JP2007120303A - 外装躯体構造及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】天井板等の壁材を安定に取り付けることができ、高さ方向の変化等どのような構成の屋根にも対応できる外装躯体構造及びその施工方法を提供する。
【解決手段】本発明の外装躯体構造は、開口部111を有する立ち上がり部11と、該立ち上がり部11の上端に形成されるフランジ部12とを備える構造材1を、梁材5上に固定し、構造材1若しくは隣接する構造材1,1間に壁材支持手段(13,2)として壁材3を支持する受け部21と構造材1の開口部111への取付手段を有する受け材2を配し、前記取付手段は開口部の縁部に掛止する取付部であり、前記壁材支持手段(13,2)によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材3を架設し、構造材1のフランジ部12外側に外装構造を構築する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の外装躯体構造は、開口部111を有する立ち上がり部11と、該立ち上がり部11の上端に形成されるフランジ部12とを備える構造材1を、梁材5上に固定し、構造材1若しくは隣接する構造材1,1間に壁材支持手段(13,2)として壁材3を支持する受け部21と構造材1の開口部111への取付手段を有する受け材2を配し、前記取付手段は開口部の縁部に掛止する取付部であり、前記壁材支持手段(13,2)によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材3を架設し、構造材1のフランジ部12外側に外装構造を構築する。
【選択図】図2
Description
本発明は、天井板等の壁材を安定に取り付けることができ、高さ方向の変化等どのような構成の屋根にも対応できる外装躯体構造及びその施工方法に関する。
従来より、建築物の天井に断熱材、化粧材等を配設した構造としては、I型、或いはC型鋼からなる母屋と呼ばれる構造材の上面に、天井材を載置する構造が一般的に採用されている。また、例えば特許文献1等には、建築物の構造材上に構造材に直交する方向にフレーム状の取付部材を配し、この取付部材に網状の支持部材を配することで、取付部材と支持材で矩形の受部を形成してこの受部内に天井材を配設する構成が提案されている。
実公平7−51536号公報
しかしながら、前記構造材上に天井材を配設する方法では、天井材を配するための取付部材が必要であり、特に特許文献1の構造では多種類の部材が必要であって、部材管理の面で面倒となり、部材数が増加することで当然作業の手間もかかっていた。しかも、構造材上に天井材を載置する構成であるため、高さ方向の変化(天井材の有無、天井材の厚さ等)に併せて梁材やフレームを変更しなければならず、どのような構成の屋根にも対応できるというものではなかった。即ち、天井材の有無や天井材の厚さがその上方に施工される屋根構造に影響するものであった。例えば屋根材の谷部が天井材の上面に載置される仕様で成形されている場合、突然の施工変更等により天井材のない仕様でその屋根材を用いると、谷部裏面に天井材の厚さ分の隙間が形成されてしまう。また、逆に屋根材の谷部が構造材上に載置される仕様で成形されている場合、天井材が配されるとフレーム等の屋根材用支持部材に係合できなくなる。
一方、構造材から天井材を吊り下げる方法も提案されているが、天井材の重量が制限され、作業に手間がかかるという問題があった。
一方、構造材から天井材を吊り下げる方法も提案されているが、天井材の重量が制限され、作業に手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、開口部を有する立ち上がり部と、該立ち上がり部の上端に形成されるフランジ部とを備える構造材を、梁材上に固定し、構造材若しくは隣接する構造材間に壁材支持手段として壁材を支持する受け部と構造材の開口部への取付手段を有する受け材を配し、前記取付手段は開口部の縁部に掛止する取付部であり、前記壁材支持手段によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材を架設し、構造材のフランジ部外側に外装構造を構築することを特徴とする外装躯体構造及びその施工方法に関するものである。
本発明の外装躯体構造及びその施工方法は、構造材の立ち上がり部に開口部を形成しているので、天井又は壁の裏面での照明や太陽電池等の電気配線・配管等が容易に行える。
また、受け材の配置、取付、壁材を開口部の高さ範囲で行うことで、構造躯体の高さを抑制することができ、フランジ部の外側へ取り付ける外装構造の構築へ弊害を生じさせることがない。
また、受け材の配置、取付、壁材を開口部の高さ範囲で行うことで、構造躯体の高さを抑制することができ、フランジ部の外側へ取り付ける外装構造の構築へ弊害を生じさせることがない。
特に壁材として、マイナスイオン発生塗料を付着或いは含浸させたものを用いた場合、室内側に清涼な爽快感が得られ、或いは空気清浄効果、抗菌作用など、極めて優れた環境改善効果が得られる。
構造材の開口部に壁材の上面に当接する押さえ部材を配した場合、壁材が壁材支持手段と押さえ部材との間に挟持され、安定に保持されるものとなる。
隣接する構造材間に、壁材を支持する受け部と構造材の開口部への取付手段を有する受け材を配した場合、開口部を受け材の取付部分として用いることになるため、各種の取付手段を有する受け材を配することができ、構造材間において壁材が撓む等の変形を生ずることなく安定に支持される。
受け材を構造材のフランジ部と相俟って平面視格子状に架設すると共に、前記格子状部分で壁材の周縁を支持した場合、壁材の端部が隠され、室内側からみた場合の意匠性が優れている。また、格子状(区画状)に構成されるため電気設備(照明器具)等をユニット化することでユニット工法を採用することもできる。さらに、1つの格子状部分に1枚の壁材を配置するので位置決めが容易である。
