JP6301693B2 - 屋根構造及び雪止め具 - Google Patents

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Description

本発明は、雪止め具、及び雪止め具が屋根材に設けられた屋根構造に関するものである。
従来、屋根上に屋根材が葺かれた建築物において、屋根上に積もった雪が滑り落ちることを防ぐため、各種の屋根構造が採用されている。
例えば、特許文献1には、雪止め部、背面下板、及び背面上板を備える瓦屋根用雪止め金具が記載されている。また、特許文献1には、瓦の先端部分を、背面下板の瓦下方差し込み部と、背面上板の瓦抑え部とで挟持することにより、瓦屋根用雪止め金具を瓦屋根に固定することも記載されている。
特許第3764660号公報
しかし、特許文献1に記載されている雪止め金具の場合、雪止め部に雪の重みが掛かると、瓦下方差し込み部や瓦抑え部が脱落したり、変形したりすることにより、屋根材が持ち上げられ、屋根材が捲りあげられてしまうという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、雪の重みが掛かっても屋根材が持ち上げられたり、屋根材が捲りあげられたりしにくい雪止め具、及び雪止め具が屋根材に設けられた屋根構造を提供することを目的とする。
本発明に係る屋根構造は、複数の屋根材、雪止め具、及び固定部材を備え、
前記屋根材は、第一屋根材及び第二屋根材を含み、
前記第一屋根材が、棟側端部から上方に突出した防水堤を備え、
前記第二屋根材が、軒側端部から下方に突出した前垂れを備え、
前記第一屋根材の棟側端部上に、前記第二屋根材の軒側端部が重ねられ、
前記防水堤と前記前垂れとの間に隙間があり、
前記雪止め具は、装着部及び雪止め部を備え、
前記装着部が、上片及び係止片を備え、
前記上片が、前記第二屋根材の軒側端部の表面の上に配置され、
前記係止片が、前記防水堤と前記前垂れとの間の隙間に配置され、
前記固定部材が、前記上片及び前記第二屋根材を貫通し、
前記固定部材が、前記係止片と結合している。
本発明に係る屋根構造にあっては、前記係止片が、前記前垂れに引っ掛けられていることが好ましい。
本発明に係る屋根構造にあっては、前記第二屋根材が、裏面且つ前記前垂れの棟側に、下方に突出した中垂れを備え、
前記中垂れが、前記防水堤の軒側に位置し、
前記中垂れと前記前垂れとの間に隙間があり、
前記係止片が、前記中垂れと前記前垂れとの間の隙間に配置されていることが好ましい。
本発明に係る雪止め具は、装着部及び雪止め部を備え、
前記装着部は、上片及び係止片を備え、
前記上片が、屋根材の軒側端部の表面上に配置され、
前記係止片が、前記屋根材の軒側端部から下方に突出した部分である前垂れの棟側に配置され、
前記上片と前記屋根材とが、固定部材で貫通され、
前記係止片が、前記固定部材と結合される。
本発明では、固定部材が貫通した上片及び第二屋根材、並びに固定部材と結合された係止片によって、雪止め具を第二屋根材に強く固定することができる。更に、雪止め具に雪の重みが掛かっても、上片や係止片が脱落しにくく、又は上片や係止片が変形しにくい。このため、第二屋根材が持ち上げられにくく、又は第二屋根材が捲りあげられにくい。
本発明の第一の実施形態に係る屋根構造を示す図である。図1Aは、屋根構造の要部の概略の断面図である。図1Bは、屋根構造における雪止め具が設けられた部分の拡大断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る屋根構造の要部の概略の斜視図である。 図2に示す屋根構造の要部の拡大図である。 本発明の第一の実施形態に係る雪止め具の概略の斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る雪止め具の設置方法を示す概略の断面図である。 従来の雪止め具を設置した屋根構造において、屋根材が浮き上がる様子を示す図である。図6Aは、雪止め具に雪の重みが掛かる方向を示す。図6Bは、雪止め具に雪の重みが掛かった際に、屋根材が浮き上がる様子を示す。 本発明の第二の実施形態に係る屋根構造の要部の概略の断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る雪止め具の概略の斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る屋根構造の要部の概略の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1Aに示すように、本実施形態に係る屋根構造は、複数の屋根材2、雪止め具1、及び固定部材3を備える。屋根材2は、第一屋根材21及び第二屋根材22を含む。第一屋根材21が、棟側端部から上方に突出した防水堤23を備える。第二屋根材22が、軒側端部から下方に突出した前垂れ24を備える。第一屋根材21の棟側端部上に、第二屋根材22の軒側端部が重ねられている。防水堤23と前垂れ24との間に隙間26がある。雪止め具1は、装着部10及び雪止め部11を備える。装着部10が、上片12及び係止片13を備える。上片12が、第二屋根材22の軒側端部の表面の上に配置される。係止片13が防水堤23と前垂れ24との間の隙間26に配置される。固定部材3が、上片12及び第二屋根材22を貫通する。固定部材3が、係止片13と結合している。
