JP7203506B2 - 建物天井の取付け方法 - Google Patents

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本発明は、建物天井取付け方法に関する。
建物天井は一般に、野縁等の天井下地材に対して、石膏ボード等の硬質の天井面材が取付けられることにより、形成されている。建物の良好な居住環境を保証するべく、建物の外壁のみならず、建物天井にも断熱性が要求される。そこで、断熱性を有する建物天井を形成する一例として、上記する石膏ボード等からなる天井面材の天井裏に、グラスウール等の断熱材が施工される。
ところで、石膏ボード等の天井面材は、比較的重量があり、また剛性があることから、その上に断熱材を施工しても断熱材の重量によって天井面材が撓むことはない。しかしながら、このように重量のある天井面材を建物天井に適用する場合に、地震による天井落下が大きな問題の一つとなる。そこで、軽量な天井面材にて建物天井を形成することにより、この天井落下の問題が解消され得る。
軽量な天井面材を使用することにより、天井落下の問題は解消されるものの、天井面材が軽量で剛性が低いことにより、今度は天井面材の上に断熱材を載置した際に、断熱材の重量で天井面材が撓んでしまうといった問題が生じ得る。
軽量な天井面材の一例として、複数の中ライナーと、複数の中芯とが交互に積層されて形成された芯材部と、芯材部の表面と裏面に貼着された外ライナーとを有し、段ボール板材の表面がアルミニウム箔にて被覆されて形成される天井面材(ここでは、天井材)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-66128号公報
しかしながら、特許文献1に記載の天井材は、その上部に断熱材が載置されることを想定したものでないことより、断熱材が載置された際に天井材が撓んでしまうといった上記課題を解消することは難しい。
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、軽量で断熱性を有し、コストの安価な建物天井とその効率的な取付け方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による天井面材の一態様は、
天井下地材に支持されている建物天井であって、
底面と、該底面から立設して対向する1組の立面とを有し、段ボールを素材とする段ボールトレイが前記天井下地材の上に載置され、
前記段ボールトレイの上に断熱材が載置されていることを特徴とする。
本態様によれば、底面と1組の立面を有する段ボールトレイに断熱材が載置されることにより、段ボールトレイは、1組の立面にて剛性が高められ、断熱材を載置した際に撓むことなく、軽量な天井面材を形成することができる。また、石膏ボード等を適用する場合に比べて、安価に建物天井を形成できる。
ここで、「底面から立設して対向する1組の立面」とは、例えば平面視矩形の底面から立設して対向する1組の立面を意味しており、段ボールトレイの形態としては、平面視矩形の底面と対向する1組の立面とを有する形態の他、底面から立設する2組の立面を有する箱型の形態等を含んでいる。さらに、「段ボール」とは、一般に普及されている段ボールの他にも、プラスチック製の段ボールや、複数枚の紙を接着させながら積層して形成された厚紙も含んでおり、いずれの素材も軽量な段ボールトレイを形成できる。一般に普及されている段ボールにおいては、一枚のライナーと、このライナーに接着されている芯材であるコルゲートとを有する形態や、コルゲートを2枚のライナーで挟んだ形態、3枚のライナーに挟まれた2つの空間にそれぞれコルゲートが介在する形態など、様々な形態の段ボールが適用できる。いずれの形態の段ボールトレイであっても、室内空間側に臨む段ボールトレイの素材は、不燃紙等で形成されているのが望ましい。この不燃紙としては、ケイ酸マグネシウムを主成分とした無機質紙等を適用できる。
断熱材が載置されている複数の段ボールトレイが天井下地材の上に並べられて、建物天井が形成される。尚、複数の段ボールトレイの一部又は全部を天井下地材に対してビスや釘等で固定してもよい。
また、本発明による建物天井の他の態様において、前記段ボールトレイは、前記底面における前記立面を有していない端辺から該底面の内部に延びている複数の切り込み部を有しており、
複数の前記段ボールトレイの前記切り込み部同士が嵌め合いされることにより、複数の該段ボールトレイが接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、複数の段ボールトレイの切り込み部同士を嵌め合いして複数の段ボールトレイを接続することにより、段ボールトレイの長さを天井の長さに適合させることができる。また、段ボールであることから、切り込み部の形成も、切り込み部同士の嵌め合いも容易に行うことができる。
