JP7187232B2 - 軒天見切の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、軒天見切の防水構造に関する。
建物の外壁には、凹部と凸部を有する様々な柄模様を備えた外壁材が適用されることが多くなっており、このような外壁材として、例えば、窯業系サイディング材や金属系サイディング材から形成される外壁材を挙げることができる。
ところで、建物の外壁と軒天井材の間の軒天見切に関し、外壁材の途中位置に軒天見切が位置する、所謂、外壁材勝ちの納まりにおいては、外壁材に上記する多数の凹部や凸部が存在することから、外壁材に防水材を押し付けることにより防水材を変形させて凹部に入り込ませ、防水構造を形成している。より具体的には、屋根の梁や垂木から垂下された吊木や吊木に固定されている野縁等の軒天受け材に軒天井材が固定され、軒天受け材や軒天井材に固定されている軒天見切材(軒天ランナーとも言う)の外壁材側の端面に定型の防水材が取り付けられ、軒天見切材により防水材を外壁材に押し付けた姿勢で軒天見切の防水構造が形成される。
ここで、外壁材の表面にある凹凸への追従性が良好なシール材を備えたシール構造が提案されている。具体的には、外壁材の表面と対向して、外壁材の表面とともに軒天見切部分を構成する軒天井材の側端面又は軒天井材の側端部に取付けられ、側端面又は側端部に沿って可撓性を有し、凹凸に形成される外壁材の表面に弾接する、ゴム、樹脂又は熱可塑性エラストマー製のリップを有するシール材である。リップは外壁材へのラップ量が外壁材の表面に形成される凹凸の最大深さをなす凹部底の深さより大に形成されるとともに、少なくとも外壁材の表面に弾接する部分にはスリットが軒天井材側端面に沿う長手方向に適当間隔で入れられることにより、無数のスリット片が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-177779号公報
ところで、凹部の深さ、すなわち柄底までの深さが深くなるにつれて外観意匠性が高まることから、従来の外壁材に比べて凹部の深さをより深くした、深掘りの外壁材の製作が行われている。
所定の平面寸法の外壁材が上下左右に配設されることにより建物の外壁が構成されるが、外壁には一般に所定の間隔で縦目地が設けられており、縦目地には、湿式のシーリング材により、もしくは乾式のガスケット等により目地止水構造が形成される。上記するように外壁に深掘りの外壁材が適用される場合、外壁材間に形成される縦目地の深さも外壁材の深掘りに応じて深くなる。また、深掘りの外壁材が適用される場合、外壁材に押し付けられる防水材もより一層厚みのある防水材の適用が防水性能確保の観点から必要になってくる。一方、外壁材の凹部よりもより一層深さのある縦目地において防水性能を確保するには、さらに厚みのある防水材が必要になってくる。
従って、縦目地における防水性確保を前提として、例えば特許文献1に記載の外壁の幅方向に連続した厚みのあるシール材を用いて、これを軒天ランナーにより外壁材に押し付けて防水構造を形成しようとすると、シール材の材料コストが大幅に増加することになる。さらに、シール材の重量も大幅に増加することから、これを支持する軒天ランナーの構造の見直しの必要性が生じ得る。
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、例えば深掘りの外壁材を用いた外壁と軒天井材の間の軒天見切において、防水材の材料コストを大幅に増加させることなく、縦目地を含む外壁と軒天井材の間の優れた防水性を有する軒天見切の防水構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による軒天見切の防水構造の一態様は、
外壁の幅方向に配設されている複数の外壁材と、軒天井材と、の間の軒天見切における防水構造であって、
前記外壁において他の凹部に比べて相対的に深い第一凹部に配設されている第一防水材と、
