JP2978154B1 - 縦葺き外装構造 - Google Patents

縦葺き外装構造

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JP2978154B1 JP18764398A JP18764398A JP2978154B1 JP 2978154 B1 JP2978154 B1 JP 2978154B1 JP 18764398 A JP18764398 A JP 18764398A JP 18764398 A JP18764398 A JP 18764398A JP 2978154 B1 JP2978154 B1 JP 2978154B1
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Abstract

【要約】 【課題】 鉄骨等の躯体上に、外装材を保持する保持部
材を介して、左右側縁に折下げ状の成形部が形成された
縦葺き外装材を敷設する縦葺き外装構造において、縦葺
き外装材の流れ方向の固定箇所が躯体の構成に制限され
ることなく、縦葺き外装材を葺くことができる縦葺き外
装構造を提供すること等を目的とする。 【解決手段】 第1実施形態の縦葺き外装構造では、底
部20、それぞれ内側に略水平状に延出された固定受部
21,21を設けた側壁22,22及び上面が開口する
開口部23を有する空間24を備えると共に、流れ方向
Fに連続する固定用構造材2を、外装材3の有効幅に対
応させて、梁材4上に配置固定して、鉄骨躯体1を構築
している。そして、前記固定用構造材2の長手方向に所
要の間隔で保持部材5を固定し、左右方向に隣接する保
持部材5を介して縦葺き外装材3を敷設する構造となっ
ている。よって、保持部材5を固定用構造材2の任意箇
所に取付けて、縦葺き外装材3を流れ方向の任意箇所に
おいて保持することができるので、所要の強度が得られ
ることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の屋根を
構成する鉄骨躯体上に縦葺き外装材を敷設する縦葺き外
装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨躯体の多くは、I型、H型等
の型鋼からなる縦方向に配される梁材上にC型鋼等から
なる母屋材を横方向に配して固定することで構成されて
いる。このような鉄骨躯体上に、縦葺き外装材を敷設す
る構造として、特開平6−173397号公報に示され
ているものが、提案されている。上記構造は、横方向の
母屋上に下地材を配し、その下地材上に複数の樋状支持
材を所定間隔で配し、隣接する樋状支持材間に帯状の支
持材を配置して、支持材の被嵌合部によって、樋状支持
材を固定する共に、前記帯状の支持材を母屋に固着し
或いは下地材に固着した後、外装材の嵌合側部を前記支
持材の被嵌合部に嵌合固着するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記支持材を
母屋又は下地材に固着する構造には、次のような問題点
がある。前記帯状の支持材を母屋に固定する場合、支持
材の流れ方向の固定箇所が母屋の配置により制限され、
結果的に外装材と支持材との嵌合箇所の間隔が母屋によ
り規制されてしまっている点である。一方、支持材を下
地材に固定する場合には上記問題は生じないものの、木
毛板等の下地材に固着しても十分なビス等の強度を得る
ことができず、支持材に外装材を嵌合させた場合の負圧
等に関する強度も極めて弱いものとなる。このような問
題は、その建築物が強風等の特殊環境下に建築される場
合に顕著に現れ、その場合、母屋の本数を増やしたり、
外装材やその保持部材等の形状自体を変えて特注品とし
て対応したりしていた。また、屋根の縦方向に保持部材
等を固定する垂木等の部材を設ける場合もあった。母屋
を増やしたり、外装材等を設計変更することは、部材コ
ストが増大したり、変更にかける時間的な問題等が生
じ、また垂木等を介在させると、躯体上の構造自体の高
さが増す等の諸問題が発生することになる。また、近
年、建築物の形状が複雑化し、屋根面等が3次元で構成