また、本発明による建物天井の他の態様は、前記段ボールトレイの室内空間側に臨む下面が意匠面を有することを特徴とする。
本態様によれば、室内空間に臨む段ボールトレイの下面が意匠面を有することにより、断熱性と軽量性に加えて、意匠性に優れた建物天井を形成することができる。ここで、意匠面の形態として、段ボールトレイの下面に化粧紙や化粧フィルムが貼着された形態などを挙げることができる。また、段ボールが、一枚のライナーと、このライナーに接着されている芯材であるコルゲートとを有する形態の場合に、このコルゲートを室内空間側に臨むようにして天井下地材に載置することにより、波状を成す立体的な天井面を形成することができる。
また、本発明による建物天井の他の態様において、前記天井下地材は、第1の方向に延設する複数の野縁受けと、該第1の方向に直交する第2の方向に延設して該野縁受けに支持される複数の野縁と、を有し、
前記段ボールトレイは前記野縁受けの上に載置されており、
意匠面を有する天井面材が、前記第1の方向に間隔を置いて配設されている前記野縁に架け渡されており、
前記天井面材は、段ボールを素材とし、平板状のライナーと、該ライナーに接着されているコルゲートとを有し、
前記コルゲートが室内空間側に臨んだ姿勢でコルゲート天井を形成していることを特徴とする。
本態様によれば、断熱材が載置された段ボールトレイが野縁受けに支持され、室内空間側に臨む天井面材が野縁の載置面に載置されることにより、断熱機能を奏する部位と、室内空間側に対する意匠性を奏する部位が明確に分けられた建物天井を形成できる。すなわち、断熱材が載置される段ボールトレイは、室内空間側から視認できなくなることから、段ボールトレイの下面を意匠面にする必要はない。また、天井面材が、平板状のライナーと、ライナーに接着されているコルゲートとから形成されているため、コルゲートは平板状のライナーによって平面的な広がりを保持されながら、波形の意匠面を形成することができる。
また、本発明による建物天井の他の態様において、前記野縁には、前記第1の方向に延出する載置面を有するハット型ジョイナーが取付けられ、該ハット型ジョイナーの該載置面に前記天井面材が載置されていることを特徴とする。
本態様によれば、野縁に取付けられているハット型ジョイナーと野縁とによって、天井面材を挟みこみながらハット型ジョイナーの載置面に天井面材を載置することにより、面的に平坦に広がる態様で天井面材を敷設することができる。
また、本発明による建物天井の他の態様において、建物の壁際にある前記野縁には、室内空間側に開口を向けたコの字型ジョイナーが取り付けられており、該コの字型ジョイナーの有する載置面に前記天井面材の端部が載置されていることを特徴とする。
本態様によれば、天井面材の壁側の端部をコの字型ジョイナーに収容し、載置することにより、天井面材と壁との見切りを綺麗に仕上げることができる。
また、本発明による建物天井の取付け方法の一態様は、
天井下地材に建物天井を取付ける、建物天井の取付け方法であって、
底面と、該底面から立設して対向する1組の立面とを有し、段ボールを素材とする段ボールトレイの上に断熱材を載置し、該段ボールトレイを前記天井下地材の上に順次載置して建物天井を取付けることを特徴とする。
本態様によれば、断熱材が載置された複数の段ボールトレイを、天井下地材の上に順次載置していくことによって建物天井を形成することにより、断熱性を有し、軽量な建物天井を効率的に取付けることができる。
また、本発明による建物天井の取付け方法の他の態様において、前記段ボールトレイは、前記底面における前記立面を有していない端辺から該底面の内部に延びている複数の切り込み部を有しており、
前記段ボールトレイを前記天井下地材の上に載置し、次に載置される前記段ボールトレイを前記天井下地材の上に載置するとともに、双方の該段ボールトレイの有する前記切り込み部同士を嵌め合せて複数の段ボールトレイを接続することを特徴とする。
本態様によれば、複数の段ボールトレイの切り込み部同士を嵌め合いして複数の段ボールトレイを接続することにより、天井下地材の裏側に持ち上げて載置することが可能な寸法の段ボールトレイを順次天井下地材の裏側に持ち運び、複数の段ボールトレイを相互に接続して天井の長さに適合させながら建物天井を形成することができる。この際、段ボールトレイの切り込み部同士を嵌め合いして段ボールトレイ同士を接続できることから、その接続施工も容易に行うことができる。
