JP2018031218A - 屋根防水改修システム - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、防水シートの上には、改修用防水シートが沿う状態に重ねられている。
上述した従来の屋根防水改修システムによれば、防水シートの全域(又はほぼ全域)において改修用防水シートが接触しているから、残った水分は蒸発せずに両シート間に溜まったままになる虞がある。
本発明によれば、前記防水シートと前記改修用防水シートとの間に、前記防水シートと前記改修用防水シートとを上下に仕切る改修用下地ボードが備えられているから、防水シートと改修用防水シートとが直接に接触することのない状態に改修用防水シートを設置することができる。
その結果、防水シート改修時の降雨や朝露等による水分が防水シートの上に残っていたとしても、前記隙間の存在により水蒸気化が図れ、水分として溜まったままになることを防止できる。
また、改修前の防水シートは、可塑剤が減少しているから、その上に改修用防水シートが直接的に接触していると、改修用防水シートの可塑剤が改修前の防水シート側に移り、改修用防水シートの劣化が進行する虞がある。
本発明の特徴によれば、これらの問題を未然に防止することができる。
更には、シート固定具を防水下地へ固定するのに、例えば、ビス等のネジ部材を使用しているような場合で、ビスが緩んで頭部が上方に突出してきたとしても、改修用下地ボードでガードすることができ、突出したビス頭部が改修用防水シートを下方から突き上げて破断することを防止できる。
従って、改修用防水シートによる防水性能を、持続させることができる。
従って、極めて安定した状態に改修用下地ボードや改修用防水シートを設置することができる。
従って、風による揚力が屋根に作用しても、改修用防水シートだけが浮き上がるといったことを防止でき、より強力な屋根防水改修せステムを提供できる。
屋根Rは、例えば、デッキプレートや折板屋根等の金属下地(防水下地の一例)1の上に、ボード状の断熱材2が敷き並べられ、その断熱材2の上に、防水シート3が敷設して構成されている。
因みに、シート固定具4は、金属製の円板で構成され、その中央部分に挿入したビス4aを用いて金属下地1に固定されている(図3参照)。
因みに、防水シート3、及び、後述する改修用防水シート6は、同一の素材を使用してあり、ここでは、塩化ビニル樹脂製のものを例に挙げている。
図4〜7に示すように、防水シート3の上面には、改修用下地ボード5が固定され、その改修用下地ボード5の上に、改修用防水シート6が接着されている。
上述の接着固定については、図4、図5に示すように、防水シート3のうち、シート固定具4に固定されている位置どうしを繋ぐ直線状のエリア8に(図1参照)、プライマー、及び、接着材を塗布して接着部9を形成し、その接着部9によって改修用下地ボード5を防水シート3に接着している。
固定部材7は、例えば、合成樹脂によって形成することができ、円板状の押圧部7aと、押圧部7aの円の中央部に設けられたビス挿入筒部7bと、ビス挿入筒部7bに挿入して金属下地1に螺進可能なビス7cとを設けて構成されている。固定部材7を、改修用下地ボード5の上に配置すると共に、ビス挿入筒部7bを、改修用下地ボード5から断熱材2に貫入させ、ビス7cをビス挿入筒部7bに挿入して螺進させることで、押圧部7aの下面が、改修用下地ボード5の上面を押圧する状態に設置することができる。
また、隣接させる改修用下地ボード5どうしの境界部5Aには、図1、図6、図7に示すように、防水テープ10が貼着してある。従って、上に敷設される改修用防水シート6のみならず、一連の改修用下地ボード5によっても防水性を期待できる。
また、これら一連の改修用下地ボード5によって、下に位置する防水シート3と、上に位置する改修用防水シート6とを仕切ることが可能となり、両防水シート3、6が直接に接触することを防止して、相互間の可塑剤の移動を未然に防止することができる。
更には、前記固定部材7も、改修用下地ボード5の境界部5Aの位置に設置すると、更に安定した状態に改修用下地ボード5を設置することができる。
以上のように、改修用下地ボード5、及び、改修用防水シート6を設置することで、図4、図5に示すように、シート固定具4の径方向外周側に位置する防水シート3と、その上に位置する改修用下地ボード5との間に、隙間Sを確保することができる。
その結果、防水シート3の改修時の降雨や朝露等による水分が防水シート3の上に残ったままになっていたとしても、前記隙間Sに蒸発することができ、水分が溜まったままになることを防止できる。