本発明の外装躯体構造に用いる構造材1、壁材支持手段(13,2)、壁材3を、その順に説明する。
まず、構造材1は、図1に示すように開口部111を有する立ち上がり部11と、この立ち上がり部11の上端に形成されるフランジ部12とを備える構成である。
立ち上がり部11は図1(a〜b),(c〜d)に示す各例のように二重で隙間を有するものあっても、その他のように単層板状であっても良い。この立ち上がり部11に設けられる開口部111は楕円形、円形等どのような形状でも良く、適宜間隔で設ければ良く、照明や太陽電池等の電気配線、その他の配線・配管などを通すことができるものであれば良い。
また、フランジ部12は、図示するように何れか一方(内側か外側)に延出するものでも良いし、両方に延出するものでもよく、外装構造(吊子、タイトフレーム、垂木等)等の固定箇所となる。そして、立ち上がり部11の両側にフランジ部12を設けた方が外装構造を安定に支持できる。
まず、構造材1は、図1に示すように開口部111を有する立ち上がり部11と、この立ち上がり部11の上端に形成されるフランジ部12とを備える構成である。
立ち上がり部11は図1(a〜b),(c〜d)に示す各例のように二重で隙間を有するものあっても、その他のように単層板状であっても良い。この立ち上がり部11に設けられる開口部111は楕円形、円形等どのような形状でも良く、適宜間隔で設ければ良く、照明や太陽電池等の電気配線、その他の配線・配管などを通すことができるものであれば良い。
また、フランジ部12は、図示するように何れか一方(内側か外側)に延出するものでも良いし、両方に延出するものでもよく、外装構造(吊子、タイトフレーム、垂木等)等の固定箇所となる。そして、立ち上がり部11の両側にフランジ部12を設けた方が外装構造を安定に支持できる。
この構造材1は、図1(e)〜(h)に示す各例のように複数の軽量型鋼を溶接やボルト締め等により一体に形成したものでも良いし、図1(m),(n)に示す各例のように軽量型鋼そのものを構造材として良いし、或いは図1(i),(j),(l)に示す各例のようにアルミの押出成形体でも良いし、図1(a〜b),(c〜d),(k)に示す各例のようにロール成形によるものでも良い。尚、図1(e)〜(h)では複数の型鋼を背中合わせに連結した形状の構造材1としているが、各型鋼をそれぞれ構造材1と見なすこともできる。
また、これらの構造材1は、通し材でもピース材でも或いは両者を組み合わせても良い。
そして、この構造材1を梁材上に固定するには、直接固定しても良いし、アングル材1’等を介して固定するようにしても良い。尚、直接固定する場合には、フランジ状の固定部を設け、この固定部を梁材の上面と接合させて固定しても良い。また、前述のように立ち上がり部11を二重で隙間を有する構成とした場合にはアングル材1’の縦片を挟持状に固定することができるが、立ち上がり部11に沿設状に固定しても良い。
また、これらの構造材1は、通し材でもピース材でも或いは両者を組み合わせても良い。
そして、この構造材1を梁材上に固定するには、直接固定しても良いし、アングル材1’等を介して固定するようにしても良い。尚、直接固定する場合には、フランジ状の固定部を設け、この固定部を梁材の上面と接合させて固定しても良い。また、前述のように立ち上がり部11を二重で隙間を有する構成とした場合にはアングル材1’の縦片を挟持状に固定することができるが、立ち上がり部11に沿設状に固定しても良い。
壁材支持手段(13,2)は、前記構造材1に支持フランジ部13を設ける場合、構造材1又は隣接する構造材1,1間に別部材の受け材2を配する場合、或いはそれらを併用する場合がある。尚、構造材1に支持フランジ部13を設ける場合は、前述の構造材1を直接梁材上に固定する場合の固定部として用いることもできる。また、支持フランジ部13は構造材1の立ち上がり部11の変形等を防止すると共に、受け材2の一部(立ち上がり部分29の基端)を支持する作用を果たす。
図2,3に示す外装躯体構造では、隣接する構造材1,1間に複数のワイヤーからなる受け材2を配して壁材3を支持する構成である。
図2,3に示す外装躯体構造では、隣接する構造材1,1間に複数のワイヤーからなる受け材2を配して壁材3を支持する構成である。
構造材1又は隣接する構造材1,1間に配する受け材2は、壁材3を支持する受け部21と構造材1の開口部111への取付手段(取付部22等)を有するものであれば、複数のワイヤー、Tジョイナー、鋼棒材、フラットバー等を適宜間隔で配置するものであっても、金網、パンチングメタル、メッシュ(落下防止用ネット)等であっても良く、これらを組み合わせて用いても良い。ここで、構造材1に配する受け材2と、隣接する構造材1,1間に配する受け材2との相違は、前者が隣接する構造材1に達しておらず、壁材3の一方の端縁のみ(及び平面部分)を支持し、後者が壁材3の両端面及び平面部分を支持する点にある。
尚、前記Tジョイナー、鋼棒材、フラットバー等は、構造材としての強度を補う効果も果たすので、これらを受け材2として用いること、或いはこれらと他の構成の受け材2とを組み合わせて補強材として用いることが望ましい。
尚、前記Tジョイナー、鋼棒材、フラットバー等は、構造材としての強度を補う効果も果たすので、これらを受け材2として用いること、或いはこれらと他の構成の受け材2とを組み合わせて補強材として用いることが望ましい。
例えば受け材2の最も簡易な構成としては、図2(b)のものがある。
鋼棒材である図2(b)の受け材2は、直線状の受け部21の両端に立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう掛止状の取付部22を形成した構成であり、この取付部22を構造材1の開口部111へ挿入(掛止)させて取り付けることができる。
