JP2013256771A - 固定装置および防水構造体 - Google Patents

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智之 渡部
Yuki Moriya
友樹 森谷
Shuji Nakamura
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Abstract

【課題】固定部材の抜けや浮き上がりを防止し、固定具を確実に建造物の下地に固定することができる固定装置および防水構造体を提供すること。
【解決手段】固定装置2は、建造物の下地21上に設けられた断熱材22上に設置される固定具3と、下地21に固定される第1の部位41と、固定具3に固定される第2の部位42と、第1の部位41と第2の部位42とを連結する連結部43とを有する固定補助具4と、固定補助具4の第1の部位41および下地21をそれぞれ貫通し、第1の部位41を下地21に固定する3つのビス5と、固定具3、固定補助具4の第2の部位42、断熱材22および下地21をそれぞれ貫通し、固定具3、第2の部位42および断熱材22をそれぞれ下地21に固定するビス6とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定装置および防水構造体に関するものである。
建造物の躯体、具体的には、例えば、建造物の屋上や屋根に、防水シートが設けられている。この防水シートは、下記のようにして建造物に設けられる(例えば、特許文献1参照)。
まず、建造物の躯体に設けられた下地、または、建造物の躯体を下地として、その下地上に断熱材を設け、断熱材上に、複数の金属製の円盤状の固定具を設置する。各固定具は、所定の間隔を隔てて行列状に配置される。また、各固定具は、ビス(棒状の固定部材)により、下地に固定される。そして、各固定具に、防水シートを固定する。
このように、断熱材上に複数の固定具を部分的に設けることにより、断熱材の上面全体に固定具を設ける場合に比べて、躯体の動きや下地の亀裂による防水シートの破損や損傷を防止または抑制することができる。
しかしながら、固定具が部分的に設けられているため、強風時に、防水シートが膨れ上がり、下地に固定している固定具のビスが引き抜かれ、固定具が下地から離脱してしまうことがある。
また、強風時には、前記防水シートを鉛直方向の上側に移動させる力(鉛直力)が働くと共に、防水シートを水平方向に移動させる力(水平力)も働く。このため、特に、下地が金属製の折板で構成された下地デッキプレート(金属デッキ下地)(図1参照)の場合は、前記強風時の水平力により、ビスがその下地に固定されている部位を支点として左右方向に交互に搖動し、これにより、ビスが抜けたり、浮き上がってしまうことがある。
特開2006−291637号公報
本発明の目的は、固定部材の抜けや浮き上がりを防止し、固定具を確実に建造物の下地に固定することができる固定装置および防水構造体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(19)の本発明により達成される。
(1) 建造物の下地上に設けられた断熱材上に設置される固定具と、
前記下地に固定される第1の部位と、前記固定具に固定される第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とを連結する連結部とを有する固定補助具と、
前記固定補助具の前記第1の部位を前記下地に固定する第1の固定部材と、
前記固定具、前記第2の部位および前記断熱材をそれぞれ貫通し、前記固定具、前記第2の部位および前記断熱材をそれぞれ前記下地に固定する第2の固定部材とを備える固定装置。
(2) 前記第1の部位は、前記断熱材と前記下地との間に配置される上記(1)に記載の固定装置。
(3) 前記第2の部位は、前記固定具と前記断熱材との間に配置される上記(1)または(2)に記載の固定装置。
(4) 前記連結部は、前記断熱材の側面に当接するように配置される上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の固定装置。
(5) 前記固定補助具は、板状をなす部材を屈曲または湾曲させたものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の固定装置。
(6) 前記第1の部位と前記第2の部位とは、前記連結部を介して反対方向に突出し、略平行である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の固定装置。
