JP3769205B2 - 断熱下地材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として屋根の下地に用いる断熱下地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屋根の改修のニーズに対し、既存の下地がモヤ下地かタルキ下地かによって、また、その上に葺く新設の屋根材が縦葺き屋根材か横葺き屋根材かによって、断熱下地材などの部材や施工法をその都度変えていた。
たとえば、既存のモヤ下地の上に葺かれた既存の瓦棒葺き屋根9を改修して横葺き屋根にする場合の一例を図25に基づいて説明する。
まず、既存の瓦棒葺き屋根9の瓦棒91間に断熱下地材1を落とし込む。
既存の瓦棒91が断熱下地材1の高さよりも低い場合、断熱下地材1と瓦棒91の高さをそろえるために、瓦棒91の上に木材2を載せて既存のモヤ5に固定する。
その上に新設の野地材7を敷いて、前述の木材2に固定し、その上に新設の横葺き屋根材を葺いていく方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の施工例の場合は、モヤ下地の上に葺かれた既存の瓦棒葺き屋根9を改修して横葺き屋根にする場合であるが、既存の下地がタルキ下地であったり、あるいは縦葺き屋根に改修したりする場合には、下地の構成がやや異なるため、別の部材を用いなければならない。このため、現場によってさまざまな部材を揃える必要がある。
また、近年、外断熱構造の建物に対する要望が高まっているので、その要望に応える断熱下地材も求められている。
そこで、本発明は、外断熱構造の断熱下地材として用いることもでき、また、さまざまな既存の下地構造の屋根を改修するためにも用いることができる断熱下地材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明のうち、請求項1記載の発明は、上面に深縦溝部と浅縦溝部、深横溝部と浅横溝部が設けられている。
そして、深縦溝部および浅縦溝部はそれぞれ縦支持材を挿入できる幅を有しており、深横溝部および浅横溝部は横支持材を挿入できる幅を有している。
この深縦溝部に縦支持材を入れたとき、縦支持材の最上位の箇所と浅横溝部の底面の位置とが、ほぼ同じ高さになるよう深縦溝部と浅横溝部とが形成されており、また、深横溝部に横支持材を入れたとき、横支持材の最上位の箇所と浅縦溝部の底面の位置とが、ほぼ同じ高さになるよう深横溝部と浅縦溝部とが形成されている断熱下地材であること、を手段としている。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、裏面には、既存の瓦棒をまたぐことができる形状の切り欠き条部が設けられている断熱下地材であること、を手段としている。
【0006】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成において、一側端には、横方向調整重なり部が形成され、反対側の一側端には、横方向調整被重なり部が形成されている断熱下地材であること、を手段としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
発明にかかる断熱下地材は、上面に深縦溝部と浅縦溝部、深横溝部と浅横溝部が設けられている。
そして、深縦溝部および浅縦溝部はそれぞれ縦支持材を挿入できる幅を有しており、深横溝部および浅横溝部は横支持材を挿入できる幅を有している。
この深縦溝部に縦支持材を入れたとき、縦支持材の最上位の箇所と浅横溝部の底面の位置とが、ほぼ同じ高さになるよう深縦溝部と浅横溝部とが形成されており、また、深横溝部に横支持材を入れたとき、横支持材の最上位の箇所と浅縦溝部の底面の位置とが、ほぼ同じ高さになるよう深横溝部と浅縦溝部とが形成されている断熱下地材である。
【0008】
また、他の実施の形態として、前記断熱下地材の裏面には、既存の瓦棒をまたぐことができる形状の切り欠き条部が設けられている。
【0009】
さらに、他の実施の形態として、断熱下地材の一側端には、横方向調整重なり部が形成され、反対側の一側端には、横方向調整被重なり部が形成されている。
【0010】
そして前記各断熱下地材の上面に、縦溝と平行に通気溝を設けるという実施の形態もある。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例について、図面に基づき説明する。
まず、断熱下地材1の一実施例について、図1〜図5から説明する。図1は斜視図、図2は平面図、図3は右側面図、図4は正面図、図5は説明図である。
【0012】
この断熱下地材1の上面には、浅縦溝部17aと深縦溝部17bと浅横溝部18aと深横溝部18bとが形成されている。
これらの溝部について説明すると、断熱下地材1を施工状態に置いたとき、浅縦溝部17aと深縦溝部17bは、軒棟方向と平行に形成されており、浅横溝部18aと深横溝部18bは、棟長さ方向と平行に形成されている。
