JP2020133193A - 建物屋上の断熱構造、及び建物屋上の断熱防水構造 - Google Patents

建物屋上の断熱構造、及び建物屋上の断熱防水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、アンカーやビスを打ち込む際の騒音や、振動が環境に悪影響を与えることが防止される建物屋上の防水性を備えた断熱構造を提供することを課題とする。【解決手段】 本発明の建物屋上の断熱構造は、下側固定部材2と断熱材5とを有し、下側固定部材2は、内部が空洞の凸部2aが接着固定平板2bの上に設けられたものであり、接着固定平板は、建物屋上の床面に設けられた既設の防水層4bの上に接着剤により固定されており、断熱材5は既設の防水層2bの上に載置されており、断熱材5の上に押え板6が載置され、タッピングビス7がの先端が該凸部の上面にねじ込まれていることを特徴とする、が提供される。【選択図】 図2

Description

本発明は、建物屋上の断熱構造、及び建物屋上の断熱防水構造に関する。
ビル等の建物の屋上には、通常、断熱処理が施される。断熱処理は、ポリウレタンフォームやポリスチレンフォーム等を用いて断熱材を形成することにより行われる。さらに、防水処理が断熱処理と組合わせて施される。防水処理は、塩ビシートや、ウレタンや、アスファルト等を用いて断熱材の上に防水層を形成することにより行われる。
該防水層は屋上に露出していることから劣化し易い傾向がある。劣化した防水層の改修方法の一つとして、新たな防水層を機械的に固定する方法が在り、機械的な固定方法の一つに特許文献1に開示された方法がある。
特許文献1には、図8に示すように、防水層を構成する断熱材33及び防水シート34を、適宜な工具によってくり抜くように除去し、図9に示す締付固定手段の設置箇所を確保し(既存防水層除去工程:図8a)、図9に示す下地側固定部材41を設置箇所35に接着し(締付固定手段設置工程:図8b)、既存防水層の除去箇所に新たな防水層を埋め戻し(防水層を埋め戻す工程:図8c)、既存防水層上全体に新規に複数の断熱材33を、下地側固定部材41に上部固定部材42を連結することにより挟み込み、さらに断熱材33上に防水シート34を被覆する(新規防水層形成工程:図8d)ことにより、建物屋上において、既存防水層上に、全体略平坦な新規防水層を形成する、屋上防水施工方法が開示されている。
なお、断熱材33を、下地側固定部材41に上部固定部材42を連結して固定する作業は、上部固定部材42のトッププレート42aを、隣接する断熱材33の端部近傍の箇所の上に乗せて挟みつけることで、爪部材42cを断熱材33に食い込ませて、双方の断熱部材33を仮固定しておき、トッププレート42aの中心穴から、中心軸に沿ってボルト42bを挿通し、ボルト42bを、接着固定基盤41a中心の連結ロッド41bにねじ込んでいくことで、トッププレート42aを断熱部材33に向って下降させて、締め付け固定することにより行われる。
この方法によれば、新たに防水層、断熱材を施工するにあたり、躯体の損傷、激しい騒音が発生することはないという効果が得られる。
しかし、この方法は、締付固定手段を設置する工程の作業効率が極めて悪いという問題を有している。即ち、特許文献1の工法においては、図8に示されているように、下地側固定部材41が用いられる。下地側固定部材41は、接着固定基盤41aの上に、棒状の連結ロッド41bが形成され、連結ロッド41bは、先端から中心軸に沿って、めねじが螺刻されているという構造を有するものである。特許文献1の工法においては、上部固定部材42の側のボルト42bを連結ロッド51bのめねじの位置にあわせてねじ込まなければならないので、厳密なワンポイントでの位置決めをしなければならない。この位置決めの作業は面倒なため、特許文献1に記載の工法は、躯体の損傷、激しい騒音の発生を防止することはできるが、作業効率の悪い方法である。
また、建物屋上の防水構造として、特許文献2に開示されたパネルを用いたものがある。このものは、四辺形のパネルの周囲に、一定幅で平坦なフランジ部が形成され、フランジ部の内側に錐体状の凸形のパネル面が形成され、該パネルは硬質樹脂からなる表皮を有し、該表皮の裏面に発泡樹脂からなる断熱材が設けられ、該断熱材の裏面には、多数の突起を形成し、屋上の床面との間に多くの通気層が形成され、建物屋上に該パネルが敷き詰められ、敷きつめられた該パネルの隣り合うフランジ部が、押え板と該押え板を貫くビスとにより該凸部の上面に固定され、その上から、フランジ部全体を覆うように防水層が形成されているものである。
該パネルを用いると、優れた断熱性、防水性を有する建物屋上の防水構造を形成することができ、既存の防水層の改修を容易に行うことができる。しかし、このパネルを用いる断熱防水構造を形成する工法には、建物がコンクリート構造物の場合、アンカーを打ち込む際の騒音や、振動が激しすぎるという問題がある。