鋼棒材である図2(b)の受け材2は、直線状の受け部21の両端に立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう掛止状の取付部22を形成した構成であり、この取付部22を構造材1の開口部111へ挿入(掛止)させて取り付けることができる。
フラットバーである図4の受け材2も、平板状の受け部21の両端に立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう掛止状の取付部22を形成した構成であるが、左右の取付部22,22同士が重なり合わないように、左方の取付部22は立ち上がり部分29の前後のみに、右方の取付部22は立ち上がり部分29の中央のみに形成するようにした。また、左方の取付部22は傾斜状に下方へ向かうようにした。したがって、同図(b)に示すように右方の取付部22を右側の構造材1の開口部111へ取り付けた後、受け部21を上方から回動させて左方の取付部22を左側の構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
図5もフラットバーの受け材2であるが、平板状の受け部21の両端に立ち上がり部分29を介して該立ち上がり部分29の前後何れか一方のみに掛止状の取付部22を形成した構成である。そして、同図(c)に示すように開口部111の一方(図面では裏面側)には、同図(a)に示すように取付部22が前方になるように受け材2を配し、開口部111の他方(図面では表面側)には同図(b)に示すように取付部22が後方になるように受け材2を配するのであるが、その際、90度傾けて開口部111に挿入して90度回動させると、取付部22,22同士がぶつかることがなく配設することができる。
また、受け材2の開口部111への取付手段は、前記図4及び図5のような開口部111の縁部に直接的に係止する取付部22に限定されない。
例えば受け部21の一方の端部に、立ち上がり部分29を介して構造材1の開口部111へ挿入するフランジ状の挿入部23を形成し、他方の端部には、立ち上がり部分29を介して下方へ向かう係止部24を設け、構造材1を挟んで左右に隣接する受け材2,2を連結することにより構造材1の開口部111へ取り付けられるようにしても良い。即ちこの場合には挿入部23と係止部24とが取付手段となる。
溶接金網である図6の受け材2は、受け部21の右端に立ち上がり部分29を介してフランジ状の挿入部23が形成され、この挿入部23には係止孔231が形成されている。また、左端には立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう係止部24が形成され、その先端は細径に成形されている。したがって、同図(a)に示すように挿入部23を構造材1の開口部111へ挿入した状態で、受け材2を上方から回動して係止部24を挿入部23の係止孔231に係止することにより、隣接する受け材2,2を連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
例えば受け部21の一方の端部に、立ち上がり部分29を介して構造材1の開口部111へ挿入するフランジ状の挿入部23を形成し、他方の端部には、立ち上がり部分29を介して下方へ向かう係止部24を設け、構造材1を挟んで左右に隣接する受け材2,2を連結することにより構造材1の開口部111へ取り付けられるようにしても良い。即ちこの場合には挿入部23と係止部24とが取付手段となる。
溶接金網である図6の受け材2は、受け部21の右端に立ち上がり部分29を介してフランジ状の挿入部23が形成され、この挿入部23には係止孔231が形成されている。また、左端には立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう係止部24が形成され、その先端は細径に成形されている。したがって、同図(a)に示すように挿入部23を構造材1の開口部111へ挿入した状態で、受け材2を上方から回動して係止部24を挿入部23の係止孔231に係止することにより、隣接する受け材2,2を連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
同様に溶接金網である図7の受け材2も、受け部21の右端に立ち上がり部分29を介して恰もフランジ状に屈曲成形された挿入部23が形成され、この挿入部23には係止空間232が形成されている。また、左端には立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう掛止状の係止部24が形成され、その先端は細径に成形されている。そのため、挿入部23を開口部111へ挿入した状態で、係止部24を挿入部23の係止空間232に係止(掛止)することにより、隣接する受け材2,2を連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
フラットバーである図8の受け材2も、平板状の受け部21の右端に立ち上がり部分29を介してフランジ状の挿入部23が形成され、この挿入部23には長方形状の係止孔231が形成されている。また、左端には立ち上がり部分29を介して折返し状に下方へ向かう係止部24が形成されている。そのため、同図(b)に示すように挿入部23を開口部111へ挿入した状態で、係止部24を挿入部23の係止孔231に係止することにより、隣接する受け材2,2を連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
尚、図示しないが開口部111へ挿入する際に支障を生じなければ挿入部に上方へ向かう突片を設け、後から上方より臨ませる係止部に突片を嵌入させる孔を設けて取り付けるようにしても良い。
尚、図示しないが開口部111へ挿入する際に支障を生じなければ挿入部に上方へ向かう突片を設け、後から上方より臨ませる係止部に突片を嵌入させる孔を設けて取り付けるようにしても良い。
また、構造材1を挟んで隣接する受け材は、別部材を用いて連結するようにしても良い。即ち受け材は、複数部材からなるものでも良い。
