JP2022178733A - 屋根及び屋根の施工方法 - Google Patents

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一晃 豊澤
Kazuaki Toyosawa
和臣 臼木
Kazuomi USUKI
憲史 勝又
Noriji KATSUMATA
康博 伊藤
Yasuhiro Ito
成昭 河端
Nariaki Kawabata
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Abstract

【課題】施工を行う際の材料飛沫の飛散を防止するとともに品質を向上した屋根等を提供する。【解決手段】屋根1を、建物の構造体の屋根部分に設けられる下地材10と、下地材の上面側を覆って設けられる屋根材60と、屋根材の下面側に充填剤を充填した充填剤層70と、下地材と屋根材との間に設けられ下地材に取り付けられるとともに、屋根材の下方に充填剤層が充填される空間部Sが設けられる状態で屋根材を支持する屋根材支持部材50とを有する構成とする。【選択図】図4

Description

本発明は、建物の屋根及び屋根の施工方法に関する。
例えば、木造住宅の屋根は、構造体の一部である垂木の上に設置される野地板に、水漏れを防止する防水シート(ルーフィング)を施し、さらに例えば化粧スレートなどの屋根材(葺材)を設置して構成されている。
従来、屋根が経年などにより劣化した場合の施工方法として、既設の屋根材の上に例えば金属製などの新しい屋根材を設置するカバー工法が知られている。
このようなカバー工法においては、新しい屋根材は、例えばビスなどの機械的締結手段により、既設屋根材を貫通して野地板に締結される。
また、既設屋根の改修(補修)に関する従来技術として、例えば特許文献1には、既存の屋根を改修する方法において、既存の屋根材の上面を覆うように発泡系樹脂材を吹き付け、さらにその上方に新規屋根材を設置することが記載されている。
特開2007- 77733号公報
特許文献1に記載された技術のように、新規屋根材と既設屋根材との間に発泡系樹脂からなる層を設けると、断熱性や強度などの点で既存のカバー工法に対して有利である。
しかし、このように発泡系樹脂を吹き付ける場合、施工現場周辺での発泡系樹脂の飛沫飛散が問題となり、例えば周辺に他の建物が隣接する住宅街などでの施工は困難である。
また、発泡系樹脂を吹き付ける際に、発泡系樹脂層の厚さを調整することが難しく、厚さにばらつきが生じた場合には、既設屋根材と新規屋根材との間隔にもばらつきが生じることになり、屋根表面が歪むなどして外観品質にも問題が生じる。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、施工を行う際の材料飛沫の飛散を防止するとともに品質を向上した屋根、及び、屋根の施工方法を提供することができる。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係る屋根は、建物の構造体の屋根部分に設けられる下地材と、前記下地材の上面側を覆うように設けられる屋根材と、前記屋根材の下面側に充填剤を充填した充填剤層と、前記下地材と前記屋根材との間に設けられ前記下地材に取り付けられるとともに、前記屋根材の下方に前記充填剤層が充填される空間部が設けられる状態で前記屋根材を支持する屋根材支持部材とを有することを特徴とする。
これによれば、屋根材が下面側に空間部を有しつつ屋根材支持部材により支持された状態で空間部に充填剤を注入、充填することが可能であり、例えば吹付により充填剤層を形成する場合のように、飛沫が飛散することを防止することができる。
また、屋根材が屋根材支持部材により固定され位置決めがなされた状態で充填剤を充填することにより、屋根材と下地材との間隔のばらつきが生じることを防止し、施工の精度を高めることができる。
また、屋根材支持部材を設置する領域以外では、下地材等に釘、ボルト、ビスなどの機械的締結手段のための穴を開ける必要がなく、下地材等の劣化の進行を抑制することができる。
本発明において、前記下地材の上面側に既設屋根材が固定され、前記屋根材支持部材は前記既設屋根材を介して前記下地材に取り付けられ、前記充填剤層は、前記屋根材の下面と前記既設屋根材の上面との間に配置される構成とすることができる。
これによれば、既設の屋根を改修する際に、既設屋根材を撤去する必要がなく、施工工程を簡素化することができ、さらに既設屋根材やルーフィング等が劣化した粉塵などが飛散することを防止できる。
本発明において、前記下地材の下面から張り出して設けられた補強部を備え、前記屋根材支持部材は、前記下地材を介して前記補強部に取り付けられる構成とすることができる。
この場合、前記補強部は、前記構造体の一部を構成する垂木であって、前記下地材は、前記垂木の上部に設けられる野地板である構成とすることができる。
これらの各発明によれば、屋根材支持部材を垂木等の補強部が設けられた領域に取り付けることにより、屋根材支持部材の固定強度を高めることができる。
また、野地板等の下地材が経年劣化などにより脆弱化している場合であっても、屋根の強度、耐久性を確保することができる。
またこの場合、前記屋根材支持部材は、前記下地材の厚さ方向に前記垂木と重畳した領域に、前記垂木の長手方向に沿って配置される構成とすることができる。
これによれば、垂木の延在方向(典型的には屋根の流れ方向)に沿って屋根材支持部材を配置して屋根材の支持強度を高めるとともに、屋根材支持部材が充填剤を注入する際に隣接する他の領域に流れることを防止する堰として機能することにより、充填剤の注入を屋根材支持部材により分割された領域ごとに順次行うことが可能となり、施工性を向上することができる。
