JP2013028955A - 防水シートの取付金具及びユニット建物の防水構造 - Google Patents

防水シートの取付金具及びユニット建物の防水構造 Download PDF

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Abstract

【課題】間取り調整用の隙間が形成された箇所の防水性能を確保することが可能な防水シートの取付金具を提供する。
【解決手段】梁と柱とによって骨組みが形成される建物ユニットを上下左右に複数、隣接させて構成されるユニット建物において、建物ユニット間に形成される間取り調整用の隙間の外壁側の柱の下部間に取り付けられる防水シートの取付金具1である。この取付金具1は、隙間の幅と略同じ幅のウエブ11aと、そのウエブの両側にそれぞれ略直交して隙間に面した柱に接する位置に形成される2つのフランジ11b,11bとを有する本体部11と、ウエブの外壁側の面に設けられる受板12と、ウエブの下端から略直交方向に隙間の内側に向けて延出される下フランジ部13とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の建物ユニットを上下左右に隣接させて構成されるユニット建物において、外壁の裏側に配置される防水シートの取付金具、及びそれを使ったユニット建物の防水構造に関するものである。
従来、工場で製作された複数の建物ユニットを縦、横に積み重ねて構築するユニット建物が知られている。一般に、これらの建物ユニット間には、誤差吸収を目的とするものを除いて実質的な隙間を設けることなく近接させて連結をおこなっている。
これに対して、特許文献1−3などには、建物ユニット間に隙間を設けて連結させることによって、建物ユニットの倍数の制限を越えて建築面積を広げることができるユニット建物が開示されている。
特開2007−247343号公報 特許第3796494号公報 特開2009−174247号公報
しかしながら、特許文献1−3に開示されているような間取り調整用の隙間に隣接する位置にバルコニーを設ける場合、隙間を設けずに構築されるユニット建物と同様の作業で防水シートを取り回すことができない。他方、防水シートの取り付けがしっかりとおこなわれていないと、バルコニー周辺の防水性能が低下して漏水の原因になる。
そこで、本発明は、間取り調整用の隙間が形成された箇所の防水性能を確保することが可能な防水シートの取付金具、及びそれを使ったユニット建物の防水構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の防水シートの取付金具は、梁材と柱材とによって骨組みが形成される建物ユニットを上下左右に複数、隣接させて構成されるユニット建物において、建物ユニット間に形成される間取り調整用の隙間の外壁側の柱材の下部間に取り付けられる防水シートの取付金具であって、前記隙間の幅と略同じ幅のウエブと、そのウエブの両側にそれぞれ略直交して前記隙間に面した前記柱材に接する位置に形成される2つのフランジとを有する本体部と、前記ウエブの外壁側の面に設けられる防水シート受け部と、前記ウエブの下端から略直交方向に前記隙間の内側に向けて延出される下フランジ部とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記防水シート受け部は前記ウエブの外壁側の面の側縁に沿って鉛直方向に延伸される受板によって形成されるとともに、その受板と前記幅方向に間隔を置いて下地板が取り付けられ、前記受板と前記下地板とに跨って帯板が取り付けられることによって鉛直方向に貫通される通気孔が形成される構成とすることができる。また、前記ウエブの外壁側の面の下部であって前記下フランジ部より高い位置に外壁方向に向けて突出される張出部が設けられる構成であってもよい。
