JP6514947B2 - 防水構造の施工方法、及び、それに用いられるボード連結具 - Google Patents

防水構造の施工方法、及び、それに用いられるボード連結具 Download PDF

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本発明は、建物等の各種の構造物の防水処理に用いられる防水構造に関し、詳しくは、
コンクリートスラブ等の建物側の防水下地の上に断熱ボードが並設され、当該断熱ボード
の上に防水シートが敷設されているとともに、防水下地と断熱ボードの各々とが接着剤で
接着されている防水構造の施工方法、及び、それに用いられるボード連結具に関する。
この種の防水構造は、建物側の防水下地と断熱ボードの各々とを接着剤で接着するので、ハンマードリル等で防水下地に形成した固定用下穴に取り付ける固定金具によって防水下地と断熱ボードの各々とを機械的に固定する方法を採るものに比べ、建物側への構造的な負担が少なく、更に、施工時の騒音や振動の問題も生じない優れた利点がある。
このような防水構造では、例えば、特許文献1に示すように、防水下地の不陸を変形吸収して接着剤による面的な接着が良好に行える発泡ポリエチレンフォームや発泡ポリプロピレンフォーム等の軟質の断熱ボードを用いるのが一般的であるが、近年、高断熱化等の観点からウレタンフォームやスチレンフォーム等の硬質断熱ボードを採用することが検討されている。
特開平8−312073号公報
しかしながら、硬質の断熱ボードは、変形による防水下地の不陸吸収作用が軟質の断熱ボードよりも大幅に劣るため、防水下地の不陸に原因して接着剤による接着部位に剥離や浮き等の不具合が生じ易くなることが懸念され、実用上の耐久性を確保するための対策が望まれる。
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、防水下地に
接着剤で接着する断熱ボードに硬質のものを採用する場合でも、断熱ボードに剥離や浮き
等の不具合が生じるのを抑制することのできる防水構造の施工方法、及び、それに用いられるボード連結具を提供する点にある。
水下地の上に断熱ボードが並設され、当該断熱ボードの上に防水シートが敷設されているとともに、前記防水下地と前記断熱ボードの各々とが接着剤で接着されている防水構造であって、
前記断熱ボードの複数枚を一体連結するボード連結手段が備えられていると好適である
上記構成によれば、防水下地に接着剤で接着された断熱ボードの複数枚がボード連結手段で一体連結されているので、一方側の断熱ボードの剥離側(又は浮き側)の負荷が大きい場合でも他方側の断熱ボードが負荷の一部を負担し、複数枚の断熱ボードが一体となって剥離側の負荷に抵抗することができる。つまり、一体連結された断熱ボードの各々を相互の剥離側への負荷に対する抵抗手段として機能させることができる。
しかも、複数枚の断熱ボードをボード連結手段で一体連結するにあたり、防水下地に穴加工等を施す必要がなく、そのため、建物側への構造的な負担増や施工時の騒音や振動の問題を招くことも適切に回避することができる。
したがって、防水下地に接着剤で接着する断熱ボードとして硬質のものを採用する場合でも、断熱ボードに剥離や浮き等の不具合が生じるのを効果的且つ効率的に抑制することができる。
記ボード連結手段で一体連結された複数枚の前記断熱ボードと前記防水下地とを固定連結する固定連結手段が付設されていると好適である
上記構成によれば、ボード連結手段で一体連結された複数枚の前記断熱ボードと防水下地とを固定連結手段で固定連結するので、独立した断熱ボードの各々と防水下地とを各別に固定連結手段で固定連結するのに比べて、固定連結手段による防水下地への固定連結箇所数を抑えながら断熱ボードの剥離抵抗力を高めることができる。
したがって、建物側への構造的な負担増や施工時の騒音・振動の発生を抑制しながら、構造全体としての耐久性を効果的且つ効率的に高めることができる。
