JP6448251B2 - 瓦 - Google Patents

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Description

本発明は、瓦に関する。
特許文献1,2には、千鳥葺き平板瓦が開示されている。
特開2005−83009号公報 特開2006−188900号公報
特許文献1,2に記載の技術では、平板瓦の厚みがあるので、軒先側から棟側へ向かう方向に隣り合う平板瓦の表面の間に段差が形成されてしまう。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、軒先側から棟側へ向かう方向に隣り合う瓦の表面の間に段差が形成されないようにすることである。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、屋根の上に設置される瓦1において、瓦本体2と、前記瓦本体2の棟側に設けられた尻部アンダーラップ10と、前記瓦本体2の軒先側に設けられた頭部オーバーラップ20と、前記瓦本体2の横方向一方側に設けられた側部オーバーラップ40と、前記瓦本体2の横方向他方側において前記側部オーバーラップ40の裏面よりも裏側寄りに設けられた側部アンダーラップ30と、前記瓦本体2の表面に形成され、前記側部オーバーラップ40の横方向一方側の縁及び前記頭部オーバーラップ20の軒先側の縁まで及んだ露出面3と、前記尻部アンダーラップ10の表面に形成され、前記露出面3の棟側の縁から棟側へ続いて、前記露出面3に対して鈍角の内角を成すように傾斜した第一傾斜面11と、前記頭部オーバーラップ20の裏面に形成され、前記露出面3に対して鋭角の内角を成すように傾斜した第二傾斜面22と、前記頭部オーバーラップ20の裏面の横方向一方側に凹設された嵌合凹部23と、前記瓦本体2の横方向一方側且つ棟側の角部に設けられた嵌合部50と、前記嵌合部50の裏側に形成されたザグリ部53と、前記瓦本体2の横方向他方側且つ軒先側の角部に設けられた被挟持片60と、を備え、前記嵌合部50の表面が前記露出面3よりも裏側寄りとなり、前記被挟持片60が前記側部アンダーラップ30の表面の棟側部位よりも表側寄り且つ前記嵌合部50の裏面よりも裏側寄りに設けられており、前記被挟持片60は、前記側部アンダーラップ30における軒先側端部に設けられ、前記被挟持片60における横方向の寸法は、前記側部アンダーラップ30における横方向の寸法と等しく設定されていることを特徴とする瓦1である。
当該瓦1を屋根に設置する際には、当該瓦1の第一傾斜面11を棟側隣りの瓦1の第二傾斜面22に接触するようにして、当該瓦1の尻部アンダーラップ10の上に棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ねる。当該瓦1の第一傾斜面11が当該瓦1の露出面3に対して傾斜し、棟側隣りの瓦1の第二傾斜面22が棟側隣りの瓦1の露出面3に対して傾斜しているので、当該瓦1の露出面3と棟側隣りの瓦1の露出面3とを同一平面上に配置することができる。また、当該瓦1の露出面3の棟側の縁と棟側隣りの瓦1の露出面3の軒先側の縁を近づけることができる。よって、当該瓦1の露出面3と棟側隣りの瓦1の露出面3との連続性が向上し、当該瓦1の露出面3と棟側隣りの瓦1の露出面3とが連続した面のように見える。
当該瓦1の第一傾斜面11と棟側隣りの瓦1の第二傾斜面22とが互いに接触すると、水が当該瓦1の尻部アンダーラップ10及び棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20の裏側に侵入することを抑えることができる。
当該瓦1の側部オーバーラップ40を横方向一方側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に重ねる。そうすると、横方向一方側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30が当該瓦1の側部オーバーラップ40の裏面よりも裏側寄りに設けられているので、当該瓦1の露出面3と横方向一方側隣りの瓦1の露出面3とを同一平面上に配置することができる。
また、当該瓦1の尻部アンダーラップ10の上に棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ねると、当該瓦1の嵌合部50が棟側隣りの瓦1の嵌合凹部23に嵌まり、当該瓦1と棟側隣りの瓦1との組み付けが安定する。
さらに、当該瓦1の尻部アンダーラップ10の上に棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ね、当該瓦1の側部オーバーラップ40を横方向一方側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に重ね、横方向一方側隣りの瓦1の尻部アンダーラップ10の上に横方向一方側且つ棟側斜め隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ねると、当該瓦1の嵌合部50が棟側隣りの瓦1の嵌合凹部23に嵌まる。更に、横方向一方側隣りの側部アンダーラップ30の棟側部位が当該瓦1のザグリ部53に納まる。更に、横方向一方側且つ棟側斜め隣りの瓦1の挟持片が当該瓦1の嵌合部50と横方向一方側隣りの側部アンダーラップ30の棟側部位との間に挟まれる。そのため、縦横に隣り合うこれら四枚の瓦1の組み付けが安定する。
