JP4479393B2 - 屋根材の葺設方法 - Google Patents

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本発明は、屋根の増築に伴って葺き替えられる屋根材の葺設方法に関する。
近年、住宅等の建物においては、屋根に軽量素材からなる平板状の屋根材が採用されることがある。最近では、住宅の増改築が増えてきており、屋根が増築されるケースも増えてきている。特に、屋根の増築においては、取り扱いの容易さから、屋根材として平板屋根材が使用されることが多い。
屋根の増築に際しては、防水性の観点から、既設の屋根材と新規の屋根材との接続部分の構造が重要となるが、この種の屋根材は通常、各段ごとに1/2枚分左右にずれて、水下側から水上側へと葺き重ねられているので、屋根面の一部だけを葺き替えることが防水処理上難しく、既設屋根面の全面が葺き替えられることが多かった。このため、屋根材の廃材が多く排出されてしまい、施工コストが嵩むなどの問題点があった。そして、このような既設の屋根材と新規の屋根材との接続部分における屋根材の葺設方法について、現状では確立されていないため、確実に防水性を得られる屋根材の葺設方法が必要とされていた。
かかる平板状の屋根材の取り扱いとして、屋根材に亀裂や割れが生じた際の部分的な補修方法については、いくつかの方法が提案されており、例えば特許文献1,2等に開示されている。
特許文献1には、下段の平板瓦の後端部を固定金具とともに屋根下地材にビス止め固定し、瓦固定金具に上段の平板瓦の先端部を差し込んで保持するように重ね葺かれた屋根における平板瓦の差し替え方法が記載されている。この方法は、下段の平板瓦および瓦固定金具のビス止め位置で上段の平板瓦に孔をあけ、この孔を通して下段の平板瓦および瓦固定金具のビスを外し、上段の平板瓦と下段の平板瓦との間から瓦固定金具を取り外して、下段の平板瓦を差し替えるものである。そして、瓦固定金具を上段の平板瓦との間に差し戻し、上段の平板瓦にあけた孔を通して瓦固定金具とともに差し替えた下段の平板瓦をビス止めする構成とされている。
また、特許文献2に記載されている屋根瓦の交換方法では、まず、抜き取り対象の屋根瓦と、その下に重なる正常屋根瓦との隙間に浮かし工具を差し込んで瓦釘を浮き上がらせ、抜き取り対象の屋根瓦の裏面で瓦釘を切断して屋根瓦を抜き取る。そして、正常瓦の表面に接着剤を塗布し、屋根瓦を抜き取ったスペースに新しい屋根瓦を差し込む構成とされている。
特開2004−52425号公報 特開2003−314015号公報
前記特許文献1,2に開示された屋根材の補修方法は、破損した屋根材を一枚だけ取り除き、新規の屋根材に差し替える方法であって、屋根面を増築する際に問題になる、既設の屋根材と新規の屋根材との接続部分に適用できるものではない。
本発明は上記のような事情にかんがみて、屋根面の増築に伴い、防水面で重要となる既設の屋根材と新規の屋根材との接続部分における屋根材の葺設方法を確立するためになさ
れたものであり、かかる葺設方法によって屋根の増築にかかる施工工期の短縮化と施工コストの低減を図り、加えて、屋根の増築に伴って廃棄される屋根材の量を削減することのできる屋根材の葺設方法を提供するものである。
上記した目的を達成するため、本発明は、ルーフィングシート上に平板屋根材が左右方向に密接配置されて下層列屋根材が敷設され、この下層列屋根材に対して屋根材1/2枚分左右にずれて上層列屋根材が敷設された屋根面に新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法であって、新規の屋根面が既設屋根面と左右方向の同一面上に増築される場合において、前記一部の葺き替え領域は、少なくとも既設屋根面の隅棟ラインに掛かる既設屋根材の棟から軒先までの領域を含み、既存のルーフィングシートを残して既設屋根材を除去し、該領域に露出した釘孔処理を行った後、新規のルーフィングシートを敷き込み、残存する屋根材と重なり方が連続するように新規の屋根材を敷設する。
この構成によれば、既設屋根面において新規の屋根材に葺き替える屋根材を最小限抑えつつも、新規の屋根材を敷設する部分に、屋根流れ方向の水勾配に逆らわない防水処理を施すことができ、高い防水性を確保することができる。
また、本発明は、前記構成の屋根面に新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法であって、新規の屋根面が既設屋根面に対して谷部を形成するように増築される場合において、前記一部の葺き替え領域は、少なくとも谷ラインの水上領域を含み、既存のルーフィングシートを残して既設屋根材を除去し、該領域に露出した釘孔処理を行った後、新規のルーフィングシートを敷き込み、残存する屋根材と重なり方が連続するように新規の屋根材を敷設する。
