JPS6040729Y2 - 屋根の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プレハブ住宅の屋根として適する屋根の構造
に関する。

従来より、寄棟造又は方形造のプレハブ住宅の屋根構造
として、所定の軸組みをした構造体上に屋根パネルを敷
設したものがあり、この屋根構造においては、通常の寄
棟造又は方形造の屋根におけると同様に、上記構造体の
軸組みに際して４隅に隅木粱を用いており、側端部が４
隅に配される屋根パネルは、該側端部を隅木粱の上に敷
設結合されていた。

本考案は、上記の如き寄棟造又は方形造のプレハブ住宅
を構築する際の現場での一層の省力化を図ることのでき
る屋根構造を提供することを目的とするものである。

即ち、本考案の屋根の構造は、所定の構造体上に、複数
個の屋根パネルを敷設結合して構成した寄棟造又は方形
造の屋根において、側端部が降り棟部分に配設される屋
根パネルとして、上記側端部の枠材に隅木を一体的に結
合した屋根パネルを用い、上記構造体として、４隅の隅
木粱を用いていないものである。

以下、本考案の屋根の構造を図面に示す方形造の屋根に
ついて説明する。

１は、側端部が降り棟部分に配される屋根パネル、２は
該屋根パネル１の上記側端部の枠材、３は該枠材２に一
体的に結合した隅木、４は上記屋根パネル１の敷設され
る構造体を形成する粱、５は上記以外の屋根パネルであ
る。

而して、複数個の屋根パネル１及び５は、第１図及び第
２図に示す如く、隅木粱を用いない所定の構造体の粱４
及び壁パネル６の上端部７上に敷設結合されており、屋
根パネル１は何れもその側端部の枠材２に隅木３を一体
的に結合してなる部分を、降り棟部分に配設されて結合
されている。

そして、それぞれ降り棟部分に配設された一対の屋根パ
ネル１，１同志は、第２図及び第３図に示す如く、一対
の結合桁８，８を介して結合し降り棟を形成している。

尚、寄棟造の屋根においても、実施例に示す方形造の屋
根と全く同様に降り棟部分を構成すれば良く、また、本
考案で用いる隅木３は枠材２と一つの構成材で形成して
も良い。

また、本考案の屋根における上述以外の部分、即ち、隅
木粱を用いずに、隅木３を枠材２に一体的に結合した屋
根パネルを用いる以外の部分については、従来のこの種
の屋根構造と同様に構成される。

この他、図中９は屋根パネル１の表面材、１０は内部枠
材である。

成上の如く、本考案の屋根の構造は、隅木粱を用いずに
、降り棟部分に配設される屋根パネルとして隅木を結合
した屋根パネルを用いているため、次の如き効果が奏さ
れる。

即ち、屋根パネル１を配設するための構造体として隅木
粱を組込む必要が無いため、隅木粱の結合及び隅木粱と
屋根パネルとの結合に要する労力を省くことができ、且
つ隅木粱が無いため、天井面を高くすることができ、し
かも、本考案の屋根の降り棟部分は、そこに一対の隅木
３，３が配されるため、隅木粱が無くても充分な剛性を
有しており、そして、隅木３は屋根パネル１の生産時に
枠材２と容易に結合できるから、隅木３を結合するため
の労力は実質上無視できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示すもので、第１図は、一
部分解して示す全体斜視図、第２図は、一部切欠して示
す要部の斜視図、第３図は、要部を示す断面図である。 １．５・・・・・・屋根パネル、２・・・・・・枠材、
３・・・・・・隅木、４・・・・・・粱（構造体）。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）所定の構造体上に、複数個の屋根パネルを敷設結
   合して構成した寄棟造又は方形造の屋根において、側端
   部が降り棟部分に配設される屋根パネルとして、上記側
   端部の枠材に隅木を一体的に結合した屋根パネルを用い
   、上記構造体として、４隅の隅木粱を用いていない、屋
   根の構造。
2. （２）側端部の枠材に隅木を一体的に結合した屋根パネ
   ルにおける、上記枠材と隅木とが二つの構成からなる、
   実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の屋根の構造。
3. （３） 側端部の枠材に隅木を一体的に結合した屋根
   パネルにおける上記枠材と隅木とが一つの構成材からな
   る、実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の屋根の構
   造。