JP2005048589A - 木造建物の屋根のシールド工法 - Google Patents

木造建物の屋根のシールド工法 Download PDF

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Abstract

【課題】 雨水が屋根内に侵入しても、天井裏や家内に滴下させることなく、それを効率良く外部に排出させる。
【解決手段】木造建物の屋根桁の上に等間隔に配設した多数の垂木3に野地板5を張設する木造建物の屋根施工において、薄板材の相対する左右両側が上方に折り曲げられ、かつその左右上方の端部が外側に向けて水平方向に折り曲げられることによって形成される凹溝1aを備えてなるシールド部材を、その凹溝1aを垂木と隣り合う他の垂木との間に嵌め込むと共に、前記左右両側の端部が外側に向けて水平方向に折り曲げられることによって形成される左右両側縁部を垂木3の上面に係止させて前記垂木3に敷設し、そしてこのシールド部材の上に前記野地板5を張設して屋根を施工する。
【選択図】図3

Description

本発明は、木造建物の屋根施工における屋根のシールド工法に関するものである。
従来、木造建物の屋根は頂部の棟木と軒部の軒桁、その中間部に配設された母屋等の屋根桁の上に一定の間隔で等間隔に多数の垂木を配設して、該垂木の上面に合板等の野地板を張設し、その上に防水紙を張って瓦等の屋根材を葺設する屋根施工のやり方が一般的であり、これらの野地板や防水紙、屋根材は釘等の止め部材により打付けられて止められている。
しかしながら、上記従来の屋根施工においては、台風等により風雨が強いような場合には、この強い風雨によって、瓦等の屋根材が剥離するか、又はこれらの屋根材の間の隙間から雨水が吹き込んだり、あるいは一般に屋根材の間の隙間に雨水がしみ込むことによって屋根の内部に雨水が侵入し、その侵入した雨水が野地板から天井を伝わって建物の中まで侵入してくるので、天井を初めとして、柱や床等の建物自体ばかりでなく、家財等も水で漏れたり、あるいは更に水浸しになる等の被害を被るほか、水で濡れた屋根等が腐朽菌の発生を促して、この屋根等の支持強度や耐久性が低下するという問題があり、したがって従来の屋根施工ではこのような問題を解決しなければならないという課題があった。
本発明は上記の課題を解決することを目的とし、この目的は、本発明によって提供される次の木造建物の屋根のシ−ルド工法、すなわち
(1)木造建物の屋根桁の上に等間隔に配設した多数の垂木に野地板を張設する木造建物の屋根施工において、薄板材の相対する左右両側が上方に折り曲げられ、かつその左右上方の端部が外側に向けて水平方向に折り曲げられることによって形成される凹溝を備えてなるシールド部材を、その凹溝を垂木と隣り合う他の垂木との間に嵌め込むと共に、前記左右両側の端部が外側に向けて水平方向に折り曲げられることによって形成される左右両側縁部を垂木の上面に係止させて前記垂木に敷設し、そしてこのシールド部材の上に前記野地板を張設して屋根を施工することを特徴とする、木造建物の屋根のシ−ルド工法、及び
(2)互いに隣合う前記シールド部材の縁部どうしを重なり合わせて垂木の上面に係止させる、前記(1)記載のシ−ルド工法によって達成される。
シールド部材を、木造建物の屋根桁に等間隔に配設された垂木と隣り合う他の垂木との間に、それの凹溝部分を嵌め込むと共に、それの左右両側に形成された係止部を垂木の上面に係止させることによって敷設し、そしてその上に野地板を張設する本発明のシ−ルド工法によれば、直接野地板に至るまでの雨水がこのシールド部材で排除されるので、雨水が瓦等の屋根材の隙間から屋根の内部に浸入するか、あるいはこれらの屋根材が剥離したりして雨水が屋根内に浸入しても、垂木と垂木との間でそのシールド部材によって雨水が垂木を湿潤することなく外部に排出されるので、天井や建物内の奥に雨水が浸入するのが阻止され、したがって雨水の浸入によって被る建物自体及び建物内の家財等の被害、及び屋根等で腐朽菌の発生が促されたり、この腐朽菌の発生に基づく屋根等の支持強度や耐久性の低下が防止される。
また、本発明のシ−ルド部材は、薄板材の相対する左右両側を上方に折り曲げることによって形成される凹溝と、前記折り曲げられた薄板材の左右両側の端部を外側に向けて水平方向に折り曲げることによって形成される逆L字状の係止部を左右両側縁部に有し、そしてこの係止部が垂木の上面に係止されるので、施工時の誤差や乾湿による屋根材の伸縮によって垂木と隣り合う他の垂木との間の間隔どうしに若干の差異が生じても、前記薄板材に備わっている弾性によって前記凹溝は垂木と隣り合う他の垂木との間に容易に嵌め込むことができるばかりでなく、垂木の上面に係止される前記係止部は逆L字状に形成されているため、加工時の誤差や乾湿による垂木の伸縮によって垂木の上面の幅の間に若干の差異が生じても、前記係止部はこの垂木の上面の幅の若干の変動に拘束されることがないので、このシ−ルド部材では、その敷設に何の障害も生じないという利点が得られる。
さらに、シールド部材の凹溝に断熱材を敷設する手段を講ずることにより、屋根裏の断熱を図ることも可能である。
本発明の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明は薄板材で凹溝を形成したシールド部材1を、屋根桁2の上に等間隔に配設した垂木3、3の間に嵌め込むようにして敷設し、屋根を施工するようにした木造建物の屋根のシールド工法である。
シールド部材1の材料としては、例えば、表面が防錆処理された厚さ0.3〜0.5mm程度の薄い鉄板の薄板材が使用されるが、シールド部材1の材料はこれに限定されることなく、合成樹脂や防水加工された紙等による薄板材を使用することもでき、これらの薄板材の強度が不足する場合には、それの厚みを上記の厚さよりも若干厚くしても良い。