本構成の実施において、固定連結手段による防水下地への固定連結箇所は、例えば、特に剥離負荷の大きい箇所や接着剤が所期の接着力を発揮するまで断熱ボードの移動や変形が生じ易い箇所等の特定の一部の箇所に絞るのが特に好ましい。
また、本構成の実施において、固定連結手段による防水下地への固定連結箇所は、ボード連結手段による連結箇所とすることができ、その場合はボード連結手段と固定連結手段の一部又は全部の構成を兼用するのが効率的である。
記ボード連結手段が、隣接する前記断熱ボードの端縁側の各々を併せて取付自在なボード用取付部を備えたボード連結具から構成されていると好適である
上記構成によれば、前記ボード連結手段を構成するボード連結具のボード用取付部に対し、隣接する断熱ボードの端縁側の各々を併せて取り付けることで、複数枚の断熱ボードを一体連結することができる。したがって、複数枚の断熱ボードの一体連結を簡単・確実に行うことができ、複数枚の断熱ボードの一体連結による所期の耐久性を容易に得ることができる。
記ボード連結具には、前記防水下地に定着させる定着部材を取付自在な定着部材用取付部が備えられていると好適である
上記構成によれば、防水下地に定着させる定着部材をボード連結具の定着部材用取付部に取り付けることで、定着部材を介してボード連結具を防水下地に固定連結することができる。したがって、ボード連結具で一体連結された断熱ボードの防水下地への固定連結を必要に応じて簡単・確実に行うことができ、構造全体としての耐久性を容易に高めることができる。
〔1〕本発明の第1特徴構成は、
防水下地の上に断熱ボードが並設され、当該断熱ボードの上に防水シートが敷設されているとともに、前記防水下地と前記断熱ボードの各々とが接着剤で接着され、
前記断熱ボードの複数枚を一体連結するボード連結手段が備えられ、
前記ボード連結手段が、隣接する前記断熱ボードの端縁側の各々を併せて取付自在なボード用取付部と、前記防水下地に定着させる定着部材を取付自在な定着部材用取付部とを一体的に備えた複数個のボード連結具から構成されている防水構造の施工方法であって、
複数枚の前記断熱ボードを前記ボード連結具の前記ボード用取付部を用いて一体連結するとともに、前記防水下地との間に接着剤を介在させながら前記防水下地の上に前記断熱ボードを並設状態に敷き詰め、
前記接着剤が所期の接着力を発揮する前段階で、複数個の前記ボード連結具のうち、特定の一部の箇所又はその近傍に配置されている前記ボード連結具を、前記定着部材用取付部と前記定着部材とを用いて前記防水下地に固定連結し、
その後、前記防水シートを、前記断熱ボードとの間に接着剤を介在させながら断熱ボードの上に敷設する点にある。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、
第1特徴構成に記載の防水構造の施工方法に用いられるボード連結具であって、
前記ボード用取付部としての外周側開口の凹部を対向面間に形成する上下一対の円盤状の板状部と、当該上下一対の板状部の中央部位どうしを繋ぐ状態で備えられて上方側から前記定着部材を挿入配置可能に構成された前記定着部材用取付部としての筒状部と、から構成されている点にある。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、
上方側の前記板状部を有する上側部材と、下方側の前記板状部を有する下側部材とに分割され、それら上側部材と下側部材とが上下方向に伸縮自在な接続手段にて接続されることで、前記ボード用取付部としての前記外周側開口の凹部の上下幅が変更自在に構成されている点にある。
〔4〕本発明の第4特徴構成は、上面部が導電性材料で構成され、その上面部に前記防水シートを接着接合するための熱溶性の接着層が付設されることで、前記防水シートと前記断熱ボードとを固定するシート固定具に兼用構成されている点にある。
防水構造の第1実施形態を示す全体構成図 防水構造の要部の縦断面図 防水構造の要部の縦断面図 (a)ボード連結具を示す水平断面図、(b)ボード連結具の別例を示す水平断面図、(c)ボード連結具の別例を縦断面図 防水構造の第2実施形態を示す全体構成図 防水構造の要部の縦断面図