さらに、梁材と柱材とによって骨組みが形成される建物ユニットを上下左右に複数、隣接させて構成されるユニット建物において、建物ユニット間に形成される間取り調整用の隙間の外壁側の柱材の下部間に取り付けられる防水シートの取付金具であって、前記隙間の幅と略同じ幅のウエブと、そのウエブの両側にそれぞれ略直交して形成される2つのフランジとを有する本体部と、一方の前記フランジから上方に延出されて前記柱材に接する位置に形成される第1の接合面と前記ウエブから上方に延出される防水シート受け部とを有する長アングル部と、他方の前記フランジから上方に延出されて前記柱材に接する位置に形成される第2の接合面と、前記ウエブの下端から略直交方向に前記隙間の内側に向けて延出される下フランジ部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のユニット建物の防水構造は、上記した防水シートの取付金具を、バルコニーに隣接する前記間取り調整用の隙間の前記柱材の下部間に前記フランジ又は接合面を介して取り付け、前記バルコニーから延出される防水シートを前記防水シート受け部に密着させるとともに、前記下フランジ部と下階の上面との間に防水材を介在させることを特徴とする。
このように構成された本発明の防水シートの取付金具は、隙間の幅に合わせて形成された本体部と、本体部のウエブの外壁側の面に設けられる防水シート受け部と、ウエブの下端から延出される下フランジ部とを備えている。
このため、防水シート受け部に防水シートを密着させることで、隙間に面した柱間の防水性能を連続させることができる。また、下フランジ部によって下階の上面との間に防水材を介在させることができるので、下階との間の防水性能を確保することができる。
さらに、防水シートの裏側に通気孔が形成されるようにして、上階と下階との間で空気の流れが形成されるようにすれば、防水シートの裏面側を乾燥状態に保つことができるようになる。
また、防火ラインを形成する熱膨張材の上方に張出部が配置されるような構成にすれば、火災の熱によって熱膨張材が膨張しても、張出部によって過度な膨張が制限され、防火ライン位置での防火性能を確保することができる。
さらに、本体部と長アングル部とによって構成される取付金具であれば、安価に製作することができる。また、これらの取付金具をバルコニーに隣接する間取り調整用の隙間に取り付けることによって、バルコニー近傍の防水シートを容易に継ぐことができるようになり、隙間に面した柱間の防水性能を連続させることができる。
本発明の実施の形態の防水シートの取付金具の構成を説明する斜視図である。 取付金具の配置箇所を説明するための2階の平面図である。 取付金具の取り付け作業を説明する斜視図である。 間取り調整用の隙間に取付金具を固定した状態を示した正面図である。 取付金具の裏側の防水処理を説明する斜視図である。 取付金具の外壁側に配置される防水シートの取り回しを説明する斜視図である。 バルコニーと外壁下部とが交差する部分周辺の詳細を説明する断面図である。 図7のA−A矢視方向で見た断面図である。 実施例の取付金具の配置箇所を説明するための2階の平面図である。 実施例の取付金具の取り付け作業を説明する斜視図である。 実施例の取付金具の取り付け位置周辺を外壁の裏側から見た斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の防水シートの取付金具1の構成を説明するための斜視図、図2は取付金具1の配置箇所を説明するための2階の平面図である。
まず、図2を参照しながらユニット建物20の構成から説明すると、このようなユニット建物20は、工場で製作される複数の建物ユニットを現場に搬送し、横方向に並べて1階部を構築するとともに、それらの下階202(図7参照)の上に別の建物ユニット2A,2B,2Cなどを積み上げることで上階を構築していく。
このようにして上下左右に複数の建物ユニットを隣接配置して構築されるユニット建物20において、間取り調整用の隙間201に隣接して配置される建物ユニット2A,2B周辺を上から見た平面図が図2である。
この隙間201は、20−30cm程度の広さに形成され、通常、建物ユニットを左右に隣接させた場合に発生してしまう数mmから十数mmの隙間に比べて広い間隔になる。
ユニット建物20を構成する建物ユニット(2A−2C)は、四隅に配置される柱材としての柱21,・・・と、その柱21,・・・の下端間及び上端間に差し渡される梁材としての短辺梁22及び長辺梁23とによってボックス形のラーメン構造体(骨組構造体)に形成される。
例えば、柱21は角形鋼管によって形成され、短辺梁22及び長辺梁23は断面視C字形の溝形鋼材によって形成されている。また、短辺梁22又は長辺梁23と柱21とは、接合枠材28を介して接合される。
さらに、ユニット建物20には、図2に示すように、建物ユニット2Cの長辺梁23からバルコニー203が張り出される。このバルコニー203は、短辺側が隙間201と建物ユニット2Aの短辺梁22に接するように設けられる。すなわち、このバルコニー203は、L字形に配置される建物ユニット2A−2Cの入隅に設けられる。