されるものが多々ある。このような建築物は、3次元を
構成するために建造材が複雑に配置されるので、母屋材
の間隔が広くなったり、狭くなったり、また部分的に間
隔が異なったりして、様々な母屋間隔が存在することに
なる。このような場合、間隔が狭ければ強度上の問題と
はならないが、間隔が広くなった場合には、所要の強度
が得られないことになり、上記と同様な諸問題が生じる
ことになる。そこで本発明は、鉄骨等の躯体上に、外装
材を保持する保持部材を介して、左右側縁に折下げ状の
成形部が形成された縦葺き外装材を敷設する縦葺き外装
構造において、縦葺き外装材の流れ方向の固定箇所が躯
体の構成に制限されることなく、縦葺き外装材を葺くこ
とができる縦葺き外装構造を提供すること、建築物の構
造に合わせて外装材等の設計変更を行う必要がない縦葺
き外装構造を提供すること、躯体から上の構造の高さを
抑えて施工することができる縦葺き外装構造を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明の縦葺き外装構造は、躯体としての梁材上
に、底部、側壁からなるとともに、上面が開口する空間
を有する流れ方向に連続する固定用構造材を、外装材の
有効幅に対応させて配置・固定して鉄骨躯体を構築し、
前記固定用構造材の空間を排水空間とすると共に、前記
固定用構造材の長手方向に所要の間隔で保持部材を固定
し、左右方向に隣接する保持部材間に、縦葺き外装材の
成形部が前記排水空間上に位置するように前記外装材を
敷設したことを特徴とする(請求項1に記載の発明)。
【0005】前記躯体は、I型鋼、H型鋼、C型鋼等か
らなり、且つ、桁行き方向に配される母屋、梁をいう。
前記固定用構造材は、JIS規格における軽量型鋼、若
しくはそれに準ずるものからなり、躯体を構成する部材
の一種である。前記保持部材は、前記固定用構造材と外
装材との間に介在して、外装材を固定するものである。
その構成は、複数部材からなるものであっても、単一部
材からなっていてもよい。
【0006】上記構成の縦葺き外装構造によれば、固定
用構造材を含めて鉄骨躯体を構成し、この固定用構造材
の長手方向に所要の位置で保持部材を固定するので、外
装材を任意の箇所で保持することができる。よって、躯
体の構成に制限されることなく、流れ方向において縦葺
き外装材の取付強度を高めることができ、また建築物の
構造に合わせて外装材等の設計変更を行う必要がない縦
葺き外装構造を提供することができる。また、鉄骨躯体
を構築する固定用構造材に、保持部材を固定するので、
垂木等の部材を設ける必要もなくなり、躯体から上の構
造の高さを抑えて施工することができる。さらに、底
部、側壁からなるとともに、上面が開口する空間を有す
る流れ方向に連続する構成の固定用構造材を樋部材とし
て兼用させることにより、この種の外装構造に必要な樋
部材を省略することができる。
【0007】上記課題を解決するため、本願発明の縦葺
き外装構造は、躯体としての梁材上に、底部、側壁から
なるとともに、上面が開口する空間を有する流れ方向に
連続する固定用構造材を、外装材の有効幅に対応させて
配置・固定して鉄骨躯体を構築し、前記固定用構造材の
空間内に、排水空間を備えた排水部材を設けると共に、
前記固定用構造材の長手方向に所要の間隔で保持部材を
固定し、左右方向に隣接する保持部材間に、縦葺き外装
材の成形部が前記排水空間上に位置するように前記外装
材を敷設することを特徴とする(請求項2に記載の発
明)。この縦葺き外装構造は、排水部材によって雨仕舞
性を確保するものである。即ち、固定用構造材に排水等
の処理を施す必要がない縦葺き外装構造である。その他
の構成は、上記発明と同様であるので、同様な作用効果
を奏する。
【0008】上記各縦葺き外装構造において、前記固定
用構造材は、側壁に保持部材を固定する略水平状の固定
受部を形成し、一方、保持部材に前記固定受部に対応す
る略水平状の固着部を形成してもよい(請求項3に記載
の発明)。
【0009】上記構成の縦葺き外装構造によれば、固定
受部と固着部とを固定することにより、固定用構造材に
保持部材を固定する構成であるので、既成製品を組み合
