JP2013147911A - 固定具および防水構造体 - Google Patents

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Nobuyuki Sakai
信之 坂井
Yutaka Matsuda
豊 松田
Takeshi Yamaguchi
健史 山口
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Abstract

【課題】防水シートの破損を防止することができ、また、防水シートを建造物に容易かつ確実に設けることができる固定具および防水構造体を提供すること。
【解決手段】固定具3は、防水シート4と、防水シート4の下面側に設けられ、ピン状の突起本体531と、突起本体531の先端部に設けられた頭部532とを有する複数の突起53とを備える面ファスナー付き防水シート2を建造物の躯体10に固定するものである。この固定具3は、面ファスナー付き防水シート2の裏面側に配置される板片6と、板片6の一方の面側に設けられ、躯体10に板片6を固定する固定部であるビス8とを有している。板片6は、面ファスナー付き防水シート2の突起53が挿通する孔62を有し、突起53が孔62を挿通した状態で、突起53の頭部532が板片6の孔62に臨む縁部と係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定具および防水構造体に関するものである。
建造物の躯体、具体的には、例えば、建造物の屋上や屋根に、防水シートが設けられている。防水シートを建造物の躯体に設ける施工方法としては、例えば、下記の方法が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
まず、建造物の躯体の上面の防水シートを設ける部位全体に、躯体の面ファスナーを固着する。この場合、躯体の上面に下地層を設け、その下地層の上面に躯体の面ファスナーを固着してもよい。
次に、防水シートと、防水シートの一方の面側に設けられた防水シートの面ファスナーとを有する面ファスナー付き防水シートを用意しておき、その防水構造体の防水シートの面ファスナーを躯体の面ファスナーに固定する。このようにして、建造物に対して防水シートが固定される。なお、前記面ファスナー付き防水シートおよび躯体の面ファスナーにより、防水構造体が構成される。
しかしながら、このような従来の防水構造体では、建造物に対して防水シートの全面を固定するので、例えば、躯体の動きや下地の亀裂により、防水シートが破損するという問題がある。
また、建造物に対して防水シートの全面を固定するので、その防水シートを建造物に設ける作業に手間がかかり、また全面固定のためコストもかかるという問題がある。
特開2010−255336号公報
本発明の目的は、防水シートの破損を防止することができ、また、防水シートを建造物に容易かつ確実に設けることができる固定具および防水構造体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 防水シートと、前記防水シートの裏面側に設けられ、ピン状の突起本体および前記突起本体の先端部に設けられた頭部を有する複数の突起と、を備える面ファスナー付き防水シートを建造物に固定する固定具であって、
前記面ファスナー付き防水シートの裏面側に配置される板片と、
前記板片の一方の面側に設けられ、前記建造物に前記板片を固定する固定部と、を有し、
前記板片は、前記面ファスナー付き防水シートの前記突起が挿通する孔を有し、
前記突起が前記孔を挿通した状態で、該突起の前記頭部が前記板片の前記孔に臨む縁部と係合する固定具。
(2) 前記孔は、複数の前記突起が挿通する長孔である上記(1)に記載の固定具。
(3) 前記板片は、複数の前記孔を有する上記(1)または(2)に記載の固定具。
(4) 前記固定部により前記板片が、前記建造物に固定された状態で前記一方の面側に空隙を形成するスペーサを有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の固定具。
(5) 前記スペーサは、前記板片の前記一方の面から突出する突出部である上記(4)に記載の固定具。
(6) 前記突出部は、前記板片の中央部に設けられた支柱と、該支柱の先端部に設けられた脚部とを有する上記(5)に記載の固定具。
(7) 前記突出部は、前記板片の外周部に設けられている上記(5)に記載の固定具。