特開2012−31567号公報 特開2018−009435号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑み、アンカーやビスを打ち込む際の騒音や、振動が環境に悪影響を与えることが防止される建物屋上の防水性を備えた断熱構造を提供することを課題とする。
本発明によれば、以下に示す建物屋上の断熱構造、断熱防水構造が提供される。
[1]本発明請求項1に係わる発明によれば、
建物屋上に設けられた断熱構造において、
該断熱構造は、下側固定部材と、断熱材とを少なくとも有し、
該下側固定部材は、内部が空洞の凸部が接着固定平板の上に設けられたものであり、
該接着固定平板は、建物屋上の床面に設けられた既設の防水層上に又は該床面上に、接着剤により固定されており、
該断熱材は、該既設の防水層上に、または該床面上に載置されており、
該断熱材の該下側固定部材と重なる部分は除去されると共に、該除去部分に該下側定平板が挿入されており、
該断熱材の上に押え板が載置され、タッピングビスが該押え板を貫くと共に、タッピングビスの頭が該押え板を押さえつけ、且つ該タッピングビスの先端が該凸部の上面にねじ込まれており、
該押え板が断熱材を直接または間接的に押さえつけることにより、該断熱材が固定されていることを特徴とする建物屋上の断熱構造、が提供される。
[2]本発明請求項2に係わる発明によれば、
前記断熱構造が二枚以上の断熱材を有し、
該断熱材は、対向する側面が当接するように、該既設の防水層上に、または該床面上に載置されており、
前記下側固定部材は該二枚の断熱材の側面が当接された当接面の下、または四枚の断熱材の角部が当接された当接位置の下に接着固定されており、
該断熱材の当接面の上又は当接位置の上に押え板が載置され、
前記タッピングビスが、該断熱材の側面または角部に沿うようにして、該タッピングビスの先端が該凸部の上面にねじ込まれていることを特徴とする建物屋上の断熱構造、が提供される。
[2]本発明請求項2に係わる発明によれば、
本発明請求項1に係わる発明において、
前記断熱構造が二枚以上の断熱材を有し、
該断熱材は、対向する側面が当接するように、該既設の防水層上に、または該床面上に載置されており、
前記下側固定部材は該二枚の断熱材の側面が当接された当接面の下、または四枚の断熱材の角部が当接された当接位置の下に接着固定されており、
該断熱材の当接面の上又は当接位置の上に押え板が載置され、
前記タッピングビスが、該断熱材の側面または角部に沿うようにして、該タッピングビスの先端が該凸部の上面にねじ込まれていることを特徴とする建物屋上の断熱構造、が提供される。
[3]本発明請求項3に係わる発明によれば、
本発明請求項2に係わる発明において、
前記下側固定部材の凸部に長手方向がある場合には、該長手方向と、前記断熱材の当接面とが平行するように、該下側固定部材が該当接面の下に接着固定されていることを特徴とする建物屋上の断熱構造、が提供される。
[4]本発明請求項4に係わる発明によれば、
本発明請求項1〜3に係わる発明において、
前記下側固定部材が、アルミ板からなると共に、該凸部がハット形であるか、または内部が空洞の円柱であることを特徴とする建物屋上の断熱構造、が提供される。
[5]本発明請求項5に係わる発明によれば、
請求項1〜4に記載の建物屋上に設けられた断熱構造において、
前記断熱材が、建物屋上に敷き詰められ、前記押え板と断熱材の上に、該押え板と該断熱材を覆うように防水層が設けられていることを特徴とする建物屋上の断熱防水構造、が提供される。
[6]本発明請求項6に係わる発明によれば、
本発明請求項5に係わる発明において、
前記断熱材がポリウレタンフォーム、またはポリスチレンフォームであり、前記防水層が高分子系シート、ウレタン又はアスファルトであることを特徴とする断熱防水構造、が提供される。
[7]本発明請求項7に係わる発明によれば、
請求項1〜4に記載の建物屋上に設けられた断熱構造において、
該断熱構造は、下側固定部材と断熱材に加えて、パネル表皮と防水層とを有し、
該断熱材の上に該パネル表皮が設けられ、
前記押え板が該パネル表皮の上に載置され、
該断熱材が、前記押え板と該押え板を貫くタッピングビスとを用いて、該押え板が該パネル表皮を上から押さえつけることにより固定され、
該防水層が、該押え板と該パネル表皮とを覆うように設けられていることを特徴とする建物屋上の断熱防水構造、が提供される。
[8]本発明請求項8に係わる発明によれば、
本発明請求項7に記載の発明において、
前記パネル表皮及び断熱材が、四辺形のパネルの四辺の周囲を囲むフランジ部であり、該フランジ部は一定幅で表面平坦な形状を有し、
複数のパネル同士が、該フランジ部の外側を当接させて、建物の屋上に敷きつめられており、前記タッピングビスが該フランジ部の側面または角部に沿って挿入され、タッピングビスの先端が凸部の上面にねじ込まれていることを特徴とする請求項7に記載の建物屋上の断熱防水構造、が提供される。
[9]本発明請求項9に係わる発明によれば、
本発明請求項7または8に記載の発明において、
