JP3349492B2 - 建築用外装材の取付構造、取付部材、及び建築用外装構造 - Google Patents
建築用外装材の取付構造、取付部材、及び建築用外装構造Info
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Description
の各種の外装材を強固に保持することができる建築用外
装材の取付構造、取付部材、及び建築用外装構造に関す
る。
下地構造材としての母屋、垂木を多数配設し、その上
に、各種の施工法により折板縦葺き、段葺き(横葺
き)、瓦棒葺き、溶接工法等、多種多様の屋根が施工、
構築されている。例えば外装材の取付構造としては、実
開昭61−173625号公報や特開平2−12805
1号公報に記載される構造が知られている。即ち外装材
の傾斜状の立ち上がり部の途中或いは上端に外方へ膨出
する部分を設け、その水平状の下面を下地上に固定した
タイトフレームの上に載置した後、その曲面状の上面を
固定金具で押さえつける構造が知られている。
来の取付構造では以下のような問題を生ずる。一般的に
は外装材の面板部の裏面に空間が形成されるように施工
することが多いので、正荷重が中央の面板部に作用した
場合に立ち上がり部を下方へ押し下げる応力が働き、結
果的に前記膨出部分には左右方向への力が働く。そのた
め、固定金具で上方から押さえつけているだけの前記膨
出部分は、左右方向へのずれ動きを生じ易いものであっ
た。また、外装材の長さ方向の伸縮による前後方向への
ずれ動きも生じ易かった。さらに、固定金具で押さえつ
ける以前の施工途中においては単に外装材を載置してい
るに過ぎないので、施工中の安全性が極めて低いもので
あった。
積の利用に伴って、屋根構造の軽量化、建築資材の使用
点数の低減などに伴って、例えばH型鋼等の躯体の上面
に直接的に外装材を敷設する屋根構造が、提案、一部実
施されている。しかし、この場合、面強度は外装材で負
担することになるため、より強固な取付構造が必要であ
った。また、下地材が存在しないので、より確実な雨仕
舞い性が要求され、外装材には上下方向及び左右方向へ
のずれ動きも許容されないため、この点でも外装材は強
固に取り付けられる必要があった。その際、例えば外装
材の表面からタイトフレームにビスを打ち込んで固定し
た構造では、風雨に曝されているビスが経年の後に腐食
等して劣化した場合には雨洩りの原因となったり、外装
材が外れ易いものであった。そこで、本発明は、従来の
取付構造よりもより一層取付強度が高く、より信頼性の
高い外装構造を提案することを目的とする。
提案されたもので、略中央部分の両端縁に立ち上がり部
を有する建築用外装材の取付構造であって、外装材の配
設以前に下地上に配置、固定された下顎部に外装材の立
ち上がり部を係合させ、外装材の配設以後に配置、固定
される上顎部に前記係合部分の上方を係合させ、前記下
顎部及び上顎部にて形成されるくわえ込み部により、外
装材の立ち上がり部を上下からくわえ込んで係止したこ
とを特徴とする建築用外装材の取付構造に関するもので
ある。即ち本発明の取付構造においては、下顎部は外装
材の配設以前に下地上に配置、固定された部材に形成さ
れたものであって、また上顎部は外装材の配設以後に配
置、固定される部材に形成されたものであって、これら
下顎部及び上顎部にて外装材の立ち上がり部を上下から
くわえ込んで係止するものであれば良い。言い換えれ
ば、外装材は下地に対して上方から配設するので、下顎
部は外装材の立ち上がり部に対して下方から係合するも
の、上顎部は外装材の立ち上がり部に対して上方から係
合するものであって、上下方向から挟圧状に係止するく
わえ込み部を形成するものであれば良い。したがって、
詳細については後述する実施例にて説明するが、当該下
顎部、上顎部が形成された部材としては以下の態様があ
る。尚、何れの場合にも左右のうち何れか一方の立ち上
がり部のみをくわえ込む片追い型と、左右に隣接する外
装材の何れの立ち上がり部をもくわえ込む左右一体型が
ある。 ・ 1ピースの保持部材 この場合、下顎部に対して上顎部が回動可能である。 ・ 2ピースの保持部材 この場合、一方に下顎部が、他方に上顎部が形成され
る。 ・ 支持部材と保持部材 この場合、支持部材に下顎部が、保持部材に上顎部が形
