JP3063058B2 - 建築物の躯体構造及びその施工方法 - Google Patents

建築物の躯体構造及びその施工方法

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JP3063058B2
JP3063058B2 JP10202581A JP20258198A JP3063058B2 JP 3063058 B2 JP3063058 B2 JP 3063058B2 JP 10202581 A JP10202581 A JP 10202581A JP 20258198 A JP20258198 A JP 20258198A JP 3063058 B2 JP3063058 B2 JP 3063058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井板等の壁材を
安定に取り付けることができ、高さ方向の変化等どのよ
うな構成の屋根にも対応できる建築物の躯体構造及びそ
の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の天井に断熱材、化粧
材等を配設した構造としては、I型、或いはC型鋼から
なる母屋と呼ばれる構造材の上面に、天井材を載置する
構造が一般的に採用されている。また、例えば実公平7
−51536号公報等には、建築物の構造材上に構造材
に直交する方向にフレーム状の取付部材を配し、この取
付部材に網状の支持部材を配することで、取付部材と支
持材で矩形の受部を形成してこの受部内に天井材を配設
する構成が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
造材上に天井材を配設する方法では、天井材を配するた
めの取付部材が必要であり、特に実公平7−51536
号公報の構造では多種類の部材が必要であって、部材管
理の面で面倒となり、部材数が増加することで当然作業
の手間もかかっていた。しかも、構造材上に天井材を載
置する構成であるため、高さ方向の変化(天井材の有
無、天井材の厚さ等)に併せて梁材やフレームを変更し
なければならず、どのような構成の屋根にも対応できる
というものではなかった。即ち、天井材の有無や天井材
の厚さがその上方に施工される屋根構造に影響するもの
であった。例えば屋根材の谷部が天井材の上面に載置さ
れる仕様で成形されている場合、突然の施工変更等によ
り天井材のない仕様でその屋根材を用いると、谷部裏面
に天井材の厚さ分の隙間が形成されてしまう。また、逆
に屋根材の谷部が構造材上に載置される仕様で成形され
ている場合、天井材が配されるとフレーム等の屋根材用
支持部材に係合できなくなる。一方、構造材から天井材
を吊り下げる方法も提案されているが、天井材の重量が
制限され、作業に手間がかかるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、立上り部と、壁材用支持部材等を支持
する支持部と、立上り部の上方に形成されるフランジ部
とを備える構造材を、梁材上に固定し、隣接する構造材
の支持部間に架け渡すように鋼線を網状に連結した構
成、或いは金属メッシュ、パンチングメタル等からなる
構成の壁材用支持部材を配し、該壁材用支持部材上に天
井材等の壁材を敷設し、構造材のフランジ部上には外装
材又は外装材用支持部材を固定することを特徴とする建
築物の躯体構造、及びその施工方法に関するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の建築物の躯体構造に用い
る構造材1、壁材用支持部材2、壁材3を、その順に説
明する。まず、構造材1は、図1及び図2に示すように
立上り部11と、壁材用支持部材2及び壁材3を支持す
る支持部12と、立上り部11の上方に形成されるフラ
ンジ部13とを備える構成である。この構造材1は、図
1に示す各例のように複数の軽量型鋼を溶接やボルト締
め等により一体に形成したものでも良いし、軽量型鋼そ
のものを構造材としても良く、或いは図2に示すように
アルミの押出成形体でも良い。例えば図1(a),
(b)では断面同一形状の型鋼を背中合わせに連結した
形状の構造材1としているが、各型鋼をそれぞれ構造材
1と見なすこともできる。即ち、構造材1は通常は立上
り部11の両側に支持部12を形成してなるが、一方側
のみに支持部12が形成されたものでも良い。また、複
数の型鋼を組み合わせる際には、予め一体化させて梁材
上に固定しても良いし、梁材上に固定する際に一体化す
るようにしても良い。さらに、これらの構造材1は、通
し材でも良いし、ピース材として適宜間隔で梁材上に固
定するようにしても良い。複数の型鋼を組み合わせる場
合、ピース材どうしを組み合わせても良いし、ピース材
と通し材を、或いは通し材どうしを組み合わせるように