前記防水層が、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂からなる第一防水層の上にウレタンゴムからなる第二防水層が設けられた二重構造の防水層、またはウレタンゴムからなる第一防水層の上にウレタンゴムからなる第二防水層が設けられた二重構造の防水層であることを特徴とする請求項7または8に記載の建物屋上の断熱防水構造、が提供される。
[10]本発明請求項10に係わる発明によれば、
前記パネルにおいて、
前記フランジ部の内側が一以上の区画に分けられ、
該区画の中に、所定の傾斜角度で隆起させた稜線で形成する錐体状の凸形のパネル面が形成され、
該フランジ部の内側周縁に沿って、該内側周縁から、該パネル面の傾斜角度より急な傾斜角度で隆起させた排水パネル面が形成され、
該排水パネル面の上側周縁に沿って平坦な補強フランジ部が形成され、
該区画が二以上の場合には、各区画の対向する周縁の間にも、該補強フランジ部に繋がる平坦な内部補強フランジ部が形成され、
該各区画の内側に、該パネル面の傾斜角度より急な傾斜角度で該内部補強フランジ部から立ち上がるに内部斜面が形成され、
該内部斜面の上側端縁から該稜線が隆起して該錐体状の凸形のパネル面が形成され、
該断熱材の裏面には、多数の突起が形成され、屋上の床面との間に多くの通気層が形成されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の建物屋上の断熱防水構造、が提供される。
本発明請求項1に係わる発明によれば、内部が空洞の凸部が接着固定平板の上に設けられた、下側固定部材を用い、接着固定平板を既設の防水層上に接着剤により固定し、断熱材の側面又は角部に沿ってタッピングビスを挿入し、タッピングビスを該凸部の上面にねじ込み、タッピングビスの頭で押え板を押さえつけ、押え板で断熱材を押えることにより、断熱材が固定される。該凸部の上面は広がりを有するので、タッピングビスをねじ込む位置をワンポイントで位置決めする必要が無いので、建物屋上の断熱構造が効率的に施工できるという効果が得られる。
本発明請求項2に係わる発明によれば、二枚以上の断熱材を用い、該断熱材を対向する側面が当接するように載置し、断熱材の側面どうしが当接された当接面の下、または四枚の断熱材の角部が当接された当接位置の下に前記下側固定部材を接着固定し、タッピングビスを該断熱材の側面または角部に沿うようにして、タッピングビスを前記凸部の上面にねじ込むことにより、タッピングビスを無理なく効率的にねじ込むことができる。
本発明請求項3に係わる発明によれば、下側固定部材の凸部の長手方向と、前記断熱材の当接面とが平行するように、該下側固定部材を該当接面の下に接着固定することにより、該凸部の上面の広がりを効果的に利用することができるので、タッピングビスをより容易にねじ込むことができる。
本発明請求項4に係わる発明によれば、下側固定部材の材料をアルミ板とすることにより、軽く取り扱い易く、製造が容易であるという効果が得られ、凸部をハット形または円柱とすることで、上面が広がりを有するのでタッピングビスを容易にねじ込むことができ、単純な形状であることにより容易に製造できるという効果が得られる。
本発明請求項5に係わる発明の断熱防水構造によれば、押え板とタッピングビスとにより前記凸部の上面に固定された断熱材の上に、押え板と断熱材を覆うように防水層を直接設けることにより、既設の防水層の改修を容易に効率的に行うことができたものであるという効果、新設された場合にも大きな騒音を発することなく、容易に効率的に施工ができたものであるという効果が得られる。
本発明請求項6に係わる発明の断熱防水構造によれば、断熱材をポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォームに限定し、防水層を高分子系シート、ウレタン又はアスファルトに限定することにより、容易に入手できる材料で、優れた断熱性を有する断熱材、優れた防水性を有する防水性を容易に形成することができるという効果が得られる。
本発明請求項7に係わる発明の断熱防水構造によれば、断熱材とパネル表皮とを組合わせて用い、断熱材にパネル表皮を重ねて、請求項1〜4の構成により固定し、その上に防水層を形成するので、建物屋上の断熱防水構造が容易に施工できたものであるという効果が得られる。
本発明請求項8に係わる発明の断熱防水構造によれば、請求項5におけるパネル表皮及び断熱材を、四辺形のパネルの四辺の周囲を囲むフランジ部とし、断熱材を有する複数のパネルをビルの屋上に特定の配置となるように、敷きつめて、請求項1の構成でパネルのフランジ部を固定することにより、優れた断熱性及び優れた防水性を有する建物屋上の断熱防水構造であって、容易に形成されたものであるという効果が得られる。また、複数のパネルをビルの屋上に特定の配置とすることにより、タッピングビスが無理なく凸部の上面にねじ込まれたものであるという効果が得られる。
本発明請求項9に係わる発明の断熱防水構造によれば、防水層を特定の構造に定めることにより、防水性及び耐久性に優れる防水層であって、容易に形成されたものであるという効果が得られる。