(7) 前記連結部の前記断熱材の厚さ方向の長さは、前記断熱材の厚さと等しいか、または前記断熱材の厚さよりも短い上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の固定装置。
(8) 前記下地は、凹部を有し、
前記第2の固定部材は、前記凹部において前記下地に固定されるものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の固定装置。
(9) 前記下地の前記第1の固定部材が固定される部位は、前記断熱材の前記下地側の表面の直下に位置し、
前記下地の前記第2の固定部材が固定される部位は、前記断熱材の前記下地側の表面から離間している上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の固定装置。
(10) 前記第1の部位は、隣接する2つの前記断熱材のうちの一方の前記断熱材の前記下地側の部位に埋め込まれ、
前記第2の部位は、前記隣接する2つの断熱材のうちの他方の前記断熱材の前記下地と反対側の部位に埋め込まれる上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の固定装置。
(11) 前記連結部は、隣接する2つの前記断熱材の側面で挟まれる上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の固定装置。
(12) 前記第1の部位は、第1の固定補助具側ネジ孔を有し、
前記第1の固定部材は、前記第1の固定補助具側ネジ孔に螺合するネジを有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の固定装置。
(13) 前記第1の固定部材は、前記下地に形成される第1の下地側ネジ孔に螺合するネジを有する上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の固定装置。
(14) 前記第2の部位は、第2の固定補助具側ネジ孔を有し、
前記第2の固定部材は、前記第2の固定補助具側ネジ孔に螺合するネジを有する上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の固定装置。
(15) 前記第2の固定部材は、前記下地に形成される第2の下地側ネジ孔に螺合するネジを有する上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の固定装置。
(16) 複数の前記第1の固定部材を有し、
前記固定補助具の前記第1の部位は、前記複数の第1の固定部材が挿入される複数の孔部を有する上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の固定装置。
(17) 前記複数の孔部は、それぞれ、ネジ孔であり、
前記複数の第1の固定部材は、それぞれ、前記ネジ孔に螺合するネジを有する上記(16)に記載の固定装置。
(18) 前記固定具上には防水シートが固定される上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の固定装置。
(19) 上記(1)ないし(18)のいずれかに記載の複数の固定装置と、
前記固定具上に固定される防水シートとを備える防水構造体。
本発明によれば、固定補助具を有しているので、強風時の固定部材の抜けや浮き上がりを防止し、固定具を確実に建造物の下地に固定することができる。これにより、建造物に対して防水シートを確実に固定することができる。
特に、第2の固定部材は、その長手方向に離間した2箇所が固定されるので、強風時の防水シートを水平方向に移動させる力(水平力)により第2の固定部材が下地に固定されている部位を支点として左右方向に交互に搖動してしまうことを防止することができる。これにより、第2の固定部材が抜けたり、浮き上がってしまったりすることを防止できる。
また、断熱材が収縮したとしても、固定補助具により、固定具がぐらついてしまうことを防止することができる。
本発明の防水構造体の第1実施形態を示す断面斜視図である。 図1に示す防水構造体を示す断面図である。 図1に示す防水構造体の固定装置の固定補助具を示す側面図と、平面図である。 図1に示す防水構造体の固定装置のビスの構成例を示す側面図である。 本発明の防水構造体の第2実施形態における固定補助具を示す平面図である。 本発明の防水構造体の第3実施形態における固定補助具を示す平面図である。
