JP4690083B2 - 壁の耐火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、壁の耐火構造に関する。
住宅などの建物の壁の壁面には、通常石膏ボードなどからなる耐火面材が取付けられており、耐火性をさらに向上させるために、耐火面材を二重に取付ける場合がある。この技術の一例について、例えば、特許文献1に記載されている。
すなわち、この特許文献1に記載の技術では、壁が、上部ランナと下部ランナとの間に一定間隔で配置された複数の柱状のスタッドと、スタッドの両側にそれぞれ取付けられた二枚重ねの石膏ボード(耐火面材)とから概略構成されている。二枚重ねのうち、内側の石膏ボードはタッピングネジなどを用いてスタッドに取付けられており、外側の石膏ボードは下側の石膏ボードにステープルなどを用いて取付けられている。
特開2001−193182号公報(第5頁、第1図)
ところで、火災では、一部の耐火面材に火炎が集中してしまうことがあり、このような局所的な火炎に対して耐火面材の厚みを増やすことなく、より高い耐火性能を有する壁の耐火構造が望まれる。
本発明の課題は、より高い耐火性能を備えた、壁面に耐火面材を二枚重ねで取付けてなる壁の耐火構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、壁(例えば、壁パネル1)の壁面に、耐火面材を取付けてなる壁の耐火構造(例えば、壁の耐火構造100)において、前記壁面に、複数の内側耐火面材(例えば、内側耐火面材2)と、当該内側耐火面材の外面に取付けられた金属箔(例えば、金属箔3)と、当該金属箔の外面に取付けられた複数の外側耐火面材(例えば、外側耐火面材4)とを備え、前記金属箔は、前記外側耐火面材に、接着剤(例えば、接着剤31)によって部分的に接着されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の壁の耐火構造において、前記外側耐火面材は、前記内側耐火面材より薄くてかつ面積が大きいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の壁の耐火構造において、前記内側耐火面材と前記外側耐火面材とは、方形板状をなしており、互いに隣り合う当該内側耐火面材どうしの継目(例えば、継目T1,T2)と、互いに隣り合う当該外側耐火面材どうしの継目(例えば、継目T3)とが一致しないようにして配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の壁の耐火構造において、前記内側耐火面材と前記外側耐火面材のうち、一方は横長の方形板状をなし、他方は縦長の方形板状をなしており、これら内側耐火面材と外側耐火面材とは、平面視において、それらの長辺どうしが直交するようにして、配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の壁の耐火構造において、前記内側耐火面材は横長の方形板状をなし、前記外側耐火面材は縦長の方形板状をなしており、前記内側耐火面材の長辺の長さと、前記外側耐火面材の短辺の長さとは、それぞれ基準寸法の整数倍となっていることを特徴とする壁の耐火構造。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の壁の耐火構造において、前記内側耐火面材は、短辺どうしの継目が、短辺方向に連続しないようにして配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の壁の耐火構造において、互いに隣り合う前記内側耐火面材どうしの継目と、互いに隣り合う前記外側耐火面材どうしの継目のうち、少なくともいずれか一方の継目に耐火性を有する目地処理剤(例えば、テープ5、パテ6)が取付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、内側耐火面材2と外側耐火面材4との間に、熱をより伝えやすい金属箔3が備えられている。そして、金属箔3は、接着剤31によって外側耐火面材4に部分的に接着されているので、外側耐火面材4と金属箔3との間における、非接着領域32には、熱をより伝えにくい空気層Aが存在することとなる。したがって、外側耐火面材4と金属箔3との間にある空気層Aによって、火災により発生した熱が壁の内部方向に伝わるのを緩和し、さらに、金属箔3によって、熱を壁の壁面全体に伝えることができると考えられる。すなわち、例えば、一部の外側耐火面材4に火災が集中しても、壁に対する火災の被害を、空気層Aによって抑えつつ、金属箔3によって分散させることができるため、局所的な火災の被害がより軽減されることとなって、耐火面材の厚みを増やすことなく、より高い耐火性能を有することができる。