請求項2に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項1に記載の瓦1であって、前記第一傾斜面11と前記第二傾斜面22とが互いに平行であることを特徴とする瓦1である。
請求項2に係る発明によれば、当該瓦1の第一傾斜面11を棟側隣りの瓦1の第二傾斜面22に接触するようにして、当該瓦1の尻部アンダーラップ10の上に棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ねると、当該瓦1の露出面3と棟側隣りの瓦1の露出面3との連続性が向上し、当該瓦1の露出面3と棟側隣りの瓦1の露出面3とが連続した面のように見える。
請求項3に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項1又は2に記載の瓦1であって、前記露出面3が平坦に設けられていることを特徴とする瓦1である。
請求項3に係る発明によれば、複数の瓦1を格子状に配列すると、これら瓦1の露出面3が連続した平面のように見える。
請求項4に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項1から3の何れか一項に記載の瓦1であって、前記露出面3と前記第一傾斜面11の間に挟まれる内角をα[°]とし、水平面を基準とした前記屋根の勾配をβ [°]とすると、α[°]≧180[°]−β[°]を充足することを特徴とする瓦1である。
請求項4に係る発明によれば、瓦1を屋根に設置した場合、第一傾斜面11が軒先側に向けて下りに傾斜する。よって、水が棟側隣りの頭部オーバーラップ20の裏側に侵入することを抑制することができる。
請求項に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項1から4の何れか一項に記載の瓦1において、前記側部アンダーラップ30の表面の横方向他方側の縁に凸設された側部水返し33を更に備え、前記被挟持片60が前記側部アンダーラップ30の軒先側の端部から軒先側へ続くことを特徴とする瓦1である。
請求項に係る発明によれば、側部アンダーラップ30上の水が側部水返し33によって堰き止められて、その水が側部アンダーラップ30の裏側へ漏れることを防止することができる。
また、側部アンダーラップ30上の水が被挟持片60の上に流れて、更に軒先側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に流れて落ちる。
請求項に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項に記載の瓦1において、前記尻部アンダーラップ10の表面に形成され、前記第一傾斜面11の棟側の縁から棟側へ続き、前記露出面3との間に段差を成した段面12と、前記段面12の棟側の縁に凸設された尻部水返し13と、を更に備え、前記段面12の横方向他方側と前記側部アンダーラップ30の表面の棟側とが続き、前記尻部水返し13の横方向他方側と前記側部水返し33の棟側とが続いていることを特徴とする瓦1である。
請求項に係る発明によれば、露出面3上の水が第一傾斜面11の上の隙間を通じて段面12の上へ侵入しても、その水が尻部水返し13によって堰き止められる。そして、その段面12上の水が側部アンダーラップ30上に流れる。その側部アンダーラップ30上の水は、請求項7に係る発明の場合と同様に側部水返し33によって堰き止められて、更に、被挟持片60から軒先側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に流れて落ちる。
請求項に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項に記載の瓦1において、前記段面12の横方向一方側において前記段面12に立設された立ち壁54を更に備えることを特徴とする瓦1である。
請求項に係る発明によれば、その段面12上の水が立ち壁54によって堰き止められる。そのため、尻部アンダーラップ10の裏側に水が漏れることを防止することができる。
請求項に係る発明は、例えば図1及び図2等に示すように、請求項に記載の瓦1において、前記尻部水返し13の横方向方側が前記立ち壁54に続くことを特徴とする瓦1である。
請求項に係る発明によれば、尻部アンダーラップ10の裏側に水が漏れることを防止することができる。
本発明によれば、当該瓦と同一構造の棟側隣りの瓦の第二傾斜面に当該瓦の第一傾斜面を接触するようにして、当該瓦の尻部アンダーラップの上に棟側隣りの瓦の頭部オーバーラップを重ねると、当該瓦の露出面と棟側隣りの瓦の露出面との間に段差が無く、当該瓦の露出面と棟側隣りの瓦の露出面とが連続した面のように見える。
当該瓦と同一構造の横方向一方側隣りの瓦の側部アンダーラップの上に当該瓦の側部オーバーラップを重ねると、当該瓦の露出面と横方向一方側隣りの瓦の露出面との間に段差が無く、当該瓦1の露出面と横方向一方側隣りの瓦の露出面とが連続した面のように見える。