(8) 前記固定部は、前記板片に係合する係合部を有し、前記板片を貫通して前記建造物に前記板片を固定する棒状部材である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の固定具。
(9) 防水シートと、前記防水シートの裏面側に設けられ、ピン状の突起本体および前記突起本体の先端部に設けられた頭部を有する複数の突起とを備える面ファスナー付き防水シート、および、
上記(1)ないし(8)のいずれかに記載された複数の固定具を備える防水構造体。
(10) 前記面ファスナー付き防水シートの平面視での形状は、長方形をなしており、
前記固定具は、前記面ファスナー付き防水シートの長辺方向および短辺方向に沿ってそれぞれ複数個配置されている上記(9)に記載の防水構造体。
(11) 前記固定具は、前記防水構造体の長辺方向、短辺方向、または、長辺方向と短辺方向のいずれかに沿って等間隔で配置されている上記(10)に記載の防水構造体。
本発明によれば、固定具は、面ファスナー付き防水シートの複数の突起で構成される防水シートの面ファスナーの一部と係合するので、防水シートの面ファスナーがその全面に亘って係合する場合に比べて、躯体の動きや下地の亀裂による防水シートの破損や損傷を防止または抑制することができる。
また、固定具は、防水シートの面ファスナーの一部と係合するので、防水シートの面ファスナーがその全面に亘って係合する場合に比べて、防水シートを建造物に設ける作業を容易かつ迅速に行うことができ、コストも格段に抑えることができる。
また、面ファスナー付き防水シートの突起が固定具の板片の孔を挿通した状態で、その突起の頭部が板片の孔に臨む縁部と係合するようになっているので、防水シートを建造物に確実に設置することができる。
本発明の防水構造体の第1実施形態を示す図(断面図、固定具の平面図)である。 図1に示す防水構造体を躯体に設けた状態を示す断面図である。 図1に示す防水構造体を躯体に設けた状態を示す平面図である 本発明の防水構造体の第2実施形態における固定具を示す平面図である。 本発明の防水構造体の第3実施形態における固定具を示す断面図である。 本発明の防水構造体の第4実施形態における固定具を示す断面図である。 本発明の防水構造体の第5実施形態における固定具を示す断面図である。
以下、本発明の固定具および防水構造体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、図中の上側を「上」または「表」、下側を「下」または「裏」、右側を「右」、左側を「左」として説明を行う。
<第1実施形態>
図1は、本発明の防水構造体の第1実施形態を示す図であって、図1(a)は、防水構造体において固定具のみを躯体に設けた状態を示す断面図、図1(b)は、固定具を示す平面図である。図2は、図1に示す防水構造体を躯体に設けた状態を示す断面図、図3は、図1に示す防水構造体を躯体に設けた状態を示す平面図である。
図1〜図3に示す防水構造体1は、建造物の屋根や屋上等の躯体10の上面に設けられる(敷設される)ものである。この防水構造体1は、面ファスナー付き防水シート2と、躯体10の上面に固定され、面ファスナー付き防水シート2を躯体10に固定する複数の固定具3とを有している。
なお、本実施形態では、躯体10の上面に、直接、固定具3を固定しているが、これに限らず、例えば、躯体10の上面に図示しない下地層を設け、その下地層を通して躯体10に固定具3を固定してもよい。下地層としては、特に限定されないが、例えば、躯体10の上面に敷設された図示しない断熱材(断熱層)と、断熱材の上面に敷設された不燃性繊維を含有する図示しない不燃絶縁層(絶縁層)とで構成したもの等が挙げられる。断熱材の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム、フェノールフォーム等、合成樹脂の発泡成形体などが挙げられる。また、不燃絶縁層としては、特に限定されず、例えば、不燃性繊維を含有する樹脂シート等が挙げられる。
また、下地層は、2層で構成されているものに限定されず、1層で構成されていてもよく、また、3層以上で構成されていてもよい。
また、躯体10の形態としては、特に限定されず、例えば、表面が凹凸の金属屋根である下地デッキプレート、フラットデッキプレート、瓦棒、RC(reinforced concrete)、ALC(autoclaved light weight concrete)等が挙げられる。
面ファスナー付き防水シート2は、可撓性を有し、シート状をなしている。この面ファスナー付き防水シート2は、可撓性を有する防水シート4と、防水シート4の下面(裏面)側に固着された(設けられた)面ファスナー(防水シートの面ファスナー)5とを備えている。面ファスナー5の防水シート4への固着方法は、特に限定されず、例えば、溶着、接着剤による接着等が挙げられる。