また、隙間201及び建物ユニット2Aとバルコニー203との間には、パネル状の外壁24が配置される。この他のユニット建物20の外周面も、外壁24によって覆われる。
取付金具1は、図3に示すように、建物ユニット2A,2B間の隙間201のバルコニー203に面した位置の柱21,21の下部間に取り付けられる。この取付金具1は、図1に示すように、ウエブ11aとその両側にそれぞれ略直交して形成される2つのフランジ11b,11bとによって平面視略C字形に形成される本体部11と、ウエブ11aの外壁側の面に設けられる防水シート受け部としての受板12と、ウエブ11aの下端からフランジ11bと同じく内側に向けて延出される下フランジ部13とを主に備えている。
本体部11は、図3,6に示すように、下階202の上面から防水シート25A,25B,25Cの上縁に至る高さの溝形鋼材などによって成形される。また、ウエブ11aの幅は、隙間201の幅と略同じになる。さらに、フランジ11b,11bの外側面は、隙間201に面した柱21,21の側面に接することになる。
本体部11の上半部のフランジ11bには、柱21との接合具となるドリルねじ18を挿通させるためのねじ穴11c,・・・が複数、穿孔されている。また、フランジ11bの下方には、図1,5に示すように、後述する防水材16を固定するための取付片16aが残されている。
また、受板12は、図6に示すように、バルコニー203の軒元側となる建物ユニット2Bの柱21側のウエブ11aの側縁に沿って取り付けられる。この受板12は、短冊状の合板などによって形成されており、接着剤やビスなどによってウエブ11aの外壁側の面に接合される。この受板12は、ウエブ11aの上縁からウエブ11aの下縁の少し上方の高さまでの鉛直方向の長さになるように成形される。
また、受板12が取り付けられた側縁とは反対側のウエブ11aの側縁には、図1に示すように、受板12よりも短い長方形の合板などによって成形された下地板14が取り付けられる。すなわち、受板12と下地板14との間には、ウエブ11aの幅方向に間隔が置かれる。
そして、受板12と下地板14とに跨って帯板15を取り付ける。この帯板15には、下地板14の高さと略同じ短辺とウエブ11aの幅と略同じ長辺に成形された長方形の合板が使用できる。なお、下地板14及び帯板15の接合は、受板12と同様に接着剤やビスを使っておこなう。
このようにして受板12と下地板14の外壁側の面に帯板15を取り付けると、ウエブ11aの外壁側の面と帯板15の裏面との間に、鉛直方向に貫通される通気孔15aが形成される。
また、下フランジ部13は、ウエブ11aの下端から略直交方向に延出される。この下フランジ部13の延出方向は、図6に示すように隙間201に配置した場合にその内側に向けた方向となる。
さらに、図1に示すように、ウエブ11aの外壁側の面の下部であって下フランジ部13より高い位置に、外壁方向に向けて突出される張出部17が設けられる。張出部17は、帯板15の下方の位置で、それと略平行となる方向に向けて断面L字形のアングル鋼材を取り付けることによって形成される。
また、フランジ11bの下方の取付片16aに取り付けられる防水材16は、発泡ウレタンなどの圧縮性と防水性とを備えた材料によって成形される。この防水材16の裏側には、防水処理として図5に示すようにシリコン樹脂などの充填材16bが充填される。
次に、本実施の形態の防水シートの取付金具1を使った防水シートの取付方法について説明する。
まず、図1に示すような取付金具1を予め製作する。また、図2に示すように、間取り調整用の隙間201を設けたユニット建物20を、建物ユニット2A−2Cやバルコニー203を使って構築する。
そして、図3に示すように、隙間201のバルコニー203に面した位置に取付金具1を配置する。この取付金具1の下フランジ部13が配置される下階202の上面には、柱21,21間に亘って防水材26が予め取り付けられる。この防水材26は、取付金具1の防水材16と同様に、発泡ウレタンなどによって成形されている。
取付金具1は、両側のフランジ11b,11bを柱21,21の隙間201側の面に密着させて、フランジ11bのねじ穴11cと柱21のねじ穴21aにドリルねじ18を捩じ込むことによって固定することができる。