本発明の実施形態に係る瓦の表側の斜視図である。 同瓦の裏側の斜視図である。 同瓦の表側の平面図である。 同瓦の裏側の底面図である。 同瓦の正面図である。 同瓦の背面図である。 同瓦の左側面図である。 同瓦の右側面図である。 同瓦を複数枚格子状に配列した状態を説明するための平面図である。 同瓦を複数枚格子状に配列した状態を説明するための平面図である。 図9に示すXI領域の拡大図である。 図10に示すXII−XI切断部の端面図である。 図9に示すXIII−XIII切断部の端面図である。 外壁の縦断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は平瓦1の表側を示した斜視図である。図2は平瓦1の裏側を示した斜視図である。図3は平瓦1を表側から見て示した平面図であり、図4は平瓦1を裏側から見て示した底面図であり、図5は平瓦1を軒先側から見て示した正面図であり、図6は平瓦1を棟側から見て示した背面図であり、図7は平瓦1の左側面図であり、図8は平瓦1の右側面図である。
この平瓦1は引掛桟葺き用且つ筋葺き用の瓦(ルーフィングタイル)である。筋葺きとは、この平瓦1と同じように設けられた複数枚の平瓦を格子状に配列するようにこれら平瓦を屋根に葺いた場合には、縦方向に隣り合う平瓦が横方向にずれておらず、横方向に隣り合う平瓦が縦方向にずれていないことをいう。ここで、縦方向とは、屋根の棟から軒先に又はその逆に向かう方向であり、横方向とは、屋根に対して垂直な方向に向かって見て縦方向に直交する方向である。横方向を左右方向ということもあり、この場合、軒先から棟に向かって見て左と右を定義する。
平瓦1の瓦本体2が板状に設けられている。そして、瓦本体2の表側の上から瓦本体2を投影視すると、瓦本体2が正方形又は長方形に近似した形状に形作られている(図3の平面図参照)。
瓦本体2の棟側(尻側)の部位に尻部アンダーラップ10が設けられ、瓦本体2の軒先側(頭側)に頭部オーバーラップ20が設けられ、瓦本体2の左の部位に側部アンダーラップ30が設けられ、瓦本体2の右の部位に側部オーバーラップ40が設けられている。瓦本体2の軒先側且つ左の角部に被挟持片60が設けられ、瓦本体2の尻側且つ右の角部に嵌合部50が設けられている。側部アンダーラップ30及び被挟持片60は、側部オーバーラップ40の裏面41よりも裏側に位置する。
瓦本体2は、瓦本体2の中央部と、瓦本体2の中央部を囲むようにその中央部の周囲に配設された尻部アンダーラップ10、側部アンダーラップ30、被挟持片60、頭部オーバーラップ20、側部オーバーラップ40及び嵌合部50とからなる。従って、瓦本体2の中央部とは、瓦本体2のうち、尻部アンダーラップ10、側部アンダーラップ30、被挟持片60、頭部オーバーラップ20、側部オーバーラップ40及び嵌合部50を除く部位をいう。
複数枚の平瓦1を格子状に配列するよう屋根に葺いた場合、尻部アンダーラップ10が棟側隣りの平瓦の頭部オーバーラップの裏側に重なる。頭部オーバーラップ20が軒先側隣りの平瓦の尻部アンダーラップの表側に重なる。側部アンダーラップ30が左隣りの平瓦の側部オーバーラップの裏側に重なる。側部オーバーラップ40が右隣りの平瓦の側部アンダーラップの表側に重なる。嵌合部50は、棟側隣りの平瓦の頭部オーバーラップの右部の裏側に重なる。更に、嵌合部50は、棟側右斜め隣りの平瓦の被挟持片及び右隣りの平瓦の尻部アンダーラップの左部の表側に重なる。被挟持片60は、軒先側隣りの平瓦の尻部アンダーラップの左部の表側に重なる。更に、被挟持片60は、軒先側左斜め隣りの平瓦の嵌合部及び左隣りの平瓦の頭部オーバーラップの右部の裏側に重なる。
瓦本体2の表側には、平面状の露出面3が形成されている。露出面3はその上から投影視して正方形又は長方形に形成されている(図3の平面図参照)。露出面3は瓦本体2の表側の面の大部分を占めている。具体的には、露出面3が瓦本体2の中央部、側部オーバーラップ40及び頭部オーバーラップ20の表側の面を占めている。そして、露出面3は、瓦本体2の中央部から側部オーバーラップ40の右縁まで及んでいるとともに、瓦本体2の中央部から頭部オーバーラップ20の軒先側の縁まで及んでいる。つまり、側部オーバーラップ40が瓦本体2の中央部から右側に連続し、頭部オーバーラップ20が瓦本体2の中央部から軒先側に連続し、側部オーバーラップ40が頭部オーバーラップ20の右部29から棟側へ連続し、これら頭部オーバーラップ20及び側部オーバーラップ40の表側の面が露出面3の一部を構成し、瓦本体2の中央部の表側の面が露出面3の残りの一部を構成する。
露出面3が正方形又は長方形に形作られているため、露出面3の右縁(側部オーバーラップ40の右縁43)が露出面3の左縁8と平行であり、露出面3の棟側の縁(露出面3と後述の第一傾斜面11の境界線9)が露出面3の軒先側の縁(頭部オーバーラップ20の軒先側の縁)と平行である。
露出面3が長方形に形成されている場合、露出面3は横長であってもよいし、縦長であってもよい。