各溝部の幅は、浅縦溝部17aと深縦溝部17bは縦支持材4aを挿入できる幅であり、浅横溝部18aと深横溝部18bは横支持材4bを挿入できる幅である。
支持材4にフランジ43があるものを用いる場合、フランジ43が納まるように、各溝部の左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分も形成されている。本実施例では、フランジ43を有する支持材4を一貫して用いているので、浅縦溝部17aや浅横溝部18aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成し、該溝部に支持材4を入れたとき、フランジ面と断熱下地材1の上面が面一になるように形成している。しかし、他の実施の形態として、フランジ43のない支持材4を用いるときなどは、各溝部の左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成する必要はない。これら細部は、支持材4の形状によって異なり、本発明はこれらを限定するものではない。
また、各溝部の深さは、深縦溝部17bに縦支持材4aを載せたとき、この縦支持材4aの最上位の箇所と浅横溝部18aの底面の位置とがほぼ同じ高さになり、深横溝部18bに横支持材4bを載せたとき、横支持材4bの最上位の箇所と浅縦溝部17aの底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう形成されている。
例えば、それぞれの支持材4が図8に示したようにフランジ43を有し、フランジ面を上にして用いるものの場合、深縦溝部17bに縦支持材4aを載せたとき、この縦支持材4aのフランジ43と浅横溝部18aの底面の位置とがほぼ同じ高さになり、深横溝部18bに横支持材4bを載せたとき、横支持材4bのフランジ43と浅縦溝部17aの底面の位置とがほぼ同じ高さになるのである。
また、図示してはいないが、支持材4が、下方が開口する倒略コの字形の形状をしているものの場合など、支持材4の上面(この場合、開口箇所の反対側が上面となる)の位置が、浅縦溝部17aあるいは浅横溝部18aの底面の位置と、ほぼ同じ高さになるよう形成されている。
【0013】
このように各溝が形成されているため、深横溝部18bに横支持材4bを入れた後に、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れることで、横支持材4bの上に縦支持材4aを交差して重ねて施工していくことができ、また、他の現場では、深縦溝部17bに縦支持材4aを入れた後に、浅横溝部18aに横支持材4bを入れることで、縦支持材4aの上に横支持材4bを交差して重ねて施工していくことができる。このように、同じ形状の断熱下地材1でありながら、異なる現場の必要に応じた使い方ができるものである。
【0014】
また、断熱下地材1の上面には、浅縦溝部17a及び深縦溝部17bと平行に通気溝1aが設けられている。
この通気溝1aは、断熱下地材1を外断熱工法に用いる場合、欠かせない作用を果たす。通気溝1aを通過する空気が、水蒸気を外部へと運び出すのである。この作用を果たすために、断熱下地材1を敷き並べるとき、各断熱下地材1の通気溝1aが軒棟方向に連通して、通気がなされるように設置しなくてはならない。
通気溝1aを空気が通過することによって、輻射熱が下げられるという効果もある。
【0015】
断熱下地材1の裏面には、切り欠き条部12が設けられている。
この切り欠き条部12は、断熱下地材1を施工状態に置いたとき、軒棟方向と平行に形成されており、既存の瓦棒91をまたぐことができる形状である。
既存の瓦棒葺き屋根9をこの断熱下地材1を用いて改修する場合、既存の瓦棒葺き屋根9の上に、断熱下地材1を敷き並べる方法があるが、その際、瓦棒91が切り欠き条部12内に収納される形になる。そのため、この切り欠き条部12は瓦棒91をまたぐことができる形状に形成されている。
【0016】
断熱下地材1の四方の縁部分には、隣り合う断熱下地材1同士が安定して敷設されるように、接続手段が設けられている。
その一実施例として、断熱下地材1を施工状態に敷き並べたとき、左右となる縁部分の一側端には横方向調整重なり部16が、反対側の一側端には横方向調整被重なり部15が形成されており、また、棟側端には棟側被重なり部13が、軒側端には軒側重なり部14が、それぞれ形成されている。
【0017】
これらの接続手段のうち、まず、横方向調整重なり部16と横方向調整被重なり部15について説明する。
この実施例において、左右方向の接続手段は、断熱下地材1の一方の側端の厚さの下半分くらいが突出して横方向調整被重なり部15となっており、反対側の一側端の厚さの上半分くらいが突出して横方向調整重なり部16となっている。既存の瓦棒葺き屋根9を改修するために本発明にかかる断熱下地材1を用いる場合、既存の瓦棒91を切り欠き条部12がまたぐように設置するが、既存の瓦棒91の間隔が、物件によって異なっていることがある。
