JPH08199704A - 防炎パネル - Google Patents

防炎パネル

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Publication number
JPH08199704A
JPH08199704A JP3314995A JP3314995A JPH08199704A JP H08199704 A JPH08199704 A JP H08199704A JP 3314995 A JP3314995 A JP 3314995A JP 3314995 A JP3314995 A JP 3314995A JP H08199704 A JPH08199704 A JP H08199704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
flameproof
base material
cloth
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP3314995A
Other languages
English (en)
Inventor
Ron Kaneko
論 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤のガス化を可能なかぎり低減させ、防
炎効果を高めることのできる防炎パネルを提供するこ
と。 【構成】 縦糸と横糸との交錯部に形成される多数の凸
点の先端のみに添着された接着剤7により、防炎クロス
と基材3との間に接着点が点在し、従来の一面接着層で
は得られない空気層12が形成される。そのため、防炎
クロスから伝わる熱はこの空気層12により大部分上方
へと逃げ、熱拡散され、延焼を防ぐことができる。また
接着剤7が少量のため、経済的であるとともに、一部ガ
ス化してもガス発生量を最小限に減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロスで表面を覆った
パネルに係わり、特に防炎性能に優れた防炎パネルに関
する。
【0002】
【従来の技術】間仕切りパネル、仮設パネル等として、
シート状の装飾材であるクロスで表面処理されたものが
普及しており、このクロスは火災等に備えて防炎加工さ
れたものが多く使用し始められている。
【0003】間仕切りパネルを例に挙げれば、図7に示
されるように、防炎クロス01が基材02としての石膏
ボード等に接着剤03によりその表裏一面に貼着されて
おり、不燃性の基材02と防炎クロス01とで防炎をな
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、接着剤03
には、アクリル樹脂等の合成樹脂が使用されており、引
火温度が300℃〜400℃と低いため、火災の際に火
炎が防炎クロス01に触れ、防炎クロス01を介して局
部的に接着剤03が高温状態になると、接着剤03はガ
ス化し、引火の原因になるばかりか、ガスの引火により
防炎クロスの炭化面積をも増大させる。
【0005】また、パネルに紙類を画鋲等のピンで留め
られるように、基材02にピンナップ性の優れた繊維
板、合板および木材等を使用すると、基材02が可燃性
ではあるため、火災の際に接着剤03を介して基材02
へ局部的に熱が伝わり延焼の原因となる。
【0006】本発明は、接着剤のガス化を可能なかぎり
低減させ、防炎効果を高めることのできる防炎パネルを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の防炎パネルは、基板の表面に防炎加工され
た防炎クロスが一面に貼着され、床面に対してほぼ直立
状に立設される防炎パネルであり、前記防炎クロスは縦
糸と、横糸とが互いに交錯部を形成するように織られて
おり、この交錯部に形成される縦糸と横糸による凸点の
先端のみに接着剤が添着され、基板に対して貼着される
ことを特徴としている。
【0008】本発明の防炎パネルは、基材を、繊維板、
合板および木材等の可燃性で、かつピンナップ性に優れ
た材質にしてもよい。
【0009】本発明の防炎パネルは、基板を、鋼材や石
膏ボード等の不燃性材にしてもよい。
【0010】
【作用】縦糸と横糸との交錯部に形成される多数の凸点
の先端のみに添着された接着剤により、防炎クロスと基
材とが接着されているため、防炎クロスと基材との間に
接着点が点在し、従来の一面接着層では得られない空気
層が形成される。そのため、防炎クロスから伝わる熱は
この空気層により大部分上方へと逃げ、熱拡散され、延
焼を防ぐことができる。また接着剤が少量のため、経済
的であるとともに、一部ガス化してもガス発生量を最小
限に減らすことができる。
【0011】基材を、繊維板、合板および木材等の可燃
材にしても、防炎クロスからの熱は前記空気層により熱
拡散されるため、基材に伝わりにくく、基板の延焼が効
果的に防止される。また、このパネルはピンナップ性を
有するとともに、接着剤のない位置のインシュレーショ
ンボード等の基材にピンが刺さるため、ピンナップの感
触が向上する。
【0012】基材としての鋼材や石膏ボードを用いる
と、より完全な防炎パネルを得ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する
と、図1には本発明を適用した間仕切りパネル1の断面
図が示され、上枠2の両側、即ちパネルの表裏両面には
基材3、そしてシート状装飾材である防炎クロス5が層
状をなして配設されている。なお、4はスチール製の上
枠2上に一連に固定された上部カバーである。また6は
間仕切りパネル1内のスペース部分に設けられた芯材で
ある。
【0014】この間仕切りパネル1の局部Aが拡大図と
して図2に示されており、図2に基づいてこの層状部分
の詳細を説明する。
【0015】層の内側には、必要に応じて芯材6が配設
され、この芯材は例えばハニカム、合成樹脂発泡体(例
えばフェノール、ウレタン、ポリエチレン系の樹脂発泡
体等)、さらには無機系ボード(例えば、石膏ボード、
セメント板等)の使用が可能である。ここで芯材6は、
必ずしも内装される必要はなく、強度、断熱、防音等の
各種要求機能に応じて適宜選択されるものである。
【0016】芯材6の外側には基材3が配設され、この
基材はピンナップ性を有する繊維板、合板、木材等であ
り、例えばインシュレーションボード、ロックウールボ
ード、コルクそしてバルサ材等が使用される。
【0017】次に基材3の外側には、接着剤7により防
炎加工されたシート状装飾材、即ち防炎クロス5が貼着
されている。なお、ここで使用される接着剤7は難燃剤
混入接着剤成分としてハロゲン系、有機リン系、さらに
は有機硫黄系等のものが使用することもできるが、一般