以下、本発明の固定装置および防水構造体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の防水構造体の第1実施形態を示す断面斜視図である。図2は、図1に示す防水構造体を示す断面図である。図3は、図1に示す防水構造体の固定装置の固定補助具を示す側面図と、平面図である。平面図は、固定補助具を矢印Aの方向から見た図である。図4は、図1に示す防水構造体の固定装置のビスの構成例を示す側面図である。
なお、以下では、図1、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」として説明を行う。また、図1では、固定具を二点鎖線で模式的に示し、防水シートの図示は省略されている。
図1および図2に示す防水構造体1は、建造物の屋根や屋上等に設けられた下地21上に設けられる(敷設される)ものである。
下地21としては、特に限定されず、例えば、表面が凹凸の金属屋根である下地デッキプレート(金属デッキ下地)、フラットデッキプレート、瓦棒、RC(reinforced concrete)、ALC(autoclaved light weight concrete)等が挙げられる。本実施形態では、下地21として、下地デッキプレートを用いた場合について説明する。
下地21の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、下地21の厚さd1は、0.8mm〜1.6mm程度であることが好ましい。
なお、下地21は、例えば、建造物の躯体の一部で構成されていてもよく、また、躯体とは別に、その躯体上に、直接または他の部材(層)を介して設けられたものであってもよい。
防水構造体1は、下地21上に並設される複数の断熱材22で構成される断熱層220と、複数の固定装置2と、可撓性を有する防水シート7とを備えている。各固定装置2は、下地21上や断熱材22上等に設置される。また、各固定装置2は、所定の間隔を隔てて、例えば、行列状に配置される。そして、各固定装置2の後述する各固定具3の上面に、それぞれ、防水シート7が固着(固定)される。
防水シート7の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、防水シート7の厚さd3は、1.2mm〜2mm程度であることが好ましい。
また、防水シート7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂等の各種一般的に防水材で使用している樹脂材料等が挙げられる。
断熱材22は、板状をなしている。また、断熱材22の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、平面視で、長方形(四角形)をなしている。そして、各断熱材22は、下地21上に、隣合う断熱材22の側面同士が当接するように設置される。
また、断熱材22の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、断熱材22の厚さd2は、20〜100mm程度であることが好ましい。
また、断熱材22の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム、フェノールフォーム等、合成樹脂の発泡成形体等が挙げられる。
次に、固定装置2について説明する。
図1および図2に示すように、固定装置2は、固定具3と、固定補助具4と、固定部材として複数(図示の構成では3つ)のビス(棒状の第1の固定部材)5と、ビス(棒状の第2の固定部材)6とを備えている。この固定装置2は、下地21上に配置された断熱材(断熱層)22を下地21に固定する機能と、固定具3に防水シート7を固定することで、その防水シート7を下地21に固定する機能とを有している。
固定具3は、建造物の下地21上に設けられた断熱材22上に設置されるものである。この固定具3としては、本実施形態では、円盤状のもの、すなわち、円盤固定金具を用いている。なお、固定具3の中央部には、固定具3をその厚さ方向に貫通し、ビス6が挿通し得る孔部31が形成されており、その孔部31にビス6を挿入すると、ビス6の頭部61が固定具3の孔部31の周囲の縁部に当接するようになっている。
また、固定具3の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、固定具3の直径aは、50mm〜100mm程度であることが好ましく、65mm〜85mm程度であることがより好ましい。また、固定具3の厚さd4は、0.8mm〜2mm程度であることが好ましく、1mm〜1.7mm程度であることがより好ましい。