本発明請求項10に係わる発明の断熱防水構造によれば、前記パネルのフランジ部の内側を特定の構成とすることにより、フランジ部の内部における排水性が向上し、強度も向上するという効果が得られる。
図1は、下側固定部材の斜視図である。 図2は、断熱材が下側固定部材と押え板とタッピングビスにより固定された断熱構造を示す縦断面図である。 図3は、本発明の第一の態様の断熱防水構造の縦断面図である。 本発明で用いられるパネルの平面図である。 図5は、本発明の第二の態様の断熱防水構造の縦断面図である。 図5は、本発明の第二の態様の断熱防水構造において、パネルを敷きつめて、下側固定部材と押え板とタッピングビスにより床面に固定した状態の一例を示す平面図である。 図7は、本発明の第二の態様の断熱防水構造であって、パネルのフランジ部に二層の防水層が設けられた状態を示す縦断面図である。 図8は、従来技術において、既設の防水層を改修する工程の説明図である。 図9は、従来技術において用いられる下地側固定部材の斜視図である。
以下、本発明の建物屋上の断熱構造、さら建物屋上の断熱防水構造にについて詳しく説明する。
本発明の断熱構造は、建物屋上に設けられるものである。該建物の種類に制限はなく、例えば木造建築も対象に含まれるが、コンクリート構造物に対して好適に形成できるものである。コンクリート構造物としては、例えば、鉄筋コンクリート構造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC)、コンクリート充填鋼管構造(CFT)、補強コンクリートブロック造(CB)などが挙げられる。
本発明の断熱構造は、下側固定部材と、断熱材とを少なくとも有している。下側固定部材2は、図1に示すように、内部が空洞の凸部2aが接着固定平板2bの上に設けられたものである。下側固定部材を構成する材料に制限はないが、金属板が好ましく、その中でもアルミ板が、加工が容易で軽量であることから、好ましい。
空洞の凸部2aの形状に制限はないが、図1(a)に示すような、断面コの字形で上面が平坦な凸部が接着固定平板2bを横断している、いわゆるハット形が好ましい。ハット形の凸部2aを有する下側固定部材2は、製造が容易である。
また、凸部2aの上面は広がりを有するので、タッピングビスをねじ込む位置が多少ずれても、タッピングビスによる固定が可能である。従って、ハット形の下側固定部材を凸部2aを用いることにより、ピンポイントに位置決めする必要が無く、広がりをもつ面にタッピングビスをねじ込むことができるので、断熱構造の施工を効率よく行うことができる。
更に、ハット形の凸部2aのように、凸部2aに長手方向がある場合、後述するように断熱材同士を当接させた面と平行に下側固定部材2を接着固定することにより、凸部2aの上面の広がりをより有効に利用できるので、タッピングビスをより容易にねじ込むことができる。
また、また、図1(b)に示すような、凸部2aの他の形状として、上面平坦な円柱状が好ましい。凸部2bが円柱状であれば、凸部2bの上面の上下左右にずらした位置であっても、後述するように、タッピングビスによる固定が可能である。従って、凸部が円柱状の下側固定部材を用いることにより、断熱構造の施工をより効率よく行うことができる。
接着固定平板2は、図2に示すように、建物屋上の床面に設けられた既設の防水層4bの上に固定されている。該床面3は、通常、コンクリート面であり、コンクリートの床面3上に既設の断熱材4aが設けられ、その上に改修の対象となる既設の防水層4bが設けられている。但し、本発明は、例えば、新築の建物などの場合、コンクリートの床面の上に直接固定することもできる。
接着固定平板2は、該既設の防水層4bの上に接着剤2cで固定されている。既設の防水層4bの材料は、通常、高分子系シート(特に塩化ビニルシート)、ウレタン又はアスファルト等である。接着剤は、高分子系シート、ウレタン、アスファルト等の、改修の対象となる防水層が構成されている材料に対応して、各種の接着剤の中から選択される。改修の対象となる防水層を一部断熱材とともに除去して、新たなる断熱材が設けられる場合や、新築の建物の場合には(図示せず。)、接着固定平板2は、コンクリートなどの床面3に直接接着される。この場合も、接着剤は、床面を構成する材料に対応して、各種接着剤の中から選択される。
断熱材5は、既設の防水層4bの上に、または床面上に直接載置されている。この場合、断熱材5の下側固定部材2と重なる部分は除去され、除去部分5aに下側定平板2が挿入される
断熱材5は、押え板6と押え板を貫くタッピングビス7とを用いて固定される。即ち、図2に示すように、タッピングビス7が押え板6を貫くと共に、タッピングビスの頭が該押え板を押さえつけ、且つ該タッピングビスの先端が凸部2の上面にねじ込まれ、押え板6が断熱材5を直接または間接的に押さえつけることにより、断熱材5は固定される。
詳しくは、押え板6には貫通孔6aが設けられ、タッピングビス7には頭7aが設けられ、タッピングビス7の先端の尖った部分7bが凸部2aの上面を貫いてねじ込まれ、タッピングビス7の頭7aが押え板6を押さえつけ、押え板6が断熱材5を直接または間接的に押さえつけることにより、断熱材5が固定されている。