既存の瓦棒91の間隔が狭いものであるならば、横方向調整被重なり部15の上に、隣に位置する断熱下地材1の横方向調整重なり部16をすっかり重ねて敷き並べていき(図10(イ)参照)、既存の瓦棒91の間隔が広いものであるならば、横方向調整被重なり部15の上に、隣に位置する断熱下地材1の横方向調整重なり部16をずらして重ねて敷き並べる(図10(ア)参照)ことで、瓦棒91の間隔に合わせて断熱下地材1を敷き並べていくことができる。
一般に既存の瓦棒91の間隔は、418mmか455mmであるので、あらかじめ、それらの間隔を計算に含めて、横方向調整被重なり部15と横方向調整重なり部16の幅を算出する。
本実施例においては、横方向調整被重なり部15の上に隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16をほぼすっかり重ねた場合は418mmの瓦棒間隔に対応し、ずらして重ねた場合は455mmの瓦棒間隔に対応するように断熱下地材1の幅のサイズを設定している。
【0018】
このように横方向調整被重なり部15と横方向調整重なり部16が形成されているため、既存の瓦棒91の間隔が異なる物件を改修する場合にも、本発明にかかる断熱下地材1を使うことができる。
【0019】
つぎに、断熱下地材1同士の軒棟方向の接続手段について説明する。
この実施例において、軒棟方向の接続手段は、断熱下地材1の棟側端の厚さの下半分くらいが突出して棟側被重なり部13となっており、軒側端の厚さの上半分くらいが突出して軒側重なり部14となっている。
軒棟方向に隣接する断熱下地材1同士を敷き並べていくときに、軒側に位置する断熱下地材の棟側被重なり部13に、棟側に位置する断熱下地材1の軒側重なり部14を重ねながら敷き並べていく。
【0020】
さらに、断熱下地材1には、図3および図5に明示されているように、切り込み10が設けられている。断熱下地材1を敷き並べていく下地構造が、アーチ型のように湾曲していても、本発明にかかる断熱下地材1を用いることができるよう工夫されたものである。
この切り込み10は、浅横溝部18aおよび深横溝部18bと平行に設けられており、図1〜図4に示した一例は、断熱下地材1の裏面に切り込み10を設けており、図5に示した実施例は、断熱下地材1の上面と裏面とに切り込み10を設け、湾曲の度合いが、より大きいものに、対応できるようになっている。
図5(イ)に示したように、下地構造の湾曲にあわせて、断熱下地材1を湾曲することができるものである。
図示してはいないが、浅縦溝部17aや深縦溝部17bに平行に切り込み10を設けることもできる。
【0021】
図6と図7に示した断熱下地材1の他の実施例は、前述の断熱下地材1の実施例にタルキ位置確認目印19aと合わせ印19bを加えたものである。
前述の通り、本実施例においては、横方向調整被重なり部15の上に隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16をほぼすっかり重ねた場合は418mmの瓦棒間隔に対応し、ずらして重ねた場合は455mmの瓦棒間隔に対応するように断熱下地材1の幅のサイズを設定している。
【0022】
このタルキ位置確認目印19aは、断熱下地材1の上面に、切り欠き条部12の真上に位置し、切り欠き条部12と平行に設けられている。
これは、タルキ下地を有する既存の屋根を改修するときに、本発明にかかる断熱下地材を用いる場合、役立つものである。
タルキ下地の既存の屋根を改修するとき、断熱下地材1を、既存の屋根上、あるいは、既存の屋根材をはがしたあとの既存の下地上に、敷き並べるが、このとき、タルキ位置確認目印19aを既存のタルキ6上に来るように敷き並べる。
【0023】
例えば、既存の瓦棒葺き屋根9の上に断熱下地材1を敷き並べていくのであれば、既存の瓦棒91の真下にはタルキ6が存在しているので、瓦棒91をまたぐ切り欠き条部12の真下にはタルキ6が存在していることになる。
それで、断熱下地材1の切り欠き条部12の真上に、切り欠き条部12と平行にタルキ位置確認目印19aを設けるならば、既存の瓦棒葺き屋根の上に断熱下地材1が敷き並べられたあとでも、既存のタルキ下地のタルキ6の位置が、タルキ位置確認目印19aの真下であると判断することができる。
【0024】
このように断熱下地材1を敷き並べたあとに、断熱下地材1の横溝部に入れられた横支持材4bを、既存のタルキ6に止着する際、タルキ位置確認目印19aと横支持材4bが交差する箇所に止着具3をうてば、タルキ6に止着具3を止着することができるものである。
【0025】
合わせ印19bは、断熱下地材1の軒棟方向と平行に、横方向調整被重なり部15に設けたものであり、スレート瓦の下に455mm間隔のタルキ6が入っている既存の屋根を改修する場合に、前述のタルキ位置確認目印19aと組み合わせて、効果を発揮する。
【0026】
前述の既存の瓦棒葺き屋根9を改修する場合は、切り欠き条部12を既存の瓦棒91にかぶせることで、タルキ位置確認目印19aは自ずと既存のタルキ6の上に位置するが、既存のスレート瓦屋根を改修する場合は、既存のタルキ6がどこに位置しているのか断熱下地材1を敷設した後でもわかるように、墨出し作業にて印を付ける必要があった。