例えばフラットバーである図9の受け材(本体)2Aは、平板状の受け部21の右端に立ち上がり部分29を介してフランジ状の挿入部23が形成され、この挿入部23には長方形状の係止孔231が形成されている。また、左端には立ち上がり部分29を介してフランジ状の重合部25が形成され、この重合部25には長方形状の挿通孔251が形成されている。そして、同図(b)に示すように挿入部23を開口部111へ挿入した状態で、重合部25の挿通孔251と挿入部23の係止孔231とが挿通するように重合させ、ロックキー2Bを挿着することにより、隣接する受け材(本体)2A,2Aを連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
尚、以後の例においても壁材3を支持する受け部21が形成される受け材(本体)を包括的に2Aとする。
例えばフラットバーである図9の受け材(本体)2Aは、平板状の受け部21の右端に立ち上がり部分29を介してフランジ状の挿入部23が形成され、この挿入部23には長方形状の係止孔231が形成されている。また、左端には立ち上がり部分29を介してフランジ状の重合部25が形成され、この重合部25には長方形状の挿通孔251が形成されている。そして、同図(b)に示すように挿入部23を開口部111へ挿入した状態で、重合部25の挿通孔251と挿入部23の係止孔231とが挿通するように重合させ、ロックキー2Bを挿着することにより、隣接する受け材(本体)2A,2Aを連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
尚、以後の例においても壁材3を支持する受け部21が形成される受け材(本体)を包括的に2Aとする。
溶接金網の一部又は鋼棒材である図10の受け材(本体)2Aは、受け部21の両端に立ち上がり部26が形成され、この立ち上がり部26の先端に円孔261が形成されている。そして、開口部111を挟んで対向させた立ち上がり部26,26の円孔261,261にリベット2Cを挿入し、このリベット2Cに形成した貫通孔に松葉ピン2Dを挿着して隣接する受け材(本体)2A,2Aを連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
このように必ずしも開口部111へ挿入する挿入部を受け材(本体)2Aに設ける必要はない。
このように必ずしも開口部111へ挿入する挿入部を受け材(本体)2Aに設ける必要はない。
フラットバーである図11の受け材(本体)2Aも、受け部21の両端に立ち上がり部26が形成され、この立ち上がり部26の先端に円孔261が形成されている。そして、開口部111を挟んで対向させた立ち上がり部26,26の円孔261,261にボルト2Eを挿入し、このボルト2Eにナット2Fを螺着して隣接する受け材(本体)2A,2Aを連結すると共に、構造材1の開口部111へ取り付けることができる。
溶接金網の一部又は鋼棒材である受け材(本体)2を、各種の別部材にて連結するバリエーションを図12(a)〜(c)に示す。
例えば同図(a)に示すように断面V字状で左右に係止空間を有する連結部材2Gを用い、この連結部材2Gの係止空間201に前記図2(b)に示した取付部22と同様の取付部27,27を係止して連結しても良いし、同図(b)に示すように両端の内面に係合溝202を形成した連結部材2Hを用いて螺着して連結しても良いし、同図(c)に示すように連結パイプ2I及び松葉ピン2Dを用いて連結しても良い。
尚、同図(d)は屈曲成形した挿入部23の形状が異なる以外は前記図7とほぼ同様である。
例えば同図(a)に示すように断面V字状で左右に係止空間を有する連結部材2Gを用い、この連結部材2Gの係止空間201に前記図2(b)に示した取付部22と同様の取付部27,27を係止して連結しても良いし、同図(b)に示すように両端の内面に係合溝202を形成した連結部材2Hを用いて螺着して連結しても良いし、同図(c)に示すように連結パイプ2I及び松葉ピン2Dを用いて連結しても良い。
尚、同図(d)は屈曲成形した挿入部23の形状が異なる以外は前記図7とほぼ同様である。
受け材(本体)2Aを連結する連結部材は、左右の受け材(本体)2A,2Aを連結するばかりでなく、開口部111に安定に配されるものが望ましい。
例えば落下防止ネット(メッシュ材)である図13の受け材(本体)2Aは、断面略W字状の連結部材2Jによって連結されると共に、構造材1の開口部111へ取り付けられるが、連結部材2Jは中央の下方空間203が開口部111の下縁に遊嵌状に沿って容易に外れることがなく、安定に配される。このような連結部材2Jは、特に限定するものではないが、前記図5の取付部22のように正規の位置から90度回転させた状態で開口部111に挿入し、それから90度回動させることにより安定に配される。そして、この連結部材2Jは構造材1と一体状であるため、図13(b)に示すように受け材(本体)2Aを上方からはめ込む際に連結部材2Jが開口部111から外れたりすることがなく、容易に且つ確実に受け材(本体)2Aを取り付けることができる。その際、受け材(本体)の端部が取付部27である。また、この連結部材2Jは、左右の傾斜片204の上端に返し部を設けているので、その内側の係止空間205に取り付けた受け材(本体)2Aの取付部27が外れることをも防止する。
例えば落下防止ネット(メッシュ材)である図13の受け材(本体)2Aは、断面略W字状の連結部材2Jによって連結されると共に、構造材1の開口部111へ取り付けられるが、連結部材2Jは中央の下方空間203が開口部111の下縁に遊嵌状に沿って容易に外れることがなく、安定に配される。このような連結部材2Jは、特に限定するものではないが、前記図5の取付部22のように正規の位置から90度回転させた状態で開口部111に挿入し、それから90度回動させることにより安定に配される。そして、この連結部材2Jは構造材1と一体状であるため、図13(b)に示すように受け材(本体)2Aを上方からはめ込む際に連結部材2Jが開口部111から外れたりすることがなく、容易に且つ確実に受け材(本体)2Aを取り付けることができる。その際、受け材(本体)の端部が取付部27である。また、この連結部材2Jは、左右の傾斜片204の上端に返し部を設けているので、その内側の係止空間205に取り付けた受け材(本体)2Aの取付部27が外れることをも防止する。