本発明において、前記屋根材は、複数の部材を連結部を介して連結して構成され、前記屋根材支持部材は、前記連結部を支持する構成とすることができる。
これによれば、屋根材を複数の部材に分割することで、部材の取り扱いや設置を容易化し、施工性を向上するとともに、屋根の使用時における部分的な補修を容易化することができる。
本発明において、前記充填剤は、未硬化時において流動性を有するとともに発泡性を有する樹脂系材料である構成とすることができる。
これによれば、充填剤層の内部に多数の気泡が形成されることにより、屋根の断熱性を向上し、建物内の快適性を向上するとともに、空調等に必要なエネルギを低減することができる。
本発明において、前記充填材層の内部又は下部に、前記屋根材と間隔を隔てて対向して配置された膜状部材を埋設した構成とすることができる。
これによれば、例えば防水性や耐火性などの機能を有する膜状部材を埋設することにより、屋根の性能を向上することができる。
本発明において、前記屋根材が太陽光パネルを有する構成とすることができる。
これによれば、太陽光パネルを有する屋根材が屋根材支持部材を介して強固に支持されるため、太陽光パネルを設置する場合における強度、耐久性、信頼性を向上することができる。
本発明において、前記屋根材支持部材の下面側に弾性部材を設けた構成とすることができる。
これによれば、屋根材支持部材を固定するために設けた開口や機械的締結手段を防水することにより、さらに耐久性を高めることができる。
また、例えば既設屋根材の上面部に屋根材支持部材を取り付ける場合に、既設屋根材の表面に段差や凹凸がある場合であっても、段差や凹凸を埋めて防水性を確保することができる。
さらに、充填剤を注入する際に、屋根材支持部材の一方側の空間部内に注入した充填剤が他方側へ漏出することを抑制できる。
本発明において、前記充填剤層の下面側に空気が通流可能な通気層を設けた構成とすることができる。
これによれば、通気層により建物から出る湿気を外部に排出することができる。
この場合、前記屋根材の下面と間隔を隔てて対向する仕切板を備え、前記充填剤層は前記仕切板の上面側にのみ充填され、前記仕切板の下面側に前記通気層を設けた構成とすることができる。
これによれば、簡単な構成により適切に通気層を形成することができる。
また、上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係る屋根の施工方法は、建物の構造体の屋根部分に設けられる下地材の上面側に屋根材支持部材を設置し、前記屋根材支持部材により、前記下地材の上面側を覆うように設けられる屋根材を、当該屋根材の下面側に空間部を有する状態で支持し、前記屋根材の下面側の前記空間部に流動性を有する充填剤を充填して硬化させることを特徴とする。
本発明において、前記屋根材支持部材は前記下地材の上面側に固定された既設屋根材を介して前記下地材に取り付けられ、前記充填剤を前記屋根材の下面側と前記既設屋根材の上面側との間に充填する構成とすることができる。
本発明において、前記屋根材支持部材は、前記下地材において下面から張り出して設けられた補強部に、前記下地材を介して取り付けられる構成とすることができる。
この場合、前記補強部は、前記構造体の一部を有する垂木であって、前記下地材は、前記垂木の上部に設けられる野地板である構成とすることができる。
またこの場合、前記屋根材支持部材を、前記下地材の厚さ方向に前記垂木と重畳した領域に、前記垂木の長手方向に沿って配置する構成とすることができる。
本発明において、前記屋根材は、複数の部材を連結部を介して連結して構成され、前記連結部を前記屋根材支持部材により支持する構成とすることができる。
本発明において、前記充填剤は、未硬化時において流動性を有するとともに発泡性を有する樹脂系材料である構成とすることができる。
本発明において、前記空間部の内部に、前記屋根材と間隔を隔てて対向して配置された膜状部材を配置した状態で前記充填剤を充填する構成とすることができる。
本発明において、前記屋根材が太陽光パネルを有する構成とすることができる。
本発明において、前記屋根材支持部材の下面側に弾性部材を設けた構成とすることができる。
本発明において、前記充填剤層の下面側に空気が通流可能な通気層を形成する構成とすることができる。
この場合、前記屋根の下面と間隔を隔てて対向する仕切板を設置し、前記充填剤を前記仕切板の上面側にのみ充填する構成とすることができる。
これらの各発明においても、上述した屋根の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
上述した屋根の施工方法の発明において、前記空間部の上部に設けられた注入口から前記空間部内に前記充填剤を注入する構成とすることができる。
これによれば、充填剤をその自重により屋根の棟側から軒側へ流動させることが可能となり、容易に屋根の広範囲にわたって充填剤を注入することができる。
また、前記空間部の上部に設けられた注入口から前記空間部内に管状部材を挿入し、前記管状部材を段階的又は連続的に引き抜きながら前記充填剤を注入する構成とすることができる。
これによれば、屋根の流れ方向の寸法が比較的大きい場合であっても、軒側から棟側まで充填剤を適切に注入することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、施工を行う際の材料飛沫の飛散を防止するとともに品質を向上した屋根、及び、屋根の施工方法を提供することができる。
