JP6401508B2 - 建物の防湿構造 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の構造躯体の屋外側に断熱材が設けられる構造の建物の防湿構造に関する。
図9は、建物の構造躯体である柱梁の外側に断熱材が設けられない建物201の防湿構造を示している。建物201は、屋根部201Aと胴差部201Bと基礎部201Cとを有しており、外壁パネル204は構造躯体である梁材203上に裏面側の一部を位置させて取り付けられる。
上記屋根部201Aにおいては、図10(A)に示すように、上記外壁パネル204の裏面断熱材に設けられている防湿シート204aによって湿気を通さない防湿面が形成される(太点線参照)。また、天井206に設けられた防湿シート206aによって防湿面が形成される(太点線参照)。上記防湿シート204aと上記防湿シート206aとは壁面の上部箇所で重なるように設けられる。
また、上記胴差部201Bにおいては、図10(B)に示すように、梁材3のウェブによって防湿面が形成される(太点線参照)。また、上記梁材3の上側と下側には上記外壁パネル204の裏面断熱材に設けられている防湿シート204aによって防湿面が形成される(太点線参照)。
なお、特許文献1には、断熱マットの周囲の耳部が防湿シート押え縁により柱等の軸部材に固定されて静止空気層となる構造が開示されている。
特開2008−127854号公報
しかしながら、上記建物201の防湿構造を外張断熱工法や外断熱工法の建物に用いようとする場合において、上記外壁パネル204の裏面断熱材に設けられている防湿シート204aで防湿面を形成しようとすると、特に柱の箇所において、上記防湿シート204aの縁から別の防湿シートを上記柱を巻き込むように大きく配置する必要があり、作業性が低下する。上記特許文献1の技術を用いたとしても、外張断熱による建物に適切に対応することはできない。
この発明は、上記の事情に鑑み、建物の構造躯体の外側に断熱材が設けられる建物において作業性に優れた防湿施工を行うことができる建物の防湿構造を提供することを課題とする。
この発明の建物の防湿構造は、上記の課題を解決するために、建物の構造躯体の屋外側に設けられる外壁パネルと、上記外壁パネル内に埋め込まれる断熱材と、上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートと、左右に隣り合う外壁パネルの縦目地が存在する箇所の屋内側に設けられており、上記第1防湿シートに連続する防湿面を形成する第2防湿シートを有する柔軟性部材と、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記外壁パネルに設けられる上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートによって外壁パネル全体の防湿が簡単に行われるとともに、上記柔軟性部材が有している第2防湿シートによって、上記隣り合う外壁パネルの縦目地が存在する箇所の屋内側で防湿が簡単に行える。すなわち、建物の構造躯体の外側に断熱材が設けられる建物において作業性に優れた防湿施工を行うことができる。
上記柔軟性部材が上記外壁パネルの縦目地と柱との間に存在してもよい。また、1階外壁パネルの屋内下部側であって上記柔軟性部材の下方に気流止め材が設けられてもよい。
また、この発明の建物の防湿構造は、建物の構造躯体の屋外側に設けられる外壁パネルと、上記外壁パネル内に埋め込まれる断熱材と、上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートと、胴差に間隔をおいて設けられており、上記外壁パネルを取り付けるのに用いられる取付部材と、上記取付部材間に設けられており、上記第1防湿シートに連続する防湿面を形成する第2防湿シートを有する柔軟性部材と、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記外壁パネルに設けられる上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートによって外壁パネル全体の防湿が簡単に行われるとともに、上記柔軟性部材が有している第2防湿シートによって、上記胴差に設けられた上記取付部材間の防湿が簡単に行える。すなわち、建物の構造躯体の外側に断熱材が設けられる建物において作業性に優れた防湿施工を行うことができる。
