JP6448251B2 - 瓦 - Google Patents
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Description
当該瓦1の第一傾斜面11と棟側隣りの瓦1の第二傾斜面22とが互いに接触すると、水が当該瓦1の尻部アンダーラップ10及び棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20の裏側に侵入することを抑えることができる。
当該瓦1の側部オーバーラップ40を横方向一方側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に重ねる。そうすると、横方向一方側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30が当該瓦1の側部オーバーラップ40の裏面よりも裏側寄りに設けられているので、当該瓦1の露出面3と横方向一方側隣りの瓦1の露出面3とを同一平面上に配置することができる。
また、当該瓦1の尻部アンダーラップ10の上に棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ねると、当該瓦1の嵌合部50が棟側隣りの瓦1の嵌合凹部23に嵌まり、当該瓦1と棟側隣りの瓦1との組み付けが安定する。
さらに、当該瓦1の尻部アンダーラップ10の上に棟側隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ね、当該瓦1の側部オーバーラップ40を横方向一方側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に重ね、横方向一方側隣りの瓦1の尻部アンダーラップ10の上に横方向一方側且つ棟側斜め隣りの瓦1の頭部オーバーラップ20を重ねると、当該瓦1の嵌合部50が棟側隣りの瓦1の嵌合凹部23に嵌まる。更に、横方向一方側隣りの側部アンダーラップ30の棟側部位が当該瓦1のザグリ部53に納まる。更に、横方向一方側且つ棟側斜め隣りの瓦1の挟持片が当該瓦1の嵌合部50と横方向一方側隣りの側部アンダーラップ30の棟側部位との間に挟まれる。そのため、縦横に隣り合うこれら四枚の瓦1の組み付けが安定する。
また、側部アンダーラップ30上の水が被挟持片60の上に流れて、更に軒先側隣りの瓦1の側部アンダーラップ30の上に流れて落ちる。
当該瓦と同一構造の横方向一方側隣りの瓦の側部アンダーラップの上に当該瓦の側部オーバーラップを重ねると、当該瓦の露出面と横方向一方側隣りの瓦の露出面との間に段差が無く、当該瓦1の露出面と横方向一方側隣りの瓦の露出面とが連続した面のように見える。
露出面3が正方形又は長方形に形作られているため、露出面3の右縁(側部オーバーラップ40の右縁43)が露出面3の左縁8と平行であり、露出面3の棟側の縁(露出面3と後述の第一傾斜面11の境界線9)が露出面3の軒先側の縁(頭部オーバーラップ20の軒先側の縁)と平行である。
露出面3が長方形に形成されている場合、露出面3は横長であってもよいし、縦長であってもよい。
第一傾斜面11は露出面3の棟側の縁から棟側へ続く面である。この第一傾斜面11は露出面3の棟側の縁から棟側に向けて下りに傾斜する面であり、露出面3と第一傾斜面11との間に挟まれる内角が鈍角である。ここで、内角とは、露出面3及び第一傾斜面11に対して直交する断面において露出面3と第一傾斜面11によって形成された共役角のうち小さい角(劣角)をいう。
段面12は第一傾斜面11の棟側の縁から棟側へ続く平面である。段面12は露出面3に対して平行であるとともに、第一傾斜面11に対して傾斜する。段面12と露出面3の間に段差があり、段面12が露出面3よりも一段低い位置にあり、段面12が露出面3よりも裏側寄りに位置する。
尻部水返し13には複数の凹部14が形成され、これら凹部14がこれらの間に間隔を置いて横方向に配列されている。凹部14の底は段面12よりも高い位置にあり、凹部14の底と段面12の間にも段差がある。
側部アンダーラップ30の裏面32は流水面31に対して平行に設けられている。