同様に図14に示す連結部材2Kも、中央の下方空間203が開口部111の下縁に遊嵌状に沿って容易に外れることがなく安定に配され、構造材1と一体状となる。この連結部材2Kの係止空間205には、落下防止ネットである受け材(本体)2Aを取り付けているが、エキスパンドメタルを取り付けることもできる。
また、図15に示す連結部材2Lも開口部111の下縁に遊嵌状に沿わせるものであるが、これに対して取り付ける受け材(本体)2Aの取付部27は、横溝に限定されるものではなく縦溝でも良いし、その他公知のどのような固定手段でも良い。
図16に示すTジョイナーである受け材2は、縦片206の一部を開口部111から挿入し、開口部111を挟んで対向する受け材2の縦片206で被覆するように配置することにより開口部111に取り付けられる。
このようなTジョイナーは、横片が207が図示しない壁材3の前後の端部を下方(室内側)から見えないようにするので、目地材(端部隠し)も兼ねる。即ちこのようなTジョイナーである受け材2を構造材1の支持フランジ部13と相俟って平面視格子状に架設した場合、前記格子状部分で壁材3の周縁を支持することができる。そして、壁材3の周縁を支持することにより室内側からみた場合の意匠性が優れている。また、格子状(区画状)に構成されるため電気設備(照明器具)等をユニット化することでユニット工法を採用することもできる。さらに、1つの格子状部分に1枚の壁材を配置するので位置決めが容易である。このような態様にはTジョイナーばかりでなくフラットバー等の支持強度を有する部材も適用できる。
このようなTジョイナーは、横片が207が図示しない壁材3の前後の端部を下方(室内側)から見えないようにするので、目地材(端部隠し)も兼ねる。即ちこのようなTジョイナーである受け材2を構造材1の支持フランジ部13と相俟って平面視格子状に架設した場合、前記格子状部分で壁材3の周縁を支持することができる。そして、壁材3の周縁を支持することにより室内側からみた場合の意匠性が優れている。また、格子状(区画状)に構成されるため電気設備(照明器具)等をユニット化することでユニット工法を採用することもできる。さらに、1つの格子状部分に1枚の壁材を配置するので位置決めが容易である。このような態様にはTジョイナーばかりでなくフラットバー等の支持強度を有する部材も適用できる。
図17に示す受け材(2A,2M,2N)は、Tジョイナーである受け材(本体)2A、鋼材からなる補強材2M、開口部111に跨って配される連結部材2Nの3部材からなる。
この受け材は、まず同図(a)に示すように予め補強材2Mの一端(右端)に固定した連結部材2Nを開口部111の下縁に遊嵌状に沿わせ、補強材2Mの他端(左端)に形成した係止部208を上方から連結部材2Nに形成した係止孔に係止することにより、隣接する補強材2M,2Mを連結すると共に補強材2M,2Mを開口部111に取り付ける。
次に、同図(b)に示すように縦片206の上端に嵌合部209を形成した受け材(本体)2Aを上方から押圧して嵌め込む。受け材(本体)2Aを上方から押圧すると、縦片206が拡開するように変形するが、嵌合部209が補強材2Mに嵌合すると、縦片206が鉛直状に、横片207が水平状に弾性回復して逆T字状、即ち本来のTジョイナーの形状に回復する。
そして、同図(c)に示すように受け材(本体)2Aの横片207を受け部とする受け材を形成する。
この受け材は、まず同図(a)に示すように予め補強材2Mの一端(右端)に固定した連結部材2Nを開口部111の下縁に遊嵌状に沿わせ、補強材2Mの他端(左端)に形成した係止部208を上方から連結部材2Nに形成した係止孔に係止することにより、隣接する補強材2M,2Mを連結すると共に補強材2M,2Mを開口部111に取り付ける。
次に、同図(b)に示すように縦片206の上端に嵌合部209を形成した受け材(本体)2Aを上方から押圧して嵌め込む。受け材(本体)2Aを上方から押圧すると、縦片206が拡開するように変形するが、嵌合部209が補強材2Mに嵌合すると、縦片206が鉛直状に、横片207が水平状に弾性回復して逆T字状、即ち本来のTジョイナーの形状に回復する。
そして、同図(c)に示すように受け材(本体)2Aの横片207を受け部とする受け材を形成する。
図18に示す受け材(2A,2P)は、Tジョイナーである受け材(本体)2A、鋼材からなる補強材2Pの2部材からなる。
この受け材は、まず同図(a)に示すように補強材2Pの一端(右端)に形成した雄ねじ部23’を開口部111に挿入し、補強材2Pの他端(左端)に形成した雌ねじ部24’を隣接する補強材2Pの雄ねじ部23’に臨ませる。
補強材2Pを回転すると、雄ねじ部23’と雌ねじ部24’とが螺合して同図(b)に示すように隣接する補強材2M,2Mが連結される。
次に、同図(c)に示すように縦片206の上端に嵌合部209を形成した受け材(本体)2Aを上方から押圧して嵌め込む。
そして、同図(d)に示すように受け材(本体)2Aの横片207を受け部とする受け材を形成する。
この受け材は、まず同図(a)に示すように補強材2Pの一端(右端)に形成した雄ねじ部23’を開口部111に挿入し、補強材2Pの他端(左端)に形成した雌ねじ部24’を隣接する補強材2Pの雄ねじ部23’に臨ませる。
補強材2Pを回転すると、雄ねじ部23’と雌ねじ部24’とが螺合して同図(b)に示すように隣接する補強材2M,2Mが連結される。
次に、同図(c)に示すように縦片206の上端に嵌合部209を形成した受け材(本体)2Aを上方から押圧して嵌め込む。
そして、同図(d)に示すように受け材(本体)2Aの横片207を受け部とする受け材を形成する。
