JP3389167B2 - 屋根の改修構造及び改修方法 - Google Patents
屋根の改修構造及び改修方法Info
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Description
かかわらず簡易な構造で優れた施工性を有する新設屋根
を施工することができる屋根の改修構造及び改修方法に
関する。
あり、その改修に際しては、母屋の上面にたる木を設置
し、たる木の上面に野地板を敷設して新たな外装材を葺
いている。例えば特許第2661616号公報には、山
部と底部とが交互に連続する屋根の山部に取付具を固着
し、この取付具に対してたる木に相当する上部構造材を
固着し、さらにこの上部構造材に上部支持具を固着して
外装材を支持させる構造が記載されている。
来の改修構造では既設屋根の山部形状に応じた取付具を
用意する必要があった。また、その施工に際しては、取
付具を固着した後、上部構造材を固着し、さらに上部支
持具を固着する必要があり、しかも各固着作業は所定の
位置に行わなければならないので、極めて施工性が悪い
ものであった。さらに、既設屋根の山部には、取付具を
固定している部分に、取付具、上部構造材、上部支持
具、外装材の各重量、並びに外装材に作用する正荷重が
集中してしまう。そのため、そもそも改修を必要として
いる老朽化した既設屋根の山部にとっては、新たに多大
な負荷を与えることとなり、変形等が生じ易かった。
されたもので、山部、谷部が交互に連続する既設屋根の
上に新設屋根を構築する屋根の改修構造において、表面
側に凹状受部を形成した断熱材を既設屋根の複数の山部
の頂部に跨るように載置し、凹状受部を流れ方向に略直
交させ、前記断熱材の凹状受部に、新設屋根及び/又は
新設屋根を保持する保持部材等を支持する支持部材を配
すると共に、固着具にて既設屋根に固定することによ
り、断熱材を挟着状又は押圧状に固定し、前記支持部材
及び/又は保持部材等に新設屋根を敷設・固定したこと
を特徴とする既設屋根の改修構造、及び改修方法に関す
るものである。
根は、山部、谷部が交互に連続するものであれば、折
板、角波スレート、瓦棒葺き等外装材の種類を限定する
ものではない。したがって、例えば剣先ボルトがあって
も良いし、若干の円弧状等の頂部形状を有するものでも
良いが、山部の頂部上が後述する断熱材の裏面を安定に
支持できるように略平坦状に形成されているものが望ま
しい。図示実施例の既設屋根1は、折板屋根であって、
梁や母屋、胴縁等の鉄骨躯体からなる下地部分11の上
面に固着したタイトフレーム12に外装材13を支持さ
せると共に、タイトフレーム12の山部121の頂部に
て隣接する外装材13,13の側縁重合部131,13
1を、剣先ボルト14、押さえ材15及びナット16に
て固着した構造である。したがって、この既設屋根1の
山部17は、裏面をタイトフレーム12に支持された外
装材13,13の傾斜面132及び側縁重合部131か
らなり、この山部17の頂部171は側縁重合部131
を指し、部分的にそれに加えて剣先ボルト14、押さえ
材15及びナット16が配設されたものとなる。谷部1
8は、外装材13の平面部133を指す。
の複数の山部17の頂部171に、断熱材2を跨るよう
に載置する。この断熱材2は、表面側に凹状受部21を
形成した構成であって、面支持機能及び断熱性を有する
材料により成形され、例えば前述のように山部17の頂
部171に剣先ボルトがあっても、若干の円弧状等の頂
部形状を有していてもこれを吸収して安定に支持される
ものであれば良く、さらには結露水等を吸水したり水分
により変質しないものが好ましい。このような素材とし
ては、特に独立気泡を有する比較的硬質の発泡ポリスチ
レン、発泡ポリウレタン等の非透水性の樹脂材料やこれ
らと同等の物性を有する素材により原則的に一体成形さ
れることが好ましく、この場合、前記特性を全て備える
と共に軽量であるため施工性に優れたものとなる。尚、
この断熱材2を載置するだけで、一般的には山部17の
一部が断熱材2の裏面で吸収する(食い込む)ため、ず
れ動いたり施工面から落下することなく安定に支持され
るが、比較的食い込みが少ない硬質の断熱材2では剣先
ボルトなどはむしろ滑り止めになって好ましい場合もあ
る。
る硬質の発泡ポリスチレンにて成形される横長の矩形状
であって、その表面には一方の側縁から他方の側縁まで
連続する凹状受部21が形成されている。この凹状受部
21は、断熱材2の配設時には流れ方向に直交するもの
となる。この凹状受部21は、図示実施例では底面中央
が隆起する形状としたが、後述する支持部材3の形状に
応じて適宜形状とすればよい。また、この凹状受部21
