JP7150307B2 - 断熱防水構造体及び断熱防水工法 - Google Patents

断熱防水構造体及び断熱防水工法 Download PDF

Info

Publication number
JP7150307B2
JP7150307B2 JP2018128875A JP2018128875A JP7150307B2 JP 7150307 B2 JP7150307 B2 JP 7150307B2 JP 2018128875 A JP2018128875 A JP 2018128875A JP 2018128875 A JP2018128875 A JP 2018128875A JP 7150307 B2 JP7150307 B2 JP 7150307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
fixing member
insulating material
plate
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018128875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020007762A (ja
Inventor
政朗 安東
Original Assignee
アーキヤマデ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーキヤマデ株式会社 filed Critical アーキヤマデ株式会社
Priority to JP2018128875A priority Critical patent/JP7150307B2/ja
Publication of JP2020007762A publication Critical patent/JP2020007762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7150307B2 publication Critical patent/JP7150307B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、下地の上側に敷設された断熱材と、断熱材の上側に敷設された防水シートと、を備える断熱防水構造体に関する。
上記のような断熱防水構造体として、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この断熱防水構造体においては、固定用ディスクによって、断熱材の上側に防水シートが固定されている。また、固定用ディスクは、固定用ビスによって下地に固定されている。
特開2014-1529号公報
ここで、断熱防水構造体において、長尺の固定部材が断熱材の上面に載置されると共に、ビスによって下地に固定されている場合がある。この場合、防水シートが、断熱材及び固定部材の上側に敷設されると共に、固定部材に固定される。
このような長尺の固定部材は、断熱材の端部に設けられることが多い。そして、断熱材の端部の近傍では、作業者によって雨仕舞等の作業が行われる。また、長尺の固定部材は、固定用ディスクに比べて、平面視における面積が大きい。従って、長尺の固定部材は、作業者によって踏まれがちである。
作業者が固定部材を踏むと、断熱材が圧縮されることに伴い、固定部材が沈み込む。これにより、ビスの頭部が固定部材の上側に突出する。そして、突出したビスの頭部によって防水シートが破損する可能性がある。
防水シートが破損した場合、破損部分の修復のための作業が必要となる。これにより、作業効率が低下する。
ここで、特許文献1に記載の発明における補強材を利用することが考えられる。即ち、天板部と、天板部に連結された支持脚部と、を有する補強材を、断熱材に埋設し、固定部材と天板部とを貫通するようにビスを打ち込むことが考えられる。
この構成であれば、作業者が固定部材を踏んだ場合であっても、固定部材が補強材によって支持されるため、固定部材が沈み込むことを回避できる。従って、ビスの頭部が固定部材の上側に突出することを回避できる。
しかしながら、この構成では、予め天板部にビス孔が形成されている場合、施工の際に、天板部のビス孔と、固定部材においてビスを貫通させる箇所と、の位置合わせが必要となる。従って、固定部材の構造を、補強材に合わせた専用構造として設計する必要がある。さらに、施工の際の位置合わせのために、比較的多くの労力が必要となる。
また、予め天板部にビス孔が形成されていない場合、施工の際に、天板部にビス孔を形成する必要がある。これにより、施工の際に比較的多くの労力が必要となる。
以上のことから、特許文献1に記載の発明における補強材を利用した場合には、施工コストが増大しがちである。
本発明の目的は、ビスの頭部が固定部材の上側に突出することを確実に回避すると共に、施工コストの増大を抑制しやすい断熱防水構造体を提供することである。