また、本発明による建物天井の取付け方法の他の態様において、前記天井下地材は、第1の方向に延設する複数の野縁受けと、第1の方向に直交する第2の方向に延設して該野縁受けに支持される複数の野縁と、を有し、
前記段ボールトレイを前記野縁受けの上に順次載置する段ボールトレイ載置工程と、
段ボールを素材とし、平板状のライナーと、該ライナーに接着されているコルゲートとを有している天井面材をロール状に巻いた天井面材ロール体を、前記第1の方向に間隔を置いて配設されている前記野縁に架け渡し、該天井面材ロール体から前記天井面材を前記第2の方向に引き出していくことにより、前記コルゲートが室内空間側に臨んだ姿勢で前記天井面材を前記野縁の有する載置面に載置して、コルゲート天井を形成するコルゲート天井形成工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、野縁受けに段ボールトレイを載置して天井面を段ボールトレイで敷き詰め、次いで、天井面材ロール体から天井面材を引き出しながら野縁に天井面材を載置してコルゲート天井を形成することにより、断熱機能を奏する部位と、室内空間側に対する意匠性を奏する部位が明確に分けられた建物天井を効率的に取付けることができる。ここで、天井面材が、平板状のライナーと、該ライナーに接着されているコルゲートとから形成されていることにより、コルゲート側を内側にして天井面材をロール状に巻くことができ、天井面材ロール体を形成することが可能になる。例えば、コルゲートが2枚のライナーで挟まれた形態では、天井面材をロール状に巻く際に、内側にあるライナーが巻き回しを阻害して天井面材ロール体を形成し難い。
また、本発明による建物天井の取付け方法の他の態様は、前記立面を折り曲げ加工するための罫線を有する段ボール面材を現場に搬送し、現場にて前記段ボールトレイを組み立てることを特徴とする。
本態様によれば、例えば複数の平坦な段ボール面材を重ねて現場搬送することができ、段ボールトレイ用の段ボールの搬送効率を高めることができる。また、現場にて、段ボール面材に設けられている罫線に沿って立面を容易かつ綺麗に折り曲げ加工することができるため、現場にて段ボールトレイを効率的に製作することができ、このことも建物天井の取付け効率の向上に寄与する。
以上の説明から理解できるように、本発明の建物天井によれば、軽量で断熱性を有し、コストの安価な建物天井を提供することができる。また、本発明の建物天井の取付け方法によれば、このように様々な効果を有する建物天井を効率的に取付けることができる。
実施形態に係る建物天井を形成する段ボールトレイの一例の斜視図である。 図1に示す段ボールトレイに断熱材が載置された状態を示す斜視図である。 図1に示す段ボールトレイが接続された状態を示す斜視図である。 天井下地材の一例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る建物天井の取付け方法を説明する工程図である。 図5に続いて建物天井の取付け方法を説明する工程図であって、第1の実施形態に係る建物天井を示す図である。 天井下地材の他の例を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る建物天井の取付け方法を説明する工程図である。 (a)は、天井面材の一例を示す斜視図であり、(b)は天井面材ロール体を示す側面図である。 図8に続いて建物天井の取付け方法を説明する工程図である。 図10に続いて建物天井の取付け方法を説明する工程図であって、第2の実施形態に係る建物天井を示す図である。 第2の実施形態に係る建物天井を室内空間側から見た斜視図である。
以下、第1、第2の実施形態に係る建物天井とその施工方法について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1の実施形態に係る建物天井とその取付け方法]
<段ボールトレイと断熱材>
はじめに、図1乃至図3を参照して、実施形態に係る建物天井を形成する段ボールトレイと断熱材について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る建物天井を形成する段ボールトレイの一例の斜視図である。また、図2は、図1に示す段ボールトレイに断熱材が載置された状態を示す斜視図であり、図3は、図1に示す段ボールトレイが接続された状態を示す斜視図である。