ここで、タッピングネジ7とは、先端部に尖った部分7bが形成され、自ら対象となる部材にねじ立てしながらねじ込むことができるネジである。本発明における凸部2aの上面は広さを有するので、ピンポイントに位置決めをする必要がなく、タッピングビス7をねじ込む際の位置決めが容易であり、効率よく断熱材5を、建物屋上の床面3に直接固定することができ、または床面3に設けられた既設の防水層4bの上に固定することができる。
ここで、「押え板が直接または間接的に押さえつける」とは、押え板6を断熱材5に直接接触させて押さえつけることもできれば、押え板6と断熱材5との間に他の材料(例えば後述するパネル表皮13)を挿入して、押え板6でパネル表皮13を押さえつけ、他の材料で断熱材5を押さえつけることもできる意味である。
本発明においては、二枚以上の断熱材5を用いて、断熱材の対向する側面が当接するように、既設の防水層の上に、または床面3の上に、断熱材5が載置され、下側固定部材2は、二枚の断熱材5と断熱材5の側面が当接された当接面の下、または四枚の断熱材の角部が当接された当接位置の下に接着固定され、押え板6は、断熱材の当接面の上又は当接位置の上に載置され、タッピングビス7が、断熱材の側面または角部に沿うようにして、タッピングビス7の先端が該凸部の上面にねじ込まれていることが好ましい。このようにすると、タッピングビス7をねじ込む位置の位置決めを容易に行うことができ、タッピングビス7を無理なくねじ込むことができる。
ここで、「断熱材5の側面または角部に沿って」とは、複数の断熱材5が敷き詰められた場合、2枚の断熱材5の側面が当接された位置においては、当接された断熱材側面の下に下側固定部材2が載置され、タッピングビス7の胴部が断熱材5の側面に沿うようにして、タッピングビスの先端7bが凸部2aの上面にねじ込まれ、4枚の断熱材5の角部が当接された位置においては、タッピングビス7の胴部が断熱材5の角部に沿うようにして、タッピングビスの先端7bが凸部2aの上面にねじ込まれることを意味する。このようにすれば、タッピングビス7を無理なく、凸部2aの上面にねじ込むことができる。
本発明においては、ハット形の凸部2aのように、凸部2aに長手方向がある場合、断熱材同士を当接させた当接面と平行に下側固定部材2を接着固定することが好ましい。そうすれば、凸部2aの上面の広がりをより有効に利用できるので、タッピングビスをより容易にねじ込むことができる。
このように断熱材5が新たに設けられることにより、建物屋上からの外気の影響はより効果的に遮断される。
断熱材5の材料としては、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等の発泡プラスチック断熱材、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、インシュレーションボード等の繊維系断熱材が挙げられる。
本発明の断熱構造が建物屋上に設けられる場合、次に説明する第一の態様の断熱防水構造として、または第二の態様の断熱防水構造として設けられることができる。第一の態様においては、防水層は断熱材の上に直接設けられ、第二の態様においては、断熱材は他の材料(パネル表皮)を押え板との間に挟んで固定され、防水層は他の材料と押え板の上に形成される。
まず、第一の態様の断熱防水構造について説明する。
第一の態様の断熱防水構造においては、図3に示すように、前記床面3の上に設けられた既設の断熱材4aの上に、既設の防水層4bが設けられている。既設防水層4bの上に前記下側固定部材2が、下側固定部材の接着固定平板2bを防水層4bに接着剤により接着固定することにより固定されている。防水層4bの上には、新たな断熱材5が載置され、断熱材5には下側固定部材2の重なる部分がくりぬかれた除去部分5aが形成され、下側固定部材2は、除去部分5aに挿入されている。断熱材5は、押え板6aと押え板6を貫くタッピングビス7とを用いて、前記したように、下側固定部材の凸部2aの上面に固定されている。さらに、新たな防水層8が断熱材5の上に直接形成されている。
なお、既設断熱材4a及び既設防水層4bの一部を除去し、現れた床面3に下側固定部材の接着固定平板2bを接着固定し、既設断熱材4a及び既設防水層4bを除去した部分を新たな断熱材及び既設防水層で埋め戻し、埋め戻された部分を含む既設防水層4bの上に、新たな断熱材5を載置し、押え板6aとタッピングビス7により、断熱材5を側固定部材の凸部2aの上面に固定し、断熱材5の上に新たな防水層7を形成することもできる(図示せず)。
断熱材5に対する下側固定部材2の配置は、前記したように行われる。即ち、2枚の断熱材5を端部どうしが対向するように配置された位置の場合、該対向する位置の下に接着固定平板2が配置され、タッピングビス7の胴部が断熱材の側面に沿うようにして、タッピングビスの先端7bを凸部2aの上面にねじ込まれる。また、4枚の断熱材を角部どうしが対向するように配置された位置の場合、4枚の断熱材の角部が対向する位置の下に接着固定平板2が配置され」、タッピングビス7の胴部が断熱材の角部に沿うようにして、タッピングビスの先端7bが凸部2aの上面にねじ込まれる。このようにすれば、タッピングビス7を無理なく、凸部2aの上面にねじ込むことができる。
