JPH078711Y2 - 断熱材の支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、床材の下面側に断熱材を支持させる構造に関
し、詳しくは床材に支持金物が当接して発音するのを回
避しようとする技術に係るものである。

［従来の技術］ 従来、第６図に示すように、床材１の裏面に断熱材５を
取付けるのに、床材１と根太２間に支持金物３を挟持し
て、支持金物３にて断熱材５を支持させた状態で根太２
に床材１を釘打ち等するものである。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、このような構成のものにおいては、床材１と
根太２間に支持金物３を挟持し、支持金物３にて断熱材
５を保持させた状態での施工となり、支持金物３が床材
１に当接して、発音するという問題があった。

本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、発音を回避することができる
断熱材の支持構造を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の断熱材の支持構造は、床材１の裏面に取付けら
れた根太２の下部に、底部にばね性を有する断面逆ハッ
ト状の支持金物３が上部の傾斜したガイド部８を利用し
て下面側から弾入されて取付けられ、支持金物３の押さ
え片４にて断熱材５を床材１の下面側に支持して成るこ
とを特徴とするものである。

［作用］ このように、床材１が取付けられた根太２の下部にばね
性を有する断面逆ハット状の支持金物３が下面側から弾
入されて取付けられ、支持金物３の押さえ片４にて断熱
材５を床材１の下面側に支持することによって、床材１
に根太２を取付けた後から断面逆ハット状の支持金物３
を上部のガイド部８を利用して根太２に弾入すること
で、弾入５の取付けが行え、支持金物３の弾入が容易で
あるとともに底部にばね性を有していることから弾入す
るのみで根太に固定することができるうえ、床材１に支
持金物３が当接することがなく、床材１と支持金物３間
で発音を生じるのを回避するようにしたものである。

［実施例］ 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

床材１はその裏面側において根太２に取付けられ、根太
２の下部に、底部にばね性を有する断面逆ハット状の支
持金物３が上部の傾斜したガイド部８を利用して下面側
から弾入されて取付けられるのである。かかる場合、支
持金物３の押さえ片４にて断熱材５を床材１の下面側に
支持するものである。このように床材１に根太２を取付
けた後から断面逆ハット状の支持金物３を根太２に弾入
することで、断熱材５の取付けが行え、支持金物３の弾
入が容易であるうえ底部にばね性を有していることから
弾入するのみで支持金物３を根太２に固定することがで
きる。そして、床材１に支持金物３が当接することがな
く、床材１と支持金物３間で発音を生じるのを回避する
ものである。

支持金物３はばね板製であり、第２図に示すような断面
形状のものの他、第３図に示すように、Ｕ字状部６を形
成して、弾性を一層高めるようにしたものや、第４図及
び第５図に示すように、根太２に係止する係止突部7,7
を対向して突出するもの等がある。そして支持金物３は
短片のものでも長尺のものでもよいものである。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、床材が取付けられた根太の下部
に、底部にばね性を有する断面逆ハット状の支持金物が
下面側から弾入されて取付けられ、支持金物の押さえ片
にて断熱材を床材の下面側に支持するから、床材に根太
を取付けた後から断面逆ハット状の支持金物を上部の傾
斜したガイド部を利用して根太に弾入することで、断熱
材の取付けが行え、支持金物の弾入が容易であるととも
に、底部にばね性を有していることから弾入するのみで
根太に支持金物を固定することができる。さらに床材に
支持金物が当接することがなく、床材と支持金物間で発
音を生じるのを回避することができるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は同上の支
持金物の断面図、第３図は同上の他の実施例の断面図、
第４図は同上の更に他の実施例の断面図、第５図は同上
の更に他の実施例の断面図、第６図は従来例の断面図で
あり、１は床材、２は根太、３は支持金物、４は押さえ
片、５は断熱材、８はガイド部、９は底部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】床板が取付けられた根太の下部に、底部に
   ばね性を有する断面逆ハット状の支持金物が上部の傾斜
   したガイド部を利用して下面側から弾入されて取付けら
   れ、支持金物の押さえ片にて断熱材を床材の下面側に支
   持して成る断熱材の支持構造。