なお、固定具3の形状は、前記の形状に限定されず、この他、平面視で、例えば、楕円、四角形や五角形等の多角形等が挙げられる。
また、固定具3の構成材料としては、金属に限定されず、この他、例えば、各種樹脂、金属板に樹脂を貼りつけたもの等が挙げられる。
図1〜図3に示すように、固定補助具4は、板状をなす部材を屈曲または湾曲させたものである。本実施形態では、固定補助具4は、平面視で長方形をなす金属製の平板を2箇所でそれぞれ直角に屈曲させたものであり、その側面視での形状は、Z状をなしている。すなわち、本実施形態では、固定補助具4として、Z型アングル鋼を用いている。固定補助具4がZ状をなすことにより、後述するように、固定補助具4および断熱材22を配置する作業と、固定補助具4をビス5で下地21に固定する作業とを、それぞれ、容易に行うことができる。
具体的には、固定補助具4は、下地21に固定される第1の部位41と、固定具3に固定される第2の部位42と、第1の部位41と第2の部位42とを連結する連結部43とを有している。連結部43は、固定補助具4を下地21に設置した状態で、鉛直方向に延在している。
また、第1の部位41と第2の部位42とは、連結部43を介して反対方向に突出している。すなわち、第1の部位41は、図1〜図3中右側に突出し、第2の部位42は、図1〜図3中左側に突出している。また、第1の部位41と第2の部位42とは、平行である。なお、図示の構成では、第1の部位41と第2の部位42とは、完全に平行であるが、これに限らず、略平行な場合でもよい。
この固定補助具4の第1の部位41は、断熱材22と下地21との間に配置され、第2の部位42は、固定具3と断熱材との間に配置され、連結部43は、断熱材22の側面に当接するように配置される。
この場合、第1の部位41は、隣接する2つの断熱材22のうちの図1および図2中の右側の断熱材22の下部(下地21側の部位)に埋め込まれる。また、第2の部位42は、隣接する2つの断熱材22のうちの図1および図2中の左側の断熱材22の上部(下地21と反対側の部位)に埋め込まれる。また、連結部43は、隣接する2つの断熱材22の側面で挟まれる。
また、第1の部位41は、ビス5が挿入される孔部として、第1の部位41をその厚さ方向に貫通する複数(図示の構成では3つ)のネジ孔(第1の固定補助具側ネジ孔)411を有している。各ネジ孔411は、隣接する2つの断熱材22の突合せ面の方向、すなわち、図3中の上下方向に沿って、等間隔で配置されている。また、3つのネジ孔411のうちの中央のネジ孔は、第1の部位41の中央部に配置されている。
また、第2の部位42は、ビス6が挿入される孔部として、第2の部位42をその厚さ方向に貫通するネジ孔(第2の固定補助具側ネジ孔)421を有している。このネジ孔421は、第2の部位42の中央部に配置されている。
また、固定補助具4の寸法は、特に限定されず、固定具3や断熱材22の寸法等の諸条件に応じて適宜設定されるものである。固定補助具4の連結部43の長さL3(断熱材22の厚さ方向)は、断熱材22の厚さd2と等しいか、または断熱材22の厚さd2よりも短いことが好ましい。なお、本実施形態では、連結部43の長さL3は、断熱材22の厚さd2よりも短く設定されている。
具体的には、固定補助具4の第1の部位41の長さL1は、20mm〜100mm程度であることが好ましく、30mm〜75mm程度であることがより好ましい。
また、固定補助具4の第2の部位42の長さL2は、20mm〜100mm程度であることが好ましく、30mm〜75mm程度であることがより好ましい。
また、固定補助具4の連結部43の長さL3は、20mm〜100mm程度であることが好ましく、30mm〜75mm程度であることがより好ましい。
また、固定補助具4の図3中の上下方向の長さL4は、40mm〜100mm程度であることが好ましく、50mm〜75mm程度であることがより好ましい。
また、固定補助具4の厚さd5は、1.2mm〜3.0mm程度であることが好ましく、1.6mm〜2.5mm程度であることがより好ましい。
また、固定補助具4の第1の部位41の平面視での面積は、固定具3の平面視での面積と等しいか、または固定具3の平面視での面積よりも若干大きいことが好ましい。これにより、断熱材22が収縮した場合、固定補助具4により、固定具3がぐらついてしまうことをより確実に防止することができる。
