JP2010071021A - 軽量鉄骨間仕切り壁とその構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部ランナーとスタッド上端部の間に厚みのある弾性緩衝材を介在させるにもかかわらず、スタッドの通りが正確で、壁面を成立させるための壁下地を形成でき、弾性緩衝材の弾性変形によって、軋み音(擦過音)の発生を長年月にわたって防止できるようにした軽量鉄骨間仕切り壁を提供する。
【解決手段】スタッド5と上部ランナー3が面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁において、前記上部ランナー3を、上階側に固定した外側ランナー3Aとスタッド5に固定した内側ランナー3Bとの二重構造とし、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの間に弾性緩衝材7を介在させ、建物の層間変
位が生じたとき、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bが面内方向に相対変位し、弾性緩衝材7が弾性変形して軋み音(擦過音)の発生を防止するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入されたスタッドと、スタッドの両側面にタッピングビス、釘、接着剤等で固定されたボードとを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁に関する。
この種の軽量鉄骨間仕切り壁においては、風圧等に起因する建物の揺れにより生じる層間変位に伴い、上部ランナーとスタッドの摩擦による軋み音(擦過音)が発生することが知られている。そのため、一般的には、上部ランナーとスタッドの接触領域である上部ランナーの内側面とスタッドの上端部外側面の少なくとも一方に、PPテープやテフロンテープ等の滑り材を貼着して、軋み音(擦過音)の発生を防止している。
この対処方法には、ある程度の効果が認められるが、建物の竣工後、数年経過した時点で、軋み音(擦過音)の発生が問題になることが多い。これは、次の理由による。
即ち、ランナーやスタッドとして、厚さ1mm以下(例えば厚さ0.8mm)の薄鋼板が使用されていると、摩擦によって振動しやすくなる上、薄鋼板を折り曲げ加工して製造したランナーやスタッドでは、歪みが発生して、部分的に接触圧力が高くなることがあり、この接触圧力や薄鋼板の切断加工時に発生したバリによって、上部ランナーとスタッドの接触領域に貼着されている滑り材が次第に傷付けられて行き、終には滑り材としての機能が損なわれるからである。
このような滑り材の経時的な損傷による軋み音(擦過音)の発生を防止する方法としては、滑り材として、厚みと弾力性を持ったものを使用することも考えられる。しかし、これによる場合は、次のような新たな問題を招来することになる。
即ち、軽量鉄骨間仕切り壁においては、前述のように、上階側及び下階側に固定された薄鋼板製の上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入された薄鋼板製のスタッドとで、壁面を成立させるための壁下地を形成している。そのため、上部ランナーとそれに挿入されたスタッドの上端部とは、面内方向に相対変位するけれども、面外方向には相対変位しないように組み付けることが必要とされ、それ故、上部ランナーとスタッド上端部で挟まれる滑り材は薄肉であることが要求される。これに対して、上階側に固定された上部ランナーとスタッドの間に厚みと弾力性を持った滑り材を介在させた場合には、滑り材の厚み方向への弾性変形によって、スタッドの上端部が上部ランナーに対して壁厚方向(面外方向)に前後に揺れ動くことになり、スタッドの通りが不正確になって、壁面を成立させることができず、壁下地を形成できないことになる。
尚、上部ランナーとスタッドの接触領域(スタッドの外側面又は上部ランナーの内側面若しくはその両方)に、塗布、塗工又は吹付けて固着した弾力的に変位可能な硬質又は半硬質又は軟質の材料からなる緩衝帯を介在させ、建物の層間変位によって生じるスタッドと上部ランナーの相対変位を弾性的に吸収し、擦過音の発生を防止する技術が、特許文献1によって提案されている。
この従来技術は、硬質材料からなる緩衝帯を用いた場合、有効であるが、緩衝帯が軟質
の材料で形成されている場合には、緩衝帯の厚み方向への弾性変形によって、スタッドが面外方向に揺れ動くので、スタッドの通りが不正確になり、同様な問題が派生することになる。
特許第3268728号公報