第一の態様の断熱防水構造においては、前記したように、下側固定部材の凸部の上面が広がりを有しており、タッピングビスをねじ込む場所が狭いピンポイントの位置に限定されないので、位置決めが容易であり、断熱防水構造の施工を容易に効率よく行うことができる。
第一の態様においては、断熱材5の材料として、前記の材料のなかでも、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォームが好ましい。また、防水層8の材料として、塩化ビニルシートなどの高分子系シート、ウレタン又はアスファルト、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂、セメント、アスファルト等が挙げられ、塩化ビニルシートなどの高分子系シート、ウレタン又はアスファルトが好ましい。
次に、第二の態様の断熱防水構造について説明する。
第二の態様の断熱防水構造においては、発泡樹脂からなる断熱材と該断熱材の上に硬質樹脂からなるパネル表皮が設けられた、四辺形のパネル11が用いられる。該パネル11は、図4に示すように、その四辺形の周囲に、フランジ部12が設けられている。該フランジ部12は、図5に示すように、断熱材5を有し、その上に硬質樹脂からなるパネル表皮13が設けられている。第二の態様の断熱防水構造においては、該フランジ部を構成する断熱材とパネル表皮が、前記下側固定部材とタッピングビスとにより固定される。
第二の態様の断熱防水構造においては、本発明の前記断熱における下側固定部材と断熱材に加えて、パネル表皮と防水層とが用いられる。具体的には、図5に示すように、既設防水層4bの上に前記下側固定部材2が、下側固定部材の接着固定平板2bを既設の防水層4bに接着固定することにより固定されている。さらに、既設防水層4bの上には、下側固定部材2と重なる部分5aが除去された新たな断熱材5が載置され、断熱材5の上に硬質樹脂からなるパネル表皮13が設けられ、押え板6と押え板を貫くタッピングビス7とを用いて、押え板6がパネル表皮13を上から押さえつけることにより、断熱材5が固定されている。さらに、防水層8が、押え板6とパネル表皮13とを覆うように設けられている。
第二の態様の断熱防水構造においては、前記したように、下側固定部材の凸部の上面が広がりを有しており、タッピングビスをねじ込む場所が、ピンポイントの狭い場所に限定されないので、位置決めが容易であり、断熱防水構造の施工を容易に効率よく行うことができる。
次に、該フランジ部を有するパネルを用いた建物屋上の断熱防水構造について説明する。
該断熱防水構造においては、図4に示すように、四辺形のパネル10の四辺の周囲がフランジ部12で囲まれ、フランジ部12は、図5に示すように、断熱材5と断熱材5の上のパネル表皮13を有している。フランジ部12は一定幅で表面平坦な形状を有し、図6に示すように、複数のパネル11とパネル11とが、フランジ部12の外側を当接させて、ビルの屋上に敷きつめられている。フランジ部12を構成するパネル表皮13とその下の断熱材5は、図5、図7に示すように、押え板6と押え板を貫くタッピングビス7により、下側固定部材の凸部2aの上面に固定され、タッピングビス7の上にフランジ部12を覆うように防水層7が設けられている。
複数のパネル同士を、フランジ部の外側を当接させて、ビルの屋上に敷きつめた際の下側固定部材の配置としては、図6に示すように、4枚のパネルが向い合う角部、2枚のパネルが向い合うパネルの辺の中央部に下側固定部材(図示せず)を配置し、一枚のパネルを合計8個の下側固定部材2で取り囲み、押え板6とタッピングビス7で固定することが好ましい。このようにすれば、下側固定部材2を無駄に使用することなく、均一な力でパネルを固定することができる。但し、下側固定部材の配置はこの8箇所に限定されるものではない。
なお、下側固定部材が、2つのフランジ部の側面どうしが対向する位置の下に配置されている場合、2枚の断熱材5の側面どうしが対向する位置の下に接着固定平板2が配置され、タッピングビス7の胴部が断熱材の側面に沿うようにして、タッピングビスの先端7bが凸部2aの上面にねじ込まれることとなる。また、4枚の断熱材の角部どうしが対向するように配置されている場合、4枚の断熱材の角が対向する位置の下に接着固定平板2が配置され、タッピングビス7の胴部が断熱材の角部に沿うようにして、タッピングビスの先端7bが凸部2aの上面にねじ込まれるこことなる。このようにすれば、タッピングビス7を無理なく、凸部2aの上面にねじ込むことができる。
防水層7は、図7に示すように、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂からなる第一防水層7aの上にウレタンゴムからなる第二防水層7bが設けられた二重構造の防水層であることが好ましい。