請求項2に記載の発明によれば、外側耐火面材4は、内側耐火面材2より薄くてかつ面積が大きいので、外側耐火面材4どうしの継目T3を少なくできるとともに、外側耐火面材4の重量の嵩みを抑えることができる。また、外側耐火面材4を薄くした分、内側耐火面材2を厚くしたとしても、内側耐火面材2は外側耐火面材4よりも面積が小さいので、個々の内側耐火面材2の重量の嵩みを抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、互いに隣り合う内側耐火面材2どうしの継目T1,T2と、互いに隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3とが一致しないので、外側耐火面材4どうしの継目T3は内側耐火面材2上に位置しており、これによって、隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3近傍において段差が生じ難くなる。よって、これら外側耐火面材4上にクロスを貼り付ける際に、継目T3に沿ってクロスに傷や突条が生じたり、クロスが切れるといった不具合を解消することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、内側耐火面材2と外側耐火面材4とは、それらの長辺どうしが直交しているので、内側耐火面材2どうしの継目T2と外側耐火面材4どうしの継目T3とが同じ方向を向かずに直交することとなり、継目が重なっている場合に問題となる強度低下を防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、長辺方向に継目T1を介して配置された内側耐火面材2の総延長が、基準寸法の整数倍となり、短辺方向に継目T3を介して配置された外側耐火面材4の総延長が、基準寸法の整数倍となるので、これら内側耐火面材2と外側耐火面材4とを取付ける壁面の横方向の長さを基準寸法の整数倍に設定することによって、内側耐火面材2と外側耐火面材4とをそれぞれ隙間無く壁面の横方向に割り付けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、内側耐火面材2の短辺どうしの継目T1が、短辺方向に連続していないので、内側耐火面材2が取付けられた面は、継目が縦方向に連続している場合に比較して、全体的に平坦となる。したがって、外側耐火面材4どうしには継目T3近傍で段差が生じ難くなる。よって、これら外側耐火面材4上にクロスを貼り付ける際に、継目T3に沿ってクロスに傷や突条が生じたり、クロスが切れるといった不具合を解消できる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、隣り合う内側耐火面材2どうしの継目T1,T2、隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3のうち、少なくとも何れか一方の継目に耐火性を有する目地処理剤が取付けられるため、より耐火性を向上させることができ、内側耐火面材2と外側耐火面材4のいずれの継目にも取付けられる場合には、特に高い耐火性を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明にかかる壁の耐火構造の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
壁の耐火構造100では、例えば、図1及び図2に示すように、横方向に接合された壁としての壁パネル1の壁面に、方形板状の複数の内側耐火面材2と、内側耐火面材2の外面に取付けられた金属箔3と、金属箔3の外面に取付けられた方形板状の複数の外側耐火面材4などを備えてなる。
壁としての壁パネル1は、例えば、図2及び図3に示すように、框材11aを矩形枠状に組み、当該矩形枠の内部に縦中桟11bや横中桟11cなどを組み付けてなる枠体11と、枠体11の両側面に取付けられた合板12,12と、框材11a、縦中桟11b、横中桟11c、合板12,12などにより形成される空間に備えられた断熱材13などによって構成されている。
ここで、例えば、基準寸法を910mmとすると、壁パネル1の幅(図において左右方向の長さ)は、例えば、図3に示すように、910mmに設定されている。
具体的には、例えば、図3に示すように、枠体11の幅(すなわち、短辺方向の長さ)は910mmに設定されている。
また、合板12の幅(すなわち、短辺方向の長さ)は約910mm、合板12の高さ(すなわち、長辺方向の長さ)は枠体11の高さ(すなわち、長辺方向の長さ)と略同一となるように設定されている。
