JPS62268446A

JPS62268446A - 鉄骨の耐火被覆構造

Info

Publication number: JPS62268446A
Application number: JP11109686A
Authority: JP
Inventors: 肇今井; 大垣　洋一; 大嶋　康文; 隆太郎横山; 日置　隆雄
Original assignee: Nichias Corp; Takenaka Komuten Co Ltd
Current assignee: Nichias Corp; Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date: 1986-05-14
Filing date: 1986-05-14
Publication date: 1987-11-21
Anticipated expiration: 2009-10-05
Also published as: JPH0678657B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、鉄骨の耐火被覆構造に関する。

「従来の技術と発明が解決しようとする問題点」鉄骨造
の建築物では、柱、梁等の鉄骨に耐火被覆が施されるが
、この耐火被覆には、珪酸カル−・ラム坂等を貼着する
乾式１法と、練った耐火を才を吹付は或いはごて塗する
湿式１法とがある。

しかし、これらの従来の工法では、各種の工具や装置を
要するばかりでなく、耐火被覆材の加工や前処理に多大
に労力を要し、作業性が甚だ悪い欠点があり、しかも、
加工時の粉塵等で作業筒の健康を害するおそれがある。

また、耐火被覆構造の機械的強度が低いためにわずかな
外力でも１負傷し易＜、かつ、耐水性が低いために風雨
にさらすことができないことから、耐火被覆材の先付け
が困難であり、通常、鉄骨建方が完了し、床の施工が終
わった後、足場を組んで作業しているのが現状であり、
したがって、○　建物の形状（階高、床勾配、外部への
ハネ出し等）によっては、複雑かつ大がかりな耐火被覆
用足場が必要となる。

Ｏ高所作業になる部分が多く、危険性が高い。

○　施工場所が各階、各部位（梁、柱）単位となり、材
料の揚重、移動及びストックヤードが必要となる。

○　各部位単位に耐火材の加工取付け（吹付け）を行う
ことにより、残材が発生すると共に、材料屑が飛散する
おそれがある。

等々の欠点がある。

本発明は、斯る従来の欠点を除去しようとするものであ
る。

「問題点を解決するための手段」本発明は、鉄骨の適所に、ピンを起立させた金属バンド
、クリップ等の吹付は治具を装着し、該鉄骨の周りに、
口７クウールフエルトとセラミックフェルトとを重ね更
に外側に金網を重ねた積層耐火被覆材を被着し、該積層
耐火被覆材を上記ピンにより支持して成る。

「作用」如上の構成であり、ロックウールフェルトは、約６００
℃の耐熱性を有し、セラｌ　７クフエルトは１３００〜
１６００℃の耐熱性を有して、これらの重合から成る積
層耐火被覆材は、１０００℃内外に達する火災時の高温
にも十分に耐え、鉄骨を確実に保護する。

また、ロックウールフェルト及びセラミックフェルトは
、柔軟であり、外側の金網がこれを補強するので、積層
耐火被覆材としての機械的強度が高（、かつ、耐水性も
高いことから、先付けを可能にする。

更に、積層耐火被覆材は、加工性がよく、曲げ易いから
、取付けのハンドリングを良好ならしめ、そして、ピン
を起立させた取付は冶具は、ｍｒｆａ耐火被覆材の取付
けを容易ならしめ、鉄骨をいためない。

「実施例」第１図は、本発明を通用した場合の耐火被覆先付工法を
示し、第２図乃至第８図は、取付は治具として金属バン
ドを用いて鉄骨に積層耐火被覆材を装着した場合、また
、第９図乃至第１６図は、取付は治具としてクリップを
用いて鉄骨に積層耐火被覆材を装着した場合を示してい
る。

第２図乃至第４図、第９図乃至第１１図に示すように、
鉄骨ｌに装着する積層耐火被覆材２は、厚さ約３０ｍの
ロックウールフェルト２１に厚さ約６Ｒのセラミックフ
ェルト２２を重ね、更に、外側に亀甲金網２３を重ねて
、これらを金属線で縫い合わせ、一体化して成る。

この積層耐火被覆材２は、金属バンド３１又はクリップ
３２の取付は治具３を用いて鉄骨ｌの外周に装着するが
、先付けの場合、組立ての都合上、ジヨイント部は除く
　（第１図）、鉄骨１の鋼材は、Ｈ形鋼、！形鋼、角形
鋼、丸形鋼、十字形鋼、その偽適宜である。

