JPS6040733Y2 - 釘打ち可能な鋼製ラチスビ−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、釘打ち可能な鋼製ラチスビームに関する。

木質系プレハブ住宅に用いられる種々のパネルにおいて
は、一般に各パネル同志は釘打ち可能であることが要求
されるため、木質系プレハブ住宅の構築に際して、鋼製
ラチスビームを必要に応じて自由に組込むことは困難で
あった。

本考案は、鋼製ラチスビームを、木質系プレハブ住宅に
容易に組込みできるように、従来の鋼製ラチスビームを
そのまま用いて釘打ち可能に改良すると共に変形の生じ
る惧れのない建築構造材を提供するものである。

以下、本考案の釘打ち可能な鋼製ラチスビームを、図面
に示す実施例について説明する。

Ａは鋼製ラチスビーム、１はその上弦材、２はそのウェ
ッブ材、１′はその下弦材で、何れも丸鋼で形威され各
接合部は溶着されている。

また、鋼製ラチスビームＡは、その両端部において、そ
れぞれ上弦材１と下弦材１′の両端部同志が図示の如く
接合しており且つ鋼板７，７により一体化されている。

また、５は、上記鋼製ラチスビームＡのウェッブ材２に
、上弦材１と表面を平行して固設した支持板である。

３及び４は、木質材で、一方の木質材３は、側壁部３′
と底壁部３″とで断面り字状に形威してあり、且つ該底
壁部３″には、上記ウェッブ材２を嵌入固定する溝６が
設けてあり、他方の木質材４は木質材３の側壁部３′と
同形状の平板体に形威しである。

而して、本考案のラチスビームは、上記鋼製ラチスビー
ムＡの上弦材１及びウェッブ材２の上弦材１との接合近
傍部２′を、上記木質材３，４で、上記上弦材１の長手
方向に沿ってその両側から挟着して構成され、その際上
弦材１及びウェッブ材２の接合近傍部２′の突端部は木
質材３の底壁部３″の上に位置させ、接合近傍部２′の
突端部以外は木質材３の溝６に嵌入されて固定され、ま
た、木質材３の下側部、即ち底壁部３′及び木質材４の
下側部は支持板５によって支持されて固定される。

また、木質材３，４は相互に釘打ちする等により固定さ
れる。

尚、木質材３及び４は、上弦材１及びウェッブ材２の接
合近傍部２′を挟着して固定し得る形状であれば実施例
の形状に制限されるものではなく、例えば、木質材３，
４をそれぞれ対称形状となし双方に底壁部及び溝を設け
ても良い。

また、木質材３，４を、必要に応じて下弦材１′に上弦
材１に対すると同様に配することもできる。

本考案のラチスビームは、上述の如く、鋼製ラチスビー
ムに木質材を結合しであるため、第４図に示す如く、木
質材３，４を介して他のパネルＢと容易に釘打ちにより
結合でき且つ変形の生じる惧れ（木質材が鋼製ラチスビ
ームＡからはずれる惧れ）がなく、鋼製ラチスビーム及
び木質パネル双方の長所を発揮できる上、特別な加工を
要せずに従来の鋼製ラチスビームをそのまま容易に利用
できることと相俟ち実用的価値の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す側面図、第２図は、
その分解拡大斜視図、第３図は、第１図上Ｘ−Ｘ線断面
図、第４図は、その−使用態様を示す断面図である。 Ａ・・・・・・鋼製ラチスビーム、１・・・・・・上弦
材、１′・・・・・・下弦材、２・・・・・・ウェッブ
材、２′・・・・・・接合近傍部、３，４・・・・・・
木質材、５・・・・・・支持板、６・・・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鋼製ラチスビームの上弦材１及びウェッブ材２の上弦材
   １との接合近傍部２′を、２本の木質材３．４で上記上
   弦材１の長手方向に沿ってその両側から挟着して、上記
   鋼製ラチスビームと上記木質材３，４とを一体的に固定
   してなり、上記２本の木質材３，４の少なくとも一方を
   側壁部３′と底壁部３″とで断面り字状に形威し且つ該
   底壁部３″に上記接合近傍部２′を嵌入し得る溝６を設
   けて、上記上弦材１を上記底壁部３″上に固定し上記接
   合近傍部２′を上記溝６内に嵌入固定しである、釘打ち
   可能な鋼製ラチスビーム。