本発明において、「水上領域」とは、既設屋根面と新規の屋根面との接続ラインに対する屋根流れ方向の水上側領域の全体をいうものとする。このように、一部の葺き替え領域を少なくとも谷ラインの水上領域を含むように選択することで、新規の屋根材を葺設するにあたり、屋根面の棟から軒先まで水勾配に逆らわない防水処理を施すことができ、高い防水性を得ることができる。
また、本発明は、前記構成の屋根面に新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法であって、新規の屋根面が既設屋根面の流れ方向下方に向かって増築される場合において、前記一部の葺き替え領域は、少なくとも新規屋根面と既設屋根面との接続ラインの水上領域を含み、既存のルーフィングシートを残して既設屋根材を除去し、該領域に露出した釘孔処理を行った後、新規のルーフィングシートを敷き込み、残存する屋根材と重なり方が連続するように新規の屋根材を敷設する。
この構成においても、一部の葺き替え領域に、少なくとも新規屋根面と既設屋根面との接続ラインの水上領域を含まれるようにすることで、屋根面の棟から軒先まで水勾配に逆らわない防水処理を施すことができ、高い防水性を得ることができる。
そして、本発明では、上記の構成において、既存ルーフィングシートに固着している既設屋根材は、該屋根材に切溝を設けて、釘孔が露出しうるように折曲げ切断することによって除去、切断した既設屋根材と同形に切断た屋根材敷設ることを特徴としている
これによると、屋根材を切断することで屋根材の下部の釘孔を露出させることができ、該釘孔の防水処理を容易に行うことができる。そして、切断された屋根材と同形の屋根材
を、残存する切断された屋根材の端縁に突き当てて敷設することで、引き続き通常の工程による屋根材の葺設を行うことができる。
また、前記一部の葺き替え領域において、既存ルーフィングシートから1/2枚分浮き上がった残存する既設屋根材と、既存ルーフィングシートとの間に新規のルーフィングシート片を差し込むことにより、露出した釘孔を覆うのが好ましい。
これにより、葺き替え領域の既設屋根材が除去されることによって、残存する既設屋根材の下に形成された釘孔に、このルーフィングシート片によって防水処理を施すことができ、新規の屋根材と既設屋根材との接続部における防水性を確保することができる。
上記のように構成される本発明の屋根材の葺設方法によれば、屋根面の増築に伴って、防水面で非常に重要となる既設屋根材と新規屋根材との接続部分における屋根材の葺設方法を確立することができ、棟から軒先まで水勾配に逆らわないように防水処理を施して、高い防水性能を得ることができる。しかも、本発明においては一部の葺き替え領域を新規屋根面の形態によって上記いずれかのように選択することで、高い防水性を確保しつつも、除去する屋根材を最小限に抑えることができるので、葺き替え工期を短縮することができるだけでなく、屋根材等の廃棄物を削減することもできる。
以下、本発明に係る屋根材の葺設方法を実施するための最良の形態について説明する。本発明において、既設の屋根面には、屋根下地上にルーフィングシートが敷設され、このルーフィングシート上に平板屋根材が左右方向に密接配置されて下層列屋根材が敷設されている。また、この下層列屋根材に対して、上層列屋根材は、屋根材1/2枚分左右にずれるように敷設されている。本発明は、かかる形態の屋根面において、新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法である。
図1〜図8は本発明の実施例1を示す。この実施例1では、本発明の屋根材の葺設方法を、新規の屋根面が既設屋根面と左右方向の同一面上に増築される場合に適用した例について説明する。
図示するように、寄棟形状の既設の屋根面1には、下層列屋根材に対して上層列屋根材が1/2枚分左右にずれるように葺き重ねられている。屋根材3は、ルーフィングシート2が敷設された屋根下地にそれぞれ釘8により固定されている。本実施例においては、このような既設の屋根面1に対して、隅棟ライン11から右方向に延長されるように新規の屋根面4が増築される。
既設屋根材3は、屋根面1から一部除去されて新規の屋根材に葺き替えられるが、例示の形態では、この葺き替え領域が、少なくとも既設屋根面1の隅棟ライン11に掛かる既設屋根材31…31の敷設されている棟から軒先までの領域を含むように選択される。この隅棟ライン11に掛かる既設の屋根材31…31は、それぞれ隅棟ライン11に合わせて部分的に切断されており、全形を有しないものが敷設されている。そこで、本実施例では、図2に斜線で示す葺き替え領域10に敷設されている既設屋根材31…31を全て除去して、新規の屋根材が敷設される。
