JPH069179Y2 - 建築物の断熱構造体 - Google Patents

建築物の断熱構造体

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JPH069179Y2
JPH069179Y2 JP1987181575U JP18157587U JPH069179Y2 JP H069179 Y2 JPH069179 Y2 JP H069179Y2 JP 1987181575 U JP1987181575 U JP 1987181575U JP 18157587 U JP18157587 U JP 18157587U JP H069179 Y2 JPH069179 Y2 JP H069179Y2
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heat insulating
insulating material
waterproof layer
plate
building
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JP1987181575U
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JPH0186617U (ja
Inventor
昭一 倉茂
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西日本特殊防水止水工事株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は建築物の断熱構造体に係り、温度差の激しい建
築物の表面、特に屋根面において、断熱効果の優れた合
成樹脂製の断熱材を使用した場合でも熱による断熱材の
変形を防止し、断熱材の上に形成されている防水層を破
損することのないようにした建築物の断熱構造体に関す
る。
【従来技術】
例えば、コンクリート建築物の屋上には、一般に防水工
事と共に断熱工事が施工されている。この断熱工事は断
熱層を形成することによって行われている。断熱層を形
成する素材としては、硬質ウレタン樹脂、発泡スチロー
ル樹脂などからなる平面視長方形の板状の断熱材が使用
される。 この屋上の断熱層の一般的な施工方法は次の通りであ
る。 まず、施工面にアスファルト、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、セメント系の無機質材等で防水層を形成し、その
上に断熱材を接着剤で接着して敷き詰める。その断熱材
の上に更に防水層を施し、その上に必要に応じて保護材
を敷設する。
【従来技術の問題点】
上記方法によって施工された断熱層には次のような問題
点があった。 (a)断熱層を形成するのに使用される板状の断熱材
は、完全に平ではなく若干の反りを生じており、また、
断熱材を貼着される面も平面ではなく多少の凹凸を有し
ている。 このため、敷設にあたって接着材が硬化するまでは断熱
材がめくれたり浮き上がりやすく作業がしにくい。 (b)屋上は昼夜の温度差が激しく断熱材は合成樹脂製
であるために劣化しやすい。断熱材は劣化が進むと全体
が波打ち、甚だしいときにはかど部がめくれ上がって上
部に形成されている防水層の破断の原因となる。 実開昭56−148432号のマイクロフィルムには、
スラブ面上に敷いた断熱材の押えを兼ねてこれをカバー
する断熱材カバー用ブロックが開示してあるが、それ自
身は断熱材ではない。 また、断熱材の上に貼着されたり固着されるものではな
く、上下に配置した連結部材で連結した状態で単に断熱
材の上に載置されるものであるから、傾斜していたり垂
直な壁面などに設けてある断熱材を押えることはできな
い。 実開昭56−88817号のマイクロフィルムには、コ
ンクリート板材等の遮光断熱板を屋根面との間および板
材相互の端面間に間隙をもって敷き並べて屋根面を保護
し、防水層の損傷や日光・暴露等による劣化を防止し、
更に開放空気層による断熱性の向上効果を図ったものが
開示してあり、屋根面に遮光断熱板を取り付けるのに防
水層に接着剤で接着されている硬質塩化ビニル等ででき
たジョイナーが使用されている。ところで、屋根面は夏
期には高温となり、冬期には氷点下になり、また、昼夜
の温度差も激しく、合成樹脂は劣化しやすい。このため
接着剤の劣化も激しくジョイナーは防水層から取り外れ
やすくなり、実開昭56−148432号のマイクロフ
ィルムに開示してあるものの場合と同様に傾斜していた
り垂直な壁面などに設置することは落下する恐れがあり
使用できない。 また、ジョイナーの上に遮光断熱板を載せ、防水層と遮
光断熱板との間に間隙を有するために、次の問題点があ
る。(1)工事中あるいは工事後に人や重量物が遮光断熱
板の上に乗った場合に折損しやすい。(2)減圧の法則に
より台風時のように気圧が低いときに遮光断熱板が持ち
上がり、破損してしまう。(3)間隙があると、空気が冷
却されたときは水滴を生じ防水上の観点からも問題があ
る。
【考案の目的】
そこで本考案の目的は、温度差の激しい建築物の表面、
特に屋根面において、断熱効果の優れた合成樹脂製の断
熱材を使用した場合でも熱による断熱材の変形を防止