被挟持片60は、側部アンダーラップ30の流水面31の棟側部位よりも表側寄りに位置する。更に、被挟持片60は、嵌合部50の裏面52よりも裏側寄りに位置する。
リブ4の棟側の端が尻部アンダーラップ10に繋がり、リブ4の頂面5が尻部アンダーラップ10の当て面17の軒先側の縁から軒先側へ連続し、リブ4の頂面5と当て面17が面一となっている。
リブ4の軒先側の部位がそれよりも棟側の部位よりも低く突出し、リブ4の軒先側の部位に段面6が形成され、リブ4の頂面5と段面6との間に段差がある。
図10及び図12に示すように、平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの上に重なり、平瓦1Cの第二傾斜面22Cと平瓦1Aの第一傾斜面11Aが互いに接触する。そのため、平瓦1Aと平瓦1Cが安定性した状態に重なり合うとともに、雨水が平瓦1Cの第二傾斜面22Cと平瓦1Aの第一傾斜面11Aとの間に侵入することを抑えることができる。更に、平瓦1Cの露出面3Cの軒先側の縁と露出面3Aの棟側の縁との間の間隔を狭くすることができる。
図9及び図11に示すように、平瓦1Bの側部オーバーラップ40Bが平瓦1Aの側部アンダーラップ30Aの上に重なる。側部オーバーラップ40Bの裏面41Bが側部アンダーラップ30Aの表面(流水面31A)から離れ、側部オーバーラップ40Bの裏面41Bと側部アンダーラップ30Aの表面(流水面31A)との間に隙間が形成される。この隙間は、平瓦1Aの側部アンダーラップ30Aと平瓦1Bの側部オーバーラップ40Bとの間に侵入した雨水の流路となる。また、その隙間に侵入した雨水が平瓦1Aの側部水返し33Aによって堰き止められ、その雨水が平瓦1Aの裏に漏れることを防止することができる。
図11〜図13に示すように、平瓦1Cの被挟持片60Cが平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの上に重なった上で、平瓦1Bの嵌合部50Bが平瓦1Cの被挟持片60Cの上に重なる。その上で、平瓦1Dの頭部オーバーラップ20Dの右部29Dが平瓦1Bの嵌合部50Bの上に重なり、嵌合部50Bが平瓦1Dの嵌合凹部23Dの下から嵌合凹部23D内に嵌め込まれている。
図10に示す矢印91のように、平瓦1Cの段面12Cの上に侵入した雨水が段面12Cから流水面31Cへ流れる。図10に示す矢印92の示すように、平瓦1Cの流水面31Cの上に侵入した雨水が流水面31Cの勾配によって軒先側へ流れる。そして、図11に示す矢印93のように、その雨水は流水面31Cから被挟持片60Cの流水面61Cに流れて、更に流水面61Cから下の平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの左部19Aの上に流れ落ちる。図10に示す矢印94のように、流れ落ちた雨水が平瓦1Aの流水面31Aの勾配によって軒先側へ流れる。
(1) 平瓦1Aの尻部アンダーラップ10Aの上に平瓦1Cの頭部オーバーラップ20Cを重ねれば、平瓦1Aの第一傾斜面11Aが平瓦1Cの第二傾斜面22Cに接触する。第一傾斜面11Aが露出面3Aに対して傾斜し、第二傾斜面22Cが露出面3Cに対して傾斜しているので、露出面3Aの棟側の縁と露出面3Cの軒先側の縁を近づけることができることができるとともに、露出面3Aと露出面3Cとが連続した面のように見える。特に、露出面3Aと露出面3Cを同一平面上に配置することができる。
例えば、上述の説明の平瓦1の構造を左右反転させる。つまり、上述の説明の平瓦1に対して鏡像の関係にある平瓦も本発明の実施の形態としてこの明細書によって開示したものである。
2 瓦本体
3 露出面
10 尻部アンダーラップ
11 第一傾斜面
12 段面
13 尻部水返し
20 頭部オーバーラップ
22 第二傾斜面
23 嵌合凹部
30 側部アンダーラップ
33 側部水返し
40 側部オーバーラップ
50 嵌合部
53 ザグリ部
54 立ち壁
60 被挟持片
80 野地板
Claims (8)
- 屋根の上に設置される瓦において、
瓦本体と、
前記瓦本体の棟側に設けられた尻部アンダーラップと、