面ファスナー付き防水シート2の平面視での形状は、本実施形態では、長方形をなしている。なお、面ファスナー付き防水シート2の平面視での形状は、長方形には限定されず、この他、例えば、正方形等が挙げられる。
また、防水シート4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂等の各種一般的に防水材で使用している樹脂材料が挙げられる。
また、面ファスナー5は、可撓性を有する基板51と、基板51の下面から下方に向かって突出し、固定具3の後述する板片6と係合する複数の突起53で構成された面ファスナー本体52とを備えている。突起53は、ピン状の突起本体531と、突起本体531の先端部(下側の端部)に設けられ、固定具3の後述する板片6と係合する頭部532とを有している。突起53の配置は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。
また、突起53の長手方向の長さL1は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.1〜5cm程度であることが好ましく、0.2〜2cm程度であることがより好ましい。
突起53(面ファスナー本体52)および基板51の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル))、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の各種汎用樹脂材料が挙げられる。また、本実施形態では、突起53は、基板51と一体的に成形されたものである。なお、突起53と基板51とを別々に形成し、後から互いを固着してもよいことは、言うまでもない。
固定具3は、面ファスナー付き防水シート2の下面(裏面)側に配置される板片6と、板片6の下面(裏面)(一方の面)側に設けられ、躯体10に板片6を固定する固定部であるビス(棒状部材)8とを有している。そして、板片6は、その板片6を貫通し、面ファスナー付き防水シート2の突起53が挿通する複数の孔62を有しており、面ファスナー付き防水シート2の突起53が孔62を挿通した状態で、突起53の頭部532が板片6の孔62に臨む縁部と係合するようになっている。各孔62は、面ファスナー付き防水シート2の突起53の配置と一致するように配置されている。なお、板片6の各孔62に臨む縁部および各孔62は、面ファスナー付き防水シート2の面ファスナー5の一部と係合する。
板片6の平面視での形状は、本実施形態では、円形をなしている。なお、板片6の平面視での形状は、円形には限定されず、この他、例えば、楕円形、三角形、四角形、五角形等の多角形等が挙げられる。
また、板片6の構成材料としては、特に限定されず、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の各種汎用樹脂材料が挙げられる。
また、板片6の中央部には、板片6をその厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔61が形成されている。
ビス8は、板片6の貫通孔61に挿入して使用されるものであり、その基端部(上側の端部)に、貫通孔61に挿入した際に板片6に係合する頭部(係合部)81を有している。
板片6に設けられた後述するスペーサ7を躯体10の上面に載置した状態で、ビス8を板片6の貫通孔61に挿入し(貫通させ)、さらにビス8を所定方向に回転させて躯体10に螺合し、これにより、板片6(固定具3)が躯体10に固定される。なお、ビス8の上面と板片6の上面とで段差のない連続面が形成されることが好ましい。貫通孔61の上面側の部分(ビス8の頭部81と接触する部分)が金属で補強してあってもよい。また、前記ビス8により板片6が躯体10に固定された状態から、ビス8を前記と逆方向に回転させると、ビス8が上方に移動し、そのビス8による板片6の躯体10への固定が解除される。これにより、板片6を躯体10から取り外すことができる。
なお、固定具3のビス8の本数は、本実施形態では、1本であるが、これに限らず、複数本であってもよい。
また、板片6は、樹脂材料と金属材料とが積層された積層体であってもよい。
また、固定部としては、前記ビス8には限定されず、その他、例えば、板片6に固着された棒状部や、板片6と一体的に形成された棒状部等が挙げられる。