し、断熱材の上に形成されている防水層を破損すること
のないようにした建築物の断熱構造体を提供することに
ある。
【目的を達成するための手段】
上記目的を達成するために講じた本考案の構成は次の通
りである。 即ち本考案は、建築物の表面に設けられた防水層と、連
接して設けてあり上記防水層の上に接着してある所要枚
数の合成樹脂製の断熱材と、この断熱材の周縁に突設し
てあり上記防水層の上面から先端までの高さが実質的に
断熱材の厚さと同じであるアンカーボルトと、このアン
カーボルトが貫通する装着穴が設けてありこの装着穴の
周縁には上記アンカーボルトと螺合するナットを収容す
る凹部が表面に形成されている押さえ板を有し、この押
さえ板の裏面には隣接する断熱材の間に挿入する仕切板
が突設してある押さえ具と、を備え、上記断熱材は上記
アンカーボルトにナットを螺合して上記防水層の上に固
着してあり、更に上記断熱材の上に防水層が形成してあ
る、建築物の断熱構造体である。 断熱材は、例えば硬質ウレタン、発泡スチロール等から
なる適宜厚さの板状体が使用され、形状も通常は四角形
であるが特に限定はしない。 押え具は、施工面に突設されたアンカーボルトに取りつ
け、それによって断熱材の縁部を押さえて施工面に固定
するもので、同一形状のものを使用することもできる
し、断熱材の固定位置によって形状を異にすることもで
きる。押え具は、後述する実施例では、部品を組み立て
るようにしているが、一体成形とすることも出来る。
【実施例】
本考案は図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明す
る。 第1図は建築物の屋上に断熱材を張設した状態の一部概
略平面図、第2図は第1図のA部における断熱材を一部
切欠した分解斜視図である。 コンクリート建築物の屋上に、アスファルト、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、セメント系の無機質材等の防水加
工が施されて施工面(R)が設けてある。施工面(R)
には、所要厚さの板状の断熱材(2)が接着剤によって所
要枚数貼設されている。施工面Rのうち、断熱材(2)の
かど部及び縁部(第1図におけるA部、B部、C部、D
部に該当する部分)を囲むようにして、高さが略断熱材
(2)の厚さのアンカーボルト(100)が立設されている。 各断熱材(2)の四隅は、第2図に示すように一部切欠さ
れて逃げ部(20)が形成してあり、各断熱材(2)を密接し
て張設した場合でもアンカーボルト(100)が挿通できる
ようにしている。なお、図示はしていないが、同様の理
由で断熱材(2)の側縁のうちアンカーボルトが設けてあ
る箇所は切欠してある。そしてアンカーボルト(100)に
は押え具(1)が取り付けられている。 第3図は第2図に示す押え具を裏面から見た斜視図であ
る。 押え具(1)は正方形の押え板(10)を備え、その中心部に
は縁部を裏面側(第3図においては上側)にやや膨らま
せて凹部(110)が形成されており、凹部(110)の底部には
装着孔(11)が設けられている。また、押え板(10)の裏面
には、略「く」状に折曲された仕切板(12),(12′)が、
全体形状略「X」状になるように取り付けられている。 各仕切板(12),(12′)の折曲部(120),(120′)は、アン
カーボルト(100)の挿通の邪魔にならないように凹部(11
0)外側へ湾曲してある。そして、押え具(1)は装着孔(1
1)にアンカーボルト(100)を嵌め入れ、仕切板(12),(1
2′)を各断熱材(2)の隙間に差し込んで装着し、ナット
(101)をアンカーボルト(100)に螺着して各断熱材(2)を
押える。 つまり、押え板(10)の裏面には隣接する断熱材(2)の間
に挿入して断熱材(2)が単独で自由な動きを制限する仕
切板(12),(12′)が突設してあるので、断熱材(2)は単
独で自由に動くことを制限され、全体として一体にな
る。 なお、ナット(101)は押え板(10)の凹部(110)に収容され
て押え板(10)の上面に出ない。凹部(110)にはナット(10
1)が緩まないように合成樹脂を充填して固定している。 各断熱材(2)の上は更に防水加工され、必要に応じてそ
の上に保護材が施工される。 第4図は第1図においてB部に装着される押え具を裏面
から見た斜視図である。押え具(1a)は二等辺三角形に形
成してある押え板(10a)を有し、押え板(10a)の所要の一
辺(等辺でない二等辺三角形の場合は等辺でない一辺)
には、押え板(10a)の一部を折曲して仕切板(12a)が形成
されている。押え板(10a)の仕切板(12a)側端中央部に
は、前記装着孔(11)と同様の構造の凹部(110a)及び装着
孔(11a)が設けられている。 そして、仕切板(12a)と直角方向に、装着孔(11a)の部分
を切欠した仕切板(12a′)が取り付けられている。 第5図は第1図においてC部に装着される押え具を裏面
から見た斜視図である。押え具(1b)は直角三角形に形成
された押え板(10b)を有し、直角に形成された部分の隅
部には、前記した装着孔(11)と同様の構造の凹部(110b)
及び装着孔(11b)が設けられている。押え板(10b)の直角