しかし、この合わせ印19bを設けることで、タルキ位置確認目印19aが自ずと既存のタルキ6の上に位置するように、断熱下地材1を敷設していく事ができる。
つまり、左右に隣り合う断熱下地材1同士を敷いていくときに、まず、最初の断熱下地材1のタルキ位置確認目印19aを既存のタルキ6の上に来るように載置し、次いで、横方向調整被重なり部15に設けられた合わせ印19bに、隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16の端を、順次あわせて重ねていけば、タルキ位置確認目印19aが自ずと既存のタルキ6の上に位置するように、断熱下地材1を敷設していく事ができるのである。
【0027】
横方向調整被重なり部15に設けられた合わせ印19bは、このようなときに役立つものなので、455mm間隔のタルキ下地の場合を念頭に置いて合わせ印19bを設けると、それにあわせて断熱下地材1同士を並べていくことで、墨出し作業をしなくても、既存のタルキ6の位置が、タルキ位置確認目印19aの真下であると判断することができるものである。
【0028】
これまでに説明してきた断熱下地材1を用いて、屋根を施工する方法について次に説明する。
本発明にかかる断熱下地材は、新築の屋根にも、また、屋根改修のためにも、用いることができる。
特に、屋根改修に関しては、様々な既存下地構造の屋根に一種類の断熱下地材1で対応できるものであり、一種類の断熱下地材をストックしておくだけで、各種屋根改修ができる大変便利なものである。
【0029】
最初に、図8に基づいて、施工に用いる支持材4の一例について説明すると、この支持材4は、止着部41と左右の脚部42とを有する、上方が開口する略コの字形である。そして、左右の縁にはフランジ43が形成されている。
この支持材4を浅縦溝部17a及び深縦溝部17bに挿入した場合、縦支持材4aと称し、浅横溝部18aおよび深横溝部18bに挿入した場合、横支持材4bと称する。
【0030】
図9以降に基づき、前述の断熱下地材1の実施例を用いて屋根改修をする方法について説明する。
本発明にかかる断熱下地材は、特に改修工事に用いたとき有用なものなので、図9以降の図面は、そうした各種改修工事においてどのように本発明が有用なものなのかを説明したものである。
図9と図10はモヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図11と図12はモヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図13と図14はタルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図15と図16はタルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図17と図18はモヤ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図19と図20はモヤ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図21と図22はタルキ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
図23と図24はタルキ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
本発明にかかる断熱下地材は、上記のいずれの改修工事に対しても対応できるものであり、その詳細を次に説明する。
【0031】
まず、図9と図10に基づいて、モヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存の瓦棒葺き屋根9の上に、断熱下地材1を、切り欠き条部12が既存の瓦棒91をまたぐようにして、設置していく。
そして、深縦溝部17bに縦支持材4aを入れ、止着具3にて既存のモヤ5に固定する。
その後、浅横溝部18aに横支持材4bを入れ、横支持材4bの止着部41と縦支持材4aのフランジ43が重なっている箇所を止着具3にて固定する。
この上に縦葺き屋根材を葺いていくが、縦葺き屋根材を固定するための吊子は、横支持材4bに止める。
深縦溝部17bに縦支持材4aを入れたとき、縦支持材4aのフランジ43の位置と浅横溝部18aの底面の位置とがほぼ同じ高さであるため、浅横溝部18aに横支持材4bを入れ、横支持材4bをほぼ均一な高さに安定して取り付けることができる。
横支持材4bの脚部42の長さを浅横溝部18aの深さと同一に設定し、浅横溝部18aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、横支持材4bのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができる。止着具3の頭は支持材4の脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、縦葺き屋根材が葺かれていくので、断熱下地材1の上面が縦葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0032】