〔第1実施形態〕
図1、図2は、本発明に係る防水構造を採用した建物の屋根部分を示している。本実施形態では建物の屋根部分として陸屋根を例に挙げて説明するが、傾斜屋根等であってもよい。また、本防水構造は、建物の屋根部分に限らず、建物のバルコニー部分や構造物の外面部分等の各種の部位の防水措置に適用することができ、また、新たに構築する場合に限らず、既設のものを改修する場合等にも好適に適用することができる。
この防水構造は、防水下地1の一例であるコンクリートスラブの上に断熱ボード2が並設状態で敷き詰められているとともに、当該断熱ボード2の上に防水シート3が敷設されている。
前記断熱ボード2は、断熱性を有する素材を矩形板状に成形して構成され、防水下地1の上に接着剤4で面的に接着接合されている。また、前記防水シート3は、塩化ビニル樹脂等の防水性を有する素材をシート状に成形して構成され、複数枚の断熱ボード2の上面に亘る状態で断熱ボード2の上面に接着剤5で面的に接着接合されている。
なお、防水下地1と断熱ボード2との接着、及び、断熱ボード2と防水シート3との接着は、接触面の全域で接着接合された構造に限らず、接触面の一部で接着接合された構造であってもよい。また、接着剤4、5は、樹脂系やアスファルト系やセメント系等各種材質を用いることができる。
前記断熱ボード2としては、厚みが薄くても所望の断熱性が得られ、且つ、金属板等による被覆補強も特に必要のない硬質のものを用いており、具体的には、発泡倍率が大きく断熱性に優れたポリウレタン系又はポリスチレン系フォームを採用している。
ここで、硬質の断熱ボード2は変形による防水下地1の不陸吸収作用が軟質の断熱ボードよりも大幅に劣るため、このように硬質の断熱ボード2を採用した場合に、防水下地1の不陸に原因して接着剤4による接着部位に剥離等の不具合が生じ易くなることが懸念される。
そこで、本防水構造には、断熱ボード2の複数枚を一体連結するボード連結手段6が備えられている。このように断熱ボード2の複数枚をボード連結手段6で一体連結することで、複数枚の断熱ボード2が一体となって剥離側の負荷に抵抗し、断熱ボード2の剥離等の不具合が生じるのを効率的に抑制する。
本実施形態において、ボード連結手段6は、4枚の断熱ボード2の外周角部(端縁側の一例)が集合する箇所で4枚の断熱ボード2を一体連結するように構成され、剥離が生じ易い断熱ボード2の端縁角部の剥離抵抗を高める形態で、防水下地1から断熱ボード2が剥離するのを一層効率的に抑制する。
ボード連結手段6による断熱ボード2の一体連結は、4枚の断熱ボード2の外周角部が集合する全箇所で実施するのに限らず、防水下地1の不陸の程度等から選択した一部箇所で実施することができる。また、4枚の断熱ボード2の外周側角部が集合する箇所に加えて、或いは、4枚の断熱ボード2の外周側角部が集合する箇所に代えて、2枚の断熱ボード2の外周辺中間部(端縁側の一例)が隣接する全箇所又は一部箇所で実施することができる。
更に、本防水構造には、図3に示すように、一体連結された複数枚の断熱ボード2と防水下地1とを固定連結する固定連結手段7が付設されている。当該固定連結手段7による断熱ボード2の防水下地1への固定連結は、必要に応じて適宜の箇所で行うことができるが、本実施形態では、剥離負荷の大きい箇所や接着剤4が所期の接着力を発揮するまで断熱ボード2の姿勢保持を必要とする箇所等の特定の一部の箇所で行うことで、防水構造全体としての耐久性を効率的に高めている。
前記ボード連結手段6は、断熱ボード2どうしの連結箇所の各々に配置されて断熱ボード2どうしを連結する複数個のボード連結具Tから構成されている。また、前記固定連結手段7は、上述したボード連結具Tと、これを防水下地1に固定連結可能な定着部材8とから構成されている。つまり、本防水構造では、ボード連結手段6と固定連結手段7とが兼用構成されている。以下、ボード連結具Tについて説明を加える。