また、固定具3は、その固定部3により板片6が躯体10に固定された状態で下面側に空隙を形成するスペーサ7を有している。本実施形態では、スペーサ7は、板片6の下面から突出する突出部であり、板片6の外周部に設けられている。すなわち、スペーサ7は、枠状をなしている。なお、スペーサ7は、枠状に限らず、例えば、柱状の部材を複数設けることにより構成してもよい。
スペーサ7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)等の各種樹脂材料、金属材料などが挙げられる。また、本実施形態では、板片6とスペーサ7とはが一体的に成形されている。なお、板片6とスペーサ7とを別々に形成し、後から互いを固着してもよいことは、言うまでもない。
固定具3上に面ファスナー付き防水シート2を載置し、面ファスナー付き防水シート2をその下方の固定具3に押し付けると、図2に示すように、面ファスナー付き防水シート2の突起53が孔62を挿通し、突起53の頭部532が板片6の孔62に臨む縁部と係合し、面ファスナー付き防水シート2が躯体10に固定される。この場合、スペーサ7により、板片6の下面と躯体10の上面との間に空隙が形成され、その空隙に突起53の頭部532が配置される。
また、前記面ファスナー付き防水シート2が躯体10に固定された状態で、面ファスナー付き防水シート2を上方に引っ張り上げると、図1に示すように、面ファスナー付き防水シート2の突起53と板片6の孔62に臨む縁部との係合が外れ、面ファスナー付き防水シート2が躯体10から取り外される。
ここで、固定具の孔62および面ファスナー付き防水シート2の突起53の配置は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。孔62の配置と突起53の配置とは同様であるので、以下、代表的な孔62について説明する。本実施形態では、各孔62は、図1(b)中の左右方向に沿って等間隔で配置されており、また、図1(b)中の上下方向に沿って等間隔で配置されている。
また、孔62の単位面積当たりの数(配置密度)は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。この場合、孔62の単位面積当たりの数は、例えば、1つの孔62および板片6のその孔62に臨む縁部と突起53との接合力に応じて設定する。すなわち、前記接合力が強いほど、孔62の単位面積当たりの数は、少なく設定される。
なお、孔62の単位面積当たりの数は、10〜100/cm程度であることが好ましく、20〜50/cm程度であることがより好ましい。
また、突起53の長手方向の長さL1は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.1〜5.0cm程度であることが好ましく、0.2〜2.0cm程度であることがより好ましい。
また、防水構造体1における固定具3の配置、すなわち、面ファスナー付き防水シート2に対する固定具3の配置は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。本実施形態では、固定具3は、面ファスナー付き防水シート2の長辺方向および短辺方向に沿ってそれぞれ複数個配置されている。また、固定具3は、面ファスナー付き防水シート2の長辺方向に等間隔で配置されており、また、面ファスナー付き防水シート2の短辺方向に等間隔で配置されている。また、面ファスナー付き防水シート2の短辺方向および長辺方向の両方に等間隔で配置されている。
また、固定具3の面ファスナー付き防水シート2の長辺方向のピッチP1は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが50〜2000mm程度であることが好ましく、300〜1500mm程度であることがより好ましい。
また、固定具3の面ファスナー付き防水シート2の短辺方向のピッチP2は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、50〜2000mm程度であることが好ましく、300〜1500mm程度であることがより好ましい。
なお、ピッチP1とピッチP2とは、同一であってもよく、また、異なっていてもよい。
以上説明したように、この防水構造体1によれば、固定具3の係合部が面ファスナー付き防水シート2の面ファスナー5の一部と係合するので、面ファスナー5がその全面に亘って係合する場合に比べて、躯体の動きや下地の亀裂によるによる防水シートの破損や損傷を防止または抑制することができる。