既存の瓦棒91の間隔は、418mm間隔もあれば455mm間隔もあるというように物件によって異なるが、そうした異なる種類の既存の下地構造にも対応できる様子をあらわしたものが図10(ア)(イ)である。
横方向調整被重なり部15と横方向調整重なり部16の幅は、予めそれらの物件に対応できるよう設定されており、既存の瓦棒91の間隔が418mmの場合は、図10(イ)のように横方向調整被重なり部15に隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16がほぼすっかり重なり、既存の瓦棒91の間隔が455mmの場合は、図10(ア)のように横方向調整被重なり部15に隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16が少しずれて重なる。切り欠き条部12を既存の瓦棒91にかぶせていくことでこのように設置できるよう、断熱下地材1の幅が設定されている。
【0033】
図11と図12に基づいて、モヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存の瓦棒葺き屋根9の上に、断熱下地材1を、切り欠き条部12が既存の瓦棒91をまたぐようにして、設置していく。
そして、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、止着具3にて既存のモヤ5に固定する。
この上に横葺き屋根材を葺いていくが、横葺き屋根材を固定するための吊子は、縦支持材4aに止める。
【0034】
既存の瓦棒91の間隔は、418mm間隔もあれば455mm間隔もあるというように物件によって異なるが、そうした異なる種類の既存の下地構造にも対応できる様子をあらわしたものが図12(ア)(イ)である。
横方向調整被重なり部15と横方向調整重なり部16の幅は、予めそれらの物件に対応できるよう設定されており、既存の瓦棒91の間隔が418mmの場合は、図12(イ)のように横方向調整被重なり部15に隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16がほぼすっかり重なり、既存の瓦棒91の間隔が455mmの場合は、図12(ア)のように横方向調整被重なり部15に隣の断熱下地材1の横方向調整重なり部16が少しずれて重なる。切り欠き条部12を既存の瓦棒91にかぶせていくことでこのように設置できるよう、断熱下地材1の幅が設定されている。
【0035】
図13と図14に基づいて、タルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存の瓦棒葺き屋根9の上に、断熱下地材1を、切り欠き条部12が既存の瓦棒91をまたぐようにして、設置していく。
そして、浅横溝部18aに横支持材4bを入れ、横支持材4bの止着部41を止着具3にて既存のタルキ6に固定する。
この上に縦葺き屋根材を葺いていくが、縦葺き屋根材を固定するための吊子は、横支持材4bに止める。
横支持材4bの脚部42の長さを浅横溝部18aの深さとほぼ同一に設定し、浅横溝部18aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、横支持材4bのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができ、止着具3の頭は支持材4の脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、縦葺き屋根材が葺かれていくので、断熱下地材1の上面が縦葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0036】
図15と図16に基づいて、タルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存の瓦棒葺き屋根9の上に、断熱下地材1を、切り欠き条部12が既存の瓦棒91をまたぐようにして、設置していく。
そして、深横溝部18bに横支持材4bを入れ、止着具3にて既存のタルキ6に固定する。
その後、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、縦支持材4aの止着部41と横支持材4bのフランジ43が重なっている箇所を止着具3にて固定する。
この上に横葺き屋根材を葺いていくが、横葺き屋根材を固定するための吊子は、縦支持材4aに止める。
深横溝部18bに横支持材4bを入れたとき、横支持材4bのフランジ43の位置と浅縦溝部17aの底面の位置とがほぼ同じ高さであるため、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、縦支持材4aをほぼ均一な高さに安定して取り付けることができる。