に使用されるアクリル樹脂を適用することも可能であ
る。
【0018】この防炎クロス5と基材3とを接着する接
着剤7は、従来のもののように一面に着層せず、間隔を
おいた多数の点を構成するように使用される。
【0019】即ち、クロスは、一般に平織、朱子織、摸
紗織、綾織、さらにはからみ織等の織目を有しており、
これらは縦糸と横糸との織り方によって模様、柔軟性、
さらには目ずれ防止特性等を与えるべく分類されてお
り、どのタイプの織り方にあっても、横糸と縦糸との交
錯部を有している。
【0020】図3には、上述の例えば平織の防炎クロス
5が示されており、縦糸8と横糸9との交錯部10に、
図4に示されるように、それぞれの糸が折曲されること
によって生じる多数の凸点11が形成されることにな
る。
【0021】本発明によれば、防炎クロス5の片面(図
では上方)に形成される多数の凸点11の先端のみに、
接着剤7が添着され、この防炎クロスは図5に示される
ように基材3の表面に貼着されるため、防炎クロス5と
基材3との間には接着剤7による多数の接着点が点在
し、従来のような一面接着層では得られない空気層12
が形成されることになる。
【0022】このように構成された間仕切りパネルによ
れば、火災等が発生した場合、火炎が防炎クロス5に触
れて局部的に温度上昇を引き起こすが、図6に示される
ように防炎クロスから基材3へと伝わる熱は、前述の空
気層12により大部分上方へと逃げ、熱拡散されるた
め、可燃性の基板に多量の熱量が伝わることがなく、基
材の延焼を防止できる。
【0023】また、接着剤7は点在して少量しか使用さ
れていないため、たとえ接着剤がガス化してもガスの発
生量が少なく、安全性が高いばかりでなく、接着剤の価
格を考慮するとコストの低減も図れる。
【0024】さらにこのパネルはピンナップ性も有して
おり、ピンをパネルに刺す場合、ピン先端は図3に示さ
れる微小な目あき部または凹み部13に誘導されるが、
この凹み部13には接着剤7が存在しないため、ピンが
直接基材3に刺さり、確実なピンナップができるととも
に、ピンナップの感触も向上する。
【0025】基材として石膏ボードや鋼材も使用でき、
このように基材自体を不燃性にすれば、ガス化または発
火する接着剤7が少ないほどガス災害や延焼を少なくで
きるので、本発明の適用により、より完全な防炎パネル
を得ることができる。
【0026】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0027】例えば、基材3が可燃性である場合は、基
材3の表面にアルミ箔等の熱拡散性を有する金属箔を貼
り、その上に本発明を適用して防炎クロス5を接着剤7
で貼着すると、空気層12と金属箔との相乗効果により
熱拡散性はより向上する。
【0028】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0029】(a)縦糸と横糸との交錯部に形成される
多数の凸点の先端のみに添着された接着剤により、防炎
クロスと基材とが接着されているため、防炎クロスと基
材との間に接着点が点在し、従来の一面接着層では得ら
れない空気層が形成される。そのため、防炎クロスから
伝わる熱はこの空気層により大部分上方へと逃げ、熱拡
散され、延焼を防ぐことができる。また接着剤が少量の
ため、経済的であるとともに、一部ガス化してもガス発
生量を最小限に減らすことができる。
【0030】(b)請求項2によると、基材を、繊維
板、合板および木材等の可燃材にしても、防炎クロスか
らの熱は前記空気層により熱拡散されるため、基材に伝
わりにくく、基板の延焼が効果的に防止される。また、
このパネルはピンナップ性を有するとともに、接着剤の
ない位置のインシュレーションボード等の基材にピンが
刺さるため、ピンナップの感触が向上する。
【0031】(c)請求項3によると、基材としての鋼
材や石膏ボードを用いると、より完全な防炎パネルを得
ることができる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例である間仕切りパネル
の断面図である。
【図2】図1の局部Aの拡大図である。
【図3】防災クロスの平面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図4の防災クロスを基材に粘着した断面図であ
る。
【図6】接着剤間を流れる空気流を示す概略図である。
【図7】従来の間仕切りパネルの局部断面図である。
【符号の説明】
1 間仕切りパネル 2 上枠 3 基材 4 上部カバー 5 シート状装飾材 6 芯材 7 接着剤 8 縦糸 9 横糸 10 交錯部 11 凸点 12 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 21/10 C09J 7/02 JHW JKN JLE E04B 2/74 551 Z E04C 2/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に防炎加工された防炎クロス
    が一面に貼着され、床面に対してほぼ直立状に立設され
    る防炎パネルであり、前記防炎クロスは縦糸と、横糸と
    が互いに交錯部を形成するように織られており、この交
    錯部に形成される縦糸と横糸による凸点の先端のみに接
    着剤が添着され、基板に対して貼着されることを特徴と
    する防炎パネル。
  2. 【請求項2】 基材を、繊維板、合板および木材等の可
    燃性で、かつピンナップ性に優れた材質にした請求項1
    に記載の防炎パネル。
  3. 【請求項3】 基板を、鋼材や石膏ボード等の不燃性材
    にした請求項に記載の防炎パネル。
JP3314995A 1995-01-30 1995-01-30 防炎パネル Pending JPH08199704A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225931A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Sekisui Chem Co Ltd 防炎パネル
JP2006257752A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Misawa Homes Co Ltd 壁の耐火構造
JP2008050423A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sliontec Corp 難燃性フィルム粘着テープ又はシート

Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030513