露出面3は、側部アンダーラップ30、尻部アンダーラップ10、嵌合部50及び被挟持片60までは及んでいない。つまり、瓦本体2のうち露出面3の左縁から瓦本体2の左縁までの部位が側部アンダーラップ30及び被挟持片60であり、露出面3の棟側の縁から瓦本体2の棟側の縁までの部位が尻部アンダーラップ10及び嵌合部50である。
側部アンダーラップ30の棟側端部が尻部アンダーラップ10の左部19に繋がり、側部アンダーラップ30がその左部19から軒先側へ続いている。被挟持片60が側部アンダーラップ30の軒先側端部から軒先側へ連続する。瓦本体2の表側の上から瓦本体2を投影視して、尻部アンダーラップ10、側部アンダーラップ30及び被挟持片60がL字状を形作っている。
尻部アンダーラップ10の表側に第一傾斜面11及び段面12が形成されている。
第一傾斜面11は露出面3の棟側の縁から棟側へ続く面である。この第一傾斜面11は露出面3の棟側の縁から棟側に向けて下りに傾斜する面であり、露出面3と第一傾斜面11との間に挟まれる内角が鈍角である。ここで、内角とは、露出面3及び第一傾斜面11に対して直交する断面において露出面3と第一傾斜面11によって形成された共役角のうち小さい角(劣角)をいう。
段面12は第一傾斜面11の棟側の縁から棟側へ続く平面である。段面12は露出面3に対して平行であるとともに、第一傾斜面11に対して傾斜する。段面12と露出面3の間に段差があり、段面12が露出面3よりも一段低い位置にあり、段面12が露出面3よりも裏側寄りに位置する。
尻部アンダーラップ10の表面の棟側の縁には、尻部水返し13が突出した状態に設けられている。この尻部水返し13は、尻部アンダーラップ10の棟側の縁に沿って条状に形成されている。尻部水返し13は露出面3よりも突き出ておらず、尻部水返し13の頂部が段面12よりも高い位置にあり、尻部水返し13の頂部と段面12の間に段差がある。また、尻部水返し13の頂部は露出面3よりも低い位置にある。尻部水返し13のうち尻部アンダーラップ10の左部19に形成された部位は、それよりも右側の部位よりも低く突出する。
尻部水返し13には複数の凹部14が形成され、これら凹部14がこれらの間に間隔を置いて横方向に配列されている。凹部14の底は段面12よりも高い位置にあり、凹部14の底と段面12の間にも段差がある。
段面12と第一傾斜面11の間に挟まれる角部に複数の凸部15が形成され、貫通孔16が凸部15の頂部から尻部アンダーラップ10の裏面まで貫通する。平瓦1の設置の際に釘、ネジ又はビス等の留め具が貫通孔16に通されて、その留め具によって瓦本体2が固定される。
瓦本体2を裏側から見ると、尻部アンダーラップ10の裏側には平面状の当て面17が形成されている。当て面17は段面12及び露出面3に対して平行である。平瓦1の設置の際には、尻部アンダーラップ10が屋根に敷設された横桟材の上に載置され、当て面17がその横桟材に接触する。
尻部アンダーラップ10の裏面の棟側の縁には複数のストッパ18が突出した状態に設けられている。これらストッパ18は、これらの間に間隔を置いて尻部アンダーラップ10の棟側の縁に沿って配列されている。平瓦1の設置の際には、このストッパ18が屋根に敷設された横桟材に引っ掛かる。
瓦本体2を表側から見ると、段面12の右端には立ち壁54が設けられている。立ち壁54は、段面12の右端から突出して、段面12に対して立てられた状態に設けられている。立ち壁54の軒先側端部が第一傾斜面11に繋がり、この立ち壁54が第一傾斜面11から棟側へ延出する。立ち壁54の棟側の端部が尻部水返し13の右端に繋がっている。
立ち壁54の上端に嵌合部50の左端が繋がり、嵌合部50が立ち壁54の上端から右側へ延出する。また、嵌合部50の軒先側端部が第一傾斜面11に繋がり、嵌合部50が第一傾斜面11から棟側へ延出する。嵌合部50の表面51が尻部アンダーラップ10の段面12よりも表側寄りに位置し、その表面51と段面12との間に段差がある。また、嵌合部50の表面51が露出面3よりも裏側寄りに位置し、その表面51と露出面3との間に段差がある。
瓦本体2を裏側から見ると、嵌合部50の裏側にザグリ部53が形成されている。嵌合部50の裏面52(ザグリ部53の底面)が当て面17よりも表側寄りに位置し、その裏面52と当て面17との間には段差がある。
側部アンダーラップ30の表面には、平面状の流水面31が形成されている。流水面31は尻部アンダーラップ10の段面12の左部から軒先側へ続く。流水面31は軒先側に向かって上りに傾斜する。従って、流水面31が段面12及び露出面3に対して傾斜し、流水面31と段面12の間に挟まれる内角が鈍角となっている。露出面3を基準とした流水面31の勾配は露出面3を基準とした第一傾斜面11の勾配よりも緩やかである。
側部アンダーラップ30の裏面32は流水面31に対して平行に設けられている。
側部アンダーラップ30の表面の左縁には、側部水返し33が突出した状態に設けられている。この側部水返し33は、側部アンダーラップ30の左縁に沿って条状に形成されている。側部水返し33の棟側の端部が尻部水返し13の左端に繋がり、尻部水返し13と側部水返し33がL字型を形作る。側部水返し33は露出面3よりも突き出ておらず、側部水返し33の頂部が露出面3よりも低い位置にある。
