JP2017040077A - 建物構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐火性および施工性に優れる建物構造を提供する。【解決手段】鉄骨梁1の上フランジ1aの横側に側面2aを位置させて鉄骨梁1により支持されたコンクリート版2と、鉄骨梁1の上フランジ1a上に設けられ、上フランジ1a上に隙間部を形成する隙間形成部材と、隙間部に入れられた一端側部位にて上記上フランジ1aの上面を被覆するとともに、途中部位にて上記鉄骨梁1のウェブ1bの一方側、下フランジ1cおよびウェブ1bの他方側を被覆し、他端側部位にてコンクリート版2の上記側面2aの近傍のコンクリート版2の下面部を被覆するように設けられた耐火被覆シート4とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、耐火性を有するバルコニーや陸屋根等の建物構造に関する。
特許文献1には、構造体の上方に固定した硬質木片セメント板等の準不燃以上の面材からなる床板と、上記構造体の下方に固定した石膏ボード等の面材からなる天井板とを備え、上記構造体と上記天井板との間に熱膨張性耐火シートを配置した耐火床構造が開示されている。
また、特許文献2には、カバー片の表面に連結片を設けると共にカバー片の裏面に固定片を設けて階段取り付け金物を形成し、カバー片と固定片の間に下方へ開口する空間部を設け、カバー片で梁の側面を覆うようにして階段取り付け金物を梁に配設すると共に梁に固定片を固定して階段取り付け金物を梁に取り付け、階段取り付け金物の連結片に階段の端部を固定した階段の取り付け構造が開示されている。
特開2007―9676公報 特開平7―324449公報
しかしながら、特許文献1の技術は、構造体となる鉄骨梁の上フランジを耐火被覆材で被覆したものではないため、十分な耐火性を得ることができない。また、特許文献2の技術は、湿式の耐火材を用いるため、施工性が劣るという欠点がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、耐火性および施工性に優れる建物構造を提供することを課題とする。
本発明の建物構造は、上記の課題を解決するために、鉄骨梁の横側に設けられた耐火性支持版と、上記鉄骨梁の上フランジ上に設けられ、この上フランジ上に隙間部を形成する隙間形成部材と、上記隙間部に入れられた耐火材と、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、鉄骨梁の上フランジを耐火被覆できたものとなるため、良好な耐火性を得ることが可能となる。また、湿式と異なり、耐火被覆シートで鉄骨梁を被覆する構造となるため、施工も容易である。
上記耐火材は、上記隙間部に入れられた一端側部位にて上記上フランジの上面を被覆するとともに、途中部位にて上記鉄骨梁のウェブの一方側、下フランジおよびウェブの他方側を被覆し、他端側部位にて上記耐火性支持版の上記鉄骨梁側の側面または当該側面の近傍の下面部を被覆するように設けられた耐火被覆シートであってもよい。これによれば、鉄骨梁の全周を耐火被覆できたものとなるため、良好な耐火性を得ることが可能となる。さらに、上記鉄骨梁の上フランジからウェブの一方側、下フランジ、ウェブの他方側を経由し、上記耐火性支持版の上記鉄骨梁側の側面または当該側面の近傍の上記耐火性支持版の下面部までを上記耐火被覆シートで連続して被覆することになるので、分断された幾つかの耐火被覆シートを繋ぎ合わせて被覆するのに比べて、施工が一層容易になる。
上記隙間形成部材は、上記耐火性支持版が設けられる側と反対の側に上記上フランジから張り出していてもよい。これによれば、上記隙間形成部材によってその上面に配置される部材が受け止められる場合に、この受け止めの領域を上フランジの領域よりも大きくすることができる。また、上記張り出した部分の下側から上記耐火材(耐火被覆シート)を入れられるようにすることもできる。
上記隙間形成部材は、上記鉄骨梁の長手方向にそれぞれ長く形成された別部材である第1部材と第2部材とからなり、上記第1部材は、上記上フランジの上方に位置する上板部と、上記上フランジに取り付けられる取付板部と、上記取付板部と上記上板部とを連結固定する固定板部と、上記第2部材の一端側を支持する支持部とを備えてもよい。これによれば、上記第1部材と第2部材とが別部材であるので、一体物とされる場合に比べて個々の物は軽量で扱いやすくなり、高所での作業性が向上する。