屋根材31…31の除去は、葺き替え領域10内の上層列に敷設されている屋根材31から順に行われる。例えば、図3に示すように、屋根材31aとその上に敷設されている屋根材32との重なり部分に、図示しないリッパー等の釘除去工具を差し込み、屋根材3
1aを固定している釘8aを抜き取るか、または切断することによって、屋根材31aを抜き取り可能にする。そして、この既設屋根材31aの下部に敷設されている既存のルーフィングシート2を残しつつ、屋根材31aを屋根流れ方向に引き抜く。続けて、同様の手順によって、隅棟ライン11に掛かる他の既設屋根材31…31を全て除去していく(図4参照)。
このように、屋根面1において、一部の葺き替え領域10に含まれる既設屋根材31…31を全て除去すると、次に、この葺き替え領域10に露出した釘孔81の防水処理を行う。前記の釘除去作業によって、残存している既設屋根材32…32は、図中右側半分程度が既存ルーフィングシート2から浮き上がっている。そこで、図5に示すように、この浮き上がった既設屋根材32…32と既存ルーフィングシート2との間に、新規のルーフィングシート片61を差し込むことによって、釘抜き取り後に形成された釘孔81aを覆い、防水処理となされる。
ルーフィングシート片61には、幅Wが1500mm程度に切断されたルーフィングシートを用いる。このルーフィングシート片61は、水勾配に逆らわないように下層列から上層列へ順に敷設される。ここで、上層列と下層列のルーフィングシート片61同士の重ね幅Tは、100mm以上確保されていればよい。
続いて、差し込んだ新規のルーフィングシート片61に重なるように、新規の屋根面4に新規ルーフィングシート6を敷き込む。この新規ルーフィングシート6と前記のルーフィングシート片61との重ね幅tは、200mm程度確保されることが好ましい。
次に、図6に示すように、新規ルーフィングシート片(61)およびルーフィングシート(6)の上に、既設屋根材3と重なり方が連続するように、新規の屋根材5を敷設していく。このとき、新規の屋根材5に重なる既設屋根材3の釘頭周辺部82には接着剤を塗布した上で、新規の屋根材5を差し込み、これらを固定していく。
上記のような工程を経て、増築に伴う屋根材の葺設が完了する。このように、葺き替え領域10に敷設された新規の屋根材5の下部には、ルーフィングシート片61が敷設されているので、このような新規の屋根材5と既設屋根材3との接続部分においても防水性能を確実に得ることができる。
ところで、既存ルーフィングシート2に固着している既設屋根材がある場合には、図7に示すように、その固着している屋根材33に切溝30を設け、釘孔81が露出しうるように折曲げ切断することによって対応することができる。切溝30は、屋根材33に屋根流れ方向に形成され、重なり合った隣の屋根材34の端縁よりも外側(図中右側)で、かつ釘孔81が露出する位置に設けられることが好ましい。これにより、ルーフィングシート2に固着していた屋根材33は、一部分(図中斜線部)だけを除去することができ、屋根材33の下部にあった釘孔81が露出するので、その釘孔81の防水処理を行うことができる。この場合、これらの釘孔81にはシーリング剤を充填することにより防水処理がなされる。
また、図8に示すように、切断された屋根材33の端縁に突き当てて新規のルーフィングシート片61が敷き込まれ、他の釘孔81も覆われて防水処理がなされる。続いて、部分的に切断された屋根材33の端縁に突き当てるように、切断除去した既設屋根材33と同形の屋根材35が敷設される。このようにして、既設の屋根材33が既存ルーフィングシート2に固着している場合にも、既設屋根面1と新規の屋根面4との接続部分における防水性を高めた屋根材の葺設を行うことができる。
図9〜図14は本発明の実施例2を示す。この実施例2では、図9に示すように、新規の屋根面4が既設屋根面1に対して谷部を形成するように増築される場合を例に挙げて説明する。
新規の屋根面4と既設屋根面1との間に谷部が形成される形態の屋根面については、既設屋根材3の一部を葺き替える葺き替え領域10が、少なくとも谷ライン12の水上領域を含むものとされる。ここで、「水上領域」とは、既設屋根面1と新規の屋根面4との接続ラインに対する屋根流れ方向の水上側領域の全体をいうものとする。