被挟持片60の表側に流水面61が形成されている。この流水面61と側部アンダーラップ30の流水面31との間に段差があり、流水面61が流水面31よりも一段低い位置にあり、流水面61が流水面31よりも裏側寄りに位置する。流水面61が流水面31との段差を介して流水面31の軒先側に続く。流水面61が露出面3及び段面12に対して平行である。被挟持片60の裏面62が流水面61に対して平行である。
被挟持片60は、側部アンダーラップ30の流水面31の棟側部位よりも表側寄りに位置する。更に、被挟持片60は、嵌合部50の裏面52よりも裏側寄りに位置する。
被挟持片60の表面の左縁には水返しが形成されていない。但し、設計変更によって水返しが被挟持片60の表面の左縁に突出した状態に形成され、その水返しが側部水返し33の軒先側端部から軒先側へ続いてもよい。
瓦本体2の裏面に複数のリブ4が形成されている。これらリブ4が瓦本体2の裏面から突出した状態に設けられている。これらリブ4が縦方向に延びるよう条状に設けられ、これらリブ4がこれらの間に間隔を置いて横方向に配列されている。瓦本体2がリブ4によって補強される。また、これらのリブ4の間が窪みとなっているため、平瓦1の軽量化が図られている。
リブ4の棟側の端が尻部アンダーラップ10に繋がり、リブ4の頂面5が尻部アンダーラップ10の当て面17の軒先側の縁から軒先側へ連続し、リブ4の頂面5と当て面17が面一となっている。
リブ4の軒先側の部位がそれよりも棟側の部位よりも低く突出し、リブ4の軒先側の部位に段面6が形成され、リブ4の頂面5と段面6との間に段差がある。
頭部オーバーラップ20の裏面の軒先側の縁寄り部位には、第二傾斜面22が形成されている。第二傾斜面22はリブ4の軒先側の端面まで続いている。第二傾斜面22が露出面3に対して傾斜し、頭部オーバーラップ20の縁の角が第二傾斜面22と露出面3との間に挟まれ、露出面3と第二傾斜面22との間に挟まれる内角が鋭角である。また、第二傾斜面22と第一傾斜面11は互いに平行である。
頭部オーバーラップ20の右部29及び側部オーバーラップ40の裏面41が尻部アンダーラップ10の当て面17よりも表側寄りに位置し、その裏面41と当て面17との間に段差がある。その裏面41が嵌合部50の裏面52よりも表側寄りに位置し、これら裏面41,52の間には段差がある。また、その裏面41が側部アンダーラップ30の裏面32よりも表側寄りに位置する。
側部オーバーラップ40の厚さ、つまり側部オーバーラップ40の表面(露出面3)から裏面41までの厚さは、露出面3から当て面17までの厚さよりも厚い。
側部オーバーラップ40の裏面41には、矩形状の嵌合凹部23が形成されている。嵌合凹部23が形成される位置は、側部オーバーラップ40の軒先寄りの部位の裏側であって、頭部オーバーラップ20の右部29の裏側である。嵌合凹部23の軒先側の端が第二傾斜面22において開口する。嵌合凹部23の右端が開口せず、嵌合凹部23の右端に立ち壁24が設けられている。
図9〜図13を参照して、複数枚の平瓦1が野地板80の上に筋葺きされた状態について説明する。図9及び図10は、これら複数枚の平瓦1のうち四枚の平瓦1の平面図である。図11は、図9に示すXI領域の拡大図である。図12は、図10に示すXII−XI切断部の端面図である。図13は、図9に示すXIII−XIII切断部の端面図である。
図9〜図13では、格子状に配列された複数枚の平瓦1の中の或る平瓦1及びその構成要素の符号に「A」を付加し、その平瓦1Aの左隣りの平瓦1及びその構成要素の符号に「B」を付加し、その平瓦1Aの棟側隣りの平瓦1及びその構成要素の符号に「C」を付加し、その平瓦1Aの棟側且つ左側斜め隣りの平瓦1及びその構成要素の符号に「D」を付加する。図11では、平瓦1A及び平瓦1Dの図示を省略する。
図12に示すように、複数の横桟材85が横方向に延びるように野地板80上に敷設され、これら横桟材85がこれらの間に間隔をおいて互いに平行に設けられている。1本の横桟材85につき複数枚の平瓦1が横桟材85に沿って一列に配列され、全体として複数枚の平瓦1が格子状に配列されている(図9、図10及び図12参照)。
それぞれの平瓦1の向き及び配置について説明する。瓦本体2の裏面が野地板80に向けられ、瓦本体2の表面が上に向けられ、尻部アンダーラップ10が棟側向きになり、頭部オーバーラップ20が軒先側向きになる(図9及び図10参照)。そして、尻部アンダーラップ10が横桟材85に載置され、尻部アンダーラップ10の当て面17が横桟材85に当接し、ストッパ18が棟側から横桟材85に引っ掛かる(図12参照)。釘、ネジ又はビス等の留め具が貫通孔16に通されて、その留め具によって瓦本体2が横桟材85に固定される。
図12に示すように、露出面3が野地板80に対して平行に設けられている。当て面17は、水平面に対して平行に設けられているか、水平面を基準として軒先側に向けて下りに傾斜する。露出面3と第一傾斜面11の間に挟まれる内角は、野地板80の勾配に従って設計されている。つまり、露出面3と第一傾斜面11の間に挟まれる内角をα[°]とし、水平面を基準とした野地板80の勾配をβ[°]としたら、α[°]≧180[°]−β[°]である。