本発明の特徴は、
下地の上側に敷設された断熱材と、
前記断熱材の上面に載置され、ビスによって前記下地に固定された長尺の固定部材と、
前記断熱材及び前記固定部材の上側に敷設され、前記固定部材に固定された防水シートと、
前記下地と前記固定部材との間において、前記断熱材に埋設された支持部材と、を備え、
前記支持部材は、前記断熱材の厚さ方向に沿って延びる第1板状部と、前記第1板状部と交差する方向及び前記断熱材の厚さ方向に沿って延びる第2板状部と、を有し、
前記ビスは、前記固定部材のうち、平面視において前記支持部材が存在しない部位を前記下地に固定しており、
前記支持部材は、前記第1板状部が前記断熱材の端面に沿う状態で配置されており、
前記支持部材の下端が前記下地に接していることにある。
本発明であれば、支持部材における第1板状部と第2板状部とは、互いに交差する方向に延びている。そのため、支持部材は、水平方向の力を受けても倒れにくい。従って、作業者が固定部材を踏んだ場合であっても、固定部材は、支持部材によって安定的に支持される。
これにより、固定部材が沈み込むことを確実に回避できる。即ち、本発明であれば、ビスの頭部が固定部材の上側に突出することを確実に回避できる。
しかも、本発明であれば、ビスは、固定部材のうち、平面視において支持部材が存在しない部位を下地に固定している。即ち、ビスを支持部材に貫通させる必要がない。
従って、本発明であれば、支持部材にビス孔を形成する必要がない。また、固定部材においてビスを貫通させる箇所の位置は、平面視において支持部材が存在しない部位であれば、自由に決定することができる。
そのため、固定部材の構造を、支持部材に合わせた専用構造として設計する必要がない。さらに、施工の際に、固定部材においてビスを貫通させる箇所の位置を、支持部材の位置に対して厳密に決定する必要がないため、施工の際に必要な労力は比較的少なくなる。
即ち、本発明であれば、施工コストの増大を抑制しやすい。
以上より、本発明であれば、ビスの頭部が固定部材の上側に突出することを確実に回避すると共に、施工コストの増大を抑制しやすい。
また、作業者が固定部材を踏んだ場合、断熱材のうち、断熱材の端面に近い部分が最も大きく圧縮されやすい。
ここで、本発明によれば、断熱材のうち、断熱材の端面に近い部分は、第1板状部によって、圧縮されないように確実に保護される。即ち、断熱材のうち、最も大きく圧縮されやすい部分を、圧縮されないように確実に保護することができる。
さらに、本発明において、
平面視において、前記第1板状部の延びる方向と、前記第2板状部の延びる方向と、は直交していると好適である。
第1板状部の延びる方向と、第2板状部の延びる方向と、が直交していない場合、第1板状部または第2板状部に対して垂直な方向の力が作用すると、支持部材が比較的倒れやすい。
ここで、上記の構成によれば、第1板状部に対して垂直な方向の力が作用した場合、その力の方向は、第2板状部の延びる方向と同一である。これにより、第1板状部に対して垂直な方向の力が作用した場合には、支持部材は第2板状部によって支えられるため、倒れにくい。
また、上記の構成によれば、第2板状部に対して垂直な方向の力が作用した場合、その力の方向は、第1板状部の延びる方向と同一である。これにより、第2板状部に対して垂直な方向の力が作用した場合には、支持部材は第1板状部によって支えられるため、倒れにくい。
即ち、上記の構成によれば、支持部材が倒れにくくなる。
さらに、本発明において、
平面視での前記固定部材の短手方向において、前記固定部材の長さと、前記支持部材の長さと、は同一であると好適である。
この構成によれば、固定部材は、短手方向の全長に亘って、支持部材により安定的に支持される。
また、平面視での固定部材の短手方向において、固定部材の長さよりも支持部材の長さの方が長い場合には、固定部材から支持部材がはみ出ることとなる。そして、支持部材において、固定部材からはみ出た部分は、固定部材の支持のためには不要である。即ち、この場合、支持部材に不要な部分が含まれているため、製造コストが必要以上に増大してしまう。
ここで、上記の構成によれば、平面視での固定部材の短手方向において、固定部材から支持部材がはみ出ることはない。従って、製造コストが必要以上に増大してしまう事態を回避することができる。
さらに、本発明において、
平面視での前記固定部材の短手方向において、前記支持部材の長さは、前記固定部材の長さよりも長いと好適である。
この構成によれば、固定部材は、短手方向の全長に亘って、支持部材により安定的に支持される。
また、この構成によれば、平面視において、固定部材から支持部材がはみ出ることとなる。これにより、防水シートの敷設前の段階であれば、固定部材の下側に支持部材が設置されていることを目視で容易に確認することができる。
さらに、本発明において、