すなわち、かかる形態の屋根面1においては、図10に示すように、谷ライン12の水上側領域の既設屋根面1に敷設されている屋根材36…36の全てが葺き替え領域10に含まれる。例示の形態では、さらに谷ライン12に掛かる屋根材36の一枚外側の屋根材36aまでを葺き替え領域10に含め、これらの既設屋根材36…36を、釘除去工具等を用いて前記実施例1と同様の手順により、既存のルーフィングシート2を残して除去する(図11参照)。このとき、既設屋根材37…37の下部に重なる既設屋根材36aを固定している釘8をそれぞれ除去し、葺き替え領域10の既設屋根材36a…36aを引き抜く。
続いて、図12に示すように、谷ライン12に沿うように谷用ルーフィングシート62を敷設する。この谷用ルーフィングシート62によって、谷部における防水性を確保した上で、既存ルーフィングシート2から1/2枚分浮き上がった残存する既設屋根材37…37と、既存ルーフィングシート2との間に、新規のルーフィングシート6を差し込んで水下側から順に敷設し、釘孔81の防水処理を行う。
次に、図13に示すように、既設屋根面1および新規屋根面4に敷き込まれた新規のルーフィングシート(6,62)の上に、残存している屋根材3…3と重なり方が連続するように新規の屋根材5…5を敷設していく。また、新規の屋根材5に重なる既設屋根材37の釘頭周辺部82には接着剤を塗布した上で、新規の屋根材5を差し込み、屋根の葺設が完了する。
このように、新規の屋根面4が既設屋根面1に対して谷部を形成するように増築される場合には、既設屋根材3を谷ライン12に沿う部分だけ除去するのではなく、谷ライン12の水上領域に含まれる屋根材36全体を除去して、新規の屋根材5を葺設することで、屋根面の水勾配に逆らわない防水処理を施すことができ、確実な防水性能を得ることができるようになる。
また、かかる形態の屋根面1においても、既存ルーフィングシート2に固着している既設屋根材がある場合には、図14に示すように、その固着している屋根材38に、図示しない切溝を設けて、釘孔81が露出するように折曲げ切断することによって対応する。この場合も、実施例1に示したように、切溝を屋根材38に屋根流れ方向に形成し、重なり合った隣の屋根材39の端縁よりも外側(図中左側)で、かつ釘孔81が露出する位置に設け、固着した屋根材38を部分的に切断除去する。
また、これにより露出した釘孔81のうち、切断した屋根材38の端縁から200mm程度の範囲にある釘孔81b…81bについては、シーリング剤を充填することによって防水処理を施すことが好ましい。続いて、シーリング剤が充填された釘孔81b…81b、および露出している釘孔81…81を覆って、切断した屋根材38の端縁に突き当てるように新規のルーフィングシート6を敷設する。そして、これらの新規ルーフィングシート6の上に、切断した既設屋根材38と同形の屋根材を敷設することで、通常の屋根材の
葺設工程を踏むことが可能となる。
図15は本発明の実施例3を示す。この実施例3では、本発明の屋根材の葺設方法を、図15に示すように、新規の屋根面4が既設屋根面1の流れ方向下方に向かって増築される場合に適用した例について説明する。なお、この実施例3の説明においては、屋根材を葺設する工程が前記実施例1,2と同様であり、屋根材の一部の葺き替え領域に特徴があるので、この葺き替え領域について説明する。
かかる屋根面1においては、葺き替え領域10は、少なくとも新規屋根面4と既設屋根面1との接続ライン13の水上領域を含むように選択される。例示の形態では、既設屋根面に敷設されている屋根材の配置を考慮して、新規屋根面4と既設屋根面1との接続ライン13の水上側直上部だけでなく、この水上領域を左右方向にやや広げて葺き替え領域としている。新規の屋根材は、かかる葺き替え領域10の既設屋根材を除去後、釘孔処理および新規のルーフィングシートの敷き込み等の工程を経て、残存する屋根材と重なり方が連続するように敷設される。
このように、新規屋根面4と既設屋根面1との接続ライン13の水上領域を含むように既設の屋根材を除去し、新規の屋根材を敷設することで、かかる形態の屋根面の増築においても水勾配に逆らわないような防水処理を施すことができ、確実な防水性能を得ることができる。
本発明は、近年増加している住宅の増改築等において、屋根面が増築される場合に、防水面で重要となる新規の屋根面と既設の屋根面との接続部での高い防水性を確保するために有効に利用することができる。