本実施形態に係る屋根構造が、このような構成を備えるため、固定部材3が貫通した上片12及び第二屋根材22、並びに固定部材3と結合された係止片13によって、雪止め具1を第二屋根材22に強く固定することができる。このため、雪止め具1に雪の重みが掛かっても、上片12や係止片13が第二屋根材22から脱落しにくく、上片12や係止片13が変形しにくい。このため、雪止め具1に雪の重みが掛かっても、第二屋根材22が持ち上げられにくく、第二屋根材22が捲りあげられにくい。
尚、本明細書における軒側とは屋根の傾斜に沿った斜め下側のことであり、棟側とは屋根の傾斜に沿った斜め上側のことであり、軒棟方向とは屋根の傾斜に沿った方向である。
以下、本発明の第一の実施形態に係る雪止め具1、及び屋根構造について、更に詳しく説明する。
本実施形態において、屋根上には、複数の屋根材2が敷設されている。屋根材2は、例えば、平面視矩形状のスレート瓦である。屋根材2は、屋根の軒棟方向に複数敷設される。屋根材2は、屋根の軒棟方向と直交する方向に複数敷設される。屋根材2の棟側端部の上には、別の屋根材2の軒側端部が重ねられている。
本実施形態の屋根材2は、全て同じ形状である。屋根材2の表面には、傾斜方向の異なる複数の傾斜面28が設けられている(図2参照)。
屋根材2は、棟側端部から上方に突出した防水堤23を備える。防水堤23は、屋根材2の棟側端部の全長に亘って形成されている。
屋根材2は、軒側端部から下方に突出した前垂れ24を備える。前垂れ24は、屋根材2の軒側端部の全長に亘って形成されている。
屋根材2は、第一屋根材21、及び第二屋根材22を含む。本実施形態の第二屋根材21は、雪止め具1が設けられる屋根材2である。本実施形態の第一屋根材21は、第二屋根材22の軒側に配置された屋根材2である。このため、第一屋根材21の棟側端部上に、第二屋根材22の軒側端部が重ねられている。
本実施形態では、防水堤23と前垂れ24とは、間隔をあけて対向している。このため、防水堤23と前垂れ24との間には、隙間26があいている(図3参照)。
図4に示すように、雪止め具1は、装着部10と雪止め部11とを備える。雪止め具1は、例えば、板状の部材を折り曲げることで形成することができる。雪止め具1は、例えば金属製である。
雪止め部11は、雪止め板17、水平片18、及び傾斜片19を備える。
雪止め板17は、水平片18の軒側端部から上方に突出している。傾斜片19は、水平片18の棟側端部から斜め上方に突出している。本実施形態では、雪止め板17から水平片18に亘って、補強リブ4が形成されている。雪止め板17は、例えば、水平片18の軒側端部を折り曲げることにより形成可能である。傾斜片19は、例えば、水平片18の棟側端部を折り曲げることにより形成可能である。
装着部10は、上片12、中片14、及び係止片13を備える。
上片12は、中片14の上端から棟側に伸びている。上片12の軒側端部と中片14の上端は、傾斜片19の先端と接続している。上片12は、例えば、傾斜片19にU字状の切れ込みを設け、この切れ込みの内側部分を折り返すことにより、形成することができる。このため、上片12は、傾斜片19と一体成形することができる。本実施形態では、上片12の先端が上方に屈曲している。
係止片13は、中片14の下端から棟側に伸びている。係止片13は、係止凸部16を備える。係止凸部16は上方に突き出ている。本実施形態では、係止片13の棟側端部は、断面が先端に向かって薄くなっている、テーパー形状である。
図1Bに示すように、係止凸部16の高さは、第二屋根材22の裏面から前垂れ24の先端までの長さXと同じである。尚、本明細書における同じとは、厳密に同じであること、及び略同じであることを含む。また、中片14の長さは、第二屋根材22の表面から前垂れ24の先端までの長さYと同じである。また、上片12と係止凸部16との間の間隔は、第二屋根材22の厚みZと同じである。
上片12及び係止凸部16には、貫通孔15が形成されている(図4参照)。係止凸部16の貫通孔15の上方には、上片12の貫通孔15が位置する。この貫通孔15は、例えば、上片12を傾斜片19と一体成形する前に、予め傾斜片19に孔を形成することで設けてもよい。この場合、上片12の貫通孔15と係止凸部16の貫通孔15の位置を、容易に決定することができる。本実施形態では、係止凸部16の貫通孔15の内側には、ねじ山が形成されている。