前記断熱材の厚さ方向における前記支持部材の長さは、前記断熱材の厚みよりも短いと好適である。
この構成によれば、断熱材の厚さ方向において、固定部材は、断熱材に接することができる。従って、断熱材が、固定部材によって下側に押し付けられる構成を実現できる。これにより、断熱材が水平方向に位置ずれしにくくなる。
本発明に係る断熱防水工法の特徴は、
下地の上側に断熱材を敷設する工程と、
第1板状部と、前記第1板状部と交差する方向に延びる第2板状部と、を有する支持部材を、前記第1板状部及び前記第2板状部が前記断熱材の上面に対して垂直となる状態で、前記断熱材に埋設すると共に、前記支持部材を、前記第1板状部が前記断熱材の端面に沿う状態で、且つ、前記支持部材の下端が前記下地に接するように配置する工程と、
前記断熱材の上面において、前記支持部材の上方に長尺の固定部材を載置すると共に、前記固定部材のうち、平面視において前記支持部材が存在しない部位をビスによって前記下地に固定する工程と、
前記断熱材及び前記固定部材の上側に防水シートを敷設すると共に、前記防水シートを前記固定部材に固定する工程と、を備えることにある。
本発明であれば、支持部材における第1板状部と第2板状部とは、互いに交差する方向に延びている。そのため、支持部材は、水平方向の力を受けても倒れにくい。従って、作業者が固定部材を踏んだ場合であっても、固定部材は、支持部材によって安定的に支持される。
これにより、固定部材が沈み込むことを確実に回避できる。即ち、本発明であれば、ビスの頭部が固定部材の上側に突出することを確実に回避できる。
しかも、本発明であれば、ビスは、固定部材のうち、平面視において支持部材が存在しない部位を下地に固定している。即ち、ビスを支持部材に貫通させる必要がない。
従って、本発明であれば、支持部材にビス孔を形成する必要がない。また、固定部材においてビスを貫通させる箇所の位置は、平面視において支持部材が存在しない部位であれば、自由に決定することができる。
そのため、固定部材の構造を、支持部材に合わせた専用構造として設計する必要がない。さらに、施工の際に、固定部材においてビスを貫通させる箇所の位置を、支持部材の位置に対して厳密に決定する必要がないため、施工の際に必要な労力は比較的少なくなる。
即ち、本発明であれば、施工コストの増大を抑制しやすい。
以上より、本発明であれば、ビスの頭部が固定部材の上側に突出することを確実に回避すると共に、施工コストの増大を抑制しやすい。
断熱防水構造体の平面図である。 図1のII-II断面矢視図である。 図1のIII-III断面矢視図である。 断熱防水工法において、下地の上側に複数の断熱材が敷設された状態を示す図である。 断熱防水工法において、支持部材が断熱材に埋設される様子を示す図である。 断熱防水工法において、固定部材がビスによって下地に固定される様子を示す図である。 断熱防水工法において、防水シートが敷設される様子を示す図である。 その他の実施形態(1)において、支持部材が断熱材に埋設される様子を示す図である。 その他の実施形態(1)において、支持部材が断熱材に埋設される様子を示す図である。 その他の実施形態(2)における断熱材及び支持部材等の構成を示す図である。 その他の実施形態(4)における支持部材の構成を示す図である。 その他の実施形態(5)における支持部材の構成を示す図である。 その他の実施形態(6)における支持部材の構成を示す図である。 その他の実施形態(7)における支持部材の構成を示す図である。 その他の実施形態(8)における支持部材の構成を示す図である。 その他の実施形態(11)における断熱防水構造体の平面図である。 第1別実施形態における断熱防水構造体の縦断面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図2及び図3に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔断熱防水構造体の構成〕
図1から図3に示すように、断熱防水構造体Aは、陸屋根を有する建物の屋上において、側溝Sの近傍に設けられている。そして、断熱防水構造体Aは、断熱材1、長尺の固定部材2、防水シート3、支持部材4を備えている。
断熱材1は、下地5の上側に敷設されている。より具体的には、断熱材1は、下地5の上面に載置された状態で設けられている。
このように、断熱防水構造体Aは、下地5の上側に敷設された断熱材1を備えている。
固定部材2は、断熱材1の上面に載置されている。また、固定部材2は、ビス6によって下地5に固定されている。
より具体的には、固定部材2は、水平板状部21、垂れ下がり部22、折り返し部23を有している。水平板状部21は、水平姿勢であり、図1における紙面上下方向に延びている。また、水平板状部21は、断熱材1の上面に接している。そして、ビス6は、水平板状部21を貫通している。