なお、固定補助具4の形状は、前記の形状に限定されず、この他、側面視で、例えば、コの字状等が挙げられ、また、平面視で、例えば、円、楕円、互角形等の他の多角形等が挙げられる。
また、固定補助具4の構成材料としては、金属に限定されず、この他、例えば、各種樹脂等が挙げられる。
ビス5は、その頭部51の直下から先端部まで、固定補助具4の第1の部位41のネジ孔411および下地21に形成されるネジ孔(第1の下地側ネジ孔)211にそれぞれ螺合可能なネジを有している。このビス5は、固定補助具4の第1の部位41および下地21をそれぞれこの順序で貫通し、ネジ孔411および211に螺合して、第1の部位41を下地21に固定する。
また、図4に示すように、ビス6は、その頭部61の直下から先端部まで、固定補助具4の第2の部位42のネジ孔421および下地21に形成されるネジ孔(第2の下地側ネジ孔)212にそれぞれ螺合可能なネジを有している。このビス6は、固定具3、固定補助具4の第2の部位42、断熱材22および下地21をそれぞれこの順序で貫通し、ネジ孔421および212に螺合して、固定具3、第2の部位42および断熱材22をそれぞれ下地21に固定する。なお、ビス6の他の構成としては、例えば、図4に示すものが挙げられる。このビス6は、その長手方向の途中に、ネジが形成されていない領域62を有している。
なお、本実施形態では、前記下地21のネジ孔211は、ビス5により形成される。すなわち、ビス5により下地21にネジ孔211を形成しつつ、そのビス5がネジ孔211に螺合する。同様に、前記下地21のネジ孔212は、ビス6により形成される。すなわち、ビス6により下地21にネジ孔212を形成しつつ、そのビス6がネジ孔212に螺合する。
また、下地21のビス5が固定される部位は、断熱材22の下地21側の表面の直下に位置している。
一方、下地21は、凹部213を有しており、ビス6は、この凹部213において下地21に固定される。すなわち、ビス6は、凹部213の底壁に固定される。したがって、下地21のビス6が固定される部位は、断熱材22の下地21側の表面から所定距離離間している。
次に、図1および図2に基づいて、防水構造体1を建造物に設ける際の手順(防水構造体1の施工方法)について説明する。なお、ここでは、代表的に、隣接する2つの断熱材22と、1つの固定装置2とを設ける場合について説明する。
まず、下地21上に、図1および図2中の左側の断熱材22を配置する。この断熱材22は、その図1および図2中の右側の端部が下地21の凹部213上に位置するように配置する。
次に、断熱材22の図1および図2中の右側の側面に固定補助具4の連結部43が当接し、第2の部位42が断熱材22の上面に当接するように、下地21上に、固定補助具4を配置し、3つのビス5により、その固定補助具4の第1の部位41を下地21に固定する。この際は、ビス5を固定補助具4のネジ孔411に螺合してゆき、そのビス5により下地21にネジ孔211を形成しつつ、ビス5をネジ孔211に螺合する。
なお、このビス5により固定補助具4の第1の部位41を下地21に固定する作業と、前記下地21上に断熱材22を配置する作業とは、その順序を逆にしてもよい。
次に、図1および図2中の右側の断熱材22を配置する。この断熱材22は、その図1および図2中の左側の側面に固定補助具4の連結部43が当接し、第1の部位41が断熱材22の下面に当接するように配置する。
次に、固定具3が2つの断熱材22に跨り、固定具3の孔部31と固定補助具4の第2の部位のネジ孔421とが平面視で一致するように、その固定具3を断熱材22上に配置する。そして、ビス6により、固定具3、固定補助具4の第2の部位42および断熱材22をそれぞれ下地21に固定する。この際は、ビス6を固定具3の孔部31に挿入し、固定補助具4のネジ孔421に螺合してゆき、断熱材22を貫通させ、そのビス6により下地21にネジ孔212を形成しつつ、ビス6をネジ孔212に螺合する。
次に、防水シート7を断熱材22および固定具3上に配置し、固定具3の上面に固着する。この固着方法は、特に限定されず、例えば、溶着等が挙げられる。
以上説明したように、この防水構造体1によれば、固定装置2が固定補助具4を有しているので、強風時のビス6の抜けや浮き上がりを防止し、固定具3を確実に建造物の下地21に固定することができる。これにより、建造物に対して防水シート7を確実に固定することができる。
特に、ビス6は、その長手方向に離間した2箇所が固定されるので、強風時の防水シート7を水平方向に移動させる力(水平力)によりビス6が下地21に固定されている部位を支点として左右方向に交互に搖動してしまうことを防止することができる。これにより、ビス6が抜けたり、浮き上がってしまったりすることを防止できる。