縦支持材4aの脚部42の長さを浅縦溝部17aの深さとほぼ同一に設定し、浅縦溝部17aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、縦支持材4aのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができる。止着具3の頭は縦支持材4aの脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、横葺き屋根材が葺かれていくので、断熱下地材1の上面が横葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0037】
図17と図18に基づいて、モヤ下地の上にスレート瓦葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存のスレート瓦8の上に、断熱下地材1を設置していき、深縦溝部17bに縦支持材4aを入れ、止着具3にて既存のモヤ5に固定する。
その後、浅横溝部18aに横支持材4bを入れ、横支持材4bの止着部41と縦支持材4aのフランジ43が重なっている箇所を止着具3にて固定する。
この上に縦葺き屋根材を葺いていくが、縦葺き屋根材を固定するための吊子は、横支持材4bに止める。
深縦溝部17bに縦支持材4aを入れたとき、縦支持材4aのフランジ43の位置と浅横溝部18aの底面の位置とがほぼ同じ高さであるため、浅横溝部18aに横支持材4bを入れ、横支持材4bをほぼ均一な高さに安定して取り付けることができる。
横支持材4bの脚部42の長さを浅横溝部18aの深さとほぼ同一に設定し、浅横溝部18aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、横支持材4bのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができる。止着具3の頭は支持材4の脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、縦葺き屋根材が葺かれていくので、断熱下地材1の上面が縦葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0038】
図19と図20に基づいて、モヤ下地の上にスレート瓦葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存のスレート瓦8の上に、断熱下地材1を設置していき、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、止着具3にて既存のモヤ5に固定する。
この上に横葺き屋根材を葺いていくが、横葺き屋根材を固定するための吊子は、縦支持材4aに止める。
縦支持材4aの脚部42の長さを浅縦溝部17aの深さとほぼ同一に設定し、浅縦溝部17aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、縦支持材4aのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができる。止着具3の頭は支持材4の脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、横葺き屋根材が葺かれていくので、断熱下地材1の上面が横葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0039】
図21と図22に基づいて、タルキ下地の上にスレート瓦葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
既存のスレート瓦8の上に、断熱下地材1を設置していき、浅横溝部18aに横支持材4bを入れ、止着具3にて既存のタルキ6に固定する。
この上に縦葺き屋根材を葺いていくが、縦葺き屋根材を固定するための吊子は、横支持材4bに止める。
横支持材4bの脚部42の長さを浅横溝部18aの深さとほぼ同一に設定し、浅横溝部18aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、横支持材4bのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができる。止着具3の頭は支持材4の脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、縦葺き屋根材を葺いていくので、断熱下地材1の上面が縦葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0040】
図23と図24に基づいて、タルキ下地の上にスレート瓦葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の改修工法について説明する。