成される。
ち上がり部を有する建築用外装材を取り付けるための取
付部材であって、外装材の配設以前に下地上に配置、固
定されて外装材の立ち上がり部を係合する下顎部と、外
装材の配設以後に配置、固定されて前記係合部分の上方
に係合する上顎部とを備えて成り、前記下顎部及び上顎
部により、外装材の立ち上がり部を上下からくわえ込ん
で係止することを特徴とする建築用外装材の取付部材を
も提案するものである。即ち本発明の取付部材は、下顎
部及び上顎部で形成されるくわえ込み部を有するもので
あり、前記の態様にしたがうと、1ピースの保持部材、
2ピースの保持部材、支持部材と保持部材を指す場合が
ある。言い換えればくわえ込み部が1ピースの保持部材
に形成される場合、2ピースの保持部材に形成される場
合、支持部材と保持部材に形成される場合がある。
ち上がり部を有する建築用外装材を用いた外装構造であ
って、外装材の配設以前に下地上に配置、固定された下
顎部に外装材の一方の立ち上がり部を係合させ、外装材
の配設以後に配置、固定される上顎部に前記係合部分の
上方を係合させ、前記下顎部及び上顎部にて形成される
くわえ込み部により、外装材の立ち上がり部を上下から
くわえ込んで係止し、外装材の他方の立ち上がり部を外
方へ延在させて隣接する前記くわえ込み部を覆うように
取り付けたことを特徴とする建築用外装構造をも提案す
る。
上がりを有する建築用外装材を用いた外装構造であっ
て、外装材の配設以前に下地上に配置、固定された下顎
部に外装材の立ち上がり部を係合させ、外装材の配設以
後に配置、固定される上顎部に前記係合部分の上方を係
合させ、前記下顎部及び上顎部にて形成されるくわえ込
み部により、外装材の立ち上がり部を上下からくわえ込
んで係止し、隣接する外装材の立ち上がり部との間に各
くわえ込み部を覆うようにカバー材を取り付けたことを
特徴とする建築用外装構造をも提案する。
部は建築用外装材の配設以前に下地上に配置、固定され
る部材、上顎部は外装材の配設以後に配置、固定される
部材に形成されるものであり、具体的には1ピースの
保持部材に下顎部及び上顎部(くわえ込み部)が形成さ
れる場合、2ピースの保持部材の一方(下部保持部
材)に下顎部が、他方(上部保持部材)に上顎部が形成
される場合、支持部材に下顎部が、保持部材に上顎部
が形成される場合がある。即ち及びはくわえ込み部
が別部材(複数部材)によって形成される場合である。
下、外装材という)1の立ち上がり部12(被くわえ込
み部)を、それぞれ保持部材2に形成された下顎部21
1及び上顎部221(くわえ込み部)により、上下方向
から挟圧状に保持する、即ち上下からくわえ込んで係止
するものであり、前記の場合であって、取付部材は1
ピースの保持部材2を指す。また、この図1は、外装材
1の一方(棟側)の立ち上がり部12(被くわえ込み
部)を下顎部211及び上顎部221(くわえ込み部)
にて上下からくわえ込んで係止し、棟側に隣接する外装
材1の他方(軒側)の立ち上がり部12を前記くわえ込
み部を覆うように延在させて取り付けた外装構造(横葺
き屋根構造)の実施例を示すものでもある。
うに略√字状の下片21と略L字状の上片22との端部
がヒンジ状に連結され、下片21の側端(下端)にはV
字状の下顎部211が、上片22の側端には逆U字状の
上顎部221が形成され、下片21及び上片22の各水
平片部分の中央にはボルト23(ナット24)等の通孔
25が形成され、密着状に接合可能である。この保持部
材2では、下片21に対して上片22が回動可能であ
り、即ち下顎部211に対して上顎部221が回動可能
に構成されている。尚、少なくとも下顎部211は上向
きの、上顎部221は下向きの係止片を備えており、し
かもこれらが対向状に配置、固定されることにより、上
下からくわえ込むように係止することができる。
型鋼等の下地4上に固定されたタイトフレーム等の支持
部材3に配置、固定されている。この支持部材3は、略
水平状の固定受部31の左右に下り傾斜する傾斜脚部3
2,32を備え、各傾斜脚部32の下端には下地4に沿
う固定部33を備える構成であって、この支持部材3の
固定受部31及び傾斜脚部32に密着するように保持部
材2の下片21が固定される。尚、図示実施例の固定受
部31の裏面には予め溶接等によりナット24を固定し