わせて保持部材を構成することができ、この点において
も施工の手間やコストを抑えることができる。
【0010】上記各縦葺き外装構造において、前記保持
部材は、下方に延出した位置規制片を設けたようにして
もよい(請求項4に記載の発明)。
【0011】上記構成の縦葺き外装構造によれば、保持
部材を固定用構造材に固定する場合に、保持部材のズレ
を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ上記発
明の実施形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係
る縦葺き外装構造の第1実施形態を示す図面であって、
図1は同構造の一部を切欠いた斜視図、図2は同構造の
横断面図である。図3は、同構造の第2実施形態を示す
要部横断面図、図4は、同構造の第3実施形態を示す横
断面図、図5は同構造の第4実施形態を示す要部横断面
図、図6は同構造の第5実施形態を示す要部横断面図で
ある。
【0013】図1及び図2に示したように、第1実施形
態の縦葺き外装構造では、底部20、それぞれ内側に略
水平状に延出された固定受部21,21を設けた側壁2
2,22及び上面が開口する開口部23を有する空間2
4を備えると共に、流れ方向Fに連続する固定用構造材
2を、外装材3の有効幅に対応させて、梁材4上に配置
固定して、鉄骨躯体1を構築している。そして、前記固
定用構造材2の長手方向に所要の間隔で保持部材5を固
定し、左右方向に隣接する保持部材5を介して縦葺き外
装材3を敷設する構造となっている。よって、保持部材
5を固定用構造材2の任意箇所に取付けて、縦葺き外装
材3を流れ方向の任意箇所において保持することができ
るので、建築物が強風等の特殊環境下に建築される場合
であっても、母屋の本数を増やしたり、外装材やその保
持部材等の形状自体を変えて特注品として対応したりす
る必要もないし、屋根面等が3次元で構成されるもので
あっても、所要の強度が得られることになる。
【0014】前記固定用構造材2は、通し材或いは定尺
材を連結させて、流れ方向に連続するようにしたもので
ある。屋根の流れ方向の長さが短い場合は、C型鋼等の
構造材を通し材として流水部材と兼用してもよいが、流
れ方向の長さが長い場合であって、構造材を継ぐ必要が
ある場合には、各構造材の連結部に防水手段を施し、前
記固定用構造材2を樋部材として兼用させる。
【0015】前記固定用構造材2の側壁22に形成され
た前記固定受部21対し、後述するように保持部材5の
固着部50aをビス等の固定具で固定することができ
る。
【0016】前記固定用構造材2の開口部23は、その
開口に、左右方向に隣接する縦葺き外装材3,3の成形
部30,30を位置づけるもので、成形部30,30か
ら流入してくる雨水の流入口となり、前記底部20及び
側壁22,22によって形成される内部の空間24を排
水空間とするものである。このように同構造材2を樋部
材(流水部材)として兼用させる場合には、樋部材を省
略することができる。
【0017】上記のように構成された固定用構造材2
は、上記梁材4に対して、直接溶接したり、L型アング
ル等を介して溶接する。また、前記構造材2側或いは梁
材4側に固定用のフランジを形成してボルト固定しても
よい。その他、流水部材としての固定用構造材2の機能
を妨げない範囲で、鉄骨躯体を構築する上での公知の固
定手段により固定すればよい。
【0018】前記固定用構造材2の断面形状は、この実
施形態のように、略C字状に限定されるものではなく、
固定受部21をそれぞれ外側に延出させて、後述の逆ハ
ット型に形成したり、固定受部21を内外の両方向にそ
れぞれ延出して形成してもよい。また、固定受部21の
位置は側壁22の上端に限定されるものではない。例え
ば、側壁22の中段から外側に突出する固定受部21を
設けてもよい。さらに、上開き略コ字のようにフランジ
を設けない形状でもよい。
【0019】前記保持部材5は、前記固定用構造材2に
固定されると共に、左右方向に隣接する縦葺き外装材3
の成形部30,30を保持できれば、どのような構成で