本発明は、上記の問題点を踏まえて成されたものであって、その目的とするところは、上部ライナーとスタッド上端部の間に弾性緩衝材を介在させるにもかかわらず、スタッドの通りが正確で、壁面を成立させるための壁下地を形成でき、弾性緩衝材の弾性変形によって、軋み音(擦過音)の発生を長年月にわたって防止できるようにした軽量鉄骨間仕切り壁を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載の発明は、上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入されたスタッドと、スタッドの両側面に固定されたボードとを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁であって、前記上部ランナーを、上階側に固定した外側ランナーとスタッドに固定した内側ランナーとの二重構造とし、外側ランナーと内側ランナーの間に弾性緩衝材を介在させ、建物の層間変位が生じたとき、外側ランナーと内側ランナーが面内方向に相対変位するように構成したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の軽量鉄骨間仕切り壁であって、弾性緩衝材として、多数のガラス長繊維が繊維方向を揃えて積層され、且つ、接着剤で局部的に結合されたマット状の弾性緩衝材を使用し、繊維方向をランナー長手方向に沿わせた状態に配置してあることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の軽量鉄骨間仕切り壁を構築する軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法であって、外側ランナーと内側ランナーを仮固定した状態で、スタッドの上端部及び下端部を内側ランナー及び下部ランナーに挿入して固定し、しかる後、外側ランナーと内側ランナーの仮固定を解くことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法であって、外側ランナーと内側ランナーを仮固定した状態で、スタッドの上端部及び下端部を内側ランナー及び下部ランナーに挿入して固定し、スタッドの両側面にボードを固定した後、外側ランナーと内側ランナーの仮固定を解くことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、上部ランナーを、上階側に固定した外側ランナーとスタッドに固定した内側ランナーとの二重構造とし、外側ランナーと内側ランナーの間に弾性緩衝材を介在させたので、上部ランナーの内側ランナーとスタッドと下部ランナーとが一体的に固定された状態となり、建物の層間変位が生じたとき、内側ランナー、スタッド、下部ランナーの三者とスタッド両側面に固定されたボードとが一体物の壁材として挙動すると共に、外側ランナーと内側ランナーが面内方向に相対変位し、弾性緩衝材が弾性変形して、軋み音(擦過音)の発生を防止することになる。
従って、弾性緩衝材を柔軟な材料で厚みのある形状に形成しても、スタッドの上端部が
必ず内側ランナーに沿って直線的に並ぶことになり、スタッドの通りが正確で、壁面を成立させるための壁下地を形成でき、それでいて、弾性緩衝材を厚みのあるものとすることで、ランナーやスタッドの歪みに起因する局部的な接触圧力の増大や薄鋼板の切断加工時に発生したバリによる影響を受けなくなり、軋み音(擦過音)の発生を長年月にわたって防止できるのである。
弾性緩衝材としては、多数のガラス長繊維が繊維方向を揃えて積層され、且つ、接着剤で局部的に結合されたマット状の弾性緩衝材や、更にその表面を不織布で被覆したマット状の弾性緩衝材が、緩衝性能、耐火性、耐久性等の面から好適である。弾性緩衝材としてこのようなマット状の弾性緩衝材を使用する場合、繊維方向をランナー長手方向と直交する状態に配置してもよいが、請求項2に記載の発明のように、繊維方向をランナー長手方向に沿わせた状態に配置する方が望ましい。このように配置すれば、外側ランナーと内側ランナーの面内方向での相対変位が繰り返されても、繊維同士がバラバラにならず、長年月にわたって緩衝性能を維持できるからである。
請求項3に記載の発明によれば、外側ランナーと内側ランナーを仮固定した状態で、スタッドの上端部及び下端部を内側ランナー及び下部ランナーに挿入して固定し、しかる後、外側ランナーと内側ランナーの仮固定を解くので、外側ランナーと内側ランナーの間に厚みのある柔軟な弾性緩衝材が介在されていても、スタッド上端部を内側ランナーに挿入する際、内側ランナーがぐら付かず、軽量鉄骨間仕切り壁を容易に構築できる。