本発明を適用した屋根の施工方法の第1実施形態が適用される屋根(未改修状態)を流れ方向と直交する断面で切って見た模式的断面図である。 第1実施形態の屋根の施工方法において、屋根材支持部材を取り付けた状態を示す図である。 第1実施形態の屋根の施工方法において、新規の屋根材を取り付けた状態を示す図である。 第1実施形態の屋根の施工方法において、充填剤を注入した状態(第1実施形態の屋根の断面)を示す図である。 図4のV-V部矢視断面図である。 第1実施形態の屋根の施工方法における充填剤の注入方法の一例を模式的に示す図である。 第1実施形態の屋根における軒先部の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態の屋根におけるけらば部の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態の屋根における平棟部の構成を模式的に示す図である。 本発明を適用した屋根の第2実施形態における屋根材支持部材と屋根材との連結部の構成を示す模式的斜視断面図である。 第2実施形態の屋根の模式的斜視断面図である。 本発明を適用した屋根の第3実施形態の模式的断面図である。 本発明を適用した屋根の第4実施形態の模式的断面図である。 本発明を適用した屋根の第5実施形態の模式的断面図である。 本発明を適用した屋根の第6実施形態の模式的断面図である。 本発明を適用した屋根の第7実施形態の模式的断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第1実施形態について説明する。
第1実施形態は、例えば、木造軸組工法等により構成された構造体を有する住宅などの既設建物の屋根を改修するものである。
図1は、第1実施形態の屋根の施工方法が適用される屋根(未改修状態)を、流れ方向(斜度が最大となる方向)と直交する断面で切って見た模式的断面図である。
屋根1は、改修前の状態において、垂木10、野地板20、ルーフィング30、既設屋根材40等を有して構成されている。
垂木10は、棟木110(図9参照)と図示しない軒桁との間に、流れ方向に沿って配置された梁状の構造部材である。
垂木10は、例えば、所定の間隔を隔てて平行に複数本配列されている。
垂木10は、例えば、矩形の横断面形状を有する木材等によって構成されている。
垂木10は、野地板20を補強する補強部としての機能を有する。
野地板20は、垂木10の上方に設置される平板状の部材からなる下地材であって、例えば防腐処理が施された木製の合板(コンパネ)などにより構成されている。
野地板20は、屋根材40を葺くための基部となる下地材である。
野地板20は、屋根1の流れ方向及び軒桁と平行な方向にほぼ沿って配置され、複数の垂木10の上方にこれらを覆うよう配置されている。
野地板20は、例えばビスや釘などの機械的締結手段により、直下の垂木10と結合されている。
ルーフィング30は、防水等を目的として野地板20の上面部に沿って敷設されるシート状の膜状部材である。
ルーフィング30として、例えば、フェルト状の担体にアスファルトを含浸させたアスファルトルーフィングを用いることができる。
既設屋根材40は、ルーフィング30の上面部に沿って所定の配列で設置されるとともに、ルーフィング30を貫通する釘などの機械的締結手段41によって野地板20に固定されている。
既設屋根材40として、例えば、セメント系のスレートや、繊維系、アスファルト系、金属系などの各種屋根材を用いることができる。
このような屋根1において、既設屋根材40の劣化等が生じ、外観(意匠性)、耐風性、防水性などに問題が生じた場合に、以下説明する第1実施形態の屋根の施工方法により、屋根1の改修を行うことができる。
以下、第1実施形態の屋根の施工方法について説明する。
先ず、上述した屋根の上部に、新規の屋根材を支持する屋根材支持部材50を取り付ける。
図2は、第1実施形態の屋根の施工方法において、屋根材支持部材を取り付けた状態を示す図である。
屋根材支持部材50は、既設屋根材40の上面に載置された状態で、屋根釘やビスなどの機械的締結手段51によって、既設屋根材40、ルーフィング30、野地板20を介して、垂木10に固定される。
屋根材支持部材50は、例えば、矩形断面を有する防腐処理済みの木製、樹脂製などの長尺部材であって、垂木10と野地板20の厚さ方向(野地板20の表面の法線方向)に重畳した領域に、垂木10と平行に配置される。
機械的締結手段51は、屋根材支持部材50、既設屋根材40、ルーフィング30、野地板20を貫通して垂木10に到達する。
次に、屋根材支持部材50の上部に、新規の屋根材60を取り付ける。
図3は、第1実施形態の屋根の施工方法において、新規の屋根材を取り付けた状態を示す図である。
屋根材60は、例えば、ガルバリウム鋼板(登録商標)などの金属材料によってパネル状に形成されている。
屋根材60には、段部61が形成されている。
段部61は、屋根材60の一部を、他部に対して上方に凸となるよう段状に形成した部分である。
段部61は、屋根材支持部材50に沿って、下面側から見たときに溝状となるように形成されている。
屋根材60は、段部61が屋根材支持部材50と上下方向に重畳する状態で屋根材支持部材50に載置され、その後、例えばパッキン付きビスや屋根釘などの機械的締結手段62によって屋根材支持部材50に固定される。
このとき、屋根材60の下面と、既設屋根材40の上面との間には、空間部Sが形成される。
そして、屋根材60は、既設屋根材40を介して、野地板20の上面側を覆うように設けられる。
次に、空間部内に充填剤を注入し、硬化させる。