金属バンド３１を用いる場合は、第２図乃至第４図に示
すように、この金属バンド３１を鉄骨ｌの処々に巻き付
け、工具により締付けて両端を互いに機械的に結合し、
固定する。なお、ボルト・ナツトによる締付は手段を講
じてもよい、一部の金属バンドには、滑り止めのために
点溶接を施してもよい。

この金属バンド３１は、第５図に示すように、鋼帯３１
１の適所にピン３１２・・・を溶接して起立させたもの
でも、第６図、第７図に示すように、鋼帯３１１から適
宜にピン３１２・・・を切起したものでも、或いは、第
８図に示すように、適宜にピン３１２・・・を起立させ
たを刺鉄線３１３を用いてもよい。

而して、鉄骨１が柱の場合には、第２図、第３図に示す
ように、周囲に上記積層耐火被覆材２を巻き付け、内層
のロックウールフェルト２１の縁部を突き合わせ、中間
層のセラミックフェルト２２の縁部を重ね合わせ、外層
の亀甲金＄ｌ［Ｉ２３の縁部をそのセラミックフェルト
の縁部に添え、これらに上記ピン３１２・・・を刺し通
し、先端部にワフシャ−３１４・・・を嵌め、ピン先端
部を折曲して固定する。

また、鉄骨ｌが梁の場合には、第４図に示すように、上
記！１ＩＩＷ耐火被覆材２を梁上面以外にて被着し、上
記同様に、ピン３１２・・・、ワッシャー３１４・・・
を以て固定し、ロックウールフェルト２１の縁部を天井
面に突き当て、かつ、セラミックフェルト２２を亀甲金
網２３の縁部を更に突出させて折り広げ、天井面へ当接
させるようにする。

クリップ３２を用いる場合は、第９図乃至第１１図に示
すように、このクリップ３２を鉄骨ｌ特にフランジ１１
・・・を有する鉄骨においてそのフランジの処々に嵌着
する。なお、クリップは、一連の長尺物に形成してもよ
い、漬り止めのために耐火接着材を用いてもよい。

このクリップ３２は、第１２図、第１３図に示すように
、金属ばね板によりほぼ口字状のクリップ本体３２＋　
を形成し、該クリップ本体の背部又は決着部からピン３
２２を溶接にて突設して成る。なお、クリップ本体３２
１　には、接着部に切起しの夫は止め３２３を設けても
よい。

而して、鉄骨１が柱の場合には、第９図に示すように、
接着部からピン３２２を突設した複数のクリップ３２１
　・・・を使用し、周囲に上記Ｉｆｆ　Ｉ′ｉｉｉ　５
４火彼１材２を巻き付け、前例同様に、ピン３２２・・
・をその積層耐火被覆材２に刺し通し、先端部にワ７ン
ヤー３１４・・・を嵌め、ピン先端部を折曲して固定す
る。

更に、鉄骨１のフランジＩｔ、１１間では、ｌｌ１ｉ耐
火被覆材２を内側へと弯曲させ、その鉄骨のウェブ１２
の中間部にあらかしめ穿設した透孔１３・・・にピン３
２４・・・を通し、かつ、該ピンの両端部をそれぞれｆ
ＪＩｒｉ１耐火被覆材２に刺し通し、ワノンヤー３１４
　・・・を嵌め、折曲する。なお、該ピン３２４・・・
に代えてボルト・ナツト等を用いてもよい。

また、鉄骨１が梁の場合は、第１０図りこ示すように、
上部のフランジ１１．１１　に、背部からピン３２２を
突没した複数のクリップ３２１　・・・を、下部のフラ
ンジ１１．１１に、決着部からピン３２２を突設した複
数のクリップ３２１　・・・を使用し、上記Ｊ［ｉ＋耐
火被覆材２を梁上面以外にて被着し、上記同様にして固
定する。

勿論、第９図、第１０図に示すように、積Ｎ耐火被覆材
２をフランジ１１．１１間で弯曲させなければならない
のではなく、上述金属バンド３１を用いた場合と同様に
、第１１図のように（青酸してもよい。

