JP2002327510A - 鋼製天井における断熱材ストッパ - Google Patents
鋼製天井における断熱材ストッパInfo
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Abstract
において勾配天井部分の上側に敷設される断熱材をずれ
や浮き上がりを生じることなく係止する簡易型形状によ
る断熱材ストッパを得る。 【解決手段】 鋼製天井を構成する鋼製野縁10の上部
に敷き詰められる断熱材28を適宜の位置で係止する断
熱材ストッパ30を、リップ片10a,10bの間の溝
10c開口部が上方を向いているリップ溝形鋼からなる
鋼製野縁の溝10c内の横断面形状と略同一の形状を有
し、該鋼製野縁の溝内に係合する係合片部30aと、該
係合片部から溝開口部を通過する首部30bを介して上
方に延びて前記断熱材を係止する係止片部30cとから
構成する。
Description
縁受け等を備えた鋼製天井において、該鋼製野縁や鋼製
野縁受けの上側に敷設される断熱材のずれや浮き上がり
を防止するために用いられる断熱材ストッパに関する。
材が取り付けられる鋼製野縁と、この鋼製野縁の上部に
直交して配置され水平方向に延在する鋼製野縁受けと
を、天井梁から垂下した木製の吊り木や吊りボルト等で
前記鋼製野縁受けを連結することにより、天井材を吊り
下げ支持する構造が知られている。
製野縁受けを使用することにより、それらの部材のスパ
ンが長くても撓まず、十分に吊り木、吊りボルト等に支
持された状態で天井材が撓んだり、天井材の下面が下が
ることがない等の利点がある。
ては、鋼製野縁や鋼製野縁受けの上側の小屋裏内部に
は、多数枚の断熱材が敷き詰められて配置され、屋内、
外での断熱性を確保できるように構成されている。
えば天井が勾配天井であるところに断熱材を単純に敷き
詰めると、断熱材が上側から下側に向かって斜面をずれ
だし、断熱材が上側にある断熱材の重みによって部分的
に浮き上がりを生じる等の不具合が避けられない。
ば、その上部に敷き詰められる断熱材のずれ止めを釘打
ち等で設けた部材で行うことは比較的簡単に行えるが、
上述したような鋼製天井ではそのような方法は採れな
い。
敷き詰められた断熱材の上側に、グラスウール押さえネ
ット等を覆い被せて押さえ込む方法が採られていた。
スウール押さえネット等を断熱材の上側に覆い被せる方
法では、作業が面倒かつ煩雑であった。特に、勾配天井
部分が広かったり、敷き詰められる断熱材の枚数が多い
場合には、ネットを覆い被せる作業がきわめて面倒にな
り、作業時間もかかる等の問題があった。
ものであり、鋼製天井において、鋼製野縁、鋼製野縁受
けの上部に敷設される断熱材を、ずれや浮き上がりを生
じることなく簡単かつ確実に係止することができ、しか
も簡単に取付けでき、作業も簡単で、またコスト面でも
有利である鋼製天井における断熱材ストッパを得ること
を目的とする。
ために本発明に係る鋼製天井における断熱材ストッパ
は、鋼製天井を構成する鋼製野縁および鋼製野縁受けの
上部に敷き詰められる断熱材を適宜の位置で係止するに
あたって、前記鋼製野縁を、リップ片の間の溝開口部が
上方を向いているリップ溝形鋼により構成するととも
に、断熱材ストッパを、前記鋼製野縁の溝内の横断面形
状と略同一の形状を有し、該鋼製野縁の溝内に係合する
係合片部と、該係合片部から溝開口部を通過する首部を
介して上方に延びて前記断熱材を係止する係止片部とか
ら構成したことを特徴とする。
内で長手方向の一部に係合片部を係合させることによ
り、断熱材ストッパを設けることができ、その上方に延
びた係止片部により、鋼製野縁や鋼製野縁受けの上側に
敷設される断熱材を所定の位置で係止することがきわめ
て簡単に行える。
材ストッパは、請求項1において、前記断熱材ストッパ
は、金属板材を折曲げ形成することによって形成され、
かつ係合片部の上端部両側に、鋼製野縁を構成するリッ
プ溝形鋼のリップ片に溝内側から圧接される圧接片を有
し、前記係止片部下側の首部との間の段部が、前記リッ
プ片の外側面に係止されるとともに、前記圧接片が該リ
ップ片に内側から圧接されることにより、該鋼製野縁の
長手方向の所定箇所に固定されていることを特徴とす
る。
パを、鋼製野縁の長手方向の所定の位置に簡単に係合さ
せて組み付けることができるから、敷設した断熱材を所
要の位置で係止してずれ止めを行うことがきわめて簡単
に行える。特に、断熱材の敷設状態に応じて断熱材スト