図1Bに示すように、本実施形態の屋根構造では、上片12が、第二屋根材22の軒側端部の表面上に配置されている。係止片13は、第二屋根材22の軒側端部の裏面下に配置されている。このため、第二屋根材22の軒側端部は、上片12と係止片13によって、挟まれている。
本実施形態では、係止片13は、防水堤23と前垂れ24との間の隙間26に配置されている。具体的には、係止凸部16が防水堤23と前垂れ24との間の隙間26に配置されている。
本実施形態では、係止片13は、前垂れ24に引っ掛けられている。具体的には、係止凸部16の軒側が前垂れ24の棟側と接している。
本実施形態では、中片14の棟側が、第二屋根材22の軒側端部の端面と接している。
本実施形態では、固定部材3は、上片12と第二屋根材22とを貫通している。具体的には、固定部材3が、上片12の貫通孔15を通って第二屋根材22を貫通している。このため、第二屋根材22における固定部材3によって貫通されている部分は、防水堤23と前垂れ24との間の隙間26の上方に位置している(図1B参照)。本実施形態の固定部材3は、ねじ山が形成されたビスであり、特にタッピングビスであることが好ましい。
本実施形態では、固定部材3は、係止片13と結合している。具体的には、上片12と第二屋根材22とを貫通した固定部材3が、係止凸部16の貫通孔15を貫通して、結合している。更に具体的には、固定部材3のねじ山と、係止凸部16の貫通孔15の内側のねじ山とが、かみ合って結合している。
本実施形態では、雪止め部11が、第一屋根材21の上にある。具体的には、水平片18が、第一屋根材21の表面上にある。
本実施形態の雪止め具1、及び屋根構造が、上記の構成を備えるため、以下の効果を奏する。
本実施形態の雪止め具1、及び雪止め具1を備えた屋根構造の効果を示すにあたり、まず、従来例である、屋根材60、屋根材60上の棟側に重ねられた屋根材61、及び屋根材61に雪止め具62が設けられた屋根構造について説明する。
従来例の屋根構造では、第二屋根材61の軒側端部が、雪止め具62の上片63及び係止片64によって、挟まれている(図6A参照)。上片63は屋根材61上に配置されているが、屋根材61に固定されていない。係止片64は、屋根材61の裏側に配置されているが、屋根材61に固定されていない。
雪止め具62の雪止め板65には、図6Aに示すGの方向に、雪66の重みが掛かる。
この場合、上片63及び係止片64は、屋根材61と固定されていないため、上片63及び係止片64が変形し、屋根材61から脱落してしまう。更に、屋根材61が、上方に持ち上げられる(図6B参照)。
一方、本実施形態の屋根構造では、第二屋根材22の軒側端部が上片12と係止片13によって挟まれると共に、固定部材3が上片12と第二屋根材22を貫通し、固定部材3が係止凸部16と結合しているため、雪止め具1が、第二屋根材22に強く固定されている。このため、雪止め部11に雪の重みが掛かっても、上片12や係止片13が第二屋根材22から脱落しにくく、上片12や係止片13が変形しにくい。このため、雪止め具1に雪の重みが掛かっても、第二屋根材22が持ち上げられにくく、第二屋根材22が捲り上げられにくい。特に、上片12が第二屋根材22の表面上に固定されているため、第二屋根材22が持ち上げられて、第二屋根材22と第一屋根材21との間の隙間が大きくなりにくい。
本実施形態の屋根構造では、係止凸部16が前垂れ24の棟側に引っ掛けられているため、装着部10を第二屋根材22にしっかりと固定することができる。更に、固定部材3と係止凸部16の貫通孔15との結合が緩んだとしても、装着部10ががたつきにくい。
本実施形態の屋根構造では、第一屋根材21の棟側端部に防水堤23が形成されているため、第二屋根材22の裏側に雨水等が侵入しても、防水堤23でせき止めることができる。このため、第二屋根材22の裏側の防水性が確保される。
第二屋根材22における固定部材3によって貫通されている部分が、防水堤23と前垂れ24との間の隙間26の上方に位置しているため、第二屋根材22に固定部材3によって貫通されている部分から雨水等が侵入したとしても、防水堤23と前垂れ24との間の隙間26で、雨水等を受けることができる。このため、第二屋根材22の裏側の防水性をより確保することができる。
雪止め板17が第一屋根材21の上方に向かって突出しているため、雪止め板17で屋根上に積もった雪を支えることができ、屋根から雪が落下することを防ぐことができる。特に、雪止め板17及び水平片18には補強リブ4が設けられているため、雪の重みが水平片18及び雪止め板17に掛かったとしても、水平片18及び雪止め板17が変形しにくい。
本実施形態の雪止め具1を設置する手順について、以下に示す。