段ボールトレイ10は、平面視矩形の底面11と、底面11から立設して対向する1組の立面12とを有し、段ボールを素材とするトレイである。段ボールの構造は、図1の拡大図に示すように、内側と外側のライナー1,2と、2つのライナー1,2の間に配設されてそれぞれのライナー1,2に接着されているコルゲート3とを有する。なお、段ボールトレイ10の素材は、図示する構成の通常の段ボールの他にも、さらにコルゲートとライナーが積層されて剛性の高められた段ボールであってもよい。また、プラスチック素材の段ボールであってもよいし、複数の紙を接着しながら積層してできる厚紙を使用してもよく、これらの素材も「段ボール」に含むものとする。
段ボールトレイ10は、2本の罫線14を有する段ボール面材が所定枚数重ね合された状態で現場に搬送され、罫線14に沿って作業員が折り曲げることにより、図示するように綺麗に曲げ加工された段ボールトレイ10が形成される。
段ボールトレイ10は、底面11における立面12を有していない端辺15から罫線14に沿って、底面11の内部に延びている4つの切り込み部13を有している。
図2に示すように、段ボールトレイ10には、断熱材20が載置される。この断熱材20としては、グラスウールボードや、発泡プラスチック系の断熱材を適用でき、発泡プラスチック系の断熱材としては、ポリスチレンを主原料に発泡成型したボード状の断熱材を適用できる。
図2に示すように、段ボールトレイ10に断熱材20が載置された状態で、段ボールトレイ10は天井下地材の上に載置される。この際、段ボールトレイ10が底面11から立設する1組の立面12を有していることにより、底面11に対する面外の曲げ剛性等が高められ、断熱材20が載置された状態において断熱材20の重量による底面11の撓みが抑制される。
天井下地材の上において、図3に示すように、複数の段ボールトレイ10の切り込み部13同士が嵌め合いされることにより、複数の段ボールトレイ10が接続された状態で天井下地材に載置される。尚、図3に示すように相互に接続された各段ボールトレイ10の上に、図2に示すように断熱材20がそれぞれ載置された状態で、各段ボールトレイ10が天井下地材の上に載置される。
図3からも明らかなように、段ボールトレイ10の有する切り込み部13同士を嵌め合いすることによって複数の段ボールトレイ10が接続されることから、段ボールトレイ10の接続を容易に行うことができる。より具体的には、先行して天井下地材の上に載置されている段ボールトレイ10に対して、次に載置される段ボールトレイ10を天井下地材の上に持ち運び、容易に段ボールトレイ10同士の接続を行うことができる。
<建物天井とその取付け方法>
次に、図4乃至図6を参照して、第1の実施形態に係る建物天井とその取付け方法について説明する。ここで、図4は、天井下地材の一例を示す斜視図である。また、図5及び図6は順に、第1の実施形態に係る建物天井の取付け方法を説明する工程図であり、図6は、更に第1の実施形態に係る建物天井を示す図である。
まず、図4に示すように、不図示の天井梁やデッキプレート、コンクリートスラブ等から垂下される吊ボルト31にハンガー32を螺子止めし、このハンガー32に野縁受け33を支持させる。尚、図4では、図面を見易くするために、野縁受け33を支持するハンガー32と吊りボルト31の一部のみを示している。
野縁受け33は第1の方向に延設しており、複数の野縁受け33が、第1の方向に直交する第2の方向に対して所定の間隔を置いて配設されている。ここで、第1の方向とは、例えば平面視矩形の建物の対向する1組の壁と壁を結ぶ方向であり、第2の方向は、建物の対向する他の1組の壁と壁を結ぶ方向である。
野縁受け33に対して、第2の方向に延びる野縁34が、第1の方向に所定の間隔を置いて配設され、支持されている。ここで、野縁受け33と野縁34は断面コの字状の金具から形成されている。また、野縁受け33に対して、野縁34は、ビスやクリップ等にて支持される。図4において、天井下地材30の上方が天井空間側となり、天井下地材30の下方が室内空間側となる。
図4に示すように天井下地材30が施工された後、図5に示すように、断熱材20が載置された段ボールトレイ10を不図示の作業員が野縁受け33の上方であるX方向に持ち運び、第2の方向に間隔を置いて配設されている野縁受け33の上に載置する。
断熱材20が載置された1つの段ボールトレイ10を野縁受け33の上に載置した後、次に載置される段ボールトレイ10を断熱材20を搭載した状態で双方の切り込み部13同士を嵌め合いさせながら接続して、同様に野縁受け33の上に載置する。
図6は、以上のようにして相互に接続されている断熱材20が搭載された2つの段ボールトレイ10が、第1の方向に2列形成された状態を示している。実際には、天井面を敷き詰めるようにして、断熱材20が搭載された段ボールトレイ10が野縁受け33の上に載置されることにより、建物天井100の取付けが完了する。