ておき、ボルト23にて一体に固定される構成である。
さらに、この支持部材3を固定する下地4は、梁や母
屋、胴縁等の鉄骨躯体が一般的であるが、これに限定さ
れるものではない。例えば木毛セメント板、木片セメン
ト板、軽量気泡コンクリート板等の下地材を前記鉄骨躯
体上に敷設する構成でも良いし、コンクリート造の躯体
上に鉄骨や木材の小屋組をする構成もあるし、下地調整
されたコンクリート面に直接支持部材3を取り付けても
良い。したがって、本発明における施工対象となる下地
4は、釘、ビス、アンカー、溶接、接着剤等の固着手段
によって前記支持部材3が取付可能な全ての建築躯体を
いい、前記躯体上に建築の所望性能上要求されるボード
等を介在させた全ての下地を含むものである。
に略水平状の略中央部分11の両端縁に略傾斜状の立ち
上がり部12,12を有する構成である。そして、一方
(棟側)の立ち上がり部12には、外側下方へ、次に外
側上方へ、さらに内側下方へ屈曲させることにより、略
V字状に成形された第1被係合部121、斜面部12
2、略逆V字状に成形された第2被係合部123が下方
からその順に形成されている(これら第1被係合部12
1、斜面部122、第2被係合部123にて略C字状の
被くわえ込み部が形成される)。また、第2被係合部1
23の内側には排水溝13が延設され、さらにその内側
には先端が下方へ折曲された略水平状の被重合部14が
延設されている。また、他方(軒側)の立ち上がり部1
2の上端外方には、(施工状態において軒側に隣接する
前記くわえ込み部を覆う)略水平片状の重合部15が延
設され、その先端は下方へ折曲されている。
れ特にその素材を限定するものではない。例えば保持部
材2は、外装材1の大きさ、強度等に応じて通常0.6
乃至3.2mm程度のステンレス鋼板やメッキ鋼板等を
プレス加工する等して成型されるが、アルミニウム押出
形材を用いることもある。また、外装材1は、代表的に
は概ね0.4〜1.6mm程度の表面化粧鋼板、ステン
レス鋼板、ラミネート鋼板、溶融亜鉛メッキ鋼板やガル
バリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼及び非鉄金属、
アルミ合金板、鉛板、亜鉛板、チタン合金板、銅板等の
公知の金属素材をロール成形やプレス成形、その他の手
段で所定の形状に成形する。特に、面としての正負圧強
度等を確保するために約0.8〜1.6mm程度の比較
的厚い板厚が好ましい。さらに、外装材1の裏面には、
結露防止、防音、防火対策上の理由により、必要に応じ
てポリエチレンフォーム、グラスウールシート等の裏貼
り材を添装しても良い。
す。まず下地4上に支持部材3を固定し、この支持部材
3の固定受部31に前記保持部材2の下片21の水平片
部分を沿わせて溶着して固定する。また、予め支持部材
3に保持部材2の下片21を接着剤或いはボルト・ナッ
ト等により固定しておいても良い。こうして外装材1の
配設以前に下顎部211が下地4上に配置、固定した状
態となる。
るが、第1被係合部121が下顎部211に係合するよ
うに配設する。この時点で保持部材2の上片22は回動
可能であるから、上片22を浮かせた状態に回動させて
外装材1を配設するようにしても良い。この状態で正荷
重等により、傾斜面部12をずり下げようとする応力が
作用しても第1被係合部121と下顎部211との係合
により、少なくとも外装材1の左右方向のずれ動きが防
止される。
上顎部221が上方から押さえつけるように上片22を
回動させ、その水平片部分を下片21の水平片部分に密
着状に接合させてボルト23及びナット24にて一体に
固定する。この取付構造では、第1被係合部121が下
顎部211に、斜面部122が下片21の傾斜片に、第
2被係合部123が上顎部221に、それぞれ密着状に
沿い、外装材1の第1被係合部121及び斜面部122
及び第2被係合部123で形成される被くわえ込み部
を、保持部材2の下顎部211及び上顎部221によ
り、上下方向から挟圧状に保持している、即ち上下から
くわえ込んでいるので、上下方向及び左右方向に応力が
作用してもずれ動いたり外れたりすることなく極めて強
固に保持されている。前後方向の伸縮によるずれ動きも
抑制される。また、ボルト23及びナット24は、外装
面の内側に配置され、直接風雨に曝されることがないの