前記ボード連結具Tは、隣接する断熱ボード2の端縁側の各々を併せて取付自在なボード用取付部11と、防水下地1に定着させる定着部材8を取付自在な定着部材用取付部12とを一体的に備えて構成されている。
前記ボード連結具Tの具体的構成は種々の構成変更が可能であるが、例えば、図2、図3に示すように、ボード用取付部11の一例である外周側開口の凹部13を対向面間に形成する上下一対の円盤状の板状部14A、14Bと、当該板状部14A、14Bの中央部位どうしを繋ぐ状態で備えられた定着部材用取付部12の一例である筒状部15とから構成することができる。
ここで、外周側開口の凹部13の上下幅H(上下一対の板状部14A、14Bの間隔)は、断熱ボード2の厚み寸法と同一又はそれよりも若干小に設定され、隣接する断熱ボード2の端縁側を外周側から内部に挿し込むことで、断熱ボード2の端縁側を嵌合状態で取付自在に構成されている。なお、接着剤や粘着テープ、釘等の適宜の補強手段を補助的に設けることで、必要に応じてボード用取付部11と断熱ボード2との取付強度を高めることができる。
本実施形態では、ボード連結具Tは樹脂素材で一体成型され、しかも、上下一対の板状部14A、14Bが薄肉に構成されている。そのため、板状部14A、14Bが防水下地1と断熱ボード2の接着箇所、及び、断熱ボード2と防水シート3の接着箇所で段差を生じさせるのを抑制することができる。
前記ボード用取付部11の一例である外周側開口の凹部13には、断熱ボード2の設定位置への取付案内とボード連結具Tの補強とを兼ねた取付ガイド壁16が付加的に備えられている。
当該取付ガイド壁16は、取付対象の断熱ボード2の毎数等に応じた形状・配置で構成するのが好ましく、図1、図2、図4(a)に示すように、ボード連結具Tによって4枚の断熱ボード2の外周側角部を一体連結する場合には、取付ガイド壁16を上面視十字状に構成すれば、当該取付ガイド壁16で仕切られた凹部13内の4つの空間の各々に4枚の断熱ボード2の外周側角部の各々を適切に取り付けることができる。
また、例えば、図4(b)に示すように、ボード連結具Tによって2枚の断熱ボード2の外周辺中間部を一体連結する場合には、取付ガイド壁16を上面視I字状に構成すれば、当該取付ガイド壁16で仕切られた凹部13内の2つの空間の各々に2枚の断熱ボード2の外周辺中間部の各々を適切に取り付けることができる。
なお、図4(c)に示すように、ボード用取付部11の一例である外周側開口の凹部13は、種々の厚みの断熱ボード2に対応可能なように上下幅Hを変更自在な構成としてもよく、この場合、例えば、ボード連結具Tを、上方側の板状部14Aを有する上側部材11Aと下方側の板状部14Bを有する下側部材11Bとに分割し、雄ネジ11aと雌ネジ11b等の上下方向に伸縮自在な各種の接続手段で上側部材11Aと下側部材11Bとを接続する構造とすればよい。このような構造のボード連結具Tであれば、種々の厚みの断熱ボード2に対応できる他、下側部材11Bを防水下地1に接着剤や粘着テープ等で固定しておき、その上から断熱ボード2を敷設した後、上側部材11Aを下側部材11Bに接続する等により、定着部材8を用いずに防水下地1に固定連結することもできる。
前記筒状部15は、定着部材8の一例であるコンクリートビスの軸部8aを挿通させて防水下地1に定着させる状態でコンクリートビスの頭部8bを取り付けることで、定着部材8を介してボード連結具Tを防水下地1に固定連結可能に構成されている。
本実施形態では、図2、図3に示すように、筒状部15の内部に、上方側の大径孔部15aと、下方側の小径孔部15bと、大径孔部15aと小径孔部15bの間の環状の掛止段部15cとが形成され、上方側から挿入配置した定着部材8としてのコンクリートビスの頭部8bを掛止段部15cに掛止させる状態で、小径孔部15bを通してコンクリートビスの軸部8aを防水下地1にネジ込み固定可能に構成されている。