前記第一防水材よりも下方位置の前記外壁の表面にあって、前記外壁の幅方向に延出する第二防水材を備えた軒天見切材と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、外壁を構成して多数の凹部を表面に備える外壁材が、他の凹部に比べて相対的に深い第一凹部を有する場合であっても、第一凹部に対応する第一防水材を配設することにより、外壁の幅方向に延出する第二防水材の大きさを第一凹部に対応する大きさにすることなく、防水性に優れた防水構造を形成することができる。従って、防水材の材料コストが大幅に増加するといった問題も生じない。尚、本明細書において、「防水性」には、雨水等の外壁室内側への浸入を防水(もしくは止水)する性能に加えて、小虫等の浸入を防止することも含んでいる。また、「外壁の幅方向」とは、外壁を屋外側から見た際の外壁の水平に延出する方向を意味している。
また、本発明による軒天見切の防水構造の他の態様において、前記第一凹部が前記外壁の有する縦目地であることを特徴とする。
本態様によれば、他の凹部に比べて相対的に深い縦目地に対して、縦目地に固有の第一防水材を配設することにより、防水材の材料コストを大幅に増加させることなく、縦目地を含む外壁と軒天井材の間の優れた防水性を有する防水構造を形成できる。特に、深掘りの外壁材を用いた外壁において、材料コストの増加抑制と防水性確保に関して顕著な効果が奏される。また、例えば深掘りの外壁材の凹部の防水性を保証する第二防水材を備えた軒天見切材が、縦目地の防水性を保証する第一防水材の下方位置に存在することにより、縦目地ごとに現れる第一防水材が軒天見切の下方から見える見切ラインを阻害する恐れはない。
また、本発明による軒天見切の防水構造の他の態様において、軒天受け材に対して第一押圧具が取り付けられ、該第一押圧具が前記外壁に向かって延出して前記第一防水材を該外壁に押圧しており、
前記軒天受け材に対して前記軒天見切材により形成される第二押圧具が取り付けられ、該第二押圧具が前記外壁に向かって延出して前記第二防水材を該外壁に押圧していることを特徴とする。
本態様によれば、第一防水材と第二防水材がそれぞれに固有の第一押圧具と第二押圧具にて外壁に押圧されていることにより、異なる深さの凹部に対して好適な押圧力にて第一防水材と第二防水材を押し付けることができ、防水性に優れた防水構造を形成することができる。ここで、第二押圧具は、例えば軒天見切材(軒天ランナー)である。一方、第一押圧具は、第一凹部に対応する位置にのみ配設されている押圧具であり、第一凹部が縦目地の場合は縦目地に対応する位置に第一押圧具が配設される。
また、本発明による軒天見切の防水構造の他の態様は、前記第一押圧具と前記第一防水材がいずれも、前記縦目地に対応する幅を有していることを特徴とする。
本態様によれば、第一凹部が縦目地の場合において、第一押圧具と第一防水材がいずれも縦目地に対応する幅を有していることから、第一押圧具と第一防水材の製作に当たり、材料の無駄を省きながら縦目地における優れた防水性を保証することができる。
以上の説明から理解できるように、本発明の軒天見切の防水構造によれば、例えば深掘りの外壁材を用いた外壁と軒天井材の間の軒天見切において、防水材の材料コストを大幅に増加させることなく、縦目地を含む外壁と軒天井材の間の優れた防水性を有する軒天見切の防水構造を提供することができる。
実施形態に係る軒天見切の防水構造の一例を軒天井材の下方から見た図である。 図1におけるII-II矢視図であって、実施形態に係る防水構造の一例の一般部の縦断面図である。 図2のIII部を拡大した斜視図であって、第二防水材が固定されている軒天見切材(第二押圧具)の一例を取り出して示す図である。 図1におけるIV-IV矢視図であって、実施形態に係る防水構造の一例の縦目地に対応する箇所の縦断面図である。 図4のV部を拡大した斜視図であって、軒天見切材に加えて、第一防水材が固定されている第一押圧具の一例を取り出して示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る軒天見切の防水構造について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る軒天見切の防水構造]
図1乃至図5を参照して、実施形態に係る軒天見切の防水構造の一例について説明する。ここで、図1は、実施形態に係る軒天見切の防水構造の一例を軒天井材の下方から見た図であり、外壁と軒天、及び屋根の一部を示す図である。また、図2は、図1におけるII-II矢視図であって、実施形態に係る防水構造の一例の一般部の縦断面図であり、図3は、図2のIII部を拡大した斜視図であって、第二防水材が固定されている軒天見切材(第二押圧具)の一例を取り出して示す図である。また、図4は、図1におけるIV-IV矢視図であって、実施形態に係る防水構造の一例の縦目地に対応する箇所の縦断面図であり、図5は、図4のV部を拡大した斜視図であって、軒天見切材に加えて、第一防水材が固定されている第一押圧具の一例を取り出して示す図である。