もよい。この実施形態の保持部材5は、前記固定用構造
材2の固定受部21に対応する略水平状の固着部50a
を備えた固着片50と、この固着片50のほぼ中央に取
付けられたボルト51と、このボルト51に締着された
ナット52により、縦葺き外装材3の折下げ状の成形部
30,30を前記固着片50に押さえる押さえ部材53
と、この押付け部材53とともに共締めされるカバー保
持部材54からなっている。
【0020】前記固着片50は、その中間部を前記構造
材2の開口部23に対応させて下方段差55としてい
る。この下方段差55は、縦葺き外装材3の成形部3
0,30の下端を、前記排水空間の上面レベル、即ち、
前記構造材2の固定受部21の上面より下方に位置させ
るものである。前記縦葺き外装材3の成形部30,30
の下端が、下方段差55に位置することにより、浸入し
た雨水が、前記構造材2の外側に流下することなく、確
実に排水空間に流下することになる。
【0021】前記固着部50aは、図2に示すように、
ビス等の固定具で前記構造材2の固定受部21,21に
固定したり、また溶接してもよく、公知の固定手段で固
定されればよい。さらに公知の固定手段を併用するもの
であってもよい。このような固着部50aを備えた固着
片50を組合わせて保持部材5を構成すれば、固定用構
造材2に対し保持部材5を任意位置で簡単に施工固定で
きるので、建築物に合わせて保持部材5の設計変更を行
う必要がなく、既存製品を用いることが可能となるの
で、手間やコストを抑えることができる。なお、前記固
着片50は、固定用構造材2を梁材4に固定した後に固
定するものでも、予め、固定用構造材2に取付けてある
ものでよい。また、保持部材5は、この実施形態のよう
に、上下方向の複数部材からなるものでも、左右方向に
複数の部材を組合わせたものでもよい。また、前記押付
け部材53等を用いることなく、前記外装材3の成形部
30と嵌合する嵌合部を保持部材に一体に形成してもよ
い。その他、この種の屋根に用いられる公知の保持部材
であれば、どのような形状でもよい。
【0022】前記外装材3は、縦葺き用屋根板或いは建
物の外壁となる縦張り用外装材となるもので、外装面と
なる略平坦状部31と、前記成形部30,30からな
り、長尺材であるか、定尺材であるかを問わない。前記
成形部30,30は、側縁を折下げて成形部を形成する
構成であれば、左右対称形状であっても、左右非対称形
状であってもよい。また、外装材3は、この実施形態の
ように、成形部30,30が前記保持部材5により、挟
着されて保持される場合の他、保持部材5により嵌合さ
れたり、ビス止め等の直止め等の公知の手段により、保
持されるものであればよい。外装材3同士の接続部は、
別途カバー部材6を設けても、また外装材3の側縁を重
合可能に形成して、外装材3にカバー部分を一体に形成
するものであってもよい。
【0023】以上のような縦葺き外装構造に対して、図
1及び図2に示したように、左右方向に隣接する固定用
構造材2の側壁22,22間に、断熱、吸音、防火等の
各種性能を有するグラスウール7、同性能を有する発泡
樹脂、木毛板等を配してもよい。その場合、各構造材間
2,2にグラスウール7等を支持する受け材を配置して
もよい。例えば、図1に示したように、帯状の受け材8
を固定用構造材2の長手方向に配置して、その両端を前
記ビス等の固定具で保持部材5と共締めしてもよいし、
保持部材5の固着部50aと固定構造材2の固定受部2
1で挟着してもよい。また、梁材4の存在しない箇所に
前記受け材8を適宜間隔で配置し、それぞれ固定用構造
材2の固定受部21に固定してもよい。なお、受け材
は、隣接する一方の固着片50と一体に形成してもよ
い。また、屋根のほぼ全域にメッシュ、パンチング等を
設けて受け材としてもよい。さらに、図1及び図2に示
したように、隣接する固定用構造材2間に掛け渡し、縦
葺き外装材3の裏面を支持するように、外装材3と固定
用構造材2間に断熱性能等を有する下地材7Aを配して
もよい。
【0024】次に、図3に基づいて、第2実施形態を説
明する。この第2実施形態の特徴は、第1実施形態で用
いられている保持部材5の固着部50aの両端に、下方