なお、定着部材8を使用する場合と使用しない場合のいずれにしても、本防水構造を構築するにあたり、当該筒状部15の内部に残る空隙を断熱材で埋めるようにしてもよく、また、断熱ボード2の端縁側に筒状部15との干渉を回避するための面取り等を形成するようにしてもよい。
上述の如く構成された防水構造は、例えば、以下のような施工方法で構築することができる。
まず、複数枚の断熱ボード2をボード連結具Tで一体連結するとともに、防水下地1との間に接着剤4を介在させながら防水下地1の上に断熱ボード2を並設状態に敷き詰める。
そして、接着剤4が所期の接着力を発揮する前段階で、施工後に想定される剥離負荷の大きい箇所や、施工中に断熱ボード2の姿勢が変化し易い特定の一部の箇所を吟味し、当該箇所又はその近傍に配置されたボード連結具Tを定着部材8で防水下地1に固定連結する。
その後、断熱ボード2との間に接着剤5を介在させながら、断熱ボード2の上に防水シート3を敷設する。
このような施工方法であれば、複数枚の断熱ボード2の一体連結と防水下地1への固定連結とをボード連結具Tと定着部材8とを用いて簡単・確実に行うことができ、しかも、音や振動が発生する虞のある工程が、特定の一部の箇所に対してボード連結具Tを定着部材8で防水下地1に固定連結する工程だけであるので、施工時に騒音や振動の問題を招くことも適切に回避することができる。
〔第2実施形態〕
図5、図6は、本発明に係る防水構造の第2実施形態を示し、この第2実施形態では、前記ボード連結手段6を構成するボード連結具Tが、金属製のレール状の長尺な型材から構成され、隣接する断熱ボード2の端縁側の広い範囲どうしを一体連結するように構成されている。
前記ボード連結具Tは、前記ボード用取付部11の一例である外側開口の凹部13を対向面間に形成する状態で長手方向に延びる上板部17A及び下板部17Bと、当該両板部17A、17Bとに亘る状態で長手方向に延びる連結板部18とから構成されている。
図6に示すように、下板部17Bの短手方向一方側(図中右側)には、前記定着部材用取付部12として、上板部17Aの短手方向一方端の直下位置から短手方向外方側に延出する延出板部17bが形成されている。
つまり、本実施形態では、図6中の仮想線で示すように、防水下地1との固定連結が必要な適宜の箇所において、当該延出板部17bを貫通させる状態で定着部材8を防水下地1に定着させることで、定着部材8を介してボード連結具Tを防水下地1に固定連結可能に構成されている。
この第2実施形態の防水構造では、防水下地1の上に複数枚の断熱ボード2を敷き詰める際、例えば、ボード連結具Tにおける延出板部17bが形成されていない側の凹部13Aと断熱ボード2とを取り付けながら、これらのボード連結具Tと断熱ボード2を防水下地1の上に設置した後、断熱ボード2と防水下地1の状態を確認した上で必要に応じて当該ボード連結具Tにおける延出板部17bに定着部材8を取り付けてボード連結具Tを防水下地1に定着させ、その後、当該ボード連結具Tにおける延出板部17bが形成された側の凹部13Bに断熱ボード2を取り付ける手順で、ボード連結具Tの短手方向の他方側から一方側に向かって順次に断熱ボード2を設置することができる。
そのため、複数枚の断熱ボード2の一体連結と、断熱ボード2の防水下地1への固定連結とを順次に適切に行いながら、防水下地1の上に複数枚の断熱ボード2を敷き詰めることができる。
なお、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔別実施形態〕
(1)前述の各実施形態では、ボード連結手段6がボード連結具Tから構成されている場合を例に示したが、断熱ボード2の端面どうしを連結自在な接着剤や粘着テープや紐等の各種のものから構成されていてもよい。
(2)前述の各実施形態の改良として、前記ボード連結具Tが防水シート3と断熱ボード2とを固定するシート固定具に兼用構成されていてもよい。この場合、例えば、ボード連結具Tの上面部を導電性材料で構成し、その上に熱溶性の接着層を付設して構成することができる。このようにすれば、ボード連結具Tの上に防水シート3を載置した状態で防水シート3の上から電磁誘導加熱等で接着層を溶かすことで、ボード連結具Tと防水シート3とを接着接合する形態で防水シート3を固定することができる。