また、固定具3の係合部が面ファスナー付き防水シート2の面ファスナー5の一部と係合するので、面ファスナー5がその全面に亘って係合する場合に比べて、防水シート4を建造物の躯体10に設ける作業を容易かつ迅速に行うことができ、コストも格段に抑えることができる。
また、面ファスナー付き防水シート2の突起53が固定具3の板片6の孔62を挿通した状態で、その突起53の頭部532が板片6の孔62に臨む縁部と係合するようになっているので、防水シート4を躯体10に確実に設置することができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の防水構造体の第2実施形態における固定具を示す平面図である。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の防水構造体1では、固定具3の板片6は、その板片6を貫通し、面ファスナー付き防水シート2の突起53が挿通する複数の長孔63を有している。各長孔63には、それぞれ、面ファスナー付き防水シート2の複数の突起53が挿通し、その状態で、突起53の頭部532が板片6の長孔63に臨む縁部と係合する。
長孔63の平面視での形状は、本実施形態では、長方形をなしている。そして、各長孔63は、その長辺方向と面ファスナー付き防水シート2の短辺方向とが一致するように、面ファスナー付き防水シート2の長辺方向に沿って等間隔で並設されている。なお、各長孔63が、その長辺方向と面ファスナー付き防水シート2の長辺方向とが一致するように、面ファスナー付き防水シート2の短辺方向に沿って等間隔で並設されていてもよい。
なお、長孔63の平面視での形状は、長方形、長方形の両端が円形のものには限定されず、この他、例えば、湾曲または屈曲していてもよい。
この防水構造体1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
図5は、本発明の防水構造体の第3実施形態における固定具を示す断面図である。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態の防水構造体1では、固定具3のスペーサ7は、板片6の中央部に設けられた支柱71と、支柱71の先端部(図5中の下側の端部)に設けられた支持板(脚部)72とを有している。支柱71は、板片6の下面から下方に突出しており、また、支柱71の中心部には、ビス8が挿通する貫通孔711が形成されている。
この固定具3では、スペーサ7により、板片6の下面と支持板72の上面との間に空隙が形成され、その空隙に突起53の頭部532が配置される。
この防水構造体1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、固定具3は、この第3実施形態のスペーサ7に加えて、さらに、前述した第1実施形態のスペーサ7を有していてもよい。
<第4実施形態>
図6は、本発明の防水構造体の第4実施形態における固定具を示す断面図である。
以下、第4実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6に示すように、第4実施形態の防水構造体1では、固定具3のスペーサ7は、板片6の下面から突出し、板片6の外周部に設けられた枠状をなす枠状部73と、枠状部73の先端部(図6中の下側の端部)に設けられた支持板(脚部)72とを有している。
この固定具3では、スペーサ7により、板片6の下面と支持板72の上面との間に空隙が形成され、その空隙に突起53の頭部532が配置される。
この防水構造体1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第5実施形態>
図7は、本発明の防水構造体の第5実施形態における固定具を示す断面図である。
以下、第5実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7に示すように、第5実施形態の防水構造体1では、固定具3のスペーサ7は、板片6の下面から突出し、板片6の外周部に設けられた枠状をなす枠状部73と、枠状部73の先端部(図6中の下側の端部)に設けられた支持板(脚部)72とを有している。
支持板72の中央部には、支持板72をその厚さ方向(上下方向)に貫通する貫通孔721が形成されており、その貫通孔721内には、ビス8の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されたナット9が設置されている。すなわち、この固定具3では、板片6は、スペーサ7を介してビス8により躯体10に固定されるように構成されおり、面ファスナー付き防水シート2の突起53を保持する部位(板片6)と、ビス8が係合する(固定される)部位(支持板72)とが、同一面に配置されていない。