ッパを設けておくことにより、従来のようなグラスウー
ル押さえネット等を用いた際のような面倒な作業は不要
となる。
材ストッパは、請求項1または請求項2において、前記
断熱材ストッパは、鋼製天井における勾配天井部分に配
置される鋼製野縁の適宜の位置に付設されていることを
特徴とする。
パを、鋼製野縁の所定の箇所に設けるだけで、その上側
に敷設する断熱材のずれ止め、浮き上がり防止を行える
ため、断熱材の敷設時の作業がきわめて簡単にしかも適
切に行える。
製天井における断熱材ストッパの一つの実施の形態を示
す。これらの図において、初めに鋼製天井および該鋼製
天井の吊り構造の概略を図5を用いて説明する。同図に
おいて、符号2a,2bは互いに直交して配置されてい
る建物内部の壁の上部を示している。一方の壁の上部2
bには、木製の壁際野縁4が水平方向に延在して固定さ
れている。この壁際野縁の側面に、開口部を室内側に向
けた断面コ字状のランナー6が固定されている。
石膏ボード8を取付けた鋼製野縁10の端部が差し込ま
れて水平に配置されている。なお、図示していないが、
他の複数の鋼製野縁も、この鋼製野縁10に対して平行
に離間して水平方向に配置された状態でランナー6に差
し込まれている。
に、これらの鋼製野縁に対して直交して水平方向に延在
する鋼製野縁受け12がクリップ部材14を介して連結
されており、鋼製野縁受け12は、天井梁16から垂下
した木製の吊り木18にハンガー部材20を介して吊り
下げ支持されている。ここで、符号22は、他方の壁2
bに固定されている木製の壁際野縁4に固定され、鋼製
野縁受け12を水平に保持している振止金具である。
a,12bの間の開口部が水平方向を向いているリップ
みぞ形鋼により構成されている。この構成野縁受け12
に連結されているハンガー部材20は、鋼製野縁受け1
2の溝12c内の横断面形状とほぼ同一の形状を有して
鋼製野縁受け12の長手方向を摺動自在な係合部20a
と、この係合部20aからリップ片12a,12bの間
の開口部を通過する首部20bを介して鋼製野縁受け1
2の外部に位置して吊り木18の側面に当接する固定部
20cとを備えている。この固定部20cには予めねじ
孔(図示せず)が形成されており、このねじ孔を通過し
て吊り木18にビス21を留めることで吊り木18に固
定されている。
の間の開口部が上方を向いているリップみぞ形鋼により
構成されてる。
け12との連結手段として用いられるクリップ部材14
は、図6に示されるように、板状の金属部材で構成され
ており、鋼製野縁10の溝10c内の横断面形状とほぼ
同一の形状を有して鋼製野縁10の長手方向を摺動自在
な係合部14aと、この係合部14aからリップ片10
a,10bの間の開口部を通過する首部14bを介して
鋼製野縁10の上部に位置し、鋼製野縁受け12の外周
の一部に嵌合する嵌合部14cとを備えている。
2の上部外周より僅かに小さな形状の逆L字形状に形成
した弾性を有する弾性板状部であり、鋼製野縁受け12
の上部に嵌合部14cを当接することにより、嵌合部1
4cが弾性変形して鋼製野縁受け12の上部外周を上部
から囲みながら着脱自在に嵌合している。
すように、係合板部14aを鋼製野縁10を構成するリ
ップみぞ形鋼の溝10c内に係合させ、長手方向の所定
箇所で首部14bの嵌合部14c側の段差をリップ片1
0a,10bの外側に係合させた状態で内側から係合板
部14aの両側に折曲げ形成した圧接片14e,14f
を弾発力をもって圧接させることにより、該鋼製野縁1
の所定箇所に係合固定することができるのである。この
状態で、前記嵌合部14dを前記鋼製野縁受け12の上
部に係止させることにより、両部材を連結固定すること
ができる。
連結時、あるいはや図示しないがハンガー部材との連結
時に必要に応じて選択的に用いられる折曲げ片で、必要
に応じて折曲げられて被連結部材との連結に用いられ
る。
て、たとえば勾配天井であるところでは、図3に示すよ
うに、上、下の鋼製野縁10間に複数の鋼製野縁10を
斜めに傾斜して配置している。なお、図中26,26は
上、下の鋼製野縁10の側部に付設したコ字状を呈する
ランナーで、これにより傾斜している鋼製野縁10の
上、下端部が保持されている。
に、上述した勾配天井部分に配置される鋼製野縁10に
対してその上部に敷き詰められる断熱材28のずれを防
ぐ断熱材ストッパ30を設けたところを特徴としてい
る。この断熱材ストッパ30は、図1および図2から明