図6に示す建物天井100は、段ボールトレイ10の下面が室内空間側に臨んでいることより、図示を省略するが、段ボールトレイ10の下面には化粧紙や化粧フィルムが貼着され、意匠面が形成されている。また、室内空間に直接臨む段ボールトレイ10の素材は、不燃紙等で形成されているのが望ましく、この不燃紙には、ケイ酸マグネシウムを主成分とした無機質紙等が適用できる。
図示する建物天井100によれば、軽量で安価な建物天井100を、効率的に取付けることができる。
[第2の実施形態に係る建物天井とその取付け方法]
次に、図7乃至図12を参照して、第2の実施形態に係る建物天井とその取付け方法について説明する。ここで、図7は、天井下地材の他の例を示す斜視図であり、図9(a)は、天井面材の一例を示す斜視図であり、図9(b)は天井面材ロール体を示す側面図である。また、図8、図10、図11は順に、第2の実施形態に係る建物天井の取付け方法を説明する工程図であり、図12は、第2の実施形態に係る建物天井を室内空間側から見た斜視図である。
図7には、図4に示す天井下地材30に改良を加えた天井下地材30Aを示している。具体的には、壁際に位置していない野縁34には、その下面において第1の方向に延出する載置面35aを有するハット型ジョイナー35がビス等により取付けられている。一方、壁際に位置している野縁34(図7の右端の野縁34)には、その下面において、室内空間側に開口を向けた第1の方向(室内空間側)に延出する載置面36aを有する、コの字型ジョイナー36がビス等により取付けられている。尚、野縁34に対するハット型ジョイナー35やコの字型ジョイナー36の取付け状態を、図7中の拡大図にて示している。
図7に示す天井下地材30Aに対して、まず、図5に示す方法と同様に、断熱材20が載置された段ボールトレイ10を不図示の作業員が野縁受け33の上方に持ち運び、第2の方向に間隔を置いて配設されている野縁受け33の上に載置する。そして、次に載置される段ボールトレイ10を断熱材20を搭載した状態で双方の切り込み部13同士を嵌め合いさせながら接続して、同様に野縁受け33の上に載置する。
これを第2の方向に繰り返して第2の方向の天井をカバーするように段ボールトレイ10を載置した後、隣接する第1の方向においても、同様に方法により、第2の方向の天井をカバーするように段ボールトレイ10を載置していき、これを順次繰り返すことにより、天井面を完全にカバーするようにして複数の段ボールトレイ10を野縁受け33の上に載置する。図8は、このようにして野縁受け33の上に複数の段ボールトレイ10が載置された状態の一部を示している。以上が段ボールトレイ載置工程となる。
次に、段ボールトレイ10の下方にある野縁34に取付けられている、ハット型ジョイナー35とコの字型ジョイナー36に架け渡すようにして天井面材の取付けを行う。図9(a)に示すように、適用される天井面材は、一枚の平板状のライナー1と、ライナー1に接着されているコルゲート3とを有する、段ボールを素材とした面材である。この実施形態では、図示する天井面材が室内空間側に臨むことから、この天井面材は不燃紙等で形成されているのがよい。
この天井面材を、図9(b)に示すように、コルゲート3を巻き回しの際に内側にくるようにしてロール状に巻き回すことにより、天井面材ロール体40を容易に形成でき、また、コルゲート3等を損傷させることなく天井面材ロール体40を形成できる。
図10に示すように、天井面材ロール体40を不図示の作業員が持ち、不図示の他の作業員が、コの字型ジョイナー36とハット型ジョイナー35に架け渡すようにして第2の方向であるY方向に引き出していく。例えば、図10に示す天井面材ロール体40が、第2の方向の一方の壁に位置する場合、この位置から他の作業員が天井面材を引き出して第2の方向の他方の壁まで天井面材を各載置面35a,36a上に載置することにより、第2の方向において対向する壁と壁の間に亘って、一列の天井面材の敷設を効率的に行うことができる。
尚、この天井面材の敷設に当たり、天井面材を形成するコルゲート3を室内空間側に臨ませた状態で天井面材を敷設することにより、波状を成す立体的な意匠面を室内側に臨ませることができる。
これを隣りの第1の方向における2つのハット型ジョイナー35の間においても同様に行うことにより、図11に示すように、第1の方向に隣接する2つのハット型ジョイナー35に架け渡されるようにして、さらには、ハット型ジョイナー35とコの字型ジョイナー36に架け渡されるようにして、それぞれ天井面材を敷設することができる。更に、隣りの第1の方向においても同様に、第1の方向に隣接する2つのハット型ジョイナー35に架け渡されるようにして天井面材を敷設し、これを第1の方向の壁と壁の間に亘って実行することにより、天井をカバーするようにして天井面材の敷設が行われ、コルゲート天井が形成される。以上がコルゲート天井形成工程であり、段ボールトレイ載置工程とコルゲート天井形成工程により、建物天井100Aの取付けが完了する。