請求項4に記載の発明によれば、外側ランナーと内側ランナーを仮固定した状態で、スタッドの上端部及び下端部を内側ランナー及び下部ランナーに挿入して固定し、スタッドの両側面にボードを固定した後、外側ランナーと内側ランナーの仮固定を解くので、スタッドの両側面にタッピングビス、釘、接着剤等でボードを固定する際、スタッドがぐら付かず、軽量鉄骨間仕切り壁を一層容易に構築できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明に係る軽量鉄骨間仕切り壁Aの一例を示し、図4〜図7は、軽量鉄骨間仕切り壁Aの構築方法の一例を示す。この軽量鉄骨間仕切り壁Aは、上階側(梁鉄骨1)及び下階側(床スラブ2)に固定された上部ランナー3及び下部ランナー4と、上部ランナー3及び下部ランナー4に上端部及び下端部が挿入されたスタッド5と、スタッド5の両側面にタッピングビス、釘、接着剤等で固定されたボード6とを備え、スタッド5と上部ランナー4が面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するように構成されたものであって、次の点に特徴がある。
即ち、前記上部ランナー3は、上階側(梁鉄骨1)に固定した外側ランナー3Aとスタッド5に固定した内側ランナー3Bとの二重構造とされ、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの間には弾性緩衝材7を介在させてある。そして、建物の層間変位が生じたとき、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bが面内方向に相対変位するように構成してある。
弾性緩衝材7としては、多数のガラス長繊維が繊維方向を揃えて積層され、且つ、接着剤で局部的に結合されたマット状の弾性緩衝材や、更にその表面を不織布で被覆したマット状の弾性緩衝材、例えば、ガラス長繊維の積層体の表面を不織布で被覆し、ニードル加工して樹脂バインダーを施したマット(ニチアス社製、商品名スーパーフェルトン)が使用され、繊維方向をランナー長手方向に沿わせた状態に配置してある。弾性緩衝材7の厚みは任意に設定できるが、4〜6mm程度が実用的である。
図示のボード6は、下貼りボード6aと仕上げボード6bとの二重構造とされている。
8は梁鉄骨1を耐火被覆するロックウール、9は天井、10は床仕上面を示す。11は下部ランナー4を下階側(床スラブ2)に固定するコンクリート釘、1aはロックウール8の施工前に梁鉄骨1に溶接されたアングル材、12はアングル材1aに溶接されたスタッドボルト、13は外側ランナー3Aを梁鉄骨1に固定するナットであり、スタッドボルト12にねじ込んだ後、外側ランナー3Aに点溶接して戻り止めしてある。14はナット13の頭に貼着されたフッ素樹脂製シート(例えば、テフロン製シート:テフロンはデュポン社の登録商標)、15は外側ランナー3Aに充填されたロックウールである。16は外側ランナー3Aの底板部に形成されたスタッドボルト挿通孔である。17は内側ランナー3Bの底板部に形成されたスタッドボルト挿通孔であり、ランナー長手方向に長い長孔(ルーズホール)とされている。なお、図1においてアングル材1aとスタッドボルト挿通孔17とは説明上、互いに異なる位置に図示しているが、実際はアングル材1aに溶接されたスタッドボルト12と同一の位置に、スタッドボルト挿通孔16とスタッドボルト挿通孔17とが配置されている。
上記の構成によれば、上部ランナー3を、上階側(梁鉄骨1)に固定した外側ランナー3Aとスタッド5に固定した内側ランナー3Bとの二重構造とし、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの間に弾性緩衝材7を介在させたので、上部ランナー3の内側ランナー3Bとスタッド5と下部ランナー4とが一体的に固定された状態となり、建物の層間変位が生じたとき、内側ランナー3B、スタッド5、下部ランナー4の三者とスタッド両側面に固定されたボード6とが一体物の壁材として挙動すると共に、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bが面内方向に相対変位し、弾性緩衝材7が弾性変形して、軋み音(擦過音)の発生を防止することになる。
従って、弾性緩衝材7を、多数のガラス長繊維が繊維方向を揃えて積層され、且つ、接着剤で局部的に結合されたマット状の弾性緩衝材や、更にその表面を不織布で被覆したマット状の弾性緩衝材のように、柔軟な材料で厚みのある形状に形成しても、スタッド5の上端部が必ず内側ランナー3Bに沿って直線的に並ぶことになり、スタッド5の通りが正確で、壁面を成立させるための壁下地を形成でき、それでいて、弾性緩衝材7を厚みのあるものとすることで、ランナーやスタッドの歪みに起因する局部的な接触圧力の増大や薄鋼板の切断加工時に発生したバリによる影響を受けなくなり、軋み音(擦過音)の発生を長年月にわたって防止できるのである。
次に、上記軽量鉄骨間仕切り壁Aの構築方法を図4〜図7に基いて説明する。先ず、図4に示すように、梁鉄骨1の下端にスタッドボルト12を溶接し、スタッドボルト12に螺合するナット13により外側ランナー3Aを梁鉄骨1に固定し、ナット13を点溶接して、戻り止めする。