本発明の実施例1における屋根面の増築形態を示す上面図である。 実施例1における葺き替え領域を示す屋根の上面図(部分)である。 実施例1における屋根材の除去工程を示す屋根の上面図(部分)である。 実施例1において葺き替え領域の屋根材を除去したところを示す屋根の上面図(部分)である。 実施例1においてルーフィングシートを敷き込むところを示す屋根の上面図(部分)である。 本発明の実施例1に係る葺設方法によって葺かれた屋根面の完了図(部分)である。 実施例1において屋根材がルーフィングシートに固着していた場合の葺設方法を示す屋根の上面図(部分)である。 図7においてルーフィングシートを敷き込むところを示す屋根の上面図(部分)である。 本発明の実施例2における屋根面の増築形態を示す上面図である。 実施例2における葺き替え領域を示す屋根の上面図(部分)である。 実施例2における屋根材の除去工程を示す屋根の上面図で(部分)ある。 実施例2においてルーフィングシートを敷き込むところを示す屋根の上面図(部分)である。 本発明の実施例2に係る葺設方法によって葺かれた屋根面の完了図(部分)である。 実施例2において屋根材がルーフィングシートに固着していた場合の葺設方法を示す屋根の上面図(部分)である。 本発明の実施例3における屋根面の増築形態を示す上面図である。
符号の説明
1 既設屋根面
10 葺き替え領域
11 隅棟ライン
12 谷ライン
13 接続ライン
2 既存ルーフィングシート
3 既設屋根材
30 切溝
31〜38 既設屋根材
4 新設屋根面
5 新規屋根材
6 新規ルーフィングシート
61 新規ルーフィングシート片
62 谷用ルーフィングシート
8 釘
81 釘孔
82 釘頭周辺部

Claims (3)

  1. ルーフィングシート上に平板屋根材が左右方向に密接配置されて下層列屋根材が敷設され、この下層列屋根材に対して屋根材1/2枚分左右にずれて上層列屋根材が敷設された屋根面に新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法であって、
    新規の屋根面が既設屋根面と左右方向の同一面上に増築される場合において、前記一部の葺き替え領域は、少なくとも既設屋根面の隅棟ラインに掛かる既設屋根材の棟から軒先までの領域を含み、
    存のルーフィングシートを残して既設屋根材を除去し、該領域に露出した釘孔処理を行った後、新規のルーフィングシートを敷き込み、残存する屋根材と重なり方が連続するように新規の屋根材を敷設し、
    既存のルーフィングシートに固着している既設屋根材は、該屋根材に切溝を設け、釘孔が露出しうるように折曲げ切断することによって除去し、切断した既設屋根材と同形に切断した屋根材を敷設することを特徴とする屋根材の葺設方法。
  2. ルーフィングシート上に平板屋根材が左右方向に密接配置されて下層列屋根材が敷設され、この下層列屋根材に対して屋根材1/2枚分左右にずれて上層列屋根材が敷設された屋根面に新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法であって、
    新規の屋根面が既設屋根面に対して谷部を形成するように増築される場合において、前記一部の葺き替え領域は、少なくとも谷ラインの水上領域を含み
    存のルーフィングシートを残して既設屋根材を除去し、該領域に露出した釘孔処理を行った後、新規のルーフィングシートを敷き込み、残存する屋根材と重なり方が連続するように新規の屋根材を敷設し、
    既存のルーフィングシートに固着している既設屋根材は、該屋根材に切溝を設け、釘孔が露出しうるように折曲げ切断することによって除去し、切断した既設屋根材と同形に切断した屋根材を敷設することを特徴とする屋根材の葺設方法。
  3. ルーフィングシート上に平板屋根材が左右方向に密接配置されて下層列屋根材が敷設され、この下層列屋根材に対して屋根材1/2枚分左右にずれて上層列屋根材が敷設された屋根面に新規の屋根面を増築し、既設屋根材の一部を除去して新規の屋根材に葺き替える屋根材の葺設方法であって、
    新規の屋根面が既設屋根面の流れ方向下方に向かって増築される場合において、前記一部の葺き替え領域は、少なくとも新規屋根面と既設屋根面との接続ラインの水上領域を含み
    存のルーフィングシートを残して既設屋根材を除去し、該領域に露出した釘孔処理を行った後、新規のルーフィングシートを敷き込み、残存する屋根材と重なり方が連続するように新規の屋根材を敷設し、
    既存のルーフィングシートに固着している既設屋根材は、該屋根材に切溝を設け、釘孔が露出しうるように折曲げ切断することによって除去し、切断した既設屋根材と同形に切断した屋根材を敷設することを特徴とする屋根材の葺設方法。
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