これにより、板片6における孔62の配置の自由度を大きくすることができる。また、ビス8の長さを短くすることができる。また、第4実施形態のように板片6が撓むことがないので、そのビス8による躯体10への固定具3の固定力を強くすることができる。
この固定具3では、スペーサ7により、板片6の下面と支持板72の上面との間に空隙が形成され、その空隙に突起53の頭部532が配置される。
この防水構造体1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、図7中、2点鎖線で示すように、さらに、支持板72の左右方向の両側に、支持板72をその厚さ方向に貫通する貫通孔721を形成し、その貫通孔721内にナット9を設置し、3箇所(複数個所)で、ビス8により支持板72を躯体10に固定するように構成してもよい。
また、ナット9を省略し、支持板72に雌ネジを形成してもよい。
以上、本発明の固定具および防水構造体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。また、第5実施形態のナット9は、第1実施形態および第4実施形態に用いてもよい。
また、前記実施形態では、板片に複数の孔が設けられているが、本発明では、これに限定されず、板片に1つの孔が設けられていてもよい。
また、防水シート(防水構造体)は、前記実施形態では、建造物の屋根や屋上等の躯体の上面に設けられるものであるが、本発明では、これに限定されず、建造物の他の部位に設けられるものでもよい。
1 防水構造体
2 面ファスナー付き防水シート
3 固定具
4 防水シート
5 面ファスナー(防水シートの面ファスナー)
51 基板
52、52a、52b 面ファスナー本体
53 突起
531 突起本体
532 頭部
6 板片
61 貫通孔
62 孔
63 長孔
7 スペーサ(突出部)
71 支柱
711 貫通孔
72 支持板
721 貫通孔
73 枠状部
8 ビス(棒状部材)
81 頭部(係合部)
9 ナット
10 躯体
P1、P2 ピッチ

Claims (11)

  1. 防水シートと、前記防水シートの裏面側に設けられ、ピン状の突起本体および前記突起本体の先端部に設けられた頭部を有する複数の突起と、を備える面ファスナー付き防水シートを建造物に固定する固定具であって、
    前記面ファスナー付き防水シートの裏面側に配置される板片と、
    前記板片の一方の面側に設けられ、前記建造物に前記板片を固定する固定部と、を有し、
    前記板片は、前記面ファスナー付き防水シートの前記突起が挿通する孔を有し、
    前記突起が前記孔を挿通した状態で、該突起の前記頭部が前記板片の前記孔に臨む縁部と係合する固定具。
  2. 前記孔は、複数の前記突起が挿通する長孔である請求項1に記載の固定具。
  3. 前記板片は、複数の前記孔を有する請求項1または2に記載の固定具。
  4. 前記固定部により前記板片が、前記建造物に固定された状態で前記一方の面側に空隙を形成するスペーサを有する請求項1ないし3のいずれかに記載の固定具。
  5. 前記スペーサは、前記板片の前記一方の面から突出する突出部である請求項4に記載の固定具。
  6. 前記突出部は、前記板片の中央部に設けられた支柱と、該支柱の先端部に設けられた脚部とを有する請求項5に記載の固定具。
  7. 前記突出部は、前記板片の外周部に設けられている請求項5に記載の固定具。
  8. 前記固定部は、前記板片に係合する係合部を有し、前記板片を貫通して前記建造物に前記板片を固定する棒状部材である請求項1ないし7のいずれかに記載の固定具。
  9. 防水シートと、前記防水シートの裏面側に設けられ、ピン状の突起本体および前記突起本体の先端部に設けられた頭部を有する複数の突起とを備える面ファスナー付き防水シート、および、
    請求項1ないし8のいずれかに記載された複数の固定具を備える防水構造体。
  10. 前記面ファスナー付き防水シートの平面視での形状は、長方形をなしており、
    前記固定具は、前記面ファスナー付き防水シートの長辺方向および短辺方向に沿ってそれぞれ複数個配置されている請求項9に記載の防水構造体。
  11. 前記固定具は、前記防水構造体の長辺方向、短辺方向、または、長辺方向と短辺方向のいずれかに沿って等間隔で配置されている請求項10に記載の防水構造体。
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