JP2012031567A - 屋上防水施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】躯体に対し、穴あけ加工などのような損傷のない施工をすることができ、しかも、機械的固定方法並みの初期強度が得られる、屋上防水施工方法を提供する。
【解決手段】既存防水層を一部、最小限の範囲で除去して下地を露出させ、露出した下地に、既存防水層上に敷設されるそれぞれの外装板材(断熱材または珪酸カルシウム板)を連結して締付け固定する締付固定手段を非機械的固定方法によって設置し、締付固定手段周囲の既存防水層の除去箇所に、防水層を埋め戻し、既存防水層上全体に、複数の外装板材を敷設する際、それぞれの外装板材を、締付固定手段により挟み込んで締付固定し、さらに断熱材上に防水シートを被覆することで、新規防水層を形成し、防水処理を施す。
【選択図】図2

Description

本発明は、屋上の露出防水層を改修する際に、既存の防水層をそのままに、新たに防水層を施工する屋上防水施工方法に関し、躯体を損傷することなく施工することができ、しかも、所望の強度が得られる、屋上防水施工方法に関するものである。
従来、露出防水層を改修する際には、既存防水層を除去し、新たに防水層を施工する方法と、既存防水層を除去せずに、そのまま上から新規防水層を施工する方法がある。
改修防水層の種別は、アスファルト防水、ウレタン防水、高分子系シート防水などと多岐に亘るが、既存防水層への固定方法は接着材による非機械的固定方法と、機械的固定方法(例えば特許文献1)に大別される。
接着剤による固定方法では、接着剤の性能に負うところが大きく、特性上、強度を得るまでの接着剤の反応時間、乾燥時間が必要であり、直ちに所望の強度を得ることは困難である。
一方、機械的固定方法では、即座に所望強度を得ることは可能であるが、躯体へビスなどを用いて固定するため、躯体側の損傷や、施工時の騒音、振動などの発生が問題である。
また、下地の種類、施工環境によっては、上記固定方法のうち、いずれかの固定方法に限定されてしまうことがある。
なお、下地の例として、デッキ下地(例えば波形、あるいはフラット型の薄鋼板を用いて、鉄骨造りの床スラブの型枠を兼ねた床材)の防水工法は、そのほとんどがシート防水の機械的固定方法、すなわち、下地の穴あけ加工箇所に、固定金具を介してビスやボルトで締め付けて固定する方法による固定方法が多い。
特開平09−151574号公報
デッキ下地の防水層を改修する場合、既存の防水層の固定方法はシート防水機械的固定方法が大多数となるため、既存の防水層上より、再度、固定位置をずらし、機械的固定手段によりデッキ下地への固定が必須のものとなる。
デッキ構造の建物の用途は、工場及び商業施設がほとんどであるが、固定の際には、金属粉、騒音などの発生により、屋内側の厳重な養生処置が要求されるか、もしくは施設の稼働、営業停止を余儀なくされる。
RC下地への機械的固定方法による改修工事は、既存防水層の固定方法が機械的固定手段による方式が多いが、既存の機械的固定の箇所を避けて、別の箇所にその都度、ビスなどにより固定せざるを得ないため、躯体の損傷は増大してしまう。
本発明は、以上のような課題を改善するために提案されたものであって、既存の防水層をそのままに、新たに防水層を施工するにあたり、機械的固定方法のように躯体を損傷することなく施工することができ、しかも、機械的固定方法並みの初期強度が得られる、屋上防水施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明では、建物屋上における既存防水層上に、複数の外装板材を敷設して、これら外装板材上に防水シートを被覆し、全体略平坦な新規防水層を形成する、屋上防水施工方法であって、既存防水層を除去して下地を露出させる既存防水層除去工程と、露出した下地に、既存防水層上に敷設されるそれぞれの外装板材を連結して締付け固定する締付固定手段を非機械的固定方法によって設置する締付固定手段設置工程と、締付固定手段周囲の既存防水層の除去箇所に、防水層を埋め戻す工程と、既存防水層上全体に、複数の外装板材を敷設する際、それぞれの外装板材を、締付固定手段により挟み込んで締付固定し、さらに断熱材上に防水シートを被覆する、新規防水層形成工程と、を具備することを特徴とする。
これにより、躯体を損傷することなく既存防水層上に新規防水層を形成して、防水施工を行うことができる。
請求項2記載の発明では、非機械的固定方法は、接着による固定方法である、ことを特徴とする。