このように接合具としてのドリルねじ18,・・・を使って、図4に示すように柱21,21の下部間に取付金具1を固定すると、取付金具1の両側の防水材16,16は、柱21と取付片16aとの間で圧縮されて双方に密着する。また、下階202の上面に取り付けられた防水材26は、下フランジ部13と下階202との間で圧縮されて双方に密着する。
また、図5に示すように、隙間201の内側からは、防水材16の裏側の取付片16aと柱21との離隔にシリコン樹脂などの充填材16bを注入して、防水材16周辺の防水性能を高める。
一方、取付金具1のバルコニー203側、すなわち外壁側では、図6に示すように防水シート25A−25Cの取り回しをおこなう。まず、建物ユニット2Aの柱21と受板12との間に防水シート25Aを貼り付ける。続いて、受板12側のフランジ11bと柱21との間に端部が挟持された防水シート25Cと、建物ユニット2Cからはみ出された防水シート25Bとを貼り合わせることで、入隅における防水シートの処理をおこなう。防水シート25B,25Cを貼り合わせた箇所は、図8に示すように建物ユニット2Bの柱21と建物ユニット2Cの柱21との間に収容する。
このようにして防水シート25A−25Cを処理した後に、隙間201のバルコニー203側の面に外壁24を配置する。図7は、外壁24を配置した状態の断面図であり、図8は、図7のA−A矢視方向で見た断面図である。
バルコニー203に面した外壁24の下縁には、水切24aが取り付けられる。また、取付金具1の帯板15は、図7に示すように、バルコニー203の床板の固定にも使用される。
さらに、図7に示すように、張出部17の下方の下階202の上面には、熱膨張材27が取り付けられている。この熱膨張材27は、火災などによって加熱されると膨張して間隙を埋める材料である。熱膨張材27を防火ラインに沿って配置することで、延焼を防ぐ防火構造にすることができる。
しかしながら、熱膨張材27を自由な方向に膨張可能な状態にしておくと、必要な方向に向けて膨張していかないおそれがある。そこで、張出部17を設けることで、これより上方に熱膨張材27が膨張しないように制限し、防火ラインが守られるようにする。
また、図8に示すように、外壁24の裏側には防水シート25Aが配置され、防水シート25Aと取付金具1との間には通気孔15aが存在している。これによって、防水シート25Aの裏側において、上階と下階との間の通気層が形成される。
次に、本実施の形態の防水シートの取付金具1、及びそれを使ったユニット建物20の防水構造の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の防水シートの取付金具1は、隙間201の幅に合わせて形成された本体部11と、本体部11のウエブ11aの外壁側の面に設けられる防水シートの受板12と、ウエブ11aの下端から延出される下フランジ部13とを備えている。
このため、受板12に防水シート25Aを密着させることで、容易に防水シート25Aを取り付けることができる。そして、隙間201に面した柱21,21間を連続した防水構造に形成することができる。
また、下フランジ部13によって下階202の上面との間に防水材26を介在させることができるので、上階と下階202との間の防水性能を確保することができる。
さらに、防水シート25Aの裏側に通気孔15aが形成されるようにして、上階と下階との間で空気の流れが確保されるようにすれば、防水シート25Aの裏面側を乾燥状態に保つことができるようになる。
また、防火ラインを形成する熱膨張材27の上方に張出部17が配置されるような構成にすれば、火災の熱によって熱膨張材27が膨張しても、張出部17によって過度な膨張が制限され、防火ライン位置での防火性能を確保することができる。
以下、前記した実施の形態の防水シートの取付金具1とは別の形態の実施例について、図9−11を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を用いて説明する。
この実施例で説明する防水シートの取付金具3は、図10に示すように、隙間201Aの幅と略同じ幅のウエブ31aとその両側にそれぞれ略直交して形成される2つのフランジ31b,31bとを有する本体部31と、本体部31の一方の側縁に取り付けられる長アングル部32と、本体部31の他方の側縁に設けられる接合面としての接合片34と、ウエブ31aの下端から略直交方向に隙間201Aの内側に向けて延出される下フランジ部33とを主に備えている。