で、従来のビス止めのように経年の後に腐食等して劣化
することがない。
2に延設した重合部15を、軒側に隣接する前記くわえ
込み部(下顎部211及び上顎部221)を覆うように
配設すると共に、軒側に隣接する外装材1の一方の立ち
上がり部12に延設した被重合部14に重合させてビス
止め(ビス16)固定する。こうして施工された外装構
造では、前述のように外装材1の一方の立ち上がり部1
2(被くわえ込み部)が下顎部211及び上顎部221
間にくわえ込まれて強固に保持され、極めて高い取付安
定性が得られる。そのため、外装材1に正荷重や負荷重
が作用してもずれ動いたり外れたりすることがない外装
構造を得ることができる。また、他方の立ち上がり部1
2に延設された重合部15は、一方の立ち上がり部12
の上方で固定されているので、仮に重合部15からビス
止め部分に雨水が透過、落下しても一方の立ち上がり部
12上に導かれ、外装構造の内面への漏水を生ずること
がない。
材2にくわえ込み部(下顎部211及び上顎部221)
が形成される構成であって、施工部材の種類が少ないた
め、施工性に優れている。また、図示実施例では、一方
側の立ち上がり部12に排水溝13を延設しているの
で、仮にビス止め部分から重合部15と被重合部14と
の間に雨水が浸入しても排水溝13にて浸入水のそれ以
上の浸入を防止することができ、外装構造の内面への漏
水を生ずることがない。さらに、図示実施例では、支持
部材3が設けられていない部分に前記保持部材2におけ
るくわえ込み部(下顎部211及び上顎部221)と同
様のくわえ込み部(下顎部61及び上顎部62)を備え
る吊り金具6を配設し、室内側へ垂下する垂下部63を
延在させている。尚、前記図1に係る説明において、水
平状とは、屋根面に対して表現したものである。
込み部、保持部材2、及び支持部材3の傾斜脚部32の
それぞれの形状が異なる以外は、前記図1の実施例と取
付構造及び取付部材、外装構造がほぼ同一であるから、
図面に同一符号を付して説明を省略する。即ち各部材の
各部位の形状等については特に前述のものに限定するも
のではなく、どのような形状であっても良い。また、外
装材1の立ち上がり部12も略傾斜状に限定するもので
はなく、例えば略垂直状でも良いし、略傾斜状と略垂直
状の組み合わせ等であっても良い。
3を複数設けた以外は、前記図1の実施例と取付構造及
び取付部材、外装構造がほぼ同一であるから、図面に同
一符号を付して説明を省略する。即ち前述のように排水
溝13は、重合部15と被重合部14との間に至った浸
入水のそれ以上の浸入を防止するものであるから、この
ような排水溝13が複数設けられることによって、より
確実に外装構造の内面への漏水が防止される。
方の立ち上がり部12に延設した重合部15の取付態様
が異なる以外は、前記図1或いは図2の実施例と取付構
造及び取付部材、外装構造がほぼ同一であるから、図面
に同一符号を付して説明を省略する。即ち図5は前記図
1及び図2と同様にビス止めにて、図6はハゼ締めに
て、図7は係合にて、外装材1の軒側の立ち上がり部1
2の重合部15を、軒側に隣接する外装材1の棟側の立
ち上がり部12の被くわえ込み部の延設部分にそれぞれ
取り付けたものである。このように外装材1の他方の立
ち上がり部は、ビス止め、ハゼ締め、係合等公知の手段
にて取り付ければ良く、それらの手段を併用しても良
い。
体である以外は、前記図1の実施例と取付構造及び外装
構造がほぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説
明を省略する。即ちこの実施例における保持部材2は、
それぞれ別体の、前記図1における下片21と同じ下部
保持部材2Aと、前記図1における上片22と同じ上部
保持部材2Bとからなり、下部保持部材2Aには下顎部
26が、上部保持部材2Bには上顎部27が形成される
ので、前記の場合であって、取付部材は2ピースの保
持部材2を指す。
部32に切り起こし、溶接等により下顎部321が形成
された以外は、前記図1の実施例と取付構造及び外装構
造がほぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説明
を省略する。即ちこの実施例における保持部材2は、前