図4は、第1実施形態の屋根の施工方法において、充填剤を注入した状態を示す図である。
図5は、図4のV-V部矢視断面図である。
充填剤として、例えば、硬化前の状態では流動性を有する発泡性樹脂材料を用いることができる。
例えば、充填剤として、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、又は、これらの混合物等の樹脂製発泡剤を用いることができる。
例えば、主剤としてポリオール、ポリピレングリコール(PPG)を主成分とする樹脂を用いることができる。
また、フェノール系樹脂、又は、ノボラック系熱可塑性樹脂を主成分としたフェノール系樹脂の主剤、又は、それらの混合物を主剤として用いることもできる。
これらの主剤に対し、イソシアネート等の架橋剤を、混合比略1:1で混合して発泡させ、充填剤、添加剤等を加えて充填剤とする。
イソシアネートはノンフロン発泡剤の一種であり、水との反応により二酸化炭素ガスを発生し、材料を発泡させる機能を有する。
この充填剤が屋根1の空間部S内に注入されると、直ちに発泡を開始して、例えば数十秒程度で、当該空間部S内に、充填剤層70が形成される。
第1実施形態においては、屋根材支持部材50によって相互に区画された複数の空間部Sが軒方向に沿って形成される。
充填剤の注入は、各空間部Sに順次行うことができる。
また、新設される屋根材60が、屋根1の流れ方向にわたって複数の部材に分割される場合には、例えば、軒側(下方側)から屋根材60を設置して空間部S内に充填剤を注入し、その後より上方の屋根材60の設置、充填剤の充填を順次繰り返すようにしてもよい。
また、充填剤の注入は、例えば、屋根1の流れ方向における上方側に設けられた注入口から行い、屋根の流れ方向に沿って、充填剤が自重で軒側へ流下するようにしてもよい。
また、屋根の流れ方向に沿った寸法が比較的大きい場合には、チューブTを空間部Sの内部に挿入した状態で、チューブTの先端部から充填剤を注入するとともに、空間部Sの下部から充填剤層70が形成された領域が上方へ進展するのに応じて、チューブTを上方へ引き抜く構成とすることができる。
図6は、第1実施形態の屋根の施工方法における充填剤の注入方法の一例を模式的に示す図である。
図6(a)、図6(b)は、施工中のチューブT及び充填剤層70の状態を、時系列で順次示している。
次に、第1実施形態の屋根の軒先部、けらば部、平棟部の構成について説明する。
図7は、第1実施形態の屋根における軒先部の構成を模式的に示す図である。
軒先部は、屋根1の流れ方向における下端部であって、典型的には建物の外壁から外側へ突出して設けられる部分である。
軒先部には、水切り金物80が取り付けられる。
水切り金物80は、屋根1の軒先部における防水性を確保するとともに、意匠性を高めるために設けられる例えば板金製の部材である。
水切り金物80は、例えば、上壁部81、下壁部82、端面部83等を、例えばガルバリウム鋼板などの金属板を曲げ加工することによって一体に形成したものである。
上壁部81は、屋根材60の軒先側の端部近傍において、屋根材60の下面部に沿うように屋根材60の下方に配置された面部である。
上壁部81が設けられた領域においては、充填剤層70の上面は、上壁部81の下面に接している。
下壁部82は、軒先部において既設屋根材40の下側であって、ルーフィング30又は既設の軒先水切り84の上側に挟み込まれるよう挿入された面部である。
軒先水切り84は、屋根1の軒先部分に設けられる防水用の金具であって、一方の端部は軒先部分において、ルーフィング30と野地板20との間に挿入され、他方の端部は、野地板20の端部から下方に張り出している。
端面部83は、上壁部81の軒側の端部と、下壁部82の軒側の端部との間を連結する面部である。
端面部83は、屋根1の軒側における端面部を構成する。
図8は、第1実施形態の屋根におけるけらば部の構成を模式的に示す図である。
けらば部は、屋根1における建物の切妻面側の端部であって、屋根1の流れ方向に沿って延在している。
既設(改修前)の屋根1には、けらば水切り90が設けられている。
けらば水切り90は、屋根1のけらば部における防水性を確保するとともに、意匠性を高めるために設けられる板金製の部材である。
けらば水切り90は、例えば、野地板20のけらば部側の端部の上部に取り付けられた受け桟91に、釘などの機械的締結手段によって取り付けられる。
けらば水切り90は、受け桟91、及び、既設屋根材40の端縁部を覆うよう設けられる。
第1実施形態においては、上述した既設のけらば水切り90を覆うよう、以下説明する新規のけらば水切り100が設けられる。
けらば水切り100は、例えば、既設のけらば水切り90と同様に、例えばガルバリウム鋼板などの金属板を曲げ加工して一体に形成された板金製の部材として構成することができる。
けらば水切り100は、側壁部101、上壁部102、水切部103、締結部104等を有する。
側壁部101は、建物の破風板と同方向に面して配置された壁部である。
側壁部101は、建物の破風板を正面から見たとき(図8において左側から見たとき)に、既設のけらば水切り90を遮蔽するよう配置されている。
上壁部102は、側壁部101の上端部から、屋根1の中央部側(内側)へ張り出した平板状の部分である。
上壁部102の内側の端部は、新規の屋根材60の端縁部を上方から覆うよう庇状に張り出して形成されている。
側壁部101の内側でありかつ上壁部102の下方側には、けらば水切り100を固定するための受け桟105が設けられる。
受け桟105は、例えば釘などの機械的締結手段106によって、破風下地92に取り付けられている。
