JPH0115781Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0115781Y2
JPH0115781Y2 JP1982094230U JP9423082U JPH0115781Y2 JP H0115781 Y2 JPH0115781 Y2 JP H0115781Y2 JP 1982094230 U JP1982094230 U JP 1982094230U JP 9423082 U JP9423082 U JP 9423082U JP H0115781 Y2 JPH0115781 Y2 JP H0115781Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulation
insulating material
exterior
roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982094230U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58195706U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9423082U priority Critical patent/JPS58195706U/ja
Publication of JPS58195706U publication Critical patent/JPS58195706U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0115781Y2 publication Critical patent/JPH0115781Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は屋根等の外壁部分を断熱構造とする外
壁断熱構造に関する。
既存工場の屋根を断熱構造とする場合には、工
場の操業を停止し足場を新設して既存屋根を廃棄
し、これらの廃材を撤去したのちに新断熱材を施
工する。この新断熱材が施工完了したのちには足
場を撤去する必要がある。
このように既存屋根を断熱構造とする場合には
大工事となりこの間は工場内操業を中断せざるを
得ないので、熱効率が低いにもかかわらず現状の
ままで操業を継続する状態となつていた。そこ
で、従来では既存屋根の上に断熱材を敷設すると
ともにその断熱材の上にさらに外装材を敷設し、
既存屋根を廃棄することなく容易に断熱構造とす
る外壁断熱構造が提案されている。この種の外壁
断熱構造としては、実開昭57−89631号、特開昭
57−29746号に開示される技術がある。
実開昭57−89631号に開示される外壁断熱構造
では、既存屋根の上に補強木材を固設し、その上
に断熱材を補強木材に当接した状態で敷設し、さ
らにその上に外装材を敷設する構成となつてい
る。しかし、この場合、補強木材と補強木材との
間で断熱材が既存屋根から広範囲に亘つて浮き上
がる構成であり、断熱材又は外装材を敷設する際
に不用意に既敷設の断熱材又は外装材を足場とす
ると、既敷設の断熱材又は外装材が補強木材間で
変形してしまう恐れがある。このため、断熱材又
は外装材を敷設する際には、足場を設置するかあ
るいは補強木材が設置されている部分を足場とし
なければならず、足場の設置に手間がかかつた
り、あるいは足場を広く確保できないなど極めて
作業性が悪い。
一方、特開昭57−29746号に開示される外壁断
熱構造では、瓦棒葦の既存屋根において瓦棒と瓦
棒との間に断熱材受ピースを設け、その上に断熱
材を瓦棒及び断熱材受ピースに当接した状態で敷
設し、さらにその上に外装材を敷設する構成のも
のが開示されている。この場合、断熱材が既存屋
根の瓦棒間で、断熱材受ピースに当接されて断熱
材又は外装材に剛性が付与されるようになつてい
る。しかし、断熱材受ピースは断熱材と当接する
面の面積が極めて小さいものであり、断熱材又は
外装材には瓦棒間において断熱材受ピースの周辺
部でのみ局部的に剛性が付与されるに過ぎない。
このため、断熱材又は外装材を敷設する際に、不
用意に既敷設の断熱材又は外装材を足場とする
と、既敷設の断熱材又は外装材が瓦棒間で変形し
てしまう恐れがある。よつて断熱材又は外装材を
敷設する際には足場を設置するかあるいは瓦棒が
設置されている部分を足場としなればならず、上
記構造同様に極めて作業性が悪い。
本考案は上記事実を考慮し、既存建物の外壁に
断熱材及び外装材を敷設する際に既敷設の断熱材
又は外装材を足場とすることができる外壁断熱構
造を得ることが目的である。
本考案に係る外壁断熱構造では長く延びた突部
が所定間隔で複数並設された既存建物の外壁上に
前記突部へ当接した状態で配置された断熱材と、
断熱材の表面上に配置された外装材と、前記突部
と突部との間に間隔を隔てて複数個取り付けられ
ると共に断熱材の裏面に当接された状態で断熱材
を既存建物の外壁に固定するための取付具と、前
記突部と突部との間であつて取付具の取付部位と
異なる部位に取り付けられて断熱材の裏面に当接
し外装材側から既存建物の外壁側に向かう荷重に
対して外装材及び断熱材に剛性を付与する広面の
断熱材当接面を有する複数の板状スペーサと、を
備えることを特徴としている。このため、既存建
物の外壁の突部と突部との間において断熱材に取
付具及び板状スペーサが当接して広範囲に亘つて
断熱材及び外装材に剛性が付与される。特に、板
状スペーサは広面の断熱材当接面を有し、断熱材
及び外装材に広範囲に亘つて剛性を付与できる。
よつて、断熱材及び外装材を敷設する際に既敷設
の断熱材又は外装材を足場とすることができる。
以下本考案の実施例を図面に従い説明する。
第1図は本考案が既存建物の外壁である屋根1
0へ適用された実施例である。この既存屋根10