これにより、締付固定手段を、露出した下地に固定する際に、露出した下地に穴あけなどの機械加工を施す必要がなく、切り粉、金属粉などが生ずることはなく、施工時の騒音、振動も抑制することができる。
請求項3記載の発明では、非機械的固定方法は、溶接による固定方法である、ことを特徴とする。
これにより、露出した下地に、機械的固定方法と同様に、即座に固定強度を得ることができる。しかも機械的固定方法のような切り粉、金属粉などの発生はなく、施工時の騒音、振動も抑制することができる。
請求項4記載の発明では、既存防水層上全体に、新規防水層における複数の外装板材を敷設する際、それぞれの外装板材を、露出した下地に非機械的固定方法により固定した締付固定手段の下地側固定部材と、締付固定手段の上部固定部材との間に挟み込んで、下地側固定部材と上部固定部材とを締付調節することによって、断熱材目地部の段差を解消することを特徴とする。
これにより、隣接する外装板材同士を下地側固定部材と上部固定部材との間に挟みこんで下地側固定部材と上部固定部材とを締付調節することによって、断熱材目地部の段差を解消することができる。
請求項5記載の発明では、下地側固定部材と上部固定部材との間に、隣接する新規防水層における外装板材を挟み込むに当たり、上部固定部材における仮止め用爪を、外装板材に喰い込ませ、双方の外装板材を仮固定した状態で、下地側固定部材と上部固定部材とを締付調節するようにした、ことを特徴とする。
これにより、外装板材を所定の位置に固定するにあたって、位置ずれしないように仮固定するため、既存の防水層に対して新規に防水層を固定する作業を、能率的に進めることができる。
請求項6に記載の発明では、下地は、波形をした薄鋼板を用いて、鉄骨造りの床スラブの型枠を兼ねたデッキ下地であることを特徴とする。
これにより、デッキ下地に固定した防水層にさらに新規防水層を積層する防水施工方法を適用することができる。
請求項7に記載の発明では、既存防水層除去工程は、既存防水層を固定支持する部位における下地上の断熱材を除去して行うことを特徴とする。
これにより、新規防水層の接合面の強度を確保することができる。
請求項8に記載の発明では、外装板材は断熱材である、ことを特徴とする。
これにより、断熱性を備えた新規防水層として防水施工を行うことができる。
さらに、請求項9に記載の発明では、外装板材は珪酸カルシウム板である、ことを特徴とする。
これにより、耐火性、断熱性に優れ、強度も高い新規防水層として防水施工を行うことができる。
本発明によれば、既存の防水層をそのままに、新たに防水層を施工するにあたり、新たな防水層を構成する断熱材を固定するために、機械的固定方法を採用しているわけではないので躯体の損傷、並びに騒音、切り粉、金属粉などが発生することはなく、屋内側への厳重な養生処置をする必要はない。従って、屋内施設の使用を中断することなく、改修工事を進めることが可能となり、作業の効率化、および工期の短縮化につながる。
また、溶接による固定方法によれば、機械的固定方法同様、即座に所望強度を得ることができる。
さらには、下地側固定部材は次回改修時にも再使用でき、新規の防水層を施工することができる。
本発明の第1実施形態にかかる屋上防水施工方法によって、防水処理を施す際の屋上構造物の一例を示す、模式的な、要部分解斜視説明図である。 第1実施形態にかかる屋上防水施工方法によって、防水処理を施した屋上構造物と、その屋上構造物の要部の一例を示す、模式的な断面説明図である。 図1に示す屋上防水施工方法に用いられる締付固定手段の下地側固定部材の外観斜視図である。 図1に示す屋上防水施工方法に用いられる締付固定手段の上部固定部材の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋上防水施工方法において、既存防水層除去工程を説明するための工程説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋上防水施工方法において、下地側固定部材を接着によって固定する締付固定手段設置工程を説明するための工程説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋上防水施工方法において、既存防水層の除去箇所に、防水層を埋め戻す工程を説明するための工程説明図である。 本発明の第1実施形態にかかる屋上防水施工方法において、既存防水層上全体に新規に断熱材を、締付固定手段により挟み込み、仮固定をする工程を説明するための工程説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる屋上防水施工方法によって、防水処理を施した屋上構造物の一例を示す、模式的な断面説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる屋上防水施工方法において、露出した下地に、下地側固定部材である連結ロッドを、溶接によって固定する工程を説明するための工程説明図である。