図1に示す建物は、例えば2階建ての住宅であり、外壁20は、所定の平面寸法の外壁材10が上下左右に配設されることにより形成される。例えば、外壁20の幅方向であるX方向に配設されている左右2枚の外壁材10が各階の高さ分だけ積み上げられて一つの外壁面材を構成し、施工現場では、工場等で予め製作された外壁面材が構造躯体に取り付けられることにより、効率的な現場施工が実現される。
図示例では、外壁20において、隣接する外壁面材の間に縦目地15が形成されている。2階の外壁20から軒が張り出し、軒を構成する軒天井材30が下方から視認できる。軒天井材30の軒先には軒樋48が外壁20の幅方向(X方向)に延出しており、軒先から屋根を構成する屋根葺き材47が視認できる。
建物の外壁20と軒天井材30の間における図示例の軒天見切は、外壁20の途中位置に軒天見切が位置する、所謂、外壁材勝ちの納まりとなっており、X方向に延出する軒天見切材50により軒天見切が形成されている。
外壁材10の表面には、凹部11と凸部を有する様々な柄模様があり、柄底までの深さが深い深掘りの外壁材である。外壁材10において、凹部11における柄底までの深さは通常よりも深く設定されており、通常の深さの凹部を有する外壁材に比べて醸し出される外観意匠性に優れた外壁材となっている。
このように、深掘りの外壁材10により外壁20が形成される場合、外壁面材間に形成されている縦目地15(第一凹部の一例)の深さも外壁材10の深掘りに応じて深くなる。尚、縦目地15には、例えば、目地ジョイナーとガスケット等の乾式止水材(図示せず)が取り付けられて縦目地15における止水構造を形成している。
外壁20における一般部と縦目地15では、軒天見切における防水対象の凹部の深さが異なっており、深掘りの外壁材10が適用されることから双方の凹部の深さはより一層深くなっているが、本実施形態に係る軒天見切の防水構造100は、このような軒天見切の一般部と縦目地15に対応する箇所の双方をカバーする防水構造である。
軒天見切の防水構造100に関し、図2及び図3を参照して、まず、外壁20の一般部(縦目地15以外の領域)における防水構造を説明する。図示例の外壁20は、深掘りの凹部11を備えた外壁材10と、その背面の外壁下地材16を介して取り付けられている外張り断熱材17、さらに、下地材18にて支持されている充填断熱材19等により形成されている。外壁材10はサイディング材から形成されており、このサイディング材としては、窯業系サイディング、アルミや鋼板からなる金属系サイディング、天然木を加工してなる木質系サイディング、塩化ビニル樹脂等からなる樹脂系サイディングなどが挙げられる。外壁材10と外張り断熱材17の間には、外壁下地材16により通気層が形成されている。外張り断熱材17は、その表面に透湿防水シートが貼り付けられたグラスウールボード等により形成されている。また、充填断熱材19は、グラスウールやロックウール等により形成されており、その室内側には内装材である石膏ボード等(図示せず)が配設される。
一方、屋根は、所定勾配を有する複数の垂木41(軒天受け材の一例)に野地板46が敷設され、野地板46の表面にはルーフィング材(図示せず)が配設され、ルーフィング材の表面に瓦等の屋根葺き材47が取り付けられている。垂木41からは複数の吊木42が垂下され、吊木42に野縁43(軒天受け材の一例)や野縁受け(図示せず)が取り付けられている。また、軒先には鼻隠し下地材44が配設され、鼻隠し下地材44と野縁43に対して軒天井材30(本明細書においては軒天受け材の一例とする)がビス49等の固定手段により固定されている。軒天井材30は、例えばケイ酸カルシウム板等により形成される。野地板46の軒先側には軒先水切り材45aが配設され、軒先水切り材45aと一部係合するようにして鼻隠し下地材44の軒先側には鼻隠し水切り材45bが配設されており、鼻隠し下地材44に対して軒樋48がビス等により固定されている。
図3に示すように、軒天見切材50の断面コの字状の部分に軒天受け材である軒天井材30の端部が嵌め込まれることにより、軒天見切材50が軒天井材30に固定される。ここで、軒天見切材50は、アルミニウム製もしくは鋼製の軒天ランナーであり、図示例の軒天見切材50は、軒天井材30の端部が嵌め込まれる嵌め込み部51と、見切部52を有している。