機械的締結手段106の中間部は、既存の受け桟91及び野地板20を貫通している。
側壁部101は、例えば釘などの機械的締結手段107によって、受け桟105の側面部に取り付けられている。
水切部103は、屋根材60の端部の下方に設けられ、雨水が通流する樋状の部分である。
水切部103は、上方に開いた溝状に形成されている。
締結部104は、水切部103における屋根1の中央部側の端部から水平に張り出した面部である。
締結部104は、その下面が屋根材支持部材50の上面部に当接するよう配置されている。
締結部104は、屋根材支持部材50の上面部に、機械的締結手段62によって取り付けられる。
図9は、第1実施形態の屋根における平棟部の構成を模式的に示す図である。
平棟部は、屋根1の流れ方向における上部である。
平棟部においては、垂木10の棟側の端部は、梁状の棟木110に支持されている。
屋根1は、棟木110を挟んだ両側にそれぞれ設けられている。
棟木110の上方に設けられる各屋根1の接合部には、棟板120、棟包み130が設けられる。
棟板120は、屋根材支持部材50の棟側の端部において、屋根材支持部材50の上面部に取り付けられた部材である。
棟板120は、例えば、矩形断面を有する長尺の部材である。
棟板120は、長手方向を棟木110の長手方向に沿わせて配置されている。
屋根材60の棟側の端部には、棟板120の側面部に沿って立ち上げられた立上げ部63が形成されている。
棟包み130は、各屋根1にそれぞれ設けられた棟板120の上部に取り付けられる板金製の部材である。
棟包み130は、例えば、ガルバリウム鋼板等の金属板を曲げ加工して一体に形成される。
棟包み130は、各屋根1に設けられた一対の棟板120、及び、一対の立上げ部63を上方から覆うよう形成されている。
屋根1を施工する際に、屋根材60を屋根材支持部材50に取り付けた後であって、棟板120及び棟包み130を取り付ける前の状態では、屋根材60の立上げ部63側に形成される開口140から、屋根材60と既設屋根材40との間の空間部Sへのアクセスが可能となっている。
充填剤の注入(チューブTを用いる場合にはチューブTの挿入)は、この開口140から行うことができる。
その後、充填剤が硬化して充填剤層70が形成された後に、棟板120及び棟包み130を取り付けることができる。
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)屋根材60が下方に空間部Sを有しつつ、屋根材支持部材50により支持された状態で空間部Sに充填剤を注入することが可能であり、例えば吹付により充填剤層を形成する場合のように飛沫が飛散することを防止することができる。
また、屋根材60が屋根材支持部材50により固定され位置決めがなされた状態で充填剤を注入することにより、屋根材60と野地板20、既設屋根材40等との間隔のばらつきが生じることを防止し、施工の精度を高めることができる。
すなわち、屋根材60は、充填剤を硬化させて充填剤層70を形成する型枠(捨て枠)としての機能を発揮する。
これにより、例えば、屋根材60の表面の平面性が損なわれ、うねりなどが生じることを防止できる。
(2)屋根材支持部材50を既設屋根材40の上方に設置し、屋根材60と既設屋根材40との間に充填剤層70を形成することにより、既設の屋根1を改修する際に、既設屋根材40を撤去する必要がなく、施工工程を簡素化することができ、さらに既設屋根材40やルーフィング30等が劣化した粉塵などが飛散することを防止できる。
(3)屋根材支持部材50を、野地板20の下方に垂木10が配置された領域に取り付けることにより、屋根材支持部材50の固定強度を高めることができる。
また、野地板20が経年劣化などにより脆弱化している場合であっても、屋根の強度、耐久性を確保することができる。
(4)屋根材支持部材50が垂木10と上下方向に重畳した領域に、垂木10の長手方向に沿って配置されることにより、垂木10の延在方向(屋根1の流れ方向)に沿って屋根材支持部材50を配置して屋根材60の支持強度を高めるとともに、屋根材支持部材50が充填剤を注入する際に隣接する他の領域に流れることを防止する堰として機能することにより、充填剤の注入を屋根材支持部材50により分割された領域ごとに順次行うことが可能となり、施工性を向上することができる。
(5)充填剤として、未硬化時において流動性を有するとともに発泡性を有する樹脂系材料を用いることにより、充填剤層70の内部に多数の気泡が形成され、屋根1の断熱性を向上し、建物内の快適性を向上するとともに空調等に必要なエネルギを低減することができる。
(6)既設の屋根を改修する場合に、既設屋根材40、ルーフィング30、野地板20に対して、屋根材支持部材50を設ける領域以外には、機械的締結手段を用いるための穴を開ける必要がなく、既設の屋根を構成する各部材の劣化を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第2実施形態について説明する。
以下説明する各実施形態において、従前の実施形態と共通する箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図10は、第2実施形態における屋根材支持部材と屋根材との連結部の構成を示す模式的斜視断面図である。
図11は、第2実施形態の屋根の模式的斜視断面図である。
第2実施形態の屋根は、屋根材60を、屋根材支持部材50の上部に設けられる連結部において、複数の部材60A,60Bに分割した構成とし、いわゆる立平構造により嵌合している。