この本体部31は、溝形鋼材などによって成形される。そして、本体部31の一方のフランジ31bから上方に延出される長アングル部32は、本体部31の外壁側の出隅にアングル鋼材を接合することによって形成される。
この長アングル部32には、柱21と接合させる接合面321とウエブ31aから上方に延出される防水シート受け部322とが略直交して形成される。また、接合面321には、柱21との接合具となるドリルねじ35を挿通させるためのねじ穴32a,・・・が複数、穿孔されている。
さらに、防水シート受け部322には、防水シート25E及び外壁24を固定するための接合具となるドリルねじ36を挿通させるためのねじ穴323,・・・が複数、穿孔されている。
また、長アングル部32を取り付けたフランジ31bとは反対側の他方のフランジ31bの上端からは、上方に向けて接合片34が延出される。この接合片34には、柱21との接合具となるドリルねじ35を挿通させるためのねじ穴34a,・・・が複数、穿孔されている。
この取付金具3が配置されるユニット建物20Aは、図9に示すように、バルコニー203Aの外側に間取り調整用の隙間201Aが形成される。このユニット建物20Aの2階は、建物ユニット2A,2B,2C,2Dが平面視L字形に配置され、その入隅にバルコニー203Aが設けられる。
このバルコニー203Aは、建物ユニット2Dの長辺梁23から張り出される。そして、バルコニー203Aの短辺側は、建物ユニット2Bの短辺梁22と同じ長さに形成され、全長が短辺梁22に接することになる。
そして、建物ユニット2Bの長辺梁23と建物ユニット2Aの長辺梁23との間に、間取り調整用の隙間201Aが形成される。すなわち、この隙間201Aは、バルコニー203Aの内側に面するものではなく、バルコニー203Aの手摺205の外側に配置される。
次に、本実施例の防水シートの取付金具3を使った防水シートの取付方法について説明する。
まず、図10に示すような取付金具3を予め製作する。また、図9に示すように、間取り調整用の隙間201Aを設けたユニット建物20Aを、建物ユニット2A−2Dやバルコニー203Aを使って構築する。
そして、図10に示すように、隙間201Aのバルコニー203A側の端部に取付金具3を配置する。この取付金具3の下フランジ部33が配置される下階202Aの上面には、柱21,21間に亘って防水材26が予め取り付けられる。この防水材26は、発泡ウレタンなどによって成形されている。
取付金具3は、長アングル部32の接合面321を建物ユニット2Bの柱21の隙間201A側の面に密着させるとともに、接合片34を建物ユニット2Aの柱21の隙間201A側の面に密着させ、ねじ穴32a,34aと柱21のねじ穴21aにドリルねじ35を捩じ込むことによって固定することができる。
このようにして接合具としてのドリルねじ35,・・・を使って、図11に示すように柱21,21の下部間に取付金具3を固定すると、下階202Aの上面に取り付けられた防水材26は、下フランジ部33と下階202Aとの間で圧縮されて双方に密着することになるため、防水性能が高められる。
取付金具3の外壁側では、取付金具3と柱21との離隔にシリコン樹脂などの充填材16bを充填し、その外側から防水テープを貼り付ける。そして、図10,11に示すように防水シート25D−25Fの取り回しをおこなう。すなわち、バルコニー203Aの手摺205(支柱)からはみ出された防水シート25Eを、取付金具3の長アングル部32の防水シート受け部322に貼り合わせる。さらに、建物ユニット2Aの柱21に、外壁24からはみ出された防水シート25Fを貼り合わせる。そして、取付金具31のウエブ31aと略同じ長方形状の防水シート25Dを、ウエブ31aの外壁側に貼り付ける。この防水シート25Dは、一方の側縁を防水シート25Eに重ね合わせ、他方の側縁を防水シート25Fに重ね合わせる。
また、図11に示すように、防水シート25D−25Fの外側にパネル状の外壁24を配置し、隙間201Aの内側からドリルねじ36,・・・を防水シート受け部322のねじ穴323,・・・に捩じ込んで、防水シート25Eと外壁24の枠材24bとを長アングル部32に固定する。