また、断熱材22が収縮したとしても、固定補助具4により、固定具3がぐらついてしまうことを防止できる。
なお、本実施形態では、ビス5は、下地21を貫通するが、これに限らず、例えば、下地が他の構成のものである場合等は、ビス5は、下地を貫通しなくてもよい。
また、本実施形態では、ビス6は、下地21を貫通するが、これに限らず、例えば、下地が他の構成のものである場合等は、ビス6は、下地を貫通しなくてもよい。
また、本実施形態では、下地21のネジ孔211は、ビス5により形成されるようになっているが、これに限らず、所定の治具を用いて形成してもよい。
また、本実施形態では、下地21のネジ孔212は、ビス6により形成されるようになっているが、これに限らず、所定の治具を用いて形成してもよい。
また、本実施形態では、固定補助具4のネジ孔411の数は、3つであるが、ネジ孔411の数は、これに限らず、1つ、2つ、または、4つ以上でもよい。この場合、ビス5の数は、ネジ孔411の数と同じである。
<第2実施形態>
図5は、本発明の防水構造体の第2実施形態における固定補助具を示す平面図である。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示す第2実施形態の防水構造体1では、固定装置2は、固定具3と、固定補助具4と、複数(図示の構成では3つ)のビス(棒状の第1の固定部材)5と、複数(図示の構成では3つ)のビス(棒状の第2の固定部材)6とを備えている。
また、固定補助具4の第2の部位42は、ビス6が挿入される孔部として、第2の部位42をその厚さ方向に貫通する複数(図示の構成では3つ)のネジ孔(第2の固定補助具側ネジ孔)421を有している。各ネジ孔421は、隣接する2つの断熱材22の突合せ面の方向、すなわち、図5中の上下方向に沿って、等間隔で配置されている。また、3つのネジ孔421のうちの中央のネジ孔421は、第2の部位42の中央部に配置されている。
この防水構造体1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、この防水構造体1では、3つのビス6が設けられるので、強風時の防水シート7を水平方向に移動させる力(水平力)が図5中の上下方向に作用した場合、ビス6が下地21に固定されている部位を支点として図5中の上下方向に交互に搖動してしまうことをより確実に防止することができる。これにより、ビス6が抜けたり、浮き上がってしまったりすることを防止できる。
なお、本実施形態では、固定補助具4のネジ孔421の数は、3つであるが、ネジ孔411の数は、これに限らず、2つ、または、4つ以上でもよい。この場合、ビス6の数は、ネジ孔421の数と同じである。
<第3実施形態>
図6は、本発明の防水構造体の第3実施形態における固定補助具を示す平面図である。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6に示す第3実施形態の防水構造体1では、固定装置2は、固定具3と、固定補助具4と、複数(図示の構成では3つ)のビス(棒状の第1の固定部材)5と、ビス(棒状の第2の固定部材)6とを備えている。
また、固定補助具4の第1の部位41は、ビス5が挿入される孔部として、第1の部位41をその厚さ方向に貫通する複数(図示の構成では3つ)の長孔412を有している。各長孔412は、隣接する2つの断熱材22の突合せ面に対して垂直な方向、すなわち、図6中の左右方向に延在している。また、各長孔412は、隣接する2つの断熱材22の突合せ面の方向、すなわち、図6中の上下方向に沿って、等間隔で配置されている。また、3つの長孔412のうちの中央の長孔412は、第1の部位41の中央部に配置されている。
この防水構造体1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の固定装置および防水構造体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、下地と断熱材との間に、1つまたは複数の他の部材(層)が介在していてもよい。
また、本発明では、断熱材と固定具との間に、1つまたは複数の他の部材(層)が介在していてもよい。例えば、ポリエチレン製の織布からなる絶縁クロスシート、ガラス繊維製の防火用シート、ピンホール検査用のアルミ箔ラミネートシート、新設用の防水シートなどの保護材が介在されてもよい。