また、図2及び図3に示すように、垂れ下がり部22は、水平板状部21における側溝S側の端部から下方に延びる状態で設けられている。そして、折り返し部23は、垂れ下がり部22の下端から斜め上方に延びる状態で設けられている。尚、折り返し部23は、水平板状部21の下面に向けて延びている。
このように、断熱防水構造体Aは、断熱材1の上面に載置され、ビス6によって下地5に固定された長尺の固定部材2を備えている。
尚、図1から図3に示すように、本実施形態においては、固定部材2は、断熱材1のうち、側溝Sの近傍部分の上面に載置されている。
図2及び図3に示すように、防水シート3は、断熱材1、固定部材2、ビス6を上側から覆う状態で敷設されている。そして、防水シート3は、固定部材2に固定されている。より具体的には、防水シート3の下面が、固定部材2の上面に溶着されている。
このように、断熱防水構造体Aは、断熱材1及び固定部材2の上側に敷設され、固定部材2に固定された防水シート3を備えている。
図1及び図2に示すように、支持部材4は、下地5と固定部材2との間に位置している。そして、支持部材4は、断熱材1に埋設されている。
このように、断熱防水構造体Aは、下地5と固定部材2との間において、断熱材1に埋設された支持部材4を備えている。
また、支持部材4は、第1板状部41と、第2板状部42と、を有している。図2に示すように、第1板状部41は、断熱材1の厚さ方向に沿って延びている。また、図1及び図2に示すように、第2板状部42は、第1板状部41と交差する方向及び断熱材1の厚さ方向に沿って延びている。より具体的には、図1に示すように、平面視において、第1板状部41の延びる方向と、第2板状部42の延びる方向と、は直交している。
このように、支持部材4は、断熱材1の厚さ方向に沿って延びる第1板状部41と、第1板状部41と交差する方向及び断熱材1の厚さ方向に沿って延びる第2板状部42と、を有している。
尚、本実施形態において、第1板状部41と第2板状部42とは一体的に形成されている。即ち、第1板状部41と第2板状部42とは結合している。また、図1に示すように、本実施形態における支持部材4は、平面視でT字状に形成されている。
また、図1及び図2に示すように、第1板状部41は、断熱材1の端面に沿っている。即ち、支持部材4は、第1板状部41が断熱材1の端面に沿う状態で配置されている。
図1に示すように、平面視での固定部材2の短手方向における固定部材2の長さは、長さW1である。また、平面視での固定部材2の短手方向における支持部材4の長さは、長さW2である。そして、長さW1と長さW2とは同一である。尚、この「同一」には、長さW1と長さW2とが厳密に一致している状態だけではなく、略等しい状態も含まれる。
このように、平面視での固定部材2の短手方向において、固定部材2の長さW1と、支持部材4の長さW2と、は同一である。
また、図1に示すように、ビス6は、平面視において支持部材4と重複しない位置に設けられている。即ち、ビス6は、固定部材2のうち、平面視において支持部材4が存在しない部位を下地5に固定している。
〔断熱防水工法について〕
次に、本発明に係る断熱防水工法の実施形態について説明する。
まず、図4に示すように、下地5の上側に複数の断熱材1を敷設する。このとき、敷設された断熱材1同士の間には、溝Gが形成されている。尚、本実施形態においては、複数の断熱材1が敷設されているが、本発明はこれに限定されず、1つの断熱材1が敷設されても良い。
このように、本発明に係る断熱防水工法は、下地5の上側に断熱材1を敷設する工程を備えている。
次に、図5に示すように、支持部材4を断熱材1に埋設する。詳述すると、支持部材4における第2板状部42を溝Gに差し込むと共に、支持部材4を下地5の上面に載置する。これにより、第1板状部41及び第2板状部42は、断熱材1の上面に対して垂直となる。
このように、本実施形態における断熱防水工法は、第1板状部41と、第1板状部41と交差する方向に延びる第2板状部42と、を有する支持部材4を、第1板状部41及び第2板状部42が断熱材1の上面に対して垂直となる状態で、断熱材1に埋設する工程を備えている。
次に、図6に示すように、断熱材1の上面において、支持部材4の上方に長尺の固定部材2を載置する。そして、固定部材2のうち、平面視(図1を参照)において支持部材4が存在しない部位をビス6によって下地5に固定する。このとき、固定部材2を上から押し付けることにより、断熱材1は上下方向に圧縮される。これにより、固定部材2における水平板状部21の下面が支持部材4に接する状態で、固定部材2が下地5に固定される。
このように、本実施形態における断熱防水工法は、断熱材1の上面において、支持部材4の上方に長尺の固定部材2を載置すると共に、固定部材2のうち、平面視において支持部材4が存在しない部位をビス6によって下地5に固定する工程を備えている。