このように構成された本体部31と長アングル部32とによって構成される取付金具3であれば、安価に製作することができる。また、これらの取付金具3をバルコニー203Aに隣接する間取り調整用の隙間201Aに取り付け、防水シート25Eを防水シート受け部322に接合させ、建物ユニット2Aとの間を防水シート25D,25Fで連続させれば、バルコニー203A近傍の隙間201Aの柱21,21間を連続した防水構造に形成することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態及び実施例では、溝形鋼材によって本体部11,31を形成したが、これに限定されるものではなく、複数の鋼板を溶接などによって接合したり、一枚の鋼板を折り曲げ加工したりすることで本体部を形成することができる。
また、前記実施の形態及び実施例では、防水シート受け部として受板12又は長アングル部32を取り付けたが、これに限定されるものではなく、ウエブ11aの表面やウエブ31aと一体に成形された延出部を防水シート受け部に利用することもできる。
さらに、前記実施の形態では、アングル鋼材を使って張出部17を形成したが、これに限定されるものではなく、板材や角材などによって張出部を形成することができる。
1 取付金具
11 本体部
11a ウエブ
11b フランジ
12 受板(防水シート受け部)
13 下フランジ部
14 下地板
15 帯板
15a 通気孔
17 張出部
2A,2B 建物ユニット
20,20A ユニット建物
201,201A (間取り調整用の)隙間
202,202A 下階
203,203A バルコニー
21 柱(柱材)
22 短辺梁(梁材)
23 長辺梁(梁材)
24 外壁
25A−25F 防水シート
3 取付金具
31 本体部
31a ウエブ
31b フランジ
32 長アングル部
321 (第1の)接合面
322 防水シート受け部
33 下フランジ部
34 接合片(第2の接合面)

Claims (5)

  1. 梁材と柱材とによって骨組みが形成される建物ユニットを上下左右に複数、隣接させて構成されるユニット建物において、建物ユニット間に形成される間取り調整用の隙間の外壁側の柱材の下部間に取り付けられる防水シートの取付金具であって、
    前記隙間の幅と略同じ幅のウエブと、そのウエブの両側にそれぞれ略直交して前記隙間に面した前記柱材に接する位置に形成される2つのフランジとを有する本体部と、
    前記ウエブの外壁側の面に設けられる防水シート受け部と、
    前記ウエブの下端から略直交方向に前記隙間の内側に向けて延出される下フランジ部とを備えたことを特徴とする防水シートの取付金具。
  2. 前記防水シート受け部は前記ウエブの外壁側の面の側縁に沿って鉛直方向に延伸される受板によって形成されるとともに、その受板と前記幅方向に間隔を置いて下地板が取り付けられ、前記受板と前記下地板とに跨って帯板が取り付けられることによって鉛直方向に貫通される通気孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の防水シートの取付金具。
  3. 前記ウエブの外壁側の面の下部であって前記下フランジ部より高い位置に外壁方向に向けて突出される張出部が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の防水シートの取付金具。
  4. 梁材と柱材とによって骨組みが形成される建物ユニットを上下左右に複数、隣接させて構成されるユニット建物において、建物ユニット間に形成される間取り調整用の隙間の外壁側の柱材の下部間に取り付けられる防水シートの取付金具であって、
    前記隙間の幅と略同じ幅のウエブと、そのウエブの両側にそれぞれ略直交して形成される2つのフランジとを有する本体部と、
    一方の前記フランジから上方に延出されて前記柱材に接する位置に形成される第1の接合面と前記ウエブから上方に延出される防水シート受け部とを有する長アングル部と、
    他方の前記フランジから上方に延出されて前記柱材に接する位置に形成される第2の接合面と、
    前記ウエブの下端から略直交方向に前記隙間の内側に向けて延出される下フランジ部とを備えたことを特徴とする防水シートの取付金具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の防水シートの取付金具を、バルコニーに隣接する前記間取り調整用の隙間の前記柱材の下部間に前記フランジ又は接合面を介して取り付け、前記バルコニーから延出される防水シートを前記防水シート受け部に密着させるとともに、前記下フランジ部と下階の上面との間に防水材を介在させることを特徴とするユニット建物の防水構造。
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