まず、上片12の先端を第二屋根材22の軒側端部上に当てながら、係止片13の先端を、第二屋根材22の下、且つ前垂れ24の下に差し込む(図5参照)。
このとき、上片12の先端が上方に折れ曲がっていると共に、係止片13の先端がテーパー形状であるため、係止片13の先端を前垂れ24の下に差し込みやすい。
次に、係止片13を防水堤23と前垂れ24との隙間26に差し込む。このとき、係止片13は、係止凸部16が防水堤23と前垂れ24との間の隙間26に入り、係止凸部16の軒側が前垂れ24の棟側に当たるまで差し込む。これにより、第二屋根材22の軒側端部が、上片12と係止片13によって挟まれる。
次に、上片12の貫通孔15から固定部材3を差し込み、上片12及び第二屋根材22を貫通させる。この時、第二屋根材22における上片12の貫通孔15の下方の位置に、予め貫通孔を形成していてもよい。
次に、第二屋根材22を貫通した固定部材3を、係止凸部16の貫通孔15に結合する。本実施形態では、固定部材3にねじ山の形成されていて、係止凸部16の貫通孔15の内側にもねじ山が形成されているため、固定部材3をねじ込むことにより、固定部材3と、係止凸部16の貫通孔15を結合することができる。
上記の手順により、固定部を第二屋根材22に固定することができ、雪止め具1を第二屋根材22に設置することができる。
本実施形態の屋根構造では、屋根材2が全て同じ形状であり、全ての屋根材2が防水堤23及び前垂れ24を備えている。このため、いずれの屋根材2に対しても、雪止め具1を設置することができる。更に、複数の雪止め具1を、任意の屋根材2に対して設置することができる。尚、本発明の屋根構造はこれに限られない。例えば、雪止め具1が設置される屋根材2のみが前垂れ24を備え、この屋根材2の軒側に配置される屋根材2のみが防水堤23を備えてもよい。
以下、本発明の第二の実施形態に係る雪止め具、及び屋根構造について説明する。
本実施形態における雪止め具1は、第一の実施形態に係る雪止め具1と同じである。
図7に示すように、本実施形態では、屋根材2が、裏面且つ前垂れ24の棟側に中垂れ25を備える。
中垂れ25と前垂れ24との間には隙間27があいている。中垂れ25は、第一屋根材21の防水堤23と第二屋根材22の前垂れ24との間に位置する。
本実施形態の屋根構造では、装着部10の係止片13が、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27に配置される。具体的には、係止凸部16が、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27に配置される。
本実施形態では、係止凸部16が、前垂れ24及び中垂れ25に引っ掛けられている。
固定部材3が、上片12及び第二屋根材22を貫通し、係止凸部16と結合している。本実施形態では、第二屋根材22における固定部材3によって貫通されている部分が、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27の上方に位置している。
本実施形態の雪止め具1、及び屋根構造が、上記の構成を備えるため、以下の効果を奏する。
第二屋根材22が中垂れ25を備え、中垂れ25が第一屋根材21の防水堤23の軒側に位置するため、第二屋根材22の裏側に雨水等が侵入しても、中垂れ25及び防水堤23でせき止めることができる。このため、第二屋根材22の裏側の防水性が更に確保される。
第二屋根材22における固定部材3によって貫通されている部分が、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27の上方に位置しているため、第二屋根材22に固定部材3によって貫通されている部分から雨水等が侵入したとしても、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27で、雨水等を受けることができる。このため、第二屋根材22の裏側の防水性をより確保することができる。
係止凸部16が、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27に位置し、前垂れ24及び中垂れ25に引っ掛けられているため、装着部10を第二屋根材22にしっかりと固定することができる。更に、固定部材3と係止凸部16の貫通孔15との結合が緩んだとしても、固定部10ががたつきにくい。
本実施形態に係る雪止め具1は、第一の実施形態に係る雪止め具1と同様に設置することができる。
特に、本実施形態では、雪止め具1を第二屋根材22に設置する際、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27に係止凸部16を位置させるため、固定部10を設置する位置を、容易に決めることができる。