の底面は略平坦状に成形したが、後述する棟側重合部2
6と同様に一方側縁側から他方側縁側に向かって下り傾
斜するように成形しても良い。その場合、中央隆起部分
の側方に形成される空間部が後述する第二空間部27と
同様に排水路として機能し、雨水を空間部24に導く。
1は、後述する支持部材3を配するものであるから、2
本以上の支持部材3を配する場合には2本以上の凹状受
部21を形成すればよい。図示実施例では1本の支持部
材3を配するにもかかわらず2本の凹状受部21を設け
ているが、これは、2本の凹状受部21のうち、軒側の
凹状受部21に対して左右方向に隣接する断熱材2の棟
側の凹状受部21が連続するように配設したからであ
り、実質的には1本の凹状受部21のみが本来の役割を
果たす。この左右方向の接続を恰も長尺な一枚の断熱材
2のようにテープ状に行う場合、凹状受部21は1本の
み形成すればよい。
側縁は、何れも突き合わせ状にしても良いし、何れか一
方を重合可能(他方は突き合わせ状)にしても良いし、
両方を重合可能にしても良い。突き合わせ状にした場
合、隣接する断熱材2,2の端面間に隙間が形成される
ことが避けられず、断熱層の弱所が存在することになる
ため、重合可能にして断熱材2の不連続部分をなくすこ
とが望ましく、これにより優れた断熱効果を得ることが
できる。さらに重合可能にする場合、その重合状態にお
いて排水用の空間部が形成されるようにしても良い。即
ち図示実施例の断熱材2の左右方向の一方の側縁には厚
み方向の下半分が切除されて上半分の重合部22を形成
し、他方の側縁には厚み方向の上半分が切除されて下半
分の被重合部23を形成し、各先端には膨出部221,
231を形成することにより、これら重合部22と被重
合部23とを重合させた状態で空間部24が形成される
構成となっている。また、軒側の側縁には厚み方向の下
半分が切除されて上半分の軒側重合部25を形成し、棟
側の側縁には厚み方向の上半分が切除されて下半分の棟
側重合部26を形成し、各先端には膨出部251,26
1を形成することにより、これら軒側重合部25と棟側
重合部26とを重合させた状態で第二空間部27が形成
される構成となっている。尚、棟側重合部26は、図4
に示すように左右方向の一方から他方に向かって薄肉に
なるように成形され、それに応じて軒側重合部25は、
左右方向の一方から他方に向かって厚肉になるように成
形した。したがって、形成される空間部(第二空間部2
7)は左右方向の一方から他方に向かって下り傾斜する
ものとなる。
の重合部分には、図3に示すように断面が逆T字状の補
強材20を配しても良い。即ちこの補強材20は流れ方
向に直交する方向に配され、その下面が既設屋根1の山
部17の頂部171上に載置されるので、重合部分に作
用する荷重を受け止め、排水機能の低下を防止すること
ができる。尚、このような補強材20は、図示実施例の
ような重合部分を形成せずに単に端縁を突き合わせ状と
した構成においても、その突き合わせ部分に作用する荷
重を受け止め、隙間の発生を抑制することができる。
2の凹状受部21に支持部材3を配し、固着具31にて
断熱材2を既設屋根1に固定する。この支持部材3は、
新設屋根を直接的又は間接的に支持するものであり、具
体的には新設屋根を構成する外装材を直接的に支持する
場合と、図示実施例に示すように新設屋根を構成する外
装材4を保持する保持部材5などを支持する場合とがあ
る。即ち新設屋根は瓦棒葺き、折板、横葺き等の公知の
屋根であれば特に問わないので、その種類に応じた構成
の支持部材3を配設すれば良い。この支持部材3は、金
属、木材、プラスチック等からなる長尺材であり、新設
屋根を構築する上でビス等の固着具が固着可能であれば
特に限定するものではない。
形状の長尺材であり、前記断熱材2の凹状受部21に配
した状態でその上面が断熱材2の表面と略面一状になる
ように嵌合状に挿着されている。仮に断熱材2の凹状受
部21の底面を、前述のように一方側縁側から他方側縁
側に向かって下り傾斜するように成形した場合にはそれ
に応じて支持部材3の厚みを一方側縁側から他方側縁に
向かって厚肉になるように成形しても良いし、或いは支
持部材3を同一厚とし、スペーサを介在させて略面一状
となるようにしても良い。
端が既設屋根1にまで達する固着具6にて一連に固着し
ても良いし、或いは後述する保持部材5を支持部材3上
に固定する固定具51の下端が断熱材2にまで達するよ
うにして一連に固定しても良い。その場合も、断熱材2
を既設屋根1に固定する固着具6が必要であり、既設屋
根1の山部17(剣先ボルト14等がない箇所)に取り
付け、防水処理を施すことが望ましい。
状受部21に配した支持部材3に新設屋根8を直接的或
いは間接的に敷設・固定する。新設屋根8は、前述のよ