一方、壁材3は、断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する板状成形体であって、グラスウール、発泡樹脂等からなるマット状又はボード状等の断熱材、吸音材、防火材、或いは各種素材から構成される化粧材等を用いることができ、単一材質からなるものでも、異材質の積層体であっても良く、さらには硬質でも軟質であっても良い。その厚みについても、所望される断熱性等によって適宜設定すればよい。さらに、壁材3の室内側には、化粧としての塗膜層を形成しても良いし、或いは化粧シート、化粧板を貼着しても良い。塗膜層はマイナスイオン発生塗料等の機能性塗料であっても良い。
マイナスイオン発生塗料としては、公知のどのようなものを用いても良いが、特にマイナスイオンを発生する鉱物を微粉末化させた微粉末化鉱物の周辺物質の表面固有抵抗を一定範囲に保つことにより、前記微粉末化鉱物から多量のマイナスイオンを刺激等がなくても定常的に放出できるようにした塗料、即ち導電性を有するバインダー液及び/又は導電性物質を分散したバインダー液に、マイナスイオンを発生する鉱物を微細粉末化して混合させてなるものを用いることが好ましい。
以下に、このマイナスイオン塗料について詳述する。
以下に、このマイナスイオン塗料について詳述する。
導電性を有するバインダー液、導電性物質を分散したバインダー液に使用するバインダー液は、例えば導電性物質を添加して一定範囲の導電性を付与することがその塗料の本来の目的を著しく逸脱する絶縁塗料、電着塗料を除いたあらゆる種類の塗料を使用することができ、例えば油性塗料、水性塗料、酒精塗料、セルロース塗料、合成樹脂塗料など広範に例示することができる。その内で、特に水性塗料の乳化重合塗料の1種であるアクリル酸エステル共重合エマルジョン塗料が最も有効に使用することができる。
また、バインダー液に一定範囲の導電性をもたらせるために使用する導電性物質としては、銀微粉末、銅微粉末、その他の導電性金属微粉末、炭素微粉末、炭素繊維微粉末、チタン酸カリウムのウィスカーなどを例示することができ、これらの組成物の1種又は2種以上を選択して利用することができる。
前記導電性物質をバインダー液に添加する量は、導電性物質の種類によって相違するが、バインダー液100重量部に対し導電性物質5〜20重量部が効果的である。そして、前記導電性物質をバインダー液に添加することにより、コーティング層又は塗膜とした場合の表面固有抵抗を、105〜108Ωcmの範囲にして適度の導電性をもたらせると、バインダー液中に添加されているマイナスイオン発生鉱物から多量のマイナスイオンを発生することができる。
また、マイナスイオンを発生する鉱物としては、ガーネット、電気石(トルマリン)等を例示することができ、その他にもジルコニウム、バリウム、ランタン、セリウム、ネオジウム等の鉱物焼成による酸化物からなる鉱物などを使用することができ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用しても良い。特にガーネット99〜1重量%と、ジルコニウム、バリウム、ランタン、セリウム、ネオジウム等の鉱物焼成による酸化物からなる鉱物1〜99重量%とを組み合わせて使用する場合には、著しいマイナスイオン放出効果が得られ、後者の鉱物が前者のガーネットのマイナスイオン発生作用を励起する励起材として作用していると考えられる。
前記マイナスイオンを発生する鉱物の添加量は、バインダー液(固形分33%)100重量部に対し、鉱物を1〜30重量部添加するのが最適である。また、前記鉱物を微粉末化する粒度としては、平均粒度として300μm以下が望ましいが、平均粒度が5mm以下程度でも使用可能である。
前記した構成の塗料を壁材に塗布すると、マイナスイオン発生鉱物は自発分極している極性結晶体であり、結晶の両端にプラス極、マイナス極が自発的に生じて電位が永久に保存されるので、プラス極からマイナス極へ常時微弱な電流が流れている。
そして、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が大きくて導電性が低いと、帯電性が大きくなって微弱電流の電流値が低くなるために、マイナスイオンの放出が抑えられる。また、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が小さくて導電性が高いと、隣接する微粉末化鉱物間での電位が中和されてマイナスイオンの放出が抑えられる。
この塗料を塗布してなる壁材では、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が105〜108Ωcmの範囲で、適度の導電性を有するので、刺激等が無くても機能性シート表面におけるマイナスイオンの定常的放出を高いレベルで維持することが可能となる。
このような壁材からは、マイナスイオン放出効果に加え、遠赤外線放射効果、アンモニア(NH3)臭、ホルムアルデヒド(HCHO)等の消臭効果があることも確認されている。
そして、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が大きくて導電性が低いと、帯電性が大きくなって微弱電流の電流値が低くなるために、マイナスイオンの放出が抑えられる。また、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が小さくて導電性が高いと、隣接する微粉末化鉱物間での電位が中和されてマイナスイオンの放出が抑えられる。
この塗料を塗布してなる壁材では、微粉末化鉱物の周囲物質の表面固有抵抗が105〜108Ωcmの範囲で、適度の導電性を有するので、刺激等が無くても機能性シート表面におけるマイナスイオンの定常的放出を高いレベルで維持することが可能となる。
このような壁材からは、マイナスイオン放出効果に加え、遠赤外線放射効果、アンモニア(NH3)臭、ホルムアルデヒド(HCHO)等の消臭効果があることも確認されている。