上記第2部材の他端側が壁部材の下地に固定されていてもよい。これによれば、上記第2部材を壁部材の下地に支持させることで当該第2部材の板厚を薄くできる等の利点が得られる。
上記上板部を補強する補強板部が上記上フランジから離間して設けられていてもよい。これによれば、上記耐火材(耐火被覆シート)を裁断しなくても、上記上フランジと上記補強板部との間に上記耐火材を押し込むことが可能となり、上記耐火材の施工が容易になる。
上記隙間形成部材は、上記鉄骨梁の長手方向に長く形成された上面部と、上記上フランジに取り付けられる取付板部と、上記取付板部に上記上面部を連結固定する固定板部と、を備えてもよい。これによれば、上面部と取付板部と固定板部とを一体化させて工場生産したものを現場で迅速に設置できる等の利点が得られる。
上記上面部は、上記耐火性支持版に近い側の第1板部と、上記耐火性支持版から遠い側の第2板部とからなり、上記第1板部と第2板部とが離間して開口が形成されていてもよい。これによれば、上記離間による開口が形成される分、上記隙間形成部材の軽量化が図れる。
上記上面部を補強する補強板部が上記上フランジから離間して設けられていてもよい。これによれば、上記耐火材(耐火被覆シート)を裁断しなくても、上記上フランジと上記補強板部との間に上記耐火材を押し込むことが可能となり、上記耐火材の施工が容易になる。
本発明であれば、耐火性に優れた建物構造とすることが可能であり、施工性にも優れるという効果を奏する。
本発明の実施形態にかかる建物構造としてのバルコニーの一部を示した概略の斜視図である。 図1において耐火被覆シートを巻き付けた状態を示した概略の斜視図である。 本発明の実施形態にかかる建物構造としてのバルコニーを示した概略の断面図である。 図1のバルコニーに利用されている隙間形成部材を示した図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側面図、同図(D)は補強部材の側面図である。 本発明の他の実施形態にかかる建物構造としての陸屋根構造の一部を示した概略の斜視図である。 図5において耐火被覆シートを巻き付けた状態を示した概略の斜視図である。 図5の建物構造に利用されている隙間形成部材を示した図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側面図、同図(D)は補強部材の側面図である。 図5の建物構造に利用できる他の形態の隙間形成部材を示した図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側面図である。 本発明の他の実施形態にかかる建物構造の耐火被覆シートの巻き付けの他の例を示した説明図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2および図3は、この実施形態の建物構造の一例としてバルコニーの床組を示している。この床組は、バルコニー梁となるH形鋼等からなる鉄骨梁1を備えている。また、このバルコニーの床は、耐火性支持版としてALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)版等のコンクリート版2を敷設してなる。なお、耐火性支持版は、耐火性でない部材と耐火性の部材とが混在するもの(例えば、耐火性でない支持部材を耐火性の部材で被覆したもの)など、全体として耐火性を有し且つ荷重を支持できるものを含む。
上記床組においては、上記鉄骨梁1の上フランジ1aの家屋側横縁に、最も外側に配置されているコンクリート版2の側面2aを近接させており、上記上フランジ1a上には上記コンクリート版2は位置していない。また、この例では、上記鉄骨梁1のウェブ1bには、図示しない支持金具が溶接等によって固定されており、この支持金具によって上記コンクリート版2の側面の下側の下面部が支持される。また、この例では、上記コンクリート版2の上面は、上記上フランジ1aよりも上側に位置し、上記コンクリート版2の下面は、上記上フランジ1aよりも下側に位置している。
上記鉄骨梁1の上フランジ1a上には、この上フランジ1a上に隙間部を形成する隙間形成部材3が設けられている。この隙間形成部材3は、上記コンクリート版2が設けられる側と反対の側に張り出しており、また、上記隙間形成部材3の底面は開口している。上記隙間形成部材3は、その上面に配置される部材を受け止めて支持することができる。