前記瓦本体の軒先側に設けられた頭部オーバーラップと、
前記瓦本体の横方向一方側に設けられた側部オーバーラップと、
前記瓦本体の横方向他方側において前記側部オーバーラップの裏面よりも裏側寄りに設けられた側部アンダーラップと、
前記瓦本体の表面に形成され、前記側部オーバーラップの横方向一方側の縁及び前記頭部オーバーラップの軒先側の縁まで及んだ露出面と、
前記尻部アンダーラップの表面に形成され、前記露出面の棟側の縁から棟側へ続いて、前記露出面に対して鈍角の内角を成すように傾斜した第一傾斜面と、
前記頭部オーバーラップの裏面に形成され、前記露出面に対して鋭角の内角を成すように傾斜した第二傾斜面と、
前記頭部オーバーラップの裏面の横方向一方側に凹設された嵌合凹部と、
前記瓦本体の横方向一方側且つ棟側の角部に設けられた嵌合部と、
前記嵌合部の裏側に形成されたザグリ部と、
前記瓦本体の横方向他方側且つ軒先側の角部に設けられた被挟持片と、を備え、
前記嵌合部の表面が前記露出面よりも裏側寄りとなり、
前記被挟持片が前記側部アンダーラップの表面の棟側部位よりも表側寄り且つ前記嵌合部の裏面よりも裏側寄りに設けられており、
前記被挟持片は、前記側部アンダーラップにおける軒先側端部に設けられ、前記被挟持片における横方向の寸法は、前記側部アンダーラップにおける横方向の寸法と等しく設定されている
ことを特徴とする瓦。 - 請求項1に記載の瓦であって、
前記第一傾斜面と前記第二傾斜面とが互いに平行である
ことを特徴とする瓦。 - 請求項1又は2に記載の瓦であって、
前記露出面が平坦に設けられている
ことを特徴とする瓦。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の瓦であって、
前記露出面と前記第一傾斜面の間に挟まれる内角をα[°]とし、水平面を基準とした前記屋根の勾配をβ [°]とすると、α[°]≧180[°]−β[°]を充足する
ことを特徴とする瓦。 - 請求項1から4の何れか一項に記載の瓦において、
前記側部アンダーラップの表面の横方向他方側の縁に凸設された側部水返しを更に備え、
前記被挟持片が前記側部アンダーラップの軒先側の端部から軒先側へ続く
ことを特徴とする瓦。 - 請求項5に記載の瓦において、
前記尻部アンダーラップの表面に形成され、前記第一傾斜面の棟側の縁から棟側へ続き、前記露出面との間に段差を成した段面と、
前記段面の棟側の縁に凸設された尻部水返しと、を更に備え、
前記段面の横方向他方側と前記側部アンダーラップの表面の棟側とが続き、
前記尻部水返しの横方向他方側と前記側部水返しの棟側とが続いている
ことを特徴とする瓦。 - 請求項6に記載の瓦において、
前記段面の横方向一方側において前記段面に立設された立ち壁を更に備える
ことを特徴とする瓦。 - 請求項7に記載の瓦において、
前記尻部水返しの横方向一方側が前記立ち壁に続く
ことを特徴とする瓦。
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JP2014163701A JP6448251B2 (ja) | 2014-08-11 | 2014-08-11 | 瓦 |
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JP2014163701A JP6448251B2 (ja) | 2014-08-11 | 2014-08-11 | 瓦 |
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JP2014163701A Active JP6448251B2 (ja) | 2014-08-11 | 2014-08-11 | 瓦 |
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-
2014
- 2014-08-11 JP JP2014163701A patent/JP6448251B2/ja active Active
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