上記胴差の屋外側で外壁パネルの横目地が存在する箇所の屋内側に上記柔軟性部材が設けられてもよい。また、上記胴差の下部と上部の各々に上記柔軟性部材が設けられてもよい。
また、この発明の建物の防湿構造は、建物の構造躯体の屋外側に設けられる外壁パネルと、上記外壁パネル内に埋め込まれる断熱材と、上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートと、軒桁に間隔をおいて設けられており、上記外壁パネルを取り付けるのに用いられる取付部材と、上記取付部材間に設けられており、上記第1防湿シートに連続する防湿面を形成する第2防湿シートを有する柔軟性部材と、を備えることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記外壁パネルに設けられる上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートによって外壁パネル全体の防湿が簡単に行われるとともに、上記柔軟性部材が有している第2防湿シートによって、上記軒桁に設けられた上記取付部材間の防湿が簡単に行える。すなわち、建物の構造躯体の外側に断熱材が設けられる建物において作業性に優れた防湿施工を行うことができる。
上記防湿面が天井側防湿面に連続してもよい。
本発明であれば、建物の構造躯体の外側に断熱材が設けられる建物において作業性に優れた防湿施工を行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態の建物の防湿構造を示した外壁の横断面図である。 図1の防湿構造における1階部分を示した斜視図である。 図2の防湿構造における柱配置の基礎側部分を示した側面視の説明図である。 同図(A)は、図3の防湿構造にかかる柱配置の基礎側部分を外装材等を省略して示した平面視の説明図であり、同図(B)は同正面視の説明図である。 図1の防湿構造で用いる柔軟性断熱材を示した説明図である。 同図(A)は、図1の防湿構造にかかる胴差近傍を示した平面視の説明図であり、同図(B)は同側面視の説明図であり、同図(C)は同正面視の説明図である。 本発明の実施形態の防湿構造における階間部を示した外壁の横断面図である。 本発明の実施形態防湿構造における軒桁部を示した外壁の横断面図である。 従来の防湿構造を有する建物を示した説明図である。 同図(A)は、図9の建物の屋根部の拡大図であり、同図(B)は図9の胴差部の拡大図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、建物の構造躯体である柱2の屋外側に外壁パネル1が設けられている。上記外壁パネル1のフレーム11内には断熱材1a設けられている。この断熱材1aは、例えばグラスウールからなり、その屋内側に防湿シート(第1防湿シート)1bが設けられている。上記防湿シート1bは例えばアルミ圧着フィルムなどからなる。また、上記フレーム11の屋外側には外張断熱材1cが設けられており、上記外張断熱材1cと外壁面材1dとの間には通気胴縁1eが配置されている。
上記柱2は、例えば2P(P=910mm)間隔で配置されている。外壁パネル1は横幅が2Pのものもあればそうでないものもある。また、当該建物は外壁の出隅部101および入隅部102を有しており、上記出隅部101には柱状の外壁パネルが設けられる。
図2に示しているように、上記フレーム11は、左右の縦フレーム11a・11aと上下の横フレーム11b・11bとを備えた方形枠形状を有する。上記縦フレーム11aおよび上記横フレーム11bは、フランジとフランジを繋ぐウェブとで構成される溝型鋼から成る。
また、上記外壁パネル1は、その上部において、上記フレーム11の背面側のフランジから水平方向に突出する両切りのボルト部12を有しており、その下部において上記フレーム11のウェブに形成された上下方向に貫通するフレーム挿通孔13を有している。
上記建物基礎4上には上記柱2を上記建物基礎4に連結する第1基礎上部材21が設けられている。そして、上記第1基礎上部材21よりも外側の位置にボルト41がその頭部を下に向けて配置されている。