そして、これらの枠体11や合板12などから構成される幅(すなわち、短辺方向の長さ)が910mmの壁パネル1を、複数、接合することによって、基準寸法(910mm)の整数倍の幅(図において左右方向の長さ)を有する壁が形成されることとなる。
なお、合板12は、例えば、木質複合接着パネルなどである。
また、断熱材13は、例えば、グラスウールやロックウールなどである。特に、断熱材13としては、断熱性や吸湿性に優れる点、軽くて施工し易い点、安価な点などからグラスウールが好適である。
壁面としての合板12には、例えば、図2に示すように、内側耐火面材2が取付けられている。内側耐火面材2は、例えば、図4に示すように、横長の方形板状をなすものであり、例えば、強化石膏ボードなどによって形成されている。
内側耐火面材2の厚みは、例えば、21mmに設定されている。そして、例えば、内側耐火面材2の横方向の長さ(すなわち、長辺の長さ)は1820mmに設定され、縦方向の長さ(すなわち、短辺の長さ)は606mmに設定されている。
複数の内側耐火面材2は、例えば、図2に示すように、横方向(図において左右方向)に接合された壁パネル1の合板12,12や合板12を介して枠体11に、木ねじ21などの好適な固定方法によって取付けられている。
そして、例えば、図4に示すように、短辺方向(図において上下方向)に隣り合う内側耐火面材2どうしは、一方の内側耐火面材2の長辺方向の端部が、他方の内側耐火面材2の長手方向の中央部に位置するようにして配置されている。これによって、長辺方向(図において左右方向)に隣り合う内側耐火面材2は、短辺どうしの継目T1が、短辺方向に連続しないように、千鳥状に配置されている。一方、短辺方向に隣り合う内側耐火面材2は、長辺どうしの継目T2が、長辺方向に連続するように配置されている。
互いに隣り合う内側耐火面材2どうしの継目T1,T2には、耐火性を有する目地処理剤としてのテープ5及びパテ6が取付けられている。
具体的には、例えば、図2及び図5に示すように、内側耐火面材2の継目T1,T2に沿って、継目T1,T2、木ねじ21を完全に覆い隠すように、テープ5が取付けられ、テープ5の外面の全面を覆うように、パテ6が塗布されている。
テープ5としては、耐火性を有し、且つ、継目T1,T2を覆う材料であればよく、例えば、ガラス繊維やセラミック材料、耐火金属などから形成されるテープが挙げられる。
また、パテ6としては、耐火性を有する石膏系のパテなどが挙げられる。さらに、テープ5が耐火性を有するのであれば、パテ6は必ずしも耐火性を有する必要はなく、例えば、エポキシ樹脂などの含浸性を有するパテを用いてもよい。この場合、エポキシ樹脂のパテがテープ5を介して継目T1,T2まで浸透して、継目T1,T2の隙間がふさがれることとなる。
継目T1,T2にテープ5及びパテ6が取付けられた内側耐火面材2の外面には、例えば、図1及び図2に示すように、金属箔3が取付けられている。具体的には、金属箔3は、例えば、図6に示すように、内側耐火面材2の全面を覆うように取付けられている。
金属箔3の厚みは、例えば、0.05mmに設定されている。
なお、金属箔3としては、例えば、アルミ箔などが挙げられる。
金属箔3の外面(すなわち、内側耐火面材2に当接する面と反対側の面)の一部には、例えば、図2及び図6に示すように、接着剤31が塗布されている。そして、接着剤31が塗布された金属箔3の外面には、外側耐火面材4が取付けられている。すなわち、金属箔3は、外側耐火面材4に、接着剤31によって部分的に接着されている。そして、金属箔3と外側耐火面材4との間に設けられた非接着領域32には、厚みが0.5〜1mm程度の空気層Aが存在することとなる。
ここで、接着剤31の塗布方法としては、具体的には、例えば、図6に示すように、接着剤31を波線状に所定の間隔を空けて塗布するようにしてもよいし、接着剤31を断続的に点在するように塗布してもよいし、接着剤31を壁の縁に対応する部分に額縁状に塗布してもよい。すなわち、金属箔3が、外側耐火面材4の内面に部分的に接着され、非接着領域32が、壁面全体に対してまんべんなく存在する塗布方法であればよい。
なお、接着剤31としては、例えば、シアノアクリレート系、ポリサルファイド系、シリコーン系などの無機系接着剤などが挙げられる。
金属箔3の外面に取付けられた外側耐火面材4は、例えば、図7に示すように、縦長の方形板状をなすものであり、例えば、強化石膏ボードによって形成されている。
外側耐火面材4の厚みは、例えば、15mmに設定されている。そして、例えば、外側耐火面材4の横方向の長さ(すなわち、短辺の長さ)は910mmに設定され、縦方向の長さ(すなわち、長辺の長さ)は1820mmに設定されている。
すなわち、外側耐火面材4は、内側耐火面材2より薄くてかつ面積が大きいものとなっている。