しても良い。
【0006】また、構造材1のフランジ部13は、前記
図1及び図2に示すように何れか一方(内側か外側)に
延出するものでも良いし、両方に延出するものでもよ
く、詳細については後述するが、外装材、外装材用支持
部材(吊子、タイトフレーム、垂木等)等の固定箇所と
なる。尚、このフランジ部13には垂木等のレベル調整
用ボルト131(図10)を立設しても良い。
【0007】さらに、構造材1の支持部12には、図2
(d)に示すように上方に起立する係止部121を設け
るようにしても良い。この係止部121は、図示するよ
うに支持部12を切り起こしたものでも良いし、L字状
の係止片を取り付けたものでもよい。尚、図示実施例で
は係止部121は短幅に形成し、図示しないが適宜間隔
で設けるようにしたが、連続状に形成しても良い。
【0008】図3(a),(b)は、前記支持部12が
壁材用支持部材2を支持する状態を示すものであり、梁
材C上に取り付けた構造材1の支持部12に、上方から
壁材用支持部材2を配し、一般的には溶接、或いはビス
又はボルトナット等による螺着により固定する。また、
壁材用支持部材2が、例えば太線材を溶接等で格子状等
に一体化したメッシュパネルのように、天井材等の壁材
3を配したときに落下しない程度に高強度であり、設置
状態で落下しないように支持部12,12間の最狭幅よ
りも広幅であり、支持部12,12間に落とし込んだ際
に壁材用支持部材2自体がずれないものであれば、単に
支持部12に壁材用支持部材2の端縁を載置するだけで
特に固定手段を用いなくても良い。尚、図示実施例の構
造材1の立上り部11には、横長の開口部111が複数
形成され、図示しないが建築物としての電気配線、その
他の配線・配管などを通すことができる。また、図4
(a)〜(c)は、支持部12に係止部121が形成さ
れた場合の壁材用支持部材2を支持する状態を示すもの
であり、同図(a)に示す構成の構造材1を、同図
(b)に示すように梁材C上に取り付け、上方から壁材
用支持部材2を配した後、同図(c)に示すように係止
部121を倒し込んで壁材用支持部材2の端部を固定す
る。係止部121は起立したまま係合させるようにして
も良い。尚、この場合の係止部121は、後述する壁材
用支持部材2の端縁に挿通して折り込まれている。前記
の係止部121は起立片状に形成したが、ボルト等を支
持部12に立設させるようにして係止部121としても
良く、この場合、ボルト等の係止部121を板状部分の
係止孔221或いはメッシュ部分21等に挿通させ、ナ
ットで止着すれば良い。さらに、前記構造材1及び壁材
用支持部材2をアルミの押出成形体とした場合には弾性
による嵌合によって取り付けるようにしても良い。
【0009】尚、構造材1の梁材Cへの固定は、溶接、
ボルト止め、或いは両者の併用等によって直接固定する
(この場合、支持部12が梁材への固定部を兼ねる)よ
うにしても良いが、これら図3及び図4に示すようにL
字型等のアングル材Aを介して固定しても良い。また、
アングル材Aを用いる場合、図4(b)に付記したスペ
ーサBを構造材1裏面と梁材C間に配しても良い。ま
た、上述の説明においては、アングル材Aを固定補助材
として説明したが、このアングル材Aは構造材1の一部
と見なすこともできる。この場合、アングル材Aの縦片
は立上り部11と見なすことができるので、支持部12
と梁材Cへの固定部が別々に形成され、支持部12は立
上り部11の中間に形成される構成となる。このように
構造材1において、支持部12は立上り部11の下端ば
かりでなく、中間に形成するようにしても良い。またこ
の場合、前述の複数の型鋼を組み合わせる構造材1と同
様に、アングル材Aをピース材として、或いは通し材と
して組み合わせるようにしても良い。スペーサBについ
ても同様である。
【0010】次に、前記構造材1の支持部12に固定さ
れる壁材用支持部材2について説明する。壁材用支持部
材2は、鋼線を網状に連結した構成でも良いし、金属メ
ッシュ、パンチングメタル等からなる構成でも良く、後
述する天井材等の壁材3を支持できるものであればその
他どのような構成でも良い。そして、この壁材用支持部
材2は作業者及び材料等の落下を防止するので、壁材3
の敷設及び以後の作業は簡易且つ安全に行うことができ
る。また、図5に示す実施例では壁材用支持部材2が、
金属メッシュで構成される例を示したが、同図(a)に
示すようにメッシュ部分21のみで構成されるようにし
ても良いし、同図(b),(c)或いは前記図3に示す
ようにメッシュ部分21の側端部に板状部分22を設け
るようにしても良い。この板状部分22はメッシュ部分
21と一体のものでも、別部材を一体化させたものでも
良い。また、同図(c)の板状部分22には、前記構造
材1の係止部121を挿通させる係止孔221を適宜間