図3および図4(A),(B)にも示しているように、上記建物基礎4上にはアンカーボルト4aの上端部が突出しており、このアンカーボルト4aを用いて上記第1基礎上部材21が上記建物基礎4に固定される。そして、ボルト受けプレート42が上記ボルト41の頭部と上記建物基礎4との間に設けられている。
そして、上記建物基礎4上に配置された上記ボルト41が上記フレーム11のフレーム挿通孔13に通されており、上記ボルト41に螺合されたナット43が上記フレーム11の下側に位置している。また、上記フレーム11の下面と上記ナット43との間に接続プレート44が設けられている。この接続プレート44は断面L字形状を有しており、その水平片部を上記フレーム11の下面と上記ナット43との間に位置させている。上記水平片部には、2個のボルト挿通用の孔44aが形成されている。また、上記接続プレート44は、その垂直片部を上に向けた状態で上記第1基礎上部材21の上記柱状部分に対面させている。上記垂直片部には、1個の貫通孔44bが形成されており、この貫通孔44bに通されたボルト45によって上記接続プレート44が上記第1基礎上部材21の柱状部分に固定されている。
上記フレーム11の下側内部の左右位置には、断面L字形状で縁に補強リブが設けられた補強金物11cが設けられている。上記補強金物11cにはナット15が溶接されており、上記縦フレーム11aの外側から上記ナット15にスペーサボルト(なべ頭付き螺子)14が螺合されることで上記縦フレーム11aに上記補強金物11cが固定されている。また、上記スペーサボルト14の頭部によって、左右に隣り合う外壁パネル1の間隔が一定に形成される。
左右に隣り合う外壁パネル1の縦目地が存在する箇所の屋内側に柔軟性を有する柔軟性断熱材(柔軟性部材)6Aが設けられている。この柔軟性断熱材6Aは、例えば、図5に示すように、袋部材内にグラスウールを設けて成り、さらに上記袋部材よりも大きくて当該袋部材の周囲からはみ出る大きさの例えばアルミ圧着フィルムなどからなる防湿シート(第2防湿シート)61を有する。上記袋部材の幅は上記柱2の幅よりも少し広くしてある。上記防湿シート61は、上記袋部材の屋内側或いは屋外側に位置しており、上記外壁パネル1の防湿シート1bに連続する防湿面を横方向に形成する。上記柔軟性断熱材6Aは、柔軟性を有するので、上記外壁パネル1と柱2との間に手で押し込んでセットすることができる。勿論、柔軟性部材(柔軟性断熱材)については、防湿シートが上記袋部材の周囲からはみ出ないタイプのものを用いることができ、また、柔軟性部材(柔軟性断熱材)を包む袋部材自体が防湿シートとなるものでもよい。後に説明する他の柔軟性部材(柔軟性断熱材)についても同様である。
上記防湿シート61は、1つの面だけでなく、複数の面に設けられていてもよく、また、防湿面が連続できるのであれば、屋内側或いは屋外側のいずれに位置してもよい。ただし、柔軟性材が断熱材である柔軟性断熱材においては屋内側に上記防湿シートを位置させるのが望ましい(図7参照)。また、上記柔軟性断熱材6Aの固定は、上記外壁パネル1の防湿シート1b等に接着テープ等で固定することができるが、このような固定方法に限らない。後に説明する他の柔軟性断熱材についても同様のことがいえる。
また、上記防湿シート61の袋部材の丈は上記柱2の高さと同程度であり、上記第1基礎上部材21の上部近傍(1階床面近傍)に至る。そして、左右に隣り合う上記第1基礎上部材21間に気流止め材7が設けられている。この気流止め材7により、基礎側からの外気の屋内側への流入が防止されることになる。また、上記気流止め材7は、1階外壁パネル1の屋内下部側であって上記柔軟性部材6Aの下方にも存在する。上記気流止め材7は、例えば袋部材内にグラスウールが入れられた気密性を確保できる部材である。
図2に示したように、柱2が無い箇所にも、上記建物基礎4上にアンカーボルト4aの上端部が突出しており、このアンカーボルト4aを用いて第2基礎上部材47が上記建物基礎4に固定される。そして、上記ボルト受けプレート42が上記ボルト41の頭部と上記建物基礎4との間に設けられている。また、上記ボルト受けプレート42の上側片部に形成された切欠き部に上記ボルト41の螺子部が位置している。
上記柱2が無い箇所においても、左右に隣り合う上記外壁パネル1の縦目地が存在する箇所の屋内側に上記柔軟性断熱材6Aが設けられる。このような柱2が無い箇所においても、上記防湿シート61は、上記外壁パネル1の防湿シート1bに連続する防湿面を横方向に形成する。