尚、図5に示すように、断熱材1が上下方向に圧縮されていない状態においては、断熱材1の厚みは、厚みT2である。また、断熱材1の厚さ方向における支持部材4の長さは、長さT1である。そして、長さT1は、厚みT2よりも短い。
このように、断熱材1の厚さ方向における支持部材4の長さT1は、断熱材1の厚みT2よりも短い。
次に、図7に示すように、断熱材1及び固定部材2の上側に防水シート3を敷設する。そして、防水シート3を固定部材2に固定する。より具体的には、防水シート3の下面を、固定部材2の上面に溶着する。
尚、図7においては、固定部材2における垂れ下がり部22及び折り返し部23の図示を省略している。
このように、本実施形態における断熱防水工法は、断熱材1及び固定部材2の上側に防水シート3を敷設すると共に、防水シート3を固定部材2に固定する工程を備えている。
以上で説明した構成であれば、支持部材4における第1板状部41と第2板状部42とは、互いに交差する方向に延びている。そのため、支持部材4は、水平方向の力を受けても倒れにくい。従って、作業者が固定部材2を踏んだ場合であっても、固定部材2は、支持部材4によって安定的に支持される。
これにより、固定部材2が沈み込むことを確実に回避できる。即ち、以上で説明した構成であれば、ビス6の頭部が固定部材2の上側に突出することを確実に回避できる。
しかも、以上で説明した構成であれば、ビス6は、固定部材2のうち、平面視において支持部材4が存在しない部位を下地5に固定している。即ち、ビス6を支持部材4に貫通させる必要がない。
従って、以上で説明した構成であれば、支持部材4にビス孔を形成する必要がない。また、固定部材2においてビス6を貫通させる箇所の位置は、平面視において支持部材4が存在しない部位であれば、自由に決定することができる。
そのため、固定部材2の構造を、支持部材4に合わせた専用構造として設計する必要がない。さらに、施工の際に、固定部材2においてビス6を貫通させる箇所の位置を、支持部材4の位置に対して厳密に決定する必要がないため、施工の際に必要な労力は比較的少なくなる。
即ち、以上で説明した構成であれば、施工コストの増大を抑制しやすい。
従って、以上で説明した構成であれば、ビス6の頭部が固定部材2の上側に突出することを確実に回避すると共に、施工コストの増大を抑制しやすい。
〔第1別実施形態〕
上記実施形態においては、図2及び図3に示すように、防水シート3が、断熱材1及び固定部材2だけでなく、側溝S及びパラペットを覆う状態で敷設されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図17は、本発明に係る第1別実施形態における断熱防水構造体Aの縦断面図である。この第1別実施形態において、防水シート3は、断熱材1及び固定部材2を覆っている。しかしながら、防水シート3は、側溝S及びパラペットを覆ってはいない。
この第1別実施形態におけるパラペットは、上記実施形態におけるパラペットよりも低い。尚、図17に示すように、この第1別実施形態における建物は、パラペットの上端が下地5の上端よりも低くなるように設計されている。
そして、この第1別実施形態においては、膜状の防水材9が設けられている。図17に示すように、防水材9は、側溝Sを構成する各壁面と、パラペットと、を覆う状態で設けられている。尚、防水材9は、例えばウレタン防水によって設けることができる。
また、この第1別実施形態においては、テープ材10及び押さえ金物11が設けられている。
テープ材10は、防水材9において、固定部材2の垂れ下がり部22により覆われる部分の表面に貼り付けられている。尚、テープ材10は、例えばブチルテープにより構成されていても良い。
また、押さえ金物11は、水平部11a、鉛直部11b、延出部11cを有している。鉛直部11bは、固定部材2の垂れ下がり部22に沿った板状である。そして、鉛直部11bは、垂れ下がり部22とテープ材10との間に位置していると共に、テープ材10の表面に接着されている。
水平部11aは、水平姿勢の板状であり、鉛直部11bの上端に接続している。また、水平部11aは、断熱材1と下地5との間に挟み込まれている。
延出部11cは、板状であり、鉛直部11bの下端から斜め下方に延びる状態で設けられている。延出部11cの延びる方向は、固定部材2の折り返し部23に沿っている。そして、延出部11cの下面と、折り返し部23の上面と、が接触している。
テープ材10及び押さえ金物11により、折り返し部23と防水材9との間を通って風雨等が吹き込むことを防止できる。
また、押さえ金物11の延出部11cにより、固定部材2における垂れ下がり部22及び折り返し部23の変位が規制される。これにより、複数の固定部材2が長手方向に並んだ状態で設けられる場合には、各固定部材2における垂れ下がり部22及び折り返し部23の位置が均一になりやすい。