記図8における上部保持部材2Bと全く同一で、上顎部
27を備え、前記の場合であって、取付部材は、保持
部材2及び支持部材3を指す。この場合、前記図8に比
べて施工部材の数が少ないので、施工性が優れている。
立ち上がり部12だけでなく他方の立ち上がり部12も
上下からくわえ込んで係止するため、取付構造及び取付
部材が左右にそれぞれ形成される以外は、前記図3の実
施例とほぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説
明を省略する。即ちこの実施例における外装材1は両方
の立ち上がり部12に被くわえ込み部が設けられ、重合
部(15)が設けられない代わりに隣接する外装材1,
1の立ち上がり部12,12間に各くわえ込み部(下顎
部321,上顎部27)を覆うカバー材5を取り付けた
外装構造である。尚、図示実施例のカバー材5は、両端
縁が下方へ折曲された略水平状であって、このカバー材
5の被重合部14に対する取り付けは、ビス止め(ビス
51)にて行ったが、これに限定されるものではなく、
嵌合等にて取り付けるようにしても良い。また、特にそ
の素材構成を限定するものではなく、例えば前述の外装
材1の説明に例示した素材を用いることができる。ま
た、この実施例では左右に隣接する外装材1,1のそれ
ぞれの立ち上がり部12,12(被くわえ込み部)を上
下からくわえ込んで係止するための保持部材2、及びそ
れを支持する支持部材3が左右にそれぞれ配設されてい
る。
材2及び支持部材3を一体とした以外は、前記図10の
実施例と取付構造及び外装構造がほぼ同一であるから、
図面に同一符号を付して説明を省略する。この実施例に
おける保持部材2は、上下が別体の2ピースの保持部材
(下部保持部材2C,上部保持部材2D)を左右一体に
した構成で、前記の場合の左右一体型であって、取付
部材は保持部材2を指す。
葺き屋根構造ばかりでなくそのまま縦葺き屋根構造に適
用できるため、敢えて屋根面傾斜を表していない(後述
する図14及び図15も同様)が、何れも外装材1の両
立ち上がり部12を上下からくわえ込んで係止している
ので、前述の片追いタイプの実施例に比べて取付強度が
高いものとなる。尚、図1〜9の片追いタイプの実施例
も横葺き屋根構造のみに限定されるものではなく、種々
の屋根下地に対して縦葺き、斜め葺き、三次元等の仕様
にそのまま適用することができる。例えば図10と図1
1とでは、図11の外装構造の方が施工部材が少ないの
で施工性が優れているが、図10の外装構造は、テーパ
状のカバー材5を用いて縦葺き屋根構造に適用した場合
に、図12(a)、(b)に示すようなドーム状の屋根
面形状に対応させることができるという利点がある。
分、即ち棟側において左右の支持部材3,3の配設間隔
が狭い場合における図10の断面構造を示し、図13
(b)は前記図12(a)のB部分、即ち軒側において
左右の支持部材3,3の配設間隔が広い場合における図
10の断面構造を示す。このように図10の屋根構造で
は、カバー材5と被重合部14との重合位置を幅方向に
変位させて取り付けることができ、即ちカバー材5を幅
調整部として用いることができ、平坦な屋根面ばかりで
なく、ドーム形状等の三次元曲面を有する立体的な屋根
面に対しても適用することができる。尚、この実施例で
はテーパ状のカバー材5を用いる例を示したが、幅方向
への変位幅が比較的小さい場合には略平行状(略矩形の
平行面材)のカバー材5を用いて被重合部14との重合
位置を幅方向に変位させて取り付けるようにしても良
い。この場合、外装材1の重合部15も全く同様にして
被重合部14との重合位置を幅方向に変位させて取り付
けるようにしても良い。
は前記図11の実施例とほぼ同一であり、外装材1の被
くわえ込み部、保持部材2、及び支持部材3の傾斜脚部
32のそれぞれの形状については前記図1の実施例とほ
ぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説明を省略
する。即ちこの実施例における保持部材2は、前記図1
1と同様に上下が別体の2ピースの保持部材(下部保持
部材2C,上部保持部材2D)を左右一体にした構成
で、前記の場合の左右一体型であって、取付部材は保
持部材2を指す。
の傾斜脚部32に切り起こし、溶接等により下顎部32