部を含む二辺の裏面側には、押え板(10b)の外縁に沿っ
て「く」状に折曲された仕切板(12b)が取り付けられて
おり、装着孔(11b)を避けるようにして補強板(13b)が架
設してある。 第6図は第1図においてD部に装着される押え具を裏面
から見た斜視図である。 押え具(1c)は菱形に形成してある押え板(10c)を有し、
押え板(10c)の中心部には、前記装着孔(11)と同様の構
造の凹部(110c)及び装着孔(11c)が設けられている。押
え板(10c)の裏面の適宜対角線上には、中央部に挿通部
(120)を設けた仕切板(12c)が、互いに向かい合わせて取
り付けてある。 第4図ないし第6図に示した押え具(1a),(1b),(1c)は、
上記した押え具(1)に準じて装着され、大体において同
様の作用・効果を有するものである。 なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲の記載内において種々の変
形が可能である。
【考案の効果】
本考案は上記構成を有し、次の効果を奏する。 (1)押え具はアンカーボルトとこれと螺合したナットに
より取りつけられ、断熱材の縁部の適宜箇所を押さえて
いるので断熱材が施工面から剥離するのを防止できる。
したがって断熱材は、完全に平ではなく若干の反りを生
じていたり、断熱材を貼着した面が多少の凸凹を有して
いても断熱材がめくれたり浮き上がったりせず作業がや
りやすい。 また、建築物の屋上に施工した断熱材が昼夜の温度差に
よって劣化して全体が波打っても、角部がめくれ上がっ
て上部に形成されている防水層が破断することも防止で
きる。 (2)断熱材は防水層の上に接着してあるので、台風時の
ように気圧が低いときに減圧の法則により断熱材が持ち
上がり破損してしまうのを防止できる。また、空気の層
も介在しないので空気が冷却されたときに水滴を生じる
ことから発生する防水上の問題、空気の膨張による断熱
材の破損の問題も生じない。 (3)押え具に仕切板がない場合は断熱材が温度差によっ
て変形あるいは熱膨張した場合それぞれが単独に動き、
その結果連接して設けてある断熱材の間に隙間を生じ、
防水効果を低減させている。 しかし、押さえ板の裏面には仕切板が突設してあるの
で、断熱材は単独で自由に動くことを制限され全体とし
て一体になるために、上記防水効果の低減は生じない。 また、仕切板によって押さえ板の強度が確保でき、変形
が防止できる。 (4)断熱材の周縁に突設してあるアンカーボルトは防水
層の上面から先端までの高さが実質的に断熱材の厚さと
同じであるため、断熱材の上に部材を載せたとき、当該
部材の破損が防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は建築物の屋上に断熱材を張設した状態の一部概
略平面図、 第2図は第1図のA部における断熱材を一部切欠した分
解斜視図、 第3図は第2図に示す押え具を裏面から見た斜視図、 第4図は第1図においてB部に装着される押え具を裏面
から見た斜視図、 第5図は第1図においてC部に装着される押え具を裏面
から見た斜視図、 第6図は第1図においてD部に装着される押え具を裏面
から見た斜視図である。 (2):断熱材 (100):アンカーボルト (1)(1a)(1b)(1c):押え具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の表面に設けられた防水層と、 連接して設けてあり上記防水層の上に接着してある所要
    枚数の合成樹脂製の断熱材と、 この断熱材の周縁に突設してあり上記防水層の上面から
    先端までの高さが実質的に断熱材の厚さと同じであるア
    ンカーボルトと、 このアンカーボルトが貫通する装着穴が設けてありこの
    装着穴の周縁には上記アンカーボルトと螺合するナット
    を収容する凹部が表面に形成されている押さえ板を有
    し、この押さえ板の裏面には隣接する断熱材の間に挿入
    する仕切板が突設してある押さえ具と、 を備え、 上記断熱材は上記アンカーボルトにナットを螺合して上
    記防水層の上に固着してあり、 更に上記断熱材の上に防水層が形成してある、 建築物の断熱構造体。
JP1987181575U 1987-11-28 1987-11-28 建築物の断熱構造体 Expired - Lifetime JPH069179Y2 (ja)

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JPH0186617U JPH0186617U (ja) 1989-06-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018009435A (ja) * 2016-07-01 2018-01-18 太陽産業有限会社 ビルの屋上構造
JP2020007762A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 アーキヤマデ株式会社 断熱防水構造体及び断熱防水工法

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