流水面31が軒先側に向かって下りに傾斜する。水平面を基準とした流水面31の勾配は、水平面を基準とした露出面3及び野地板80の勾配よりも緩やかである。
縦方向に隣り合う平瓦1A,1Cの重なりについて説明する。
図10及び図12に示すように、平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの上に重なり、平瓦1Cの第二傾斜面22Cと平瓦1Aの第一傾斜面11Aが互いに接触する。そのため、平瓦1Aと平瓦1Cが安定性した状態に重なり合うとともに、雨水が平瓦1Cの第二傾斜面22Cと平瓦1Aの第一傾斜面11Aとの間に侵入することを抑えることができる。更に、平瓦1Cの露出面3Cの軒先側の縁と露出面3Aの棟側の縁との間の間隔を狭くすることができる。
平瓦1Aの第二傾斜面22Aと第一傾斜面11Aが互いに平行に設けられ、平瓦1Cの第二傾斜面22Cと第一傾斜面11Cが互いに平行に設けられ、平瓦1Aと平瓦1Cが同様の構成であるため、露出面3Aと露出面3Cが同一平面上にある。そのため、露出面3Aと露出面3Cとの連続性が向上し、露出面3Aと露出面3Cが連続した平面のように見える。
平瓦1Aの段面12Aが平瓦1Cの当て面17Cから離れ、段面12Aと当て面17Cとの間に隙間が形成される。この隙間は、平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aと平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cとの間に侵入した雨水の流路となる。また、その隙間に侵入した雨水が平瓦1Cの尻部水返し13Cによって堰き止められ、その雨水が平瓦1Cの裏に漏れることを防止することができる。
平瓦1Aの凸部15A及び貫通孔16Aが平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cの下に隠れる。貫通孔16Aに差し込まれた留め具も平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cの下に隠れる。
平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cの右部29Cが嵌合部50Aの上に重なる。嵌合部50Aが嵌合凹部23Cの下から嵌合凹部23C内に嵌め込まれている。これにより、縦方向に隣り合う平瓦1Aと平瓦1Cが安定した状態に重なり合う。また、平瓦1Aの設置後に平瓦1Cの設置を行う場合、嵌合部50Aの上から嵌合凹部23Cを嵌合部50Aに被せて嵌合部50Aを嵌合凹部23Cに嵌めることによって、平瓦1Cの横方向の位置が決まる。
平瓦1Cの被挟持片60Cが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの上に重なる。被挟持片60Cの裏面62Cが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの表面(段面12A)から離れ、被挟持片60Cの裏面62Cと尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの表面(段面12A)との間に隙間が形成される。この隙間も、平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aと平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cとの間に侵入した雨水の流路となる。
瓦本体2A,2Cの露出面3A,3Cに対して垂直な方向に向かって投影視して、リブ4Cが水切り13Aと交差して、リブ4Cの低い部分(段面6Cが形成された部分)が水切り13Aの凹部14Aの上から凹部14Aに重なる。そして、リブ4Cの低い部分(段面6Cが形成された部分)が凹部14Aを通じて水切り13Aを縦方向に横切る。また、平瓦1Aの設置後に平瓦1Cの設置を行う場合、リブ4Cの低い部分(段面6Cが形成された部分)を水切り13Aの凹部14Aの上から凹部14Aに差し込むことによって、平瓦1Cの横方向の位置が決まる。
以上のような平瓦1A,1Cの重なりは、縦方向に隣り合う他の2枚の平瓦1の重なりにも適用される。
横方向に隣り合う平瓦1A,1Bの重なりについて説明する。
図9及び図11に示すように、平瓦1Bの側部オーバーラップ40Bが平瓦1Aの側部アンダーラップ30Aの上に重なる。側部オーバーラップ40Bの裏面41Bが側部アンダーラップ30Aの表面(流水面31A)から離れ、側部オーバーラップ40Bの裏面41Bと側部アンダーラップ30Aの表面(流水面31A)との間に隙間が形成される。この隙間は、平瓦1Aの側部アンダーラップ30Aと平瓦1Bの側部オーバーラップ40Bとの間に侵入した雨水の流路となる。また、その隙間に侵入した雨水が平瓦1Aの側部水返し33Aによって堰き止められ、その雨水が平瓦1Aの裏に漏れることを防止することができる。
平瓦1Bの頭部オーバーラップ20Bの右部29Bが平瓦1Aの被挟持片60Aの上に重なる。平瓦1Bの嵌合部50Bが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの上に重なり、平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aが嵌合部50Bの裏側のザグリ部53B内に配置される。