また、固定装置および防水構造体は、前記実施形態では、建造物の屋根や屋上等に設けられるものであるが、本発明では、これに限定されず、例えば、建造物のベランダ等、他の部位に設けられるものでもよい。
1 防水構造体
2 固定装置
3 固定具
31 孔部
4 固定補助具
41 第1の部位
411 ネジ孔
412 長孔
421 ネジ孔
42 第2の部位
43 連結部
5、6 ビス
51、61 頭部
62 領域
7 防水シート
21 下地
211 ネジ孔(第1の下地側ネジ孔)
212 ネジ孔(第2の下地側ネジ孔)
213 凹部
22 断熱材
220 断熱層

Claims (19)

  1. 建造物の下地上に設けられた断熱材上に設置される固定具と、
    前記下地に固定される第1の部位と、前記固定具に固定される第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とを連結する連結部とを有する固定補助具と、
    前記固定補助具の前記第1の部位を前記下地に固定する第1の固定部材と、
    前記固定具、前記第2の部位および前記断熱材をそれぞれ貫通し、前記固定具、前記第2の部位および前記断熱材をそれぞれ前記下地に固定する第2の固定部材とを備える固定装置。
  2. 前記第1の部位は、前記断熱材と前記下地との間に配置される請求項1に記載の固定装置。
  3. 前記第2の部位は、前記固定具と前記断熱材との間に配置される請求項1または2に記載の固定装置。
  4. 前記連結部は、前記断熱材の側面に当接するように配置される請求項1ないし3のいずれかに記載の固定装置。
  5. 前記固定補助具は、板状をなす部材を屈曲または湾曲させたものである請求項1ないし4のいずれかに記載の固定装置。
  6. 前記第1の部位と前記第2の部位とは、前記連結部を介して反対方向に突出し、略平行である請求項1ないし5のいずれかに記載の固定装置。
  7. 前記連結部の前記断熱材の厚さ方向の長さは、前記断熱材の厚さと等しいか、または前記断熱材の厚さよりも短い請求項1ないし6のいずれかに記載の固定装置。
  8. 前記下地は、凹部を有し、
    前記第2の固定部材は、前記凹部において前記下地に固定されるものである請求項1ないし7のいずれかに記載の固定装置。
  9. 前記下地の前記第1の固定部材が固定される部位は、前記断熱材の前記下地側の表面の直下に位置し、
    前記下地の前記第2の固定部材が固定される部位は、前記断熱材の前記下地側の表面から離間している請求項1ないし8のいずれかに記載の固定装置。
  10. 前記第1の部位は、隣接する2つの前記断熱材のうちの一方の前記断熱材の前記下地側の部位に埋め込まれ、
    前記第2の部位は、前記隣接する2つの断熱材のうちの他方の前記断熱材の前記下地と反対側の部位に埋め込まれる請求項1ないし9のいずれかに記載の固定装置。
  11. 前記連結部は、隣接する2つの前記断熱材の側面で挟まれる請求項1ないし10のいずれかに記載の固定装置。
  12. 前記第1の部位は、第1の固定補助具側ネジ孔を有し、
    前記第1の固定部材は、前記第1の固定補助具側ネジ孔に螺合するネジを有する請求項1ないし11のいずれかに記載の固定装置。
  13. 前記第1の固定部材は、前記下地に形成される第1の下地側ネジ孔に螺合するネジを有する請求項1ないし12のいずれかに記載の固定装置。
  14. 前記第2の部位は、第2の固定補助具側ネジ孔を有し、
    前記第2の固定部材は、前記第2の固定補助具側ネジ孔に螺合するネジを有する請求項1ないし13のいずれかに記載の固定装置。
  15. 前記第2の固定部材は、前記下地に形成される第2の下地側ネジ孔に螺合するネジを有する請求項1ないし14のいずれかに記載の固定装置。
  16. 複数の前記第1の固定部材を有し、
    前記固定補助具の前記第1の部位は、前記複数の第1の固定部材が挿入される複数の孔部を有する請求項1ないし15のいずれかに記載の固定装置。
  17. 前記複数の孔部は、それぞれ、ネジ孔であり、
    前記複数の第1の固定部材は、それぞれ、前記ネジ孔に螺合するネジを有する請求項16に記載の固定装置。
  18. 前記固定具上には防水シートが固定される請求項1ないし17のいずれかに記載の固定装置。
  19. 請求項1ないし18のいずれかに記載の複数の固定装置と、
    前記固定具上に固定される防水シートとを備える防水構造体。
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