隔で形成した。さらに、図示しないが、壁材用支持部材
2は、メッシュ部分21のだれを防止するために隣接す
る構造材1の支持部12間に鋼棒材、フラットバー等か
らなる補強材を配しても良い。
【0011】図6は、壁材用支持部材2に構造材1の支
持部12と係合する係合部23を形成した例であり、同
図(a)に示す壁材用支持部材2は、板状部分22の外
側に下方が開放する逆U字状の係合部23を延設した構
成であり、断面形状は略同一となる同図(b)に示す支
持部材2は、板状部分22及び係合部23を、メッシュ
部分21とは別部材に形成し、この別部材の板状部分2
2をメッシュ部分21の端縁に積層して一体化させた構
成である。また、同図(c)に示す支持部材2は、板状
部分22の外側に垂下片状の係合部23を延設した構成
である。図示しないが、メッシュ部分21の端縁を折曲
加工して例えば逆U字状の係合部を形成するようにして
も良い。図7(a),(b)は、前記図6(a),
(c)の壁材用支持部材2の係合部23を、構造材1の
支持部12に形成した起立片状の係合片122に係合さ
せる例であり、図示しないが、前述の溶接、ビス等によ
る固定を併用するようにしても良い。
【0012】続いて前記壁材用支持部材2に支持される
壁材3について説明する。この壁材3としては、グラス
ウール、発泡樹脂等からなるマット状又はボード状等の
断熱材、吸音材、防火材、或いは各種素材から構成され
る化粧材等を用いることができる。また、その厚みにつ
いても、構造材1の高さと同じ高さ(厚み)としても、
それ以下であっても良く、所望される断熱性等によって
適宜設定すればよい。また、前述のように構造材1の支
持部12に係合片122が形成され、壁材用支持部材2
に係合部23が形成されている場合には、これらの係合
部分が嵌入する嵌入部31(図10)を設けるようにし
ても良い。
【0013】本発明の躯体構造は、梁材C上に前記構成
の構造材1を配し、隣接する構造材1,1の支持部1
2,12間に架け渡すように前記構成の壁材用支持部材
2を固定し、該壁材用支持部材2上に壁材3を敷設した
構成であり、構造材1のフランジ部13上には外装材又
は外装材用支持部材を固定することができ、天井材等の
壁材3の有無、その厚み等の変更があっても他の構成に
影響を及ぼすことなく、またそのために新たな部材を設
ける必要がない。また、壁材用支持部材2の存在が作業
者、材料等の落下防止となる。さらに、構造材1及び壁
材用支持部材2の取付作業(躯体工事)が終了すれば、
別途に特別な作業を行うことなく、天井材等の壁材3を
配することができ、作業が簡易となる。
【0014】以下、構造材1のフランジ部13上に、各
種の外装材、外装材用支持部材を取り付けた施工例を示
すが、各種の外装材については図面上同一符号“9”で
示した。図8及び図9には、構造材1のフランジ部13
上に横葺き外装構造を取り付けた例であり、構造材1の
立上り部11は、建築物の流れ方向に交わる方向(略直
交する方向)に配されている。この例に用いられた構造
材1は、断面同一形状(略C型形状)の材料を背中合わ
せに連結した点では前記図1(a)の構造材1と共通す
るが、アングル材A及びスペーサBを介して梁材Cに固
定する点では前記図4(b)の構造材1と共通し、構造
材1の立上り部11に横長の開口部111を複数形成し
た点では前記図3の構造材1と共通する。尚、この構造
材1は長尺な通し材に、アングル材A及びスペーサBは
ピース材とした。これらアングル材A及びスペーサBを
構造材1の一部と見なせることについても前述のとおり
である。また、壁材用支持部材2は、前記図6(a)の
壁材用支持部材2と同様であり、メッシュ部分21に、
板状部分22及び逆U字状の係合部23が延設された構
成である。
【0015】前記構造材1のフランジ部13上に取り付
ける外装構造は、フランジ部13上に下地材4を上下二
部材よりなる固定金具5と共に取り付け、固定金具5に
跨るように流れ方向に長尺な垂木6(ハット型のボルト
レスタルキ)を取り付け、この垂木6の上面に吊子7に
よってバックアップ材8及び外装材(横葺き屋根板)9
を取り付ける構成である。この場合、下地材4、固定金
具5、垂木6、吊子7が総じて外装材用支持部材であ
る。この外装構造における外装材(横葺き屋根板)9
は、銅、アルミニウム、ステンレス、鉄、チタン等の金
属板及び表面化粧板、樹脂材料またはこれらの複合素材
により製作され、面板部の軒縁に軒端折り下げ面を介し
て軒側係合部91が形成され、棟縁に折返し傾斜状の軒
端立ち上げ面を介して棟側係合部92が形成され、その
施工時には、棟軒方向に隣接する外装材9,9の各係合
部91,92が係合し、顕著な毛細管現象防止空間を有
する構成である。また、下地材4及びバックアップ材8
は、ポリウレタン、ポリスチレン、フェノール等の高い