建物天井100Aを室内空間側から見た図12に示すように、断熱材20が搭載された段ボールトレイ10が野縁受け33の上に載置され、コルゲート3からなる意匠面を有するコルゲート天井が、野縁34の下面に取付けられている2つのハット型ジョイナー35の間、もしくはハット型ジョイナー35とコの字型ジョイナー36の間にそれぞれ架け渡されて建物天井100Aが形成される。
建物天井100Aと壁の取り合い部にコの字型ジョイナー36が配設されていることにより、建物天井100Aと壁との見切りを綺麗に仕上げることができる。また、野縁34と、ハット型ジョイナー35及びコの字型ジョイナー36の載置面35a,36aとによって挟まれた状態で天井面材が敷設されることにより、天井面材ロール体40の際の巻き跡が残らず、フラットな状態のコルゲート天井を形成することができる。
図示する取付け方法によれば、断熱機能を奏する部位(野縁受け33に載置された、断熱材20が搭載された段ボールトレイ10)と、室内空間側に対する意匠性を奏する部位(野縁34に載置されたコルゲート天井)が明確に分けられた建物天井100Aを効率的に取付けることができる。
図示する建物天井100,100Aは、仮設建物と本設建物のいずれに適用されてもよい。仮設建物としては、屋外イベントのための仮設アリーナや、震災後において早急な施工を要する仮設住宅、仮設の宿泊施設等が挙げられる。また、本設建物としては、商業施設やレジャー施設といった大型店舗、工場、オフィスビル(のシステム天井)、医療・福祉施設、官公庁舎、ホテルや宿泊施設、教育施設等が挙げられる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1,2:ライナー、3:コルゲート、10:段ボールトレイ、11:底面、12:立面、13:切り込み部、14:罫線、20:断熱材(グラスウールボード)、30,30A:天井下地材、31:吊りボルト、32:ハンガー、33:野縁受け、34:野縁、35:ハット型ジョイナー、35a:載置面、36:コの字型ジョイナー、36a:載置面、40:天井面材ロール体、100,100A:建物天井

Claims (3)

  1. 天井下地材に建物天井を取付ける、建物天井の取付け方法であって、
    底面と、該底面から立設して対向する1組の立面とを有し、段ボールを素材とする段ボールトレイの上に断熱材を載置し、該段ボールトレイを前記天井下地材の上に順次載置して建物天井を取付け、
    前記天井下地材は、第1の方向に延設する複数の野縁受けと、第1の方向に直交する第2の方向に延設して該野縁受けに支持される複数の野縁と、を有し、
    前記建物天井の取付け方法は、
    前記段ボールトレイを前記野縁受けの上に順次載置する段ボールトレイ載置工程と、
    段ボールを素材とし、平板状のライナーと、該ライナーに接着されているコルゲートとを有している天井面材をロール状に巻いた天井面材ロール体を、前記第1の方向に間隔を置いて配設されている前記野縁に架け渡し、該天井面材ロール体から前記天井面材を前記第2の方向に引き出していくことにより、前記コルゲートが室内空間側に臨んだ姿勢で前記天井面材を前記野縁の有する載置面に載置して、コルゲート天井を形成するコルゲート天井形成工程と、を有することを特徴とする、建物天井の取付け方法。
  2. 前記段ボールトレイは、前記底面における前記立面を有していない端辺から該底面の内部に延びている複数の切り込み部を有しており、
    記段ボールトレイを前記天井下地材の上に載置し、次に載置される前記段ボールトレイを前記天井下地材の上に載置するとともに、双方の該段ボールトレイの有する前記切り込み部同士を嵌め合せて複数の段ボールトレイを接続し、
    当該接続される前記複数の段ボールトレイにおいて、前記切り込み部が延びる方向に隣り合う前記切り込み部同士を接続することを特徴とする、請求項に記載の建物天井の取付け方法。
  3. 前記立面を折り曲げ加工するための罫線を有する段ボール面材を現場に搬送し、現場にて前記段ボールトレイを組み立てることを特徴とする、請求項1又は2に記載の建物天井の取付け方法。
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