1,321が形成された以外は、前記図14の実施例と
ほぼ同一であるから、図面に同一符号を付して説明を省
略する。即ちこの実施例における保持部材2は、前記図
11における上部保持部材2Dとほぼ同一で、左右に上
顎部27,27を備え、前記の場合の左右一体型であ
って、取付部材は保持部材2及び支持部材3を指す。こ
の場合、図14に比べて施工部材の点数が少ないので、
施工性が優れている。
とし、その上に上葺き層を形成して二重葺き屋根として
も良い。この場合、外装材1の重合部15或いはカバー
材5が上葺き層の支持面となる。その際、上葺き層とし
ては、どのような形式、構造の屋根を適用しても良い。
図16に示す二重葺き屋根を構成する下葺き層は、外装
材1の被くわえ込み部、略中央部分11及び軒側の立ち
上がり部12、及び保持部材2の上顎部221の各形状
がそれぞれ異なる以外は、前記図3の実施例とほぼ同一
であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
尚、222はリブである。そして、このような下葺き層
上に、上葺き層として裏面に断熱バックアップ材(発泡
ポリスチレン)71を配した横葺き屋根(横葺き屋根板
81、垂木91)が形成されている。
の実施例における下葺き層の上に、上葺き層として下側
から順に横架材(亜鉛鋼板)72、発泡ポリスチレン板
73が一体状に固定され、その上に芯木(アルミ押出
材)92、上葺き材(ステンレス)82が取り付けら
れ、さらにその上方にステンレス製の化粧パネル83が
取り付けられている。
外装構造と同一の下葺き層上に、上葺き層として下側か
ら順に横架材(亜鉛鋼板)72、発泡スチレン(厚)板
74、合板75、発泡ポリスチレン(薄)板76が一体
状に固定され、その上に芯木(アルミ押出材)92、上
葺き材(ステンレス)82が取り付けられ、さらにその
上方にステンレス製の化粧パネル83が取り付けられて
いる。
(b)共に下地ベースライン及び外装面が傾斜している
ことからも明らかなように一様に傾斜する平坦状の屋根
面ではなく、三次元曲面の屋根面に適用した実施例であ
る。この実施例では、同図(a)に示すように前記図3
の外装構造と同一の下葺き層上に、上葺き層として下側
から順に横架材(亜鉛鋼板)72、発泡スチレン板73
が一体状に固定され、その上に芯木(アルミ押出材)9
2、上葺き材(ステンレス)82が取り付けられ、さら
にその上方にステンレス製の化粧パネル83が取り付け
られている。同図(b)は、上葺き層の左右方向の連結
部分を示すものであり、化粧パネル83、発泡スチレン
板73をそれぞれ連続させている。
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。
付構造は、縦葺き、横葺き等の各種の外装材の立ち上が
り部を下顎部及び上顎部により、上下からくわえ込む
(上下方向から挟圧状に保持する)ので、上下方向及び
左右方向に応力が作用しても外装材がずれ動いたり外れ
たりすることなく極めて強固に保持され、前後方向の伸
縮によるずれ動きも抑制される。したがって、本発明の
取付構造は、取付強度が高く、信頼性の高い各種外装構
造を提供することができ、例えば躯体上に外装材を直接
的に施工し、面強度を外装材で負担するような屋根構造
にも適用することができる。また、本発明の取付構造
は、通常の屋根構造は勿論、外装材を配設して上顎部で
くわえ込む以前の施工途中においても、下顎部が外装材
の立ち上がり部と係合して少なくとも左右方向のずれ動
きを規制するので、施工中の安全性も極めて高い。
は、下顎部と上顎部とを備えるだけの簡易な構成であ
り、1ピースの保持部材、2ピースの保持部材、支持部
材と保持部材を指す場合があるが、何れも場合も形状構
成等が極めて簡易であるため、物品の製造が容易であ
り、実用的価値が極めて高いものである。
材の取付強度が高く、信頼性の高いものとなり、縦葺
き、横葺き等各種の屋根構造に適用することができる。
また、躯体上に外装材を直接的に施工し、面強度を外装
材で負担するような屋根構造にも適用することができ
る。また、本発明の外装構造を、外装材の他方の立ち上
がり部に延設した重合部やカバー材を支持面とする下葺
き層とし、その上に各種の上葺き層を施工して二重葺き