は突部としての瓦棒12が適宜間隔で互に平行に
設置された瓦棒葺き構造である。
この既存屋根10には瓦棒12間に金属製の取
付具14が固着されている。この取付具14は第
2図に示される如くコ字状部14Aの両端からそ
れぞれリツプ14Bが直角に延長された形状であ
り、これらのリツプ14Bが屋根10へボルト1
6で固着されている。このコ字状部14Aの高さ
Hは瓦棒12の高さHと等しくされている。
これらの取付具14は第2図に示される如く瓦
棒12の長手方向に沿つて適宜間隔で複数個設け
られており、これらの取付具14の間にはスチレ
ンホームで製作されたスペーサ18が接着されて
いる。スペーサ18は接着面と接着面の裏側の表
面が広面とされた板状であつて、瓦棒12間の空
間内に広範囲に亘つて配設されている。これらの
スペーサ18は高さHが瓦棒12の高さと等しく
されている。
これらの瓦棒12、取付具14及びスペーサ1
8上には板状の断熱板20が敷設されている。こ
の断熱板20は第3図に示される如く断熱材22
の表裏面に面材が積層一体化されてなるものであ
り、この面材としては断熱材22の上面にポリエ
チレン24、紙26、ポリエチレン28、アルミ
箔等の金属箔30が順次接着されており、下面に
は紙32、ポリエチレン34が接着されている。
従つてこれらの面材は断熱材22を挟持するサン
ドイツチ構造となつている。従つてこの断熱板2
0の表面は防水性、熱反射性に優れた構造となつ
ており、これ以外の防水性、熱反射性に優れた面
材を用いることも可能である。
断熱材22としてはグラスウール、ロツクウー
ル、合成樹脂発泡体等が使用可能であるが、特に
熱伝導率、耐熱性に優れた硬質ポリウレタンを用
いることが望ましい。
この断熱板20は所定寸法に予め製作されてい
るため、既存屋根10上へ敷設する場合に第1図
に示される如くその端面36の付き合せ部には頂
面にアルミニウムテープ等の防水性テープシール
材38を接着してマスキングし防水性を向上する
ことが好ましい。
断熱板20の上面には外装材としての長尺鉄板
40が複数枚敷き込まれこれらの長尺鉄板40の
連結は通し釣子42を用いる瓦棒葺き構造44と
なつている。
即ち長尺鉄板40の端部が直角に立設された立
上り部46を有しており、この立上り部46の上
端部と断面コ字形の通し釣子42の両端面とはキ
ヤツプ48が被冠されて立上り部46と通し釣子
42の両端面とが紋め固着されている。また通し
釣子42の中央部はボルト50、ナツト52の組
合せで取付具14のコ字状部14Aへ固着されて
いる。従つてボルト50は断熱板20を貫通して
いる。
次にこのように構成される本実施例の断熱構造
の施工手順を説明する。
既存屋根10上へ取付具14を第2図にも示さ
れる如くボルト16で複数個固着し、ボルト16
と屋根10との間はシール材を用いてシールす
る。これらの取付具14及び瓦棒12間へはスペ
ーサ18を接着で取りつける。
更にこれらの瓦棒12、取付具14及びスペー
サ18上へ断熱板20を敷き込む。この敷き込ん
だ断熱板20上へは長尺鉄板40を敷き込み、瓦
棒葺き構造44で互に連結し、この瓦棒葺き構造
の通し釣子42をボルト50及びナツト52で取
付具14へ固着すれば長尺鉄板40が取付具14
に固着されて長尺鉄板40と既存屋根10との間
に断熱板20が瓦棒12、取付具14及びスペー
サ18に当接した状態で挟持され、これによつて
施工が完了する。
ここで、瓦棒12間においては断熱板20への
取付具14及びスペーサ18の当接によつて既存
屋根10側に向う垂直荷重に対して断熱板20及
び長尺鉄板40に広範囲に亘つて剛性が付与され
る。特に、スペーサ18は既存屋根10への接着
面及びその裏側の表面、すなわち接着板20と当
接する面が広面とされているので、断熱板20及
び長尺鉄板40に広範囲に亘つて剛性を付与でき
る。
したがつて、断熱板20及び長尺鉄板40を敷
き込む際には既に敷き込んだ断熱板20又は長尺
鉄板40を足場として次の断熱板20又は長尺鉄
板40を敷き込むことができ、足場が広く確保さ
れて作業が容易である。
また、施工時には足場の新設、廃材の発生がな
く施工が著しく簡単、かつ短期間で既存建物内の
操業を中断することなく施工でき、また、外装材
としての瓦棒葺き屋根は軽量であるので建物躯体
に何ら悪影響を与えない。
太陽の直射光は断熱板20の金属箔30で反射
し、硬質ウレタンフオームの断熱材22は効果的
に熱吸収を遮断するので既存屋根10の断熱が確
保される。また断熱板20は積層構造中にポリエ
チレン等の防水材を含んでいるため防水性も良好
であり、また防音機能をも有している。
上記実施例は断熱材20上へ瓦棒葺き屋根が取
りつけられた実施例を示したが、これ以外にも一
般的な鉄板葺き屋根等も適用可能である。また上
記実施例は本考案が屋根へ適用された構造である
が、本考案は屋根以外の外壁へも適用可能であ
る。また上記実施例で断熱板を屋根へ取りつける
取付具14は上記構造以外にも各種の構造が適用
可能である。
更に上記実施例の断熱板20はその両面に金属
箔を設けたり、アスフアルト含浸不織布をも併せ
用いる等の他の構造も適用可能である。
以上説明した如く本考案に係る外壁断熱構造は
既存建物の突部と突部との間で断熱材に取付具及
び板状スペーサが当接して断熱材及び外装材に広
範囲に亘つて剛性を付与できるので、既存建物の
外壁に断熱材及び外装材を敷設する際に既敷設の
断熱材又は外装材を足場とすることができる優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る外壁断熱構造の実施例を
示す断面図、第2図は第1図の施行途中でスペー
サが一部接着されていない状態を示す斜視図、第
3図は断熱板の断面図である。 10……屋根、14……取付具、20……断熱
板、40……長尺鉄板、42……通し釣子、44