以下、本発明にかかる屋上防水施工方法を用いて、屋上構造物に対し、防水処理を施す実施形態について示し、添付の図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明にかかる屋上防水施工方法は、防水処理対象がいわゆるコンクリート構造物、例えば、鉄筋コンクリート構造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC)、コンクリート充填鋼管構造(CFT)、補強コンクリートブロック造(CB)の屋上の構造物を対象としている。
すなわち、ここでは、屋上の構造物として、図1に示すように、躯体である鉄骨梁上に橋渡されたデッキ下地1(一例として波形をした薄鋼板を用いて、鉄骨造りの床スラブの型枠を兼ねた床材)に被覆形成された防水層2を想定している。かかる防水層2、すなわち既存防水層2は、硬質のポリウレタンフォームやポリスチレンフォームを素材とする断熱材21と、かかる断熱材21に塩化ビニールシート等の防水シート22を被覆して構成している(図2参照)。
デッキ下地1(デッキプレート1)は、上述のように波形をした薄鋼板であり、所定幅の平坦な底部の谷部11と、平坦な頂部の山部12とを有し、山部12に防水層2における断熱材21が、機械固定手段であるビス3によって固定されている。ビス3は、頭部に樹脂製ディスクを介して断熱材21およびデッキプレート1の山部12を貫通させている。そして、断熱材21がデッキプレート1の山部12上にビス3で固定された上から、防水シート22が覆うように被覆されている。
以上のようなデッキプレート1上の既存防水層2に対し、後述する施工方法によって施工された、新規防水層4が積層されている。
新規防水層4は、既存防水層2同様、決められた大きさの外装板材を一面上に敷設して構成された複数の外装板材41に防水シート42を被覆して構成されている。かかる新規防水層4における外装板材41は、既存防水層2に積層する際に、複数の外装板材41の継目箇所に、締付固定手段5を配置して、全体が略平坦な連続した新規防水層4の面となるように構成されている。なお、複数の外装板材41の継目箇所は、波型デッキの場合、デッキプレート1の山部12上とする必要がある。
外装板材41としては、既存防水層2と同様の、硬質のポリウレタンフォームやポリスチレンフォームを素材とする断熱材を適用することができる。
また、外装板材41としては、耐火性、断熱性に優れ、強度も高い珪酸カルシウム板を適用することができる。珪酸カルシウム板は、近年、衝撃耐性、強度、施工性が高いとされた繊維補強セメント板(アスベスト等の繊維混入スラグセメント板)に代わり、内外装材として盛んに用いられるようになってきている。
締付固定手段5は、実質的に下地側固定部材51と上部固定部材52とを具備し、締付調節手段によって、隣接する新規防水層4における外装板材41を挟みつけて、断熱材目地部の段差の抑制された、一面の連続した新規防水層4となるようにしている。
下地側固定部材51は、接着固定基盤51aと接着固定基盤51aに立設した締付調節手段を構成する連結ロッド51bとからなる(図3参照)。接着固定基盤51aは、後述するが、デッキプレート1の山部12に接着によって固定するようにしている。接着固定基盤51aは、接着強度を得るために、山部12に近い底面面積を有している。
連結ロッド51bは、接着固定基盤51aに例えばスタッド溶接によって溶着されている。そして連結ロッド51bには、軸方向に沿って内側にめねじが螺刻されている。
次に、上部固定部材52は、図4に示すように、下地側固定部材51の接着固定基盤51aより若干広い面積のトッププレート52aと、中心軸に沿って垂下する、締付調節手段を構成するボルト52bとを有している。ボルト52bには、締付調節手段を構成する連結ロッド51bに螺入して締付固定できるように先端側に外ねじが螺刻されている。