断熱性を備えた発泡樹脂素材、防火性を考慮した木毛セ
メント板等が用いられる。尚、図中、40は下地材4の
つなぎ目を隠す目隠し材であり、41及び81は下地材
4及びバックアップ材8の表面に敷設されるアスファル
トルーフィング材である。この横葺き外装構造について
は説明を簡略化したが、バックアップ材8の裏面に空部
が形成されているので、空気流通路として用いたり、図
示しない電気配線、その他の配線・配管を通すことがで
きる。また、図示実施例では壁材(天井材)3の裏面に
も開口部111によって軒棟方向に連通する空部が形成
されているので、同様に電気配線、その他の配線・配管
を通しても良いが、この空部は、空気等の連通路(空気
層)として用いるようにしても良い。
【0016】こうして施工された壁体構造は、壁材3の
上面レベルと構造材1のフランジ部13のレベル(外装
構造の下面レベル)の間に空気層が形成されているの
で、断熱性が高いものとなる。また、断熱性の一層の向
上を目的として壁材3を厚くする場合、例えば従来の母
屋上に同様の外装構造を施工したものでは、垂木6の厚
みを超えない範囲の断熱材を配することができるが、本
発明では構造材1の立上り部11の高さの範囲で調整す
ることができるので、より高い断熱性を容易に得ること
ができる。
【0017】図10及び図11は、構造材1のフランジ
部13上に前記図8及び図9とほぼ同様の横葺き外装構
造を取り付ける例であるが、この例では、立上り部11
が対向する二枚の縦片からなり、これら縦片の上端を連
結するようにフランジ部13が形成された構成の構造材
1を用いた。また、この構造材1のフランジ部13に
は、予め垂木6のレベル調整用ボルト131を立設し、
このレベル調整用ボルト131の先端に固定金具5及び
垂木6を取り付けた。このような一体型の構造材1を用
い、且つ予めフランジ部13に補助金具(131)を取
り付けることにより、前記図8及び図9における施工を
より簡易に実施することができる。
【0018】図12及び図13は、構造材1のフランジ
部13上に前記図8及び図9とほぼ同様の横葺き外装構
造を取り付ける例であるが、この例では、構造材1の立
上り部11は建築物の流れ方向に沿うように(平行に)
配されている。また、この図示実施例では、構造材1の
フランジ部13の上面に、吊子7によってバックアップ
材8及び外装材(横葺き屋根板)9を取り付けた構成で
あって、構造材1自体が垂木の役目を果たしている。こ
の場合、吊子7が外装材用支持部材である。このように
構造材1の立上り部11は、建築物の流れ方向に交わる
方向(略直交方向)に配しても、流れ方向に沿う方向
(略平行方向)に配してもよく、構造材1上に敷設する
外装構造の仕様によって適宜選択することができる。
【0019】図14及び図15は、構造材1のフランジ
部13上に、(完全嵌合式)折板屋根と呼ばれる(縦葺
き)外装構造を取り付ける例であり、構造材1の立上り
部11は、建築物の流れ方向に交わる方向に配されてい
る。外装構造としては、フランジ部13上にタイトフレ
ーム701と受具702とからなる保持部材70を固定
し、この保持部材70に対して外装材(縦葺き折板)9
を保持させると共にカバー材90を取り付けた(冠着し
た)構成である。この場合、保持部材70が外装材用支
持部材である。このように折板屋根を取り付けた壁体構
造にあっても、折板屋根の構成に影響をおよぼすことな
く、またそのために新たな部材を設ける必要なく適用す
ることができる。
【0020】このように構造材1のフランジ部13に
は、横葺き、縦葺き、折板等の外装材又は外装材用支持
部材を取り付けることができ、これらの外装構造に影響
をおよぼすことなく、またそのために新たな部材を設け
る必要なく施工することができる。
【0021】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。例えば本発明
における壁材としては天井材(板)ばかりでなく、その
他の内壁材などにも適用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の躯体構造
は、従来の母屋の上面に天井材等の壁材を載置する構造
のように、壁材の有無、その厚み等の変更があっても他
の構成に影響を及ぼすことなく、またそのために新たな
部材を設ける必要がなく、部材管理も容易である。さら
に、構造材及び壁材用支持部材の取付作業(躯体工事)
が終了すれば、別途に特別な作業を行うことなく、壁材
を配することができ、作業が簡易となる。また、壁材用
支持部材の存在は作業者、材料等の落下防止となり、作
業の安全性が向上する。
【0023】特に構造材の立上り部に開口部を形成した
場合、壁材の裏面に、建築物としての電気配線、その他
の配線・配管を通すことができ、さらに構造材の立上り
部を流れ方向に交わる方向に配した場合には、この開口