に延出した位置規制片56,56を設けた点と、断熱層
としてのグラスウールを省いた点である。前記位置規制
片56,56は、図3に示すように、前記固定用構造材
2の側壁22,22に沿って、下方に折曲げられて成形
されている。この位置規制片56,56により、前記保
持部材5を前記固定用構造材2の固定受部21,21に
固定する場合に、桁行き方向のズレが防止される。な
お、前記位置規制片は、固着部50aの両端部のいずれ
か一方にのみ、設けるようにしてもよい。その他の構成
は、第1実施形態と同様であるので、同一の作用効果が
奏される。
【0025】次に、図4に基づいて、第3実施形態を説
明する。この第3実施形態は、鉄骨躯体を構成する固定
用構造材に、排水空間を備えた排水部材を配置した点に
特徴がある。即ち、前記固定用構造材2に、防水手段を
施すことなく、第1実施形態と同様な作用効果を発揮さ
せる縦葺き外装構造となっている。
【0026】前記排水部材9は、前記固定用構造材2の
開口部23幅に略等しい幅の底部90と、同構造材2の
側壁22高さに略等しい高さの側壁91,91と、その
側壁91,91を略水平状に外側に延出して、前記構造
材2の固定受部21に載置する固定部92,92からな
る。前記排水部材9は、通し材或いは定尺材からなって
おり、この排水部材9によって、雨仕舞対策をとってい
るので、この第3実施形態における固定用構造材2に防
水処理を施す必要はないが、第1実施形態と同様に、前
記構造材2に防水処理を施してもよい。この場合には、
雨仕舞性がさらに向上する。なお、図4に示すように、
排水部材9の裏面に露結防止等のため、裏貼材93を設
けてもよい。
【0027】上記構成の排水部材9は、保持部材5と併
せて固定用構造材2に固定してもよく、また固定用構造
材2の固定受部21と保持部材5の固着部50a間に挟
着するようにしてもよい。
【0028】この第3実施形態において、第2実施形態
のような位置規制片56を備えた固着片50を用いれ
ば、第2実施形態の縦葺き外装構造と同様な作用効果を
奏する。
【0029】次に、図5に基づき、第4実施形態の構成
を説明する。この第4実施形態の特徴は、第3実施形態
の略C字状の固定用構造材2に代えて、逆ハット状の固
定用構造材2を用いている点である。即ちこの第4実施
形態の固定用構造材2は、固定受部21をそれぞれ外側
に延出すると共に、それに応じて、底部20の幅を縮め
ている。その結果、排水部材9も幅狭となっており、雨
水の流水量を調節できるようになっている。その他の構
成は、第3実施形態と同様であるので、同一の作用効果
を奏する。
【0030】次に、図6に基づき、第5実施形態の構成
を説明する。この第5実施形態の特徴は、第3実施形態
で用いられている保持部材5の固着片50の下方段差部
55に対し、前記保持部材5の押付部材53とカバー保
持部材54とが収まるように、その段差幅を拡げている
点と、断熱層を一層にした点である。
【0031】この第5実施形態によれば、下方段差部5
5内に押付部材53とカバー保持部材54とが収まり、
また断熱層を一層にすることで、構造材レベルと外装材
レベルをほぼ同じに仕上げることができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、固定用
構造材を含めて鉄骨躯体を構成し、この固定用構造材の
長手方向に所要の位置で保持部材を固定するので、外装
材を任意の箇所で保持することができる。よって、躯体
の構成に制限されることなく、流れ方向において縦葺き
外装材を強固に取付けることができ、また建築物の構造
に合わせて外装材等の設計変更を行う必要がない縦葺き
外装構造を提供することができる。また、鉄骨躯体を構
築する固定用構造材に、保持部材を固定するので、垂木
等の部材を設ける必要もなくなり、躯体から上の構造の
高さを抑えて施工することができる。また、底部、側壁
からなるとともに、上面が開口する空間を有する流れ方
向に連続する構成の固定用構造材を樋部材として兼用さ
せることにより、この種の外装構造に必要な樋部材を省
略することができる。