さらに、上部固定部材52のトッププレート52aには、下地側固定部材51の接着固定基盤51aに対向する底面に、ボルト52bを四方から取り囲む位置に仮固定用の爪部材52cを突設している。上部固定部材52のトッププレート52aを、締付調節手段を構成するボルト52bを介して連結ロッド51bに螺入して、隣接する新規防水層4における外装板材41を挟みつけて、締め付けることで、爪部材52cを外装板材41に食い込ませ、新規断熱材同士の仮固定の効果と新規断熱材による結合面を略平坦な防水層とすることが可能である。
次に、デッキプレート1上の既存防水層2に対し、新規防水層4を積層して防水処理を施す、屋上構造物の屋上防水施工方法について説明する。
先ず、締付固定手段5を、施工図を基に、既存防水層2を除去して下地、すなわち、デッキプレート1の山部12を露出させる既存防水層除去工程を行う(図5a参照)。この場合、デッキプレート1の山部12上の防水層2の断熱材21及び防水シート22を、適宜な工具によってくり抜くように除去し、デッキプレート1の山部12を、下地側固定部材51の接着固定基盤51aに比較して若干広い範囲で露出させる。これによって、締付固定手段5を設置すべき箇所が確保される。
次に、かかる露出した下地に、下地側固定部材51を固定する締付固定手段設置工程を接着によって行う(図5b参照)。この場合、下地側固定部材51の接着固定基盤51aの底面に周知の接着剤を塗布し、適度な押圧力をかけて、接着固定基盤51aの底面を露出下地に押し付けて、所定時間維持し、所望の接着強度を得る。これによって、接着固定基盤51aの中心には、締付調節手段を構成する連結ロッド51bが鉛直方向に向って立設状態とすることができる。
下地側固定部材51の接着固定基盤51aが露出下地に接着固定されたら、かかる接着固定基盤51a上に、断熱材21を埋め戻す工程を行う(図5c参照)。この場合、接着固定基盤51a中心の締付調節手段を構成する連結ロッド51bが、先端部を露出した状態で収容されるように、断熱材21が埋め戻される。
そして、既存防水層2上全体に新規に複数の外装板材41を、下地側固定部材51に上部固定部材52を連結することにより挟み込んで(図5d参照)、さらに外装板材41上に防水シート42を被覆する、新規防水層形成工程を行う。
その際、隣接する双方の外装板材41の端部を、下地側固定部材51の接着固定基盤51a中心の連結ロッド51b上に位置合わせ配置する。次いで、上部固定部材52のトッププレート52aを、隣接する新規防水層4における外装板材41の端部近傍の箇所の上に乗せて挟みつけることで、爪部材52cを外装板材41に食い込ませて、双方の断熱部材41を仮固定しておき、トッププレート52aの中心穴から、中心軸に沿ってボルト52bを挿通し、かかるボルト52bを、接着固定基盤51a中心の連結ロッド51bにねじ込んでいくことで、トッププレート52aを断熱部材41に向って下降させて、締め付け固定することができる。
そして、トッププレート52a側のボルト52bをさらに、締付け調整することで、トッププレート52a上面を、双方の外装板材41の上面に合わせることができ、断熱材目地部の段差を解消することができる。
このようにして保持された新規な外装板材41上に、防水シート42を覆うように被せることで、全体として、略平坦な新規防水層4を形成し、防水施工工程を完了することができる(図2参照)。
以上のように、本実施形態によれば、既存の防水層をそのままに、新たに防水層を施工するにあたり、新たな防水層を構成する断熱材を固定するために、機械的固定方法を採用しているわけではないので躯体の損傷、並びに騒音、切り粉、金属粉などが発生することはなく、屋内側への厳重な養生処置をする必要はない。従って、屋内施設の使用を中断することなく、改修工事を進めることが可能となり、作業の効率化、および工期の短縮化につながる。
(第2実施形態)
本発明にかかる屋上防水施工方法は、以下に記載する工程で、屋上構造物の防水処理を行うことができる。すなわち、第2実施形態における屋上防水施工方法では、既存防水層除去工程によって露出させたデッキプレート1の山部12に対し、締付固定手段5を、溶接によって固定する手段を採用している。
ここで、図5に、第2実施形態における屋上防水施工方法によって、防水処理を施した屋上構造物の一例を模式的に示す。なお、屋上構造物の基本的な構成は、第1実施形態における施工方法によって防水処理がなされた屋上構造物と同様なので、共通する構成要素に対しては、同符号を付して詳細な説明は省略する。
図5における屋上構造物では、締付固定手段5は、第1実施形態同様、下地側固定部材51と上部固定部材52とを具備する。下地側固定部材51は、露出させたデッキプレート1の山部12に対し、スタッド溶接によって溶着する連結ロッド51で構成している。連結ロッド51には、先端から中心軸に沿って、めねじが螺刻されている。