部材60A、60Bの隣接する端部には、相互に嵌合可能な嵌合形状64,65が、板金を曲げ加工することによって本体部と一体に形成されている。
部材60A,60Bは、これらの嵌合形状64,65を嵌合することにより、着脱可能に連結される。
この連結部には、防水用のシールパッキン66が設けられる。
嵌合形状64,65の連結部は、第2実施形態における屋根材支持部材である吊子50Aによって支持される。
吊子50Aは、既設屋根材40の上部から上方へ突出した状態で配置され、例えばビス等の機械的締結手段によって、垂木10に取り付けられる。
吊子50Aは、例えば、垂木10に沿って延在する長尺部材である構成とすることができる。
第2実施形態においては、吊子50の既設屋根材40からの突出高さを調整することによって、屋根材60(60A,60B)と既設屋根材40との間隔(充填剤層70の厚さ)を調節することが可能である。
以上説明した第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果と同様の効果に加えて、屋根材60を複数の部材60A,60Bに分割することで、部材の取り扱いや設置を容易化し、施工性を向上するとともに、屋根1の使用時における部分的な補修を容易化することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第3実施形態について説明する。
図12は、第3実施形態の屋根の模式的断面図である。
第3実施形態の屋根1は、屋根材60の上方に、太陽光パネル200を設置したことを特徴とする。
太陽光パネル200は、例えば平板状に形成されるとともに、屋根材60との間に間隔を隔てて、屋根材60の上面と実質的に平行に配置されている。
太陽光パネル200は、屋根材60の段部61の上部に配置された取付金具210を介して、例えばビス等の機械的締結手段により、着脱可能に屋根材60に取り付けられる。
以上説明した第3実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果と同様の効果に加えて、太陽光パネル200が固定された屋根材60が屋根材支持部材50を介して垂木10、野地板20に強固に支持されるため、太陽光パネルを設置する場合における強度、耐久性、信頼性を向上することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第4実施形態について説明する。
図13は、第4実施形態の屋根の模式的断面図である。
第4実施形態の屋根1は、屋根材60の上面部において、間隔を隔てて設けられる複数の段部61の間に形成される凹部に、太陽光パネル200Aを収容した状態で、屋根材60に太陽光パネル200Aを固定したものである。
以上説明した第4実施形態によれば、上述した第3実施形態の効果と同様の効果に加えて、太陽光パネル200Aの支持構造を簡素化して屋根1の軽量化、低コスト化を図ることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第5実施形態について説明する。
図14は、第5実施形態の屋根の模式的断面図である。
第5実施形態の屋根1は、第1実施形態の屋根材60に代えて、屋根材を兼ねる太陽光パネル200Bを、図示しない機械的締結手段等により、屋根材支持部材50に取り付けたものである。
すなわち、第5実施形態においては、太陽光パネル200B自体が屋根材として機能する。
第5実施形態においては、充填剤層70は、太陽光パネル200Bの背面(下面)と、既設屋根材40との間に設けられる。
以上説明した第5実施形態によれば、上述した第3実施形態の効果に加えて、太陽光パネル200Bが屋根材を兼ねる構成としたことにより、部材数を低減し、屋根1の構造を簡素化して軽量化、低コスト化を図ることができる。
なお、このような太陽光パネル200Bを用いた屋根葺きを屋根1の一部の領域においてのみ行い、他の領域では例えばガルバリウム鋼板などの太陽光パネル以外の屋根材を用いる構成としてもよい。
<第6実施形態>
次に、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第6実施形態について説明する。
図15は、第6実施形態の屋根の模式的断面図である。
第6実施形態の屋根1においては、屋根材支持部材50の下面側に、防水シーラ150を設けている。
防水シーラ150は、例えばエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)などの弾性を有する材料によって、テープ状に形成されている。
防水シーラ150の下面側には、例えばブチルテープ等の粘着テープ151が添付されている。
防水シーラ150は、粘着テープ151によって、既設屋根材40の上面に接着される。
防水シーラ150は、垂木10、及び、屋根材支持部材50と、野地板20の厚さ方向に重畳するよう配置される。
屋根材支持部材50は、防水シーラ150の上面部に載せられた状態で、防水シーラ150、粘着テープ151、既設屋根材40、ルーフィング30、野地板20を順次貫通する機械的締結手段51により、垂木10に取り付けられる。
以上説明した第6実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果と同様の効果に加えて、屋根材支持部材50を固定するために既設屋根材40に設けた開口を防水することにより、さらに耐久性を高めることができる。
また、例えば既設屋根材40の上面部に屋根材支持部材50を取り付ける場合に、既設屋根材40の表面に段差や凹凸がある場合であっても、段差や凹凸を埋めて防水性を確保することができる。