また、図1に示したように、上記出隅部101に設けられた柱状の外壁パネルの縦目地が存在する箇所の屋内側にも柔軟性断熱材6Aが設けられる。なお、上記入隅部102においては、交差状に隣り合う外壁パネル1の間に、上記断熱材1aと同様の防湿シート付きの断熱材が設けられ、当該防湿シートによって隣接の外壁パネル1の防湿シート1bに連続する防湿面が形成される。
また、図2に示したように、上記フレーム11の上部右角部はボルト部12を用いて胴差3に固定されている。具体的には、上記柱2と上記胴差3とを接合する接合部材22に第1取付部材23が設けられており、この第1取付部材23の挿通孔23aに通した上記ボルト部12によって、上記フレーム11が上記胴差3に固定される。同様に、上記フレーム11の上部左角部もボルト部12を用いて胴差3に固定されている。具体的には、上記柱2が存在しない箇所の上記胴差3に第2取付部材31が設けられており、この第2取付部材31に形成された挿通孔31aに通した上記ボルト部12によって、上記フレーム11が上記胴差3に固定される。
図6(A),(B),(C)に示すように、上記フレーム11の上部角部には、断面L字形状で縁に補強リブが設けられた内挿金物11dが配置されている。上記内挿金物11dの内側には第1ナット11eと第2ナット11fが溶接されている。上記第1ナット11eに上記ボルト部12が螺合される。また、上記第2ナット11fにはスペーサボルト14が螺合される。
上記柱2が存在する箇所では、上記接合部材22が上記胴差3の下面側にボルト32とナット33によって固定されている。上記第1取付部材23は上記接合部材22に溶接固定されている。また、上記第1取付部材23は上記外壁パネル1側に突出する凸面部23bを有しており、この凸面部に上記挿通孔23aが形成されている。上記挿通孔23aに挿通された上記ボルト部12にナット231を螺合させて締結することで上記外壁パネル1の上部側が上記第1取付部材23に固定される。
上記柱2が存在しない箇所でも、同様の形式で上記第2取付部材31が上記胴差3の下面側にボルト32とナット33とによって固定される。上記第2取付部材31も上記外壁パネル1側に突出する凸面部を有しており、この凸面部に上記挿通孔31aが形成されている。上記挿通孔31aに挿通された上記ボルト部12にナットを螺合させて締結することで上記外壁パネル1の上部左側が上記第2取付部材31に固定される。
図2に示したように、上記第1取付部材23と上記第2取付部材31との間には、柔軟性断熱材6Bが設けられている。上記柔軟性断熱材6Bは、例えば袋部材内にグラスウールを設けて成り、上記袋部材よりも大きくて当該袋部材の周囲からはみ出るように防湿シート(第2防湿シート)61を有する。上記防湿シート61は、例えば屋内側に位置しており、上記外壁パネル1の防湿シート1bに連続する防湿面を縦方向に形成する。
また、図7に示すように、上記柔軟性断熱材6Bは、上記胴差3の屋外側で下階側の外壁パネル1と上階側の外壁パネル1との間の横目地が存在する箇所の屋内側に位置する。
また、上記胴差3の上部には上側接合材24が固定されており、この上側接合材24上に上側柱25が固定されている。上記上側接合材24の屋外側には、上記第1取付部材23と同様の形式で第1取付部材26が設けられており、この第1取付部材26に上側の外壁パネル1のボルト部12が螺合される。また、柱がない箇所にも、上記第2取付部材31と同様の第2取付部材が設けられている。
そして、上記第1取付部材23と上記第2取付部材31との間には、柔軟性断熱材6Cが設けられている。上記柔軟性断熱材6Cは、例えば袋部材内にグラスウールを設けて成り、上記袋部材よりも大きくて当該袋部材の周囲からはみ出るように防湿シート(第2防湿シート)61を有する。上記防湿シート61は、例えば屋内側に位置しており、上記外壁パネル1の防湿シート1bに連続する防湿面を縦方向に形成する。
上記図7では、防湿面を太点線で示している。上記柔軟性断熱材6Bの防湿シート61による防湿面に連続するように上記胴差3のウェブやフランジが防湿面を形成し、このウェブやフランジによる防湿面に連続するように上記柔軟性断熱材6Cの防湿シート61による防湿面が形成されている。また、上記記第1取付部材23、26等によっても防湿面が形成される。