以上のような平瓦1A,1Bの重なりは、横方向に隣り合う他の2枚の平瓦1の重なりにも適用される。
平瓦1A,1B,1C,1Dの全てが重なる部分(図11の拡大図参照)について説明する。
図11〜図13に示すように、平瓦1Cの被挟持片60Cが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの上に重なった上で、平瓦1Bの嵌合部50Bが平瓦1Cの被挟持片60Cの上に重なる。その上で、平瓦1Dの頭部オーバーラップ20Dの右部29Dが平瓦1Bの嵌合部50Bの上に重なり、嵌合部50Bが平瓦1Dの嵌合凹部23Dの下から嵌合凹部23D内に嵌め込まれている。
以上のような平瓦1A,1B,1C,1Dの重なりは、縦横に隣り合う他の4枚の平瓦1の重なりにも適用される。
侵入した雨水の流れについて説明する。
図10に示す矢印91のように、平瓦1Cの段面12Cの上に侵入した雨水が段面12Cから流水面31Cへ流れる。図10に示す矢印92の示すように、平瓦1Cの流水面31Cの上に侵入した雨水が流水面31Cの勾配によって軒先側へ流れる。そして、図11に示す矢印93のように、その雨水は流水面31Cから被挟持片60Cの流水面61Cに流れて、更に流水面61Cから下の平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの上に流れ落ちる。図10に示す矢印94のように、流れ落ちた雨水が平瓦1Aの流水面31Aの勾配によって軒先側へ流れる。
本発明の実施形態によれば次のような作用効果が認められる。
(1) 平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの上に平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cを重ねれば、平瓦1Aの第一傾斜面11Aが平瓦1Cの第二傾斜面22Cに接触する。第一傾斜面11Aが露出面3Aに対して傾斜し、第二傾斜面22Cが露出面3Cに対して傾斜しているので、露出面3Aの棟側の縁と露出面3Cの軒先側の縁を近づけることができることができるとともに、露出面3Aと露出面3Cとが連続した面のように見える。特に、露出面3Aと露出面3Cを同一平面上に配置することができる。
(2) 平瓦1Bの側部オーバーラップ40Bを平瓦1Aの側部アンダーラップ30Aの上に重ねれば、平瓦1Bの露出面3Bの右縁と平瓦1Aの露出面3Aの左縁が近接して配置され、平瓦1Bの露出面3Bと平瓦1Aの露出面3Aとを同一平面上に配置することができる。
(3) 全体として、複数の露出面3が隙間無く格子状に配列しているように見える。よって、屋根のデザインが斬新なものとなる。
(4) 平瓦1Aの第一傾斜面11Aと平瓦1Cの第二傾斜面22Cとが互いに接触するので、平瓦1A,1Cの表面上にある水が第一傾斜面11Aと第二傾斜面22Cとの間を通って平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cの裏側に侵入することを抑制することができる。
(5) 露出面3と第一傾斜面11の間に挟まれる内角α[°]を野地板80の勾配β [°]に応じて設定したものであるため、平瓦1に野地板80の上に設置した場合、第一傾斜面11が軒先側に向けて下りに傾斜する。よって、屋根の上の水が棟側隣りの平瓦1の頭部オーバーラップ20の裏側に侵入することを抑制することができる。
(6) 平瓦1Bの嵌合部50Bが平瓦1Dの嵌合凹部23Dに嵌まり、平瓦1Bと平瓦1Dの組み付けが安定する。更に、平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aが平瓦1Bのザグリ部53Bに納まり、平瓦1Cの被挟持片60Cも平瓦1Bのザグリ部53Bに収まり、被挟持片60Cが嵌合部50Bと平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aとの間に挟まれる。よって、これら四枚の平瓦1A,1B,1C,1Dの組み付けが安定する。全体として、格子状に配列された複数の瓦1の組み付けが安定し、耐震性に優れる。
(7) 水が尻部水返し13及び側部水返し33によって堰き止められて、段面12或いは流水面31上の水が尻部アンダーラップ10及び側部アンダーラップ30の裏側へ漏れることを防止することができる。
(8) 被挟持片60がそれよりも軒先側の平瓦1の尻部アンダーラップ10の左部19の上に重なるので、連続した流路を構成することができる(図10又は図11に示す矢印91、92,93,94参照)。
本発明を適用可能な実施形態は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の説明の平瓦1の構造を左右反転させる。つまり、上述の説明の平瓦1に対して鏡像の関係にある平瓦も本発明の実施の形態としてこの明細書によって開示したものである。