上記隙間形成部材3は、図4にも示すように、上記鉄骨梁1の長手方向に長く形成された長尺の上面部31と、上記上フランジ1aに取り付けられる取付板部32と、上記取付板部32と上記上面部31とを連結固定する固定板部33と、補強板部34と、を備える。上記上面部31、取付板部32、固定板部33および補強板部34は、各々、例えば、1.6mm程度の厚さの鋼板からなり、溶接によって相互に固定される。また、上記隙間形成部材3は、その長さが例えば910mm程度とされており、上記鉄骨梁1の長手方向に複数設けられる。
上記上面部31は、上記上フランジ1aの上方に離間して位置している。また、上記上面部31は、上記コンクリート版2に近い側の第1板部31aと、上記コンクリート版2から遠い側の第2板部31bとからなり、上記第1板部31aと第2板部31bとが離間することで開口が形成されている。上記第1板部31aには、下向きに折れ曲げられて上記側面2aに対向する折り曲げ部位が形成されており、この折り曲げ部位も上記固定板部33に固定される。
上記固定板部33は、鋼板を立てて配置してなるものであり、上記隙間形成部材3の両端近傍に設けられている。上記固定板部33は、上辺および下辺がともに水平辺とされる略四角形状を有している。上記固定板部33によって、上記第1板部31aと第2板部31bとが相互に固定されるとともに、これら第1板部31aおよび第2板部31bが記取付板部32に連結固定される。
上記補強板部34は、鋼板を立てて配置してなるものであり、上記2枚の固定板部33の中間位置に設けられている。この補強板部34によっても上記第1板部31aと第2板部31bとが相互に固定される。上記補強板部34は、その上辺が水平辺とされる一方、その下辺は上記コンクリート版2の上記側面2aから遠い側ほど上フランジ1aから大きく離間する略三角形をなしている。
上記取付板部32は、各固定板部33の下辺部に固定されている。上記取付板部32には、2個のボルト挿通用の貫通孔が鉛直方向に形成されている。また、上フランジ1aにもボルト挿通用の貫通孔が鉛直方向に形成されている。上記ボルト挿通用の貫通孔に通して設けられたボルトにナットが螺合されることで、上記取付板部32が上記上フランジ1aに固定される。
上記鉄骨梁1は、耐火被覆シート4によって被覆されている。具体的には、上記耐火被覆シート4は、上記隙間部に入れられた一端側部位にて上記上フランジ1aの上面を被覆し、途中部位にて上記鉄骨梁1のウェブ1bの一方側、下フランジ1cおよびウェブ1bの他方側を被覆し、他端側部位にて上記コンクリート版2の上記側面2aの近傍の上記コンクリート版2の下面部を被覆している。また、上記取付板部32の配置箇所においては、この取付板部32上に上記耐火被覆シート4が設けられる。また、このような巻き方によれば、上記耐火被覆シート4の他端側部位によって、上記鉄骨梁1のウェブ1bに固定された上記コンクリート版2を支持するための支持金具も被覆することができる。
上記耐火被覆シート4は、火災時の炎熱から上記鉄骨梁1を保護するために設けられる耐火性および柔軟性を有するシート、例えば、耐熱ロックウールのシートからなり、物体に巻き付けることができるものである。また、上記耐火被覆シート4は、例えば、スタッド溶接によって、上記鉄骨梁1に固定することができる。また、上記コンクリート版2の上記側面2aの下側の下面部を被覆する他端側部位については、例えば、ビスなどを用いて上記コンクリート版2に固定することができる。
また、例えば、図示しない取付プレートが上記上フランジ1aと下フランジ1cとの縁間に渡るように溶接固定されており、この取付プレートにバルコニーの腰壁51がボルト等によって固定される。また、バルコニーの基部側となる屋内梁52も耐火被覆シート4が巻き付けられる。さらに、バルコニーの基部側には、外壁パネル53、54が設けられており、上記腰壁51の下部から上記外壁パネル54に掛けて軒天部55が組み付けられている。また、上記隙間形成部材3上には、例えば、板状の耐火材(火災時の熱で膨張するものでもよい)等からなる被覆材50が設けられる。そして、上記被覆材50および上記コンクリート版2上に水勾配を付けて傾斜床56が形成される。