第一防水層7aは、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂からなるので、防水性に優れる上に補強材としての効果を有するものである。第一防水層7aは、フランジ部12のパネル表皮11の表面にガラス繊維と無水マレイン酸とグリコールを溶剤と共に薄く塗布し、無水マレイン酸とグリコールを縮合反応させることにより形成することができる。
第二防水層7bは、ウレタンゴムからなるので、防水性に優れる上に、振動吸収性も有している。従って、大きな地震が起きた場合であっても、第二防水層7bが地震の揺れを吸収するので、個々のパネル、さらに屋上構造全体の破壊を効果的に防ぐことができる。ウレタンゴムからなる第二防水層7bは、ポリイソシアネート成分、ポリアミン成分、ポリオール成分等を含むウレタン原液をフランジ部12に流しこみ、重合反応を起こして固化させることにより形成することができる。
防水層7は、ウレタンゴムからなる第一防水層7aの上にウレタンゴムからなる第二防水層7bが設けられた二重構造の防水層であることもできる。防水層7が、ウレタンゴムからなる二重構造として形成されていると、防水性がより向上し、第一と第二のどちらかの防水層に傷が入り損傷することがあっても、防水層全体としては、防水性及び耐震性が損なわれることが防止される。
次に、パネルのフランジ部の内側の好ましい構造について説明する。
本発明で用いられるパネル11においては、図4に示すように、フランジ部12の内側が一以上の区画に分けられ、区画の中に、所定の傾斜角度で隆起させた稜線21で形成する錐体状の凸形のパネル面22が形成されていることが好ましい。
錐体状の凸形のパネル面22が形成されていると、パネル11を敷きつめた屋上の表面は凹凸面になり、屋上を吹き流れる風の抵抗を大きくして、風の強さを和らげることができる。
該フランジ部の内側周縁23に沿って、内側周縁23から、パネル面22の傾斜角度より急な傾斜角度で隆起させた排水パネル面24が形成されていることが好ましい。さらに、排水パネル面24の上側周縁25に沿って平坦な補強フランジ部26aが形成されていることが好ましい。
補強フランジ部26aが形成されていることにより、パネル全体の強度が向上する。また、排水パネル面24フランジ部12とで囲まれた凹部が形成されるので、排水が効率よく行われ、第一防水層7aや第二防水層7bの液状原料を該凹部に流し込んで、反応固化させることにより、第一防水層7aや第二防水層7bを容易に形成することができる。
パネル内部の区画が二以上の場合には、各区画の対向する周縁の間にも、補強フランジ部26aに繋がる平坦な内部補強フランジ部26bが形成されていることが好ましい。各区画の対向する周縁の間にも、補強フランジ部26aに繋がる平坦な内部補強フランジ部26bが形成されていると、パネル全体の強度がより向上する。
該各区画の内側に、パネル面22の傾斜角度より急な傾斜角度で内部補強フランジ部26bから立ち上がる斜面27が形成されていることが好ましい。該斜面27と内部補強フランジ部26bとが凹部を形成するので、フランジ部12の内側のパネル内部において、パネル面22から流れてきた雨水が効率よく排水される。
さらに、前記錐体状の凸形のパネル面22は斜面27の上側端縁から稜線21が隆起して形成されていることが好ましい。該斜面27の上側端縁から稜線を隆起させて形成することにより、斜面27と補強フランジ部26aとが凹部を形成するので、パネル面から流れてきた雨水は効率よく排水される。
断熱材5の裏面には、図7に示すように、多数の突起28を形成し、屋上の床面との間に多くの通気層が形成されていることが好ましい。このようなパネル11が、建物の屋上に敷きつめられていることにより、屋上全体の断熱性及び防水性が向上する。
前記敷きつめられたパネルの隣り合うフランジ部12の間に形成された目地の上には、押え板6の上を覆う絶縁シートが貼着され、その上に防水層7が形成されていることが好ましい(図示せず)。目地の上に絶縁シートが貼着されていると、防水層を形成するために、液状の原料をフランジ部に流しこんだ際に、目地から液状原料が漏れ出ることが防止される。

2 下側固定部材
2a 凸部
2b 接着固定平板
2c 接着剤
3 床面
4a 既設の断熱材
4b 既設の防水層
5 断熱材
5a 断熱材の除去された部分
6 押え板
6a 押え板の貫通孔
7 タッピングビス
7a タッピングビスの頭
7b タッピングビスの先端部の尖った部分
8 防水層
11 パネル
12 フランジ部
13 パネル表皮
21 稜線
22 パネル面
23 フランジ部の内側周縁
24 排水パネル面
25 排水パネル面の上側周縁
26a 補強フランジ部
26b 内部補強フランジ部
27 斜面
28 突起
33 断熱材
34 防水シート
41 下地側固定部材
41b 連結ロッド
42 上部固定部材
42a トッププレート
42b ボルト





Claims (10)

  1. 建物屋上に設けられた断熱構造において、
    該断熱構造は、下側固定部材と、断熱材とを少なくとも有し、