また、平瓦1はいわゆるタイルである。そのため、平瓦1を外壁タイルに利用することもできる。平瓦1を外壁タイルに利用する場合、上述の説明については、「平瓦1」を「外壁タイル1」と、「瓦本体2」を「タイル本体2」と、「野地板80」を「外壁下地」と、「屋根」を「外壁」と、「葺く」を「貼る」と、「軒先側」を「地面側」又は「下側」と、「棟側」を「上空側」又は「上側」と読み替える。平瓦1を外壁タイル1として利用した場合、その外壁タイル1の設置状態について図14を参照して説明する。図14は、外壁に直交する切断面に沿う縦断面図である。複数の横桟材85が横方向に延びるように外壁下地80に設けられ、これら横桟材85がこれらの間に間隔をおいて互いに平行に設けられている。1本の横桟材85につき複数枚の外壁タイル1が横桟材85に沿って一列に配列され、全体として複数枚の複数枚の外壁タイル1が格子状に配列されている。タイル本体2の裏面が外壁下地80に向けられ、瓦本体2の表面が外側に向けられ、尻部アンダーラップ10が上側になり、頭部オーバーラップ20が下側になる。そして、尻部アンダーラップ10の当て面17が横桟材85に当接し、ストッパ18が上側から横桟材85に引っ掛かる。釘、ネジ又はビス等の留め具が貫通孔16に通されて、その留め具によってタイル本体2が横桟材85に固定される。露出面3が野地板80に対して平行に設けられている。
1,1A,1B,1C,1D 平瓦
2 瓦本体
3 露出面
10 尻部アンダーラップ
11 第一傾斜面
12 段面
13 尻部水返し
20 頭部オーバーラップ
22 第二傾斜面
23 嵌合凹部
30 側部アンダーラップ
33 側部水返し
40 側部オーバーラップ
50 嵌合部
53 ザグリ部
54 立ち壁
60 被挟持片
80 野地板

Claims (8)

  1. 屋根の上に設置される瓦において、
    瓦本体と、
    前記瓦本体の棟側に設けられた尻部アンダーラップと、
    前記瓦本体の軒先側に設けられた頭部オーバーラップと、
    前記瓦本体の横方向一方側に設けられた側部オーバーラップと、
    前記瓦本体の横方向他方側において前記側部オーバーラップの裏面よりも裏側寄りに設けられた側部アンダーラップと、
    前記瓦本体の表面に形成され、前記側部オーバーラップの横方向一方側の縁及び前記頭部オーバーラップの軒先側の縁まで及んだ露出面と、
    前記尻部アンダーラップの表面に形成され、前記露出面の棟側の縁から棟側へ続いて、前記露出面に対して鈍角の内角を成すように傾斜した第一傾斜面と、
    前記頭部オーバーラップの裏面に形成され、前記露出面に対して鋭角の内角を成すように傾斜した第二傾斜面と、
    前記頭部オーバーラップの裏面の横方向一方側に凹設された嵌合凹部と、
    前記瓦本体の横方向一方側且つ棟側の角部に設けられた嵌合部と、
    前記嵌合部の裏側に形成されたザグリ部と、
    前記瓦本体の横方向他方側且つ軒先側の角部に設けられた被挟持片と、を備え
    前記嵌合部の表面が前記露出面よりも裏側寄りとなり、
    前記被挟持片が前記側部アンダーラップの表面の棟側部位よりも表側寄り且つ前記嵌合部の裏面よりも裏側寄りに設けられており、
    前記被挟持片は、前記側部アンダーラップにおける軒先側端部に設けられ、前記被挟持片における横方向の寸法は、前記側部アンダーラップにおける横方向の寸法と等しく設定されている
    ことを特徴とする瓦。
  2. 請求項1に記載の瓦であって、
    前記第一傾斜面と前記第二傾斜面とが互いに平行である
    ことを特徴とする瓦。
  3. 請求項1又は2に記載の瓦であって、
    前記露出面が平坦に設けられている
    ことを特徴とする瓦。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の瓦であって、
    前記露出面と前記第一傾斜面の間に挟まれる内角をα[°]とし、水平面を基準とした前記屋根の勾配をβ [°]とすると、α[°]≧180[°]−β[°]を充足する
    ことを特徴とする瓦。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の瓦において、
    前記側部アンダーラップの表面の横方向他方側の縁に凸設された側部水返しを更に備え、
    前記被挟持片が前記側部アンダーラップの軒先側の端部から軒先側へ続く
    ことを特徴とする瓦。
  6. 請求項5に記載の瓦において、
    前記尻部アンダーラップの表面に形成され、前記第一傾斜面の棟側の縁から棟側へ続き、前記露出面との間に段差を成した段面と、
    前記段面の棟側の縁に凸設された尻部水返しと、を更に備え、
    前記段面の横方向他方側と前記側部アンダーラップの表面の棟側とが続き、
    前記尻部水返しの横方向他方側と前記側部水返しの棟側とが続いている
    ことを特徴とする瓦。
  7. 請求項6に記載の瓦において、
    前記段面の横方向一方側において前記段面に立設された立ち壁を更に備え
    ことを特徴とする瓦。
  8. 請求項7に記載の瓦において、
    前記尻部水返しの横方向一方側が前記立ち壁に続く
    ことを特徴とする瓦。
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