上記の構成であれば、鉄骨梁1の全周(上記コンクリート版2の側面2aの箇所を除く)を耐火被覆シート4で被覆できたものとなるため、耐火性に優れた建物構造とすることが可能である。また、湿式と異なり、耐火被覆シート4で鉄骨梁1を被覆する構造となるため、施工も容易である。さらに、上記鉄骨梁1の上フランジ1aからウェブ1bの一方側、下フランジ1c、ウェブ1bの他方側を経由し、上記コンクリート版2の上記側面2aの下側の下面部までを上記耐火被覆シート4で連続して被覆することになるので、分断された幾つかの耐火被覆シートを繋ぎ合わせて被覆するのに比べ、施工が一層容易になる。なお、鉄骨梁1の長手方向には、耐火被覆シート4は1枚ではなく複数枚設けられる。
上記隙間形成部材3が、上記コンクリート版2が設けられる側と反対の側に張り出していると、上記隙間形成部材3によってその上面に配置される部材(被覆材50等)を受け止める場合において、この受け止めの領域を上フランジ1aの領域よりも大きくすることができる。
上記隙間形成部材3が、上記鉄骨梁1の長手方向に長く形成された上面部31と、上記上フランジ1aに取り付けられる取付板部32と、上記取付板部32と上記上面部31とを連結固定する固定板部33とからなっていると、上面部31と取付板部32と固定板部33とを一体化させて工場生産したものを現場で迅速に設置できる等の利点が得られる。
特に、上記上面部31と上記取付板部32と上記固定板部33とが溶接により固定されると、上記隙間形成部材3を安価に作製できる。なお、このような構造に限るものではなく、上記固定板部33等がレンガ等の耐火部材からなっていてもよい。この場合、上記隙間形成部材3等を溶接で固定することはできないが、上記固定板部33が耐火部材とされることで、耐火性を向上させることができる。
上記上面部31が、上記コンクリート版2に近い側の第1板部31aと、上記コンクリート版2から遠い側の第2板部31bとからなり、上記第1板部31aと第2板部31bとが離間して開口が形成される構造であると、上記離間による開口が形成される分、上記隙間形成部材3の軽量化が図れる。
上記上面部31を補強する補強板部34が上記上フランジ1aから離間して設けられていると、上記耐火被覆シート4を裁断しなくても、上記上フランジ1aと上記補強板部34との間に上記耐火被覆シート4を押し込むことが可能となり、上記耐火被覆シート4の施工が容易になる。また、上記補強板部34が、その下辺を上記コンクリート版2の上記側面2aから遠い側ほど上フランジ1aから大きく離間させた三角形を有すると、上記耐火被覆シート4の押し込みの入口側が広いので、上記耐火被覆シート4の押し込みが円滑に行える。
図5および図6は、他の実施形態の建物構造例として陸屋根構造を示している。この陸屋根構造は、建物梁となるH形鋼等からなる鉄骨梁1を備えている。また、屋根材として、上記コンクリート版2を敷設してなる。
上記陸屋根構造は、上記鉄骨梁1の上フランジ1aの屋外側の横縁に、最も外側に配置されたコンクリート版2の側面2aを位置させている。また、上記鉄骨梁1のウェブ1bには、図示しない支持金具が溶接等によって固定されており、この支持金具によって上記コンクリート版2の側面2aの下側の下面が支持されている。
上記鉄骨梁1の上フランジ1a上には、この上フランジ1a上に隙間部を形成する隙間形成部材6が設けられる。この隙間形成部材6は、上記コンクリート版2が設けられる側と反対の側に張り出しており、且つ、上記隙間形成部材6の底面が開口している。
上記隙間形成部材6は、上記鉄骨梁1の長手方向にそれぞれ長く形成された別部材である第1部材61と第2部材62とからなる。
上記第1部材61は、上記上フランジ1aの上方に位置する上板部61aと、上記上フランジ1aに取り付けられる取付板部63と、上記取付板部63と上記上板部61aとを連結固定する固定板部64と、上記第2部材62の一端側を支持する支持部65と、補強板部66とを備えている。
図7に示すように、上記第1部材61を構成する上板部61a、取付板部63、固定板部64、支持部65および補強板部66は、各々、例えば、1.6mm程度の厚さの鋼板からなり、溶接によって相互に固定される。上記第1部材61の長さは、例えば、910mm程度とされ、上記鉄骨梁1の長手方向に複数設けられる。