らかなように、金属板材によって形成され、前記鋼製野
縁10の10c内の横断面形状と略同一の形状を有し、
該鋼製野縁10の溝10c内に係合する係合片部30a
と、該係合片部30aから溝10cの開口部を通過する
首部30bを介して上方に延びて断熱材28を係止する
係止片部30cとから構成されている。
部30aの上端部両側に、鋼製野縁10を構成するリッ
プ溝形鋼のリップ片10a,10bに溝10c内側から
圧接される圧接片30d,30eを有し、前記係止片部
30c下側の首部30bとの間の段部が、前記リップ片
10a,10bの外側面側に係止されるとともに、前記
圧接片30d,30eが該リップ片10a,10bに内
側から弾発力をもって圧接されることにより、該鋼製野
縁10の長手方向の所定箇所に固定されるように構成さ
れている。
は、係止する断熱材28の厚さなどに応じて適宜設定す
ればよい。また、この実施の形態では、この断熱材スト
ッパ30を、前記クリップ部材14とほぼ同一形状で形
成し、嵌合部14cを折曲げ加工しない状態としたもの
を用いるようにしている。このようにクリップ部材14
とほぼ同形状で形成すれば、この種の鋼製天井を構成す
るための吊り金具などと部品の共用化を図ることができ
るから、部品の製造コストなどを低減できる等の利点を
奏する。
と、鋼製野縁10の溝10c内で長手方向の一部に係合
片部30aを係合させて設けるだけで、断熱材ストッパ
30を所定箇所に設けることができるから、上方に延び
た係止片部30cにより鋼製野縁10や鋼製野縁受け1
2の上側に敷設される断熱材28を所定の位置で係止
し、そのずれ止め、浮き上がり防止を図ることがきわめ
て簡単に行える。
10、鋼製野縁受け12の上側に敷設される断熱材28
を、ずれや浮き上がりを生じることなく簡単かつ確実に
係止できるばかりでなく、簡単に所定箇所への取付けを
行えるから、従来のグラスウール押さえネット等のよう
な面倒な作業を行って断熱材28のずれ止めを行う場合
に比べて、取付け作業がきわめて簡単に行え、しかもコ
スト面でも安価になる等の利点を奏することができる。
特に、本発明によれば、断熱材28の敷設状態に応じて
断熱材ストッパ30を適宜の位置に設けておくだけで、
従来のようなグラスウール押さえネット等を用いた際の
ような面倒な作業やその作業時間が不要となるから、断
熱材28の敷設時の作業がきわめて簡単になる。
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、断熱材ストッパ30を、勾配天井を
構成する鋼製野縁10の所定箇所に設けた場合を説明し
たが、これに限らず、鋼製野縁10や鋼製野縁受け12
の所定箇所に設けてもよい。要するに、断熱材ストッパ
30を、鋼製野縁10や鋼製野縁受け12等の適宜の位
置に設けることにより、その上側に敷設される断熱材2
8を適宜係止できるように構成すればよい。
井における断熱材ストッパによれば、鋼製野縁の溝内で
長手方向の一部に係合片部を係合させることにより、断
熱材ストッパを設けることができ、その上方に延びた係
止片部により、鋼製野縁や鋼製野縁受けの上側に敷設さ
れる断熱材を所定の位置で係止することがきわめて簡単
に行える。
おいて、鋼製野縁、鋼製野縁受けの上側、特に勾配天井
部分に敷設される断熱材を、ずれや浮き上がりを生じる
ことなく簡単かつ確実に係止することができ、しかも簡
単に取付けることができ、従来のグラスウール押さえネ
ット等を用いて固定する場合に比べて、作業がきわめて
簡単で、しかもコスト面でも有利である等の利点があ
る。
を、鋼製野縁の溝内に係合する係合片部と溝開口部を通
過する首部を有する形状で形成し、鋼製野縁、鋼製野縁
受け間の連結やハンガー部材などの吊り下げ用として用
いる部分に作用するクリップ部材等の吊り金物と形状を
共通化することにより、部品の加工を共通にし、加工コ
スト等を低減することができる等の利点もある。
パの一つの実施の形態を示し、鋼製天井における断熱材
ストッパの付設構造を説明するための概略斜視図であ
る。
る。
熱材を係止する鋼製天井における勾配天井部分の概略斜
視図である。
熱材を係止している状態を説明するための概略側断面図
である。
めの概略斜視図である。
溝、12…鋼製野縁受け、12a,12b…リップ片、
12c…溝、14…クリップ部材、14a…係合部、1
4b…首部、14c…嵌合部、26…ランナー、28…
断熱材、30…断熱材ストッパ、30a…係合片部、3