嵌め込み部51と見切部52は、一枚の金属板を曲げ加工することにより形成される。嵌め込み部51は、扁平に折り曲げられた平坦な天端片51aと、断面がコの字状の嵌め込み片51bとを有する。
一方、見切部52は、天端片51aの途中位置にて係止される鉛直片52aと、鉛直片52aの下端に連続する断面L字状の下端片52bと、下端片52bから傾斜して落ち込むテーパー片52cとを有する。さらに、テーパー片52cの端部から水平に延びて嵌め込み片51bに連続する断面L字状のL字片52dと、を有する。
嵌め込み部51の天端片51aを見切部52の鉛直片52aの上端に載置することにより、嵌め込み部51と見切部52による閉合構造が形成される。ここで、嵌め込み部51と見切部52の接触箇所を接着や溶着等により固定してもよい。尚、図示例の嵌め込み部51と見切部52はいずれも通気孔を有していないが、例えば天端片51aとテーパー片52cにおいて、それらの長手方向に間隔を置いて複数の通気孔が開設された形態であってもよい。
見切部52の鉛直片52aには、軒天見切材50の長手方向に延出する断面矩形の第二防水材60が接着等により固定されており、第二防水材60の下面と上面は下端片52b及び天端片51aにより挟み込まれている。さらに、第二防水材60の右側(外壁側)は、下端片52b及び天端片51aから側方に張り出している。
第二防水材60は、例えば圧縮性のある弾性体である乾式止水材により形成され、独立気泡構造体を材料としている。独立気泡構造体は、気泡が独立して並んだ構造を有している例えばスポンジであり、連続気泡構造体のように気体や液体を通過させない材料である。より具体的には、一例として、第二防水材60はEPDM系ゴム(エチレンプロピレンゴム)やポリエチレンゴム等から製作される。
図3に示す第二防水材60を備えた軒天見切材50に対して、図2に示すように軒天井材30の端部を嵌め込むようにして取り付け、軒天井材30の下面から軒天見切材50の上方に位置する野縁43に亘ってビス49を打ち込むことにより、軒天見切材50が外壁20の幅方向に延出する態様にて取り付けられる。そして、外壁材10側に延出する軒天見切材50により、外壁材10の有する深掘りの凹部11内に第二防水材60が押し付けられ、凹部11との隙間が閉塞される。このように、軒天見切材50は、軒天見切を形成する部材であるランナーであると同時に、第二防水材60を凹部11に押し付ける第二押圧具として機能する。
このように、外壁材10が深掘りの凹部11を有している場合であっても、第二押圧具である軒天見切材50によって第二防水材60が凹部11内に押し付けられることにより、外壁20における一般部の軒天見切において優れた防水性を有する防水構造100となる。
次に、軒天見切の防水構造100に関し、図4及び図5を参照して、外壁20の縦目地15における防水構造を説明する。尚、図4は、縦目地15に配設されるガスケット等の乾式止水材の図示を省略している。図4に示すように、軒天見切材50の上方において、縦目地15に対応する位置には、第一防水材80を備えた第一押圧具70が配設され、野縁43に固定されている。
図5に示すように、第一押圧具70は複数の曲げ部において直角に曲げ加工された部材であり、第一防水材80が接着等にて取付けられる水平片71及び鉛直片72と、野縁43の側面に沿う鉛直片74と、野縁43の天端に固定される水平片75と、鉛直片72,74を繋ぐ繋ぎ片73とを有する。尚、水平片71を具備しない形態の第一押圧具が適用されてもよい。
第一防水材80は、第二防水材60と同様に一例としてEPDM系ゴムやポリエチレンゴム等から製作され、図示例は六面体ブロック状を呈する。また、第一防水材80が第一押圧具70に接着された状態において、水平片71の端部よりも第一防水材80の一部が側方(外壁側)に張り出している。
水平片75において、先鋭の三角形の二辺が切り欠かれており(切り欠き部75a)、三角形の底辺を中心に切り欠かれた片を折り曲げることにより、突き刺し片75bが形成される。突き刺し片75bを軒天受け材である野縁43の天端に突き刺すことにより、第一押圧具70が野縁43に固定される。より詳細には、図4に示すように、突き刺し片75bを野縁43の天端に突き刺すことに加えて、第一押圧具70において上方に開いた断面コの字状の部分に軒天受け材である吊木42の下端を嵌め込むことにより、第一押圧具70が複数の軒天受け材に対して強固に固定される。
