JP3495147B2 - 防水シートの固定部構造 - Google Patents

防水シートの固定部構造

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JP3495147B2
JP3495147B2 JP19459295A JP19459295A JP3495147B2 JP 3495147 B2 JP3495147 B2 JP 3495147B2 JP 19459295 A JP19459295 A JP 19459295A JP 19459295 A JP19459295 A JP 19459295A JP 3495147 B2 JP3495147 B2 JP 3495147B2
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良三 澤西
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アーキヤマデ株式会社
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根や壁
等に施工されるシート防水工法における防水シートの固
定部構造に関し、さらに詳しくは、構造鉄骨上に並設し
た複数の気泡コンクリート板(例えば、ALC板)に沿
わせて防水シートを配置し、前記防水シートを固定する
固定部材を設けてある防水シートの固定部構造に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の防水シートの固定部構造
としては、図9に示すように、気泡コンクリート板Pの
適宜箇所に、アンカーボルト23からなる固定部材を打
ち込んで、気泡コンクリート板Pに対するアンカーボル
ト23の定着力によって、防水シート2を固定するよう
に構成してあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ALC板等の気泡コン
クリート板は、軽量で断熱性・耐火性に優れた特徴があ
るために建築物の屋根や壁等に広く用いられているわけ
であるが、通常のコンクリート体に比べて、強度は低
い。従って、上述した従来の防水シートの固定部構造に
よれば、気泡コンクリート強度に相関してアンカーボル
ト一本あたりの定着力も決まるため、アンカーボルトの
定着力、即ち、防水シート固定部一箇所あたりの固定力
が小さな値になる危険性があり、防水シートをしっかり
固定するためには、打ち込むアンカーボルトの径や本数
を増加する必要がある。それに伴って、防水シートの固
定作業に手間がかかり、作業効率が低下するという問題
点がある。また、打ち込むアンカーボルトの径や本数を
増加することによって、気泡コンクリート板そのものの
強度が低下する危険性もある。 【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、気泡コンクリート板に悪影響を及ぼし難い状態
で、効率よくしっかり防水シートを固定できる防水シー
トの固定部構造を提供するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 〔構成〕 請求項1に係わる本発明の特徴構成は、構造鉄骨上に並
設した複数の気泡コンクリート板に沿わせて配置した防
水シートを固定する固定部材に、前記気泡コンクリート
板を固定自在な第三取付部を設けると共に、固定部材の
一端部に、前記防水シートに対する第一取付部を設け、
前記固定部材の他端部に、前記構造鉄骨に対する第二取
付部を設けてあるところにある。 【0006】 【0007】〔作用及び効果〕請求項1に係わる本発明
の特徴構成によれば、前記固定部材の一端部に、前記防
水シートに対する第一取付部を設け、前記固定部材の他
端部に、前記構造鉄骨に対する第二取付部を設けてある
から、防水シートの固定力を、気泡コンクリート板の強
度とは無関係に、構造鉄骨に対して直接的に確保するこ
とができるようになり、防水シート固定部一箇所あたり
の固定力を、増加させることが可能となる。従って、防
水シート全体としての固定箇所数を従来より減らしても
しっかり固定することができるようになり、防水シート
固定作業の効率を向上させることが可能となる。更に
は、気泡コンクリート板に対する強度低下の心配も回避
することができる。 【0008】 そして、前記固定部材によって、構造鉄
骨に対する気泡コンクリート板の固定をも叶えることが
可能となり、部品点数を少なくして、気泡コンクリート
板や防水シートの固定作業の効率化を図ることが可能と
なる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 【0010】図1及び図2及び図3は、本発明の防水シ
ートの固定部構造の一例を示すもので、ALC板(気泡
コンクリート板の一例)Pを並設して構成してある屋上
板1上に配置した防水シート2を、固定部材3によって