しかる後、図5に示すように、ナット13の頭にテフロン製シート14を貼着すると共に、外側ランナー3Aの内部にロックウール15を充填し、外側ランナー3Aの底板部に接着する。この状態で、図5、図6に示すように、予め両側面に弾性緩衝材7が貼着された内側ランナー3Bを外側ランナー3Aに嵌め込み、スタッドボルト12に螺合する仮止め用ナット18と座金19で外側ランナー3Aと内側ランナー3Bを仮固定する。下部ランナー4は、これらの作業と並行して、或いは、適当な時点で、下階側(床スラブ2)に固定しておく。
次に、スタッド5の下端部を下部ランナー4に挿入して固定すると共に、図6に示すように、スタッド5の上端部を内側ランナー3Bに挿入して固定する。スタッド5の上端部及び下端部と内側ランナー3B及び下部ランナー4との固定は、密着状態に挿入することにより摩擦力だけで行われるようにしてもよく、タッピングビスやクリップ等を併用して積極的に固定するようにしてもよい。
次に、図7に示すように、スタッド5の片面にボード6を固定した後、仮止め用ナット18と座金19を外して、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの仮固定を解き、スタッド5の反対側の側面にボード6を固定して、図1〜図3に示した軽量鉄骨間仕切り壁Aを得る。図示しないが、スタッド5の上端部及び下端部を内側ランナー3B及び下部ランナー4に挿入して固定した後、仮止め用ナット18と座金19を外して、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの仮固定を解き、しかる後、スタッド5の両側面にボード6をタッピングビスやクリップ等で固定してもよい。また、内側ランナー3Bを外側ランナー3Aに嵌め込む前に、外側ランナー3Aの内側面と弾性緩衝材7の外側面のうち、少なくとも一方に接着剤を塗布し、弾性緩衝材7を外側ランナー3Aの内側面と内側ランナー3Bの外側面に貼着するようにしてもよい。
上記の構築方法によれば、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bを仮固定した状態で、スタッド5の上端部及び下端部を内側ランナー3B及び下部ランナー4に挿入して固定し、しかる後、仮止め用ナット18と座金19を外して、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの仮固定を解くので、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの間に厚みのある柔軟な弾性緩衝材7が介在されていても、スタッド5上端部を内側ランナー3Bに挿入する際、内側ランナー3Bがぐら付かず、軽量鉄骨間仕切り壁Aを容易に構築できる。
図8〜図12は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、上部ランナー3として、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bと両者間に介在させた弾性緩衝材7とが、予め一体的に組み立てられた物を使用し、スタッド5の両側面にボード6を固定した後、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの仮固定を解くようにした点に特徴がある。
図中の20は、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bを仮固定するタッピングビスであり、外側ランナー3Aの側方から弾性緩衝材7を経て内側ランナー3Bの側板部にねじ込まれている。21は内側ランナー3Bの底板部に適宜間隔で形成された貫通孔であり、これらの貫通孔21を通して上階側(上階の床スラブ1)にコンクリート釘22を打ち込むように構成されている。弾性緩衝材7としては、先の実施形態と同じものが使用され、繊維方向をランナー長手方向に沿わせた状態に配置してある。弾性緩衝材7の両面は外側ランナー3Aの内側面と内側ランナー3Bの外側面に接着剤で貼着されているが、いずれか一方の面だけを貼着して実施してもよい。
図12は、図8に示した二重構造の上部ランナー3を使用して構築された軽量鉄骨間仕切り壁Aである。その構築方法は、次のとおりである。先ず、図9に示すように、貫通孔21を通して上階側(上階の床スラブ1)にコンクリート釘22を打ち込み、上部ランナー3を固定する。これと併行して、或いは、適当な時点で、下部ランナー4を下階側(床スラブ2)に固定しておく。
しかる後、図10に示すように、スタッド5の上端部及び下端部を上部ランナー3の内側ランナー3B及び下部ランナー4に挿入して固定する。内側ランナー3Bにはタッピングビス20の先端部が内側に突出しているが、スタッド5を立てる位置とはランナー長手方向に位置がずれているので、スタッド5の挿入固定には支障がない。