また、係止凸部16が、前垂れ24と中垂れ25との間の隙間27に位置しているため、係止凸部16が動きにくい。このため、固定部材3と係止凸部16とを容易に結合することができる。
以下、本発明の第三の実施形態に係る雪止め具について説明する。
図9に示すように、本実施形態に係る屋根構造は、第一の実施形態における複数の屋根材2及び固定部材3を備え、更に雪止め具100を備える。
雪止め具100は、図8に示すように雪止め板110、上片120、係止片130を備える。
上片120は、第一の実施形態における上片12と同様の構成を備える。
係止片130は、第一の実施形態における係止片13と同様の構成を備える。
本実施形態では、上片120が、雪止め板110から棟側に突出している。上片120は、例えば、雪止め板110にU字状の切れ込みを設け、この切れ込みの内側を棟側に折り曲げることで形成することができる。
係止片130は、雪止め板110の下端から棟側に突出している。係止片130は、例えば、雪止め板110の下端を棟側に折り曲げることにより形成することができる。
本実施形態では、上片120と係止片130との間の間隔が、第二屋根材22の表面から前垂れ24の先端までの長さと同じである。
このため、本実施形態では雪止め板110が、第一の実施形態の中片14を兼ねている。このため、本実施形態の雪止め具100は、第一の実施形態における傾斜片19及び水平片18を備えていない。
本実施形態の屋根構造では、図9に示すように、第二屋根材22の軒側端部が、上片120と係止片130によって挟まれている。また、固定部材3が、上片120及び第二屋根材22を貫通して、係止片130と結合している。
本実施形態の屋根構造が、上記の構成を備えるため、以下の効果を奏する。
第二屋根材22の軒側端部が上片120と係止片130によって挟まれると共に、固定部材3が上片120と第二屋根材22を貫通し、固定部材3が係止片130と結合しているため、雪止め具100が、第二屋根材22に強く固定される。このため、雪止め板110に雪の荷重が掛かっても、上片120や係止片130が第二屋根材22から脱落しにくく、上片120や係止片130が変形しにくい。このため、雪止め具100に雪の重みが掛かっても、第二屋根材22が持ち上げられにくく、第二屋根材22が捲り上げられにくい。特に、上片120が第二屋根材22の表面上に固定されているため、第二屋根材22が持ち上げられて、第二屋根材22と第一屋根材21との間の隙間が大きくなりにくい。
上片120及び係止片130が雪止め板110に設けられているため、第一の実施形態における傾斜片19及び水平片18が存在しない。このため、雪止め具100を、より少ない材料から形成することができる。
本実施形態に係る雪止め具100は、第一の実施形態に係る雪止め具1と同様の手順により、設置することができる。
1 雪止め具
10 装着部
11 雪止め部
12 上片
13 係止片
2 屋根材
21 第一屋根材
22 第二屋根材
23 防水堤
24 前垂れ
25 中垂れ
3 固定部材

Claims (4)

  1. 複数の屋根材、雪止め具、及び固定部材を備え、
    前記屋根材は、第一屋根材及び第二屋根材を含み、
    前記第一屋根材が、棟側端部から上方に突出した防水堤を備え、
    前記第二屋根材が、軒側端部から下方に突出した前垂れを備え、
    前記第一屋根材の棟側端部上に、前記第二屋根材の軒側端部が重ねられ、
    前記防水堤と前記前垂れとの間に隙間があり、
    前記雪止め具は、雪止め部及び装着部を備え、
    前記装着部が、上片及び係止片を備え、
    前記上片が、前記第二屋根材の軒側端部の表面の上に配置され、
    前記係止片が、前記防水堤と前記前垂れとの間の隙間に配置され、
    前記固定部材が、前記上片及び前記第二屋根材を貫通し、
    前記固定部材が、前記係止片と結合している屋根構造。
  2. 前記係止片が、前記前垂れに引っ掛けられている請求項1に記載の屋根構造。
  3. 前記第二屋根材が、裏面且つ前記前垂れの棟側に、下方に突出した中垂れを備え、
    前記中垂れが、前記防水堤の軒側に位置し、
    前記中垂れと前記前垂れとの間に隙間があり、
    前記係止片が、前記中垂れと前記前垂れとの間の隙間に配置されている請求項1又は2に記載の屋根構造。
  4. 装着部及び雪止め部を備え、
    前記装着部は、上片及び係止片を備え、
    前記上片が、屋根材の軒側端部の表面上に配置され、
    前記係止片が、前記屋根材の軒側端部から下方に突出した部分である前垂れの棟側に配置され、
    前記上片と前記屋根材とが、固定部材で貫通され、
    前記係止片が、前記固定部材と結合される雪止め具。
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