固定し、その固定箇所を防水する防水カバー部材4を、
前記固定部材3を覆った状態に配置して前記防水シート
2に接着して、もって、防水シートの固定部Xを構成し
てある。 【0011】前記屋上板1は、構造鉄骨T上に複数のA
LC板Pを並設して構成してある。また、前記ALC板
Pは、側縁部を、図に示すように段付き形状に形成して
あり、側縁部どうしが合わさる状態に隣接するALC板
Pどうしを配置することによって、両ALC板Pの各段
付き部5間に第一目地M1が形成される(図3参照)。
尚、前記第一目地M1内には、目地鉄筋6を設置した
後、モルタル7を充填してALC板P相互の一体化を図
ってある。また、ALC板Pは、構造鉄骨T上に、端縁
部どうしの間に第二目地M2となる隙間ができる状態で
載置してあり、前記第二目地M2内には、構造鉄骨Tに
立設状態に取り付けられた前記固定部材3が位置すると
共に、モルタル7を充填してある。 【0012】前記防水シート2は、塩ビ製のシート部材
で構成してあり、その面方向に間隔をあけて各別に配置
した複数の固定部Xにおいて、前記固定部材3によって
各別に固定してある。 【0013】前記防水カバー部材4は、塩ビ製材料から
なり、中央部を上方に膨出させたハット形状に形成して
ある。そして、前記膨出させた中央部内に前記固定部材
3が納まる状態で前記固定部X上に配置され、周囲の鍔
部分を防水シート2に接着して、前記固定部Xの防水性
を確保できるように構成してある。 【0014】前記固定部材3について説明すると、図4
に示すように、プレート状の固定本体8を設け、固定本
体8の一端部には、前記防水シート2に対する第一取付
部9を設け、固定本体8の他端部には、前記構造鉄骨T
に対する第二取付部10を設けて構成してある。前記第
一取付部9は、前記固定本体8と一体的に設けられたボ
ルト部9aと、前記ボルト部9aに螺合自在なナット9
bと、前記ボルト部9aに螺合させたナット9bを螺進
させることによって前記防水シート2を押さえて固定す
るプレート部材9cと、前記ボルト部9aに外嵌させた
前記ナット9b・プレート部材9c間に位置させるワッ
シャ9dとを設けて構成してある。尚、前記プレート部
材9cは、塩ビ被覆した円盤状の金属板によって構成し
てある。前記固定本体8は、前記構造鉄骨Tに対して前
記第二取付部10を溶接することによって一体的に取り
付けてあり、この溶接部が第二取付部10にあたる。ま
た、前記固定本体8の中間部分には、前記目地鉄筋6を
挿通させて一体的に取り付ける貫通孔(第三取付部の一
例)11を設けてあり、この貫通孔11に、前記目地鉄
筋6を挿通させた状態で目地にモルタル7を充填して硬
化させることによって、前記目地鉄筋6と一体化された
ALC板Pを、構造鉄骨Tに安定的に取付固定すること
ができる。尚、固定部材3の長さ寸法は、敷設したAL
C板Pの上面よりボルト部9aの一部分が突出するよう
に設定してあり、前記プレート部材9c・ワッシャ9d
・ナット9を取り付けて防水シート2の固定操作ができ
るように構成してある。 【0015】次に、防水層の形成工事の手順を簡単に説
明すると、 [1−1] 図4に示すように、予め、構造鉄骨Tの所
定位置(固定部Xに対応する位置)に前記固定本体8を
立設状態に取り付けておくと共に、前記固定本体8を挟
む状態に各ALC板Pを配置しておく。 [1−2] 次に、第一目地M1に目地鉄筋6を配置
し、その目地鉄筋6を、前記固定本体8の貫通孔11に
挿通させた状態で、前記第一・第二目地M1,M2それ
ぞれに、モルタル7を充填して一体的な屋上板1を形成
する。 [1−3] 前記屋上板1上に沿わせて防水シート2を
敷設する。その際、前記ボルト部9aによって盛り上が
った防水シート部分を切開することによって、その切開
部にボルト部9aを貫通させ、防水シート2を屋上板1
に沿わせることができる。そして、前記ボルト9aに対
してプレート部材9c及びワッシャ9dを嵌めると共
に、ナット9bを螺合させて締付けることによって、プ
レート部材9cによって防水シート2を押えて固定する
ことができる。 [1−4] そして、その上から、防水カバー部材4を
被せ、防水シート2に接着する。 以上の手順によって防水層の固定部Xを形成することが
できる。 【0016】また、このように形成された防水層をやり
かえる場合には、防水カバー部材4の膨出部分をカッタ
ーナイフ等によって切り取ってナット9bを緩め、プレ
ート部材9cを取り外すことによって、古い防水シート
をめくり取って新しい防水シートにやり替えたり、又
は、古い防水シートの上から新しい防水シートを重ねて
新たな防水層を形成することが簡単に実施できる。 【0017】本実施形態の防水シートの固定部構造によ
れば、構造鉄骨Tに固定部材3を直接に取り付けてある
から、ALC板Pの強度の大小に係わらず、しっかり固
定部Xを形成することができると共に、この固定部材3