上記上板部61aは、水平片部と鉛直片部とからなる断面鉤形状を有している。上記鉛直片部は、下向きに折れ曲げられて上記コンクリート版2の側面2aに対向しており、上記固定板部64および補強板部66と接する面部が多くなるようにしている。また、上記上板部61aの水平片部には、上記支持部65が4枚設けられている。上記支持部65は、その一部が上記上板部61aの水平片部の下面に溶接等により固定されており、他の部分を屋外側に張り出させている。
上記第1部材61は、その両端近傍において上記取付板部63と上記固定板部64とを備えている。また、1枚の断面略L字状の鋼板部材で1つの取付板部63および固定板部64を形成している。
上記補強板部66は、上記2枚の固定板部64の中間位置に設けられている。この補強板部66によって上記上板部61aの補強がなされている。上記補強板部66は、その上辺が水平辺とされる一方、その下辺は上記コンクリート版2の上記側面2aから遠い側ほど上フランジ1aから大きく離間する略三角形をなしている。
上記取付板部63は、各固定板部64の下辺部に設けられる。上記取付板部63には、1個のボルト挿通用の貫通孔が鉛直方向に形成されている。また、上フランジ1aにもボルト挿通用の貫通孔が鉛直方向に形成されている。上記ボルト挿通用の貫通孔に通して設けられたボルトにナットが螺合されることで、上記取付板部63が上記上フランジ1aに固定される。
上記第2部材62は、水平片部62aと立ち上げ部位62bとからなる断面鉤形状を有している。上記水平片部62aの屋内側端(一端側)は、上記第1部材61に設けられた支持部65上に載せられる。一方、上記立ち上げ部位62b(他端側)は、上記鉄骨梁1の屋外側縁よりも屋外側に張り出しており、例えば、外壁パネル71の下地71a(合板等)にビスにより固定される。上記立ち上げ部位62bには、上記ビスを挿通させる貫通孔が予め形成されている。また、この実施形態では、上記第2部材62は、例えば、塩化ビニールで被覆された鋼板からなり、長さが2000mm程度とされ、2つの上記第1部材61に対して1つの第2部材62が設けられる。なお。外壁パネル71の上記下地71a に不燃性の防水シートが貼られ、この防水シートに上記立ち上げ部位62bを接するように設けてもよい。
このように、上記第1部材61と第2部材62とが別部材であると、一体物とされる場合に比べて個々の物は軽量で扱いやすくなり、高所での作業性が向上する。
また、上記第2部材62の他端側が壁部材の下地(外壁パネル71の下地71a等)に固定されると、上記第2部材62自体で部材を支持する構造に比べ、上記第2部材62の板厚を薄くできる等の利点が得られる。
上記上板部61aを補強する補強板部66が上記上フランジ1aから離間して設けられていると、上記耐火被覆シート4を裁断しなくても、上記上フランジ1aと上記補強板部66との間において上記耐火被覆シート4を押し込むことが可能となり、上記耐火被覆シート4の施工が容易になる。また、上記補強板部66が、その下辺を上記コンクリート版2の上記側面2aから遠い側ほど上フランジ1aから大きく離間させた三角形を有すると、上記耐火被覆シート4の押し込みの入口側が広くなるので、上記耐火被覆シート4の押し込みが円滑に行える。
上記第1部材61は、図8(A)、図8(B)および図8(C)に示すような形態を有してもよい。この形態では、上板部61aは断面が略平板形状を有しており、取付板部63は、折り曲げ形成により、上板部61aと一体に形成されている。上記取付板部63には、1個のボルト挿通用の貫通孔が鉛直方向に形成されている。また、固定板部64も、折り曲げ形成により、上記取付板部63および上板部61aと一体に形成されている。さらに、支持部65も上板部61aと一体に形成されている。補強板部66は、断面コ字形状を有し、上記2箇所の固定板部64の中間位置で上記上板部61aの裏面側に溶接等により固定されており、上フランジ1aから離間してはいない。上記補強板部66の下方突出量は上記固定板部64の下方突出量と同じとされる。なお、この図8に示した第1部材61を用いる場合には、各固定板部64と補強板部66との間および補強板部66内に上記耐火被覆シート4を入れ込むためには、この耐火被覆シート4に切れ込みを入れるようにする。