複数の外側耐火面材4は、例えば、図2に示すように、内側耐火面材2に、ステープル41によって固定されている。
そして、例えば、図8に示すように、外側耐火面材4は、平面視において、その長辺が、内側耐火面材2の長辺と直交するようにして配置されている。さらに、短辺方向(図において左右方向)に隣り合う外側耐火面材4の長辺どうしの継目T3は、内側耐火面材2どうしの継目T1,T2と位置が一致しないようにして配置されている。
すなわち、内側耐火面材2と外側耐火面材4とは、互いに隣り合う内側耐火面材2どうしの継目T1,T2と、互いに隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3とが一致しないようにして配置されている。
互いに隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3には、内側耐火面材2どうしの継目T1,T2と同様、耐火性を有する目地処理剤としてのテープ5及びパテ6が取付けられている。
具体的には、例えば、図2及び図9に示すように、外側耐火面材4の継目T3に沿って、継目T3、ステープル41を完全に覆い隠すように、テープ5が取付けられ、テープ5の外面の全面を覆うように、パテ6が塗布されている。
以上説明した本発明の壁の耐火構造100によれば、内側耐火面材2と外側耐火面材4との間に、熱をより伝えやすい金属箔3が備えられている。そして、金属箔3は、接着剤31によって外側耐火面材4に部分的に接着されているので、外側耐火面材4と金属箔3との間における、非接着領域32には、熱をより伝えにくい空気層Aが存在することとなる。したがって、外側耐火面材4と金属箔3との間にある空気層Aによって、火災により発生した熱が壁の内部方向に伝わるのを緩和し、さらに、金属箔3によって、熱を壁の壁面全体に伝えることができると考えられる。すなわち、例えば、一部の外側耐火面材4に火災が集中しても、壁に対する火災の被害を、空気層Aによって抑えつつ、金属箔3によって分散させることができるため、局所的な火災の被害がより軽減されることとなって、耐火面材の厚みを増やすことなく、より高い耐火性能を有することができる。
また、外側耐火面材4は、内側耐火面材2より薄くてかつ面積が大きいので、外側耐火面材4どうしの継目T3を少なくできるとともに、外側耐火面材4の重量の嵩みを抑えることができる。また、外側耐火面材4を薄くした分、内側耐火面材2を厚くしたとしても、内側耐火面材2は外側耐火面材4よりも面積が小さいので、個々の内側耐火面材2の重量の嵩みを抑えることができる。
また、互いに隣り合う内側耐火面材2どうしの継目T1,T2と、互いに隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3とが一致しないので、外側耐火面材4どうしの継目T3は内側耐火面材2上に位置することとなる。さらに、内側耐火面材2の短辺どうしの継目T1が、短辺方向に連続していないので、内側耐火面材2が取付けられた面は、継目が縦方向に連続している場合に比較して、全体的に平坦となる。したがって、隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3近傍において段差が生じ難くなる。よって、これら外側耐火面材4上にクロスを貼り付ける際に、継目T3に沿ってクロスに傷や突条が生じたり、クロスが切れるといった不具合を解消することができる。
また、内側耐火面材2と外側耐火面材4とは、それらの長辺どうしが直交しているので、内側耐火面材2どうしの継目T2と外側耐火面材4どうしの継目T3とが同じ方向を向かずに直交することとなり、継目が重なっている場合に問題となる強度低下を防ぐことができる。
また、長辺方向に継目T1を介して配置された内側耐火面材2の総延長が、基準寸法の整数倍となり、短辺方向に継目T3を介して配置された外側耐火面材4の総延長が基準寸法の整数倍となるので、これら内側耐火面材2と外側耐火面材4とを取付ける壁面の横方向の長さを基準寸法の整数倍に設定することによって、内側耐火面材2と外側耐火面材4とをそれぞれ隙間無く壁面の横方向に割り付けることができる。
また、隣り合う内側耐火面材2どうしの継目T1,T2、隣り合う外側耐火面材4どうしの継目T3のうち、少なくとも何れか一方の継目に耐火性を有する目地処理剤としてのテープ5及びパテ6が取付けられるため、より耐火性を向上させることができ、内側耐火面材2と外側耐火面材4のいずれの継目にも取付けられる場合には、特に高い耐火性を実現することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、内側耐火面材2と外側耐火面材4の形状、寸法、配置方法などは、本実施の形態に限定されない。