そして、このような塗料を壁材に塗布して使用することにより、塗膜部から放出されるマイナスイオン、遠赤外線、消臭等の作用環境に常に住環境が曝されるものとなり、清涼な爽快感が得られたり、或いは空気清浄効果、味覚改善効果、抗菌作用など、極めて優れた環境改善効果が見込まれる。
図19は、このような壁材3を前記図13に示す受け材(本体)2Aの上に配設する状態を示すが、用いた連結部材2Jの左右の傾斜片204が外側に広がっているので、これを内側に弾性に抗して押し縮めながら配設する。そして、この壁材3の配設状態においては、連結部材2Jの傾斜片204が壁材3の左右の端面を挟圧するので、安定に保持される。
また、構造材1の開口部111に壁材3の上面に当接する押さえ部材4を配設し、この押さえ部材4と前記壁材支持手段(13,2)にて壁材3を挟持することが望ましい。
このような押さえ部材4としては、前記受け材2や受け材本体2Aと同様のものを用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
図20に示す押さえ部材4は、壁材3を押さえ付ける押さえ部40の一方に被重合部41を、他方に重合部42を設け、被重合部41を開口部111から挿入した状態で重合部42を重合し、ビス43にて固定する。
同図における壁材支持手段は、構造材1に設けた支持フランジ部13であるから、壁材3は支持フランジ部13にて支持されているが、上述のように押さえ部材4を配することにより、押さえ部材4(押さえ部40)と支持フランジ部13にて挟持されて安定に保持される。また、押さえ部材4は開口部111から左右の壁材3,3に跨って配設されるので、左右の壁材3,3及び構造材1(開口部111)を一体化する作用も果たされ、壁材3の取付安定性は極めて高いものとなる。
このような押さえ部材4としては、前記受け材2や受け材本体2Aと同様のものを用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
図20に示す押さえ部材4は、壁材3を押さえ付ける押さえ部40の一方に被重合部41を、他方に重合部42を設け、被重合部41を開口部111から挿入した状態で重合部42を重合し、ビス43にて固定する。
同図における壁材支持手段は、構造材1に設けた支持フランジ部13であるから、壁材3は支持フランジ部13にて支持されているが、上述のように押さえ部材4を配することにより、押さえ部材4(押さえ部40)と支持フランジ部13にて挟持されて安定に保持される。また、押さえ部材4は開口部111から左右の壁材3,3に跨って配設されるので、左右の壁材3,3及び構造材1(開口部111)を一体化する作用も果たされ、壁材3の取付安定性は極めて高いものとなる。
また、図21に示す押さえ部材4は、同図(c)に示すように左右端から中央に向かって拡径する部分48と円孔状の開口部111の径と略同径に形成された部分49とを交互に形成した構成で、開口部111に対して左右両方向からの挿着が可能であり、何れの方向から挿入しても中央部分で係止する、抜け防止が図られている。
同図における壁材支持手段は、前記図16と同様にTジョイナーである受け材2であるから、壁材3は横片207にて支持されている。この状態で上述の構成の押さえ部材4を縦片206の頂部に嵌合させた状態で開口部111へ挿入すると、押さえ部材4の中央部分が開口部111の上縁に係止される状態で挿着される。この押さえ部材4は左右の受け材2,2を連結する機能が高いので、より押さえ作用の高い他の押さえ部材4と併用することが望ましい。
同図における壁材支持手段は、前記図16と同様にTジョイナーである受け材2であるから、壁材3は横片207にて支持されている。この状態で上述の構成の押さえ部材4を縦片206の頂部に嵌合させた状態で開口部111へ挿入すると、押さえ部材4の中央部分が開口部111の上縁に係止される状態で挿着される。この押さえ部材4は左右の受け材2,2を連結する機能が高いので、より押さえ作用の高い他の押さえ部材4と併用することが望ましい。
さらに、押さえ部材4は、挿入、押さえ等から弾性変形、復帰可能な材料・形状を用いると、施工が容易になるため好ましい。
例えば図22に示す押さえ部材4は、中央の窪み片44の左右に下り傾斜する傾斜片45,45を有し、各傾斜片45の下端から内方へ向かって水平片46が形成された構成で、各傾斜片45には係合溝47が形成されている。
同図における壁材支持手段は、前記図16と同様にTジョイナーである受け材2であるから、壁材3は横片207にて支持されている。この状態で上述の構成の押さえ部材4を同図(a)の矢印で示すように開口部111へ挿入する。押さえ部材4は左右対称であるから、矢印のように右からの挿入に限定されるものではなく、左から挿入しても良い。その際、押さえ部材4は、受け材2の縦片206の円形状頂部に係合溝47が跨り、水平片46が壁材3の上面を滑るようにスライドさせて挿入すると、同図(c)に示すように弾性変形して窪み片44が開口部111の上縁に係止される状態で挿着される。そして、壁材3は、押さえ部材4(水平片45)と横片207にて挟持されて安定に保持される。また、押さえ部材4は、構造材1(開口部111)の左右に跨り、且つ左右の受け材2,2の前後に跨って配設されるので、合計4枚の壁材3の上面端縁を押さえ付けるものであり、これら4枚の壁材3、左右の受け材2,2、及び構造材1(開口部111)を一体化する作用も果たされる。
例えば図22に示す押さえ部材4は、中央の窪み片44の左右に下り傾斜する傾斜片45,45を有し、各傾斜片45の下端から内方へ向かって水平片46が形成された構成で、各傾斜片45には係合溝47が形成されている。