さらに、屋根材支持部材50の一方側の空間部に充填剤を注入する際に、他方側の空間部に充填剤が漏出することを抑制することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明を適用した屋根及び屋根の施工方法の第7実施形態について説明する。
図16は、第7実施形態の屋根の模式的断面図である。
第7実施形態においては、屋根材60の下面、及び、既設屋根材40の上面とそれぞれ間隔を隔てて対向する仕切板160を設置し、屋根材60の下面と仕切板160の上面との間にのみ充填剤を充填し、充填剤層70を形成している。
仕切板160は、例えば、ガルバリウム鋼板などによって形成することができる。
仕切板160は、屋根材支持部材50に隣接する領域を、上方に段状に張り出させた段部161を有する。
仕切板160は、段部161を、屋根材支持部材50の上面と屋根材60の下面との間で挟持した状態で、機械的締結手段62によって垂木10に取り付けられる。
仕切板160の下面と既設屋根材40の上面との間は、建物から出る空気等が通流可能な通気層170となっている。
以上説明した第7実施形態によれば、通気層170により、建物から出る湿気を外部に排出することができる。
さらに、屋根材60の下面、既設屋根材40の上面とそれぞれ間隔を隔てて対向する仕切板160を設置し、屋根材60と仕切板160との間に充填剤を充填することにより、簡単な構成、工程により上述した効果を得ることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)屋根及び屋根の施工方向の構成は、上述した各実施形態の構成に限らず、適宜変更することができる。
各実施形態における各部材の構造、形状、材質、製法、個数、配置などは一例であって、適宜変更することが可能である。
また、建物の種類や構造についても特に限定されない。
(2)各実施形態においては、既設の屋根を改修する場合を例にとって説明しているが、本発明はこれに限らず、新設(新築)された屋根にも適用することができる。
この場合、既設屋根材は存在せず、屋根材支持部材は野地板に直接、あるいは、ルーフィング等を介して取り付けられる構成とすることができる。
(3)各実施形態においては、既設の屋根を改修する際に、既設屋根材及び既存のルーフィングを撤去せずに屋根材支持部材、新規の屋根材を設置しているが、既設屋根材、ルーフィング等を除去してから屋根材支持部材、新規の屋根材を設置してもよい。
(4)各実施形態においては、既設のルーフィングを用いて屋根の防水性を確保しているが、これに代えて、あるいは、これとともに、充填剤が注入される空間に例えば新規のルーフィング等の防水性、耐火性などを有する機能性の膜状部材を設置し、その後充填剤を注入するようにしてもよい。
(5)各実施形態においては、屋根材支持部材は垂木が設けられた領域に取り付けられる構成としているが、本発明はこれに限らず、例えば下地材が十分な強度を有する場合には、垂木等の補強部がない領域に屋根材支持部材を取り付けてもよい。
(6)第2実施形態における立平構造部における屋根材の各部材の嵌合形状の構成は一例であって、適宜変更することが可能である。
1 屋根 10 垂木
20 野地板 30 ルーフィング
40 既設屋根材 41 機械的締結手段
50 屋根材支持部材 50A 吊子
51 機械的締結手段
60 屋根材 60A,60B 部材
61 段部 62 機械的締結手段
63 立上げ部 64,65 嵌合形状
66 シールパッキン 70 充填剤層
S 空間部 T チューブ
80 水切り金物 81 上壁部
82 下壁部 83 端面部
84 軒先水切り
90 けらば水切り 91 受け桟
92 破風下地
100 けらば水切り 101 側壁部
102 上壁部 103 水切部
104 締結部 105 受け桟
106,107 機械的締結手段
110 棟木 120 棟板
130 棟包み 140 開口
151 防水シーラ 151 粘着テープ
160 仕切板 161 段部
170 通気層
200,200A,200B 太陽光パネル
210 取付金具

Claims (26)

  1. 建物の構造体の屋根部分に設けられる下地材と、
    前記下地材の上面側を覆うように設けられる屋根材と、
    前記屋根材の下面側に充填剤を充填した充填剤層と、
    前記下地材と前記屋根材との間に設けられ前記下地材に取り付けられるとともに、前記屋根材の下方に前記充填剤層が充填される空間部が設けられる状態で前記屋根材を支持する屋根材支持部材と
    を有することを特徴とする屋根。
  2. 前記下地材の上面側に既設屋根材が固定され、
    前記屋根材支持部材は前記既設屋根材を介して前記下地材に取り付けられ、
    前記充填剤層は、前記屋根材の下面と前記既設屋根材の上面との間に配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の屋根。
  3. 前記下地材の下面から張り出して設けられた補強部を備え、
    前記屋根材支持部材は、前記下地材を介して前記補強部に取り付けられること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根。
  4. 前記補強部は、前記構造体の一部を構成する垂木であって、
    前記下地材は、前記垂木の上部に設けられる野地板であること
    を特徴とする請求項3に記載の屋根。
  5. 前記屋根材支持部材は、前記下地材の厚さ方向に前記垂木と重畳した領域に、前記垂木の長手方向に沿って配置されること