によって、ALC板Pの固定まで実施することが可能と
なり、部品点数を減らし、且つ、防水シート固定作業の
効率をも向上させることが可能となる。また、防水シー
ト固定部一箇所あたりの固定力を、増加させることがで
きることによって、防水シート全体としての固定箇所数
を従来より減らすことができるようになり、更に、防水
シート固定作業の効率を向上させることが可能となる。 【0018】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。 【0019】〈1〉 前記気泡コンクリート板は、AL
C板に限るものではなく、例えば、CLC(Casta
ble Lightweight Concrete)
板であってもよく、更には、気孔コンクリート板や細胞
コンクリート板や多孔質コンクリート板と呼ばれるもの
であってもよく、それらを総称して、気泡コンクリート
板という。 〈2〉 先の実施形態では、屋上板に対する防水シート
の固定部構造を説明したが、本発明による防水シートの
固定部構造は、屋上板における防水シートの固定のみな
らず、一般床板や壁に対しても適応させることが可能で
ある。 〈3〉 防水層を構成する防水シート及び防水カバー部
材の材質は適宜変更自在である。また、防水シートと気
泡コンクリート板との間に、例えば、断熱材や絶縁シー
ト等を介在させることも可能である。 〈4〉 前記固定部材3は、先の実施形態で説明したよ
うに、気泡コンクリート板Pどうしの合わせ部分に位置
するように構造鉄骨Tに取り付けてあるもの以外に、気
泡コンクリート板Pを貫通する状態に構造鉄骨Tに取り
付けてあってもよい。 〈5〉 前記固定本体8は、プレート状に形成するもの
に限るものではなく、例えば、図5・6・7・8に示す
ように、屈曲形状の棒鋼材12によって構成してあって
もよい。 〈6〉 前記第三取付部11は、前記貫通孔に替えて、
図7・図8に示すように、座金11aと、その座金11
aを押さえる押えナット11bによって構成することも
可能である。但し、この場合は、気泡コンクリート板P
に、前記座がね11aに対応する座繰り部13を形成す
ることが好ましい。 【0020】〈7〉 前記第一取付部9による防水シー
ト2の固定は、先の実施形態で説明したプレート部材9
cによって防水シート2を押圧する手段によるものに限
らず、例えば、プレート部材9c上に防水シート2を被
せた状態で接着する手段によることも可能であり、他の
手段を用いることも可能である。例えば、防水シートと
気泡コンクリート板とを接着する接着工法を併用するこ
とも可能である。また、前記プレート部材9cは、その
形状や材質を適宜変更することが可能で、例えば、角板
状や帯板状の形状、及び、塩ビ被覆のない金属板(例え
ば、ステンレス鋼)からなる材質で構成することも可能
である。また、前記第二取付部10の構成も、溶接によ
って構造鉄骨Tに取り付ける以外に実施可能で、例え
ば、ボルト固定であってもよい。 【0021】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】防水シート固定部構造の一実施形態を示す第二
目地方向視断面図 【図2】防水シート固定部構造の一実施形態を示す第一
目地方向視断面図 【図3】防水シート固定部構造の一実施形態を示す斜視
図 【図4】防水層の固定手順を示す分解斜視図 【図5】別実施形態の防水シート固定部構造を示す断面
図 【図6】別実施形態の防水シート固定部構造を示す一部
切欠斜視図 【図7】別実施形態の防水シート固定部構造を示す一部
切欠斜視図 【図8】別実施形態の防水シート固定部構造を示す一部
切欠斜視図 【図9】従来の防水シート固定部構造を示す断面図 【符号の説明】 2 防水シート 3 固定部材 9 第一取付部 10 第二取付部 11 第三取付部 P 気泡コンクリート板 T 構造鉄骨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 5/14 - 11/00 E04D 3/00 - 3/35 E04B 5/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 構造鉄骨(T)上に並設した複数の気泡
    コンクリート板(P)に沿わせて防水シート(2)を配
    置し、前記防水シート(2)を固定する固定部材(3)
    を設けてある防水シートの固定部構造であって、前記固定部材(3)に、前記気泡コンクリート板(P)
    を固定自在な第三取付部(11)を設けると共に、 前記
    固定部材(3)の一端部に、前記防水シート(2)に対
    する第一取付部(9)を設け、前記固定部材(3)の他
    端部に、前記構造鉄骨(T)に対する第二取付部(1
    0)を設けてある防水シートの固定部構造。
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