0b…首部、30c…係止片部、30d,30e…圧接
片、30f…折曲げ片。
Claims (3)
- 【請求項1】 鋼製天井を構成する鋼製野縁および鋼製
野縁受けの上部に敷き詰められる断熱材を適宜の位置で
係止する断熱材ストッパであって、 前記鋼製野縁は、リップ片の間の溝開口部が上方を向い
ているリップ溝形鋼により構成され、 前記断熱材ストッパは、前記鋼製野縁の溝内の横断面形
状と略同一の形状を有し、該鋼製野縁の溝内に係合する
係合片部と、該係合片部から溝開口部を通過する首部を
介して上方に延びて前記断熱材を係止する係止片部とか
ら構成されていることを特徴とする鋼製天井における断
熱材ストッパ。 - 【請求項2】 請求項1記載の鋼製天井における断熱材
ストッパにおいて、 前記断熱材ストッパは、金属板材を折曲げ形成すること
によって形成され、かつ前記係合片部の上端部両側に、
前記鋼製野縁を構成するリップ溝形鋼のリップ片に溝内
側から圧接される圧接片を有し、 前記係止片部下側の首部との間の段部が、前記リップ片
の外側面に係止されるとともに、前記圧接片が該リップ
片に内側から圧接されることにより、該鋼製野縁の長手
方向の所定箇所に固定されていることを特徴とする鋼製
天井における断熱材ストッパ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の鋼製天井
における断熱材ストッパにおいて、 前記断熱材ストッパは、鋼製天井における勾配天井部分
に配置される鋼製野縁の適宜の位置に付設されているこ
とを特徴とする鋼製天井における断熱材ストッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001134849A JP4721209B2 (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 鋼製天井における断熱材ストッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001134849A JP4721209B2 (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 鋼製天井における断熱材ストッパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002327510A true JP2002327510A (ja) | 2002-11-15 |
JP4721209B2 JP4721209B2 (ja) | 2011-07-13 |
Family
ID=18982442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4721209B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019173307A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物天井とその取付け方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5324112U (ja) * | 1976-08-07 | 1978-03-01 |
-
2001
- 2001-05-02 JP JP2001134849A patent/JP4721209B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5324112U (ja) * | 1976-08-07 | 1978-03-01 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019173307A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物天井とその取付け方法 |
JP7203506B2 (ja) | 2018-03-27 | 2023-01-13 | 大和ハウス工業株式会社 | 建物天井の取付け方法 |
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---|---|
JP4721209B2 (ja) | 2011-07-13 |
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