尚、以上に記載した各実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態においては、敷設された断熱材1同士の間に溝Gが形成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、溝Gが形成されていなくても良い。この場合、図8及び図9に示すように、支持部材4における第2板状部42の下端面を断熱材1の上面に押し付けることによって、断熱材1に切れ目Kを形成しながら、支持部材4を設置しても良い。また、支持部材4における第2板状部42を、断熱材1の側方から押し付けることによって、断熱材1の側面から切れ目Kを形成させても良い。このような方法によっても、支持部材4を断熱材1に埋設することができる。尚、第2板状部42のうち、断熱材1に押し付ける面の表面積が小さいほど、断熱材1に切れ目Kを形成しやすくなる。
(2)図10に示すように、敷設された断熱材1同士の間に形成される溝Gが、格子状であっても良い。この場合、支持部材4における第1板状部41及び第2板状部42を溝Gに差し込んだ状態で、支持部材4を設置できる。尚、図10に示す固定部材2は、垂れ下がり部22及び折り返し部23を有していない。
(3)断熱防水構造体Aは、陸屋根を有する建物の屋上において、平場の外縁部に設けられていても良いし、平場の中央部に設けられていても良い。また、切妻屋根を有する建物のケラバの近傍に設けられていても良い。
(4)図11に示すように、支持部材4は、平面視でL字状に形成されていても良い。
(5)図12に示すように、平面視において、第1板状部41の延びる方向と、第2板状部42の延びる方向と、は直交していなくても良い。また、図12において、第1板状部41は断熱材1の端面に沿っていない。即ち、支持部材4は、第1板状部41が断熱材1の端面に沿わない状態で配置されていても良い。
(6)図13に示すように、支持部材4は、平面視でX字状に形成されていても良い。
(7)図14に示すように、支持部材4は、第1板状部41、第2板状部42、第3板状部43、第4板状部44、第5板状部45を有していても良い。この場合、図14に示すように、平面視において、第1板状部41、第2板状部42、第3板状部43、第4板状部44、第5板状部45がそれぞれ放射状に延びていても良い。
(8)図15に示すように、第1板状部41と第2板状部42とが離間していても良い。
(9)固定部材2における水平板状部21の下面が支持部材4に接しない状態で、固定部材2が下地5に固定されていても良い。この場合、固定部材2がビス6によって下地5に固定され、固定部材2により断熱材1が圧縮された状態において、圧縮された断熱材1の厚みT2よりも、断熱材1の厚さ方向における支持部材4の長さT1の方が短くても良い。
(10)断熱材1の厚さ方向における支持部材4の長さT1は、断熱材1の厚みT2と同じであっても良いし、断熱材1の厚みT2よりも長くても良い。
(11)平面視での固定部材2の短手方向において、固定部材2の長さは、支持部材4の長さより長くても良いし、短くても良い。
例えば、図16に示す断熱防水構造体Aにおいては、上記実施形態における支持部材4の代わりに、支持部材7が備えられている。支持部材7は、第1板状部71と、第2板状部72と、を有している。そして、支持部材7は、上記実施形態における支持部材4と同様に、平面視でT字状に形成されている。
ここで、図16に示すように、平面視での固定部材2の短手方向における固定部材2の長さは、長さW1である。また、平面視での固定部材2の短手方向における支持部材7の長さは、長さW3である。そして、長さW3は、長さW1よりも長い。
これにより、平面視において、固定部材2から支持部材7がはみ出ることとなる。これにより、防水シート3の敷設前の段階であれば、固定部材2の下側に支持部材7が設置されていることを目視で容易に確認することができる。
このように、平面視での固定部材2の短手方向において、支持部材7の長さW3は、固定部材2の長さW1よりも長い。
(12)上記実施形態においては、固定部材2と支持部材4とが別体である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、固定部材2と支持部材4とは一体形成されていても良い。
本発明は、陸屋根だけではなく、傾斜屋根や壁にも利用することができる。
1 断熱材
2 固定部材
3 防水シート
4、7 支持部材
5 下地
6 ビス
41 第1板状部
42 第2板状部
A 断熱防水構造体

Claims (6)

  1. 下地の上側に敷設された断熱材と、
    前記断熱材の上面に載置され、ビスによって前記下地に固定された長尺の固定部材と、
    前記断熱材及び前記固定部材の上側に敷設され、前記固定部材に固定された防水シートと、