【0041】
図23に示した方法は、既存のスレート瓦8の上に、断熱下地材1を設置していき、深横溝部18bに横支持材4bを入れ、止着具3にて既存のタルキ6に固定する。
その後、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、縦支持材4aの止着部41と横支持材4bのフランジ43が重なっている箇所を止着具3にて固定する。
この上に横葺き屋根材を葺いていくが、横葺き屋根材を固定するための吊子は、縦支持材4aに止める。
深横溝部18bに横支持材4bを入れたとき、横支持材4bのフランジ面と浅縦溝部17aの底面とがほぼ同じ高さであるため、浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、縦支持材4aをほぼ均一な高さに安定して取り付けることができる。縦支持材4aの脚部42の長さを浅縦溝部17aの深さとほぼ同一に設定し、浅縦溝部17aの左右にフランジ43の形状に合わせたくぼみ部分を形成しておけば、縦支持材4aのフランジ面が断熱下地材1の上面と面一になるよう取り付けることができる。止着具3の頭は縦支持材4aの脚部42間に納まっているので、断熱下地材1の上面から止着具3の頭が突出することはない。
このように設置された断熱下地材1の上に、横葺き屋根材が葺かれていくので、断熱下地材1の上面が横葺き屋根材を支え、バックアップ材としても機能するものである。
【0042】
一方、図24に示した方法は、横支持材4bを使用しない方法であり、断熱下地材1を敷設するときに、浅縦溝部17aが既存のタルキ6の上に位置するように敷設していくのでる。
そのように敷設された断熱下地材1の浅縦溝部17aに縦支持材4aを入れ、止着具3にて既存のタルキ6に固定する。この上に横葺き屋根材を葺いていくのである。
この方法を採るならば、横支持材4bを使わない分、コストを削減することができる。
【0043】
このように本実施例の断熱下地材1は各種既存屋根の改修に用いることができるものである。
施工の説明において、図6に示した実施例の使用状態を説明しなかったが、図6に示した実施例は図1〜図5に示した実施例にタルキ位置確認目印19aと合わせ印19bを設けたものなので、施工の様子はほとんど同じである。
前述したとおり、タルキ位置確認目印19aや合わせ印19bを設けておくと、墨出し作業を省くことができ、施工が一層容易にできるものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明にかかる断熱下地材は、上記の通りの構成であり、次に示す効果がある。
請求項1記載の発明は、深縦溝部に縦支持材を入れたとき、縦支持材の最上位の箇所と浅横溝部の底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう構成されている。このため、深縦溝部に縦支持材を入れた後、浅横溝部に横支持材を入れたとき、横支持材をほぼ均一な高さに安定して取り付けることができる。
また、深横溝部に横支持材を入れたとき、横支持材の最上位の箇所と浅縦溝部の底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう構成されている。このため、深横溝部に横支持材を入れた後、浅縦溝部に縦支持材を入れたとき、縦支持材をほぼ均一な高さに安定して取り付けることができる。
このように、本発明にかかる断熱下地材は、横支持材と縦支持材を交差して用いる屋根下地構造を提供できるものである。
その際、すでに断熱下地材に浅縦溝部、深縦溝部、浅横溝部、深横溝部が形成されているので、縦支持材や横支持材は必要に応じてそれらの溝部に入れて固定すればよく、施工の際、支持材の位置決定が容易にできるものである。
また、縦支持材の上に横支持材をクロスして用いる必要のある物件にも、横支持材の上に縦支持材をクロスして用いる必要のある物件にも、縦支持材だけを用いる物件にも、横支持材だけを用いる物件にも、本発明にかかる断熱下地材で対応できるものである。
このため複数の種類の断熱下地材をストックしておかなくても、本発明にかかる断熱下地材一種類をストックしておくことで、各種の屋根構造の工事に対応することができるものである。
【0045】
請求項2記載の発明は、断熱下地材の裏面に設けられた切り欠き条部が既存の瓦棒をまたぐことができるので、既存の瓦棒葺き屋根を改修する工事の際、既存の瓦棒を切り欠き条部内に収納して断熱下地材を敷き並べることができるものである。
このため、既存の屋根の上に断熱下地材を敷き詰めることができ、高い断熱性能の屋根を提供できる。
また、既存の瓦棒葺き屋根の改修工事にも既存のスレート瓦葺き屋根の改修工事にも、本発明にかかる断熱下地材を用いると、既存の屋根材をはがさずに、その上に断熱下地材を敷設していくことができるものである。
加えて、切り欠き条部は軒棟方向に連通しているので、施工時に軒と棟に通気口を設けるならば、切り欠き条部を空気が流通して水蒸気を運び出し、外断熱構造の機能に求められる通気機能も果たすことができるものである。