その他、デツキ取合の場合の例として、第１４図に示す
ように、梁の鉄骨ｌにおいて、被着した積層耐火被覆材
２のセラミ、クフエルト２２と亀甲金１１１１２３の縁
部を突出させて、該縁部をフランジｌｌ上へと内側に曲
げ込み、デツキ４の縁部４１を下方へ折曲させて鉄骨ｌ
にｆ６）１４２してもよい、また、第１５図、第１６図
に示すように、長尺のクリップ３３において、突出する
ピン３３１　　・・の基部でクリップに沿えて長尺の耐
火材３３２を付設したものを用いてもよい。これらの手
段により十分な耐火性が期待できる。

如上の積層耐火被ｆｆ２を装着した柱と梁の鉄骨ｌは、
工場乃至サイトにて生産して建築現場へ搬入し、建築現
場において、第１図Ｉに示すように、鉄骨建方し、ゆが
み直しの後、ジヨイント部のボルト・ナノＩ・の本締め
及び溶接を行い、次いで、同図■に示すように、ジヨイ
ント部にも積層耐火被覆ｔ第２による耐火被覆を施す。

なお、上述の実施例は、耐火被覆先付工法に係るもので
あるが、無論、後付工法を採用してもよい。

「発明の効果」本発明によれば、十分な耐火性能を得ることができるば
かりでなく、その耐火被覆材を鉄骨の母材をいためるこ
とな（、特別な工具や装置を要することなくきわめて容
易に取付けることができ、作業性を向上でき、加工時の
粉塵の発生がなく、作業員の（ｉｐ康を害することがな
い、また、白（火被覆先付工法が可能となり、専ら後付
けに頼った上記従来の欠点を解消できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施例で、第１図は、耐火被覆先付工
法を示す説明図、第２図乃至第４図は、それぞれ金属バ
ンドを用いて望屓耐火被１（オを装着した例を示す断面
図、第５図乃至第８［２Ｉは、それぞれ金属バンドの例
を示す斜説図、第９図乃至第１１図は、それぞれクリッ
プを用いて積層耐火被覆材を装着した例を示す断面図、
第１２図、第１３図は、それぞれクリップの例を示す斜
視図、第１４図は、デツキ取合の場合の要Ｓ断面図、第
１５図は、デツキ取合の場合の他の例を示す要部截断斜
視図、第１６図は、同側におけるクリップを示す截断斜
視図である。１・・・鉄　骨　　　　２・・・積層耐火被覆材３・・
・取付は治具　　４・・・デツキ１１・・・フランジ　
　　１２・・・ウェブ１３・・・透孔２１・・・ロックウールフェルト２２・・・セラミックフェルト２３・・・亀甲金Ｉｌｌ　　　　３１・・・金属バンド
３２・・・クリップ　　　３１１　・・・講　帯３１２
・・・ピ　ン　　　３１３・・・有刺鉄線３１４・・・
ワッシャー　３２１　・・・クリップ本体３２２・・・
ビ　ン　　　３２３・・・抜は止め３２４・・・ピ　ン第１図１　　　　　　［２・・・叩耐火被覆材第５図０１２　・・ビ　ノ第１４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鉄骨の適所に、ピンを起立させた取付け治具を装
着し、該鉄骨の周りに、ロックウールフェルトとセラミ
ックフェルトとを重ね更に外側に金網を重ねた積層耐火
被覆材を被着し、該積層耐火被覆材を上記ピンにより支
持したことを特徴とする鉄骨の耐火被覆構造。
（２）積層耐火被覆材を、鉄骨のジョイント部を除き先
付けとした特許請求の範囲第１項記載の鉄骨の耐火被覆
構造。
（３）積層耐火被覆材を、梁の鉄骨において上面を除き
被着した特許請求の範囲第１項記載の鉄骨の耐火被覆構
造。
（４）取付け治具として、ピンを起立させた金属バンド
を用いて成る特許請求の範囲第１項記載の鉄骨の耐火被
覆構造。
（５）取付け治具として、ピンを起立させたクリップを
用いて成る特許請求の範囲第１項記載の鉄骨の耐火被覆
構造。
（６）クリップを長尺とし、起立するピンの基部に耐火
被覆材を沿えて成る特許請求の範囲第５項記載の鉄骨の
耐火被覆構造。