JP2005030167A - 天井構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の天井構造は、H鋼等の梁材1A,1Bから吊り具2A,2Bを垂設して天井を構築するものであって、前記吊り具2A,2Bは、梁材1A,1Bへの取付部21A,21Bと、天井支持材3Aを支持する支持部22A,22Bとを備え、梁材1A,1Bに、前記吊り具2A,2Bの取付部21A,21Bを取り付けると共に、少なくとも起立部31と天井材4を支持するフランジ部33とを備える天井支持材3Aを、前記吊り具2A,2Bの支持部22A,22Bに支持させ、隣接する天井支持材3A,3A間に天井材4を架設することで天井を構築する。
【選択図】 図1
Description
そこで、本発明は、天井の施工を容易に実施できる天井構造を提供することを目的とする。
しかも、起立部が隙間を介した二重縦片にて形成される天井支持材は、軽量で、屈曲強度が高いため、前述の大スパンの天井施工に、より有効である。さらに、隙間に各種の定形、不定形の補強材を介在させることにより、屈曲強度はより高いものとすることもできる。
さらに、縦片又は上片の一部に開口部を設けると、既設、新設の照明設備の取付や配線を容易に行うことできる。
尚、図面には符号2を付記していないが、総括的な説明において吊り具2とする。梁材1及び天井支持材3についても同様である。
また、支持部22Aは、前記縦部分(縦片)23Aに直交するように一体化された横長の縦片であって、断面略ユ字状の天井支持材3の起立部31の隙間311に配置される。そして、予め支持部22Aに形成した取付孔221と天井支持材3Aの起立部31に予め形成した開口部312とを連通させてボルト・ナット222で締着することにより、天井支持材3Aを支持する。尚、この実施例に支持部22Aは、支持する天井支持材3Aが横方向に配設される構成に適応するものであり、例えば同じ形状構成の天井支持材3Aが流れ方向に配される構成では、支持部22Aは流れ方向に沿う縦片とすれば良い。
また、支持部22Bは、横片の先端に係合溝を有する断面略L字状の取付片223と、下端に係止片を有する断面略S字状の取付受け片224とからなり、断面略ユ字状の天井支持材3Aの上フランジ32の先端に取付片223の係合横溝が配置され、起立部31に形成した開口部312に取付受け片224の係止片が挿入、配置される。そして、ボルト・ナット225で締着して取付片223及び取付受け片224を固定することにより、天井支持材3Aを支持する。
尚、この吊り具2Bにおける支持部22Bは、予め縦部分23Bと別体としておき、支持部22Bのみを天井支持材3Aに先に取り付け、その後、縦部分23Bと一体に固定するようにしても良いが、この態様は図4の吊り具2Cにて説明する。
起立部31は、図1の実施例のように二重縦片状で隙間311を有する構成としても良いし、単層板状に形成しても良い。尚、前記隙間311は、広くとも後述する吊り具2の支持部22や補強材などを挿入できる程度の幅が望ましく、それ以上に広く形成すると断熱欠損部分となる。また、起立部31には開口部312を形成しても良い。この開口部312は楕円形、円形等どのような形状でも良く、適宜間隔で設ければ良い。また、この開口部312は、天井材4を支持したり取付強度を向上するための支持材を取り付ける取付孔として用いても良いし、照明や太陽電池等の電気配線、その他の配線・配管などを通すようにしても良い。
フランジ部33(下フランジ)は、左右の両方に延出するものが望ましく、天井材4の端部を支持するが、支持を安定にする構成を付加しても良い。
この天井支持材3は、複数の軽量型鋼を溶接やボルト締め等により一体に形成したものでも良いし、軽量型鋼そのものを用いても良いし、或いはアルミの押出成形体でも良いし、或いは図1の実施例のように亜鉛メッキ鋼板をロール成形したものでも良い。
また、図示実施例の天井支持材3Aは、起立部31が隙間311を介して対向する2片の縦片にて形成され、横長の開口部312を複数設けるようにした。この実施例では、前記吊り具2Aの横長の縦片である支持部22Aを隙間311に配置させて掛合状に支持させるようにした。即ち、この図示実施例における吊り具2の支持部22Aに支持される被支持部は隙間311(厳密には隙間311の上端=起立部31の上端)である。また、前記吊り具2Bの支持部22B(取付片223及び取付受け片224)に支持される被支持部は上フランジ32及び起立部31の開口部312である。
図10には、別の態様の天井支持材3B,3Cを示した。図10(a)に示す天井支持材3Bは、起立部31と下フランジ33のみで構成される例であり、図10(b)に示す天井支持材3Cは、上フランジ32が起立部31の上端から両方へ水平状に延在する例である。
まず、梁材1を組み付け施工した後、適宜間隔で吊り具2A,2Bの取付部21A,21Bを梁材1に取り付ける。
これら吊り具2A,2Bの梁材1への取り付けは、前述のとおりであって、短い縦部分23Aを有する吊り具2Aは、流れ方向に配された大梁(H鋼)である梁材1Aの左右の下フランジに、取付片211及び取付受け部212の各係合横溝を嵌合させるように取り付け、横方向にボルト・ナット213で締着して取付片212及び取付受け部212を固定する。一方、長い縦部分23Bを有する吊り具2Bは、横方向に配されるH鋼である梁材1Bの下フランジに、縦部分23Bの上端に取り付けられた固定金具214の横溝を嵌合させるように取り付け、固定ボルト215で締着して固定金具214を固定する。
次に、取り付けた吊り具2A,2Bの支持部22A,22Bに断面略ユ字状の天井支持材3Aを支持させる。
これら吊り具2A,2Bによる天井支持材3Aの支持は、前述のとおりであって、短い縦部分23Aを有する吊り具2Aは、横長の縦片である支持部22Aを、天井支持材3Aの起立部31の隙間311に配置させ(掛合状に支持させ)、支持部22Aに形成した取付孔221と天井支持材3Aの起立部31に予め形成した開口部312とを連通させてボルト・ナット222で締着する。ここでは、長さ方向に隣接する天井支持材3A,3Aのジョイント部分で吊り具2A(支持部22A)に支持されることになる。一方、長い縦部分23Bを有する吊り具2Bは、天井支持材3Aの上フランジ32の先端に取付片223の係合横溝を嵌合させ、起立部31に形成した開口部312に取付受け片224の係止片を挿入、係止させ、ボルト・ナット225で締着して取付片223及び取付受け片224を固定する。