この状態で、図11に示すように、スタッド5の両側面に、タッピングビス、釘、接着剤等でボード6を貼着し、しかる後、ボード6の上方のスペースに工具を差し込んで、タッピングビス21を抜き取って、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの仮固定を解き、図12に示した軽量鉄骨間仕切り壁Aを得る。図示しないが、外側ランナー3Aの底板部と内側ランナー3Bの底板部との間に形成される隙間に適当な時点でロックウールを充填してもよい。
上記の構築方法によれば、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bをタッピングビス20により仮固定した状態で、スタッド5の上端部及び下端部を内側ランナー3B及び下部ランナー4に挿入して固定し、スタッド5の両側面にボード6を固定した後、タッピングビス20を抜き取って、外側ランナー3Aと内側ランナー3Bの仮固定を解くので、スタッド5の両側面にタッピングビス、タッカー、釘、接着剤等でボード6を固定する際、スタッド5がぐら付かず、軽量鉄骨間仕切り壁Aを一層容易に構築できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態を示す軽量鉄骨間仕切り壁の一部切欠き斜視図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の要部の拡大斜視図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の縦断面図である。 軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法を説明する要部の縦断面図である。 図4に続く要部の縦断面図である。 図5に続く要部の縦断面図である。 図6に続く要部の縦断面図である。 本発明の実施形態を示す上部ランナーの一部切欠き斜視図(見上げ図)である。 軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法を説明する要部の縦断面図である。 図9に続く軽量鉄骨間仕切り壁の縦断面図である。 図10に続く軽量鉄骨間仕切り壁の縦断面図である。 図11に続く軽量鉄骨間仕切り壁の縦断面図である。
符号の説明
A 軽量鉄骨間仕切り壁
1 上階側(梁鉄骨、床スラブ)
1a アングル材
2 下階側(床スラブ)
3 上部ランナー
3A 外側ランナー
3B 内側ランナー
4 下部ランナー
5 スタッド
6 ボード
6a 下貼りボード
6b 仕上げボード
7 弾性緩衝材
8 ロックウール
9 天井
10 床仕上面
11 コンクリート釘
12 スタッドボルト
13 ナット
14 テフロン製シート
15 ロックウール
16 スタッドボルト挿通孔
17 スタッドボルト挿通孔
18 仮止め用ナット
19 座金
20 タッピングビス
21 貫通孔
22 コンクリート釘

Claims (4)

  1. 上階側及び下階側に固定された上部ランナー及び下部ランナーと、上部ランナー及び下部ランナーに上端部及び下端部が挿入されたスタッドと、スタッドの両側面に固定されたボードとを備え、スタッドと上部ランナーが面内方向に相対変位することにより建物の層間変位を吸収するようにした軽量鉄骨間仕切り壁であって、前記上部ランナーを、上階側に固定した外側ランナーとスタッドに固定した内側ランナーとの二重構造とし、外側ランナーと内側ランナーの間に弾性緩衝材を介在させ、建物の層間変位が生じたとき、外側ランナーと内側ランナーが面内方向に相対変位するように構成したことを特徴とする軽量鉄骨間仕切り壁。
  2. 弾性緩衝材として、多数のガラス長繊維が繊維方向を揃えて積層され、且つ、接着剤で局部的に結合されたマット状の弾性緩衝材を使用し、繊維方向をランナー長手方向に沿わせた状態に配置してあることを特徴とする請求項1に記載の軽量鉄骨間仕切り壁。
  3. 請求項1又は2に記載の軽量鉄骨間仕切り壁を構築する軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法であって、外側ランナーと内側ランナーを仮固定した状態で、スタッドの上端部及び下端部を内側ランナー及び下部ランナーに挿入して固定し、しかる後、外側ランナーと内側ランナーの仮固定を解くことを特徴とする軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法。
  4. 外側ランナーと内側ランナーを仮固定した状態で、スタッドの上端部及び下端部を内側ランナー及び下部ランナーに挿入して固定し、スタッドの両側面にボードを固定した後、外側ランナーと内側ランナーの仮固定を解くことを特徴とする請求項3に記載の軽量鉄骨間仕切り壁の構築方法。
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