……瓦棒葺き構造。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長く延びた突部が所定間隔で複数並設された既
    存建物の外壁上に前記突部へ当接した状態で配置
    された断熱材と、断熱材の表面上に配置された外
    装材と、前記突部と突部との間に間隔を隔てて複
    数個取り付けられると共に断熱材の裏面に当接さ
    れた状態で断熱材を既存建物の外壁に固定するた
    めの取付具と、前記突部と突部との間であつて取
    付具の取付部位と異なる部位に取り付けられて断
    熱材の裏面に当接し外装材側から既存建物の外壁
    側に向かう荷重に対して外装材及び断熱材に剛性
    を付与する広面の断熱材当接面を有する複数の板
    状スペーサと、を備えることを特徴とする外壁断
    熱構造。
JP9423082U 1982-06-23 1982-06-23 外壁断熱構造 Granted JPS58195706U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9423082U JPS58195706U (ja) 1982-06-23 1982-06-23 外壁断熱構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9423082U JPS58195706U (ja) 1982-06-23 1982-06-23 外壁断熱構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58195706U JPS58195706U (ja) 1983-12-26
JPH0115781Y2 true JPH0115781Y2 (ja) 1989-05-11

Family

ID=30225652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9423082U Granted JPS58195706U (ja) 1982-06-23 1982-06-23 外壁断熱構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58195706U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729746A (en) * 1980-07-29 1982-02-17 Asahi Ishiwata Kogyo Kk Heat insulation, sound isolation and waterproofing of existing roof

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6134426Y2 (ja) * 1980-11-14 1986-10-07

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729746A (en) * 1980-07-29 1982-02-17 Asahi Ishiwata Kogyo Kk Heat insulation, sound isolation and waterproofing of existing roof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58195706U (ja) 1983-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4823534A (en) Method for constructing insulated foam homes
US4004387A (en) Panels and the method of same for house construction
US4517782A (en) Construction element
US4176504A (en) Weather proof sandwich panel floor attachment device
US4292775A (en) Building wall structure
EP0327261A1 (en) Building panels
KR20010012388A (ko) 모듈라 샌드위치 패널과 주택건축방법
JPH0115781Y2 (ja)
GB2063961A (en) Cladding building structures
JP2594658B2 (ja) 建物ユニットの天井構造
JPS60215957A (ja) プレハブ構造用壁板及び該壁板を含むプレハブ構造
CN220954030U (en) Flexible connection assembly autoclaved aerated concrete outer wall large plate system for integrated construction
JP2688877B2 (ja) 木造建築物の建築工法
CN215519271U (zh) 一种用于gsy外墙板高低跨变形缝处连接结构
JPS5818482Y2 (ja) 建築物又は構築物の面構造
JP2005105731A (ja) 屋根用断熱パネルならびに屋根材の取り付け構造。
JPH03119241A (ja) デッキプレートとgrcパネルとの合成床及び合成屋根の乾式工法
JPS6345463Y2 (ja)
RU79307U1 (ru) Модульная строительная панель
JPH0342176Y2 (ja)
JPS6040729Y2 (ja) 屋根の構造
TWI619873B (zh) 牆壁施工方法及利用該方法所構成的牆壁與房屋
JPS59187935A (ja) 防水床を備えた部屋
JPH0367178B2 (ja)
JPS6128809Y2 (ja)