うに瓦棒葺き、折板、横葺き等の公知の屋根であれば特
に問わないが、流れ方向に長尺な垂木部材を必要とする
横葺きよりも縦葺きの方が望ましい。この新設屋根8を
構成する外装材4としては、素材を特に限定するもので
はないが、代表的には概ね0.4乃至1.6mm程度の
表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレ
ス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板等の公知の
金属素材をロール成形その他の手段で所定の形状に成形
する。尚、硬質樹脂板や炭素繊維積層板等によっても同
様の形状に成形することができ、全てをそれらで施工す
ることもできるし、前記金属素材のものと組み合わせて
施工することもできる。また、この外装材4は、その形
状や接続、固定方式についても特に限定するものでな
く、従来公知の嵌合式、重合式、係合式等のいずれの方
式のものでも良い。さらに、外装材4の裏面には、結露
防止、防音、防火対策上の理由により、必要に応じてポ
リエチレンフォーム、グラスウールシート等の裏貼り材
を添装しても良い。図示実施例では、支持部材3が既設
屋根1の流れ方向に略直交する方向に配されて略面一状
の下地平面を形成しており、その上にアスファルトルー
フィング材7を敷設し、支持部材3の上に所定間隔を隔
てて保持部材5をビス、釘、アンカー等の固定具51に
て固定し、この保持部材5に瓦棒葺きである新設屋根8
(外装材4及び角桟カバー材9)を敷設・固定した。
4の立上り部41を保持する第一保持部52を有する下
部保持部材5Aと第二保持部53を有する上部保持部材
5Bとを一体に固定してなる構成であり、上面には中央
が段状に陥没するカバー材支持部54を有する略門型の
ピース材であり、下地平面の傾斜方向に沿う長尺材でも
良く、その場合複数の支持部材3に跨るように複数箇所
を固定具51にて固定すればよい。この保持部材5は、
アルミ押出型材からなる。
部42の左右側縁に傾斜状に立ち上がる立上り部41を
形成した構成であり、この立上り部41には、途中に内
側に膨出状に屈曲した第一被保持部411が、先端に第
二被保持部412が形成される。この外装材4を前記保
持部材5,5の配設間隔に配設することにより、各被保
持部411,412が各保持部52,53に係合し、弾
性的に保持される。
外装材4,4間を覆い、外装材4を介して保持部材5に
保持される構成である。即ち保持部材5のカバー材支持
部54に支持される被覆部91の左右に、左右一対の係
合部92が形成された構成であり、係合部92は外装材
4の第一被保持部411の裏面に当接して保持部材5の
第一保持部52に弾性的に嵌合保持されている。この角
桟カバー材9は、前記外装材4と同様の素材からなる。
7の頂部171に直接的に断熱材2を載置する。断熱材
2は、前述のように硬質の発泡スチレンや発泡ウレタン
等の成形体であるから、剣先ボルト14がある箇所でも
安定に支持され、どのような山部形状にも対応すること
ができる。また、この時点では断熱材2は載置するだけ
で、固着しなくても良いので、極めて容易な作業とな
る。また、断熱材2の凹状受部21に支持部材3を配す
ることにより略面一状の下地平面を形成することができ
るが、凹状受部21は流れ方向に略直交する方向に形成
されているので、ここに支持部材3を配するだけで安定
に支持され、速やかに固着しなくてもずれ動いたり施工
面から落下することがない。
左右方向の側縁を重合可能であると共にその重合状態に
おいて排水用の空間部24が形成されるようにしたの
で、仮に雨水が浸入することがあってもこの空間部24
を排水路として排水させることができる。また、軒棟方
向の重合部分にも同様な構成を設け、さらに第二空間部
27を傾斜するようにしたので、雨水を左右方向の一方
から他方に向かって流下させ、上記空間部24に導いて
排水することができる。
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。例えば凹状受
部を2本の線状溝とし、支持部材を断面逆U字状のフレ
ームとしても良い。
構造は、既設屋根の山部形状に応じて取付具(金具)を
用意する必要がないので、多種の既設屋根に対して適用
することができ、極めて実用的価値が高いものである。
また、施工された改修構造は、既設屋根の上に断熱材を
介して新設屋根が施工されているため、新設屋根に作用
する外気温の影響を断熱材が遮断するため、室内は快適
な環境に維持される。また、断熱材が支持される既設屋
根の支持部分は従来に比べて面積が大きいので、既設屋
根に与える負荷が分散され、変形等も生じにくいものと