同図における壁材支持手段は、前記図16と同様にTジョイナーである受け材2であるから、壁材3は横片207にて支持されている。この状態で上述の構成の押さえ部材4を同図(a)の矢印で示すように開口部111へ挿入する。押さえ部材4は左右対称であるから、矢印のように右からの挿入に限定されるものではなく、左から挿入しても良い。その際、押さえ部材4は、受け材2の縦片206の円形状頂部に係合溝47が跨り、水平片46が壁材3の上面を滑るようにスライドさせて挿入すると、同図(c)に示すように弾性変形して窪み片44が開口部111の上縁に係止される状態で挿着される。そして、壁材3は、押さえ部材4(水平片45)と横片207にて挟持されて安定に保持される。また、押さえ部材4は、構造材1(開口部111)の左右に跨り、且つ左右の受け材2,2の前後に跨って配設されるので、合計4枚の壁材3の上面端縁を押さえ付けるものであり、これら4枚の壁材3、左右の受け材2,2、及び構造材1(開口部111)を一体化する作用も果たされる。
本発明の外装躯体構造は、前記構成の構造材1を梁材5上に固定し、壁材支持手段にて壁材3を架設し、構造材1のフランジ部12の外側に外装構造を構築するものであり、例えば図2,3に示す外装躯体構造は、木毛セメント板上に平坦状の縦葺き外装材を配設した屋根構造を形成した例である。
図中、6は下地材(木毛セメント板)、71は樋材(ドレンガイド)、72は外装材保持部材(吊子)、81は屋根本体(裏貼り付き縦葺き外装材)、82は裏貼り付きキャップ材、83はバックアップ材である。
このような外装構造に関しては、何等特定されるものではなく、その他の縦葺き、横葺き、折板等の公知の外装構造を採用することができる。或いは緑化用の屋根構造でも良い。
また、構造材1のフランジ部12の外側には、前記例では下地材(木毛セメント板)を取り付けたが、横葺き、縦葺き、折板等の外装材又は外装材保持部材を固定しても良く、これらの外装構造に影響をおよぼすことなく、またそのために新たな部材を設ける必要なく施工することができる。
図中、6は下地材(木毛セメント板)、71は樋材(ドレンガイド)、72は外装材保持部材(吊子)、81は屋根本体(裏貼り付き縦葺き外装材)、82は裏貼り付きキャップ材、83はバックアップ材である。
このような外装構造に関しては、何等特定されるものではなく、その他の縦葺き、横葺き、折板等の公知の外装構造を採用することができる。或いは緑化用の屋根構造でも良い。
また、構造材1のフランジ部12の外側には、前記例では下地材(木毛セメント板)を取り付けたが、横葺き、縦葺き、折板等の外装材又は外装材保持部材を固定しても良く、これらの外装構造に影響をおよぼすことなく、またそのために新たな部材を設ける必要なく施工することができる。
以上本発明を図面の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。例えば本発明における壁材としては天井材(板)ばかりでなく、その他の内壁材などにも適用することができる。
1 構造材
11 立ち上がり部
111 開口部
12 フランジ部
13 支持フランジ部
2 受け材
21 受け部
22 取付部
3 壁材
4 押さえ部材
11 立ち上がり部
111 開口部
12 フランジ部
13 支持フランジ部
2 受け材
21 受け部
22 取付部
3 壁材
4 押さえ部材
Claims (6)
- 開口部を有する立ち上がり部と、該立ち上がり部の上端に形成されるフランジ部とを備える構造材を、梁材上に固定し、構造材若しくは隣接する構造材間に壁材支持手段として壁材を支持する受け部と構造材の開口部への取付手段を有する受け材を配し、前記取付手段は開口部の縁部に掛止する取付部であり、前記壁材支持手段によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材を架設し、構造材のフランジ部外側に外装構造を構築することを特徴とする外装躯体構造。
- 開口部を有する立ち上がり部と、該立ち上がり部の上端に形成されるフランジ部とを備える構造材を、梁材上に固定し、構造材若しくは隣接する構造材間に壁材支持手段として壁材を支持する受け部と構造材の開口部への取付手段を有する受け材を配し、前記取付手段は開口部に取り付けられる連結部材により開口部の左右に配される受け材を連結するものであり、前記壁材支持手段によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材を架設し、構造材のフランジ部外側に外装構造を構築することを特徴とする外装躯体構造。
- 構造材の立ち上がり部の両側にフランジ部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の外装躯体構造。
- 受け材は構造材のフランジ部と相俟って平面視格子状に架設すると共に、前記格子状部分で壁材の周縁を支持することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の外装躯体構造。
- 開口部を有する立ち上がり部と、該立ち上がり部の上端に形成されるフランジ部とを備える構造材を、梁材上に固定すると共に、構造材若しくは隣接する構造材間に壁材用支持手段として壁材を支持する受け部と構造材の開口部への取付手段を有する受け材を配し、前記取付手段は開口部の縁部に掛止する取付部であり、前記壁材用支持手段によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材を架設し、構造材のフランジ部外側に外装構造を構築することを特徴とする外装躯体構造の施工方法。
- 開口部を有する立ち上がり部と、該立ち上がり部の上端に形成されるフランジ部とを備える構造材を、梁材上に固定すると共に、構造材若しくは隣接する構造材間に壁材用支持手段として壁材を支持する受け部と構造材の開口部への取付手段を有する受け材を配し、前記取付手段は開口部に取り付けられる連結部材により開口部の左右に配される受け材を連結するものであり、前記壁材用支持手段によって断熱、吸音、遮音、防耐火から選ばれる1つ以上の特性を有する壁材を架設し、構造材のフランジ部外側に外装構造を構築することを特徴とする外装躯体構造の施工方法。
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