部は、空気等の連通路(空気層)となる。
【0024】さらに、本発明の躯体構造は、壁材の上面
レベルと構造材のフランジ部レベル(外装構造の下面レ
ベル)の間に空気層が形成されているので、断熱性が高
いものとなる。例えば従来の母屋上に外装構造を施工し
たものでは、垂木等の厚みを超えない範囲の断熱材を配
することができるが、本発明では構造材の立上り部の高
さの範囲で調整することができるので、より高い断熱性
を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)本発明に用いる構造材を型鋼で
形成した形状バリエーションを示す正面図である。
【図2】(a)〜(d)本発明に用いる構造材を押出成
形体で形成した形状バリエーションを示す正面図であ
る。
【図3】(a)構造材の支持部が壁材用支持部材を支持
する状態の一例を示す正面図、(b)一部構成を欠截し
た斜視図である。
【図4】構造材の支持部が壁材用支持部材を支持する状
態の他の一例を示し、(a)構造材、(b)壁材用支持
部材を配設した状態、(c)支持部に形成した係止部を
倒し込んだ状態を示す正面図である。
【図5】(a)〜(c)本発明に用いる壁材用支持部材
のバリエーションを示す斜視図である。
【図6】(a)〜(c)本発明に用いる壁材用支持部材
の他のバリエーションを示す斜視図である。
【図7】(a)図6(a)の壁材用支持部材に形成した
係合部の係合状態を示す正面図、(b)図6(c)の壁
材用支持部材に形成した係合部の係合状態を示す正面図
である。
【図8】本発明の躯体構造の一例に、横葺き屋根構造を
適用した例を示す側断面図である。
【図9】図8の構造を軒棟方向から見た断面図である。
【図10】本発明の躯体構造の他の一例に、横葺き屋根
構造を適用した例を示す側断面図である。
【図11】図10の構造を軒棟方向から見た断面図であ
る。
【図12】本発明の躯体構造の他の一例に、横葺き屋根
構造を適用した例を示す軒棟方向から見た断面図であ
る。
【図13】図12の構造の側断面図である。
【図14】本発明の躯体構造の他の一例に、折板屋根構
造を適用した例を示す側断面図である。
【図15】図14の構造を軒棟方向から見た断面図であ
る。
【符号の説明】
1 構造材 11 立上り部 111 開口部 12 支持部 121 係止部 122 係合片 13 フランジ部 2 壁材用支持部材 21 メッシュ部分 22 板状部分 221 係止孔 23 係合部 3 壁材 4 下地材 5 固定金具 6 垂木 7 吊子 70 保持部材 701 タイトフレーム 702 受具 8 バックアップ材 9 外装材 90 カバー材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/00 - 9/36 E04D 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立上り部と、壁材用支持部材等を支持す
    る支持部と、立上り部の上方に形成されるフランジ部と
    を備える構造材を、梁材上に固定し、隣接する構造材の
    支持部間に架け渡すように、鋼線を網状に連結した構
    成、或いは金属メッシュ、パンチングメタル等からなる
    構成の壁材用支持部材を配し、該壁材用支持部材上に天
    井材等の壁材を敷設し、構造材のフランジ部上には外装
    材又は外装材用支持部材を固定することを特徴とする建
    築物の躯体構造。
  2. 【請求項2】 構造材の支持部は、立上り部に形成した
    フランジからなることを特徴とする請求項1に記載の建
    築物の躯体構造。
  3. 【請求項3】 構造材の支持部には上方に起立する係止
    部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の建築物の躯体構造。
  4. 【請求項4】 構造材の立上り部には開口部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に
    記載の建築物の躯体構造。
  5. 【請求項5】 立上り部と、壁材用支持部材等を支持す
    る支持部と、立上り部の上方に形成されるフランジ部と
    を備える構造材を、梁材上に固定すると共に、隣接する
    構造材の支持部間に架け渡すように鋼線を網状に連結し
    た構成、或いは金属メッシュ、パンチングメタル等から
    なる構成の壁材用支持部材を配し、該壁材用支持部材上
    に天井材等の壁材を敷設した後、構造材のフランジ部上
    には外装材又は外装材用支持部材を固定することを特徴
    とする建築物の躯体構造の施工方法。
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