屋根とすることもできる。さらに、外装材の立ち上がり
部に形成した重合部やカバー材の取付位置を幅方向に変
位させて取り付けることにより、軒棟方向で横幅が変化
するような屋根面、即ちドーム形状等の三次元曲面を有
する立体的な屋根面形状にも適用することができる。
材、(c)支持部材、(d)吊り金具の分解側断面図、
及び(e)保持部材の拡大斜視図である。
の他の一実施例を示す側断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
図である。
図である。
る。
本発明の他の一実施例を示す側断面図である。
面図、(b)側面図である。
施例を示す(a)棟側の(b)軒側の断面図である。
本発明の他の一実施例を示す側断面図である。
本発明の他の一実施例を示す側断面図である。
重葺き屋根の一実施例を示す側断面図である。
重葺き屋根の他の一実施例を示す側断面図である。
重葺き屋根の他の一実施例を示す側断面図である。
して用いた他の一二重葺き屋根の実施例を示す側断面図
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 略中央部分の両端縁に立ち上がり部を有
する建築用外装材の取付構造であって、外装材の配設以
前に下地上に配置、固定された下顎部に外装材の立ち上
がり部を係合させ、外装材の配設以後に配置、固定され
る上顎部に前記係合部分の上方を係合させ、前記下顎部
及び上顎部により、外装材の立ち上がり部を上下からく
わえ込んで係止したことを特徴とする建築用外装材の取
付構造。 - 【請求項2】 略中央部分の両端縁に立ち上がり部を有
する建築用外装材を取り付けるための取付部材であっ
て、外装材の配設以前に下地上に配置、固定されて外装
材の立ち上がり部を係合する下顎部と、外装材の配設以
後に配置、固定されて前記係合部分の上方に係合する上
顎部とを備えて成り、前記下顎部及び上顎部により、外
装材の立ち上がり部を上下からくわえ込んで係止するこ
とを特徴とする建築用外装材の取付部材。 - 【請求項3】 略中央部分の両端縁に立ち上がり部を有
する建築用外装材を用いた外装構造であって、外装材の
配設以前に下地上に配置、固定された下顎部に外装材の
一方の立ち上がり部を係合させ、外装材の配設以後に配
置、固定される上顎部に前記係合部分の上方を係合さ
せ、前記下顎部及び上顎部により、外装材の立ち上がり
部を上下からくわえ込んで係止し、外装材の他方の立ち
上がり部を外方へ延在させて隣接する前記くわえ込み部
を覆うように取り付けたことを特徴とする建築用外装構
造。 - 【請求項4】 略中央部分の両端縁に立ち上がり部を有
する建築用外装材を用いた外装構造であって、外装材の
配設以前に下地上に配置、固定された下顎部に外装材の
立ち上がり部を係合させ、外装材の配設以後に配置、固
定される上顎部に前記係合部分の上方を係合させ、前記
下顎部及び上顎部により、外装材の立ち上がり部を上下
からくわえ込んで係止し、隣接する外装材の立ち上がり
部との間に各くわえ込み部を覆うようなカバー材を取り
付けたことを特徴とする建築用外装構造。 - 【請求項5】 上部に下顎部及び上顎部を有して外装材
の立ち上がり部に吊り係止された吊り金具を吊設したこ
とを特徴とする請求項4又は5に記載の建築用外装構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000040765A JP3349492B2 (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 建築用外装材の取付構造、取付部材、及び建築用外装構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001227114A JP2001227114A (ja) | 2001-08-24 |
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- 2000-02-18 JP JP2000040765A patent/JP3349492B2/ja not_active Expired - Fee Related
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