この薄板材の左右両側は、図2に示すように、上方に折り曲げられて前記垂木3と隣り合う他の垂木3の間に嵌め込まれることによって、それに幅Wの凹溝1aが形成されると共に、その折り曲げられた左右両側の端部を外側に向けて水平方向に折り曲げることによって前記左右両側の端部の先の縁部に断面が逆L字状の係止部1b、1bが形成され、この係止部1b,1bが前記垂木3、3の上面に係止される。
前記シールド部材1は、鉄板の薄板材を使用する場合、定尺のカラートタン板が市販されており、例えば6尺のカラートタン板を使用して製作した場合長さLは180cm、8尺の場合は240cmとなり、該寸法を標準として製作されるが、限定するものではなく、屋根施工時の現物合わせにより適宜切断して使用しても良い。
前記シールド部材1の凹溝1aの深さHは、係止部1b、1bを垂木3の上面に係止させて敷設した時、凹溝1aの底面が屋根桁2に当接しないようにすれば特に定めるものでないが、凹溝1aに断熱材を敷設して屋根裏の断熱効果を得る手段も講じられることから、できるだけ深くするのが好ましい。
また、前記シールド部材1の係止部1b、1bを垂木の上面に係止して敷設する時は、係止部1b、1bの縁部が、隣接するシールド部材の係止部の縁部と重なり合うようにすると、垂木3の上面がシールド部材の係止部でシールされて雨水が垂木へ浸潤するのを阻止する効果が得られる。或いはシール部材の係止部の縁部を重ね合わせなくても、垂木3の上面にコ字状に曲げたシールキャップを被せればその効果を得ることはできる。
次に、本発明に係るシールド部材により木造建物の屋根を施工する実施例を、図3〜図5において説明する。
図3は本発明に係るシールド部材を敷設して平板瓦を葺設した実施例を示す要部斜視図で、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図である。
シールド部材1は、凹溝1aが垂木3、3の間に嵌め込むようにして左右の係止部1b、1bの縁部を、隣接するシールド部材の係止部の縁部に重ね合わせて垂木の上面に係止させ、重ね合わせ部を止め部材4により打付けて敷設してあり、止め部材4は一般的に釘やタッカーが使用される。
垂木3は、図5に示す屋根桁2、2Aの上に一定の間隔で等間隔に多数配設してある。前記屋根桁2は一般的には軒桁、2Aは母屋と称しているが、本説明では屋根桁の呼称に統一して記述する。
又、前記シールド部材の縦方向は、図5に示す如く上方のシールド部材1Aの下縁部を、下方のシールド部材1の上縁部に被せるように重ね合わせて敷設してある。
上記の如くシールド部材1を敷設した後、その上に合板等の野地板5を垂木3に釘等の止め部材で打付けて張設し、防水紙6を張って平板瓦7を葺設する。平板瓦7は、図5に示すように止め部材(釘)8により野地板5に打付けて、止め部材の打付け部を上方の平板瓦7で被覆するようにして葺設してある。
以上のようにして、木造建物の屋根を施工することにより、台風等の風雨時において平板瓦7が剥離したり、平板瓦の隙間から雨水が屋根内に浸入して野地板5から滴下しても、シールド部材1で受けてシールド部材の凹溝1aを上方から下方(図5に示す矢印イの方向)へ流下し、外部へ効率良く排出させることができる。
また、垂木の上面をシールド部材1の縁部を重ね合わせて敷設することにより、垂木への雨水の浸潤しにくく、屋根の支持強度が維持され、耐久性の向上が図られる。
さらに、シールド部材1の凹溝1aと野地板5との間に、一定のスペースを確保できることから、該スペースに断熱材を敷設する手段を講ずることができ、屋根裏の断熱を図ることも可能となる。
なお、上記実施例では、葺設する屋根材を平板瓦で記述したが、これに限定するものではなく平板瓦以外の瓦やスレート、トタン葺き屋根等にも適用される。
本発明の実施例を示す斜視図である。 本発明の実施例で用いられるシールド部材の斜視図である。 本発明による施工実施例を示す要部斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。
符号の説明
1 シールド部材、
1a 凹溝、
1b 係止部、
2 屋根桁、
3 垂木、
4、8 止め部材、
5 野地板、
6 防水紙、
7 平板瓦、

Claims (2)

  1. 木造建物の屋根桁の上に等間隔に配設した多数の垂木に野地板を張設する木造建物の屋根施工において、薄板材の相対する左右両側が上方に折り曲げられ、かつその左右上方の端部が外側に向けて水平方向に折り曲げられることによって形成される凹溝を備えてなるシールド部材を、その凹溝を垂木と隣り合う他の垂木との間に嵌め込むと共に、前記左右両側の端部が外側に向けて水平方向に折り曲げられることによって形成される左右両側縁部を垂木の上面に係止させて前記垂木に敷設し、そしてこのシールド部材の上に前記野地板を張設して屋根を施工することを特徴とする、木造建物の屋根のシ−ルド工法。
  2. 互いに隣合う前記シールド部材の縁部どうしを重なり合わせて垂木の上面に係止させる、請求項1記載のシ−ルド工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013163903A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Hiroaki Ishihara 太陽光発電パネルの施工方法

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