図8に示すように、軒桁34と上記上側柱25との間に上記第1取付部材23と同様の第1取付部材27が設けられており、この第1取付部材27に上側の外壁パネル1のボルト部12が螺合される。また、柱がない箇所にも、上記第2取付部材31と同様の第2取付部材が設けられている。そして、上記第1取付部材27と上記第2取付部材と間の領域には、柔軟性断熱材6Dが設けられる。上記柔軟性断熱材6Dは、例えば袋部材内にグラスウールを設けて成るものであり、上記袋部材よりも大きくて当該袋部材の周囲からはみ出るように防湿シート(第2防湿シート)61を有する。例えば、上記防湿シート61は当該柔軟性断熱材6Dの下部側で屋内側から屋内側にかけて位置しており、上記外壁パネル1の防湿シート1bに連続する防湿面を形成する。さらに、上記柔軟性断熱材6Dの防湿シート61は、上記防湿面を天井側の防湿面(図8の太点線参照)に連続させる。
上記の構成であれば、上記外壁パネル1に設けられる上記断熱材1aの屋内側の面に設けられた防湿シート1bによって外壁パネル1全体の防湿が簡単に行われるとともに、上記柔軟性断熱材6Aが有している防湿シート61によって、上記隣り合う外壁パネル1の縦目地が存在する箇所の防湿が簡単に行えることになる。また、上記柔軟性断熱材6B、6Cが有している防湿シート61によって、上記胴差3に設けられた取付部材間の防湿や上下の外壁パネル1の横目地が存在する箇所の防湿が簡単に行えることになる。さらに、上記柔軟性断熱材6Dが有している防湿シート61によって、上記軒桁34に設けられた取付部材間の防湿が簡単に行えることになる。すなわち、建物の構造躯体の外側に断熱材が設けられる建物において作業性に優れた防湿施工を行うことができる。
なお、上記柔軟性断熱材6A、6B、6C、6Dは、繊維材を袋部材に充填したものに限らず、繊維材を袋部材に充填せずに単にシート状にしたものよいし、或いはエアキャップなどの柔軟シートを利用したものでもよい。また、このような柔軟性断熱材に代えて、断熱性を有しない柔軟性材を用いることができる。また、上記防湿シート1b付きの断熱材1aおよび上記柔軟性断熱材6A、6B、6C、6Dが上記外壁パネル1に予め工場で設けられて現場に搬入されるようにしてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 外壁パネル
1a 断熱材
1b 防湿シート
11 フレーム
11a 縦フレーム
11b 横フレーム
2 柱
21 第1基礎上部材
22 接合部材
23 第1取付部材
3 胴差
31 第2取付部材
4 建物基礎
6A,6B,6C,6D 柔軟性断熱材(柔軟性部材)
61 防湿シート

Claims (4)

  1. 建物の構造躯体の屋外側に設けられる外壁パネルと、上記外壁パネル内に埋め込まれる断熱材と、上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートと、左右に隣り合う外壁パネルの縦目地が存在する箇所の屋内側に設けられており、上記第1防湿シートに連続する防湿面を形成する第2防湿シートを有する柔軟性部材と、を備えており、
    上記外壁パネルの縦目地と柱との間であって上記柔軟性部材を押し込んでセットすることができる箇所に当該柔軟性部材が設けられることを特徴とする建物の防湿構造。
  2. 請求項に記載の建物の防湿構造において、1階外壁パネルの屋内下部側であって上記柔軟性部材の下方に気流止め材が設けられることを特徴とする建物の防湿構造。
  3. 建物の構造躯体の屋外側に設けられる外壁パネルと、上記外壁パネル内に埋め込まれる断熱材と、上記断熱材の屋内側の面に設けられた第1防湿シートと、胴差に間隔をおいて設けられており、上記外壁パネルを取り付けるのに用いられる取付部材と、上記取付部材間に設けられており、上記第1防湿シートに連続する防湿面を形成する第2防湿シートを有する柔軟性部材と、を備えており、上記胴差の下部と上部の各々に上記柔軟性部材が設けられることを特徴とする建物の防湿構造。
  4. 請求項に記載の建物の防湿構造において、上記胴差の屋外側で外壁パネルの横目地が存在する箇所の屋内側に上記柔軟性部材が設けられることを特徴とする建物の防湿構造。
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