    該下側固定部材は、内部が空洞の凸部が接着固定平板の上に設けられたものであり、
    該接着固定平板は、建物屋上の床面に設けられた既設の防水層上に又は該床面上に、接着剤により固定されており、
    該断熱材は、該既設の防水層上に、または該床面上に載置されており、
    該断熱材の該下側固定部材と重なる部分は除去されると共に、該除去部分に該下側定平板が挿入されており、
    該断熱材の上に押え板が載置され、タッピングビスが該押え板を貫くと共に、タッピングビスの頭が該押え板を押さえつけ、且つ該タッピングビスの先端が該凸部の上面にねじ込まれており、
    該押え板が断熱材を直接または間接的に押さえつけることにより、該断熱材が固定されていることを特徴とする建物屋上の断熱構造。
  2. 前記断熱構造が二枚以上の断熱材を有し、
    該断熱材は、対向する側面が当接するように、該既設の防水層上に、または該床面上に載置されており、
    前記下側固定部材は該二枚の断熱材の側面が当接された当接面の下、または四枚の断熱材の角部が当接された当接位置の下に接着固定されており、
    該断熱材の当接面の上又は当接位置の上に押え板が載置され、
    前記タッピングビスが、該断熱材の側面または角部に沿うようにして、該タッピングビスの先端が該凸部の上面にねじ込まれていることを特徴とする請求項1に記載の建物屋上の断熱構造。
  3. 前記下側固定部材の凸部に長手方向がある場合には、該長手方向と、前記断熱材の当接面とが平行するように、該下側固定部材が該当接面の下に接着固定されていることを特徴とする請求項2に記載の建物屋上の断熱構造。
  4. 前記下側固定部材が、アルミ板からなると共に、該凸部がハット形であるか、または内部が空洞の円柱であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の建物屋上の断熱構造。
  5. 請求項1〜4に記載の建物屋上に設けられた断熱構造において、
    前記断熱材が、建物屋上に敷き詰められ、前記押え板と断熱材の上に、該押え板と該断熱材を覆うように防水層が設けられていることを特徴とする建物屋上の断熱防水構造。
  6. 前記断熱材がポリウレタンフォーム、またはポリスチレンフォームであり、前記防水層が高分子系シート、ウレタン又はアスファルトであることを特徴とする請求項5に記載の建物屋上の断熱防水構造。
  7. 請求項1〜4に記載の建物屋上に設けられた断熱構造において、
    該断熱構造は、下側固定部材と断熱材に加えて、パネル表皮と防水層とを有し、
    該断熱材の上に該パネル表皮が設けられ、
    前記押え板が該パネル表皮の上に載置され、
    該断熱材が、前記押え板と該押え板を貫くタッピングビスとを用いて、該押え板が該パネル表皮を上から押さえつけることにより固定され、
    該防水層が、該押え板と該パネル表皮とを覆うように設けられていることを特徴とする建物屋上の断熱防水構造。
  8. 前記パネル表皮及び断熱材が、四辺形のパネルの四辺の周囲を囲むフランジ部であり、該フランジ部は一定幅で表面平坦な形状を有し、
    複数のパネル同士が、該フランジ部の外側を当接させて、建物の屋上に敷きつめられており、前記タッピングビスが該フランジ部の側面または角部に沿って挿入され、タッピングビスの先端が凸部の上面にねじ込まれていることを特徴とする請求項7に記載の建物屋上の断熱防水構造。
  9. 前記防水層が、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂からなる第一防水層の上にウレタンゴムからなる第二防水層が設けられた二重構造の防水層、またはウレタンゴムからなる第一防水層の上にウレタンゴムからなる第二防水層が設けられた二重構造の防水層であることを特徴とする請求項7または8に記載の建物屋上の断熱防水構造。
  10. 前記パネルにおいて、
    前記フランジ部の内側が一以上の区画に分けられ、
    該区画の中に、所定の傾斜角度で隆起させた稜線で形成する錐体状の凸形のパネル面が形成され、
    該フランジ部の内側周縁に沿って、該内側周縁から、該パネル面の傾斜角度より急な傾斜角度で隆起させた排水パネル面が形成され、
    該排水パネル面の上側周縁に沿って平坦な補強フランジ部が形成され、
    該区画が二以上の場合には、各区画の対向する周縁の間にも、該補強フランジ部に繋がる平坦な内部補強フランジ部が形成され、
    該各区画の内側に、該パネル面の傾斜角度より急な傾斜角度で該内部補強フランジ部から立ち上がるに内部斜面が形成され、
    該内部斜面の上側端縁から該稜線が隆起して該錐体状の凸形のパネル面が形成され、
    該断熱材の裏面には、多数の突起が形成され、屋上の床面との間に多くの通気層が形成されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の建物屋上の断熱防水構造。




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