また、上記の例では、上記耐火被覆シート4は、その一端側部位が上記隙間形成部材3、6の隙間部に入れられて上記上フランジ1aの上面を被覆し、途中部位にて上記鉄骨梁1のウェブ1bの一方側、下フランジ1cおよびウェブ1bの他方側を被覆し、他端側部位にて上記コンクリート版2の上記側面2aの近傍の上記コンクリート版2の下面部を被覆したが、これに限らない。
例えば、図9に示すように、上記耐火被覆シート4の他端側部位にて上記コンクリート版2の上記側面2aを被覆してもよい。上記鉄骨梁1のウェブ1bに上記コンクリート版2を支持する支持金具が設けられる箇所においては、上記耐火被覆シート4の他端側部位にて上記コンクリート版2の上記側面2aの近傍の上記コンクリート版2の下面部を被覆するのがよい。なお、このような手間は、図1、図5等の先の実施形態では生じないことになる。
また、耐火材として耐火被覆シート4を示したが、耐火材はシート状のものや柔軟性を有するものに限らない。また、特性が異なる複数種の耐火材を用いて鉄骨梁1を被覆するようにしてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 :鉄骨梁
1a :上フランジ
1b :ウェブ
1c :下フランジ
2 :コンクリート版(耐火性支持版)
2a :側面
3 :隙間形成部材
4 :耐火被覆シート(耐火材)
6 :隙間形成部材
31 :上面部
31a :第1板部
31b :第2板部
32 :取付板部
33 :固定板部
34 :補強板部
50 :被覆材
51 :腰壁
52 :屋内側梁
53 :外壁パネル
54 :外壁パネル
55 :軒天部
56 :傾斜床
61 :第1部材
61a :上板部
62 :第2部材
62a :水平片部
62b :立ち上げ部位
63 :取付板部
64 :固定板部
65 :支持部
66 :補強板部
71 :外壁パネル
71a :下地

Claims (9)

  1. 鉄骨梁の横側に設けられた耐火性支持版と、上記鉄骨梁の上フランジ上に設けられ、この上フランジ上に隙間部を形成する隙間形成部材と、上記隙間部に入れられた耐火材と、を備えることを特徴とする建物構造。
  2. 請求項1に記載の建物構造において、上記耐火材は、上記隙間部に入れられた一端側部位にて上記上フランジの上面を被覆するとともに、途中部位にて上記鉄骨梁のウェブの一方側、下フランジおよびウェブの他方側を被覆し、他端側部位にて上記耐火性支持版の上記鉄骨梁側の側面または当該側面の近傍の下面部を被覆するように設けられた耐火被覆シートであることを特徴とする建物構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建物構造において、上記隙間形成部材は、上記耐火性支持版が設けられる側と反対の側に上記上フランジから張り出していることを特徴とする建物構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の建物構造において、上記隙間形成部材は、上記鉄骨梁の長手方向にそれぞれ長く形成された別部材である第1部材と第2部材とからなり、上記第1部材は、上記上フランジの上方に位置する上板部と、上記上フランジに取り付けられる取付板部と、上記取付板部と上記上板部とを連結固定する固定板部と、上記第2部材の一端側を支持する支持部とを備えることを特徴とする建物構造。
  5. 請求項4に記載の建物構造において、上記第2部材の他端側が壁部材の下地に固定されることを特徴とする建物構造。
  6. 請求項4または請求項5に記載の建物構造において、上記上板部を補強する補強板部が上記上フランジから離間して設けられていることを特徴とする建物構造。
  7. 請求項1または請求項2に記載の建物構造において、上記隙間形成部材は、上記鉄骨梁の長手方向に長く形成された上面部と、上記上フランジに取り付けられる取付板部と、上記取付板部に上記上面部を連結固定する固定板部と、を備えることを特徴とする建物構造。
  8. 請求項7に記載の建物構造において、上記上面部は、上記耐火性支持版に近い側の第1板部と、上記耐火性支持版から遠い側の第2板部とからなり、上記第1板部と第2板部とが離間して開口が形成されていることを特徴とする建物構造。
  9. 請求項7または請求項8に記載の建物構造において、上記上面部を補強する補強板部が上記上フランジから離間して設けられていることを特徴とする建物構造。
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