【0046】
請求項3記載の発明は、横方向調整重なり部と横方向調整被重なり部が形成されているため、既存の瓦棒葺き屋根の瓦棒の間隔や既存のタルキ下地のタルキの間隔が、異なる物件の改修工事に対しても、重なり部の重なり方を調整することで対応することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる断熱下地材の一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示した断熱下地材の平面図である。
【図3】図1に示した断熱下地材の右側面図である。
【図4】図1に示した断熱下地材の正面図である。
【図5】図1に示した断熱下地材の説明図である。
【図6】本発明にかかる断熱下地材の他の実施例の斜視図である。
【図7】図6に示した断熱下地材の正面図である。
【図8】支持材の斜視図である。
【図9】モヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図10】モヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図11】モヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図12】モヤ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図13】タルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図14】タルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図15】タルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図16】タルキ下地の上に瓦棒葺き屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図17】モヤ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図18】モヤ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図19】モヤ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図20】モヤ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図21】タルキ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図22】タルキ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の縦葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図23】タルキ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図24】タルキ下地の上にスレート瓦屋根が葺かれている既存の屋根を改修して新設の横葺き屋根材を施工する場合の説明図である。
【図25】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 断熱下地材
12 切り欠き条部
13 棟側被重なり部
14 軒側重なり部
15 横方向調整被重なり部
16 横方向調整重なり部
17a 浅縦溝部
17b 深縦溝部
18a 浅横溝部
18b 深横溝部
19a タルキ位置確認目印
19b 合わせ印
10 切り込み
1a 通気溝
2 木材
3 止着具
4 支持材
41 止着部
42 脚部
43 フランジ
4a 縦支持材
4b 横支持材
5 モヤ
6 タルキ
7 野地材
8 スレート瓦
9 瓦棒葺き屋根
91 瓦棒
Claims (3)
- 上面に深縦溝部と浅縦溝部、深横溝部と浅横溝部が設けられているが、深縦溝部および浅縦溝部はそれぞれ縦支持材を挿入できる幅を有し、深横溝部および浅横溝部は横支持材を挿入できる幅を有しており、深縦溝部に縦支持材を入れたとき、該縦支持材の最上位の箇所と前記浅横溝部の底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう深縦溝部と浅横溝部とが形成されており、深横溝部に横支持材を入れたとき、該横支持材の最上位の箇所と前記浅縦溝部の底面の位置とがほぼ同じ高さになるよう深横溝部と浅縦溝部とが形成されている断熱下地材。
- 裏面には、既存の瓦棒をまたぐことができる形状の切り欠き条部が設けられている請求項1記載の断熱下地材。
- 一側端には、横方向調整重なり部が形成され、反対側の一側端には、横方向調整被重なり部が形成されている請求項1または2記載の断熱下地材。
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