【0033】請求項2に記載の発明によれば、排水部材
によって雨仕舞性を確保することができるので、固定用
構造材を樋部材として機能させなくても、上記発明と同
様な作用効果を奏する。
【0034】請求項3に記載の発明によれば、固定用構
造材に対し保持部材を、任意位置で簡単に施工固定でき
るので、建築物に合わせて保持部材の設計変更を行う必
要がなく、既存製品を用いることが可能となるので、手
間やコストを抑えることができる。
【0035】請求項4に記載の発明によれば、保持部材
を固定用構造材に固定する場合に、保持部材のズレを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部を切欠いた、第1実施形態の斜視図、
【図2】 同実施形態の横断面図、
【図3】 第2実施形態の要部横断面図、
【図4】 第3実施形態の横断面図、
【図5】 第4実施形態の要部横断面図、
【図6】 第5実施形態の要部横断面図。
【符号の説明】
1 鉄骨躯体 2 固定用構造材 20 底部 21 固定受部 22 側壁 23 開口部 24 空間 3 外装材 30 成形部 31 略平坦状部 4 梁材 5 保持部材 50 固着片 50a 固着部 51 ボルト 52 ナット 53 押さえ部材 54 カバー保持部材 55 下方段差 56 位置規制片 6 カバー部材 7 断熱材 7A 下地材 8 受け材 9 排水部材 90 底部 91 側壁 92 固定部 93 防水材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 3/30 - 3/40 E04B 7/00 - 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨等の躯体上に、外装材を保持する保
    持部材を介して、左右側縁に折下げ状の成形部が形成さ
    れた縦葺き外装材を敷設する縦葺き外装構造において、 躯体としての梁材上に、底部、側壁からなるとともに、
    上面が開口する空間を有する流れ方向に連続する固定用
    構造材を、外装材の有効幅に対応させて配置・固定して
    鉄骨躯体を構築し、 前記固定用構造材の空間を排水空間とすると共に、前記
    固定用構造材の長手方向に所要の間隔で保持部材を固定
    し、左右方向に隣接する保持部材間に、縦葺き外装材の
    成形部が前記排水空間上に位置するように前記外装材を
    敷設したことを特徴とする縦葺き外装構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨等の躯体上に、外装材を保持する保
    持部材を介して、左右側縁に折下げ状の成形部が形成さ
    れた縦葺き外装材を敷設する縦葺き外装構造において、 躯体としての梁材上に、底部、側壁からなるとともに、
    上面が開口する空間を有する流れ方向に連続する固定用
    構造材を、外装材の有効幅に対応させて配置・固定して
    鉄骨躯体を構築し、 前記固定用構造材の空間内に、排水空間を備えた排水部
    材を設けると共に、前記固定用構造材の長手方向に所要
    の間隔で保持部材を固定し、左右方向に隣接する保持部
    材間に、縦葺き外装材の成形部が前記排水空間上に位置
    するように前記外装材を敷設することを特徴とする縦葺
    き外装構造。
  3. 【請求項3】 前記固定用構造材は、その側壁に保持部
    材を固定する略水平状の固定受部を形成し、一方、保持
    部材に前記固定受部に対応する略水平状の固着部を形成
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の縦葺き外
    装構造。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、下方に延出した位置規
    制片を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載の縦葺き外装構造。
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