なる。さらに、断熱材や支持部材は、配設後速やかに固
着しなくても良いので、極めて施工性に優れている。
向の側縁を重合可能にすると、例えば単に端縁を突き合
わせ状にする場合のように断熱層の弱所を生じさせるこ
とがなく、断熱材の不連続部分をなくすことができ、優
れた断熱効果を得ることができる。
方向の側縁を重合可能にすると共に、その側縁の重合状
態において排水用の空間部が形成されるようにした場合
には、仮に雨水が浸入することがあっても空間部を排水
路として排水させることができる。
に補強材を配した場合、この補強材は流れ方向に直交す
る方向に配され、その下面が既設屋根の山部の頂部上に
載置されるので、山部の食い込みによる端縁形状の変形
を防止すると共に端縁間に作用する荷重を受け止め、排
水機能の低下を防止することができる。
る。
である。
る。
(b)側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 山部、谷部が交互に連続する既設屋根の
上に新設屋根を構築する屋根の改修構造において、 表面側に凹状受部を形成した断熱材を既設屋根の2つ以
上の山部の頂部に跨るように載置し、凹状受部を流れ方
向に略直交させ、 前記断熱材の凹状受部に支持部材を配すると共に、固着
具にて既設屋根に固定することにより、断熱材を挟着状
又は押圧状に固定し、 前記支持部材に新設屋根を敷設・固定したことを特徴と
する屋根の改修構造。 - 【請求項2】 断熱材は、左右方向及び/又は軒棟方向
の側縁が重合可能であることを特徴とする請求項1に記
載の屋根の改修構造。 - 【請求項3】 断熱材は、側縁の重合状態において排水
用の空間部が形成されることを特徴とする請求項2に記
載の屋根の改修構造。 - 【請求項4】 軒棟方向に隣接する断熱材の端縁間に補
強材を配したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一
項に記載の屋根の改修構造。 - 【請求項5】 山部、谷部が交互に連続する既設屋根の
上に新設屋根を構築する屋根の改修方法において、 表面側に凹状受部を形成した断熱材を既設屋根の複数の
山部の頂部に跨るように載置し、凹状受部を流れ方向に
略直交させ、 前記断熱材の凹状受部に支持部材を配すると共に、固着
具にて断熱材を既設屋根に固定することにより、断熱材
を挟着状又は押圧状に固定し、 前記支持部材に新設屋根を敷設・固定することを特徴と
する屋根の改修方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26422199A JP3389167B2 (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 屋根の改修構造及び改修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26422199A JP3389167B2 (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 屋根の改修構造及び改修方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001090266A JP2001090266A (ja) | 2001-04-03 |
| JP3389167B2 true JP3389167B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=17400189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP26422199A Expired - Fee Related JP3389167B2 (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 屋根の改修構造及び改修方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3389167B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP5287589B2 (ja) * | 2009-08-08 | 2013-09-11 | 株式会社カナメ | 断熱下地材及び横葺き屋根改修工法 |
-
1999
- 1999-09-17 JP JP26422199A patent/JP3389167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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