    を特徴とする請求項4に記載の屋根。
  6. 前記屋根材は、複数の部材を連結部を介して連結して構成され、
    前記屋根材支持部材は、前記連結部を支持すること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の屋根。
  7. 前記充填剤は、未硬化時において流動性を有するとともに発泡性を有する樹脂系材料であること
    を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の屋根。
  8. 前記充填材層の内部又は下部に、前記屋根材と間隔を隔てて対向して配置された膜状部材を埋設したこと
    を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の屋根。
  9. 前記屋根材が太陽光パネルを有すること
    を特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の屋根。
  10. 前記屋根材支持部材の下面側に弾性部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の屋根。
  11. 前記充填剤層の下面側に空気が通流可能な通気層を設けたこと
    を特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の屋根。
  12. 前記屋根材の下面と間隔を隔てて対向する仕切板を備え、
    前記充填剤層は前記仕切板の上面側にのみ充填され、
    前記仕切板の下面側に前記通気層を設けたこと
    を特徴とする請求項11に記載の屋根。
  13. 建物の構造体の屋根部分に設けられる下地材の上面側に屋根材支持部材を設置し、
    前記屋根材支持部材により、前記下地材の上面側を覆うように設けられる屋根材を、当該屋根材の下面側に空間部を有する状態で支持し、
    前記屋根材の下面側の前記空間部に流動性を有する充填剤を充填して硬化させること
    を特徴とする屋根の施工方法。
  14. 前記屋根材支持部材は前記下地材の上面側に固定された既設屋根材を介して前記下地材に取り付けられ、
    前記充填剤を前記屋根材の下面側と前記既設屋根材の上面側との間に充填すること
    を特徴とする請求項13に記載の屋根の施工方法。
  15. 前記屋根材支持部材は、前記下地材において下面から張り出して設けられた補強部に、前記下地材を介して取り付けられること
    を特徴とする請求項13又は請求項14に記載の屋根の施工方法。
  16. 前記補強部は、前記構造体の一部を有する垂木であって、
    前記下地材は、前記垂木の上部に設けられる野地板であること
    を特徴とする請求項15に記載の屋根の施工方法。
  17. 前記屋根材支持部材を、前記下地材の厚さ方向に前記垂木と重畳した領域に、前記垂木の長手方向に沿って配置すること
    を特徴とする請求項16に記載の屋根の施工方法。
  18. 前記屋根材は、複数の部材を連結部を介して連結して構成され、
    前記連結部を前記屋根材支持部材により支持すること
    を特徴とする請求項13から請求項17までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  19. 前記充填剤は、未硬化時において流動性を有するとともに発泡性を有する樹脂系材料であること
    を特徴とする請求項13から請求項18までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  20. 前記空間部の内部に、前記屋根材と間隔を隔てて対向して配置された膜状部材を配置した状態で前記充填剤を充填すること
    を特徴とする請求項13から請求項19までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  21. 前記屋根材が太陽光パネルを有すること
    を特徴とする請求項13から請求項20までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  22. 前記屋根材支持部材の下面側に弾性部材を設けたこと
    を特徴とする請求項13から請求項21までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  23. 前記充填剤層の下面側に空気が通流可能な通気層を形成すること
    を特徴とする請求項13から請求項22までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  24. 前記屋根材の下面と間隔を隔てて対向する仕切板を設置し、
    前記充填剤を前記仕切板の上面側にのみ充填すること
    を特徴とする請求項23に記載の屋根の施工方法。
  25. 前記空間部の上部に設けられた注入口から前記空間部内に前記充填剤を充填すること
    を特徴とする請求項13から請求項24までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
  26. 前記空間部の上部に設けられた注入口から前記空間部内に管状部材を挿入し、前記管状部材を段階的又は連続的に引き抜きながら前記充填剤を充填すること
    を特徴とする請求項13から請求項24までのいずれか1項に記載の屋根の施工方法。
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