[1]図3に示す状態で、防水シート3の上面を高圧水を使用して洗浄する。
[2]防水シート3の所定の位置に、直線状に接着部9を設ける(図1、図4参照)。
[3]改修用下地ボード5を防水シート3の上に被せて、前記接着部9によって接着する。
[4]隣接する改修用下地ボード5の境界部5Aに防水テープ10を貼着する(図1、図6参照)。
[5]所定箇所に、固定部材7を設置して、改修用下地ボード5をより強力に固定する(図1、図6参照)。
[6]改修用下地ボード5の上の全面に接着材11を塗布して、その上から、改修用防水シート6を被せて全面接着する(図1、図5、図7参照)。
その結果、改修用防水シート6から可塑剤が抜けたり、品質が劣化したりするのを防止でき、耐久性の向上を図ることができる。
また、改修用防水シート6による防水性能と、一連の改修用下地ボード5と防水テープ10とによる防水性能との両方を発揮でき、二重の防水層によって、より信頼性の高い屋根防水改修システムを提供することができる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、防水シート3と改修用防水シート6とは、必ずしも同一素材でなくてもよい。
〈4〉 改修用下地ボード5は、ボードとしての形状を維持できる適度な強度を有していることが好ましい。要するに、改修用下地ボード5を防水シート3の上に設置した状態で、シート固定具4の径方向外周側に位置するエリアにおいて、改修用下地ボード5と、その下に位置する防水シート3との間に、隙間Sを確保できる保形性を有していることが好ましい。
また、固定部材7による固定を併用することに限らず、接着のみで改修用下地ボード5を屋根Rに固定してあってもよい。
また、防水シート3への接着をせずに、固定部材7のみで防水下地1に固定してあってもよい。
要するに、改修用下地ボード5は、屋根Rを構成する防水下地1、断熱材2、シート固定具4、防水シート3の何れかに固定してあればよい。
2 断熱材
3 防水シート
4 シート固定具
5 改修用下地ボード
5A 境界部
6 改修用防水シート
7 固定部材
10 防水テープ
R 屋根
Claims (8)
- 防水下地と、前記防水下地上に敷設された断熱材と、前記断熱材よりも上側に配置された状態で前記防水下地に固定された複数のシート固定具と、前記断熱材上に敷設され、前記シート固定具に固定された防水シートと、が備えられた屋根に、前記防水シートを上側から覆い込むように改修用防水シートが敷設された屋根防水改修システムであって、
前記防水シートと前記改修用防水シートとの間に、前記防水シートと前記改修用防水シートとを上下に仕切る改修用下地ボードが備えられ、
前記改修用下地ボードは、前記屋根に固定され、
前記改修用防水シートは、前記改修用下地ボードに接着されている屋根防水改修システム。 - 前記改修用下地ボードは、部分的に前記防水シートの上面に接着されている請求項1に記載の屋根防水改修システム。
- 前記改修用下地ボードは、前記防水シートのうちの前記シート固定具に固定された部位の上面に接着されている請求項2に記載の屋根防水改修システム。
- 複数の前記改修用下地ボードが、前記防水シート上に敷き詰められ、
隣り合う前記改修用下地ボードの境界部は、前記防水シートのうちの前記シート固定具に固定された複数の部位を繋ぐ直線上に位置する状態で、前記防水シートの上面に接着されている請求項3に記載の屋根防水改修システム。 - 前記改修用下地ボードは、防水性素材で構成され、
複数の前記改修用下地ボードが、前記防水シート上に敷き詰められ、
隣り合う前記改修用下地ボードの境界部の全長に亘って、防水テープが貼付されている請求項1から4の何れか一項に記載の屋根防水改修システム。 - 複数の前記改修用下地ボードが、前記防水シート上に敷き詰められ、
隣り合う前記改修用下地ボードの境界部において、隣り合う前記改修用下地ボードの上面に跨る状態で、板状の固定部材が備えられ、
前記固定部材は、前記防水下地に固定されている請求項1から5の何れか一項に記載の屋根防水改修システム。 - 前記改修用防水シートは、前記改修用下地ボードの上面全域に接着されている請求項1から6の何れか一項に記載の屋根防水改修システム。
- 前記改修用下地ボードは、多孔質かつ硬質な素材で構成されている請求項1から6の何れか一項に記載の屋根防水改修システム。
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