本実施の形態では、内側耐火面材2どうしの継目T1,T2、外側耐火面材4どうしの継目T3の両方に目地処理剤としてのテープ5とパテ6を取付けるようにしたが、テープ5とパテ6は、内側耐火面材2どうしの継目T1,T2と、外側耐火面材4どうしの継目T3のうち、少なくとも何れか一方の継目に取付けられていればよい。
また、目地処理剤としてのテープ5やパテ6によって、継目T1,T2及びT3の全面が覆われていなくてもよく、内側耐火面材2の継目T2と外側耐火面材4の継目T3とが交差する箇所のみ取付けることとしてもよいし、これら以外にも適宜可能な方法で目地処理剤としてのテープ5やパテ6を設けることができる。
また、テープ5とパテ6の2種類の目地処理剤を取付けるようにしたが、耐火性を有するのであれば、目地処理剤としてテープ5だけを使用してもよいし、パテ6だけを使用してもよい。
壁としての壁パネル1の壁面に、内側耐火面材2と金属箔3と外側耐火面材4とが取付けられているのであれば、壁パネル1の構成は、本実施の形態に限られない。
また、内側耐火面材2は木ねじ21よって、合板12や合板12を介して枠体11に固定され、外側耐火面材4はステープル41によって、金属箔3を介して内側耐火面材2に固定されるようにしたが、内側耐火面材2と外側耐火面材4の固定方法は、本実施の形態に限られない。
本実施の形態では、基準寸法を910mmに設定したが、基準寸法は、建築のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えようとするときの基準となる寸法に設定されれば制限はなく、例えば、455mm、1000mm、500mmなどでもよい。
本発明にかかる壁の耐火構造の概略構成図である。 図1におけるA−A断面を示す図である。 壁の正面の概略構成図である。 内側耐火面材を取付けた壁の正面図である。 目地処理剤を取付けた内側耐火面材を取付けた壁の正面図である。 金属箔を取付け、接着剤を塗布した壁の正面図である。 外側耐火面材を取付けた壁の耐火構造の正面図である。 外側耐火面材を取付けた壁の耐火構造の正面図である。 目地処理剤を取付けた外側耐火面材を取付けた壁の耐火構造の正面図である。
符号の説明
1 壁パネル(壁)
2 内側耐火面材
3 金属箔
4 外側耐火面材
5 テープ(目地処理剤)
6 パテ(目地処理剤)
31 接着剤
100 壁の耐火構造
T1,T2,T3 継目

Claims (7)

  1. 壁の壁面に、耐火面材を取付けてなる壁の耐火構造において、
    前記壁面に、複数の内側耐火面材と、当該内側耐火面材の外面に取付けられた金属箔と、当該金属箔の外面に取付けられた複数の外側耐火面材とを備え、
    前記金属箔は、前記外側耐火面材に、接着剤によって部分的に接着されていることを特徴とする壁の耐火構造。
  2. 請求項1に記載の壁の耐火構造において、
    前記外側耐火面材は、前記内側耐火面材より薄くてかつ面積が大きいことを特徴とする壁の耐火構造。
  3. 請求項1又は2に記載の壁の耐火構造において、
    前記内側耐火面材と前記外側耐火面材とは、方形板状をなしており、互いに隣り合う当該内側耐火面材どうしの継目と、互いに隣り合う当該外側耐火面材どうしの継目とが一致しないようにして配置されていることを特徴とする壁の耐火構造。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の壁の耐火構造において、
    前記内側耐火面材と前記外側耐火面材のうち、一方は横長の方形板状をなし、他方は縦長の方形板状をなしており、
    これら内側耐火面材と外側耐火面材とは、平面視において、それらの長辺どうしが直交するようにして、配置されていることを特徴とする壁の耐火構造。
  5. 請求項4に記載の壁の耐火構造において、
    前記内側耐火面材は横長の方形板状をなし、前記外側耐火面材は縦長の方形板状をなしており、
    前記内側耐火面材の長辺の長さと、前記外側耐火面材の短辺の長さとは、それぞれ基準寸法の整数倍となっていることを特徴とする壁の耐火構造。
  6. 請求項5に記載の壁の耐火構造において、
    前記内側耐火面材は、短辺どうしの継目が、短辺方向に連続しないようにして配置されていることを特徴とする壁の耐火構造。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の壁の耐火構造において、
    互いに隣り合う前記内側耐火面材どうしの継目と、互いに隣り合う前記外側耐火面材どうしの継目のうち、少なくともいずれか一方の継目に耐火性を有する目地処理剤が取付けられていることを特徴とする壁の耐火構造。
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