    前記下地と前記固定部材との間において、前記断熱材に埋設された支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記断熱材の厚さ方向に沿って延びる第1板状部と、前記第1板状部と交差する方向及び前記断熱材の厚さ方向に沿って延びる第2板状部と、を有し、
    前記ビスは、前記固定部材のうち、平面視において前記支持部材が存在しない部位を前記下地に固定しており、
    前記支持部材は、前記第1板状部が前記断熱材の端面に沿う状態で配置されており、
    前記支持部材の下端が前記下地に接している断熱防水構造体。
  2. 平面視において、前記第1板状部の延びる方向と、前記第2板状部の延びる方向と、は直交している請求項1に記載の断熱防水構造体。
  3. 平面視での前記固定部材の短手方向において、前記固定部材の長さと、前記支持部材の長さと、は同一である請求項1または2に記載の断熱防水構造体。
  4. 平面視での前記固定部材の短手方向において、前記支持部材の長さは、前記固定部材の長さよりも長い請求項1または2に記載の断熱防水構造体。
  5. 前記断熱材の厚さ方向における前記支持部材の長さは、前記断熱材の厚みよりも短い請求項1からの何れか一項に記載の断熱防水構造体。
  6. 下地の上側に断熱材を敷設する工程と、
    第1板状部と、前記第1板状部と交差する方向に延びる第2板状部と、を有する支持部材を、前記第1板状部及び前記第2板状部が前記断熱材の上面に対して垂直となる状態で、前記断熱材に埋設すると共に、前記支持部材を、前記第1板状部が前記断熱材の端面に沿う状態で、且つ、前記支持部材の下端が前記下地に接するように配置する工程と、
    前記断熱材の上面において、前記支持部材の上方に長尺の固定部材を載置すると共に、前記固定部材のうち、平面視において前記支持部材が存在しない部位をビスによって前記下地に固定する工程と、
    前記断熱材及び前記固定部材の上側に防水シートを敷設すると共に、前記防水シートを前記固定部材に固定する工程と、を備える断熱防水工法。
JP2018128875A 2018-07-06 2018-07-06 断熱防水構造体及び断熱防水工法 Active JP7150307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018128875A JP7150307B2 (ja) 2018-07-06 2018-07-06 断熱防水構造体及び断熱防水工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018128875A JP7150307B2 (ja) 2018-07-06 2018-07-06 断熱防水構造体及び断熱防水工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020007762A JP2020007762A (ja) 2020-01-16
JP7150307B2 true JP7150307B2 (ja) 2022-10-11

Family

ID=69151080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018128875A Active JP7150307B2 (ja) 2018-07-06 2018-07-06 断熱防水構造体及び断熱防水工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7150307B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111962775A (zh) * 2020-08-04 2020-11-20 安增麦 一种楼顶屋面保温斜坡一体化无渗漏施工方案

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027017A (ja) 1999-07-14 2001-01-30 Nippon Eipekkusu Kk ビルの屋上構造
JP2001193229A (ja) 2000-01-06 2001-07-17 Tsutsunaka Sheet Bosui Kk 建造物における金属板表面の断熱防水構造
JP2011052394A (ja) 2009-08-31 2011-03-17 Aaki Yamade Kk 防水構造
JP2011127316A (ja) 2009-12-17 2011-06-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 防水シートの敷設方法及び防水構造
JP2013177737A (ja) 2012-02-28 2013-09-09 Lonseal Corp 防水シートの固定構造および固定方法
JP2013256771A (ja) 2012-06-11 2013-12-26 S.B. Sheet Waterproof System Co Ltd 固定装置および防水構造体