(3)前述の各実施形態では、固定連結手段7による断熱ボード2と防水下地1との固定連結箇所として、ボード連結手段6による複数枚の断熱ボード2の連結箇所から選択した特定の一部の箇所を例に示したが、当該連結箇所の全箇所や連結箇所とは異なる箇所であってもよい。また、場合によっては、固定連結手段7による断熱ボード2と防水下地1との固定連結を全く行わなくともよい。
(4)前述の各実施形態では、断熱ボード2の上に直接に防水シート3が敷設されている場合を例に示したが、断熱ボード2の上に金属板等の歩行用等の補強材を設置した上で、その補強材の上に防水シート3が敷設されていてもよい。
(5)前述の各実施形態では、防水構造の施工方法において、ボード連結具Tを定着部材8で防水下地1に固定連結する工程を、接着剤4が所期の接着力を発揮する前に実施する場合を例に示したが、接着剤4が所期の接着力を発揮した後で実施してもよい。
(6)前述の各実施形態では、防水下地1の上に並設する断熱ボード2として、硬質のものを例に示したが、発泡ポリエチレンフォームや発泡ポリプロピレンフォーム等の軟質のものを用いることができる。
(7)防水下地1は、前述の各実施形態で示したコンクリートスラブに限らず、折板やデッキプレート、野地板、ALC板等の構造物の防水対象部位に設置される各種のものであってもよい。
1 防水下地
2 断熱ボード
3 防水シート
4 接着剤
5 接着剤
6 ボード連結手段
7 固定連結手段
8 定着部材
11 ボード用取付部
12 定着部材用取付部
T ボード連結具

Claims (4)

  1. 防水下地の上に断熱ボードが並設され、当該断熱ボードの上に防水シートが敷設されているとともに、前記防水下地と前記断熱ボードの各々とが接着剤で接着され、
    前記断熱ボードの複数枚を一体連結するボード連結手段が備えられ、
    前記ボード連結手段が、隣接する前記断熱ボードの端縁側の各々を併せて取付自在なボード用取付部と、前記防水下地に定着させる定着部材を取付自在な定着部材用取付部とを一体的に備えた複数個のボード連結具から構成されている防水構造の施工方法であって、
    複数枚の前記断熱ボードを前記ボード連結具の前記ボード用取付部を用いて一体連結するとともに、前記防水下地との間に接着剤を介在させながら前記防水下地の上に前記断熱ボードを並設状態に敷き詰め、
    前記接着剤が所期の接着力を発揮する前段階で、複数個の前記ボード連結具のうちで特定の一部の箇所又はその近傍に配置された前記ボード連結具を、前記定着部材用取付部と前記定着部材とを用いて前記防水下地に固定連結し、
    その後、前記防水シートを、前記断熱ボードとの間に接着剤を介在させながら断熱ボードの上に敷設する防水構造の施工方法。
  2. 請求項1記載の防水構造の施工方法に用いられるボード連結具であって、
    前記ボード用取付部としての外周側開口の凹部を対向面間に形成する上下一対の円盤状の板状部と、当該上下一対の板状部の中央部位どうしを繋ぐ状態で備えられて上方側から前記定着部材を挿入配置可能に構成された前記定着部材用取付部としての筒状部と、から構成されているボード連結具。
  3. 上方側の前記板状部を有する上側部材と、下方側の前記板状部を有する下側部材とに分割され、それら上側部材と下側部材とが上下方向に伸縮自在な接続手段にて接続されることで、前記ボード用取付部としての前記外周側開口の凹部の上下幅が変更自在に構成されている請求項2記載のボード連結具。
  4. 上面部が導電性材料で構成され、その上面部に前記防水シートを接着接合するための熱溶性の接着層が付設されることで、前記防水シートと前記断熱ボードとを固定するシート固定具に兼用構成されている請求項2又は3記載のボード連結具。
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