なお、上部固定部材52については、第1実施形態で用いられた締付固定手段5の上部固定部材52と同構成であり、説明は省略する。
上記既存防水層除去工程によって露出させたデッキプレート1の山部12は、下地側固定部材である連結ロッド51を、露出させたデッキプレート1の山部12に溶接するだけでよいので、第1実施形態のような接着による固定方法とは異なり、より狭い面積でよい。
連結ロッド51をデッキプレート1の山部12に溶接する、スタッド溶接は、周知の溶接機、溶接方法を採用することができる。すなわち、スタッド溶接は、スタッド(ここでは連結ロッド51)を、溶接ガンYgにはさみ、母材(ここではデッキプレート1の山部12)に瞬間接触させて引揚げ、アークを発生させ、所定の時間電流を通電し、溶融池が形成されたところで、連結ロッド51を、デッキプレート1の山部12に押し込み、電流を遮断して溶接を完了するというものである。これにより、短時間で連結ロッド51をデッキプレート1の山部12に溶着することができる(図6参照)。
その他、第2実施形態における屋上防水施工方法の工程は、第1実施形態における施工工程と同じである。
以上のような屋上防水施工方法によれば、露出したデッキプレート1の山部12に、スタッド溶接によって、短時間で連結ロッド51を溶着することができ、機械的固定方法と同様に、即座に所望の固定強度を得ることができる。しかも機械的固定方法に伴う切り粉、金属粉などの発生はなく、施工時の騒音も抑制することができる。
1 デッキプレート
11 谷部
12 山部
2 防水層
21 断熱材
22 防水シート
3 ビス
4 新規防水層
41 外装板材
42 防水シート
5 締付固定手段
51 下地側固定部材
51a 接着固定基盤
51b 連結ロッド
52 上部固定部材
52a トッププレート
52b ボルト
52c 爪部材
Yg 溶接ガン

Claims (9)

  1. 建物屋上における既存防水層上に、複数の外装板材を敷設して、これら外装板材上に防水シートを被覆し、全体略平坦な新規防水層を形成する、屋上防水施工方法であって、
    前記既存防水層の所定の施工部位を除去して下地を露出させる既存防水層除去工程と、
    前記露出した下地に、前記既存防水層上に敷設されるそれぞれの外装板材を連結して締付け固定する締付固定手段を非機械的固定方法によって設置する締付固定手段設置工程と、
    前記締付固定手段周囲の既存防水層の除去箇所に、防水層を埋め戻す工程と、
    前記既存防水層上全体に、前記複数の外装板材を敷設する際、前記それぞれの外装板材を、前記締付固定手段により挟み込んで締付固定し、さらに前記外装板材上に防水シートを被覆する、新規防水層形成工程と、
    を具備することを特徴とする屋上防水施工方法。
  2. 前記非機械的固定方法は、接着による固定方法である、ことを特徴とする請求項1に記載の屋上防水施工方法。
  3. 前記非機械的固定方法は、溶接による固定方法である、ことを特徴とする請求項1に記載の屋上防水施工方法。
  4. 前記既存防水層上全体に、前記新規防水層における複数の外装板材を敷設する際、前記それぞれの外装板材を、前記露出した下地に非機械的固定方法により固定した締付固定手段の下地側固定部材と、締付固定手段の上部固定部材との間に挟み込んで、下地側固定部材と上部固定部材とを締付調節することによって、前記断熱材目地部の段差を解消することを特徴とする請求項1に記載の屋上防水施工方法。
  5. 前記下地側固定部材と上部固定部材との間に、隣接する前記新規防水層における外装板材を挟み込むに当たり、前記上部固定部材における仮止め用爪を、前記外装板材に喰い込ませ、前記双方の外装板材を仮固定した状態で、前記下地側固定部材と上部固定部材とを締付調節するようにした、ことを特徴とする請求項4に記載の屋上防水施工方法。
  6. 前記下地は、波形をした薄鋼板を用いたデッキ下地であることを特徴とする請求項1から5記載のうち、いずれか1に記載の屋上防水施工方法。
  7. 前記既存防水層除去工程は、既存防水層を固定支持する部位における下地上の断熱材を除去して行うことを特徴とする請求項1に記載の屋上防水施工方法。
  8. 前記外装板材は断熱材である、ことを特徴とする請求項1に記載の屋上防水施工方法。
  9. 前記外装板材は珪酸カルシウム板である、ことを特徴とする請求項1に記載の屋上防水施工方法。
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