KR101379669B1 (ko) 2013-06-25 2014-04-01 주식회사 아키벤 단열방수패널 설치용 방수바탕 고정장치와 이를 이용한 단열방수층 시공방법
JP2015113638A (ja) 2013-12-12 2015-06-22 ロンシール工業株式会社 防水シートの固定構造
JP2016204915A (ja) 2015-04-20 2016-12-08 アーキヤマデ株式会社 防水構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4803823A (en) * 1987-04-28 1989-02-14 Stenson John F Rigid insulation corner fastener
JPH069179Y2 (ja) * 1987-11-28 1994-03-09 西日本特殊防水止水工事株式会社 建築物の断熱構造体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027017A (ja) 1999-07-14 2001-01-30 Nippon Eipekkusu Kk ビルの屋上構造
JP2001193229A (ja) 2000-01-06 2001-07-17 Tsutsunaka Sheet Bosui Kk 建造物における金属板表面の断熱防水構造
JP2011052394A (ja) 2009-08-31 2011-03-17 Aaki Yamade Kk 防水構造
JP2011127316A (ja) 2009-12-17 2011-06-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd 防水シートの敷設方法及び防水構造
JP2013177737A (ja) 2012-02-28 2013-09-09 Lonseal Corp 防水シートの固定構造および固定方法
JP2013256771A (ja) 2012-06-11 2013-12-26 S.B. Sheet Waterproof System Co Ltd 固定装置および防水構造体
KR101379669B1 (ko) 2013-06-25 2014-04-01 주식회사 아키벤 단열방수패널 설치용 방수바탕 고정장치와 이를 이용한 단열방수층 시공방법
JP2015113638A (ja) 2013-12-12 2015-06-22 ロンシール工業株式会社 防水シートの固定構造
JP2016204915A (ja) 2015-04-20 2016-12-08 アーキヤマデ株式会社 防水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020007762A (ja) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7150307B2 (ja) 断熱防水構造体及び断熱防水工法
JP5287589B2 (ja) 断熱下地材及び横葺き屋根改修工法
JP2015196997A (ja) 屋根パネルの接続構造
JP7219970B2 (ja) 屋根用断熱材
JP5626979B2 (ja) 屋根構造
JP4181608B2 (ja) 通気断熱材及び断熱パネル並びに断熱屋根
JP6062635B2 (ja) 屋根構造
JP7034460B2 (ja) 屋根防水改修システム
JP6523616B2 (ja) 断熱屋根構造
JP3769205B2 (ja) 断熱下地材
JP2020029748A (ja) 固定具、折板屋根被覆構造、及び折板屋根被覆構造の設置方法
JP6514947B2 (ja) 防水構造の施工方法、及び、それに用いられるボード連結具
JP6501337B2 (ja) 屋根構造
JP7144928B2 (ja) 下葺材、及びこれを備えた屋根構造
JP6658776B2 (ja) リフォーム方法
JP5993173B2 (ja) 屋根下地構造
JP2015121081A (ja) 断熱屋根構造
JP2024061259A (ja) 屋根材保護具
JP6571970B2 (ja) 屋根の下地構造
JP6301693B2 (ja) 屋根構造及び雪止め具
JP6543023B2 (ja) 建築板、及び建築板の施工構造
JP4479393B2 (ja) 屋根材の葺設方法
JP6599714B2 (ja) 建物のけらば構造及び建物のけらば処理方法
JP6560501B2 (ja) 屋根の断熱構造
JP3748523B2 (ja) 断熱下地構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7150307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150