その後、隣接する天井支持材3A,3A間に天井材4を架設する。
具体的には新設の場合には隣り合う天井支持材3A,3Aの下フランジ33,33間に上方から天井材4を取り付ける。既設の場合には天井材4を下方から差し込むように傾斜状に入れて取り付ける。左右方向に隣接する天井材4,4は、凸部41と凹部42とを係合させて一体状に組み合わせられる。
そして、図示実施例では、振れ止めの目的で、断面略L字状のアングル材5を流れ方向に隣接する天井支持材3A,3Aの上フランジ32,32に跨るように配設、固定した。
さらに、起立部31を設けた天井支持材3は、長さ方向の屈曲強度が高いため、大スパンの天井施工に有効であって、前述のように起立部31の隙間311や開口部312などを利用して吊り具2の支持部22に支持される被支持部とすることができ、さらには天井材4の支持強度も高いものとなる。
そして、長さ方向に隣接する天井支持材3A,3Aのジョイント部分で吊り具2Aに支持されるということは、別の連結部材を必要とせず、天井支持材3A,3Aどうしも直接的に連結する必要が無く、適宜長さの天井支持材3Aを用いることができ、長尺な天井支持材を用意しなくても良いことをも意味している。
しかも、起立部31が隙間311を介した二重縦片で形成される天井支持材3Aは、軽量で、屈曲強度が高いため、前述の大スパンの天井施工に、より有効である。さらに、隙間311に各種の定形、不定形の補強材を介在させることにより、屈曲強度はより高いものとすることもできる。
この吊り具2Cの支持部22Cは、金属板材を折曲加工した形状であって、図示するようにまず係止片を開口部312に挿入、係止させる。この状態で、支持部22Cを傾け、係合横溝を上フランジ32の先端に嵌合させ、天井支持材3Aと支持部22Cとを一体化させる。そして、縦部分23Cの下端に、支持部22Cを取り付けることにより、吊り具2Cを一体化すると共に、天井支持材3Aを支持させる。
尚、この吊り具2Cにおける支持部22Cは、縦部分23Cと一体とした状態で逆に天井支持材3Aを傾けるようにして取り付けるようにしても良い。
図5(a)〜(c)の吊り具2D〜2Fの支持部22D〜22Fは、略逆L字状片であって、天井支持材3Aの起立部31の頂部には、支持部22D〜22Fの縦片を挿入可能なスリットが形成されている。そして、支持部22D〜22Fの縦片をスリットから隙間311に挿入してボルト・ナット226で起立部31に一体に取り付ける構成である。
図5(d)の吊り具2Gの支持部22Gは、縦片の下端に折返し片状の係止片が形成され、該係止片を起立部31の開口部312に挿入、配置させて支持させる構成である。
図6に示す実施例は、桁行き方向及び流れ方向の両方にブレース材6A,6Bを架設した例であり、図8に示す実施例は、桁行き方向のみにブレース材6Cを架設した例を示した。
2A〜2G 吊り具
21A〜21G 取付部
22A〜22G 支持部
23A〜23G 縦部分
3A〜3C 天井支持材
31 起立部
311 隙間
312 開口部
33 フランジ部(下フランジ)
4 天井材
Claims (3)
- H鋼等の梁材から吊り具を垂設して天井を構築する天井構造において、
前記吊り具は、梁材への取付部と、天井支持材を支持する支持部とを備え、
梁材に、前記吊り具の取付部を取り付けると共に、少なくとも起立部と天井材を支持するフランジ部とを備える天井支持材を、前記吊り具の支持部に支持させ、隣接する天井支持材間に天井材を架設することで天井を構築することを特徴とする天井構造。 - 天井支持材は、起立部が隙間を介して対向する2片の縦片にて形成されると共に、隙間に吊り具の支持部が配置されて支持されることを特徴とする請求項1に記載の天井構造。
- 天井支持材は、起立部に設けた開口部が吊り具の支持部に支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の天井構造。
Priority Applications (1)
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| JP2003273723A JP2005030167A (ja) | 2003-07-11 | 2003-07-11 | 天井構造 |
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Family Applications (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008050784A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Kirii Construction Materials Co Ltd | 吊天井下地構造及び接合金具用補強金具 |
| JP2010185220A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Gantan Beauty Ind Co Ltd | 建築物の外装構造 |
| JP2011122810A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-23 | Nojima Kakusei Seisakusho:Kk | ダクト補強取付用金具並びにダクト補強具 |
| EP2559823A1 (en) * | 2011-08-16 | 2013-02-20 | Worthington Armstrong Venture | Suspended ceiling comprising a noise damper |
| JP2015061972A (ja) * | 2014-11-27 | 2015-04-02 | 株式会社桐井製作所 | 天井ブレース下部取付金具 |
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2003
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| EP2559823A1 (en) * | 2011-08-16 | 2013-02-20 | Worthington Armstrong Venture | Suspended ceiling comprising a noise damper |
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