることができ、新規の軒樋部材を設けるものと比較して、コストおよび作業の手間を削減可能である。また、既存の軒樋部材50を用いても、その全面を第2の塩ビシート200により覆うため、十分な防水性能を得ることができる。
したがって、既存の塩ビシート18に、同材質の平坦部用シート210を重ねた場合、可塑剤移行が生じて平坦部用シート210の劣化が進むおそれがある。それに対して、塩ビシート18と平坦部用シート210との間に異材質の絶縁シート60を間に介在させることにより、このような劣化の進行を防止できる。
したがって、パラペット30と第2の塩ビシート200との間のシール性を確保できる。
10 屋根
18 塩化ビニルシート(塩ビシート:防水シート)
25 化粧板
25a 上面
30 パラペット
50 軒樋部材
60 絶縁シート
64 ディスク板
70 シール補強部材
70c コーナ部
71 水平部
72 垂下部
73 防水材
80 継ぎ目部材
81 アルミテープ
200 第2の塩ビシート(第2の防水シート)
210 平坦部用シート
220 軒樋部材用シート
230 重合部
A 平坦部
B 側溝部
C 庇天端部
Claims (7)
- 建物の屋根の平坦部の周囲に設けられたパラペットと、
前記パラペットの天端部から前記平坦部にかけて設けられた軒樋部材と、
前記平坦部を覆って設けられた防水シートと、
を備え、
前記軒樋部材と前記防水シートとを覆って、第2の防水シートが設けられている防水屋根構造。 - 請求項1に記載の屋根防水構造において、
前記軒樋部材の前記天端部に位置する部分から前記パラペットの前記天端部に隣り合う外周側面を覆うシール補強部材が設けられ、
前記シール補強部材と前記パラペットの前記天端部および外側を覆う化粧板との間の隙間を塞いで防水材が設けられ、
前記第2の防水シートは、屋外側の端部が前記シール補強部材の上面を覆っている防水屋根構造。 - 請求項2に記載の屋根防水構造において、
前記シール補強部材は、前記パラペットに沿って前記屋根の周方向に複数並設され、かつ、前記シール補強部材どうしの間に継ぎ目を有し、
前記継ぎ目を挟む前記シール補強部材の端部と、前記継ぎ目とを覆って継ぎ目用防水シートが設けられ、
前記第2の防水シートの屋外側の端部は、前記継ぎ目では、前記継ぎ目用防水シートを覆っている防水屋根構造。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の屋根防水構造において、
前記第2の防水シートは、前記軒樋部材を覆う軒樋部材用シートと、前記平坦部を覆う平坦部用シートとを備えるとともに、前記軒樋部材用シートの端縁部と前記平坦部用シートの端縁部とが重なり合う重合部を有し、
前記軒樋部材用シートは、前記軒樋部材に接着剤により接着され、
前記防水シートの上には、前記防水シートとは材質が異なる絶縁シートが敷設され、この絶縁シートを前記平坦部に固定するのに用いた金属製のディスク板に、前記平坦部用シートが溶着されている防水屋根構造。 - 建物の屋根の平坦部の周囲に設けられたパラペットと、
前記パラペットの天端部から前記平坦部にかけて設けられた軒樋部材と、
前記平坦部を覆って設けられた防水シートと、
を備えた防水屋根構造の補修方法であって、
前記軒樋部材と前記平坦部を第2の防水シートで覆い、前記軒樋部材と前記第2の防水シートとを接着剤で接着する工程を備える防水屋根構造の補修方法。 - 請求項5に記載の防水屋根構造の補修方法において、
前記軒樋部材の前記天端部に位置する部分から前記パラペットの前記天端部に隣り合う外周側面を覆ってシール補強部材を設ける工程と、
前記平坦部の上に、前記防水シートおよび前記第2の防水シートとは異なる材質の絶縁シートを敷設する工程と、
前記シール補強部材および前記軒樋部材を第2の防水シートで覆って前記接着剤で接着する工程と、
前記平坦部の前記絶縁シートを前記第2の防水シートで覆って溶着する工程と、
を備える防水屋根構造の補修方法。 - パラペットの天端部に取り付けられた軒樋部材の端部と、前記パラペットの屋外側の側部上端部とを覆うのに用いるシール補強部材であって、
前記軒樋部材の端部を上方から覆う水平部と、
前記水平部の取り付け時に屋外側に配置される端部から垂下された垂下部と、
前記水平部と前記垂下部とによるコーナ部の裏面に設けられて、取付時に前記パラペットの前記天端部と前記側部上端部とに圧接可能な弾性を有した防水材と、
を備えるシール補強部材。
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JP7406667B1 (ja) | 2023-06-14 | 2023-12-27 | 田島ルーフィング株式会社 | 目地処理構造の施工方法及び目地処理構造 |
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---|---|---|---|---|
JP2010070912A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Asahi Kasei Homes Co | シート防水構造物の改修構造及び改修方法 |
JP2013124456A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Asahi Kasei Homes Co | 屋根構造、及び屋根施工方法 |
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