図4に示すように、第一押圧具70が複数の軒天受け材に固定された状態において、第一防水材80は第二防水材60よりも外壁材10側に張り出しており、従って、外壁材10の凹部11よりも深い縦目地15内に第一防水材80を十分に入り込ませることができる。
また、図5に示すように、第一押圧具70と第一防水材80はいずれも、縦目地15に対応する幅tを有している。このように、第一押圧具70と第一防水材80がいずれも縦目地15に対応する幅tを有していることにより、第一押圧具70と第一防水材80の製作時における材料の無駄を省きながら、第一防水材80を縦目地15に十分に入り込ませることを可能にして、縦目地15における優れた防水性を有する防水構造100を形成することができる。
図示する軒天見切の防水構造100によれば、外壁20の幅方向に延出する軒天見切材50が第二防水材60を深掘りの凹部11に押し付けることにより、外壁20における一般部の軒天見切における防水構造を形成する。さらに、軒天見切材50とは異なる第一押圧具70が第一防水材80を縦目地15に入り込ませて押し付けることにより、外壁20における縦目地15に対応する箇所の軒天見切における防水構造を形成する。このように、縦目地15に対応する箇所において縦目地15の幅程度の第一防水材80を押し付けて縦目地15における防水構造を形成することにより、深掘りの凹部11を有する外壁材10により形成される外壁20の軒天見切においても、防水材の材料コストを大幅に増加させることなく、優れた防水性を有する軒天見切の防水構造を形成することができる。
さらに、深掘りの外壁材10の凹部11の防水性を保証する第二防水材60を備えた軒天見切材50が、縦目地15の防水性を保証する第一防水材80の下方位置に存在することにより、縦目地15ごとに現れる第一防水材80が軒天見切の下方から見える見切ラインを阻害することはない。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
例えば、図示例の第一凹部は縦目地15であり、第一押圧具70によって縦目地15に対して第一防水材80を押し込む形態であるが、第一凹部が外壁材10における一般的な凹部11よりも相対的に深い凹部であったり、あるいは、複数の外壁材10を工場にて一体とした際に形成される柄目地等であってもよい。このように相対的に深い凹部や柄目地等に対しても、第一押圧具70によって第一防水材80を押し付けることにより図示例と同様に優れた防水性が奏される。
10:外壁材、11:凹部、15:縦目地(第一凹部)、20:外壁、30:軒天井材(軒天受け材)、41:垂木、42:吊木(軒天受け材)、43:野縁(軒天受け材)、44:鼻隠し下地、45a:軒先水切り、45b:鼻隠し水切り、46:野地板、47:屋根葺き材、48:軒樋、49:ビス(釘)、50:軒天見切材(第二押圧具)、60:第二防水材、70:第一押圧具、80:第一防水材、100:軒天見切の防水構造(防水構造)

Claims (3)

  1. 外壁の幅方向に配設されている複数の外壁材と、軒天井材と、の間の軒天見切における防水構造であって、
    前記外壁の表面に設けられている他の凹部に比べて相対的に深い、該外壁に設けられている縦目地に配設されている第一防水材と、
    前記第一防水材よりも下方位置の前記外壁の表面にあって、前記外壁の幅方向に延出する第二防水材を備えた軒天見切材と、を有し、該第二防水材が前記他の凹部に配設されていることを特徴とする、軒天見切の防水構造。
  2. 軒天受け材に対して第一押圧具が取り付けられ、該第一押圧具が前記外壁に向かって延出して前記第一防水材を該外壁に押圧しており、
    前記軒天受け材に対して前記軒天見切材により形成される第二押圧具が取り付けられ、該第二押圧具が前記外壁に向かって延出して前記第二防水材を該外壁に押圧していることを特徴とする、請求項に記載の軒天見切の防水構造。
  3. 前記第一押圧具と前記第一防水材がいずれも、前記縦目地に対応する幅を有していることを特徴とする、請求項に記載の軒天見切の防水構造。
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